米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 固定構造物 -> 日立建機株式会社

発明の名称 旋回式建設機械
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−239455(P2007−239455A)
公開日 平成19年9月20日(2007.9.20)
出願番号 特願2007−130906(P2007−130906)
出願日 平成19年5月16日(2007.5.16)
代理人 【識別番号】100079441
【弁理士】
【氏名又は名称】広瀬 和彦
発明者 本図 誠 / 山田 一徳 / 永澤 篤司 / 久野 誠 / 吉田 肇
要約 課題
上部旋回体と作業装置のアクチュエータとの間を接続する油圧ホースを保護する。

解決手段
スイングポスト14の右側面板17に設けられた上シリンダブラケット19に、油圧ホース群35が通過する切欠部20を設けることにより、油圧ホース群35を、連結ピン支持筒11とスイングポスト14の後面板15との間に形成されたホース収容空間22から、スイングポスト14の右側面板17へと導出した後、上シリンダブラケット19の切欠部20を通過させ、右側面板17の外側面に沿って作業装置4へと延ばす。これにより、油圧ホース群35が、スイングポスト14の右側面板17から外部に大きく突出するのを抑え、掘削作業時の土砂等が油圧ホース群35に衝突するのを抑えることができるので、油圧ホース群35を構成する各油圧ホースを保護することができる。
特許請求の範囲
【請求項1】
自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体に俯仰動可能に設けられアクチュエータによって駆動される作業装置とからなり、前記上部旋回体は、底板上に前,後方向に延びる左,右の縦板が立設され該各縦板の前端側に上板が設けられた旋回フレームと、前記作業装置を左,右方向に揺動可能に支持するために該旋回フレームの前端側に連結ピンを介して取付けられたスイングポストと、前記上部旋回体と前記作業装置のアクチュエータとの間を接続して設けられ途中部位が前記連結ピンとスイングポストとの間の隙間を通って前記作業装置へと延びる油圧ホースとを備えてなる旋回式建設機械において、
前記旋回フレームの前端側には前記連結ピンを支持するため上,下方向に延びる円筒状の連結ピン支持筒を設け、該連結ピン支持筒の上,下方向の中間部は薄肉な薄肉円筒部として形成したことを特徴とする旋回式建設機械。
【請求項2】
前記連結ピン支持筒は、前記旋回フレームの底板に固着される下側筒体と、前記旋回フレームの上板に固着される上側筒体と、前記下側筒体と上側筒体との間に固着された中間筒体とからなる3部材により構成し、前記中間筒体は前記下側筒体および上側筒体よりも薄肉に形成してなる請求項1に記載の旋回式建設機械。
【請求項3】
前記連結ピン支持筒は、前記旋回フレームの底板に固着される下側筒部と、前記旋回フレームの上板に固着される上側筒部と、前記下側筒部と上側筒部との間に位置する中間筒部とを有する単一の段付き円筒体として鋳造により一体形成し、前記中間筒部を前記下側筒部および上側筒部よりも薄肉に形成してなる請求項1に記載の旋回式建設機械。
【請求項4】
前記連結ピン支持筒は、鋳造により形成され前記旋回フレームの底板に固着される下側筒体と、鋳造により形成され前記旋回フレームの上板に固着されると共に前記下側筒体に接合される上側筒体とからなる2部材により構成し、前記下側筒体と上側筒体との接合部を含む上,下方向の中間位置を簿肉に形成してなる請求項1に記載の旋回式建設機械。
【請求項5】
前記スイングポストの一方の側面板には、該一方の側面板に沿って前記作業装置へと延びる前記油圧ホースの途中部位を固定するホース固定具を設ける構成としてなる請求項1,2,3または4に記載の旋回式建設機械。
【請求項6】
前記スイングポストの一方の側面板には、該一方の側面板に沿って前記作業装置へと延びる前記油圧ホースの途中部位を固定するスイングポスト側ホース固定具を設け、
前記上部旋回体には、前記スイングポストの後面板と前記連結ピンとの間の隙間に挿通される前記油圧ホースの途中部位を固定する旋回体側ホース固定具を設け、
前記スイングポスト側ホース固定具と旋回体側ホース固定具との間で前記油圧ホースの弛みを許す構成としてなる請求項1,2,3または4に記載の旋回式建設機械。
【請求項7】
前記油圧ホースは、前記上部旋回体に配設された制御弁装置に接続される旋回体側ホースと、前記作業装置のアクチュエータに接続される作業装置側ホースとにより構成し、
前記旋回フレームの前端側には、前記旋回体側ホースと作業装置側ホースとの間を接続するホース接続部材を設ける構成としてなる請求項1,2,3,4,5または6に記載の旋回式建設機械。
【請求項8】
前記ホース接続部材の近傍には、これを覆う接続部カバーを設ける構成としてなる請求項7に記載の旋回式建設機械。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば油圧ショベル、油圧クレーン等として好適に用いられる旋回式建設機械に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、旋回式建設機械としての油圧ショベルは、自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体の前側に俯仰動可能に設けられた作業装置とにより大略構成されている。
【0003】
また、例えば側溝等の掘削作業に好適に用いられる油圧ショベルとして、作業装置が上部旋回体に対して左,右方向に揺動可能となったスイング式の油圧ショベルがあり、このスイング式の油圧ショベルは、上部旋回体を構成する旋回フレームに、スイングシリンダによって左,右方向に揺動されるスイングポストが設けられ、該スイングポストに作業装置が俯仰動可能に取付けられる構成となっている。
【0004】
ここで、上述のスイングポストは、連結ピンを介して旋回フレームの前端側に揺動可能に取付けられる後面板と、該後面板の左,右両側に前方に突出して設けられ作業装置の基端側が取付けられる左,右の側面板と、該各側面板のうち一方の側面板に設けられスイングシリンダが取付けられるシリンダブラケットとを備え、後面板と連結ピンとの間には隙間が形成されている。
【0005】
そして、上部旋回体側に配設された制御弁装置と作業装置に設けられたアクチュエータとの間を接続する油圧ホースは、上部旋回体からスイングポストを経由して作業装置へと延びる構成となっており、この油圧ホースの配置は種々に工夫されている。
【0006】
ここで、例えば下記の特許文献1には、上部旋回体から延びる複数の油圧ホースを、スイングポストの後面板と連結ピンとの間に形成された隙間を通してスイングポストの側面板へと導き、該側面板の外側面から作業装置へと延びるように配置した油圧ショベルが提案されている。
【0007】
【特許文献1】特開平5−98664号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、上述した従来技術による油圧ショベルは、スイングポストの各側面板のうちシリンダブラケットが設けられた側面板に、上部旋回体側の油圧ホースと作業装置側の油圧ホースとの間を接続するための接続部材を設ける構成としている。
【0009】
このため、スイングポストの側面板に接続部材を設けた分、油圧ホースが側面板の外側面から大きく外部に突出してしまい、掘削作業時の土砂等が衝突することにより油圧ホースが損傷し易くなるという問題がある。また、掘削作業時におけるオペレータの視線が、側面板から突出した接続部材や油圧ホースによって遮られてしまうという問題がある。
【0010】
さらに、上述の従来技術では、連結ピンを支持するために旋回フレームに固着された連結ピン支持筒が、その全長に亘ってほぼ等しい肉厚をもった円筒体により構成されているため、スイングポストの後面板と連結ピンとの間に形成される隙間が、連結ピン支持筒の肉厚によって狭められてしまう。
【0011】
このため、スイングポストが左,右方向に揺動して油圧ホースが弛みを生じると、該油圧ホースが狭隘な隙間内で互いに擦れ合うことにより、その耐久性が低下してしまうという問題がある。
【0012】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、上部旋回体と作業装置のアクチュエータとの間を接続する油圧ホースを保護し、かつ油圧ホースの耐久性を高めることができるようにした旋回式建設機械を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上述した課題を解決するため、本発明は、自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体に俯仰動可能に設けられアクチュエータによって駆動される作業装置とからなり、上部旋回体は、底板上に前,後方向に延びる左,右の縦板が立設され該各縦板の前端側に上板が設けられた旋回フレームと、作業装置を左,右方向に揺動可能に支持するために該旋回フレームの前端側に連結ピンを介して取付けられたスイングポストと、上部旋回体と作業装置のアクチュエータとの間を接続して設けられ途中部位が連結ピンとスイングポストとの間の隙間を通って作業装置へと延びる油圧ホースとを備えてなる旋回式建設機械に適用される。
【0014】
そして、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、旋回フレームの前端側には連結ピンを支持するため上,下方向に延びる円筒状の連結ピン支持筒を設け、該連結ピン支持筒の上,下方向の中間部は薄肉な薄肉円筒部として形成したことにある。
【0015】
請求項2の発明は、連結ピン支持筒は、旋回フレームの底板に固着される下側筒体と、旋回フレームの上板に固着される上側筒体と、下側筒体と上側筒体との間に固着された中間筒体とからなる3部材により構成し、中間筒体は下側筒体および上側筒体よりも薄肉に形成したことにある。
【0016】
請求項3の発明は、連結ピン支持筒は、旋回フレームの底板に固着される下側筒部と、旋回フレームの上板に固着される上側筒部と、下側筒部と上側筒部との間に位置する中間筒部とを有する単一の段付き円筒体として鋳造により一体形成し、中間筒部を下側筒部および上側筒部よりも薄肉に形成したことにある。
【0017】
請求項4の発明は、連結ピン支持筒は、鋳造により形成され旋回フレームの底板に固着される下側筒体と、鋳造により形成され旋回フレームの上板に固着されると共に下側筒体に接合される上側筒体とからなる2部材により構成し、下側筒体と上側筒体との接合部を含む上,下方向の中間位置を簿肉に形成したことにある。
【0018】
請求項5の発明は、スイングポストの一方の側面板には、該一方の側面板に沿って作業装置へと延びる油圧ホースの途中部位を固定するホース固定具を設ける構成としたことにある。
【0019】
請求項6の発明は、スイングポストの一方の側面板には、該一方の側面板に沿って作業装置へと延びる油圧ホースの途中部位を固定するスイングポスト側ホース固定具を設け、上部旋回体には、スイングポストの後面板と連結ピンとの間の隙間に挿通される油圧ホースの途中部位を固定する旋回体側ホース固定具を設け、スイングポスト側ホース固定具と旋回体側ホース固定具との間で油圧ホースの弛みを許す構成としたことにある。
【0020】
請求項7の発明は、油圧ホースは、上部旋回体に配設された制御弁装置に接続される旋回体側ホースと、作業装置のアクチュエータに接続される作業装置側ホースとにより構成し、旋回フレームの前端側には、旋回体側ホースと作業装置側ホースとの間を接続するホース接続部材を設ける構成としたことにある。
【0021】
請求項8の発明は、ホース接続部材の近傍には、これを覆う接続部カバーを設ける構成としたことにある。このように構成したことにより、掘削作業時にホース接続部に向けて飛込んでくる土砂等から、ホース接続部を保護することができる。
【発明の効果】
【0022】
上述した通り、請求項1の発明によれば、旋回フレームの前端側に設けられた連結ピン支持筒の上,下方向の中間部を薄肉円筒部として形成したので、連結ピン支持筒の上,下方向の中間部に薄肉部を設けた分、連結ピン支持筒とスイングポストの後面板との間に大きな空間を形成することができる。これにより、スイングポストが左,右方向に揺動したときの油圧ホースの弛みを、連結ピン支持筒とスイングポストの後面板との間の空間内で許容することにより、油圧ホースが互いに擦れ合うのを抑え、該油圧ホースの耐久性を高めることができる。
【0023】
また、請求項2の発明によれば、連結ピン支持筒を、旋回フレームの底板に固着される下側筒体と、旋回フレームの上板に固着される上側筒体と、下側筒体と上側筒体との間に固着された中間筒体とにより構成し、中間筒体を下側筒体および上側筒体よりも薄肉に形成したので、中間筒体とスイングポストの後面板との間に、油圧ホースの弛みを許容する大きな空間を形成することができる。これにより、スイングポストが左,右方向に揺動したときの油圧ホースの弛みを、中間筒体とスイングポストの後面板との間の空間内で許容することができる。
【0024】
また、請求項3の発明によれば、連結ピン支持筒を、下側筒部と、上側筒部と、中間筒部とを有する単一の段付き円筒体として鋳造により一体形成したので、例えば複数の部材を溶接して連結ピン支持筒を形成する場合に比較して、溶接工数を削減することができ、連結ピン支持筒の製造コストを低減することができる。
【0025】
さらに、請求項4の発明によれば、連結ピン支持筒を、鋳造により形成された下側筒体と、鋳造により形成された上側筒体とからなる2部材により構成したので、例えば3以上の部材を溶接して連結ピン支持筒を形成する場合に比較して、溶接工数を削減することができる。
【0026】
また、請求項5の発明によれば、スイングポストの一方の側面板に、該一方の側面板に沿って作業装置へと延びる油圧ホースの途中部位を固定するホース固定具を設けたので、油圧ホースは、ホース固定具の位置を境として上部旋回体側となる部位が、スイングポストの揺動に追従して左,右方向に弛み、ホース固定具の位置を境として作業装置側となる部位が、作業装置の俯仰動に追従して上,下方向に弛むようになる。このため、油圧ホースを、スイングポストの揺動に追従して左,右方向に弛む部位と、作業装置の俯仰動に追従して上,下方向に弛む部位とに分けることができる。これにより、油圧ホースが、掘削作業時に上,下方向と左,右方向とに弛んで互いに擦れるのを抑えることができ、これら各油圧ホースの耐久性を高めることができる。
【0027】
また、請求項6の発明によれば、スイングポストの一方の側面板にスイングポスト側ホース固定具を設け、上部旋回体に旋回体側ホース固定具を設ける構成としている。これにより、上部旋回体からスイングポストの後面板と連結ピンとの間の隙間に挿通された油圧ホースが、スイングポストの揺動によって弛んだとしても、この油圧ホースの弛み部分の多くを、スイングポストの後面板と連結ピンとの間の隙間内に収容することができる。従って、スイングポストを左,右方向に揺動させたときに、弛みを生じた油圧ホースが、スイングポストの外部に大きく突出して周囲の障害物に接触するのを抑えることができ、該油圧ホースを保護することができる。
【0028】
また、請求項7の発明によれば、油圧ホースを、旋回体側ホースと作業装置側ホースとにより構成し、旋回フレームの前端側には、旋回体側ホースと作業装置側ホースとの間を接続するホース接続部材を設ける構成としたので、例えば油圧ホースが損傷した場合に、この油圧ホースを構成する旋回体側ホースと作業装置側ホースのうち損傷したホースのみを迅速に交換することができる。
【0029】
さらに、請求項8の発明によれば、ホース接続部材の近傍に、これを覆う接続部カバーを設ける構成としたので、掘削作業時にホース接続部に向けて飛込んでくる土砂等から、ホース接続部を保護することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
以下、本発明に係る旋回式建設機械の実施の形態を油圧ショベルに適用した場合を例に挙げ、図1ないし図11を参照しつつ詳細に説明する。
【0031】
図中、1は本発明の第1の実施の形態が適用される小型の油圧ショベルで、該油圧ショベル1は、自走可能な装軌式の下部走行体2と、該下部走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体3と、該上部旋回体3の前部側に設けられた掘削作業等を行う作業装置4とにより大略構成されている。
【0032】
ここで、作業装置4は、後述のスイングポスト14に俯仰動可能に取付けられたブーム4Aと、該ブーム4Aの先端部に俯仰動可能に取付けられたアーム4Bと、該アーム4Bの先端部に回動可能に取付けられたバケット4Cとによって大略構成されている。また、スイングポスト14とブーム4Aとの間にはブームシリンダ4Dが設けられ、ブーム4Aとアーム4Bとの間にはアームシリンダ4Eが設けられ、アーム4Bとバケット4Cとの間にはバケットシリンダ4Fが設けられている。さらに、ブーム4Aの右側面には、ブームシリンダ4D、アームシリンダ4E、バケットシリンダ4Fに接続される複数本の油圧配管からなる油圧配管群4Gが、配管固定具4Hを用いて固定されている。
【0033】
5は上部旋回体3のベースを構成する旋回フレームで、該旋回フレーム5は、図3に示す如く上方からみて略円形状をなし、後述のセンタフレーム6と、連結ピン支持筒11と、左,右のサイドフレーム12,13とにより大略構成されている。
【0034】
6は左,右方向の中央部に位置して前,後方向に延びるセンタフレームで、該センタフレーム6は、後述の底板7、左縦板8、右縦板9、上板10等によって構成されている。
【0035】
7はセンタフレーム6の底板で、該底板7は厚肉な鋼板等により前,後方向に延びる平板状に形成されている。そして、図4等に示すように、底板7の前端側は三角形状をなし、該底板7の前端側には、後述の下側筒体11Aが固着されている。
【0036】
8,9は底板7上に立設された左,右の縦板で、左縦板8は、底板7の前,後方向中間部から前方へと延び、該左縦板8の前端部は連結ピン支持筒11の近傍に達している。一方、右縦板9は、底板7の前,後方向中間部から前方へと延び、該右縦板9の前端部は連結ピン支持筒11の近傍に達している。
【0037】
10は底板7と上,下方向で対面するように左,右の縦板8,9の前部側に設けられた上板で、該上板10は、ほぼ三角形の平板状に形成され、左,右の縦板8,9の上端側に溶接等によって固着されている。そして、上板10の前端側には、後述の上側筒体11Bが固着されている。
【0038】
ここで、上述の底板7、左縦板8、右縦板9、上板10は、旋回フレーム5の強度を高める強度部材を構成している。これにより、旋回フレーム5によって作業装置4を確実に支持することができる構成となっている。
【0039】
11はセンタフレーム6の前端側に設けられた連結ピン支持筒で、該連結ピン支持筒11は、図4ないし図6に示すように、上,下方向に延びる段付き円筒状に形成され、後述の連結ピン21を支持するものである。
【0040】
ここで、連結ピン支持筒11は、底板7の前端側に溶接等によって固着される円筒状の下側筒体11Aと、上板10の前端側に溶接等によって固着される円筒状の上側筒体11Bと、下側筒体11Aと上側筒体11Bとの間に固着された中間筒体11Cとからなる3部材を溶接することにより構成されている。そして、連結ピン支持筒11のうち、下側筒体11A,上側筒体11Bに比較して大きな強度を必要としない中間筒体11Cは、その肉厚(径方向の厚さ寸法)t1が、下側筒体11Aの肉厚t2,上側筒体11Bの肉厚t3よりも薄肉に形成された薄肉円筒部として構成されている。
【0041】
12はセンタフレーム6の左側に配設された左サイドフレームで、該左サイドフレーム12は、例えば長方形の断面形状を有する角筒体を円弧状に折曲げることにより形成されている。そして、左サイドフレーム12は、その先端部が底板7の上面と左縦板8の外側面とに接合され、前,後方向の中間部が左縦板8から左側方に張出した張出ビーム(図示せず)に接合され、後端部は後述するカウンタウエイト28の近傍まで延びている。
【0042】
13はセンタフレーム6の右側に配設された右サイドフレームで、該右サイドフレーム13は、例えば長方形の断面形状を有する角筒体を円弧状に折曲げることにより形成されている。そして、右サイドフレーム13は、その先端部が底板7の上面と右縦板9の外側面とに接合され、前,後方向の中間部が右縦板9から右側方に張出した張出ビーム(図示せず)に接合され、後端部は後述するカウンタウエイト28の近傍まで延びている。
【0043】
14は旋回フレーム5の前端側に揺動可能に設けられたスイングポストで、該スイングポスト14は、例えば鋳造等により一体形成され、作業装置4を左,右方向に揺動可能に支持するものである。そして、スイングポスト14は、図4ないし図6に示すように、底板7と上板10の前端側(連結ピン支持筒11)を上,下方向から挟むようにコ字状に屈曲して形成され上,下方向に延びた後面板15と、該後面板15の左,右両側に互いに対向した状態で前方に突出して設けられた左側面板16,右側面板17と、後述する下シリンダブラケット18,上シリンダブラケット19とによって大略構成されている。
【0044】
ここで、後面板15の上,下方向の両端側には後方に向けて水平に延びる上面部15A,底面部15Bが設けられ、これら上面部15A,底面部15Bには、連結ピン21が挿嵌されるピン挿嵌穴15A1,15B1が、連結ピン支持筒11と同軸となるように形成されている。
【0045】
また、左側面板16の上端側には、作業装置4を構成するブーム4Aの基端側がピン結合されるブーム用ボス16Aが外向きに突設され、左側面板16の下端側には、作業装置4を構成するブームシリンダ4Dの基端側がピン結合されるブームシリンダ用ボス16Bが内向きに突設されている。
【0046】
一方、右側面板17には、左側面板16と同様に、ブーム用ボス17Aが外向きに突設され、ブームシリンダ用ボス17Bが内向きに突設されている。また、右側面板17の外側面には、ブーム用ボス16Aの下側に位置して後述の上ホースクランプ25を取付けるためのねじ座17Cが設けられている。
【0047】
18は右側面板17の下端側から右側方に突出して設けられた下シリンダブラケットで、該下シリンダブラケット18は、後述の上シリンダブラケット19と共にスイングシリンダ23が取付けられるものである。そして、下シリンダブラケット18は、前端側が右側面板17の下端側に接合され、後端側には後述のピン24が挿通されるピン挿通穴18Aが穿設されている。
【0048】
19は下シリンダブラケット18の上側に位置して右側面板17に突出して設けられた上シリンダブラケットで、該上シリンダブラケット19は、ブームシリンダ用ボス17Bを挟んで下シリンダブラケット18と上,下方向で対面している。そして、上シリンダブラケット19は、前端側が右側面板17のうちブームシリンダ用ボス17Bの上側に接合され、後端側にはピン挿通穴19Aが穿設されている。
【0049】
20は上シリンダブラケット19に形成された切欠部で、該切欠部20は、図4、図5等に示すように、上シリンダブラケット19の前,後方向中間部位の内面側を略三角形状に切欠くことにより形成されている。即ち、上シリンダブラケット19に切欠部20を設けることにより、当該上シリンダブラケット19は、下シリンダブラケット18に比較して狭幅に形成されている。そして、切欠部20は、後述の油圧ホース群35がスイングポスト14の右側面板17に沿って作業装置4へと延びるときに、右側面板17との間に油圧ホース群35が通過する隙間を形成するものである。
【0050】
21は旋回フレーム5とスイングポスト14との間を揺動可能に連結する連結ピンで、該連結ピン21は上,下方向に延びる1本のピンにより構成され、スイングポスト14を構成する後面板15の各ピン挿嵌穴15A1,15B1と、旋回フレーム5を構成する連結ピン支持筒11とに挿嵌されている。これにより、スイングポスト14は、旋回フレーム5の連結ピン支持筒11に連結ピン21を介して左,右方向に揺動可能に取付けられている。
【0051】
ここで、連結ピン支持筒11にスイングポスト14を揺動可能に取付けた状態で、連結ピン支持筒11の中間筒体11Cとスイングポスト14の後面板15との間には、図6に示すように、後述の油圧ホース群35を許容するホース収容空間22(隙間)が形成される。そして、油圧ホース群35は、図5に示すように、ホース収容空間22から、上シリンダブラケット19の切欠部20と右側面板17との間の隙間を通過し、スイングポスト14の右側面板17に沿って作業装置4へと延びる構成となっている。
【0052】
23は旋回フレーム5とスイングポスト14との間に設けられたスイングシリンダで、該スイングシリンダ23は、右縦板9の外側面に沿って前,後方向に延び、ボトム側が右縦板9等にピン結合され、ロッド側がスイングポスト14の各シリンダブラケット18,19にピン24を介して連結されている。従って、スイングシリンダ23を伸縮させることにより、スイングポスト14は、作業装置4と共に連結ピン21を中心として左,右方向に揺動する構成となっている。
【0053】
25はスイングポスト14を構成する右側面板17の上端側に設けられたホース固定具としての上ホースクランプで、該上ホースクランプ25は、図7に示すように、上シリンダブラケット19の内面側に設けた切欠部20の上側に配置されている。そして、上ホースクランプ25は、例えば油圧ホース群35を構成する6本の油圧ホースを結束した状態で右側面板17のねじ座17Cにボルトを用いて固定されるものである。
【0054】
26は上ホースクランプ25よりも下側に位置してスイングポスト14の右側面板17に設けられたホース固定具としての下ホースクランプで、該下ホースクランプ26は、下シリンダブラケット18と上シリンダブラケット19との間に配置されている。そして、下ホースクランプ26は、例えば油圧ホース群35を構成する2本の油圧ホースを結束した状態で右側面板17の外側面にボルトを用いて固定されるものである。
【0055】
これにより、ホース収容空間22からスイングポスト14の右側面板17に導出された油圧ホース群35は、上ホースクランプ25,下ホースクランプ26の位置を境として上部旋回体3側となる部位が、スイングポスト14の揺動に追従して左,右方向に弛み、上ホースクランプ25,下ホースクランプ26の位置を境として作業装置4側となる部位が、作業装置4の俯仰動に追従して上,下方向に弛むようになる。このため、作業装置4を用いた掘削作業時に、油圧ホース群35を構成する各油圧ホースが、上,下方向と左,右方向とに弛んで互いに擦れ合うのを抑えることができる構成となっている。
【0056】
27はセンタフレーム6を構成する左,右の縦板8,9間に位置して底板7の中央部に配設された旋回モータで、該旋回モータ27は、後述の油圧ポンプ30から給排される圧油によって駆動され、下部走行体2上で旋回フレーム5を旋回させるものである。
【0057】
28は旋回フレーム5の後端部に取付けられたカウンタウエイトで、該カウンタウエイト28は、左サイドフレーム12と右サイドフレーム13とに滑らかに連続する円弧状に形成され、作業装置4との重量バランスをとるものである。
【0058】
29はカウンタウエイト28の前側に位置して旋回フレーム5上に搭載されたエンジンで、該エンジン29は、左,右方向に延在する横置き状態に配設されている。そして、エンジン29の左側には、該エンジン29によって駆動される油圧ポンプ30が配設され、エンジン29の右側には、該エンジン29の冷却水を冷却するラジエータ31等が配設されている。
【0059】
32はラジエータ31の前側に位置して旋回フレーム5上に搭載された作動油タンクで、該作動油タンク32は、旋回フレーム5を構成する右縦板9の右側(外側)に配置され、作業装置4の各シリンダ4D,4E,4F、スイングシリンダ23、旋回モータ27、走行モータ(図示せず)等のアクチュエータに給排される作動油を貯留するものである。
【0060】
33は作動油タンク32の前側に位置して旋回フレーム5上に搭載された燃料タンクで、該燃料タンク33は、旋回フレーム5を構成する右縦板9の右側(外側)に配置され、エンジン29に供給される燃料を貯留するものである。
【0061】
34は旋回フレーム5の前部左側に配設された制御弁装置で、該制御弁装置34は、左縦板8の左側面(外側面)に沿って前,後方向に並設された複数個の方向制御弁の集合体として構成されている。
【0062】
ここで、制御弁装置34の流入口は、油圧ポンプ30の吐出口に油圧ホース等(いずれも図示せず)を介して接続され、制御弁装置34を構成する各方向制御弁の吐出口には、後述する油圧ホース群35の基端側が接続されている。そして、制御弁装置34は、作業装置4の各シリンダ4D,4E,4F、スイングシリンダ23、旋回モータ27、後述の走行モータ(図示せず)等のアクチュエータに対する圧油の供給と排出を切換え、これらの動作を制御するものである。
【0063】
35は制御弁装置34と作業装置4の各アクチュエータとの間を接続する油圧ホース群で、該油圧ホース群35は、ブームシリンダ4Dに対して圧油を給排する2本の油圧ホースと、アームシリンダ4Eに対して圧油を給排する2本の油圧ホースと、バケットシリンダ4Fに対して圧油を給排する2本の油圧ホースの他に、例えば削岩機等の外部の油圧機器(図示せず)に対して圧油を給排する2本の油圧ホースを加えた合計8本の油圧ホースによって構成されている。
【0064】
ここで、油圧ホース群35を構成する各油圧ホースは、基端側が制御弁装置34に接続された旋回体側ホース35Aと、基端側が後述のホース接続板36を介して旋回体側ホース35Aの先端側に接続され、先端側が作業装置4の油圧配管群4Gに接続される作業装置側ホース35Bとによって構成されている。
【0065】
36は旋回フレーム5の前端側に配設されたホース接続部材としてのホース接続板で、該ホース接続板36は、図8に示すように略L型に折曲げられた鋼板等からなり、例えば左縦板8の外側面に溶接等によって固着されている。そして、ホース接続板36には、例えば軸方向の両端側が雄ねじ部となった8個の管継手(図示せず)が固着して設けられ、管継手の一端側に旋回体側ホース35Aの先端側を螺着し、他端側に作業装置側ホース35Bの基端側を螺着することにより、これら旋回体側ホース35Aと作業装置側ホース35Bとの間がホース接続板36を介して接続される構成となっている。
【0066】
これにより、例えば油圧ホース群35を構成する油圧ホースが損傷した場合に、この油圧ホースを構成する旋回体側ホース35Aと作業装置側ホース35Bのうち損傷したホースのみを迅速に交換することができる。
【0067】
ここで、ホース接続板36は、旋回体側ホース35Aと作業装置側ホース35Bとの間を接続することにより、実質的に油圧ホース群35の途中部位を旋回フレーム5に固定する旋回体側ホース固定具を構成している。そして、ホース接続板36は、スイングポスト側ホース固定具を構成する上述の上ホースクランプ25,下ホースクランプ26との間で油圧ホース群35の弛みを許す。これにより、スイングポスト14の揺動時における油圧ホース群35の弛み部分の多くをホース収容空間22内に収容し、弛みを生じた油圧ホース群35がスイングポスト14の外部に大きく突出するのを抑えることができる構成となっている。
【0068】
37はホース接続板36の近傍に設けられた接続部カバーで、該接続部カバー37は、例えば薄肉な鋼板等を略コ字状に折曲げることにより形成されている。そして、接続部カバー37は、例えば左縦板8の外側面にボルト等を用いて取付けられることにより、ホース接続板36を介して接続された旋回体側ホース35Aと作業装置側ホース35Bとの接続部を覆い、当該接続部を掘削作業時の土砂等から保護するものである。
【0069】
38は旋回フレーム5の上部前側を覆うように設けられた床板で、該床板38上にはオペレータが着席する運転席39が設けられ、該運転席39の上方はキャノピ40によって覆われている。
【0070】
41は運転席39の右側から後側を取囲むように旋回フレーム5上に設けられた外装カバーで、該外装カバー41は、エンジン29等を覆うものである。また、外装カバー41の下側には、旋回フレーム5の左前角隅からカウンタウェイト28までの間を覆う左スカートカバー42、旋回フレーム5の右前角隅からカウンタウェイト28までの間を覆う右スカートカバー43、旋回フレーム5の前端側を覆う前スカートカバー44が設けられている。
【0071】
ここで、前スカートカバー44には、図2等に示すように、上述したホース接続板36と対応する位置にホース取出口44Aが形成され、油圧ホース群35は、ホース取出口44Aから連結ピン支持筒11とスイングポスト14の後面板15との間のホース収容空間22内に導入される構成となっている。この場合、ホース取出口44Aは、ホース接続板36と対応する位置に開口しているので、油圧ホース群35の旋回体側ホース35Aと作業装置側ホース35Bとをホース接続板36を用いて接続する作業を、例えば前スカートカバー44を取外すことなく、ホース取出口44Aを通じて上部旋回体3の外部から容易に行うことができる。
【0072】
次に、油圧ホース群35の取り回し経路について説明するに、油圧ホース群35は、図3に示すように、制御弁装置34から旋回フレーム5を構成する左縦板8の外側面に沿って前方に延び、ホース接続板36から前スカートカバー44のホース取出口44Aを通じて一旦、上部旋回体3の外部に導出される。
【0073】
そして、上部旋回体3の外部に導出された油圧ホース群35のうち6本の油圧ホースは、図5および図6に示すように、ホース収容空間22を通ってスイングポスト14の右側面板17の外側に導かれ、上シリンダブラケット19の内面側に設けた切欠部20と右側面板17との間の隙間を通過した後、上ホースクランプ25を用いて右側面板17に固定される。
【0074】
一方、上部旋回体3の外部に導出された油圧ホース群35のうち2本の油圧ホースは、ホース収容空間22を通ってスイングポスト14の右側面板17の外側に導かれ、下シリンダブラケット18と上シリンダブラケット19との間を通過した後、下ホースクランプ26を用いて右側面板17に固定される。
【0075】
そして、上ホースクランプ25によって固定された6本の油圧ホース群35は、該スイングポスト14に取付けられた作業装置4のブーム4Aへと延び、該ブーム4Aの右側面に配設された油圧配管群4Gに接続される。一方、下ホースクランプ26によって固定された2本の油圧ホース群35は、作業装置4のブーム4Aに沿って延び、ブームシリンダ4Dに接続される。
【0076】
このように、油圧ホース群35を、旋回フレーム5の強度部材を構成する底板7、左縦板8、右縦板9、上板10のいずれも通り抜けさせることなく、旋回フレーム5の前端側に設けられた連結ピン支持筒11とスイングポスト14との間のホース収容空間22を通じて、上部旋回体3側の制御弁装置34から作業装置4へと導くことができる。従って、旋回フレーム5の強度部材を構成する底板7、左縦板8、右縦板9、上板10のいずれにも、油圧ホース群35を通すための穴等を形成する必要がなく、旋回フレーム5の強度を確保することができる。
【0077】
本実施の形態による油圧ショベル1は上述の如き構成を有するもので、次に、作業装置4を用いて側溝掘り作業を行なう場合の動作と、このときの油圧ホース群35の動きについて説明する。
【0078】
まず、作業装置4を左側に移動させて側溝掘り作業を行なうときには、スイングシリンダ23によってスイングポスト14を左側または右側に揺動させると共に、上部旋回体3を作業装置4の揺動方向とは反対側に旋回させることにより、作業装置4を平行移動させ、該作業装置4を用いて側溝掘り作業を行なう。
【0079】
ここで、図9に示すように、スイングポスト14を右側に揺動させたときには、油圧ホース群35は、連結ピン支持筒11とスイングポスト14との間のホース収容空間22内に小さな弛みをもって収容される。
【0080】
一方、図7および図8に示すように、スイングポスト14を左側に揺動させたときには、油圧ホース群35は、連結ピン支持筒11とスイングポスト14との間のホース収容空間22内で大きな弛みを生じる。この場合、連結ピン支持筒11の中間筒体11Cは薄肉円筒部として形成されているので、該中間筒体11Cを薄肉とした分、連結ピン支持筒11とスイングポスト14との間に形成されるホース収容空間22のスペースを拡張することができ、該ホース収容空間22内に収容された油圧ホース群35が互いに擦れ合うのを抑えることができる。
【0081】
かくして、本実施の形態によれば、スイングポスト14の右側面板17に設けられた上シリンダブラケット19に、その前,後方向中間部の内面側に位置して油圧ホース群35が通過する切欠部20を設ける構成としている。これにより、油圧ホース群35を、連結ピン支持筒11とスイングポスト14との間のホース収容空間22からスイングポスト14の右側面板17へと導出した後、上シリンダブラケット19の切欠部20と右側面板17との間の隙間を通過させ、右側面板17の外側面に沿って作業装置4へと延ばすことができる。
【0082】
このため、油圧ホース群35が、スイングポスト14の右側面板17から外部に大きく突出するのを抑えることができ、掘削作業時の土砂等が油圧ホース群35に衝突するのを抑え、該油圧ホース群35を構成する各油圧ホースを保護することができる。また、掘削作業時におけるオペレータの視線が、油圧ホース群35によって遮られるのを抑えることができ、掘削作業の作業性を高めることができる。
【0083】
一方、連結ピン支持筒11の中間筒体11Cを薄肉円筒部として形成することにより、連結ピン支持筒11とスイングポスト14との間に形成されるホース収容空間22のスペースを拡張することができる。これにより、スイングポスト14が左,右方向に揺動したときの油圧ホース群35の弛みをホース収容空間22内で許容することができ、該油圧ホース群35を構成する各油圧ホースが互いに擦れ合うのを抑えることができ、該油圧ホースの耐久性を高めることができる。
【0084】
また、スイングポスト14の右側面板17に、油圧ホース群35を固定する上ホースクランプ25,下ホースクランプ26を設けることにより、スイングポスト14の右側面板17に沿って作業装置4へと延びる油圧ホース群35を、スイングポスト14の揺動に追従して左,右方向に弛む部位と、作業装置4の俯仰動に追従して上,下方向に弛む部位とに分けることができる。このため、油圧ホース群35を構成する各油圧ホースが、上,下方向と左,右方向とに弛んで互いに擦れるのを抑えることができ、これら各油圧ホースの耐久性を高めることができる。
【0085】
さらに、本実施の形態では、油圧ホース群35を構成する各油圧ホースを、旋回体側ホース35Aと作業装置側ホース35Bとによって構成し、これら旋回体側ホース35Aと作業装置側ホース35Bとの間を、旋回フレーム5の前端側に配設されたホース接続板36を介して接続する構成としている。
【0086】
これにより、例えば油圧ホース群35を構成する油圧ホースが損傷した場合に、この油圧ホースを構成する旋回体側ホース35Aと作業装置側ホース35Bのうち損傷したホースのみを迅速に交換することができる。
【0087】
この場合、ホース接続板36は、油圧ホース群35の途中部位を旋回フレーム5に固定し、スイングポスト14に設けた上ホースクランプ25,下ホースクランプ26との間で油圧ホース群35の弛みを許す。これにより、スイングポスト14の揺動時における油圧ホース群35の弛み部分の多くをホース収容空間22内に収容し、弛んだ油圧ホース群35がスイングポスト14の外部に大きく突出するのを抑えることができる。このため、油圧ホース群35を構成する各油圧ホースが、スイングポスト14の周囲に存在する障害物に接触して損傷するのを抑えることができる。
【0088】
また、ホース接続板36を介して接続された旋回体側ホース35Aと作業装置側ホース35Bとの接続部を、接続部カバー37によって覆う構成としたので、当該接続部を掘削作業時の土砂等から保護することができる。
【0089】
次に、図10は本発明の第2の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、旋回フレームの前端側に設けられる連結ピン支持筒を、単一の段付き円筒体として鋳造により一体形成したことにある。なお、本実施の形態では、上述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0090】
図中、51は旋回フレーム5の前端側に設けられた連結ピン支持筒で、該連結ピン支持筒51は、第1の実施の形態による連結ピン支持筒11に代えて本実施の形態に用いたものである。
【0091】
ここで、連結ピン支持筒51は、旋回フレーム5の底板7に固着される下側筒部51Aと、旋回フレーム5の上板10に固着される上側筒部51Bと、下側筒部51Aと上側筒部51Bとの間に位置する中間筒部51Cとを有する単一の段付き円筒体として、例えば溶接可能な鋳鋼材料を用いた鋳造によって一体形成されている。
【0092】
そして、連結ピン支持筒51のうち、下側筒部51A,上側筒部51Bに比較して大きな強度を必要としない中間筒部51Cは、下側筒部51A,上側筒部51Bよりも薄肉に形成された薄肉円筒部として構成されている。これにより、連結ピン支持筒51とスイングポスト14の後面板15との間に、大きなスペースをもったホース収容空間22を形成することができ、スイングポスト14が左,右方向に揺動したときの油圧ホース群35の弛みをホース収容空間22内で許容することができる構成となっている。
【0093】
本実施の形態は上述の如き連結ピン支持筒51を備えたもので、本実施の形態においても上述した第1の実施の形態と同様な効果を奏することができる。しかも、本実施の形態においては、連結ピン支持筒51を、下側筒部51A、上側筒部51B、中間筒部51Cからなる単一の段付き円筒体として鋳造により一体形成したので、例えば複数の部材を溶接して連結ピン支持筒を形成する場合に比較して、溶接工数を削減することができ、連結ピン支持筒51の製造コストを低減することができる。
【0094】
なお、上述した第2の実施の形態では、連結ピン支持筒51を、下側筒部51A、上側筒部51B、中間筒部51Cからなる単一の段付き円筒体として鋳造により一体形成した場合を例に挙げている。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば図11に示す変形例のように、旋回フレーム5の底板7に固着される下側筒体61Aと、旋回フレーム5の上板10に固着される上側筒体61Bとの2部材をそれぞれ鋳造により形成し、これら下側筒体61Aと上側筒体61Bとを溶接によって接合し、この接合部61Cを含む上,下方向の中間位置を簿肉に形成した連結ピン支持筒61を用いる構成としてもよい。
【0095】
また、上述した各実施の形態では、スイングポスト14の右側面板17に設けた下シリンダブラケット18,上シリンダブラケット19のうち、上シリンダブラケット19にのみ切欠部20を設けた場合を例示している。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば下シリンダブラケット18にのみ切欠部を設けてもよく、下シリンダブラケット18,上シリンダブラケット19の両方に切欠部を設ける構成としてもよい。
【0096】
また、上述した各実施の形態では、スイングポスト14の右側面板17に各シリンダブラケット18,19を設ける構成としているが、本発明はこれに限らず、例えば左側面板16に各シリンダブラケット18,19を設ける構成としてもよい。
【0097】
さらに、上述した実施の形態では、旋回式建設機械として油圧ショベルを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例えば、油圧クレーン等の他の旋回式建設機械に適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0098】
【図1】本発明の第1の実施の形態に適用される油圧ショベルを示す正面図である。
【図2】作業装置を取外した状態で油圧ショベルを前方からみた右側面図である。
【図3】上部旋回体をスカートカバー、外装カバー、運転席等を取外した状態で示す平面図である。
【図4】連結ピン支持筒、スイングポスト、連結ピンを示す分解斜視図である。
【図5】図3中の連結ピン支持筒、スイングポスト、連結ピン、油圧ホース群等を拡大して示す要部拡大の平面図である。
【図6】連結ピン支持筒、スイングポスト、連結ピン、油圧ホース群等を図5中の矢示VI−VI方向からみた縦断面図である。
【図7】スイングポスト、油圧ホース群等をスイングポストが左側に揺動した状態で前方からみた要部拡大の右側面図である。
【図8】スイングポスト、油圧ホース群等をスイングポストが左側に揺動した状態で示す要部拡大の背面図である。
【図9】スイングポスト、油圧ホース群等をスイングポストが右側に揺動した状態で示す要部拡大の背面図である。
【図10】第2の実施の形態に用いる連結ピン支持筒を、スイングポスト、連結ピン、油圧ホース群と共に示す図6と同様の縦断面図である。
【図11】連結ピン支持筒の変形例を示す図6と同様の縦断面図である。
【符号の説明】
【0099】
2 下部走行体
3 上部旋回体
4 作業装置
5 旋回フレーム
7 底板
8 左縦板
9 右縦板
10 上板
11,51,61 連結ピン支持筒
11A 下側筒体
11B 上側筒体
11C 中間筒体
14 スイングポスト
15 後面板
16 左側面板
17 右側面板
18 下シリンダブラケット
19 上シリンダブラケット
20 切欠部
21 連結ピン
22 ホース収容空間
25 上ホースクランプ(ホース固定具、スイングポスト側ホース固定具)
26 下ホースクランプ(ホース固定具、スイングポスト側ホース固定具)
34 制御弁装置
35 油圧ホース群
35A 旋回体側ホース
35B 作業装置側ホース
36 ホース接続板(ホース接続部材、旋回体側ホース固定具)
37 接続部カバー
51A 下側筒部
51B 上側筒部
51C 中間筒部
61A 下側筒体
61B 上側筒体
61C 接合部




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013