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転圧機械 - 日立建機株式会社
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発明の名称 転圧機械
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−70903(P2007−70903A)
公開日 平成19年3月22日(2007.3.22)
出願番号 特願2005−259606(P2005−259606)
出願日 平成17年9月7日(2005.9.7)
代理人 【識別番号】100079441
【弁理士】
【氏名又は名称】広瀬 和彦
発明者 阿部 浩 / 大科 守雄 / 平澤 喜義
要約 課題
車輪用散水タンク内への給水作業を容易に行い、かつ車輪用散水タンク内に清浄な水を補給する。

解決手段
路面用散水タンク21と車輪用散水タンク22との間を供給流路23によって接続し、供給流路23の共通配管28にフィルタ31を設ける構成とする。これにより、車輪用散水タンク22が空になったときには、供給流路23を通じて路面用散水タンク21内に貯溜された水を車輪用散水タンク22に補給することができ、かつ水に混入した異物をフィルタ31によって濾過して清浄化することができる。このため、空になった車輪用散水タンク22内に作業者が給水口22Aを通じて新たな水を補給する作業を不要にでき、この分、転圧作業の作業性を高めることができる。
特許請求の範囲
【請求項1】
前部側に前転圧ローラが回転可能に設けられると共に後部側に後転圧ローラが回転可能に設けられた車体と、該車体に設けられ路面に散水するため大量の水を貯溜する路面用散水タンクと、該路面用散水タンクとは別に前記車体に設けられ前記転圧ローラに散水するため少量の水を貯溜する車輪用散水タンクとを備えてなる転圧機械において、
前記路面用散水タンクと前記車輪用散水タンクとの間には、前記路面用散水タンク内の水を前記車輪用散水タンクに供給する供給流路を設ける構成としたことを特徴とする転圧機械。
【請求項2】
前記供給流路の途中部位には、前記車輪用散水タンク内に流入する水を清浄化するフィルタを設ける構成としてなる請求項1に記載の転圧機械。
【請求項3】
前記供給流路の途中部位には、前記路面用散水タンク内の水を吸込んで前記車輪用散水タンク内に吐出するポンプを設ける構成としてなる請求項1または2に記載の転圧機械。
【請求項4】
前記供給流路は、前記路面用散水タンク内の水位が高いときに該路面用散水タンク内の水を前記車輪用散水タンクへと流通させる高水位流路と、前記路面用散水タンク内の水位が低いときに該路面用散水タンク内の水を前記車輪用散水タンクへと流通させる低水位流路とにより構成し、
前記高水位流路の途中部位には、前記車輪用散水タンク内に流入する水を清浄化するフィルタを設け、
前記低水位流路の途中部位には、前記路面用散水タンク内の水を吸込んで前記車輪用散水タンク内に吐出するポンプと、前記車輪用散水タンク内に流入する水を清浄化するフィルタとを設ける構成としてなる請求項1に記載の転圧機械。
【請求項5】
前記車輪用散水タンクの給水口は、作業者が路面に立って給水作業を行うことができるように前記車体の側面部に配置する構成としてなる請求項1,2,3または4に記載の転圧機械。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばタイヤローラ、マカダムローラ等の路面を舗装する作業に好適に用いられる転圧機械に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、路面や地面の舗装を行うときには、タイヤローラ、マカダムローラ等の転圧機械が好適に用いられる。この転圧機械は、車体の前部側に前転圧ローラが回転可能に設けられると共に後部側に後転圧ローラが回転可能に設けられ、路盤材、アスファルト混合物等の舗装材を敷きつめた路面を走行することにより、この路面を前,後の転圧ローラによって転圧して締め固めるものである。
【0003】
ここで、転圧機械の車体には、通常、舗装材を敷つめた路面に散布する大量の水を貯溜する路面用散水タンクと、前,後の転圧ローラの表面に散布する少量の水を貯溜する車輪用散水タンクとが設けられている。この場合、路面用散水タンク内には、ポンプを用いて河川等から汲上げた水が貯溜され、車輪用散水タンク内には、水道水等の清浄な水が貯溜されるようになっている。これにより、転圧機械全体の重量を増大することができ、舗装材を敷つめた路面、地面等を効率良く締め固めることができる構成となっている。
【0004】
そして、路面用散水タンクに貯溜された水は、比較的大きな噴射孔を有する散水パイプを通じて路面に細滴状に散布され、舗装材を冷却して硬化を促進する構成となっている。一方、車輪用散水タンクに貯溜された水は、微細な噴射孔を有する散水ノズルを通じて前,後の転圧ローラの表面に霧状に散布され、各転圧ローラの表面に舗装材が付着するのを防止する構成となっている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】実開平5−47007号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上述した従来技術による転圧機械は、路面に散水される水を貯溜する路面用散水タンクと、転圧ローラに散水される水を貯溜する車輪用散水タンクとを、それぞれ独立して車体に設ける構成としている。
【0007】
このため、路面用散水タンク及び車輪用散水タンクのうちいずれか一方のタンクが空になった場合には、この空になったタンク内に新たな水を補給する間、路面の転圧作業を停止する必要があり、その作業性が低下してしまうという問題がある。特に、車輪用散水タンクの容量は、通常、路面用散水タンクの容量に比較して小さいため、車輪用散水タンクへの給水作業を頻繁に行う必要があり、この車輪用散水タンクへの給水作業を行う分、転圧作業の作業性が低下してしまうという問題がある。
【0008】
また、例えば車輪用散水タンク内に、河川等から汲上げた砂、ごみ等の異物が混入した水を貯溜した場合には、車輪用散水タンクに貯溜した水を微細な噴射孔を有する散水ノズルを通じて前,後の転圧ローラに散布するときに、この水に混入した砂等の異物によって散水ノズルが詰ってしまう。これにより、転圧作業時における各転圧ローラへの適正な散水動作が行われず、転圧作業の作業性が低下してしまうという問題がある。
【0009】
さらに、車輪用散水タンクの給水口が路面(地面)から高い位置に設けられている場合には、車輪用散水タンクへの給水作業を行うときに、作業者は路面と車体との間を昇降しなければならず、作業者の負担が増える上に、給水作業の作業性が低下してしまうという問題がある。
【0010】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、車輪用散水タンクへの給水作業を容易に行うことができ、かつ車輪用散水タンクに常に清浄な水を貯溜することができ、転圧作業の作業性を高めることができるようにした転圧機械を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上述した課題を解決するため本発明は、前部側に前転圧ローラが回転可能に設けられると共に後部側に後転圧ローラが回転可能に設けられた車体と、該車体に設けられ路面に散水するため大量の水を貯溜する路面用散水タンクと、該路面用散水タンクとは別に前記車体に設けられ前記転圧ローラに散水するため少量の水を貯溜する車輪用散水タンクとを備えてなる転圧機械に適用される。
【0012】
そして、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記路面用散水タンクと前記車輪用散水タンクとの間には、前記路面用散水タンク内の水を前記車輪用散水タンクに供給する供給流路を設けたことにある。
【0013】
請求項2の発明は、前記供給流路の途中部位には、前記車輪用散水タンク内に流入する水を清浄化するフィルタを設ける構成としたことにある。
【0014】
請求項3の発明は、前記供給流路の途中部位には、前記路面用散水タンク内の水を吸込んで前記車輪用散水タンク内に吐出するポンプを設ける構成としたことにある。
【0015】
請求項4の発明は、前記供給流路は、前記路面用散水タンク内の水位が高いときに該路面用散水タンク内の水を前記車輪用散水タンクへと流通させる高水位流路と、前記路面用散水タンク内の水位が低いときに該路面用散水タンク内の水を前記車輪用散水タンクへと流通させる低水位流路とにより構成し、前記高水位流路の途中部位には、前記車輪用散水タンク内に流入する水を清浄化するフィルタを設け、前記低水位流路の途中部位には、前記路面用散水タンク内の水を吸込んで前記車輪用散水タンク内に吐出するポンプと、前記車輪用散水タンク内に流入する水を清浄化するフィルタとを設ける構成としたことにある。
【0016】
請求項5の発明は、前記車輪用散水タンクの給水口は、作業者が路面に立って給水作業を行うことができるように前記車体の側面部に配置する構成としたことにある。
【発明の効果】
【0017】
請求項1の発明によれば、車輪用散水タンクが空になった場合には、供給流路を通じて路面用散水タンク内に貯溜された水を車輪用散水タンクに供給することができる。これにより、空になった車輪用散水タンク内に作業者が給水口を通じて新たな水を補給する作業を不要にでき、この分、転圧作業の作業性を高めることができる。
【0018】
請求項2の発明によれば、供給流路の途中部位にフィルタを設けることにより、例えば砂、ごみ等の異物が混入した水が路面用散水タンク内に貯溜されていたとしても、この路面用散水タンク内の水が配管を通じて車輪用散水タンク内に流入するときに、混入した異物をフィルタによって濾過することができる。これにより、車輪用散水タンク内に貯溜される水を清浄化することができ、例えば車輪用散水タンク内の水を、微細な噴射孔を有する散水ノズルから各転圧ローラに散布する場合に、この散水ノズルが異物によって詰まるのを抑えることができる。従って、転圧作業時に前,後の転圧ローラに対して常に適正な散水動作を行うことができ、転圧作業の作業性を高めることができる。
【0019】
請求項3の発明によれば、供給流路の途中部位にポンプを設けることにより、路面用散水タンク内に貯溜された水をポンプによって吸上げ、供給流路を通じて車輪用散水タンク内に吐出することができるので、路面用散水タンク内の水を車輪用散水タンク内に迅速に供給することができる。
【0020】
請求項4の発明によれば、路面用散水タンク内の水位が高いときには、該路面用散水タンク内の水を、高水位流路を通じて車輪用散水タンクへと自然に流入させることができる。このとき、高水位流路の途中にはフィルタを設けているので、このフィルタによって水に混入した異物を濾過することにより、車輪用散水タンク内に流入する水を清浄化することができる。
【0021】
一方、路面用散水タンク内の水位が低いときには、低水位流路の途中に設けたポンプによって路面用散水タンク内に貯溜された水を吸上げ、低水位流路を通じて車輪用散水タンク内に吐出させることができる。このとき、低水位流路の途中に設けたフィルタにより、車輪用散水タンク内に流入する水を清浄化することができる。
【0022】
請求項5の発明によれば、車輪用散水タンクの給水口を車体の側面部に配置したので、作業者は路面に立った状態で車輪用散水タンクの給水口から当該車輪用散水タンク内に新たな水を補給することができる。従って、車輪用散水タンクの給水口から給水作業を行うときに、作業者が車体と路面との間を昇降する必要がなく、その作業性を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明に係る転圧機械の実施の形態を、タイヤローラに適用した場合を例に挙げ、図1ないし図13を参照しつつ詳細に説明する。
【0024】
図中、1は転圧機械としてのタイヤローラで、このタイヤローラ1は、前,後方向に延びる車体2を有し、該車体2は、後述のフレーム17と、該フレーム17に搭載されたエンジン、油圧ポンプ等の搭載機器(いずれも図示せず)を覆う前側機器カバー3、及び後側機器カバー4とにより大略構成されている。そして、車体2の前部側には後述の前転圧ローラ5が設けられ、車体2の後部側には後述の後転圧ローラ7が設けられ、これら前,後の転圧ローラ5,7によって、舗装材を敷きつめた路面、地面を転圧する構成となっている。
【0025】
5は車体2の前部側に回転可能に設けられた前転圧ローラで、該前転圧ローラ5は、左,右方向に延びる1本の前車軸(図示せず)に取付けられた複数(例えば、3個)のゴムタイヤによって構成されている。ここで、車体2の前部側には、後述のハンドル13を操作することにより車体2に対して左,右方向に旋回するローラ支持ヨーク6が設けられ、前転圧ローラ5の前車軸の両端側は、ローラ支持ヨーク6によって回転可能に支持されている。
【0026】
7は車体2の後部側に回転可能に設けられた後転圧ローラで、該後転圧ローラ7は、左,右方向に延びる2本の後車軸(図示せず)に取付けられた複数(例えば、4個)のゴムタイヤによって構成されている。そして、後転圧ローラ7の後車軸は、車体2の後部側に配設された走行用油圧モータ(図示せず)よって前進方向、後進方向に回転駆動される構成となっている。
【0027】
8は車体2の前,後方向の中央部に設けられた床板で、該床板8は、前側機器カバー3と後側機器カバー4との間に配置され、タイヤローラ1を運転する運転者の足場を形成している。そして、床板8上には後述の運転席10、操縦台12等が設けられる構成となっている。
【0028】
9は車体2の左側面に設けられた乗降用ステップで、該乗降用ステップ9は、路面から床板8に向けて斜め上向きに延びる階段状のステップとして形成され、運転者が路面と床板8との間を乗降するときの足場を形成するものである。
【0029】
10は床板8上に配設された運転席で、該運転席10は、タイヤローラ1の運転者が着席するもので、運転席10の上側はキャノピ11によって覆われている。そして、運転席10の前側には、タイヤローラ1を操縦するための操縦台12が立設され、該操縦台12には、ローラ支持ヨーク6を左,右方向に旋回させて前転圧ローラ5を操舵するハンドル13等が設けられている。
【0030】
そして、オペレータが運転席10に着席し、タイヤローラ1を路面上で前進走行、または後進走行させることにより、路面上に敷きつめられた舗装材を前転圧ローラ5、後転圧ローラ7によって転圧することができる。このとき、運転席10に着席したオペレータは、ハンドル13等を操作することにより、前転圧ローラ5を左,右方向に転舵してタイヤローラ1の走行方向を制御することができる構成となっている。
【0031】
14は車体2の後端側に設けられた路面用散水パイプで、該路面用散水パイプ14は、後述する路面用散水タンク21に接続されている。そして、路面用散水タンク21内に貯溜された水は、散水ポンプ(図示せず)によって路面用散水パイプ14へと圧送され、該路面用散水パイプ14を通じて路面に細滴状に散布される構成となっている。
【0032】
15は車体2の前端側に位置して前転圧ローラ5の近傍に配設された複数の前側散水ノズル、16は車体2の後端側に位置して後転圧ローラ7の近傍に配設された複数の後側散水ノズルで、これら前側散水ノズル15と後側散水ノズル16は、路面用散水パイプ14よりも微細な噴射孔を有し、後述する車輪用散水タンク22に接続されている。そして、車輪用散水タンク22内に貯溜された水は、散水ポンプ(図示せず)によって前側散水ノズル15と後側散水ノズル16とに圧送され、前側散水ノズル15を通じて前転圧ローラ5の表面に霧状に散布されると共に、後側散水ノズル16を通じて後転圧ローラ7の表面に霧状に散布される構成となっている。
【0033】
17は車体2のベースとなるフレームで、該フレーム17は、図3及び図4等に示すように、左,右方向で対面しつつ前,後方向に延びる左縦板17A、右縦板17Bと、左,右の縦板17A,17B間を連結し左,右方向に延びた前横板17C、後横板17Dと、左,右の縦板17A,17Bの外側に位置して前,後方向に延びた左側面板17E、右側面板17Fと、左,右の縦板17A,17Bの下端側を閉塞するように前,後方向に延びた底面板17Gと、左縦板17Aと左側面板17Eの上端側を閉塞するように前,後方向に延びた左上面板17Hと、右縦板17Bと右側面板17Fの上端側を閉塞するように前,後方向に延びた右上面板17Iとにより大略構成され、強固な箱型の支持構造体をなしている。そして、このフレーム17には、後述の路面用散水タンク21と車輪用散水タンク22とが別個に設けられる構成となっている。
【0034】
18はフレーム17の前部下側に設けられたタンク収容部で、該タンク収容部18は、フレーム17の左側面板17Eから右側面板17Fに亘って左,右方向に延び、後述する車輪用散水タンク22を収容するものである。
【0035】
19はタンク収容部18の後側に位置してフレーム17の下端側に設けられた配管収容部で、該配管収容部19は後述の供給流路23等を収容するものである。そして、配管収容部19は、カバー19Aによって開,閉可能に覆われる構成となっている。
【0036】
20はタンク収容部18よりも上側に位置してフレーム17の左側面板17Eに設けられた角穴状の開口部で、該開口部20は、後述する車輪用散水タンク22の給水口22Aが配置されるものである。そして、開口部20はカバー20Aによって開,閉可能に覆われる構成となっている。
【0037】
21はフレーム17に一体形成された路面用散水タンクで、この路面用散水タンク21は、図3ないし図6等に示すように、フレーム17の左縦板17A、左側面板17E、左上面板17H等によって囲まれ前,後方向に延びた左タンク部21Aと、右縦板17B、右側面板17F、右上面板17I等によって囲まれ前,後方向に延びた右タンク部21Bと、左,右の縦板17A,17B、前,後の横板17C,17D、底面板17G等によって囲まれ前,後方向に延びた中間タンク部21Cとにより構成されている。ここで、これら左タンク部21A、右タンク部21B,中間タンク部21Cは互いに連通し、路面用散水タンク21全体の容量は、例えば約4000リットルに設定されている。
【0038】
そして、路面用散水タンク21内には、例えば揚水ポンプ(図示せず)を用いて河川等から汲上げた水が貯溜され、この路面用散水タンク21に貯溜された水は、路面用散水パイプ14から路面に散布される構成となっている。また、図3に示すように、フレーム17の左上面板17Hには、路面用散水タンク21の給水口21Dが設けられ、該給水口21Dは蓋体(図示せず)によって開,閉される構成となっている。
【0039】
22は路面用散水タンク21とは別にフレーム17に設けられた車輪用散水タンクで、この車輪用散水タンク22は、図3に示すように、例えばステンレス鋼板等の防錆機能に優れた素材を用いて左,右方向に延びる直方体の箱状に形成されている。そして、車輪用散水タンク22の容量は、路面用散水タンク21よりも小さい容量、例えば、400リットルに設定されている。ここで、車輪用散水タンク22は、フレーム17のタンク収容部18内に収容されることにより、図1等に示すように、前転圧ローラ5よりも後側に位置してフレーム17の前部下側に配設されている。
【0040】
そして、車輪用散水タンク22内には、例えば水道水等の異物が混入しない清浄な水が貯溜され、この車輪用散水タンク22に貯溜された水は、前側散水ノズル15を通じて前転圧ローラ5の表面に散布されると共に、後側散水ノズル16を通じて後転圧ローラ7の表面に散水される構成となっている。また、車輪用散水タンク22の左上面側には、パイプ状の給水口22Aが突設され、該給水口22Aは蓋体(図示せず)によって開,閉される構成となっている。
【0041】
ここで、図1に示すように、車輪用散水タンク22をフレーム17のタンク収容部18内に配設した状態で、車輪用散水タンク22の給水口22Aは、フレーム17の左側面板17Eに設けた開口部20の位置、即ち、車体2の左側面部に配置され、この給水口22Aの地上高さHは、路面上に立った作業者の手が届く寸法に設定されている。これにより、作業者は、車体2(フレーム17)と路面との間を昇降することなく、路面に立上った状態で、給水口22Aから車輪用散水タンク22内に新たな水を補給する作業(給水作業)を行うことができる構成となっている。
【0042】
そして、車体2を構成するフレーム17に個別に設けられた路面用散水タンク21と車輪用散水タンク22とは、フレーム17の配管収容部19内に収容された後述の供給流路23を介して互いに接続され、車輪用散水タンク22が空になったときには、供給流路23を通じて路面用散水タンク21内の水を車輪用散水タンク22内に供給することができる構成となっている。
【0043】
23は路面用散水タンク21と車輪用散水タンク22との間に設けられた供給流路で、該供給流路23は、図1及び図7等に示すように、フレーム17の配管収容部19内に配置され、路面用散水タンク21と車輪用散水タンク22との間を接続している。そして、供給流路23は、車輪用散水タンク22が空になったときに、路面用散水タンク21内の水を車輪用散水タンク22内に供給するもので、図7ないし図10に示すように、後述の各方向切換弁24,25,26、高水位流出配管27、共通配管28、流入配管29、低水位流出配管32、接続配管33、ポンプ配管34、循環用接続配管36等により構成されている。
【0044】
24は後述の高水位流出配管27,共通配管28,接続配管33間を接続する3ポート2位置の方向切換弁(三方弁)で、該方向切換弁24は、高水位流出配管27が接続されるポート24Aと、共通配管28が接続されるポート24Bと、接続配管33が接続されるポート24Cと、作業者によって操作される切換レバー24Dとを有している。そして、方向切換弁24は、切換レバー24Dの操作に応じて、ポート24A,24B間を連通させる弁位置と、ポート24B,24C間を連通させる弁位置とに選択的に切換られるものである。
【0045】
25は後述の共通配管28,流入配管29,ポンプ配管34間を接続する3ポート2位置の方向切換弁(三方弁)で、該方向切換弁25は、共通配管28が接続されるポート25Aと、流入配管29が接続されるポート25Bと、ポンプ配管34が接続されるポート25Cと、切換レバー25Dとを有している。そして、方向切換弁25は、切換レバー25Dの操作に応じて、ポート25A,25B間を連通させる弁位置と、ポート25A,25C間を連通させる弁位置とに選択的に切換られるものである。
【0046】
26は後述の低水位流出配管32,接続配管33,循環用接続配管36間を接続する3ポート2位置の方向切換弁(三方弁)で、該方向切換弁26は、低水位流出配管32が接続されるポート26Aと、接続配管33が接続されるポート26Bと、循環用接続配管36が接続されるポート26Cと、切換レバー26Dとを有している。そして、方向切換弁26は、切換レバー26Dの操作に応じて、ポート26A,26B間を連通させる弁位置と、ポート26B,26C間を連通させる弁位置とに選択的に切換られるものである。
【0047】
27は路面用散水タンク21と方向切換弁24との間を接続する高水位流出配管で、該高水位流出配管27の一端側27Aは路面用散水タンク21に接続され、他端側は方向切換弁24のポート24Aに接続されている。また、高水位流出配管27には、後述の開閉弁30が設けられている。
【0048】
ここで、高水位流出配管27の一端側27Aは、路面用散水タンク21の底面から高さ寸法Aの位置に開口し、この高水位流出配管27の一端側27Aの開口位置は、路面用散水タンク21内の水位が高いか低いかを判別するための基準位置となっている。即ち、本実施の形態では、路面用散水タンク21内の水位は、高水位流出配管27の一端側27Aの開口位置(高さ寸法A)よりも高いときには高水位であり、高水位流出配管27の一端側27Aの開口位置以下であるときには低水位である。そして、高水位流出配管27は、路面用散水タンク21内の水位が高いときに、路面用散水タンク21内の水を車輪用散水タンク22に向けて流出させるものである。
【0049】
28は方向切換弁24,25間を接続する共通配管で、該共通配管28の一端側は方向切換弁24のポート24Bに接続され、他端側は方向切換弁25のポート25Aに接続されている。また、共通配管28には後述のフィルタ31が設けられている。
【0050】
29は方向切換弁25と車輪用散水タンク22との間を接続する流入配管で、該流入配管29の一端側は方向切換弁25のポート25Bに接続され、他端側は車輪用散水タンク22に接続されている。そして、流入配管29は、路面用散水タンク21から高水位流出配管27、共通配管28を流れてきた水を車輪用散水タンク22内に流入させるものである。
【0051】
30は高水位流出配管27の途中に設けられた開閉弁で、該開閉弁30は、作業者によって操作される開閉レバー30Aを有し、該開閉レバー30Aの操作に応じて高水位流出配管27を連通または遮断するものである。
【0052】
31は共通配管28に設けられたフィルタで、該フィルタ31は、共通配管28を通って車輪用散水タンク22内へと流入する水に混入した異物を濾過し、該車輪用散水タンク22内に常に清浄な水を供給するものである。
【0053】
32は路面用散水タンク21と方向切換弁26との間を接続する低水位流出配管で、該低水位流出配管32の一端側32Aは路面用散水タンク21に接続され、他端側は方向切換弁26のポート26Aに接続されている。ここで、低水位流出配管32の一端側32Aは、高水位流出配管27の一端側27Aよりも下側となる路面用散水タンク21の底面近傍に開口している。そして、低水位流出配管32は、路面用散水タンク21内の水位が低いときに、後述のポンプ35により路面用散水タンク21内の水を車輪用散水タンク22に向けて流出させるものである。
【0054】
33は方向切換弁26と方向切換弁24との間を接続する接続配管で、該接続配管33の一端側は方向切換弁26のポート26Bに接続され、他端側は方向切換弁24のポート24Cに接続されている。そして、接続配管33は、路面用散水タンク21内の水位が低いときに、該路面用散水タンク21から低水位流出配管32に流出した水を共通配管28に導くものである。
【0055】
34は車輪用散水タンク22と方向切換弁25との間を接続するポンプ配管で、該ポンプ配管34の一端側は方向切換弁25のポート25Cに接続され、他端側は車輪用散水タンク22に接続されている。そして、ポンプ配管34の途中には後述のポンプ35が設けられる構成となっている。
【0056】
35はポンプ配管34に設けられたポンプで、該ポンプ35は、図7及び図8に示すスイッチ35Aを操作することにより作動し、路面用散水タンク21内に貯溜された水を吸上げ、車輪用散水タンク22内に吐出するものである。
【0057】
36は車輪用散水タンク22と方向切換弁26との間を接続する循環用接続配管で、該循環用接続配管36の一端側36Aは車輪用散水タンク22の底面近傍に接続され、他端側は方向切換弁26のポート26Cに接続されている。
【0058】
37は路面用散水タンク21に取付けられた水位計で、水位計37は、路面用散水タンク21内の水位を外部から判別するためのものである(図7参照)。そして、作業者は、水位計37によって路面用散水タンク21内の水位を判別し、この路面用散水タンク21内の水位が高いか低いかに応じて、方向切換弁24,25,26、開閉弁30、ポンプ35のスイッチ35A等を操作する構成となっている。
【0059】
ここで、上述した高水位流出配管27、開閉弁30、方向切換弁24、共通配管28、方向切換弁25、流入配管29は、図11中に太線で示すように、路面用散水タンク21と車輪用散水タンク22との間を接続する供給流路23のうち高水位流路38を構成している。そして、高水位流路38は、車輪用散水タンク22が空になった状態で、路面用散水タンク21内の水位が高いときに、路面用散水タンク21内の水を車輪用散水タンク22へと流通させるものである。
【0060】
また、上述した低水位流出配管32、方向切換弁26、接続配管33、方向切換弁24、共通配管28、方向切換弁25、ポンプ配管34は、図12中に太線で示すように、路面用散水タンク21と車輪用散水タンク22との間を接続する供給流路23のうち低水位流路39を構成している。そして、低水位流路39は、車輪用散水タンク22が空になった状態で、路面用散水タンク21内の水位が低いときに、路面用散水タンク21内の水をポンプ35によって強制的に車輪用散水タンク22へと流通させるものである。
【0061】
さらに、上述した循環用接続配管36、方向切換弁26、接続配管33、方向切換弁24、共通配管28、方向切換弁25、ポンプ配管34は、図13中に太線で示すように、路面用散水タンク21と車輪用散水タンク22との間を接続する供給流路23のうち循環流路40を構成している。そして、循環流路40は、車輪用散水タンク22内に貯溜された水がポンプ35によって循環するもので、車輪用散水タンク22内に異物が混入した水が貯溜された場合でも、この水を、循環流路40を構成する共通配管28に設けたフィルタ31によって清浄化することができる構成となっている。
【0062】
本実施の形態によるタイヤローラ1は上述の如き構成を有するもので、このタイヤローラ1を用いて路面の転圧作業(舗装作業)を行なう場合には、運転席10に着席した運転者がハンドル13等を操作してタイヤローラ1を前進走行または後進走行させる。これにより、路面上に敷きつめられた路盤材、アスファルト混合物等の舗装材を、前転圧ローラ5、後転圧ローラ7によって転圧して締め固めることができる。
【0063】
このとき、路面用散水タンク21と車輪用散水タンク22には、それぞれ水が貯溜されており、これら路面用散水タンク21及び車輪用散水タンク22内に貯溜された水によってタイヤローラ1全体の重量を増大することにより、舗装材を敷つめた路面を効率良く締め固めることができる。
【0064】
そして、この転圧作業時において、路面用散水タンク21内に貯溜された水は、散水ポンプ(図示せず)によって路面用散水パイプ14へと圧送され、該路面用散水パイプ14を通じて路面に細滴状に散布される。
【0065】
一方、車輪用散水タンク22に貯溜された水は、散水ポンプ(図示せず)によって前側散水ノズル15と後側散水ノズル16とに圧送され、前側散水ノズル15を通じて前転圧ローラ5の表面に霧状に散布されると共に、後側散水ノズル16を通じて後転圧ローラ7の表面に霧状に散布される。これにより、前転圧ローラ5、後転圧ローラ7の表面に舗装材が付着するのを防止し、転圧作業の作業性を高めることができる。
【0066】
ここで、車輪用散水タンク22の容量は、路面用散水タンク21の容量に比較して小さいため、通常、路面用散水タンク21内に大量の水が貯溜されている場合でも、車輪用散水タンク22内の水が早期に消費され、該車輪用散水タンク22が空になってしまう。
【0067】
これに対し、本実施の形態では、路面用散水タンク21内に貯溜された水を、供給流路23を通じて車輪用散水タンク22内に容易に補給(給水)することができるようになっており、以下、路面用散水タンク21から車輪用散水タンク22への給水作業について説明する。
【0068】
まず、路面用散水タンク21から車輪用散水タンク22に水を補給する場合には、タイヤローラ1を停止させた状態で、作業者は、車体2(フレーム17)の配管収容部19内に収容された水位計37により、路面用散水タンク21内の水位を判別する。
【0069】
そして、例えば図11に示すように、路面用散水タンク21内の水位が、高水位流出配管27の一端側27Aの開口位置(路面用散水タンク21の底面から高さ寸法Aの位置)より高いときには、作業者は、開閉弁30を開弁させて高水位流出配管27を連通させる。また、方向切換弁24のポート24A,24B間を連通させ、方向切換弁25のポート25A,25B間を連通させる。
【0070】
これにより、路面用散水タンク21内に貯溜された水は、図11中の矢示F1で示すように、高水位流出配管27、開閉弁30、方向切換弁24、共通配管28、方向切換弁25、流入配管29からなる高水位流路38を通じて、車輪用散水タンク22内に自然に流入するようになる。
【0071】
このように、路面用散水タンク21内に貯溜されている水の一部を、高水位流路38を通じて車輪用散水タンク22内に補給することにより、例えば作業者が車輪用散水タンク22内に給水口22Aを通じて水道水等を補給する場合に比較して、車輪用散水タンク22内への給水作業に要する時間を短縮することができ、この分、転圧作業の作業性を高めることができる。
【0072】
この場合、路面用散水タンク21内には、河川等から汲上げた砂、ごみ等の異物が混入した水が貯溜されているが、高水位流路38を構成する共通配管28に設けられたフィルタ31が、水に混入した異物を濾過することにより、車輪用散水タンク22内には、異物が混入しない清浄な水のみを補給することができる。
【0073】
従って、車輪用散水タンク22内の水が、微細な噴射孔を有する前側散水ノズル15、後側散水ノズル16に供給されたときに、これら各散水ノズル15,16の噴射孔が異物によって詰まるのを抑えることができる。この結果、前側散水ノズル15から前転圧ローラ5への散水動作、後側散水ノズル16から後転圧ローラ7への散水動作を適正に行うことができ、前転圧ローラ5、後転圧ローラ7への舗装材の付着を抑えることにより、転圧作業の作業性を高めることができる。
【0074】
また、路面用散水タンク21内の水位が高いときに、方向切換弁24のポート24A,24B間を連通させ、方向切換弁25のポート25A,25C間を連通させた状態で、スイッチ35Aを操作してポンプ35を作動させた場合には、路面用散水タンク21内に貯溜された水をポンプ35によって吸上げ、高水位流路38を通じて車輪用散水タンク22内に吐出することができる。これにより、路面用散水タンク21から車輪用散水タンク22への給水作業を迅速に行うことができる。
【0075】
次に、車輪用散水タンク22が空になったときに、路面用散水タンク21内の水位が、高水位流出配管27の一端側27Aの開口位置よりも低いときには、作業者は、方向切換弁26のポート26A,26B間を連通させ、方向切換弁24のポート24B,24C間を連通させ、方向切換弁25のポート25A,25C間を連通させた状態で、スイッチ35Aを操作してポンプ35を作動させる。
【0076】
これにより、路面用散水タンク21内に貯溜された水は、図12中の矢示F2で示すように、低水位流出配管32、方向切換弁26、接続配管33、方向切換弁24、共通配管28、方向切換弁25、ポンプ配管34からなる低水位流路39を通じて、車輪用散水タンク22内に吐出する。
【0077】
このように、路面用散水タンク21内の水位が低い場合でも、この路面用散水タンク21内の水を、ポンプ35によって車輪用散水タンク22内に確実に供給することができる。この場合、路面用散水タンク21に貯溜された水は、車輪用散水タンク22へと移送される間に、低水位流路39を構成する共通配管28に設けられたフィルタ31によって清浄化されるので、車輪用散水タンク22内には清浄な水を貯溜することができる。
【0078】
次に、車輪用散水タンク22が空になったときに、路面用散水タンク21も同時に空になった場合には、作業者は、例えばポンプを用いて河川等から水を汲上げ、この水を路面用散水タンク21内に給水口21Dから供給すると共に、水道水等の清浄な水を車輪用散水タンク22内に給水口22Aから供給する。
【0079】
この場合、車輪用散水タンク22の給水口22Aは、図1に示すように、車体2の左側面部、即ち、フレーム17の左側面板17Eに設けた開口部20の位置に配置され、この給水口22Aの地上高さHは、路面上に立った作業者の手が届く寸法に設定されている。これにより、作業者は、車体2(フレーム17)と路面との間を昇降することなく、路面に立上った状態で給水口22Aから車輪用散水タンク22への給水作業を行うことができるので、その作業性を高めることができる。
【0080】
一方、例えば車輪用散水タンク22内に供給すべき清浄な水がなく、車輪用散水タンク22内に砂、ごみ等の異物が混入した水を供給した場合には、作業者は、方向切換弁26のポート26B,26C間を連通させ、方向切換弁24のポート24B,24C間を連通させ、方向切換弁25のポート25A,25C間を連通させた状態で、スイッチ35Aを操作してポンプ35を作動させる。
【0081】
これにより、車輪用散水タンク22内に貯溜された水は、図13中の矢示F3で示すように、循環用接続配管36、方向切換弁26、接続配管33、方向切換弁24、共通配管28、方向切換弁25、ポンプ配管34からなる循環流路40を通じて、車輪用散水タンク22内に還流する。
【0082】
このように、車輪用散水タンク22内に異物が混入した水が貯溜された場合でも、この車輪用散水タンク22内の水を、ポンプ35によって循環流路40内で循環させることにより、共通配管28に設けたフィルタ31によって清浄化することができるので、車輪用散水タンク22内には常に清浄な水を貯溜しておくことができる。
【0083】
かくして、本実施の形態によれば、路面用散水タンク21と車輪用散水タンク22との間を供給流路23によって接続したので、転圧作業時に車輪用散水タンク22が空になったとしても、供給流路23を通じて路面用散水タンク21内に貯溜された水を車輪用散水タンク22に補給することができる。これにより、空になった車輪用散水タンク22内に作業者が給水口22Aを通じて新たな水を補給する作業を不要にでき、この分、転圧作業の作業性を高めることができる。
【0084】
また、供給流路23を構成する共通配管28にフィルタ31を設ける構成としたので、例えば河川等から汲上げた砂、ごみ等の異物が混入した水が路面用散水タンク21内に貯溜されていたとしても、この路面用散水タンク21内の水が供給流路23を通じて車輪用散水タンク22内に流入するときに、異物をフィルタ31によって濾過することにより、車輪用散水タンク22内に貯溜される水を清浄化することができる。従って、車輪用散水タンク22内の水を、微細な噴射孔を有する前,後の散水ノズル15,16から前,後の転圧ローラ5,7に散布する場合に、この散水ノズル15,16が異物によって詰まるのを抑え、転圧作業時に前,後の転圧ローラ5,7に対して常に適正な散水動作を行うことができるので、転圧作業の作業性を高めることができる。
【0085】
また、本実施の形態では、路面用散水タンク21と車輪用散水タンク22との間を接続する供給流路23を、路面用散水タンク21内の水位が高いときに該路面用散水タンク21内の水を車輪用散水タンク22へと流通させる高水位流路38と、路面用散水タンク21内の水位が低いときに該路面用散水タンク21内の水を車輪用散水タンク22へと流通させる低水位流路39とにより構成し、高水位流路38の途中部位にはフィルタ31を設け、低水位流路39の途中部位にはポンプ35とフィルタ31とを設ける構成としている。
【0086】
これにより、路面用散水タンク21内に大量の水が貯えられているときには、該路面用散水タンク21内の水を、フィルタ31によって清浄化した状態で、高水位流路38を通じて車輪用散水タンク22に供給することができる。一方、路面用散水タンク21内に貯えられた水が少ないときには、該路面用散水タンク21内の水をポンプ35により、低水位流路39を通じて車輪用散水タンク22内に供給することができ、かつフィルタ31によって車輪用散水タンク22内に流入する水を清浄化することができる。
【0087】
さらに、車輪用散水タンク22の給水口22Aを車体2の左側面部に配置し、この給水口22Aの地上高さHを、路面上に立った作業者の手が届く寸法に設定したので、作業者は、車体2(フレーム17)と路面との間を昇降することなく、路面に立上ったまま容易に給水口22Aから車輪用散水タンク22への給水作業を行うことができ、その作業性を高めることができる。
【0088】
なお、上述した実施の形態では、前転圧ローラ5と後転圧ローラ7とが、それぞれ複数のゴムタイヤによって構成されたタイヤローラ1を例に挙げて説明している。しかし、本発明はこれに限らず、例えば前,後の転圧ローラが鉄輪によって構成されたマカダムローラ、前,後の転圧ローラのうち一方が鉄輪によって構成され、他方がゴムタイヤによって構成された小型ローラ等の他の転圧機械にも広く適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【図1】本発明の実施の形態によるタイヤローラを示す正面図である。
【図2】タイヤローラを図1中の矢示II−II方向からみた左側面図である。
【図3】フレーム、路面用散水タンク、車輪用散水タンクを示す分解斜視図である。
【図4】フレームを仮想線とした状態で路面用散水タンクを示す平面図である。
【図5】路面用散水タンクを図4中の矢示V−V方向からみた正面図である。
【図6】路面用散水タンクを図4中の矢示VI−VI方向からみた背面図である。
【図7】図1中の路面用散水タンク、車輪用散水タンク、供給流路等を拡大して示す要部拡大の正面図である。
【図8】供給流路、フィルタ、ポンプ等を図7中の矢示VIII−VIII方向からみた断面図である。
【図9】供給流路、フィルタ、ポンプ等を図8中の矢示IX−IX方向からみた断面図である。
【図10】供給流路を構成する各配管等の接続関係を示す流路系統図である。
【図11】高水位流路を太線で示した図10と同様の流路系統図である。
【図12】低水位流路を太線で示した図10と同様の流路系統図である。
【図13】循環流路を太線で示した図10と同様の流路系統図である。
【符号の説明】
【0090】
2 車体
5 前転圧ローラ
7 後転圧ローラ
21 路面用散水タンク
22 車輪用散水タンク
22A 給水口
23 供給流路
24,25,26 方向切換弁
27 高水位流出配管
28 共通配管
29 流入配管
30 開閉弁
31 フィルタ
32 低水位流出配管
33 接続配管
34 ポンプ配管
35 ポンプ
36 循環用接続配管
38 高水位流路
39 低水位流路
40 循環流路




 

 


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