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発明の名称 パネル設置方法及びパネル設置冶具
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−224604(P2007−224604A)
公開日 平成19年9月6日(2007.9.6)
出願番号 特願2006−47183(P2006−47183)
出願日 平成18年2月23日(2006.2.23)
代理人
発明者 津恵 直美
要約 課題
パネルを所定位置に正確に設置することができるパネル設置方法に関する。

解決手段
化粧パネル8を所定位置に設置させるパネル設置方法であって、化粧パネル8の上部を支持している上部パネル支持部材28と、化粧パネル8の下部を支持している下部パネル支持部材26と、化粧パネル8を所定位置の上方に離間された状態で保持可能な保持部材32を有するパネル設置治具23により、保持部材32が相対的に水平移動されることにより、化粧パネル8が降下し所定位置に化粧パネル8が設置される。
特許請求の範囲
【請求項1】
基礎ベースに立ち上がり部を設け、前記立ち上がり部の屋外側の所定位置に、治具を使用してパネルを設置するパネル設置方法であって、
前記治具は治具本体と保持部材を備え、
治具本体は、パネルを支持するパネル支持部材と、パネルを運ぶ際に治具を持ち上げるための握りハンドル部と、パネル支持部材と握りハンドル部とを接続する接続部材を備え、
保持部材は下部が基礎ベースに載置されることで、治具本体及びパネルを所定位置の上方で離間配置した状態に保持可能となっており、また保持部材は治具本体及びパネルに対し相対的に水平移動することで治具本体及びパネルの保持を開放するものとなっており、
パネルを治具に載せたままの状態で、パネルが所定位置の真上になるように位置調整を行い、その後、保持部材を治具本体及びパネルに対し相対的に水平移動させて、治具本体及びパネルの保持を開放し、治具本体及びパネルを所定位置に降下させてパネルを設置することを特徴とするパネル設置方法。
【請求項2】
基礎ベースに立ち上がり部を設け、前記立ち上がり部の屋外側の所定位置に、治具を使用してパネルを設置するパネル設置方法であって、
前記治具は治具本体と保持部材を備え、
治具本体は、パネルを支持するパネル支持部材と、パネルを運ぶ際に治具を持ち上げるための握りハンドル部と、パネル支持部材と握りハンドル部とを接続する接続部材を備え、
保持部材は下部が基礎ベースに載置されることで、治具本体及びパネルを所定位置の上方で離間配置した状態に保持可能となっており、
パネル支持部材は保持部材及びパネルに対し相対的に水平移動することで、パネルの支持を開放するものとなっており、
パネルを治具に載せたままの状態でパネルが所定位置の真上になるように位置調整を行い、その後、パネル支持部材を保持部材及びパネルに対し相対的に水平移動させて、パネルの支持を開放し、パネルを所定位置に降下させてパネルを設置することを特徴とするパネル設置方法。
【請求項3】
前記パネル支持部材に、パネル落下防止部が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のパネル設置方法。
【請求項4】
基礎ベース上方に、所定位置の真上となる位置を示す位置決め部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のパネル設置方法。
【請求項5】
パネルを所定位置に設置する際にパネルと基礎ベースとが接触する部分のパネル側接触部に気密保持部材を設けていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のパネル設置方法。
【請求項6】
請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のパネル設置方法に使用可能なパネル設置治具であって、治具本体と保持部材からなり、治具本体はパネルを支持するパネル支持部材と、パネルを運ぶ際に治具を持ち上げるための握りハンドル部と、パネル支持部材と握りハンドル部とを接続する接続部材よりなり、保持部材は下部が基礎ベースに載置されることで、治具本体及びパネルを所定位置の上方で離間配置した状態に保持可能なものとなっているパネル設置治具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明はパネルを所定位置に設置させるパネル設置方法及びパネル設置冶具に関する。
【背景技術】
【0002】
建物の基礎部分の構成としては、例えば特許文献1では、鉄筋コンクリート製の基礎ベースを設け、立ち上がり部として基礎ベース上に複数個の鋼製の柱型基礎を設け、その柱型基礎の外側に目隠しとしてコンクリート成形板やフラッシュパネルで構成された化粧パネルを設けている。そして、基礎ベースと化粧パネルとの間にはシーリング材が設けられ、基礎の内側の気密性を保持している。このように基礎ベースと化粧パネルとの間にシーリング材を設けることで基礎部分内側の気密性を保持する場合では、シーリング材の位置と化粧パネルの位置がずれて隙間ができると気密確保できなくなるため、所定位置に正確に化粧パネルを設置する必要がある。このため、通常はクレーン等を使用して一旦化粧パネルを所定位置の上方で吊るした状態で位置調整を行い、ゆっくりと所定位置に化粧パネルを降下させて設置する方法が使用されている。
【特許文献1】特開2005−23595号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、狭小地の場合や、建物庇や足場の存在により化粧パネルを吊り上げるためのクレーン等を用いることができない場合では、コンクリート成形板やフラッシュパネルで構成される化粧パネルが重いため、化粧パネルを手で持ち上げた状態のまま、所定位置の上方で位置調整を行うことは困難であるといった課題がある。
【0004】
そこで、本発明ではクレーン等を用いなくとも、パネルを所定位置の上方で容易に位置調整でき、所定位置に正確に設置することができるパネル設置方法を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1記載の発明は、基礎ベースに立ち上がり部を設け、前記立ち上がり部の屋外側の所定位置に、治具を使用してパネルを設置するパネル設置方法であって、
前記治具は治具本体と保持部材を備え、
治具本体は、パネルを支持するパネル支持部材と、パネルを運ぶ際に治具を持ち上げるための握りハンドル部と、パネル支持部材と握りハンドル部とを接続する接続部材を備え、
保持部材は下部が基礎ベースに載置されることで、治具本体及びパネルを所定位置の上方で離間配置した状態に保持可能となっており、また保持部材は治具本体及びパネルに対し相対的に水平移動することで治具本体及びパネルの保持を開放するものとなっており、
パネルを治具に載せたままの状態で、パネルが所定位置の真上になるように位置調整を行い、その後、保持部材を治具本体及びパネルに対し相対的に水平移動させて、治具本体及びパネルの保持を開放し、治具本体及びパネルを所定位置に降下させてパネルを設置することを特徴とするパネル設置方法である。
【0006】
治具本体のパネル支持部材としては、例えばパネルの短手方向に対してパネル支持部材を設けて支持するものや、パネルの長手方向に対してパネル支持部材を設けてパネルを支持するものなどが使用できる。またパネル支持部材の支持構造としては、パネルをパネル支持部材に載置させて支持するものや、パネルをパネル支持部材により挟み込んで支持するものなどが使用できる。
【0007】
保持部材を治具本体及びパネルに対し相対的に水平移動させる手段としては、例えば、保持部材に連結されるレバーなどを設け、レバーの途中部分に保持部材を固定し、レバーの一端を半円弧状にして、レバーの一端をテコの原理の支点となるようにして、レバーを回転させ、その回転に伴い保持部材を治具本体及びパネルに対し相対的に水平移動させるものなどが使用できる。また、保持部材に連続する持ち手を設け、その持ち手を水平方向に引くことで保持部材を治具本体及びパネルに対し相対的に水平移動させるものも使用できる。
【0008】
また、治具本体及びパネルの保持を開放する際に、治具本体及びパネルが降下する高さが、高過ぎると降下途中で方向が変わり、パネルの設置精度が悪くなるので、所定位置の上方への離間配置する高さとしては略5〜30mm程度としておくことが好ましい。
【0009】
この構成によれば、保持部材が治具本体及びパネルを設置位置の上方で離間配置した状態で保持しており、その保持部材は基礎ベースに載置されているものだから、クレーンを使用しなくとも、基礎ベース上で保持部材ごと治具本体及びパネルを移動させることができ、容易に治具本体及びパネルを所定位置の真上となるように位置調整することができる。そして、所定位置の真上となるように位置調整した後で、保持部材を治具本体及びパネルに対し相対的に水平移動することで、パネルは自重により降下し、所定位置に設置される。
【0010】
請求項2記載の発明は、基礎ベースに立ち上がり部を設け、前記立ち上がり部の屋外側の所定位置に、治具を使用してパネルを設置するパネル設置方法であって、
前記治具は治具本体と保持部材を備え、
治具本体は、パネルを支持するパネル支持部材と、パネルを運ぶ際に治具を持ち上げるための握りハンドル部と、パネル支持部材と握りハンドル部とを接続する接続部材を備え、
保持部材は下部が基礎ベースに載置されることで、治具本体及びパネルを所定位置の上方で離間配置した状態に保持可能となっており、
パネル支持部材は保持部材及びパネルに対し相対的に水平移動することで、パネルの支持を開放するものとなっており、
パネルを治具に載せたままの状態でパネルが所定位置の真上になるように位置調整を行い、その後、パネル支持部材を保持部材及びパネルに対し相対的に水平移動させて、パネルの支持を開放し、パネルを所定位置に降下させてパネルを設置することを特徴とするパネル設置方法である。
【0011】
治具本体のパネル支持部材としては、例えばパネルの短手方向に対してパネル支持部材を設けて支持するものや、パネルの長手方向に対してパネル支持部材を設けてパネルを支持するものなどが使用できる。またパネル支持部材の支持構造としては、パネルをパネル支持部材に載置させて支持するものや、パネルをパネル支持部材により挟み込んで支持するものなどが使用できる。
【0012】
パネル支持部材を保持部材及びパネルに対し相対的に水平移動させる手段としては、例えば、パネル支持部材に連結されるレバーなどを設け、レバーの途中部分にパネル支持部材を固定し、レバーの一端を半円弧状にして、レバーの一端をテコの原理の支点となるようにして、レバーを回転させ、その回転に伴いパネル支持部材を保持部材及びパネルに対し相対的に水平移動させるものなどが使用できる。また、パネル支持部材に連続する持ち手を設け、その持ち手を水平方向に引くことでパネル支持部材を保持部材及びパネルに対し相対的に水平移動させるものも使用できる。
【0013】
また、パネルの支持を開放する際に、パネルが降下する高さが、高過ぎると降下途中で方向が変わり、パネルの設置精度が悪くなるので、所定位置の上方への離間配置する高さとしては略5〜30mm程度としておくことが好ましい。
【0014】
この構成によれば、保持部材が治具本体及びパネルを設置位置の上方で離間配置した状態で保持しており、その保持部材は基礎ベースに載置されているものだから、クレーンを使用しなくとも、基礎ベース上で保持部材ごと治具本体及びパネルを移動させることができ、容易に治具本体及びパネルを所定位置の真上となるように位置調整することができる。そして、所定位置の真上となるように位置調整した後で、パネル支持部材を保持部材及びパネルに対し相対的に水平移動することで、パネルは自重により降下し、所定位置に設置される。
【0015】
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載のパネル設置方法であって、前記パネル支持部材に、パネル落下防止部が設けられていることを特徴とするものである。
【0016】
パネル落下防止部としては、例えばパネル支持部材に折り返し部、突起部、粘着部などを設けるものなどが使用できる。
【0017】
この構成によれば、パネル落下防止部により治具でパネルを持ち運びする際や、パネル設置作業をする際に誤ってパネルが落下することを防止することができ、パネルの破損を防止できる。
【0018】
請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のパネル設置方法であって、基礎ベース上方に、所定位置の真上となる位置を示す位置決め部が設けられていることを特徴とするものである。
【0019】
位置決め部としては、例えば基礎ベース上方の立ち上がり部に所定位置を示す突起部、折り返し部、ガイドレールなどを設けたものや、所定位置の真上となる位置に水糸を張ったものなどが使用できる。また、基礎ベース上面に所定位置の真上となる位置を誘導する基準線やガイドレールなどを設けるとパネルの位置調整が更に行い易くなるため好ましい。また、パネルを降下させる際に、パネルが位置決め部に接した状態のまま降下させると、位置決め部により所定位置に向かって誘導され降下経路が安定し、設置精度を向上させることもできるため好ましい。
【0020】
この構成によれば、位置決め部がパネルを所定位置の真上となる位置を示すので、保持部材によりパネルが所定位置の上方に保持された状態で、パネルが所定位置の真上になるようにパネルを位置調整し易くなる。
【0021】
請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のパネル設置方法であって、パネルを所定位置に設置する際にパネルと基礎ベースとが接触する部分のパネル側接触部に気密保持部材を設けていることを特徴とするものである。
【0022】
気密保持部材としては、例えば熱可塑性軟質合成樹脂や軟質ゴムなどのような柔軟な高分子で構成されたものなどが使用できる。
【0023】
この構成によれば、パネルが所定位置に設置される際にパネルと基礎ベースとが接触する部分のパネル側接触部に気密保持部材が設けられているので、保持部材又はパネル支持部材を水平移動させ、パネルが所定位置に降下する際に、気密保持部材がパネルと基礎ベースとの間に挟まれ、気密保持部材が圧着されて、パネルと基礎ベースとの隙間がしっかりと埋められるので、パネル設置と同時に基礎部分内側の気密性の保持が完了できる。
【0024】
請求項6記載の発明は、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のパネル設置方法に使用可能なパネル設置治具であって、治具本体と保持部材からなり、治具本体はパネルを支持するパネル支持部材と、パネルを運ぶ際に治具を持ち上げるための握りハンドル部と、パネル支持部材と握りハンドル部とを接続する接続部材よりなり、保持部材は下部が基礎ベースに載置されることで、治具本体及びパネルを所定位置の上方で離間配置した状態に保持可能なものとなっているパネル設置治具である。
【0025】
この構成によれば、保持部材が治具本体及びパネルを設置位置の上方で離間配置した状態で保持しており、その保持部材は基礎ベースに載置されているものだから、クレーンを使用しなくとも、基礎ベース上で保持部材ごと治具本体及びパネルを移動させることができ、容易に治具本体及びパネルを所定位置の真上となるように位置調整することができるパネル設置治具として使用できる。
【発明の効果】
【0026】
請求項1記載のパネル設置方法によれば、保持部材が治具本体及びパネルを設置位置の上方で離間配置した状態で保持しており、その保持部材は基礎ベースに載置されているものだから、クレーンを使用しなくとも、基礎ベース上で保持部材ごと治具本体及びパネルを移動させることができ、容易に治具本体及びパネルを所定位置の真上となるように位置調整することができる。そして、所定位置の真上となるように位置調整した後で、保持部材を治具本体及びパネルに対し相対的に水平移動することで、パネルは自重により降下し、所定位置に設置される。
【0027】
請求項2記載のパネル設置装置によれば、保持部材が治具本体及びパネルを設置位置の上方で離間配置した状態で保持しており、その保持部材は基礎ベースに載置されているものだから、クレーンを使用しなくとも、基礎ベース上で保持部材ごと治具本体及びパネルを移動させることができ、容易に治具本体及びパネルを所定位置の真上となるように位置調整することができる。そして、所定位置の真上となるように位置調整した後で、パネル支持部材を保持部材及びパネルに対し相対的に水平移動することで、パネルは自重により降下し、所定位置に設置される。
【0028】
請求項3記載のパネル設置装置によれば、パネル落下防止部により治具でパネルを持ち運びする際や、パネル設置作業をする際に誤ってパネルが落下することを防止することができ、パネルの破損を防止できる。
【0029】
請求項4記載のパネル設置装置によれば、位置決め部がパネルを所定位置の真上となる位置を示すので、保持部材によりパネルが所定位置の上方に保持された状態で、パネルが所定位置の真上になるようにパネルを位置調整し易くなる。
【0030】
請求項5記載のパネル設置装置によれば、パネルが所定位置に設置される際にパネルと基礎ベースとが接触する部分のパネル側接触部に気密保持部材が設けられているので、保持部材又はパネル支持部材を水平移動させ、パネルが所定位置に降下する際に、気密保持部材がパネルと基礎ベースとの間に挟まれ、気密保持部材が圧着されて、パネルと基礎ベースとの隙間がしっかりと埋められるので、パネル設置と同時に基礎部分内側の気密性の保持が完了できる。
【0031】
請求項6記載のパネル設置治具によれば、保持部材が治具本体及びパネルを設置位置の上方で離間配置した状態で保持しており、その保持部材は基礎ベースに載置されているものだから、クレーンを使用しなくとも、基礎ベース上で保持部材ごと治具本体及びパネルを移動させることができ、容易に治具本体及びパネルを所定位置の真上となるように位置調整することができるパネル設置治具として使用できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
以下、本発明のパネル設置装置の実施の形態を図1乃至図9に基づいて説明する。
【実施例1】
【0033】
実施例1は、本発明のパネル設置方法を使用してユニット建物1の基礎部分に化粧パネル8の設置を行うものであり図1乃至図7に基づいて説明する。図1は本発明のパネル設置方法の使用説明図である。図2は本発明のパネル設置治具の部品展開図である。図3は本発明のパネル設置方法で使用する化粧パネルの部品展開図である。図4は実施例1のユニット建物の模式平面図である。図5(a)、(b)、(c)はそれぞれ図4のA部、B部、C部におけるユニット建物の詳細平面図である。図6(a)、(b)、(c)は図4のA部、B部、C部に用いる柱型基礎及びパネル固定用束の斜視図である。図7はユニット建物を構成する建物ユニットの斜視図である。
【0034】
ユニット建物1は図4のように複数の建物ユニット2を複数個配置することにより構成されている。図4のA部はユニット建物2の出隅部、B部は化粧パネル継ぎ部、C部はユニット継ぎ部である。
【0035】
建物ユニット2は、図7に示すように4本の柱3の上部に天井梁4をそれぞれ結合し、4本の柱3の下部に床梁5をそれぞれ結合した構成となっている。
【0036】
ユニット建物1の基礎部分は、主には基礎ベース6、柱型基礎7、化粧パネル8で構成されている。
【0037】
基礎ベース6はコンクリートで構成されたベタ基礎となっており、ユニット建物1の直下の地盤面全体に亘り設けられている。そして、基礎ベース6の端部はユニット建物1の外壁パネル9の外面と略同一の位置となっている。
【0038】
柱型基礎7は、図4のA部及びC部に示すような建物ユニット2の柱の下方部分に、それぞれ柱1本につき一箇所づつ設けられている。柱型基礎7は、側面隅角部に開口部10が設けられた角柱の柱部37と上端面に設けられた上部プレート部11、下端部に設けられた下部プレート部12により構成されている。上部プレート11及び下部プレート12には、それぞれ1箇所貫通孔が設けられている。柱型基礎7の基礎ベース6への固定には、基礎ベース6に設けられたアンカーボルトを、柱型基礎7の下部プレート12の貫通孔に挿入し、柱部37の開口部10を利用してナットを柱部37の内側から下部プレート12の上部より締め付けて基礎ベース6に固定している。柱型基礎7の建物ユニット2への固定には、柱型基礎7の開口部10を利用してボルトを柱部の内側に挿入し、内側から上部プレート11の貫通孔にボルトを挿入し、建物ユニット2の柱3の下端部に固定している。
また、図4のB部に示す化粧パネル継ぎ部には、化粧パネル8を固定するためのパネル固定用束13が設けられている。
【0039】
柱型基礎7及びパネル固定用束13の屋外側の側面には、所定位置の真上となる位置を示す位置決め部を有する上部パネル受け材14と下部パネル受け材15が設けられている。
【0040】
上部パネル受け材14は、図6に示すように、鋼製の板に数箇所の折れ点を有する構成になっている。上部パネル受け材14の上部には、2つの折れ点を設けることにより、化粧パネル8に平行となる板状の上部位置決め部16が設けられている。上部パネル受け材14の下部両端付近には、柱型基礎7又はパネル固定用束13への設置用孔17が設けられている。
【0041】
下部パネル受け材15も、図6に示すように、鋼製の板に数箇所の折れ点を有する構成になっている。下部パネル受け材15の上端部には柱型基礎7の側面より1つの折れ点を設けることで、基礎ベース6に平行となる板状になされ、その先端部が下部位置決め部18となっている。また、上記折れ点の直下の両端側付近には設置用孔19が設けられている。下部パネル受け材15の下部中央部分は折れ点がなく下方に延びている。下部パネル受け材15の下部の両側面には3つの折れ点を設け、3つ目の折れ点部分には溝孔20が設けられている。
【0042】
ユニット建物1の出隅部では図6(a)のように柱型基礎7の柱部37側面の上端部付近に建物ユニット2の梁延長方向に沿って上部パネル受け材14が設けられている。また同様に、柱型基礎7の柱部37側面の下端部付近に建物ユニット2の梁延長方向に沿って下部パネル受け材15が設けられている。上部パネル受け材14は、設置用孔17の一方のみにビスを挿入して柱型基礎7の柱部37側面にビス固定され、他方の設置用孔17がある側は柱型基礎7から張出した状態になっている。
【0043】
下部パネル受け材15は、設置用孔19の一方のみにビスを挿入して、柱型基礎7の柱部37側面に固定され、他方の設置用孔19がある側は柱型基礎7から張出した状態になっている。
【0044】
化粧パネル継ぎ部では図6(b)のように、パネル固定用束13の上端部付近に上部パネル受け材14の中央部がビス固定され、下端部付近に下部パネル受け材15の中央部がビス固定されている。
【0045】
ユニット建物1のユニット継ぎ部では図6(c)のように柱型基礎7の柱部37側面に、柱型基礎7同士を跨ぐように上端部付近に上部パネル受け材14が、下端部付近に下部パネル受け材15が設けられている。
【0046】
化粧パネル8は、板状の押出成形セメント板により構成されている。図3の形状はユニット建物の一般部に用いる場合の化粧パネルの形状であり、ユニット建物1の隅角部に用いる化粧パネル8はL字状の形状となっている。ユニット建物1の屋外側面は凹凸を設けた化粧がなされている。なお、この実施例では、押出成形セメント板を使用したが、この他にもスチレンフォームやフェノールフォームを成形セメント板で挟み込んだものや、スチレンフォームやフェノールフォームを鋼板で挟み込んだものを使用してもよい。
【0047】
化粧パネル8上端部には上方に開放した凹部38が設けられている。化粧パネル8下端面41には、基礎ベース6の端部に対応するように、下端面の屋外側に凸部39が設けられている。凸部39の屋内側の凸部側面部40、つまりパネルを所定位置に設置する際にパネルと基礎ベースとが接触する部分のパネル側接触部には、化粧パネル8の長手方向に亘って、気密保持部材21が設けられている。気密保持部材21としてはブチルロッドが使用されている。なお、本実施例では、気密保持部材21としてブチルロッドが使用されているが、他に熱可塑性軟質合成樹脂や軟質ゴムなどのような柔軟な高分子で構成されたもの使用してもよい。また、凸部39の屋内側にある化粧パネル下端面41には化粧パネル8の長手方向の両端部付近に、下方に向けて突出部を有するパネル固定金具22が設けられている。
【0048】
パネル設置治具23は、治具本体42と保持部材32から構成されている。治具本体42はパネルを持ち上げるための握りハンドル24、上部パネル支持部材28、下部パネル支持部材26、接続部材25よりなる。なお、接続部材25により、握りハンドル24、上部パネル支持部材28、下部パネル支持部材26とを接続している。パネル設置治具23は、図2に示すように上部に化粧パネル8の運搬がし易いように水平方向に延びる長方形の角パイプで構成された握りハンドル24が設けられている。握りハンドル24の下方には、垂直方向に延びる2本の長方形の角パイプで構成された接続部材25が離間配置され、溶接固定されている。握りハンドル24と接続部材25とはお互いの長方形断面の長辺側面同士が接続されている。2本の接続部材25の下端部には接続部材25と接続部材25の間に亘って下部パネル支持部材26が配置されている。下方支持部材26の一端が接続部材25の長辺側面に沿って曲げられており、その曲げられた部分と接続部材25の接触面を溶接することで固定されている。また、下部パネル支持部材26は接続部材25に対し鉛直方向に延びる水平部が設けられている。この水平部により化粧パネル8の下端を支持している。また、この水平部の端部はパネル落下防止部として上方向に折り返し部27が設けられ、化粧パネル8が落下しないようにしている。
【0049】
また、接続部材25の一方には、上部パネル支持部材28が設けられている。なお、この上部パネル支持部材28は接続部材25の側面にネジを押し当てて固定されているだけのため、下部パネル支持部材26より略化粧パネルの高さの位置となるように固定位置を調整できるようになっている。また上部パネル支持部材28は、パネル落下防止部として下方向に折り返し部29が設けられた水平部で構成され、化粧パネル8を上方より支持することができるようになっている。
【0050】
上部パネル支持部材28が設けられた接続部材25とは異なる側の接続部材25の下方の下部パネル支持部材26の側面部分に、接続部材25の外側短辺側面に沿うように裏あて部材30が溶接固定されている。裏あて部材30には、ボルト孔31が2箇所設けられている。この裏あて部材30の外側に保持部材32が設けられている。この保持部材32は、図2のように下方に略10mmの突出高さで突出した突出部33を有する板状に構成されている。また、保持部材32の中央付近に溝孔34が設けられている。保持部材32は、この溝孔34に2本のボルトを離間して貫通させ、裏あて部材30のボルト孔31に挿入して裏あて部材30にボルト固定している。
【0051】
保持部材32の接続部材25側には、レバー35が設けられている。レバー35は、保持部材32の溝孔34の上方にボルトにより固定されている。また、レバー35の下端部は半円弧状になっており、下部パネル支持部材26に接している。また、レバー35上部は上方に向けて延びた構成になっており、握りやすいように円柱状になっている。そして、レバー35を回動させると、治具本体42及びパネルに対し相対的に水平移動するようになっている。
【0052】
化粧パネル8の設置方法としては、まずパネル設置治具23を2個準備する。そして、パネル設置治具23を化粧パネル8の長手方向の両端部付近にそれぞれ配置する。化粧パネル8の屋外側面がパネル設置治具23の接続部材25側に向くようにして、パネル設置治具23の下部パネル支持部材26の上に載せる。上部パネル支持部材28を移動させて化粧パネル8の高さに調整して、化粧パネル8を上部から支持する。そして、二人の作業者でそれぞれパネル設置治具23の握りハンドル24を持ち、パネル設置治具23ごと化粧パネル8を持ち上げ、基礎ベース6の所定位置の上方に離間設置する。この離間設置の状態では、パネル設置治具23の保持部材32が基礎ベース6に載置した状態で、パネル設置治具23及び化粧パネル8を保持している。
【0053】
この保持部材32により保持した状態のまま、奥行き方向には上部パネル受け材14の上部位置決め部16、下部パネル受け材15の下部位置決め部18に押し当てながら所定位置の真上になるようにパネル設置治具23ごと化粧パネル8を移動させて位置調整をする。水平方向には化粧パネル8の目地部の幅を確認しながら、所定位置の真上になるようにパネル設置治具23ごと化粧パネル8を移動させて位置調整をする。
【0054】
位置調整が完了し、所定位置の真上に化粧パネルを配置できると、化粧パネル8を上部位置決め部16及び下部位置決め部18に押し当て当てたまま、パネル設置治具23のレバー35を手前に引く。レバー35が引かれることにより、保持部材32が治具本体42及び化粧パネル8に対し相対的に水平移動し、基礎ベース6から外れる。この際保持部材32により保持されていた化粧パネル8及び治具本体42は、自重により鉛直に降下し、化粧パネル8下部のパネル固定金具22が下部パネル受け材15の溝孔20に嵌合される。
【0055】
この際、気密保持部材21が基礎ベース6端部と化粧パネル8の間に圧着されて気密保持が完了する。次に上部パネル支持部材14のネジを緩めて、パネル設置治具を化粧パネルから取り外す。化粧パネル8上端部の凹部の内側の突出部に固定金具36をはめ込み、一端を上部パネル受け材14にドリルネジで固定する。以上の作業により化粧パネル8は所定位置へ設置される。
【0056】
このパネル設置方法によれば、保持部材32が治具本体42及び化粧パネル8を設置位置の上方に離間された状態で保持しており、その保持部材32は基礎ベース6に載置されているものだから、クレーンを使用しなくとも、基礎ベース6上で保持部材32ごと治具本体42及び化粧パネル8を移動させることができ、容易に治具本体43及び化粧パネル8を所定位置の真上となるように位置調整することができる。なお、保持部材は、テコの原理とコンクリートと鉄の摩擦力の関係により、軽くレバーを引くだけで基礎ベース上を滑動する。そして、所定位置の真上なるように調整した後で、保持部材32を治具本体43及び化粧パネル8に対し相対的に水平移動することで、化粧パネル8が自重によりが降下し、所定位置に設置される。
【0057】
また、パネル落下防止部である折り返し部27、29により治具23で化粧パネル8を持ち運びする際や、化粧パネル8の設置作業をする際に誤って化粧パネル8が落下することを防止することができ、化粧パネル8の破損を防止できる。
【0058】
上部位置決め部16、下部位置決め部18が化粧パネル8を所定位置の真上となる位置を示すので、保持部材32により化粧パネル8が保持された状態で、化粧パネル8が所定位置の真上になるように位置調整し易くなる。また、化粧パネル8を降下させる際に、化粧パネル8が上部位置決め部16、下部位置決め部18に接した状態のまま降下させるので、所定位置に向かって誘導され降下経路が安定し、設置精度を向上させることができる。
【0059】
化粧パネル8が所定位置に設置される際に化粧パネル8と基礎ベース6とが接触する部分の化粧パネル8側接触部に気密保持部材21が設けられているので、保持部材32を水平移動させ、化粧パネル8が所定位置に降下する際に、気密保持部材21が化粧パネル8と基礎ベース6との間に挟まれ、気密保持部材21が圧着されて、化粧パネル8と基礎ベース6との隙間がしっかりと埋められるので、化粧パネル8設置と同時に基礎部分内側の気密性の保持が完了できる。
【実施例2】
【0060】
実施例2は、実施例1とほぼ同様の構成であり、パネル設置治具23の構成が異なる。よって、実施例1と同様の構成部分については同図面、同符号を用いて説明する。実施例1の図1の変わりに図8を、図2の変わりに図9に基づいて説明する。図8は本発明のパネル設置方法の使用説明図である。図9は本発明のパネル設置治具の部品展開図である。なお、図3乃至図7については同じ図面のため説明を省略する。
【0061】
ユニット建物1は図4のように複数の建物ユニット2を複数個配置することにより構成されている。図4のA部はユニット建物2の出隅部、B部は化粧パネル継ぎ部、C部はユニット継ぎ部である。
【0062】
建物ユニット2は、図7に示すように4本の柱3の上部に天井梁4をそれぞれ結合し、4本の柱3の下部に床梁5をそれぞれ結合した構成となっている。
【0063】
ユニット建物1の基礎部分は、主には基礎ベース6、柱型基礎7、化粧パネル8で構成されている。
【0064】
基礎ベース6はコンクリートで構成されたベタ基礎となっており、ユニット建物1の直下の地盤面全体に亘り設けられている。そして、基礎ベース6の端部はユニット建物1の外壁パネル9の外面と略同一の位置となっている。
【0065】
柱型基礎7は、図4のA部及びC部に示すような建物ユニット2の柱の下方部分に、それぞれ柱1本につき一箇所づつ設けられている。柱型基礎7は、側面隅角部に開口部10が設けられた角柱の柱部37と上端面に設けられた上部プレート部11、下端部に設けられた下部プレート部12により構成されている。上部プレート11及び下部プレート12には、それぞれ1箇所貫通孔が設けられている。柱型基礎7の基礎ベース6への固定には、基礎ベース6に設けられたアンカーボルトを、柱型基礎7の下部プレート12の貫通孔に挿入し、柱部37の開口部10を利用してナットを柱部37の内側から下部プレート12の上部より締め付けて基礎ベース6に固定している。柱型基礎7の建物ユニット2への固定には、柱型基礎7の開口部10を利用してボルトを柱部の内側に挿入し、内側から上部プレート11の貫通孔にボルトを挿入し、建物ユニット2の柱3の下端部に固定している。
また、図4のB部に示す化粧パネル継ぎ部には、化粧パネル8を固定するためのパネル固定用束13が設けられている。
【0066】
柱型基礎7及びパネル固定用束13の屋外側の側面には、上部パネル受け材14と下部パネル受け材15が設けられている。
【0067】
上部パネル受け材14は、図6に示すように、鋼製の板に数箇所の折れ点を有する構成になっている。上部パネル受け材14の上部には、2つの折れ点を設けることにより、化粧パネル8に平行となる板状の上部位置決め部16が設けられている。上部パネル受け材14の下部両端付近には、柱型基礎7又はパネル固定用束13への設置用孔17が設けられている。
【0068】
下部パネル受け材15も、図6に示すように、鋼製の板に数箇所の折れ点を有する構成になっている。下部パネル受け材15の上端部には柱型基礎7の側面より1つの折れ点を設けることで、基礎ベース6に平行となる板状になされ、その先端部が下部位置決め部18となっている。また、上記折れ点の直下の両端側付近には設置用孔19が設けられている。下部パネル受け材15の下部の中央部分は折れ点がなく下方に延びている。下部パネル受け材15の下部の両側面には3つの折れ点を設け、3つ目の折れ点部分には溝孔20が設けられている。
【0069】
ユニット建物1の出隅部では図6(a)のように柱型基礎7の柱部37側面の上端部付近に建物ユニット2の梁延長方向に沿って上部パネル受け材14が設けられている。また同様に、柱型基礎7の柱部37側面の下端部付近に建物ユニット2の梁延長方向に沿って下部パネル受け材15が設けられている。上部パネル受け材14は、設置用孔17の一方のみにビスを挿入して柱型基礎7の柱部37側面にビス固定され、他方の設置用孔17がある側は柱型基礎7から張出した状態になっている。
下部パネル受け材15は、設置用孔19の一方のみにビスを挿入して、柱型基礎7の柱部37側面に固定され、他方の設置用孔19がある側は柱型基礎7から張出した状態になっている。
【0070】
化粧パネル継ぎ部では図6(b)のように、パネル固定用束13の上端部付近に上部パネル受け材14の中央部がビス固定され、下端部付近に下部パネル受け材15の中央部がビス固定されている。
【0071】
ユニット建物1のユニット継ぎ部では図6(c)のように柱型基礎7の柱部37側面に、柱型基礎7同士を跨ぐように上端部付近に上部パネル受け材14が、下端部付近に下部パネル受け材15が設けられている。
【0072】
化粧パネル8は、板状の押出成形セメント板により構成されている。図3の形状はユニット建物の一般部に用いる場合の化粧パネルの形状であり、ユニット建物1の隅角部に用いる化粧パネル8はL字状の形状となっている。ユニット建物1の屋外側面は凹凸を設けた化粧がなされている。なお、この実施例では、押出成形セメント板を使用したが、この他にもスチレンフォームやフェノールフォームを成形セメント板で挟み込んだものや、スチレンフォームやフェノールフォームを鋼板で挟み込んだものを使用してもよい。化粧パネル8上端部には上方に開放した凹部38が設けられている。化粧パネル8下端面41、つまり化粧パネル8を所定位置に設置する際に化粧パネル8と基礎ベース6とが接触する部分のパネル側接触部には、基礎ベース6の端部に対応するように、下端面の屋外側に凸部39が設けられている。凸部39の屋内側の凸部側面部40には、化粧パネル8の長手方向に亘って、気密保持部材21が設けられている。気密保持部材21としてはブチルロッドが使用されている。なお、本実施例では、気密保持部材21としてブチルロッドが使用されているが、他に熱可塑性軟質合成樹脂や軟質ゴムなどのような柔軟な高分子で構成されたもの使用してもよい。また、凸部39の屋内側にある化粧パネル下端面41には化粧パネル8の長手方向の両端部付近に、下方に向けて突出部を有するパネル固定金具22が設けられている。
【0073】
パネル設置治具223は、治具本体242と保持部材232から構成されている。治具本体242は化粧パネル8を持ち上げるための握りハンドル224、上部パネル支持部材228、下部パネル支持部材226、接続部材225よりなる。なお、接続部材225により、握りハンドル224、上部パネル支持部材228、下部パネル支持部材226とを接続している。パネル設置治具223は、図2に示すように上部に化粧パネル8の運搬がし易いように水平方向に延びる長方形の角パイプで構成された握りハンドル224が設けられている。握りハンドル224の下方には、垂直方向に延びる2本の長方形の角パイプで構成された接続部材225が離間配置され、溶接固定されている。握りハンドル224と接続部材225とはお互いの長方形断面の長辺側面同士が接続されている。2本の接続部材225の下端部には接続部材225と接続部材225の間に亘って下部パネル支持部材226が設けられている。下部パネル支持部材226は水平方向に延びる水平材で構成され、この下部パネル支持部材226の一端に化粧パネル8の下端を支持している。下部パネル支持部材226の他端は、接続部材225を越えて延びており、端部が上方に曲げられた曲げ部227になっている。その曲げ部227を引くことで下方支持部材226が水平移動するようになっている。なお、下部パネル支持部材226を覆うようにカバー部材231が設けられている。
【0074】
また、接続部材225の一方には、上部パネル支持部材228が設けられている。なお、この上部パネル支持部材228は接続部材225の側面にネジを押し当てて固定されているだけのため、下部パネル支持部材226より略化粧パネルの高さの位置となるように固定位置を調整できるようになっている。また上部パネル支持部材228は、下方向に折り返し部229が設けられた水平部で構成され、化粧パネル8を上方より支持することができるようになっている。
【0075】
上部パネル支持部材228が設けられた接続部材225とは異なる側の接続部材225の下方の側面部分に、接続部材225の外側短辺側面に沿うように裏あて部材230が溶接固定されている。この裏あて部材230の外側に保持部材232が溶接固定されている。この保持部材232は、図9のように下方に略10mmの突出高さで突出した突出部233を有する板状に構成されている。
【0076】
化粧パネル8の設置方法としては、まずパネル設置治具223を2個準備する。そして、パネル設置治具223を化粧パネル8の長手方向の両端部付近にそれぞれ配置する。化粧パネル8の屋外側面がパネル設置治具223の接続部材225側に向くようにして、パネル設置治具223の下部パネル支持部材226の上に載せる。上部パネル支持部材228を移動させて化粧パネル8の高さに調整して、化粧パネル8を上部から支持する。そして、二人の作業者でそれぞれパネル設置治具223の握りハンドル224を持ち、パネル設置治具223ごと化粧パネル8を持ち上げ、基礎ベース6の所定の所定位置の上方に離間配置する。この離間配置した状態では、パネル設置治具223の保持部材232が基礎ベース6に載置された状態で、パネル設置治具223及び化粧パネル8を保持している。
【0077】
この保持部材232で保持された状態のまま、奥行き方向には上部パネル受け材14の上部位置決め部16、下部パネル受け材15の下部位置決め部18に押し当てながら所定位置の真上になるように、パネル設置治具223ごと化粧パネル8を移動させて位置調整をする。水平方向には化粧パネル8の目地部の幅を確認しながら、所定位置の真上になるようにパネル設置治具223ごと化粧パネル8を移動させて位置調整をする。
【0078】
位置調整が完了し、所定位置の真上に化粧パネル8を配置できると、化粧パネル8を上部位置決め部16及び下部位置決め部18に押し当て当てたまま、パネル設置治具223の下部パネル支持部材226の曲げ部227を手前に引く。曲げ部227が引かれることにより、下部パネル支持部材226が化粧パネル8に対し相対的に水平移動される。保持部材232により保持されていた化粧パネル8は、自重により鉛直に降下し、化粧パネル8下部のパネル固定金具22が下部パネル受け材15の溝孔20に嵌合される。
【0079】
この際、気密保持部材21が基礎ベース6端部と化粧パネル8の間に圧着されて気密保持が完了する。次に上部パネル支持部材14のネジを緩めて、パネル設置治具232を化粧パネル8から取り外す。化粧パネル8上端部の凹部の内側の突出部に固定金具36をはめ込み、一端を上部パネル受け材14にドリルネジで固定する。以上の作業により化粧パネル8は所定位置に設置される。
【0080】
このパネル設置方法によれば、保持部材32が治具本体242及び化粧パネル8を設置位置の上方に離間された状態で保持しており、その保持部材32は基礎ベース6に載置されているものだから、クレーンを使用しなくとも、基礎ベース6上で保持部材32ごと治具本体242及び化粧パネル8を移動させることで、容易に治具本体242及び化粧パネル8を所定位置の真上となるように位置調整することができる。そして、所定位置の真上になるように調整した後で、下部パネル支持部材226を水平移動することで、化粧パネル8が自重により降下し、所定位置に設置される。
【0081】
また、パネル落下防止部である折り返し部229により治具223で化粧パネル8を持ち運びする際や、化粧パネル8の設置作業をする際に誤って化粧パネル8が落下することを防止することができ、化粧パネル8の破損を防止できる。
【0082】
上部位置決め部16、下部位置決め部18が化粧パネル8を所定位置の真上となる位置を示すので、保持部材32により化粧パネル8が保持された状態で、化粧パネル8が所定位置の真上に位置調整し易くなる。また、化粧パネル8を降下させる際に、化粧パネル8が上部位置決め部16及び下部位置決め部18に接した状態のまま降下させるので、所定位置に向かって誘導され降下経路が安定し、設置精度を向上させることができる。
【0083】
化粧パネル8が所定位置に設置される際に化粧パネル8と基礎ベース6とが接触する部分の化粧パネル8側接触部である凸部側面40に気密保持部材21が設けられているので、支持部材226を水平移動させ、化粧パネル8が所定位置に降下する際に、気密保持部材21が化粧パネル8と基礎ベース6との間に挟まれ、気密保持部材21が圧着されて、化粧パネル8と基礎ベース6との隙間がしっかりと埋められるので、化粧パネル8設置と同時に基礎部分内側の気密性の保持が完了できる。
【0084】
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更があっても本発明に含まれるのは勿論である。
【産業上の利用可能性】
【0085】
パネルを所定位置に正確に設置することができるパネル設置方法として有効である。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】本発明の実施例1のパネル設置方法の使用説明図である。
【図2】本発明の実施例1のパネル設置治具の部品展開図である。
【図3】本発明のパネル設置方法で使用する化粧パネルの部品展開図である。
【図4】ユニット建物の模式平面図である。
【図5】(a)図4のA部におけるユニット建物の詳細平面図である。(b)図4のB部におけるユニット建物の詳細平面図である。(c)図4のC部におけるユニット建物の詳細平面図である。
【図6】(a)図4のA部に用いる柱型基礎の斜視図である。(b)図4のB部に用いるパネル固定用束の斜視図である。(c)図4のC部に用いる柱型基礎の斜視図である。
【図7】ユニット建物を構成する建物ユニットの斜視図である。
【図8】本発明の実施例2のパネル設置方法の使用説明図である。
【図9】本発明の実施例2のパネル設置治具の部品展開図である。
【符号の説明】
【0087】
A ユニット建物出隅部
B 化粧パネル継ぎ部
C 建物ユニット継ぎ部
1 ユニット建物
2 建物ユニット
3 柱
4 天井梁
5 床梁
6 基礎ベース
7 柱型基礎
8 化粧パネル
9 外壁パネル
10 開口部
11 上部プレート
12 下部プレート
13 パネル固定用束
14 上部パネル受け材
15 下部パネル受け材
16 上部位置決め部
17 設置用孔
18 下部位置決め部
19 設置用孔
20 溝孔
21 気密保持分材
22 パネル固定金具
23 パネル設置治具
24 握りハンドル
25 接続部材
26 下部パネル支持部材
27 折り返し部(パネル落下防止部)
28 上部パネル支持部材
29 折り返し部(パネル落下防止部)
30 裏あて部材
31 ボルト孔
32 保持部材
33 突出部
34 溝孔
35 レバー
36 固定金具
37 柱部
38 凹部
39 凸部
40 凸部側面
41 化粧パネル下端面
42 治具本体




 

 


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