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発明の名称 建設機械
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−46234(P2007−46234A)
公開日 平成19年2月22日(2007.2.22)
出願番号 特願2005−228496(P2005−228496)
出願日 平成17年8月5日(2005.8.5)
代理人 【識別番号】100079441
【弁理士】
【氏名又は名称】広瀬 和彦
発明者 平澤 茂 / 石井 元 / 木村 庄吾
要約 課題
運転席の左,右両側に当該運転席に接近させてコンソール装置を設けた場合でも、運転席に対する乗降性を高める。

解決手段
左コンソールボックス17の前部側(前端部17A側)と右コンソールボックス20の前部側(前端部20A側)との間隔F1を、左コンソールボックス17の後部側と右コンソールボックス20の後部側との間隔R1よりも大きく設定する。これにより、狭隘なキャブ8内に運転席12と左,右のコンソール装置15,18とを収容した場合でも、左,右のコンソールボックス17,20を運転席12を挟んで略V字状に配置し、左,右のコンソール装置15,18に挟まれた運転席12の前側の間口を可及的に広げることができるので、オペレータは、左,右のコンソール装置15,18に邪魔されることなく、運転席12への乗降を迅速かつ容易に行うことができる。
特許請求の範囲
【請求項1】
作業装置が設けられた自走可能な車体と、該車体に設けられオペレータが着席する運転席と、該運転席を挟んで左,右両側に設けられた左,右のコンソール装置とを備え、該左,右のコンソール装置は、前記作業装置を操作するため前記運転席に着席したオペレータによって操作される操作レバーと、該操作レバーのレバー部を外部に突出させた状態で収容するコンソールボックスとにより構成してなる建設機械において、
前記左,右のコンソールボックスのうち少なくとも一方のコンソールボックスは、他方のコンソールボックスとの間隔が前部側で大きく後部側で小さくなるように前記運転席に対して斜めに配置する構成としたことを特徴とする建設機械。
【請求項2】
前記一方のコンソールボックスは、前記左,右のコンソールボックスのうち前記運転席への乗降口の近くに配置されたコンソールボックスである請求項1に記載の建設機械。
【請求項3】
前記左,右のコンソールボックスは、互いの間隔が前部側で大きく後部側で小さくなるように前記運転席に対して斜めに配置する構成としてなる請求項1に記載の建設機械。
【請求項4】
前記運転席の中心を通って前,後方向に延びる直線を中心線としたときに、前記操作レバーのレバー部は、前記オペレータによる操作方向が前記中心線と平行となるように配置する構成としてなる請求項1,2または3に記載の建設機械。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば油圧ショベル、油圧クレーン等の建設機械に関し、特に運転席を挟んで左,右両側にコンソール装置が設けられた建設機械に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、油圧ショベル、油圧クレーン等の建設機械は、自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に設けられた上部旋回体とにより車体が構成され、上部旋回体の前部側には作業装置が俯仰動可能に設けられている。
【0003】
そして、上部旋回体には、オペレータが着席する運転席と、該運転席を挟んで左,右両側に配置された左,右のコンソール装置とが設けられ、これら左,右のコンソール装置は、運転席に着席したオペレータによって操作される操作レバーと、該操作レバーの一部を覆った状態で運転席を挟んで配置されたコンソールボックスとにより大略構成されている。
【0004】
ここで、上述の操作レバーは、通常、オペレータによって前,後方向および左,右方向の4方向に操作され、例えば左側の操作レバーによって作業装置のブームとバケットを操作し、右側の操作レバーによって作業装置のバケットと上部旋回体の旋回を操作する構成となっている。
【0005】
そして、運転席に対するコンソール装置の高さ位置を調整することにより、このコンソール装置を構成する操作レバーの高さ位置を、運転席に着席したオペレータの体格(腕の長さ等)等に応じて適宜に調整できるようにした建設機械が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】特開平11−303140号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、例えば上部旋回体の後端部の旋回半径を小さくした小旋回式の油圧ショベルにおいては、カウンタウエイトが旋回半径内に納まるように、該カウンタウエイトを前側(作業装置側)に寄せて配置している。このため、運転室を画成するキャブを備えた小旋回式の油圧ショベルにおいては、キャブ内に配置された運転席の周囲に大きなスペースを確保することが難しい。
【0008】
特に、側溝堀り作業等に好適に用いられるオフセット式の作業装置を備えた油圧ショベルにおいては、旋回フレームの左,右方向の中間部位にブーム(ロアブーム)の基端側が取付けられるため、キャブはロアブームの左側方に配置されることにより、その左,右方向の幅寸法が小さく制限されてしまう。
【0009】
このため、運転席の左,右両側に形成されるスペースが一層狭くなり、運転席を挟む左,右のコンソール装置を運転席に接近させて配置しなければならない。この結果、オペレータが運転席に乗降するときに左,右のコンソール装置(コンソールボックス)が邪魔となり、この運転席に対する乗降性が非常に悪くなってしまうという問題がある。
【0010】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、運転席の左,右両側に当該運転席に接近させてコンソール装置を設けた場合でも、運転席に対する乗降性を高めることができるようにした建設機械を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上述した課題を解決するため本発明は、作業装置が設けられた自走可能な車体と、該車体に設けられオペレータが着席する運転席と、該運転席を挟んで左,右両側に設けられた左,右のコンソール装置とを備え、該左,右のコンソール装置は、前記作業装置を操作するため前記運転席に着席したオペレータによって操作される操作レバーと、該操作レバーのレバー部を外部に突出させた状態で収容するコンソールボックスとにより構成してなる建設機械に適用される。
【0012】
そして、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記左,右のコンソールボックスのうち少なくとも一方のコンソールボックスは、他方のコンソールボックスとの間隔が前部側で大きく後部側で小さくなるように前記運転席に対して斜めに配置したことにある。
【0013】
請求項2の発明は、前記一方のコンソールボックスは、前記左,右のコンソールボックスのうち前記運転席への乗降口の近くに配置されたコンソールボックスとしたことにある。
【0014】
請求項3の発明は、前記左,右のコンソールボックスは、互いの間隔が前部側で大きく後部側で小さくなるように前記運転席に対して斜めに配置する構成としたことにある。
【0015】
請求項4の発明は、前記運転席の中心を通って前,後方向に延びる直線を中心線としたときに、前記操作レバーのレバー部は、前記オペレータによる操作方向が前記中心線と平行となるように配置する構成としたことにある。
【発明の効果】
【0016】
請求項1の発明によれば、左,右のコンソールボックスのうち少なくとも一方のコンソールボックスを運転席に対して斜めに配置したので、左,右のコンソールボックスの前部側の間隔を大きくすることができる。これにより、左,右のコンソールボックスに挟まれた運転席前側の間口を広げることができるので、オペレータは運転席への乗降を迅速、かつ容易に行うことができる。
【0017】
請求項2の発明によれば、運転席への乗降口の近くに位置するコンソールボックスを運転席に対して斜めに配置することにより、オペレータが乗降口を通って運転席に乗降するときに、このオペレータの脚等が乗降口に近い側のコンソールボックスに干渉するのを抑えることができ、運転席への乗降を容易に行うことができる。
【0018】
請求項3の発明によれば、左,右のコンソールボックスをそれぞれ運転席に対して斜めに配置し、互いの間隔が前部側で大きく後部側で小さくなるようにすることにより、左,右のコンソールボックスを運転席を挟んで略V字状に配置することができる。これにより、左,右のコンソールボックスに挟まれた運転席前側の間口をさらに広げることができるので、運転席への乗降性を一層高めることができる。また、オペレータは運転席に着席した状態で両足を無理なく左,右に広げることができるので、快適な作業姿勢を保ちつつ操作レバーを操作することができる。
【0019】
請求項4の発明によれば、操作レバーのレバー部の操作方向を、運転席の中心を通って前,後方向に延びる中心線と平行とすることにより、左,右のコンソールボックスを運転席に対して斜めに配置した場合でも、オペレータがレバー部を前方に操作したときにオペレータの腕が左,右方向に広がることがなく、操作レバーの操作性を良好に保つことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明に係る建設機械の実施の形態を、油圧ショベルに適用した場合を例に挙げ、図1ないし図7を参照しつつ詳細に説明する。
【0021】
まず、図1ないし図5は本発明の第1の実施の形態を示し、図中、1は油圧ショベルで、該油圧ショベル1の車体は、自走可能なクローラ式の下部走行体2と、該下部走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体3とにより大略構成されている。そして、上部旋回体3の前部側には、オフセット式の作業装置4が俯仰動可能に設けられている。
【0022】
ここで、作業装置4は、後述する旋回フレーム5の前部側に取付けられたロアブーム4Aと、該ロアブーム4Aの先端側に取付けられたアッパブーム4Bと、該アッパブーム4Bの先端側に取付けられたアーム支持体4Cと、該アーム支持体4Cの先端側に取付けられたアーム4Dと、該アーム4Dの先端側に取付けられたバケット4Eと、ロアブーム4Aとアーム支持体4Cとの間を連結するリンクロッド4Fと、ロアブーム4Aを上,下方向に回動(俯仰動)させるブームシリンダ4Gと、アーム4Dを回動させるアームシリンダ4Hと、バケット4Eを回動させるバケットシリンダ4Iと、アッパブーム4Bを左,右方向に揺動させるオフセットシリンダ4Jとにより大略構成されている。
【0023】
そして、作業装置4は、オフセットシリンダ4Jによりアッパブーム4Bをロアブーム4Aに対して左,右方向に平行移動(オフセット)した状態で、ブームシリンダ4Gによってロアブーム4Aを俯仰動させ、アームシリンダ4Hによってアーム4Dを回動させ、バケットシリンダ4Iによってバケット4Eを回動させることにより、道路脇の側溝等の掘削作業を行うものである。
【0024】
一方、上部旋回体3は、例えば厚肉な鋼板等を用いて形成され強固な支持構造体をなす旋回フレーム5と、該旋回フレーム5の後端部に設けられ作業装置4との重量バランスをとるカウンタウエイト6と、該カウンタウエイト6に連続して旋回フレーム5の後部側に設けられエンジン、油圧ポンプ、燃料タンク、作動油タンク等の搭載機器(いずれも図示せず)を覆う外装カバー7と、後述のキャブ8とにより大略構成されている。
【0025】
ここで、上部旋回体3は、例えば下部走行体2の車幅内で旋回できるように、上方からみてほぼ円形状に形成されている。また、上部旋回体3の後端部の旋回半径は、カウンタウエイト6の外側面によって規定されており、カウンタウエイト6は、上部旋回体3の後端部の旋回半径を小さくするため、できるだけ前側(作業装置4側)に寄せて配置されている。
【0026】
8は旋回フレーム5の前部左側に配設されたキャブで、該キャブ8は運転室を画成し、その内部に後述の運転席12、左,右の走行レバー・ペダル装置13,14、左,右のコンソール装置15,18等を収容するものである。
【0027】
ここで、キャブ8は、図1および図2に示すように、左前ピラー8Aと、右前ピラー8Bと、右後ピラー8Cと、センタピラー8Dと、左後ピラー8Eとを有し、左前ピラー8Aと右前ピラー8Bとの間に設けられた前面部8Fと、右前ピラー8Bと右後ピラー8Cとの間に設けられた右側面部8Gと、右後ピラー8Cとセンタピラー8Dとの間に設けられた後面部8Hと、センタピラー8Dと左後ピラー8Eとの間に設けられた左後側面部8Iと、各ピラー8A〜8Eの上端側に設けられた上面部8Jとによって囲まれた有蓋な箱状に形成されている。
【0028】
そして、左前ピラー8Aと左後ピラー8Eとの間には、オペレータがキャブ8に乗降するための乗降口9が設けられ、該乗降口9は、折畳み式のドア10によって開,閉される構成となっている。
【0029】
ここで、オフセット式の作業装置4とキャブ8との干渉を避けるために、キャブ8の右側面部8Gは作業装置4のロアブーム4Aよりも左側に配置されている。これにより、オフセット式の作業装置4を備えた油圧ショベル1のキャブ8は、スイング式の作業装置を備えた油圧ショベルのキャブに比較して、左,右方向の幅寸法が小さく設定されている。
【0030】
11はキャブ8内の足場を形成する床板で、該床板11は、例えば鋼板等を用いて形成され、キャブ8と一緒に防振マウント(図示せず)を介して旋回フレーム5上に取付けられている。そして、床板11の後部側には運転席台座(図示せず)が設けられ、この運転席台座上に後述の運転席12が取付けられる構成となっている。
【0031】
12はキャブ8内に位置して床板11の運転席台座上に取付けられた運転席で、該運転席12は、油圧ショベル1を操縦するオペレータが着席するものである。そして、運転席12の前方には、下部走行体2の走行を操作するための左,右の走行レバー・ペダル装置13,14が設けられ、運転席12の左,右両側には、後述する左,右のコンソール装置15,18が設けられている。
【0032】
15は運転席12の左側に配設された左コンソール装置で、該左コンソール装置15は、後述の右コンソール装置18との間で運転席12の前部側を挟み、右コンソール装置18よりもキャブ8の乗降口9に近い位置に配置されている。そして、左コンソール装置15は、後述の左操作レバー16と、左コンソールボックス17とにより大略構成されるものである。
【0033】
16は後述の左コンソールボックス17と共に左コンソール装置15を構成する左操作レバーで、該左操作レバー16は、ブラケット等(図示せず)を用いて運転席12の左前側に配設され、運転席12に着席したオペレータによって操作されるものである。そして、左操作レバー16は、図3ないし図5に示すように、左コンソールボックス17内に収容された減圧弁型のパイロット弁16Aと、該パイロット弁16Aに取付けられ左コンソールボックス17の外部へと斜め上向きに突出したレバー部16Bとにより大略構成されている。
【0034】
ここで、パイロット弁16Aは、90°の角度間隔をもって同心円上に配置された4本のプッシャ16C,16D,16E,16Fと、該各プッシャ16C〜16Fを選択的に押圧する円板状のカム16Gとを備え、このカム16Gにはレバー部16Bの下端側が螺着されている。
【0035】
そして、運転席12に着席したオペレータがレバー部16Bを左手で把持し、このレバー部16Bを矢示X方向(前,後方向)に傾転操作したときには、パイロット弁16Aのプッシャ16C,16Dが押圧されて上部旋回体3が旋回動作を行い、レバー部16Bを矢示Y方向(左,右方向)に傾転操作したときには、パイロット弁16Aのプッシャ16E,16Fが押圧されて作業装置4のアーム4Dが俯仰動作を行う構成となっている。
【0036】
17は左操作レバー16のパイロット弁16Aを収容する左コンソールボックスで、該左コンソールボックス17は、図2ないし図5に示すように、例えば樹脂材料等を用いて形成され、上方からみて略長方形をなす中空な箱体として構成されている。そして、左コンソールボックス17は運転席12の左前側に配置され、その前端部17Aは運転席12の前端部よりも前方に張出している。
【0037】
18は運転席12の右側に配設された右コンソール装置で、該右コンソール装置18は、キャブ8の乗降口9から離間し、右側面部8Gに接近した位置に配置されている。そして、右コンソール装置18は、後述の右操作レバー19と、右コンソールボックス20とにより大略構成されるものである。
【0038】
19は後述の右コンソールボックス20と共に右コンソール装置18を構成する右操作レバーで、該右操作レバー19は、ブラケット等(図示せず)を用いて運転席12の右前側に配設され、運転席12に着席したオペレータによって操作されるものである。そして、右操作レバー19は、左操作レバー16と同様に、右コンソールボックス20内に収容された減圧弁型のパイロット弁19Aと、該パイロット弁19Aに取付けられ右コンソールボックス20の外部へと斜め上向きに突出したレバー部19Bとにより大略構成されている。
【0039】
ここで、パイロット弁19Aは、上述したパイロット弁16Aと同様に、90°の角度間隔をもって同心円上に配置された4本のプッシャと、該各プッシャを選択的に押圧する円板状のカムとを備え、このカムにはレバー部19Bの下端側が螺着されている。
【0040】
そして、運転席12に着席したオペレータがレバー部19Bを右手で把持し、このレバー部19Bを図3中の矢示X方向に傾転操作したときには、作業装置4のロアブーム4Aが俯仰動作を行い、レバー部19Bを矢示Y方向に傾転操作したときには、作業装置4のバケット4Eが回動動作を行う構成となっている。
【0041】
20は右操作レバー19のパイロット弁19Aを収容する右コンソールボックスで、該右コンソールボックス20は、左コンソールボックス17と同様に樹脂材料等を用いて形成され、上方からみて略長方形をなす中空な箱体として構成されている。そして、右コンソールボックス20は運転席12の右前側に配置され、その前端部20Aは運転席12の前端部よりも前方に張出している。
【0042】
ここで、図2に示すように、左コンソール装置15の左コンソールボックス17は、運転席12に対して斜め左向きに配置されており、運転席12の左,右方向の中心を通って前,後方向に延びる直線を運転席中心線A−Aとし、左コンソールボックス17の幅方向の中心を通って長手方向に延びる直線を左コンソール中心線B−Bとすると、左コンソール中心線B−Bは、運転席中心線A−Aに対して左側に角度α1(例えば、α1=3°)だけ開いている。
【0043】
一方、右コンソール装置18の右コンソールボックス20は、運転席12に対して斜め右向きに配置されており、右コンソールボックス20の幅方向の中心を通って長手方向に延びる直線を右コンソール中心線C−Cとすると、右コンソール中心線C−Cは、運転席中心線A−Aに対して右側に角度β1(例えば、β1=3°)だけ開いている。
【0044】
これにより、図2に示すように、左コンソールボックス17の前部側(前端部17A側)と右コンソールボックス20の前部側(前端部20A側)との間隔F1は、左コンソールボックス17の後部側と右コンソールボックス20の後部側との間隔R1よりも大きく設定されている(F1>R1)。
【0045】
このように、左コンソールボックス17を、右コンソールボックス20との間隔が前部側で大きく後部側で小さくなるように斜め左向きに配置し、右コンソールボックス20を、左コンソールボックス17との間隔が前部側で大きく後部側で小さくなるように斜め右向きに配置することにより、左,右のコンソールボックス17,20を運転席12を挟んで略V字状に配置することができる。このため、左,右のコンソールボックス17,20に挟まれた運転席12の前側の間口を広げることができ、運転席12への乗降を迅速かつ容易に行うことができる構成となっている。
【0046】
一方、図3に示すように、左操作レバー16は、レバー部16Bを矢示X方向に傾転操作したときの操作方向と運転席中心線A−Aとが平行となるように配置され、右操作レバー19は、レバー部19Bを矢示X方向に傾転操作したときの操作方向と運転席中心線A−Aとが平行となるように配置されている。これにより、左コンソールボックス17を運転席12に対して斜め左向きに配置し、右コンソールボックス20を運転席12に対して斜め右向きに配置した場合でも、運転席12に着席したオペレータは、左操作レバー16のレバー部16Bと右操作レバー19のレバー部19Bとを、運転席中心線A−Aに沿って前,後方向に操作することができる構成となっている。
【0047】
21,21は左操作レバー16と左コンソールボックス17との間、右操作レバー19と右コンソールボックス20との間にそれぞれ設けられた防塵カバーで、該防塵カバー21は、例えばゴム等の弾性材料を用いて蛇腹状に形成され、左,右の操作レバー16,19の操作に追従して変形しつつ左,右のコンソールボックス17,20内に塵埃等が浸入するのを防止するものである。
【0048】
22は左コンソール装置15に設けられたゲートロックレバーで、該ゲートロックレバー22は、その基端部が左コンソールボックス17内で回動可能に支持され、キャブ8の乗降口9を遮断する乗降規制位置と、乗降口9を開く乗降許可位置との間で回動変位するものである。そして、ゲートロックレバー22を乗降規制位置としたときには、油圧ショベル1の各油圧アクチュエータが作動可能となり、ゲートロックレバー22を乗降許可位置としたときには、各油圧アクチュエータの作動が禁止される構成となっている。
【0049】
23は右コンソール装置18の後側に位置して運転席12の右側に配設されたスイッチパネルで、該スイッチパネル23には、例えば作業灯、ラジオ、空調装置(いずれも図示せず)を操作するための複数のスイッチ類、計器類が集約的に配置されるものである。
【0050】
本実施の形態による油圧ショベル1は上述の如き構成を有するもので、この油圧ショベル1を用いて掘削作業を行う場合には、まず、オペレータは、キャブ8のドア10を開き、乗降口9を通じてキャブ8内に乗込んだ後、運転席12に着席する。
【0051】
次に、運転席12に着席したオペレータが、左,右の走行レバー・ペダル装置13,14を操作することにより、油圧ショベル1は作業場所まで自走する。そして、オペレータが、左操作レバー16のレバー部16Bを矢示X方向または矢示Y方向に傾転操作すると共に、右操作レバー19のレバー部19Bを矢示X方向または矢示Y方向に傾転操作することにより、上部旋回体3を旋回させつつ作業装置4を用いて掘削作業を行うことができる。
【0052】
ここで、オフセット式の作業装置4を備えた油圧ショベル1のキャブ8は、ロアブーム4Aとの干渉を避けるために左,右方向の幅寸法が小さく設定されるので、キャブ8内に配置された運転席12の左,右両側に形成されるスペースも狭くなっている。
【0053】
これに対し、本実施の形態においては、左コンソールボックス17を運転席12に対して斜め左向きに配置すると共に右コンソールボックス20を運転席12に対して斜め右向きに配置することにより、左コンソールボックス17の前部側(前端部17A側)と右コンソールボックス20の前部側(前端部20A側)との間隔F1を、左コンソールボックス17の後部側と右コンソールボックス20の後部側との間隔R1よりも大きく設定している(F1>R1)。
【0054】
このように、狭隘なキャブ8内に運転席12と左,右のコンソール装置15,18とを収容した場合でも、左,右のコンソールボックス17,20を運転席12を挟んで略V字状に配置することにより、左,右のコンソール装置15,18に挟まれた運転席12の前側の間口を可及的に広げることができるので、オペレータは、左,右のコンソール装置15,18に邪魔されることなく、運転席12への乗降を迅速かつ容易に行うことができる。
【0055】
しかも、オペレータは、運転席12に着席した状態で両足を無理なく左前方および右前方へと広げることができるので、快適な作業姿勢を保ちつつ、左,右の操作レバー16,19に対する手動操作、走行レバー・ペダル装置13,14に対する足踏み操作を容易に行うことができる。
【0056】
さらに、本実施の形態においては、図3に示すように、左コンソール装置15の左操作レバー16を、レバー部16Bを矢示X方向に傾転操作したときの操作方向と運転席中心線A−Aとが平行となるように配置し、右コンソール装置18の右操作レバー19を、レバー部19Bを矢示X方向に傾転操作したときの操作方向と運転席中心線A−Aとが平行となるように配置している。
【0057】
これにより、左,右のコンソールボックス17,20を運転席12を挟んで略V字状に配置した場合でも、運転席12に着席したオペレータは、左操作レバー16のレバー部16Bと右操作レバー19のレバー部19Bとを、運転席中心線A−Aに沿って前,後方向に操作することができる。従って、オペレータがレバー部16B,19Bを前方に操作したときに、オペレータの腕が左,右方向に広がることがなく、左,右の操作レバー16,19の操作性を高めることができる。
【0058】
次に、図6および図7は本発明の第2の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、左側のコンソールボックスを、右側のコンソールボックスとの間隔が前部側で大きく後部側で小さくなるように運転席に対して斜めに配置する構成としたことにある。なお、本実施の形態では、上述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0059】
図中、31は運転席12の左側に配設された左コンソール装置で、該左コンソール装置31は、第1の実施の形態による左コンソール装置15に代えて本実施の形態に用いたもので、キャブ8の乗降口9に近い位置に配置されている。そして、左コンソール装置31は、後述の左操作レバー32と、左コンソールボックス33とにより大略構成されるものである。
【0060】
32はブラケット等(図示せず)を用いて運転席12の左前側に配設された左操作レバーで、該左操作レバー32は、運転席12に着席したオペレータによって操作されるものである。ここで、左操作レバー32は、後述の左コンソールボックス33内に収容された減圧弁型のパイロット弁32Aと、該パイロット弁32Aに取付けられ左コンソールボックス33の外部へと斜め上向きに突出したレバー部32Bとにより大略構成されている。
【0061】
そして、左操作レバー32のレバー部32Bを矢示X方向(前,後方向)に傾転操作したときには、上部旋回体3が旋回動作を行い、レバー部32Bを矢示Y方向(左,右方向)に傾転操作したときには、作業装置4のアーム4Dが俯仰動作を行う構成となっている。
【0062】
33は左操作レバー32のパイロット弁32Aを収容する左コンソールボックスで、該左コンソールボックス33は、例えば樹脂材料等を用いて形成され、上方からみて略長方形をなす中空な箱体として構成されている。そして、左コンソールボックス33は運転席12の左前側に配置され、その前端部33Aは運転席12の前端部よりも前方に張出している。
【0063】
34は運転席12の右側に配設された右コンソール装置で、該右コンソール装置34は、キャブ8の乗降口9から離間し、右側面部8Gに接近した位置に配置されている。そして、右コンソール装置34は、後述の右操作レバー35と、右コンソールボックス36とにより大略構成されるものである。
【0064】
35はブラケット等(図示せず)を用いて運転席12の右前側に配設された右操作レバーで、該右操作レバー35は、運転席12に着席したオペレータによって操作されるものである。ここで、右操作レバー35は、後述の右コンソールボックス36内に収容された減圧弁型のパイロット弁35Aと、該パイロット弁35Aに取付けられ右コンソールボックス36の外部へと斜め上向きに突出したレバー部35Bとにより大略構成されている。
【0065】
そして、右操作レバー35のレバー部35Bを矢示X方向(前,後方向)に傾転操作したときには、作業装置4のロアブーム4Aが俯仰動作を行い、レバー部35Bを矢示Y方向(左,右方向)に傾転操作したときには、作業装置4のバケット4Eが回動動作を行う構成となっている。
【0066】
36は右操作レバー35のパイロット弁35Aを収容する右コンソールボックスで、該右コンソールボックス36は、左コンソールボックス33と同様に樹脂材料等を用いて形成され、上方からみて略長方形をなす中空な箱体として構成されている。そして、右コンソールボックス36は運転席12の右前側に配置され、その前端部36Aは運転席12の前端部よりも前方に張出している。
【0067】
ここで、図6に示すように、左コンソール装置31の左コンソールボックス33は、運転席12に対して斜め左向きに配置されており、運転席12の左,右方向の中心を通って前,後方向に延びる直線を運転席中心線A−Aとし、左コンソールボックス33の幅方向の中心を通って長手方向に延びる直線を左コンソール中心線D−Dとすると、左コンソール中心線D−Dは、運転席中心線A−Aに対して左側に角度α2(例えば、α2=6°)だけ開いている。
【0068】
一方、右コンソール装置34の右コンソールボックス36は、運転席12に対して平行に配置されており、右コンソールボックス36の幅方向の中心を通って長手方向に延びる直線を右コンソール中心線E−Eとすると、右コンソール中心線E−Eは、運転席中心線A−Aと平行になっている。
【0069】
これにより、図6に示すように、左コンソールボックス33の前部側(前端部33A側)と右コンソールボックス36の前部側(前端部36A側)との間隔F2は、左コンソールボックス33の後部側と右コンソールボックス36の後部側との間隔R2よりも大きく設定されている(F2>R2)。
【0070】
このように、左,右のコンソール装置31,34のうちキャブ8の乗降口9に近い位置に配置された左コンソール装置31の左コンソールボックス33を、右コンソールボックス36との間隔が前部側で大きく後部側で小さくなるように斜め左向きに配置することにより、左,右のコンソール装置31,34に挟まれた運転席12の前側の間口を広げる構成となっている。
【0071】
一方、図7に示すように、左操作レバー32は、レバー部32Bを矢示X方向に傾転操作したときの操作方向と運転席中心線A−Aとが平行となるように配置され、右操作レバー35は、レバー部35Bを矢示X方向に傾転操作したときの操作方向と運転席中心線A−Aとが平行となるように配置されている。これにより、左コンソールボックス33を運転席12に対して斜め左向きに配置した場合でも、運転席12に着席したオペレータは、左操作レバー32のレバー部32Bと右操作レバー35のレバー部35Bとを、運転席中心線A−Aに沿って前,後方向に操作することができる構成となっている。
【0072】
本実施の形態は上述の如き構成を有するもので、左,右のコンソール装置31,34のうちキャブ8の乗降口9の近傍に位置する左コンソール装置31の左コンソールボックス33を、右コンソールボックス36との間隔が前部側で大きく後部側で小さくなるように斜め左向きに配置することにより、左,右のコンソール装置31,34に挟まれた運転席12の前側の間口を可及的に広げることができる。
【0073】
これにより、オペレータは、左,右のコンソール装置31,34に邪魔されることなく、運転席12への乗降を迅速かつ容易に行うことができる。また、オペレータは、運転席12に着席した状態で両足を無理なく左前方および右前方へと広げることができるので、快適な作業姿勢を保ちつつ、左,右の操作レバー32,35等の操作を行うことができる。
【0074】
さらに、左コンソール装置31の左操作レバー32を、レバー部32Bを矢示X方向に傾転操作したときの操作方向と運転席中心線A−Aとが平行となるように配置し、右コンソール装置34の右操作レバー35を、レバー部35Bを矢示X方向に傾転操作したときの操作方向と運転席中心線A−Aとが平行となるように配置したので、運転席12に着席したオペレータは、左操作レバー32のレバー部32Bと右操作レバー35のレバー部35Bとを、運転席中心線A−Aに沿って前,後方向に操作することができ、その操作性を高めることができる。
【0075】
なお、上述した各実施の形態では、運転席12を収容するキャブ8を備えたキャブ仕様の油圧ショベル1に適用した場合を例示している。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば運転席12を上方から覆うキャノピを備えたキャノピ仕様の油圧ショベルにも適用することができる。
【0076】
また、上述した各実施の形態では、オフセット式の作業装置4を備えた油圧ショベル1に適用した場合を例示している。しかし、本発明はこれに限らず、例えばスイングポストを有するスイング式の作業装置を備えた油圧ショベル、あるいはオフセット動作やスイング動作を行わないモノブーム式の作業装置を備えた油圧ショベルにも適用することができる。
【0077】
さらに、上述した各実施の形態では、建設機械として油圧ショベル1を例示している。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば油圧クレーン、ホイールローダ等の他の建設機械にも広く適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】本発明の第1の実施の形態による油圧ショベルを示す正面図である。
【図2】運転席に対する左,右のコンソール装置の配置を示す図1中の矢示II−II方向からみた断面図である。
【図3】運転席に対する左,右の操作レバーの配置を示す図2と同様な断面図である。
【図4】左コンソールボックス、左操作レバーを図3中の矢示IV−IV方向からみた一部破断の要部拡大図である。
【図5】左コンソールボックス、左操作レバーを図4中の矢示V−V方向からみた拡大断面図である。
【図6】第2の実施の形態における運転席に対する左,右のコンソール装置の配置を示す図2と同様な断面図である。
【図7】第2の実施の形態における運転席に対する左,右の操作レバーの配置を示す図6と同様な断面図である。
【符号の説明】
【0079】
1 油圧ショベル
2 下部走行体(車体)
3 上部旋回体(車体)
4 作業装置
8 キャブ
9 乗降口
12 運転席
15,31 左コンソール装置
16,32 左操作レバー
17,33 左コンソールボックス
18,34 右コンソール装置
19,35 右操作レバー
20,36 右コンソールボックス




 

 


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