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発明の名称 ドロップシャフト構造
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−231507(P2007−231507A)
公開日 平成19年9月13日(2007.9.13)
出願番号 特願2006−50522(P2006−50522)
出願日 平成18年2月27日(2006.2.27)
代理人 【識別番号】100082670
【弁理士】
【氏名又は名称】西脇 民雄
発明者 鈴木 茂 / 加藤 雅治 / 高尾 公徳 / 中井 健司
要約 課題
流れに乱れを生じさせることなく、所望の減衰性能を発揮させることが出来ると共に、容易に装脱着が可能で、シール性及びメンテナンス性が良好で、点検作業性を向上させることができるドロップシャフト構造を提供する。

解決手段
縦管本体15のうち、中間案内路部18には、一部を略水平方向に挿抜可能として、縦管本体15内部を点検可能とする点検部20が設けられている。
特許請求の範囲
【請求項1】
縦管本体内の少なくとも一部に、流下する水流が、渦流を形成かつ減衰する螺旋案内路を設けたドロップシャフト構造であって、
前記縦管本体の一部を略水平方向に挿抜可能として、該縦管本体内部を点検する点検部を設けたことを特徴とするドロップシャフト構造。
【請求項2】
前記点検部は、前記縦管本体の一部を略円筒形状に切り抜いた筒部と、該筒部の各上,下縁部に設けられて、縦管本体側の縁部に一体に形成された受け側上,下フランジ部と各々対向配置されることにより、着脱可能に連結固定される連結フランジ部とを有する挿抜部材を有することを特徴とする請求項1記載のドロップシャフト構造。
【請求項3】
前記縦管本体側に設けられる受け側上,下フランジ部のうち、少なくとも、何れか一方の取付角度を抜出方向に向けて、拡開するように傾斜させると共に、前記連結フランジ部を、該拡開して傾斜された受け側上,下フランジ部に沿わせて傾斜させた傾斜連結フランジ部としたことを特徴とする請求項2記載のドロップシャフト構造。
【請求項4】
前記上,下の傾斜連結フランジ部は、前記縦管本体の管軸方向に直交する水平面を挟んで、拡開方向へ同一の角度を有して対称となるように傾斜されて構成されていることを特徴とする請求項3記載のドロップシャフト構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、高低差を有する下水路等で、自然流下する水流を減衰させるドロップシャフト構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、高低差を有する下水路に用いられる縦管が、縦方向に長い寸法を有していても、下水の落下による衝撃で、底部が破損されないように、この縦管本体の内部に、流下する水流を減衰させる螺旋案内路が、螺旋案内板で構成されているドロップシャフト構造が知られている(例えば、特許文献1又は2参照)。
【0003】
このようなものでは、図8及び図9に示すように、上流側水平管路2から下流側水平管路3まで、高低差を有する下水路1の連結に用いられる縦管4が、縦方向に沿ってコンクリート地下構造物5内に設けられている。
【0004】
このコンクリート地下構造物5は、維持管理の為、点検を行う作業員が、侵入可能な空間部5aを有していて、縦方向の中間部に作業用の中間スラブ5b…が複数設けられている。
【0005】
前記縦管4は、主に、上面側に蓋体6aが設けられて、前記上流側水平管路2から延設される横管2aを接続可能なT字状接続部6と、このT字状接続部6に順次、下方に向けて接続される上部螺旋案内路部7,中間案内路部8,下部螺旋案内路部9とを有して縦管本体10が構成されている。
【0006】
このうち、前記上部螺旋案内路部7内には、中空の中心筒7aの周囲に、螺旋案内路7bを形成する螺旋案内板7cが一体に形成されている。
【0007】
また、前記下部螺旋案内路部9内には、螺旋案内路9bを形成する螺旋案内板9cが一体に形成されていて、前記下流側水平管路3に接続される横出管9aから、減衰されて流下する下水を流出させるように構成されている。
【0008】
更に、前記中間案内路部8の側面部8aには、前記中間スラブ5bに対応して、点検用サドル部11が設けられている。
【0009】
この点検用サドル部11は、前記側面部8aに開口形成された点検孔8bを覆い、バンド部材8c,8c若しくは溶着等によって固定される取付板部8dから、小径の円筒口体8eが突設されて、主に構成されている。
【0010】
また、この円筒口体8eの端縁開口部周縁には、点検用蓋体8fが設けられていて、図示省略のボルト部材等によって、挿脱着可能となるように構成されている。
【0011】
次に、この従来のドロップシャフト構造の作用について説明する。
【0012】
このように構成された従来のドロップシャフト構造では、前記上流側水平管路2から延設される横管2aを介して、接続された縦管本体10のT字状接続部6内に流入した下水が、前記上部螺旋案内路部7内に設けられた螺旋案内路7bに沿って、一方向に回転する螺旋流となる。
【0013】
この螺旋流は、中間案内路部8内で、内側壁に沿いながら渦流状に落下する。
【0014】
そして、前記下部螺旋案内路部9に設けられた螺旋案内路9b内で減衰されて、落下による衝撃が減少された状態で、縦管本体部10の底部に到達し、前記横出管9aを介して、減勢された下水が、前記下流側水平管路3内に流出される。
【0015】
また、前記点検用サドル部11の円筒口体8eの端縁開口部周縁に設けられている点検用蓋体8fを、ボルト部材の螺合を解除することによって取り外すことにより、前記点検孔8bを介して、前記縦管本体部10内を点検することができる。
【特許文献1】特開平8−41915号公報(段落0014乃至0037、図1)
【特許文献2】特開2005−315055号公報(段落0018乃至00337、図4)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
しかしながら、このような従来のドロップシャフト構造では、前記点検用サドル部11が装着される前記側面部8aの点検孔8b周縁に、内側壁に沿って流れる渦流状の下水が当たり、流れが乱れてしまうといった問題があった。
【0017】
また、内側壁に沿って流下する螺旋状の下水が、点検孔8b周縁に当たると、飛散したり或いは、交雑物が内壁に付着して、前記円筒口体8eの内部に残留してしまう虞があった。
【0018】
そして、前記縦管本体部10内を点検しやすいように、前記側面部8aに開口形成された点検孔8bを大口径に設定しようとすると、前記点検用サドル部11が大きくなってしまう。
【0019】
このように、大きな点検用サドル部11では、前記バンド部材8c,8c若しくは溶着等によって固定する際の作業性や、シール性が良好であるとは言い難い。また、渦流状の水流を確保する為には、縦管本体部10の径(例えば、径方向寸法で、約250mm〜900mm)よりも小径(例えば、前記円筒口体8eの径方向寸法で、約200〜250mm以内)とする必要があり、点検を行う為に充分な開口面積を確保することが困難なものとなっていた。
【0020】
そこで、この発明は、流れに乱れを生じさせることなく、所望の減衰性能を発揮させることが出来ると共に、容易に装脱着が可能で、シール性及びメンテナンス性が良好で、所望の開口面積を確保出来、点検作業性を向上させることができるドロップシャフト構造を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0021】
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明は、縦管本体内の少なくとも一部に、流下する水流が渦流を形成かつ減衰する螺旋案内路を設けたドロップシャフト構造であって、前記縦管本体の一部を略水平方向に挿抜可能として、該縦管本体内部を点検する点検部を設けたドロップシャフト構造を特徴としている。
【0022】
また、請求項2に記載されたものは、前記点検部は、前記縦管本体の一部を略円筒形状に切り抜いた筒部と、該筒部の各上,下縁部に設けられて、縦管本体側の縁部に一体に形成された受け側上,下フランジ部と各々対向配置されることにより、着脱可能に連結固定される連結フランジ部とを有する挿抜部材を有する請求項1記載のドロップシャフト構造を特徴としている。
【0023】
更に、請求項3に記載されたものは、前記縦管本体側に設けられる受け側上,下フランジ部のうち、少なくとも、何れか一方の取付角度を抜出方向に向けて、拡開するように傾斜させると共に、前記連結フランジ部を、該拡開して傾斜された受け側上,下フランジ部に沿わせて傾斜させた傾斜連結フランジ部とした請求項2記載のドロップシャフト構造を特徴としている。
【0024】
そして、請求項4に記載されたものは、前記上,下の傾斜連結フランジ部は、前記縦管本体の管軸方向に直交する水平面を挟んで、拡開方向へ同一の角度を有して対称となるように傾斜されて構成されている請求項3記載のドロップシャフト構造を特徴としている。
【発明の効果】
【0025】
このように構成された本願発明の請求項1記載のものは、前記点検部が、前記縦管本体の一部を略水平方向に挿抜可能として構成されている。
【0026】
このため、該点検部が装着された状態では、該縦管本体の内側面と、該点検部の内側面とを面一とするように一致させて、上下方向での凹凸を無くすことができる。
【0027】
従って、縦管本体内の内側面に沿って流下する水流に乱れを生じさせることなく、所望の減衰性能を発揮させることができる。
【0028】
また、略水平方向に該点検部を挿抜することにより、点検を行う開口部の開口及び閉塞が可能であるので、例えば、水平方向へのスライド移動を行う際にも、下方から、縦管本体によって支持されるため、作業性が良好である。
【0029】
しかも、縦管本体の一部を挿抜可能とするので、開口部の大きさに制約がなくなり、点検を行う際に充分な開口面積を得られる。
【0030】
更に、請求項2に記載されたものは、前記挿抜部材を装着する際、前記連結フランジ部を、前記受け側上,下フランジ部に対向させて連結固定することにより、確実に、縦管本体の内側面と、該点検部の内側面とを面一とするように一致させることができる。
【0031】
また、前記連結フランジ部と、前記受け側上,下フランジ部との間が、対向されて連結固定されることにより、良好な水密状態とすることができる。
【0032】
更に、シール材等を介在させることによって、容易に水密性が向上するので、メンテナンス時に挿抜する際の作業性も、複雑な水密機構が必要なものに比して良好である。
【0033】
そして、請求項3に記載されたものは、前記連結される受け側上,下フランジ部及び傾斜連結フランジ部が、抜出方向に向けて拡開されている。
【0034】
このため、該受け側上,下フランジ部及び傾斜連結フランジ部間の摺動抵抗を減少させて、容易に挿抜させることが出来る。
【0035】
従って、更に、メンテナンス性を向上させることができる。
【0036】
また、請求項4に記載されたものは、前記上,下の傾斜連結フランジ部は、前記縦管本体の管軸方向に直交する水平面を挟んで、拡開方向へ同一の角度を有して対称となるように傾斜されて構成されている。
【0037】
このため、上,下側を取り違えて、前記縦管本体に装着しても、該縦管本体の内側面と、該点検部の内側面とが、面一となるように一致する。
【0038】
従って、上,下方向に注意を払う必要が無くなり、更に作業性を良好なものとすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0039】
次に、図面に基づいて、この発明を実施するための最良の実施の形態のドロップシャフト構造について説明する。
【0040】
図1乃至図7は、この発明の実施の形態のドロップシャフト構造を示すものである。なお、前記従来のドロップシャフト構造と同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明する。
【0041】
まず、構成から説明すると、この実施の形態のドロップシャフト構造では、従来の図8に示すドロップシャフト構造と同様に、上流側水平管路2から下流側水平管路3まで、高低差を有する下水路1の連結に用いられる図2に示すような縦管14が、縦方向に沿ってコンクリート地下構造物5内に設けられている。
【0042】
このコンクリート地下構造物5は、延設されて点検を行う作業員が、侵入可能な空間部5aを有していて、縦方向の中間部に作業用の中間スラブ5b…が複数設けられている。
【0043】
前記縦管14は、主に、上面側に蓋体6aが設けられて、前記上流側水平管路2から延設される横管2aを接続可能なT字状接続部6と、このT字状接続部6に順次、下方に向けて接続される上部螺旋案内路部7,中間案内路部18,下部螺旋案内路部9とを有して縦管本体15が構成されている。
【0044】
このうち、前記上部螺旋案内路部7内には、中空の中心筒7aの周囲に、螺旋案内路7bを形成する螺旋案内板7cが一体に形成されている。
【0045】
また、前記下部螺旋案内路部9内には、流下する水流が、渦流を形成かつ減衰する螺旋案内路9bを形成する螺旋案内板9cが一体に形成されていて、前記下流側水平管路3に接続される横出管9aから、減衰されて流下する下水を、下流側水平管路3方向へ流出させるように構成されている。
【0046】
そして、前記縦管本体15のうち、中間案内路部18には、一部を略水平方向に挿抜可能として、縦管本体15内部を点検可能とする点検部20が設けられている。
【実施例1】
【0047】
図1及び図2は、この実施の形態の実施例1のドロップシャフト構造を示すものである。
【0048】
この実施例1のドロップシャフト構造では、前記点検部20が、前記中間案内路部18の一部を、略円筒形状に切り欠いて、上側中間案内路18bと下側中間案内路18cとの間に位置する切欠部18aに、この切り欠き形状と略同一形状を呈する挿抜部材21と、水密を保持するリング状シール部材25,25とを有して主に構成されている。
【0049】
このうち、前記上側中間案内路18bの下端縁部には、受け側上フランジ部18dが一体に形成されている。
【0050】
この受け側上フランジ部18dは、外側方に向けて一定の幅で突設されたFRP製で、周方向に一定間隔で、複数のボルト孔18f…が、上下方向に向けて貫通形成されている。
【0051】
そして、この実施例1のドロップシャフト構造では、前記受け側上フランジ部18dの取付角度が、抜出方向(図2中白抜き矢印A方向)に向けて、取付角度α1(α1=約0.5度〜25度、好ましくは、5度〜15度)が、上向きに与えられて拡開するように傾斜されている。
【0052】
また、前記下側中間案内路18cの上端縁部には、受け側下フランジ部18eが一体に形成されている。
【0053】
この受け側下フランジ部18eは、外側方に向けて一定の幅で突設されたFRP製で、周方向に一定間隔で、複数のボルト孔18f…が、上下方向に向けて貫通形成されている。
【0054】
そして、この実施例1のドロップシャフト構造では、前記受け側下フランジ部18eの取付角度が、抜出方向(図2中白抜き矢印A方向)に向けて、取付角度α2(α2=約0.5度〜25度、好ましくは、5度〜15度)が与えられて、上下に拡開するように傾斜されている。
【0055】
更に、この実施例1では、前記受け側上フランジ部18dの取付角度α1と、受け側下フランジ部18eの取付角度α2とが、同一の角度に設定されることにより、図2中にニ点鎖線で示す水平線Hを挟んで、上,下に対称となるように構成されている。
【0056】
次に、この実施例1のドロップシャフト構造に用いられる前記挿抜部材21の構成について説明する。
【0057】
この実施例1の挿抜部材21は、前記縦管本体15の一部を略円筒形状に切り抜いた切欠部18aの切り欠き形状と、略同一形状を呈する略円筒状の筒部22を有している。
【0058】
この筒部22の外側面には、作業者が挿抜作業の際に把持できるように、一対のハンドル部23,23が突設形成されている。
【0059】
そして、この筒部22の各上,下縁部には、前記受け側上,下フランジ部18d,18eと各々対向配置させることにより、着脱可能に、この挿抜部材21を、前記切欠部18aに連結固定させる上,下一対のFRP製の連結フランジ部としての傾斜連結フランジ部24,24が、設けられている。
【0060】
この傾斜連結フランジ部24,24は、前記拡開して傾斜形成された受け側上,下フランジ部18d,18eに沿わせて、同一の取付角度α1,α2を設けて傾斜させて構成されていて、抜出方向(図2中白抜き矢印A方向)に向けて、各取付角度α1,α2(α1=α2=約0.5度〜25度、好ましくは、5度〜15度)が与えられている。
【0061】
そして、この実施例1では、取付角度α1と取付角度α2とを同一の角度とすることにより、前記縦管本体15の管軸方向に直交する水平面である図2中、ニ点鎖線で示す水平線Hを挟んで、上,下に対称となるように構成されている。
【0062】
また、これらの各傾斜連結フランジ部24,24には、周方向に一定間隔で、複数のボルト孔24f…が、上下方向に向けて貫通形成されている。
【0063】
更に、前記リング状シール部材25,25には、周方向に一定間隔で、前記受け側上,下フランジ部18d,18eのボルト孔18f…及びこの傾斜連結フランジ部24,24のボルト孔24f…に対応する位置に、複数のボルト孔25f…が、上下方向に向けて各々貫通形成されている。
【0064】
次に、この実施例1のドロップシャフト構造の作用について説明する。
【0065】
まず、このドロップシャフト構造の挿抜部材21の装着順序に沿って説明すると、図1に示すように、前記中間案内部18の上側中間案内路18bと下側中間案内路18cとの間に位置する切欠部18aに、この切り欠き形状と略同一形状を呈する挿抜部材21を装着する際、前記水密を保持するリング状シール部材25,25の複数のボルト孔25f…を、前記受け側上,下フランジ部18d,18eのボルト孔18f…及びこの傾斜連結フランジ部24,24のボルト孔24f…に対応させながら、上,下に各々介在させて、略水平方向にスライドさせながら押し込む。
【0066】
この際、前記下側中間案内路18cの上端縁部に一体に形成された受け側下フランジ部18eの上面を滑走させるように、スライド挿入することにより、この挿抜部材21の重量は、下方から、下側中間案内路18cによって支持されるため、比較的軽い押し込み力で、所望の位置までスライド移動させることが出来、作業性が良好である。
【0067】
そして、これらの各ボルト孔18f,25f,24fに、ボルト部材26…を各々挿通すると共に、ナット部材27…を螺合させて、受け側上,下フランジ部18d,18eに対して、前記傾斜連結フランジ部24,24が、締結固定される。
【0068】
このように構成されたこの実施例1のドロップシャフト構造では、前記上流側水平管路2から延設される横管2aを介して、接続された縦管本体15のT字状接続部6内に流入した下水が、前記上部螺旋案内路部7内に設けられた螺旋案内路7bに沿って、一方向に回転する螺旋流となる。
【0069】
この螺旋流は、中間案内路部18内で、内側壁に沿いながら渦流状に落下する。
【0070】
そして、前記下部螺旋案内路部9に設けられた螺旋案内路9b内で減衰されて、落下による衝撃が減少された状態で、縦管本体15の底部に到達し、前記横出管9aを介して、減勢された下水が、前記下流側水平管路3内に流出される。
【0071】
この実施例1の前記点検部20に設けられた挿抜部材21は、前記縦管本体15を構成する中間案内路部18の一部を略水平方向に挿抜可能となるように構成されている。
【0072】
このため、この挿抜部材21が、前記中間案内部18の切欠部18aに、装着された図2に示す状態では、縦管本体15を構成する上側中間案内路18b及び下側中間案内路18cの内側面と、この挿抜部材21の内側面とが面一となって、一致して、上下方向での凹凸を無くすことができる。
【0073】
従って、縦管本体15内の内側面に沿って流下する水流に乱れを生じさせることなく、所望の減衰性能を発揮させることができる。
【0074】
また、点検を行う際には、前記各ボルト部材26…及びナット部材27…の締結を解除して、略水平方向である図1中白抜き矢印A方向に、前記挿抜部材21を挿抜することにより、点検が行われる前記切欠部18aを開放することができる。
【0075】
この際、前記装着時と略同様に、前記下側中間案内路18cの上端縁部に一体に形成された受け側下フランジ部18eの上面を滑走させるように、スライド抜出することにより、この挿抜部材21の重量は、下方から、下側中間案内路18cによって支持されるため、比較的軽い引き抜き力で、取り外す若しくは途中で停止させる等、所望の位置までスライド移動させることが出来、作業性が良好である。
【0076】
このように、挿抜部材21の挿抜によって、容易に、開口及び閉塞が可能であるので、例えば、水平方向へのスライド移動を行う際にも、作業性が良好である。
【0077】
しかも、縦管本体15の管路の一部を挿抜可能とするので、切欠部18aの開口部の大きさに制約がなくなり、点検を行う際に充分な開口面積を得られる。
【0078】
この実施例1では、図1に示すように、切欠部18aが大きく開放されるので、この切欠部18aから、前記上側中間案内路18b内を直線的に見上げたり、或いは、下側中間案内路18cを直線的に見下ろすことが出来るので、縦管本体15内の視認性が良好で、メンテナンス効率を更に向上させることができる。
【0079】
更に、この実施例1では、前記挿抜部材21を装着する際、前記上側の連結フランジ部24が、前記受け側上フランジ部18dに当接する位置で、位置決めが行われて、連結固定させることにより、確実に、所望の位置で締結できると共に、更に、良好な位置精度で、縦管本体15の内側面と、この挿抜部材21の内側面とが面一となるように一致させることができる。
【0080】
また、前記連結フランジ部と、前記受け側上,下フランジ部との間が、対向されて連結固定されることにより、良好な水密状態とすることができる。
【0081】
更に、前記リング状シール材25を、前記受け側上,下フランジ部18d,18e及び前記傾斜連結フランジ部24,24間に介在させることによって、水密性が容易に向上するので、複雑な水密機構が必要なものに比して、メンテナンス時の作業性も良好である。
【0082】
そして、この実施例1では、前記連結される受け側上,下フランジ部18d,18e及び傾斜連結フランジ部24,24が、抜出方向に向けて拡開されている。
【0083】
このため、受け側上,下フランジ部18d,18e及び傾斜連結フランジ部24,24間の摺動抵抗を減少させて、容易に挿抜させることが出来る。
【0084】
従って、更に、メンテナンス性を向上させることができる。
【0085】
また、この実施例1のドロップシャフト構造では、前記上,下の傾斜連結フランジ部24,24が、前記縦管本体15の管軸方向に直交する水平面(図2中、ニ点鎖線で示す水平線H)を挟んで、拡開方向へ同一の取付角度α1=α2を有して対称となるように傾斜されて構成されている。
【0086】
このため、上,下側を取り違えて、前記縦管本体15に装着しても、この縦管本体15の内側面と、挿抜部材21の内側面とが、面一となるように一致すると共に、縦管内14が、上,下方向に略直線状となり、内側面に沿った所望の渦流状の水流が得られて、減衰性能を充分発揮させることができる。
【0087】
従って、上,下方向に注意を払う必要が無くなり、更に作業性を良好なものとすることができる。
【実施例2】
【0088】
図3は、この発明の実施の形態の実施例2のドロップシャフト構造を示すものである。
【0089】
なお、前記実施の形態及び実施例1と同一乃至均等な部分については同一符号を付して説明する。
【0090】
この実施例2のドロップシャフト構造では、縦管本体15を構成する中間案内路部28に、点検部30が設けられている。
【0091】
この点検部30は、上側中間案内路28bと下側中間案内路28cとの間に位置する切欠部28aに、この切り欠き形状と略同一形状を呈する挿抜部材31と、水密を保持するリング状シール部材25,25とを有して主に構成されている。
【0092】
このうち、前記上側中間案内路28bの下端縁部には、受け側上フランジ部28dが一体に形成されている。
【0093】
この受け側上フランジ部28dは、外側方に向けて一定の幅で突設されたFRP製で、周方向に一定間隔で、ボルト部材26…を各々挿通する複数のボルト孔が、上下方向に向けて貫通形成されている。
【0094】
そして、この実施例2のドロップシャフト構造では、前記受け側上フランジ部28dの取付角度が、抜出方向(図3中左,右の水平方向)に向けて、平行に設けられている。
【0095】
また、前記下側中間案内路28cの上端縁部には、受け側下フランジ部28eが一体に形成されている。
【0096】
この受け側下フランジ部28eは、外側方に向けて一定の幅で突設されたFRP製で、周方向に一定間隔で、複数のボルト孔…が、上下方向に向けて貫通形成されている。
【0097】
そして、前記受け側下フランジ部28eの取付角度が、抜出方向に向けて平行となるように設定されている。
【0098】
また、この実施例2の挿抜部材31は、前記縦管本体15の一部を略円筒形状に切り抜いた切欠部28aの切り欠き形状と、略同一形状を呈する略円筒状の筒部32を有している。
【0099】
この筒部32の各上,下縁部には、前記受け側上,下フランジ部28d,28eと各々対向配置させることにより、水平方向に着脱可能に、この挿抜部材31を、前記切欠部28aに連結固定させる上,下一対のFRP製の連結フランジ部34,34が、設けられている。
【0100】
これらの連結フランジ部34,34には、周方向に一定間隔で、ボルト部材26…を各々挿通する複数のボルト孔が、上下方向に向けて貫通形成されている。
【0101】
そして、この実施例2のドロップシャフト構造では、挿抜部材31の前記連結フランジ部34,34が、水平方向に平行で、しかも、前記受け側上,下フランジ部28d,28eと平行に、各々対向配置されることにより、着脱可能に連結固定されるように構成されている。
【0102】
次に、この実施例2の作用効果について説明する。
【0103】
このように構成された実施例2の挿抜部材31では、前記実施の形態及び実施例1の作用効果に加えて、更に、前記連結フランジ部34,34が、水平方向に平行であるので、該挿抜部材31の作製が容易である。
【0104】
他の構成、及び作用効果については、前記実施の形態及び実施例1と略同様であるので説明を省略する。
【実施例3】
【0105】
図4及び図5は、この発明の実施の形態の実施例3のドロップシャフト構造を示すものである。
【0106】
なお、前記実施の形態及び実施例1,2と同一乃至均等な部分については同一符号を付して説明する。
【0107】
この実施例3のドロップシャフト構造では、縦管本体15を構成する中間案内路部38に、点検部40が設けられている。
【0108】
この点検部40は、中間案内路38の側面に形成される側面視略三角形形状の切欠部38aに、この切り欠き形状と略同一形状を呈する挿抜部材41が、装着されることにより主に構成されている。
【0109】
このうち、前記切欠部38aの開口周縁には、受け側フランジ部38dが一体に形成されている。
【0110】
この受け側フランジ部38dは、外側方に向けて一定の幅で突設されたFRP製で、周方向に一定間隔で、ボルト部材26…を各々挿通する複数のボルト孔が、上下方向に向けて貫通形成されている。
【0111】
そして、この実施例3では、前記受け側フランジ部38dの取付角度が、上下で、抜出方向(図3中左,右の水平方向)に向けて、拡開するように設けられている。
【0112】
また、この実施例3の挿抜部材41は、前記縦管本体15の一部を切り抜いた切欠部38aの切り欠き形状と、略同一形状を呈する略円筒状の筒部42を有している。
【0113】
この筒部42の各上,下縁部には、前記受け側フランジ部38dと各々対向配置させることにより、この挿抜部材41を、前記切欠部38aに連結固定させるFRP製の連結フランジ部44が、設けられている。
【0114】
これらの連結フランジ部44には、周方向に一定間隔で、ボルト部材26…を各々挿通する複数のボルト孔44f…が、上下方向に向けて貫通形成されている。
【0115】
他の構成、及び作用効果については、前記実施の形態及び実施例1,2と略同様であるので説明を省略する。
【実施例4】
【0116】
図6及び図7は、この発明の実施の形態の実施例4のドロップシャフト構造を示すものである。
【0117】
なお、前記実施の形態及び実施例1乃至3と同一乃至均等な部分については同一符号を付して説明する。
【0118】
この実施例4のドロップシャフト構造では、縦管本体15を構成する中間案内路部48に、点検部50が設けられている。
【0119】
この点検部50は、中間案内路48の側面に形成される側面視略方形形状の切欠部48aに、この切り欠き形状と略同一形状を呈する挿抜部材51が、装着されることにより主に構成されている。
【0120】
このうち、前記切欠部48aの開口周縁には、受け側フランジ部48dが一体に形成されている。
【0121】
この受け側フランジ部48dは、外側方に向けて一定の幅で突設されたFRP製で、周方向に一定間隔で、ボルト部材26…を各々挿通する複数のボルト孔が、上下方向に向けて貫通形成されている。
【0122】
そして、この実施例4では、前記受け側フランジ部48dの取付角度が、上下で、抜出方向(図3中左,右の水平方向)に向けて、平行になるように設けられている。
【0123】
また、この実施例4の挿抜部材51は、前記縦管本体15のうち、中間案内部48の一部を、側面視略方形形状に切り抜いた切欠部48aの切り欠き形状と、略同一形状を呈する略円筒状の筒部52を有している。
【0124】
この筒部52の各上,下縁部には、前記受け側フランジ部48dと各々対向配置させることにより、この挿抜部材51を、前記切欠部48aに連結固定させるFRP製の連結フランジ部54が、設けられている。
【0125】
これらの連結フランジ部54には、周方向に一定間隔で、ボルト部材26…を各々挿通する複数のボルト孔54f…が、上下方向及び挿抜方向に向けて貫通形成されている。
【0126】
他の構成、及び作用効果については、前記実施の形態及び実施例1乃至3と略同様であるので、説明を省略する。
【0127】
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
【0128】
即ち、前記実施の形態では、ドロップシャフトの縦管本体15のうち、中間案内路部18,28…等に、前記点検部20,30…等が、設けられているものを示して説明してきたが、特にこれに限らず、例えば、上側中間案内路18bや或いは、下側中間案内路18c等に設けられていても良く、縦管本体15の一部に略水平方向に挿抜可能なものであれば、設けられる位置が特に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0129】
【図1】この発明の最良の実施の形態の実施例1のドロップシャフト構造で、点検部に設けられた挿抜部材を取り外した様子を説明する要部の分解斜視図である。
【図2】実施例1のドロップシャフト構造で、縦管の構成を説明する一部縦断面側面図である。
【図3】実施例2のドロップシャフト構造で、点検部に装着された挿抜部材の形状を説明する要部の側面図である。
【図4】実施例3のドロップシャフト構造で、点検部に装着される挿抜部材の形状を説明する要部の側面図である。
【図5】実施例3のドロップシャフト構造で、挿抜部材の上面図である。
【図6】実施例4のドロップシャフト構造で、点検部に装着される挿抜部材の形状を説明する要部の側面図である。
【図7】実施例4のドロップシャフト構造で、挿抜部材の上面図である。
【図8】高低差を有する下水管間を連結する縦管が、地下構造物内に設けられている様子を説明する模式的な一部断面斜視図である。
【図9】従来例のドロップシャフト構造で、縦管の構成を説明する一部縦断面側面図である。
【符号の説明】
【0130】
14 縦管
15 縦管本体
18,28,38,48
中間案内部
18d,18e,28d,28e
受け側上,下フランジ部
20,30,40,50
点検部
21,31,41,51
挿抜部材
22,32,42,52
筒部
24 傾斜連結フランジ部(連結フランジ部)

34,44,54 連結フランジ部
38d,48d 受け側フランジ部




 

 


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