米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 固定構造物 -> 日立建機株式会社

発明の名称 建設機械
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−120221(P2007−120221A)
公開日 平成19年5月17日(2007.5.17)
出願番号 特願2005−316244(P2005−316244)
出願日 平成17年10月31日(2005.10.31)
代理人 【識別番号】100090022
【弁理士】
【氏名又は名称】長門 侃二
発明者 松下 慎
要約 課題
エンジンの取付けに対する自由度が高く、且つ、エンジンの支持構成を簡単にすることができる建設機械を提供する。

解決手段
建設機械としての油圧ショベルは、下部走行体上に旋回可能に設けられた上部旋回体を備え、この上部旋回体はその中央を前後に延びるセンタフレーム26を含み、このセンタフレーム26はその後部が左右一対のI形縦ビーム42と、これらI形縦ビーム42の上フランジ38の後部から一体に延出され、エンジンのための取付け台となる取付けベース60とを有する。
特許請求の範囲
【請求項1】
下部走行体と、
前記下部走行体上に旋回可能に設けられた上部旋回体と、
前記上部旋回体の前部に設けられた作業装置と、
前記上部旋回体の後部に設けられ、前記作業装置に対するカウンタウエイトと、
前記上部旋回体に前記作業装置と前記カウンタウエイトとの間に設けられ、前記下部走行体及び前記作業装置に動力を供給するエンジンと
を具備し、
前記上部旋回体は、
前記作業装置及び前記カウンタウエイトをそれぞれ支持するセンタフレームであって、前記作業装置から前記カウンタウエイトまで互いに平行に延び、且つ、前記カウンタウエイト側の後部が上下に上フランジ及び下フランジをそれぞれ有するI形縦ビームとして構成された一対の縦板を含む、センタフレームと、
少なくとも一方の前記I形縦ビームの前記上フランジから前記上フランジの側方に一体に突出し、前記エンジンがエンジンマウントを介して取付けられる取付けベースと
を備えることを特徴とする建設機械。
【請求項2】
前記各I形縦ビームの上フランジはその後端部に水平部を有し、
前記取付けベースは、対応する前記上フランジの前記水平部から水平に延出されていることを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
【請求項3】
前記取付けベースは、前記各上フランジの前記水平部にそれぞれ備えられていることを特徴とする請求項2に記載の建設機械。
【請求項4】
前記上部旋回体は、前記一対のI形縦ビームと協働して前記センタフレームの前記後部を井桁状構造とする前側及び後側横断ビームを更に備え、
前記取付けベースは、前記I形縦ビームと前記後側横断ビームの交差部近傍に配置され、
前記カウンタウエイトは、前記後側横断ビームから後方に突出した前記I形縦ビームの後端に支持されることを特徴とする請求項2又は3に記載の建設機械。
【請求項5】
前記取付けベースは、前記後側横断ビームの直上に配置され、前記後側横断ビームに支持されていることを特徴とする請求項4に記載の建設機械。
【請求項6】
前記センタフレームは、前記取付けベースと前記I形ビームの前記下フランジとの間に配置され、前記取付けベースを支持するリブを更に含むことを特徴とする請求項4又は5に記載の建設機械。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は油圧ショベル等の建設機械に係わり、特に建設機械の上部旋回体上に搭載されるエンジンの支持形態を改良した建設機械に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の建設機械は下部走行体上に旋回可能な上部旋回体を備え、この上部旋回体上に掘削バケット等を備えた作業装置、運転室及びカウンタウエイト等が配置されている。上部旋回体は前後方向に延びるメインフレームと、このメインフレームの両側に配置されたサイドフレームからなり、メインフレームは互いに平行に延びる一対のビーム(縦板)を有する(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
作業装置やカウンタウエイトはメインフレームの前後に取付けられており、また、上部旋回体にはその後部にエンジンもまた支持され、このエンジンは下部走行体や作業装置に動力を供給する。具体的には、メインフレームのビーム間には複数の支持ブラケットが配置されており、これら支持ブラケットはビーム間を接続する底板上に突設され、底板から上方に離間した取付け台を有する。従って、エンジンはその取付けフランジと各支持ブラケットの取付け台との間にエンジンマウントを挟み込み、そして、取付け台と底板との間に確保された作業スペースを利用し、上下方向から締結ボルトを締め付けることで支持ブラケットに取付けられている。即ち、支持ブラケットには取付け台のみならず、作業スペースを提供するものでなければならない。
【特許文献1】特開昭58-218527号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、この種の建設機械にあっては上部旋回体の旋回半径を小径化することが望まれ、メインフレームの幅や前後長がそれぞれ縮小される傾向にある。このようなメインフレームの小形化は支持ブラケットにおけるレイアウト上の自由度を制約し、安定したエンジンの支持構成を確保できなくなる。
また、通常、各支持ブラケットは前記底板に溶接により固定されているから、支持ブラケットの固定に多大な手間や時間が必要となる。
【0005】
本発明は上述の事情に基づいてなされ、その目的は上部旋回体の旋回半径が小径化されても、エンジンの安定した支持構成を確保でき、しかも、その支持構成を容易に得ることができる建設機械を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するため、本発明の建設機械の上部旋回体は、作業装置及びカウンタウエイトをそれぞれ支持するセンタフレームであって、作業装置からカウンタウエイトまで互いに平行に延び、且つ、カウンタウエイト側の後部が上下に上フランジ及び下フランジをそれぞれ有するI形縦ビームとして構成された一対の縦板を含む、センタフレームと、少なくとも一方のI形縦ビームの上フランジから上フランジの側方に一体に突出し、エンジンがエンジンマウントを介して取付けられる取付けベースとを備える(請求項1)。
【0007】
請求項の1の建設機械によれば、I形縦ビームにおける上フランジの取付けベースが前述した支持ブラケットの1つ取付け台を構成し、そして、取付けベースとI形縦ビームの下フランジとの間を作業スペースとして、取付けベース上にエンジンマウントを介してエンジンが取付けられ、エンジン重量の一部はI形縦ビーム自体に支えられる。
具体的には、各I形縦ビームの上フランジはその後端部に水平部を有し、取付けベースは、対応する上フランジの水平部から水平に延出されている(請求項2)。この場合、取付けベースは上フランジの水平部と面一となり、その上面にエンジン側の取付けフランジをエンジンマウントを介して配置可能となる。
【0008】
また、取付けベースは、各上フランジの水平部にそれぞれ備えられているのが好ましく(請求項3)、この場合、一対のI形縦ビームは共にエンジンの重量を分配して支える。
上部旋回体は、一対のI形縦ビームと協働してセンタフレームの前記後部を井桁状構造とする前側及び後側横断ビームを更に備えることができ、この場合、取付けベースは、I形縦ビームと後側横断ビームの交差部近傍に配置され、カウンタウエイトは、後側横断ビームから後方に突出したI形縦ビームの後端に支持されているのが好ましい(請求項4)。
【0009】
上述したI形縦ビームと後側横断ビーム交差部は井桁状構造の隅部であるから、その剛性が高く、取付けベースは安定したエンジンの支持を提供する。
更に、取付けベースは、後側横断ビームの直上に配置され、この後側横断ビームに支持されていることが好ましく(請求項5)、更に、センタフレームは取付けベースとI形縦ビームの下フランジとの間に配置され、取付けベースを支持するリブを更に含んでいればより好ましい(請求項6)。
上述した後側横断ビーム及びリブは取付けベースの支持剛性を増加させる。
【発明の効果】
【0010】
請求項1〜3の建設機械によれば、上部旋回体のセンタフレーム自体、即ち、そのI形縦ビームの上フランジから一体に延出した取付けベースをエンジンための1つの支持ブランケットの取付け台としたから、センタフレームが小形化しても、取付けベースのレイアウト上の自由度を高めることができ、また、取付けベースは上フランジと一体であるから、その取付けベースのための固定作業が不要となり、上部旋回体の製作を容易に行うことができる。
請求項4〜6の建設機械によれば、取付けベースの支持剛性が高いので、エンジンの安定した支持を達成するうえで好適する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
図1を参照すれば、建設機械としての油圧ショベルが示されている。
油圧ショベルはクローラタイプの下部走行体2を備え、この下部走行体2上には上部旋回体4が旋回可能に設けられている。上部旋回体4の前後には作業装置6が設けられ、この作業装置6はその基部が上部旋回体4に枢支されたブーム8、このブーム8の先端に回動可能に連結されたアーム10及びこのアーム10の先端に回動可能に連結された掘削バケット12から構成され、これらブーム8、アーム10及び掘削バケット12は一対のブームシリンダ14、アームシリンダ16及びバケットシリンダ18によりそれぞれ回動操作される。
【0012】
また、上部旋回体4の前部には下部走行体2の走行や作業装置6の操作をなすための運転室20が設けられ、そして、上部旋回体4の後部には作業装置6に対するカウンタウエイト22が取付けられている。更に、運転室20とカウンタウエイト22と間にはエンジン建屋24が配置され、このエンジン建屋24内にエンジンが収容されている。エンジンは下部走行体2及び作業装置6に動力、つまり、油圧エネルギを供給する油圧ポンプを駆動する。
【0013】
図2に示されるように上部旋回体4はその中央にセンタフレーム26を備え、このセンタフレーム26は左右一対の縦板28を有する。これら縦板28は上部旋回体4の前端から後端まで互いに平行に延びている。各縦板28の前部は上方及び前方に向けて突出した突出部30,32を有し、これら突出部30,32に枢支孔34,36がそれぞれ形成されている。左右の枢支孔34には枢軸(図示しない)の両端が挿通され、この枢軸に作業装置6におけるブーム8の基部が回動自在に支持され、これにより、ブーム8の起伏が可能となる。また、左右の枢支孔36にも枢支ピン(図示しない)の両端が挿通され、この枢支ピンに一対のブームシリンダ14の基部が回動自在に支持される。
【0014】
各縦板28の上縁は突出部30から後方に向けて緩やかに下方に傾斜し、そして、各縦板28の後端部にて水平に延びている。各縦板28の中間部から後端に至る後部にはその上縁に上フランジ38が取付けられており、この上フランジ38もまた縦板28の上縁形状に従って延び、その後端部は水平部38aとなっている。各縦板28の下縁には下フランジ40が取付けられており、この下フランジ40は縦板28の全長に亘って水平に延びている。従って、各縦板28の後部はその上下に上フランジ38及び下フランジ40を有したI形縦ビーム42として形成されている。
【0015】
図2に示されるように、前述したエンジンE及びカウンタウエイト22は、センタフレーム26の後部にそれぞれ取付けられており、これらの取付けに関しては後述する。
図3に示されるように上部旋回体4は上述したセンタフレーム26の左右にサイドフレーム44,46を有し、これらサイドフレーム44,46はセンタフレーム26と一体化され、上部旋回体4の一部を構成する。なお、上述した運転室20は図3でみて左側のサイドフレーム44上に構築される。
【0016】
更に、センタフレーム26は、左右一対のI形縦ビーム42を互いに連結するクロス梁48,50を有し、これらクロス梁48,50はセンタフレーム26の前後に離間する。
一方、図3から明らかなように左右のサイドフレーム44,46は、クロス梁48の近傍からクロス梁48と平行に延びるクロス梁52,54を有し、そして、クロス梁50の延長部を形成するようにして延びるクロス梁56,58を有する。
【0017】
クロス梁48,52,54及びクロス梁50,56,58は、左右一対のI形縦ビーム42と協働し、センタフレーム26の後部を井桁状構造に構成する前後の横断ビームを形成する。
各I形縦ビーム42はその後端部にエンジンEを取付けるための取付けベース60をそれぞれ有する。これら取付けベース60はI形縦ビーム42と後側の横断ビーム(クロス梁50)との交差部近傍、即ち、上述した井桁状構造の隅部近傍に配置されている。
【0018】
より詳しくは、各取付けベース60は対応するI形縦ビーム42、つまり、その上フランジ38の水平部38aと一体に形成され、水平部38aの側方に水平に延出している。この実施例の場合、各取付けベース60は何れも図3でみて右方に延出し、これら取付けベース60はクロス梁50,58の直上に配置され、これらクロス梁50,58に下方から支持されている。
【0019】
更に、各取付けベース60の下側には対応するクロス梁50,58からI形縦ビーム42の前方に離間してリブ62がそれぞれ配置されている。これらリブ62は取付けベース60からI形縦ビーム42の下フランジ40まで延び、取付けベース60を下方から支持している。即ち、取付けベース60はI形縦ビーム42の前後方向でみて、対応するクロス梁50,58及びリブ62により両持ちにて支持されている。
【0020】
各取付けベース60は挿通孔64を有し(一方のみ図示)、これら挿通孔64は対応するクロス梁50,58及びリブ62を避けて位置付けられている。
更に、図3でみて左方のI形縦ビーム42には、エンジンEを取付けるための支持ブラケット66が取付けられており、この支持ブラケット66はI形縦ビーム42と前側の横断ビーム(クロス梁48)との交差部近傍に配置されている。支持ブラケット66はI形縦ビーム42とクロス梁48とに跨る板材からなり、I形縦ビーム42及びクロス梁48の双方に支持されている。更に、支持ブラケット66はその上面が水平な取付け台68として形成されている。
【0021】
また、右方のI形縦ビーム42もまた支持ブラケット70が取付けられており、この支持ブラケット70もまた、そのI形縦ビーム42と横断ビーム(クロス梁54)との交差部近傍に配置され、I形縦ビーム42から側方に突設された一対の板材72と、これら板材72の上端同士を連結する水平な取付け台74からなる。支持ブラケット66,70の取付け台68,74にも挿通孔64がそれぞれ形成されている。
【0022】
上述した取付けベース60及び支持ブラケット66,70はエンジンEの取付けに使用される。具体的には、エンジンEは、取付けベース60及び支持ブラケット66,70の取付け台68,74とその対応した取付けフランジ(図示しない)との間にエンジンマウント(図示しない)をそれぞれ挟み込み、これらエンジンマウントを取付けフランジと取付けベース60又は取付け台68,74との間に締結ボルト(図示しない)により固定することで、取付けベース60及び支持ブラケット66,70に取付けられる。
【0023】
ここで、締結ボルトは前述した取付けベース60及び取付け台68,74の挿通孔64に挿通され、そして、締付けボルトの締付け作業は取付けベース60又は取付け台68,74とI形縦ビーム42の下フランジ40との間に確保されているスペースを使用することで可能である。
更に、図3に示されているように、取付けベース60や取付け台68,74上にはその幾つか又は全部に必要に応じてリング状のスペーサ76を配置することができる。これらスペーサ76はエンジンEにおける取付けフランジの配置レベル差を解消するために使用される。
【0024】
更に、図3から明らかなように、各I形縦ビーム42の後端は後側の横断ビーム(クロス梁50)から後方に突出し、そして、I形縦ビーム42の後端にはその上フランジ38の水平部38aと下フランジ40との間にスペーサブロック78が挟み込まれ、そして、これら水平部38a、スペーサブロック78及び下フランジ40を上下に貫通する一対の挿通孔80が形成されている。
【0025】
一方、前述したカウンタウエイト22はその下面から突出する4本のアンカボルト(図示しない)を有し、これらアンカボルトを対応する各挿通孔80に挿通させた状態で各I形縦ビーム42の後端上に載せられ、そして、アンカボルトの締付けナットをI形縦ビーム42の後端に対して締付けることで、I形縦ビーム42、つまり、センタフレーム26に固定されている。
【0026】
図4から明らかなようにエンジンEはカウンタウエイト22の近傍に配置されているので、エンジンEにカウンタウエイト22の機能を持たせることができ、カウンタウエイト22の小形化を図ることができる。
また、図4からより明らかなように、取付けベース60はクロス梁50,58とリブ62により両持ち支持されているから、取付けベース60の支持剛性は高い。更に、取付けベース60は上フランジ38の水平部38aから一体に延出することから、エンジンEのための水平な取付け台を容易に提供することができる。
【0027】
本発明は、上述した一実施例に制約されるものではなく種々の変更が可能である。
例えば、一対のI形縦ビーム42の取付けベース60は左右方向でみて互いに逆向きに延出してもよい。
また、取付けベース60は必ずしも水平である必要はなく、それ故、支持ブラケット66,70を取付けベース60と同様に、I形縦ビーム42の上フランジ38から一体に延出させた取付けベースにより構成することもでき、この場合、水平な取付け面が要求される場合には前述したスペーサを楔形状にすることで対処可能である。
【0028】
更に、本発明は油圧ショベルに限らず、上部旋回体を有する種々の建設機械に適用可能であることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】建設機械としての油圧ショベルを示した側面図である。
【図2】図1の油圧ショベルにおける上部旋回体の一部を示す概略側面図である。
【図3】図2のセンタフレームの後部を示した斜視図である。
【図4】センタフレームの後部に取付けられたエンジン及びカウンタウエイトの配置を示した図である。
【符号の説明】
【0030】
2 下部走行体
4 上部旋回体
6 作業装置
22 カウンタウエイト
26 センタフレーム
28 縦板
38 上フランジ
38a 水平部
40 下フランジ
42 I形縦ビーム
48,52,54 クロス梁(前側横断ビーム)
50,56,58 クロス梁(後側横断ビーム)
60 取付けベース
62 リブ




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013