米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 固定構造物 -> 株式会社明工

発明の名称 施錠側金具、クレセント錠およびこれらを取り付けた窓
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−146650(P2007−146650A)
公開日 平成19年6月14日(2007.6.14)
出願番号 特願2007−60147(P2007−60147)
出願日 平成19年3月9日(2007.3.9)
代理人 【識別番号】100104927
【弁理士】
【氏名又は名称】和泉 久志
発明者 萩原 正浩 / 伊川 博之 / 福澤 敏行
要約 課題
障子全閉状態を突出感知部によって検出するようにした空掛け防止機構を備えたクレセント錠において、前記突出感知部と外障子との干渉を無くす。

解決手段
空掛け防止機構14は、前記ベース部材3の内部に、前記操作レバー6の回動操作に伴って室外側に突出動作し、その先端が前記クレセント受け金具11の室内面側に突出して設けられた突出段部11bに当接することにより室内障子7及び室外障子8が正常閉鎖状態にあることを感知し、その先端が前記クレセント受け金具の室内面側に突出して設けられた突出段部11bに当接することなく最大突出状態となることにより前記室内障子7及び/又は室外障子8が正常に閉鎖されていない状態にあることを感知するトリガー部材16を有する。
特許請求の範囲
【請求項1】
ベース部材と、このベース部材に対して回動軸を回転中心として回動自在に取り付けられたクレセントと、このクレセントを回動操作する操作レバーとを備えたクレセント錠の施錠側金具において、
前記施錠側金具は、前記ベース部材の内部に、前記操作レバーの回動操作に伴って室外側に突出動作するトリガー部材を有し、操作レバーの回動操作に伴い突出動作する前記トリガー部材の先端が他部材に当接した場合、操作レバーの回動操作を引き続き可能とし、前記トリガー部材の先端が当接しない場合、操作レバーの回動操作をそれ以上不能としたことを特徴とする施錠側金具。
【請求項2】
室内障子側に固定されるベース部材と、このベース部材に対して回動軸を回転中心として回動自在に取り付けられたクレセントと、このクレセントを回動操作する操作レバーとを備える施錠側金具、及び室外障子側に固定されるとともに、前記クレセントが係合するためのフックを備えたクレセント受け金具とからなるクレセント錠において、
前記施錠側金具は、室内障子及び室外障子が共に閉鎖された状態にある時以外は、前記操作レバーが施錠方向に回動できないようにした空掛け防止機構を備えるとともに、該空掛け防止機構は、前記ベース部材の内部に、前記操作レバーの回動操作に伴って室外側に突出動作し、その先端が前記クレセント受け金具に当接することにより前記室内障子及び室外障子が正常に閉鎖された状態にあることを感知し、前記先端が当接しないことにより前記室内障子及び/又は室外障子が正常に閉鎖されていない状態にあることを感知するトリガー部材を有することを特徴とするクレセント錠。
【請求項3】
室内障子側に固定されるベース部材と、このベース部材に対して回動軸を回転中心として回動自在に取り付けられたクレセントと、このクレセントを回動操作する操作レバーとを備える施錠側金具、及び室外障子側に固定されるとともに、前記クレセントが係合するためのフックを備えたクレセント受け金具とからなるクレセント錠において、
前記施錠側金具は、室内障子及び室外障子が共に閉鎖された状態にある時以外は、前記操作レバーが施錠方向に回動できないようにした空掛け防止機構を備えるとともに、該空掛け防止機構は、前記ベース部材の内部に、操作レバーの回動操作に伴って室外側に突出動作するトリガー部材を有し、前記室内障子及び室外障子が正常に閉鎖されている状態にあるならば、前記操作レバーの回動に伴い、前記トリガー部材の先端が前記クレセント受け金具に当接することにより、障子が正常な閉鎖状態にあることを感知して前記操作レバーの回動操作を引き続き可能とし、前記室内障子及び/又は室外障子が正常に閉鎖されていない状態にあるならば、前記操作レバーの回動に伴い、前記トリガー部材の先端が当接しないことにより、障子が不正な閉鎖状態にあることを感知して前記操作レバーの回動操作をそれ以上不能とすることを特徴とするクレセント錠。
【請求項4】
前記クレセント受け金具は室内面側に突出して設けられた突出段部を有し、前記施錠側金具のトリガー部材は前記突出段部に当接する請求項2,3いずれかに記載のクレセント錠。
【請求項5】
前記施錠側金具のトリガー部材の位置と、前記クレセント受け金具のフックの位置とは高さ方向に位置をずらしてある請求項2、3いずれかに記載のクレセント錠。
【請求項6】
請求項1記載の施錠側金具又は請求項2〜5いずれかに記載のクレセント錠を取り付けたことを特徴とする窓。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、室内障子及び室外障子が共に正常に閉鎖された状態時のみに施錠操作を可能とした空掛け防止機構付きの施錠側金具、クレセント錠およびこれらを取り付けた窓に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、引き違い窓等のサッシ用施錠装置としてクレセント錠が知られている。このクレセント錠は、図11に示されるように、室内障子54の縦框に取り付けられるベース部材51と、このベース部材51に対してクレセント軸53を介して回動自在に取り付けられた笠形状のクレセント52と、室外障子55に取り付けられ前記クレセント52が係合するためのフック部56aを有するクレセント受け金具56とからなる施錠装置50である(例えば、下記特許文献1等参照)。
【0003】
上記クレセント錠50の場合は、内障子又は外障子が開放状態にあっても、クレセント52を回動させることが可能であり、この施錠状態のまま障子を閉めると、外障子の縦框(召合せ框含む。)が室外側に突出したクレセント52に衝突し、クレセントが変形したり損傷したりすることがあった。
【0004】
上記問題を解決するために、例えば下記特許文献2〜4では、内障子及び外障子が正常閉鎖位置にあるとき以外はクレセント錠のハンドルが施錠方向に回転しないようにしたクレセント錠が提案されている。
【0005】
前記特許文献2,3で提案されているクレセント錠は、外障子側へ突出した状態でハンドルの回動を阻止している突出部(感知部)を有しており、内障子および外障子を閉鎖したときに上記突出部が外障子の召合せ框に接触して没入することによりハンドルの回動阻止状態が解除されるように構成されたものである。
【0006】
特許文献4で提案されているクレセント錠は、基台とクレセントとの間においてクレセント軸に回転自在に嵌め被せられ、かつクレセントの回転に伴ってこれと同方向に回転してその一部が内側障子の縦框の外面よりも外方に突出するようになされた施錠可能位置確認部材と、受け金に設けられかつクレセントと受け金とが施錠可能位置にあるときにクレセントとともに回転した施錠可能位置確認部材の一部が当接する当接部と、施錠可能位置確認部材の一部が受け金の当接部に当接した場合にクレセントのそれ以上の施錠方向への回転を許容するとともに、施錠可能位置確認部材の一部が受け金の当接部に当接しない場合にクレセントのそれ以上の施錠方向への回転を阻止する手段とを備えているものである。
【0007】
さらに下記特許文献5では、室内障子及び室外障子が共に閉鎖された状態にある時以外は、クレセント錠の操作レバーが施錠方向に回動できないようにした空掛け防止機能を備えたクレセント錠が提案されている。具体的に、内障子の召合せ框に操作レバーの回動により回動しつつ延出する掛け部を有するクレセント錠を設け、外障子の召合せ框に上記掛け部が係合するクレセント受けを設け、上記掛け部を含む回動側に揺動可能な揺動体を設け、この揺動体の一端を固定側に設けられた係止部に係止させて上記操作レバーの所定角度以上の回動を阻止すると共に、上記内障子と外障子が正常閉鎖位置にあるときに上記操作レバーの回動で上記揺動体の他端が上記クレセント受けもしくは外障子の召合せ框に当接する反力で上記揺動体の一端と係止部の係止状態を解除するようにしたクレセント錠が提案されている。
【特許文献1】特開平11−93488号公報
【特許文献2】実公昭57−52303号公報
【特許文献3】実開昭58−25467号公報
【特許文献4】特開平9−217537号公報
【特許文献5】特開平9−158584号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記特許文献2、3に記載されるクレセント錠の場合には、内障子や外障子を開閉する度に上記突出部が外障子の召合せ縦框に摺接するため、縦框に擦り傷が生じるようになる。また、前記突出部を外障子に対して接触させるためには、突出部側の機構を内障子の縦框内部に組み込まなければならず、構造が複雑化するなどの問題がある。更に、クレセント錠側に突出する前記突出感知部を設け、この突出感知部を外側障子との接触により没入させる機構の場合、例えば換気や清掃のために内障子及び外障子の一方を、他方の障子を越える位置まで移動させると、前記突出感知部が突出した状態のままであるため、外側障子の戸先側縦框に衝突し破損することがあるなどの問題があった。
【0009】
また、前記特許文献4に記載されるクレセント錠の場合には、受け金具にL字状の屈曲する当接部を連設するものであり、この当接部が衣類に引っ掛かったり、手に切り傷を負う原因となるなどの問題がある。
【0010】
さらに、前記特許文献5に記載されるクレセント錠の場合には、前記揺動体の他端が上記クレセント受けもしくは外障子の召合せ框に当接する反力によって作動するとともに、前記揺動体がクレセント受け金具の表面を摺接するため、操作レバーの回動操作の抵抗が大きくなるため施錠操作がしづらいなどの問題があった。
【0011】
そこで本発明の主たる課題は、空掛け防止機構を備えた施錠側金具、クレセント錠及びこれらを取り付けた窓において、室外障子の縦框に擦り傷を付けることが無いとともに、換気や清掃などの際、外障子又は内障子をどのように移動させても前記突出感知部と外障子との干渉を無くすことにある。また、操作レバーの回動操作も通常のクレセントと同様の力で容易に回動操作できるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、ベース部材と、このベース部材に対して回動軸を回転中心として回動自在に取り付けられたクレセントと、このクレセントを回動操作する操作レバーとを備えたクレセント錠の施錠側金具において、
前記施錠側金具は、前記ベース部材の内部に、前記操作レバーの回動操作に伴って室外側に突出動作するトリガー部材を有し、操作レバーの回動操作に伴い突出動作する前記トリガー部材の先端が他部材に当接した場合、操作レバーの回動操作を引き続き可能とし、前記トリガー部材の先端が当接しない場合、操作レバーの回動操作をそれ以上不能としたことを特徴とする施錠側金具が提供される。
【0013】
請求項2に係る本発明として、室内障子側に固定されるベース部材と、このベース部材に対して回動軸を回転中心として回動自在に取り付けられたクレセントと、このクレセントを回動操作する操作レバーとを備える施錠側金具、及び室外障子側に固定されるとともに、前記クレセントが係合するためのフックを備えたクレセント受け金具とからなるクレセント錠において、
前記施錠側金具は、室内障子及び室外障子が共に閉鎖された状態にある時以外は、前記操作レバーが施錠方向に回動できないようにした空掛け防止機構を備えるとともに、該空掛け防止機構は、前記ベース部材の内部に、前記操作レバーの回動操作に伴って室外側に突出動作し、その先端が前記クレセント受け金具に当接することにより前記室内障子及び室外障子が正常に閉鎖された状態にあることを感知し、前記先端が当接しないことにより前記室内障子及び/又は室外障子が正常に閉鎖されていない状態にあることを感知するトリガー部材を有することを特徴とするクレセント錠が提供される。
【0014】
請求項3に係る本発明として、室内障子側に固定されるベース部材と、このベース部材に対して回動軸を回転中心として回動自在に取り付けられたクレセントと、このクレセントを回動操作する操作レバーとを備える施錠側金具、及び室外障子側に固定されるとともに、前記クレセントが係合するためのフックを備えたクレセント受け金具とからなるクレセント錠において、
前記施錠側金具は、室内障子及び室外障子が共に閉鎖された状態にある時以外は、前記操作レバーが施錠方向に回動できないようにした空掛け防止機構を備えるとともに、該空掛け防止機構は、前記ベース部材の内部に、操作レバーの回動操作に伴って室外側に突出動作するトリガー部材を有し、前記室内障子及び室外障子が正常に閉鎖されている状態にあるならば、前記操作レバーの回動に伴い、前記トリガー部材の先端が前記クレセント受け金具に当接することにより、障子が正常な閉鎖状態にあることを感知して前記操作レバーの回動操作を引き続き可能とし、前記室内障子及び/又は室外障子が正常に閉鎖されていない状態にあるならば、前記操作レバーの回動に伴い、前記トリガー部材の先端が当接しないことにより、障子が不正な閉鎖状態にあることを感知して前記操作レバーの回動操作をそれ以上不能とすることを特徴とするクレセント錠が提供される。
【0015】
上記請求項1〜3記載の発明においては、解錠状態においては、突出感知部となる施錠側金具の前記トリガー部材が突出していない状態であるため、換気や清掃等のために内障子及び外障子の一方を、他方の障子を越える位置まで移動させたとしても、前記トリガー部材と外側障子の戸先側縦框とは一切接触することがなくなる。
【0016】
また、施錠操作に当たって、操作レバーを回動させると前記トリガー部材が突出動作し、クレセント受け金具の突出段部に当接するか否かを感知するものであるため、従来のように、縦框に摺動傷を付けることがなくなる。さらに、操作レバーの回動操作時に、回動操作を抑制する力が作用しないので、通常のクレセントと同様の力で回動操作できるようになる。
【0017】
請求項4に係る本発明として、前記クレセント受け金具は室内面側に突出して設けられた突出段部を有し、前記施錠側金具のトリガー部材は前記突出段部に当接する請求項2,3いずれかに記載のクレセント錠が提供される。
【0018】
請求項5に係る本発明として、前記施錠側金具のトリガー部材の位置と、前記クレセント受け金具のフックの位置とは高さ方向に位置をずらしてある請求項2、3いずれかに記載のクレセント錠が提供される。
【0019】
請求項6に係る本発明として、請求項1記載の施錠側金具又は請求項2〜5いずれかに記載のクレセント錠を取り付けたことを特徴とする窓が提供される。
【発明の効果】
【0020】
以上詳説のとおり本発明によれば、空掛け防止機構を備えた施錠側金具、クレセント錠及びこれらを取り付けた窓において、室外障子の縦框に摺動傷を付けることが無いとともに、換気や清掃のために内障子又は外障子をどのように移動させたとしても、トリガー部材は外障子と一切接触することがない。また、操作レバーの回動操作も通常のクレセントと同様の力で回動操作できるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
【0022】
図1は本発明に係るクレセント錠1の障子への取付状態を示す要部平面図であり、図2(A)は前記クレセント錠1の正面図、(B)は室内側からの視図(縦断面図)、(C)は底面図、図3(A)は施錠状態、(B)は解錠状態を夫々示す正面図である。
【0023】
前記クレセント錠1は、図1および図2に示されるように、室内障子7の召合せ縦框7Aにビス孔9,9を介してビス等で取り付けられるベース部材3と、このベース部材3に対して回動軸4を回転中心として回動自在に取り付けられたクレセント5と、前記回動軸4と一体的に連設された操作レバー6とからなる施錠側金物2、及び室外障子8の召合せ框8Aにビス孔10,10を介してビス等で取り付けられ、前記クレセント5が係合するためのフック11aを備えたクレセント受け金具11からなる。
【0024】
前記クレセント錠1は、図2および図3に示されるように、前記操作レバー6を摘み、クレセント5をほぼ180度範囲で回動させることにより、クレセント5の周囲に形成された、壁高を漸次テーパー状に変化させた環状周壁5Aが前記クレセント受け金具11に対して係脱し、窓の施錠または解錠が成されるようになっている。なお、符号12はベース部材3の一端とクレセント5とを後述する回動子17を介して間接的に連結している第1バネ部材であり、クレセント5の回動時に操作レバー6が水平の状態から施錠位置および解錠位置に対して付勢させるためのものである。また、符号13は上下方向にスライド可能に設けられたロック片であり、ロック時には図3(A)に示されるように、クレセント5の回動範囲内に位置しクレセント5が回動できないように阻止するようになっており、特に図示の例では開閉表示が設けられ、前記クレセント5の回動が可能か否か一目で確認できるように配慮されている。また、ロック時にはベース部材3に埋め込まれた蛍光材3aが露出することにより施錠の確認ができるように配慮されている。
【0025】
本クレセント錠1では、室内障子7及び室外障子8が共に閉鎖された状態にある時以外は、クレセント上の操作レバー6が施錠方向に回動できないようにした空掛け防止機構14を備えている。すなわち、室内障子7及び室外障子8が共に正常に閉鎖されていなければ、操作レバー6は回動が不能となり施錠できないようになっている。
【0026】
前記空掛け防止機構14は、図3に示されるように、前記ベース部材3の内部に、上下方向に移動可能に設けられたスライド部材15と、先端側16aが室外障子側に突出するとともに、後端側16bが前記スライド部材15に摺接し、前記スライド部材15の昇降に伴って室外障子側(クレセント受け金具11側)への突出量を増大させるトリガー部材16と、前記クレセント5の回動軸4と連結され、解錠状態時に前記スライド部材15との係合により該スライド部材15の昇降方向の位置を制限するとともに、施錠に当たり障子7,8が正常に閉鎖された状態にあるならば、操作レバー6の回動操作に伴い、前記スライド部材15が昇降を開始し、前記トリガー部材16の先端側16aがクレセント受け金具11へ当接することにより、前記スライド部材15の昇降動作が停止され、これにより前記スライド部材15と衝合することなく回動が許容されるようになり、障子7,8が正常に閉鎖されていない状態にあるならば、操作レバー6の回動操作に伴い、トリガー部材16が最大突出状態まで突出するとともに、前記スライド部材15が昇降上限位置まで移動することにより、前記スライド部材15との衝合により回動が阻止される回動子17とから構成されている。
【0027】
以下、前記空掛け防止機構14について、さらに詳細に部材毎に詳述するとともに、作動状態について詳述する。
【0028】
先ず、前記スライド部材15は、図4に示されるように、内部に大きな開口15bが形成された略板状の部材であり、取付状態で室外障子側となる辺の上部に、トリガー部材16の他端側16bが摺接する傾斜辺15aが形成されているとともに、下端部の一方側寄り位置には外方に突出して回動子17の回動阻止部15cが形成されている。また、下端面にはバネ用係合突起15dが設けられ、かつ前記回動子17との係合により昇降方向の位置を規制するための昇降位置規制用係合突部15eが形成されている。
【0029】
ベース部材3に対する取付状態では、図7に示されるように、一端がベース部材3に係合し他端が前記バネ用係合突起15dに係合したバネ材18により上方側に付勢保持された状態で配置される。
【0030】
次いで、前記トリガー部材16は、図5に示されるように、一端側(先端側)に尖鋭部16aが形成されるとともに、他端側(後端側)16bに前記スライド部材15の傾斜辺15aに摺接する傾斜面16cが形成された小片部材であり、側部にはバネ収容孔16eを有する突片16dが形成されている。
【0031】
ベース部材3に対する取付け状態では、図7に示されるように、ベース部材3の室外障子8側の壁面に形成された開口3bから尖鋭部16a側を突出させるとともに、他端側の傾斜面16cをスライド部材15の傾斜辺15aに摺接させた状態で組み付けられるとともに、一端がベース部材3に当接し他端が前記バネ収容孔16eに挿入されたバネ材19により没入方向に付勢保持された状態で配置される。
【0032】
一方、前記回動子17は、内部に回動軸4を連結するために太鼓形状の挿通孔17aが形成された略円形状の小片部材であり、表面側(室内面側)には第1バネ部材12の係止突起17cが形成され(図3参照)、スライド部材15の当接面側には、図6に示されるように、前記スライド部材15の回動子阻止部15cへの当接により回動操作が阻止される衝合部17bを有するとともに、前記衝合部17bの内側に周方向に沿って前記スライド部材15の位置規制用係合突部15eが係合するための摺動溝17dが所定範囲に亘って形成されている。この摺動溝17dは、端部17e(以下、摺動端という。)に前記位置規制用係合突部15eが係合することにより、スライド部材15の昇降方向位置を規制するとともに、前記スライド部材15が静止した状態からでも前記回動子17を施錠方向に回動可能とするためのものである。
【0033】
ベース部材3に対する取付け状態では、図7に示されるように、前記スライド部材15の上面に位置させながらクレセント5の回動軸4を挿通孔17aに通しカシメることによって抜脱不能に取り付けられる。
【0034】
一方、クレセント受け金具は、図10に示されるように、略方形金属板の内部が切り抜かれ、先端側枠片部11A、上部枠片部11B及び下部枠片部11Cを有し、前記先端側枠片部11Aの内側部分にフック11aが形成され、切り抜き部の基端がわ側辺部分に室内障子7側(室内面側)に突出した突出段部11bが形成されている。前記フック11aの位置と、施錠側金具2のトリガー部材16位置とは、図2に示されるように、高さ方向に位置をずらしてある。
【0035】
次に、前述したクレセント錠1の作動状態を図7〜図9により説明する。
【0036】
図7(A)はクレセント錠1の解錠状態時を示した図(空掛け防止機構14部分のみを示す。)であり、図7(B)は施錠を図るために、操作レバー6の回動を開始した直後の図である。また、図8は室内障子7及び室外障子8が共に閉鎖されているため施錠が可能となっている場合の作動状態図であり、図9は室内障子7及び/又は室外障子8が開放されたままであるため施錠が不能となっている場合の作動状態図である。
【0037】
図7(A)の解錠状態時には、前記回動子17に形成された摺動溝17dの摺動端17eに前記スライド部材15の昇降位置規制用係合突部15eが係合し、スライド部材15の昇降方向位置が規制(途中位置で停止)されることにより、前記トリガー部材16の突出量が制限された状態となっている。因みに、本形態例では解錠時のトリガー部材16の突出量は1.0mmとなっている。従って、クレセント錠を解錠し、換気や清掃等のために内障子及び外障子の一方を、他方の障子を越える位置まで移動させたとしても、前記トリガー部材16は外側障子8の戸先側縦框と一切接触することがなくなる。
【0038】
図7(A)の解錠状態から施錠するために操作レバー6を回動させると、図7(B)に示されるように、操作レバー6の回動に伴い、回動子17が回動する。回動子17が回動すると、摺動端17eが上方向に移動するため、スライド部材15がバネ部材18の付勢力によって上昇し、これに伴いトリガー部材16が室外側へ突出するようになる。
【0039】
仮に、室内障子7及び室外障子8が共に正常に閉鎖されている場合は、図8(A)に示されるように、施錠のために操作レバー6を回動操作すると、回動子17が回動し、摺動端17eが上方向に移動するため、バネ部材18の付勢力によりスライド部材15が上昇し、これに伴いトリガー部材16が室外側へ突出する。そして、同図8(A)に示されるように、クレセント受け金具11の突出段部11bに前記トリガー部材16の先端が当接すると(4.1mm突出位置)、その位置でスライド部材15の上昇動作が停止するため、回動子17はスライド部材15の回動阻止部15cに衝合することなく回動が許容されるため、図8(B)〜(C)に示されるように、操作レバー6を引き続き回動操作することにより施錠が成される。
【0040】
一方、室内障子7及び/又は室外障子8が正常に閉鎖されていない状態で施錠操作が成されようとした場合には、図9(A)に示されるように、施錠のために操作レバー6を回動操作すると、回動子17が回動し摺動端17eが上方向に移動するため、バネ部材18の付勢力によりスライド部材15が上昇するが、トリガー部材16がクレセント受け金具11に当接しないため、スライド部材15は昇降上限位置まで上昇することとなり、引き続き操作レバー6を回動操作させたとしても、図9(D)に示されるように、回動子17の衝合部17bがスライド部材15の回動阻止部15cに衝突するため、それ以上の回動操作が不能となる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明に係るクレセント錠1の障子への取付状態を示す要部平面図である。
【図2】(A)は前記クレセント錠1の正面図、(B)は室内側からの視図(縦断面図)、(C)はその底面図である。
【図3】クレセント錠1の(A)は施錠状態、(B)は解錠状態を示す裏面図である。
【図4】スライド部材15の斜視図である。
【図5】トリガー部材16の斜視図(突片16dを上側とした状態)である。
【図6】回動子17の斜視図(スライド部材15への当接面を上側とした状態)である。
【図7】(A)は空掛け防止機構14の組立て状態を示し、(B)は初期の作動状態を示す図である。
【図8】正常閉鎖状態での作動順序図(A)〜(D)である。
【図9】付勢閉鎖状態での作動順序図(A)〜(D)である。
【図10】クレセント受け金具11の(A)は正面図、(B)は水平横断面図である。
【図11】従来のクレセント錠を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0042】
1…クレセント錠、2…施錠側金物、3…ベース部材、4…回動軸、5…クレセント、6…操作レバー、7…室内障子、8…室外障子、11…クレセント受け金具、12…第1バネ部材、13…ロック片、14…空掛け防止機構、15…スライド部材、15a…傾斜辺、15c…回動阻止部、16…トリガー部材、16c…傾斜面、16a…尖鋭部、16e…バネ収容孔、17…回動子、17b…衝合部、17d…摺動溝、17e…摺動端




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013