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開閉扉固定装置 - 日立建機株式会社
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発明の名称 開閉扉固定装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−63850(P2007−63850A)
公開日 平成19年3月15日(2007.3.15)
出願番号 特願2005−251318(P2005−251318)
出願日 平成17年8月31日(2005.8.31)
代理人 【識別番号】100089749
【弁理士】
【氏名又は名称】影井 俊次
発明者 中村 道則
要約 課題
極端な衝撃的荷重が作用しても永久変形するようなことがなく、安定的に振れ止め機能を発揮する開閉扉の固定装置を提供する。

解決手段
側部開閉扉16の一側の端部に蝶番が取り付けられ、他端はロック機構でサポート28に連結した状態で固定され、側部開閉扉16における第2の補強部26に取り付けた上下一対からなるストッパ部材40と、サポート28に固着した取付板41に設けた中間部における固定側ストッパ受け42とその上下に設けた調整側ストッパ受け43とから構成され、ストッパ部材40の硬質ラバーからなるストッパ本体48の上下の端面がテーパ面48a,48aとなり、固定側ストッパ受け42及び調整側ストッパ受け43に設けたテーパ面42a,43aと当接している。
特許請求の範囲
【請求項1】
建設機械の上部旋回体に装着され、概略鉛直方向に設けた回動軸を中心として回動させることによって他端側が開閉される開閉扉を閉鎖状態に固定するために、前記開閉扉の開閉端側には、この開閉扉を閉鎖状態でロックするためのロック手段と、前記開閉扉が上下方向に揺動するのを抑制するための振れ止め手段とを設けた開閉扉固定装置において、
前記振れ止め手段は、前記開閉扉と前記上部旋回体に固定的に設けた支持部材とのうち、いずれか一方側から突出するように設けたストッパ部材と、他方側に設けられ、このストッパ部材の突出部分における上下の端面と当接する上下一対のストッパ受けとから構成し、
前記ストッパ部材は弾性部材からなるストッパ本体と、このストッパ本体に形成した開口内に装着される芯部材とからなり、前記ストッパ本体の前記ストッパ受けへの当接面は先端部の肉厚が薄く、基端側に向かうに応じて連続的に厚肉化するテーパ面形状となし、
前記ストッパ受け側の当接面を前記テーパ面に対応するテーパ面形状とする
構成としたことを特徴とする開閉扉固定装置。
【請求項2】
前記弾性部材はゴム硬度が70度乃至90度の硬質ラバーで形成したことを特徴とする請求項1記載の開閉扉固定装置。
【請求項3】
前記ストッパ部材は前記開閉扉側に上下2箇所、それぞれ高さ位置を調整可能に設け、前記ストッパ受けは前記支持部材に設けられ、前記上下のストッパ部材間に配置した固定側ストッパ受けと、この固定側ストッパ受けの上下に配置され、高さ位置が調整可能となった調整側ストッパ受けとを設ける構成としたことを特徴とする請求項1記載の開閉扉固定装置。

発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、油圧ショベル等の建設機械において、上部旋回体に設けられる機械室の側部開閉カバー等の開閉扉を閉鎖状態にしてロックすると共に、機械の作動中に開閉扉の揺動を抑制できるようにした開閉扉固定装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
建設機械の一例として油圧ショベルがある。油圧ショベルは履帯等を備えた下部走行体に上部旋回体を旋回可能に設け、この上部旋回体にブーム及びアームと、バケット等のフロントアタッチメントとからなるフロント作業機構を設ける構成としている。油圧ショベルを駆動するために、エンジン及び油圧ポンプが設けられ、また油圧ポンプからの圧油の方向を制御する方向切換弁,作動油から異物を除去するフィルタ等の機器が設置される。これらの各機器等は、上部旋回体の旋回フレームにおいて、フロント作業機構及び運転室を設けた部位の後方に設置されており、これらの機器を保護するために、周囲及び上部をカバーで覆った機械室を構成している。
【0003】
機械室の側部カバーの一部は開閉可能な開閉扉となっており、この側部開閉扉は機械室の内部に設けた機器類等を点検したり、故障等があれば修理したりするために設けられている。また、機械室には隔壁や、側部カバー,上部カバー等を支持するサポート等が固定的に設けられており、側部開閉扉は上部旋回体において、鉛直方向に回動軸を設け、この回動軸回りに回動させるようにして開閉されるものである。側部開閉扉の回動軸は、通常、蝶番で構成されて、水平方向に開閉される。蝶番は固定的に設けた壁部に直接取り付けられるか、またはこの壁部に連結したブラケット等を支持部として取り付けられる。側部開閉扉は、常時においては閉鎖状態に保持され、必要に応じて開放できるようにしなければならない。このために、側部開閉扉の回動支点側とは反対側である開閉側の端部は自由状態とするのではなく、係脱可能にロックするロック機構を設けている。また、このロック機構に開閉操作部を設けて、この開閉操作部を操作不能な状態に施錠する手段も備えている。
【0004】
而して、ロック機構は、開閉扉に回動可能に設けた把手等の操作部にフック部材を連結して設ける一方、機械室の内部に設けた他方の支持部としてのサポートにこのフック部材と係合するラッチを固定して設ける構成としたものが、従来から広く用いられている。ここで、建設機械の作動中には振動が生じることから、開閉扉はロック機構により閉鎖状態に保持されているものの、そのままでは安定的に保持できず、上下方向に振動することになる。そこで、開閉扉の振動による騒音や開閉扉及び蝶番等の損傷を防止する等のために、開閉扉にはロック機構に加えて振れ止め手段を装着する構成は従来から広く用いられている。
【0005】
例えば、特許文献1には、上部旋回体に固定されている仕切板のフランジに係止部材を設け、また開閉扉の開閉側には係止孔を設けておき、開閉扉が閉鎖されたときには、その係止孔がフランジに設けた係止部材に嵌合するようになし、この係止部材と係止孔との嵌合により開閉扉の振動を抑制するようにしている。そして、係止部材は先端側に向けて狭くなるテーパ形状となし、また係止孔には、このテーパとほぼ同じ角度のテーパ状のフランジを形成している。
【特許文献1】特開2001−262618号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
振れ止め手段を前述したように構成することによって、開閉扉を閉鎖状態にして機械を作動させたときにおける振動が抑制されて、騒音低減が図られ、また開閉扉とそれに連結した蝶番等の部材を保護するという観点から望ましいが、なおこの特許文献1の構成においては問題点がない訳ではない。
【0007】
即ち、機械の作動中に開閉扉の動きをなくすには、前述した係止部材と係止孔との嵌合はほぼ密嵌状としなければならない。しかしながら、機械を長期間稼動させる間に、係止部材と係止孔との間で繰り返し摺動することから、磨耗等によりその間に隙間が生じることになり、そのまま機械の作動を継続すると、この隙間は徐々に広がるようになる。その結果、開閉扉の揺動抑制機能が低下することになり、騒音が大きくなるだけでなく、開閉扉が蝶番への連結部を中心として上下に揺動して、この蝶番への連結部が破損したり、軸が変形したりする可能性がある等といった問題点を生じる。
【0008】
本発明者は、以上の点を改善し、開閉扉の揺動を抑制できるようにするために、開閉扉と上部旋回体に設けた支持部材との間に、ストッパ部材と、このストッパ部材の上下の位置に設けたストッパ受けとからなり、相互にテーパ面で当接する振れ止め手段を構成し、これらストッパ部材と上下いずれか一方のストッパ受けとを上下方向に位置調整可能に固定するようにしたものを開発し、特許出願を行った。このように構成することによって、これらストッパ部材とストッパ受けとの間に隙間が生じないように密着させて組み付けられるようになり、もって開閉扉が揺動するのを確実に防止できることになる。
【0009】
ここで、ストッパ部材またはストッパ受けとのいずれか一方が弾性部材で形成されていると、ストッパ部材とストッパ受けとを密着させたとしても、なおこの弾性部材による弾性変形が生じる分だけ上下に揺動する余地がある。このために、前述した先願発明では、ストッパ部材及びストッパ受けは共に非圧縮性の部材であるアルミニウム等の金属材で構成することにしている。
【0010】
振れ止め手段をこのように構成することによって、一般的な建設機械で、通常予測できる作業を行う際に、車両に最大の振動が発生したとしても、開閉扉は十分安定的に保持され、車両の振動等により開閉扉がみだりに揺動することがなく、蝶番や軸等が変形したり、破損したりするのを防止することができる。しかしながら、油圧ショベルのように、多種多様な作業を行う多機能建設機械では、ブレーカ作業等のように、極めて過酷な条件下で作動させることがあり、そのために開閉扉に著しく大きな衝撃が作用することがある。前述した先願発明の振れ止め手段の構成において、ストッパ部材及びストッパ受けをアルミニウム材で形成したものを使用し場合には、荷重の受承には限度があり、この限度を超えるような極端な衝撃が加わったときに、これらストッパ部材またはストッパ受けが塑性変形してしまうことになる。ストッパ部材またはストッパ受けは、その一部であっても塑性変形すると、その間に隙間が発生して振れ止め機能が著しく低下することになる。
【0011】
勿論、振れ止め手段の強度を高くすれば、例えば鋼材等のように重量のある部材で振れ止め部材を構成すれば、前述したような衝撃的荷重に対しても変形しないようにすることは可能である。しかしながら、ストッパ部材またはストッパ受けのいずれか一方は開閉扉側に設けられるので、強度を高めるために重量物を設けると、開閉操作に支障を来たすだけでなく、開閉時に蝶番等に作用する大きな荷重が作用する等の問題点が生じることになる。
【0012】
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、極端な衝撃的荷重が作用しても永久変形するようなことがなく、安定的に振れ止め機能を発揮できる開閉扉の振れ止め手段を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
前述した目的を達成するために、本発明は、建設機械の上部旋回体に装着され、概略鉛直方向に設けた回動軸を中心として回動させることによって他端側が開閉される開閉扉を閉鎖状態に固定するために、前記開閉扉の開閉端側には、この開閉扉を閉鎖状態でロックするためのロック手段と、前記開閉扉が上下方向に揺動するのを抑制するための振れ止め手段とを設けた開閉扉固定装置であって、前記振れ止め手段は、前記開閉扉と前記上部旋回体に固定的に設けた支持部材とのうち、いずれか一方側から突出するように設けたストッパ部材と、他方側に設けられ、このストッパ部材の突出部分における上下の端面と当接する上下一対のストッパ受けとから構成し、前記ストッパ部材は弾性部材からなるストッパ本体と、このストッパ本体に形成した開口内に装着される芯部材とからなり、前記ストッパ本体の前記ストッパ受けへの当接面は先端部の肉厚が薄く、基端側に向かうに応じて連続的に厚肉化するテーパ面形状となし、前記ストッパ受け側の当接面を前記テーパ面に対応するテーパ面形状とする構成としたことをその特徴とするものである。
【0014】
ストッパ受けと密着しているストッパ部材に対して衝撃的荷重が作用すると、その弾性力によって吸収することになるが、このストッパ部材は、極端に大きい荷重が作用したときにだけ弾性変形し、機械に通常作用する振動等によっては実質的に弾性変形しない程度の硬度を持たせる。このために、ストッパ部材のストッパ本体は、例えば硬質ラバーで形成するようになし、そのゴム硬度は70度〜90度、好ましくは80度程度とする。また、弾性変形の範囲は、開閉扉を支持する蝶番等に損傷が生じない程度とする。一般に、蝶番には多少のがたがあり、ある程度振動しても、このがたの範囲内であれば蝶番に無理な力が作用することはない。そこで、ストッパ部材のストッパ本体における弾性変形する量を制限するために、ストッパ本体のテーパ面と芯部材との間で形成される厚みの少ない部位を荷重の作用部とする。これによって、ストッパ部材が弾性変形する度合いを調整できる。
【0015】
ストッパ部材及びストッパ受けは、いずれを開閉扉側に設けても良いが、開閉扉が可動側となっているので、この開閉扉にストッパ部材を装着し、ストッパ受けを上部旋回体の支持部材側に装着する方が合理的である。ストッパ部材は上下方向に複数設けることができる。開閉扉の高さ方向の寸法に応じて必要な数のストッパ部材を設けることができ、例えば上下方向に高さ位置調整可能に2箇所のストッパ部材を設けることができる。これに対して支持部材側には、上下の端部がストッパ部材に当接する固定側ストッパ受けと、この固定側ストッパ受けの上下に配置され、ストッパ部材の他端が当接するように位置調整をして装着される上下一対の調整側ストッパ受けとから構成することができる。ストッパ部材及びストッパ受けを位置調整可能とするには、例えばボルトによりそれぞれ開閉扉及び支持部材に対して着脱可能に固定する構成とする。この場合、これら調整可能なストッパ部材及びストッパ受けには、少なくとも上下方向にボルトの外径より大きな開口を形成する構成とする。これによって、磨耗等によりストッパ部材とストッパ受けとの間の隙間が拡大したときには、ボルトを緩めた状態でその位置を調整して、その位置でボルトを締め付けることによって、ストッパ部材の上下がストッパ受けと当接する状態で固定されることになる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、以上の構成を採用することにより、建設機械に設けられる開閉扉を閉鎖状態で長期間にわたって安定的に保持することができ、騒音の低減が図られると共に、蝶番の変形や損傷を抑制できる等の効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施の一形態について、図面を参照して詳細に説明する。ここで、以下の説明においては、油圧ショベルの機械室における側部開閉扉として構成したものを示すが、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0018】
まず、図1に建設機械の一例としての油圧ショベルの全体構成を示す。この図1において、10は下部走行体を示し、この下部走行体10には履帯を備えた左右一対の走行手段11,11が設けられている。下部走行体10には上部旋回体12が旋回可能に設置されている。上部旋回体12には、その前方側の位置にブーム13a,アーム13b及びバケット13cからなるフロント作業機構13が設けられており、このフロント作業機構13により土砂の掘削等の作業が行われる。また、フロント作業機構13におけるバケット13cはアーム13bの先端に着脱可能に連結されており、他のフロントアタッチメントを装着することにより掘削以外の作業も行えることになる。そして、フロント作業機構13に隣接するように運転室14が設けられており、オペレータはこの運転室14内で、この運転室14内に設けたレバー等からなる操作手段を操作することによりフロント作業機構13等の操作を行えるようになっている。
【0019】
この油圧ショベルは、走行手段11による走行及び上部旋回体12の旋回、さらにフロント作業機構13の作動等は油圧により駆動される。このために、油圧ショベルには、油圧ポンプと、この油圧ポンプを駆動するエンジンとが設置されている。また、油圧ポンプに作動油を供給するための作動油タンクと、エンジンに燃料を供給するための燃料タンクも設けられる。さらに、油圧ポンプからの圧油の方向を制御する方向切換弁や、フィルタ類等の機器や、運転室14に設けられるコントロールパネルその他の電気機器に電源を供給するためのバッテリも装着される。
【0020】
以上の各種の機器やタンク類は運転室14及びフロント作業機構13の後方に設置される。これらのうち、タンク類は外部に露出した状態に設置することもできるが、少なくともタンク類以外の各機器はカバーで覆われた機械室15内に設置される。機械室15を構成するカバーは、軽量化等の観点から薄い鋼板で構成され、室内における適宜の位置に強度の高い構造部材として支柱や厚肉鋼板からなる隔壁等が固定的に設けられる。カバーのうちの一部はこれら構造部材に固定的に取り付けられるが、他の一部のカバーは開閉可能となっている。これは機械室15内に設置されている各種の機器に故障が発生した時に、各機器の検査を行い、必要な場合には修理等の措置を施すためである。従って、機械室15を構成する側部カバーのうちの一部は、開閉可能な側部開閉扉16として構成される。この側部開閉扉16は前述した構造部材に直接、または構造部材に連結したブラケット等からなる支持部に支持させるように設けられる。
【0021】
図2に側部開閉扉16の構成を示す。この図から明らかなように、側部開閉扉16の一側の端部には、上下一対の蝶番20,20が取り付けられており、これら両蝶番20における一方の板体からボルト21が突出する状態に設けられ、このボルト21は機械室15に固定的に設けた支持部22にナット23で固定されている。従って、蝶番20は上部旋回体12のフレームに対して鉛直方向に設けた回動軸を構成し、側部開閉扉16はこの回動軸を支点として水平方向に回動させることにより開閉されて、支持部22を中心として外向きに開くことができるようになる。つまり、側部開閉扉16が支持部22に蝶番20で連結されている側が回動支点位置となる。
【0022】
側部開閉扉16の中間部には第1の補強部24が固着して設けられ、またこの第1の補強部24より先端側の位置(回動支点位置より遠い側の位置)にロック機構25が装着され、さらにこのロック機構25より先端側には第2の補強部26が設けられている。ここで、これら第1,第2の補強部24,26は断面がコ字状となった中空の梁部材であって、側部開閉扉16の上下方向におけるほぼ全長に及ぶ長さを有するものである。そして、この第2の補強部26の部位に振れ止め手段27が設けられている。従って、これらロック機構25と振れ止め手段27とにより開閉扉固定装置が構成される。
【0023】
側部開閉扉16の開閉側は、この側部開閉扉16を閉鎖した時には、ロック機構25により閉鎖状態に保持される。しかも、車両が振動しても、振れ止め手段27の作用で側部開閉扉16が蝶番20からなる回動支点位置を中心として上下に揺動するのを抑制される。このために、上部旋回体12のフレームには、支持部材としてのサポート28が固定的に設けられ、このサポート28と側部開閉扉16の端部側との間にロック機構25及び振れ止め手段27が装着されている。
【0024】
まず、ロック機構25は、図3に示したように、側部開閉扉16の先端側における所定の位置に透孔が形成されており、この透孔が取付孔16aである。そして、この取付孔16aの部位に金属薄板からなるフック取付部29が溶接手段により固着して設けられている。フック取付部29の外側の部位には支軸30が設けられており、この支軸30にはフック部材31が回動可能に支持されて、フック取付部29に形成した開口部29aから機械室15の内側に突出している。そして、フック部材31にはばね32が作用しており、またフック部材31には操作部33が連結して設けられている。これによって、フック部材31及びその操作部33は、ばね32により図3の矢印方向Aに付勢され、操作部33がフック取付部29に設けた係止突起29bに当接することによりその位置に保持される。また、操作部33を手動操作等で図中B方向に回動させると、ロックが解除される。フック部材31には係止部31aと、摺動部31bとが形成されており、この係止部31aは側部開閉扉16と概略平行な状態となり、かつ摺動部31bはこの係止部31aに対して鋭角状に傾斜している。
【0025】
側部開閉扉16に設けたフック部材31は、サポート28に設けたラッチ34と係脱するようになっている。ラッチ34は、金属板を曲成することにより形成され、その一端側における所定の長さ分はフック部材31における係止部31aに係脱する係脱部34aであり、他端側における所定の長さ分はサポート28に固定的に保持される固定部34bとなり、その間は連結部34cとなっている。連結部34cと係脱部34a及び固定部34bとの間は概略直角に曲成されており、それらの曲成方向は反対方向となっている。つまり、連結部34cを挟んで係脱部34aの延在方向と固定部34bの延在方向とは反対方向となる。このラッチ34は、サポート28に溶接手段で固着して設けた取付板35にボルト−ナットによる固定手段を用いて固定的に装着されている。
【0026】
次に、振れ止め手段27の構成を図4乃至図8に示す。まず、振れ止め手段27は、図4に示したように、側部開閉扉16における第2の補強部26に取り付けた上下一対からなるストッパ部材40と、サポート28に溶接等の手段で固着した取付板41に設けられ、中間部における固定側ストッパ受け42及びこの固定側ストッパ受け42の上下にストッパ部材40の上下方向の寸法分だけ離間させた位置に設けた調整側ストッパ受け43とから構成される。ここで、振れ止め手段27は、基本的には、一端側が蝶番20で支持され、他端が自由端となっている側部開閉扉16において、蝶番20を中心として自由端側が上下に揺動するのを規制するためのものである。
【0027】
ストッパ部材40は、図2から明らかなように、フック部材31より端部側の位置であって、第2の補強部材26に固着されて、フック部材31の上下の位置に2箇所配置されている。一方、固定側ストッパ受け42は、例えば取付板41に溶接等の手段で固定されており、またその上下に配置した調整側ストッパ受け43はボルト44によって取付板41に着脱可能に取り付けられている。そして、これら固定側及び調整側のストッパ受け42,43は金属板体を曲成することにより形成されるものであり、鋼板等を用いることができるが、アルミニウム板等の軽量の金属材で形成することもできる。
【0028】
ストッパ受け42,43のうち、中間に位置するストッパ受け42は固定的に設けられており、従ってこのストッパ受け42は位置調整不能であるが、相互の位置調整を行うに当っての基準となる。また、調整側ストッパ受け43は少なくとも上下方向に位置調整を行うことができる。さらに、ストッパ部材40は側部開閉扉16に設けた第2の補強部材26に固定されるが、このストッパ部材40も位置調整可能である。
【0029】
フック部材31とラッチ34とが係合して、側部開閉扉16が閉鎖状態になると、図5及び図6から明らかなように、ストッパ部材40とストッパ受け42,43とは少なくとも上下方向に相対移動できないように相互に密着させる。このために、ストッパ部材40と、ストッパ受け42,43との相対向する面を所定角度傾斜したテーパ面となし、テーパ面同士を当接させることによって、密着性を確保している。即ち、後述するように、ストッパ部材40のストッパ本体48の上下の端面をテーパ面48a,48aとなっており、また固定側ストッパ受け42の上下の両端面と、上部に位置する調整側ストッパ受け43の下面及び下部に位置する調整側ストッパ受け43の上端面には、それぞれストッパ部材40の上下に設けたテーパ面48aに対応するように傾斜したテーパ面42a,43aが形成されている。なお、テーパ面42a及び43aは、ストッパ受け42,43の端面全体に形成しても良いが、ストッパ部材40等との干渉を避けるために、ストッパ部材40と当接する部位のみに限定して形成されている。
【0030】
ストッパ部材40は側部開閉扉16に設けられ、ストッパ受け42,43はサポート28に連結した取付板41側に設けられているので、両者の間で位置合わせを行う必要がある。ストッパ受け42,43のうち、中間に位置するストッパ受け42は固定的に設けられるが、調整側ストッパ受け43は取付板41に対して上下各2箇所のボルト44により位置調整可能に固定されている。そして、取付板41にはナット45を固定して設けられており、このナット45とボルト44の頭部との間で調整側ストッパ受け43とを挟持させるように締め付けられて、調整側ストッパ受け43が固定される。調整側ストッパ受け43にはボルト44の軸部44aが挿通されるボルト挿通孔46が上下方向に2箇所設けられており、これらボルト挿通孔46は上下方向に長手となっている。また、ボルト44が締め付けられると、ワッシャ47によりボルト44は回り止めされる。
【0031】
次に、ストッパ部材40の構成を、図7及び図8に示す。これらの図から明らかなように、ストッパ部材40はストッパ本体48と芯部材49とから構成される。ストッパ本体48は、硬質ラバーからなるブロック状の部材であり、このストッパ本体48は、例えばゴム硬度が80度程度というように、かなり硬い部材であるが、なお弾性変形が可能な部材である。このストッパ本体48は、上下方向に長手とした状態にしてボルト50により第2の補強部材26に固定されるもので、テーパ面48aは上下の端面に形成されている。そして、ストッパ本体48には、所定の間隔をあけて芯部材49が装着される開口51が上下2箇所に形成されており、これら両開口51の内部に芯部材49が装着されている。この芯部材49は開口51に密嵌させた所定の厚みを有する概略楕円形状のリング部材から構成され、その外周面がストッパ本体48の開口51の内壁に接着する等により固定されている。
【0032】
ストッパ部材40は上下2箇所に設けたボルト50を芯部材49内に挿通させて、第2の補強部材26の裏面に設けたナット52に螺挿することにより固定され、またワッシャ53により回り止めされている。従って、芯部材49はボルト50の締め付けによっても圧縮変形せず、またこのストッパ部材40に作用する衝撃的荷重を確実に受承させるために、高い強度を有する部材、例えばステンレス等から構成されている。
【0033】
ストッパ本体48は、その上下の端面がテーパ面48aとなっており、図8から明らかなように、このテーパ面48aの先端部の肉厚は最も薄くなっており、基端側、つまり第2の補強部材26への当接側に向かうに応じて肉厚が増大するようになっている。そして、この先端部の肉厚に基づいて、弾性変形可能な硬質ラバーで構成されているストッパ本体48の先端側の弾性変形する度合いが制御される。そこで、側部開閉扉16の蝶番20が変形したり、損傷したりすることがなく先端部分が動き得る範囲よりこのストッパ本体48のテーパ面48aの最小厚みによる弾性変形する量を小さく設定することによって、蝶番20を損傷させることなく、衝撃の吸収を行うことができる。
【0034】
ここで、芯部材49は上下方向に長手となった長孔形状となっており、かつ幅寸法はボルト50の軸部50aの直径より大きくなっている。これによって、ストッパ部材40は、第2の補強部材26に対して所定の範囲内で位置調整した状態にして固定されることになる。なお、ボルト50の頭部50bの直径は少なくとも芯部材47の内部空間における幅寸法より大きくなっている。
【0035】
従って、サポート28に設けた取付板41には固定側ストッパ受け42が固定的に設けられているから、側部開閉扉16を閉鎖状態にして、この側部開閉扉16の第2の補強部材26にストッパ部材40を装着する。ストッパ部材40はストッパ受け42を挟んだ上下に装着されるが、この装着時には上下及び左右の各方向に位置調整を行って、このストッパ部材40のストッパ本体48に形成したテーパ面48aをストッパ受け42のテーパ面42aに当接させる。この状態で、調整側ストッパ受け43を取付板41に装着するが、この調整側ストッパ受け43のテーパ面43aをストッパ本体48の他方のテーパ面48aに当接させるようにする。
【0036】
これによって、側部開閉扉16が閉鎖状態になると、つまりロック機構25におけるフック部材31がラッチ34と係合して、この側部開閉扉16が閉鎖状態でロックされると、ストッパ部材40の上下のテーパ面48aがストッパ受け42,43のテーパ面42a,43aと面接触することになる。これによって、ストッパ部材40及びこのストッパ部材40を取り付けた側部開閉扉16の自由端が上下方向に揺動しないように固定される。
【0037】
油圧ショベルが稼動する際には、通常、側部開閉扉16は閉鎖状態に保たれている。この油圧ショベルの稼動中は上部旋回体12が常時振動することになる。その結果、片持ち状態となっている側部開閉扉16には上下に揺動する方向の力が作用するが、この側部開閉扉16の他端には振れ止め手段27が設けられて、ストッパ部材40とストッパ受け42,43とが相互に密着しているので、側部開閉扉16が安定的に保持されて、その揺動が抑制されることになり、この側部開閉扉16を取り付けている蝶番20等が損傷することがなく、また騒音の低減が図られる。
【0038】
油圧ショベルによる作業のうち、例えばブレーカ作業のように、過酷な作業を行う間には、側部開閉扉16側に設けたストッパ部材40と、上部旋回体12のフレームに立設した取付板41のストッパ受け42,43との間に極端に大きな衝撃的荷重が作用することがある。しかしながら、ストッパ部材40は弾性部材からなるストッパ本体48を有し、このストッパ本体48がストッパ受け42,43と当接しているので、このような衝撃的荷重は弾性的に吸収され、荷重が解除されると、ストッパ本体48はその弾性復元力により元の状態に復元されるようになる。従って、これらストッパ部材40及びストッパ受け42,43が損傷したり、変形したりすることはない。
【0039】
このように、ストッパ部材40は弾性変形するが、そのゴム硬度が大きいものであり、しかも図8に示したように、先端側が極めて肉厚が小さくなっている。従って、前述したような極端に大きい衝撃が加わらない限り、つまり土砂の掘削時等、油圧ショベルが通常の作業を行う際の振動ではストッパ部材40が弾性変形するようなことがなく、側部開閉扉16は揺動することがなく安定的に保持されて、騒音の低減が図られ、またストッパ部材40とストッパ受け42,43との当接面における磨耗が抑制される。
【0040】
側部開閉扉16が繰り返し開閉され、また油圧ショベルが長期間稼動している間にストッパ部材40とストッパ受け42,43との当接面が磨耗することになり、図9に示したように、それらの間に隙間が生じることがある。このような場合には、ボルト44,50を緩めて、取付板41に固定的に設けた固定側ストッパ42のテーパ面42aにストッパ部材40側のテーパ面48aを当接させて、ストッパ部材40に設けたボルト50を締め付けて、このストッパ部材40を固定する。次いで、調整側ストッパ受け43のテーパ面43aをストッパ部材40のストッパ本体48における他側のテーパ面48aに当接させて、それに装着されているボルト44を締め付けて、この調整側ストッパ受け43を固定する。これによって、ストッパ部材40のストッパ本体48は固定側ストッパ受け42と調整側ストッパ受け43とに対してテーパ面48aと42a及び48aと43aとを容易に、しかも確実に面接触して、側部開閉扉16を安定的に保持できる状態に位置調整することができることになる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】建設機械の一例としての油圧ショベルの外観図である。
【図2】側部開閉扉とその取付部を示す分解斜視図である。
【図3】側部開閉扉の閉鎖状態でのロック機構を含む位置での断面図である。
【図4】図3のX−X断面図である。
【図5】図4の要部拡大図である。
【図6】図5の左側面図である。
【図7】ストッパ部材の分解斜視図である。
【図8】組み付け状態でのストッパ部材の断面図である。
【図9】ボルトを緩めた状態を示す図5と同様の図である。
【符号の説明】
【0042】
10 下部走行体 12 上部旋回体
15 機械室 16 側部開閉扉
20 蝶番 22 支持部
25 ロック機構 27 振れ止め手段
28 サポート 31 フック部材
34 ラッチ 40 ストッパ部材
41 取付板 42 固定側ストッパ受け
42a,43a,48a テーパ面
43 調整側ストッパ受け 44,45 ボルト
46 ボルト挿通孔 48 ストッパ本体
49 芯部材 51 開口




 

 


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