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発明の名称 雨水濾過装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−224496(P2007−224496A)
公開日 平成19年9月6日(2007.9.6)
出願番号 特願2006−43279(P2006−43279)
出願日 平成18年2月21日(2006.2.21)
代理人 【識別番号】100082670
【弁理士】
【氏名又は名称】西脇 民雄
発明者 田島 陽介 / 淺野 良治
要約 課題
手間を掛けることなくフィルタ部材のメンテナンスを行うことができる雨水濾過装置を提供する。

解決手段
マンホール19内に流入する雨水がフィルタ部材26に向けて流下するように流入口22をマンホール19の周壁19aに形成することにより、フィルタ部材26に付着した塵埃をフィルタ部材26から剥離させてマンホール19内から流出させる。
特許請求の範囲
【請求項1】
雨水を案内する管路の途中に配置されたハウジングと、該ハウジング内に配置され、前記管路内から前記ハウジング内に流入した雨水から塵埃を分離するためのフィルタ部材とを備え、前記ハウジングには前記フィルタ部材を通過した雨水を貯留するための貯水タンクが接続された雨水濾過装置であって、前記フィルタ部材に付着した塵埃を前記フィルタ部材から剥離させて前記ハウジングから流出させる洗浄手段が設けられていることを特徴とする雨水濾過装置。
【請求項2】
前記ハウジングにはそれぞれが該ハウジングの側方に開放する流入口及び流出口が形成されており、前記ハウジング内には前記流入口を経て流入した雨水を前記流出口に向けて案内する案内板が設けられており、前記フィルタ部材は前記案内板に形成された開口を閉鎖するように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の雨水濾過装置。
【請求項3】
前記洗浄手段は、前記流入口を経て前記ハウジング内に流入する雨水が前記フィルタ部材に向けて流下するように前記流入口を前記ハウジングに形成することにより構成されていることを特徴とする請求項2に記載の雨水濾過装置。
【請求項4】
前記洗浄手段は、前記フィルタ部材上に配置され、前記ハウジング内への雨水の流入時に前記フィルタ部材を払拭する払拭部材で構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の雨水濾過装置。
【請求項5】
前記洗浄手段は、前記ハウジングに形成された流入口の近傍に設けられ、前記フィルタ部材に向けて水を噴射する噴射装置で構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の雨水濾過装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば建物に設けられた縦樋内を流れる雨水を濾過するための雨水濾過装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、雨水を再利用するために、建物に設けられた縦樋内を流れる雨水から該雨水に含まれる塵埃を分離すべく雨水を濾過するための雨水濾過装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
この雨水濾過装置は、一対の縦樋間に配置され且つ両端が各縦樋の端部に接続された筒状のハウジングと、該ハウジング内に配置され、該ハウジング内に流入した雨水のハウジング内での流路を規定する筒状の流路部とを備える。流路部には、該流路部の周壁の一部を構成し、流路部内に流入した雨水から塵埃を分離するための筒状のフィルタ部材が設けられている。
【0004】
ハウジングの上方に配置された一方の縦樋内からハウジング内に流入した雨水の一部は、流路部内を通過して他方の縦樋内に流入し、該縦樋を経て例えば排水管に案内される。また、前記一方の縦樋からハウジング内に流入した雨水の一部は、流路部に設けられたフィルタ部材を通過することにより塵埃が分離され、ハウジングと流路部との間の空間内に流入し、ハウジングに接続された集水管を経て例えば貯水タンクに案内される。これにより、フィルタ部材によって塵埃が除去された雨水を集水することができる。
【特許文献1】特開2002−70086号(第2−4頁、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、フィルタ部材に塵埃が付着することによりフィルタ部材にいわゆる目詰まりが生じた場合、フィルタ部材上を単に流れる雨水から塵埃に作用する圧力によっては塵埃をフィルタ部材から剥離させることはできず、雨水がフィルタ部材を通過し難くなり雨水の集水効率が低下してしまうため、フィルタ部材に付着した塵埃を除去するためにフィルタ部材を手作業で洗浄する必要がある。このため、フィルタ部材のメンテナンスに手間が掛かる。
【0006】
そこで、本発明の目的は、手間を掛けることなくフィルタ部材のメンテナンスを行うことができる雨水濾過装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、雨水を案内する管路の途中に配置されたハウジングと、該ハウジング内に配置され、前記管路内から前記ハウジング内に流入した雨水から塵埃を分離するためのフィルタ部材とを備え、前記ハウジングには前記フィルタ部材を通過した雨水を貯留するための貯水タンクが接続された雨水濾過装置であって、前記フィルタ部材に付着した塵埃を前記フィルタ部材から剥離させて前記ハウジングから流出させる洗浄手段が設けられていることを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記ハウジングにはそれぞれが該ハウジングの側方に開放する流入口及び流出口が形成されており、前記ハウジング内には前記流入口を経て流入した雨水を前記流出口に向けて案内する案内板が設けられており、前記フィルタ部材は前記案内板に形成された開口を閉鎖するように設けられていることを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記洗浄手段は、前記流入口を経て前記ハウジング内に流入する雨水が前記フィルタ部材に向けて流下するように前記流入口を前記ハウジングに形成することにより構成されていることを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記洗浄手段は、前記フィルタ部材上に配置され、前記ハウジング内への雨水の流入時に前記フィルタ部材を払拭する払拭部材で構成されていることを特徴とする。
【0011】
請求項5に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記洗浄手段は、前記ハウジングに形成された流入口の近傍に設けられ、前記フィルタ部材に向けて水を噴射する噴射装置で構成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に記載の発明によれば、フィルタ部材に付着した塵埃をフィルタ部材から剥離させてハウジングから流出させる洗浄手段が設けられていることから、フィルタ部材に塵埃が付着することによりフィルタ部材にいわゆる目詰まりが生じた場合でも、フィルタ部材を手作業で洗浄することなく洗浄手段の洗浄作用によりフィルタ部材を容易に洗浄することができる。
【0013】
これにより、フィルタ部材に塵埃が付着することによる雨水のフィルタ部材の通過の妨げが防止され、長期間に亘って高い集水効率を維持することができるので、フィルタ部材に付着した塵埃を除去するために従来における程頻繁にフィルタ部材を手作業で洗浄する必要はない。従って、フィルタ部材のメンテナンスに従来における程の手間を掛けることはない。
【0014】
請求項2に記載の発明によれば、ハウジングにはそれぞれが該ハウジングの側方に開放する流入口及び流出口が形成されており、ハウジング内には流出口を経て流入した雨水を流出口に向けて案内する案内板が設けられており、フィルタ部材は案内板に形成された開口を閉鎖するように設けられている。
【0015】
従来、特に雨水がハウジング内をその横方向に沿って流れるように設定された雨水濾過装置では、案内板に設けられたフィルタ部材に付着した塵埃を、案内板上を単に該案内板に沿って流れる雨水により押し流すことは困難であった。このため、フィルタ部材を定期的に手作業で洗浄する必要がある。
【0016】
これに対し、本発明によれば、雨水がハウジング内をその横方向に沿って流れるように設定された雨水濾過装置に本発明を適用することができるので、フィルタ部材のメンテナンスを従来における程の手間を掛けることなく容易に行うことができる。
【0017】
請求項3に記載の発明によれば、洗浄手段は、流入口を経てハウジング内に流入する雨水がフィルタ部材に向けて流下するように流入口をハウジングに形成することにより構成されていることから、流入口とフィルタ部材との落差を利用して雨水を流入口からフィルタ部材に流下させることにより、雨水が案内板上を単に流れる場合に比べて雨水からフィルタ部材に付着した塵埃に与える圧力を確実に向上させることができる。これにより、雨水が案内板上を単に流れる場合に比べてフィルタ部材に付着した塵埃をフィルタ部材からより容易に剥離することができる。
【0018】
また、流入口を経てハウジング内に流入する雨水を利用してフィルタ部材から塵埃を剥離させていることから、フィルタ部材から剥離した塵埃をハウジング内に流入した雨水の水勢によりハウジングから容易に流し出すことができる。
【0019】
請求項4に記載の発明によれば、洗浄手段は、フィルタ部材上に配置され、ハウジング内への雨水の流入時にフィルタ部材を払拭する払拭部材で構成されていることから、ハウジング内への雨水の流入時に払拭部材によってフィルタ部材を払拭することによりフィルタ部材に付着した塵埃を容易に剥離させることができ、フィルタ部材から剥離した塵埃をハウジング内に流入した雨水の水勢によりハウジングから容易に流し出すことができる。
【0020】
請求項5に記載の発明によれば、洗浄手段は、ハウジングに形成された流入口の近傍に設けられ、フィルタ部材に向けて水を噴射する噴射装置で構成されていることから、噴射装置によりフィルタ部材に雨水を噴射することによって、フィルタ部材に付着した塵埃に、雨水がフィルタ部材上を単に流れる場合に比べて大きな圧力を与えることができる。これにより、フィルタ部材に付着した塵埃をフィルタ部材から従来に比べて容易に剥離させることができ、フィルタ部材から剥離した塵埃が噴射装置により噴射された雨水から受ける圧力により該塵埃をハウジングから容易に流し出すことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
本発明を図示の実施例に沿って説明する。
【実施例】
【0022】
図1は、建物11に設けられた雨水濾過装置10に本発明を適用した例を示す。
【0023】
建物11には、その軒先に沿って設けられ、屋根13から流れ落ちてくる雨水を受ける軒樋14と、該軒樋からその下方へ伸び、雨水を地上に案内するための縦樋15とが設けられている。
【0024】
縦樋15の下端15aは、図示の例では、地中に埋設されている。縦樋15の下端15aには、地中に埋設され且つ一端が下水管16に接続された排水管17の他端が接続されている。地中には、後述するように雨水濾過装置10により濾過された雨水を貯留するための貯水タンク18が埋設されており、該貯水タンクには、地面に開放する筒状のマンホール19が設けられている。排水管17は、マンホール19を横切るように配置されており、マンホール19の上流側に配置された管状の上流側部20と、マンホール19の下流側に配置された管状の下流側部21とを有する。上流側部20の一端は縦樋15の下端15aに接続され、上流側部20の他端はマンホール19の周壁19aに接続されている。下流側部21の一端は下水管16に接続され、下流側部21の他端はマンホール19の周壁19aに接続されている。
【0025】
マンホール19の周壁19aには、上流側部20からマンホール19内に雨水を流入させるための流入口22と、マンホール19内から下流側部21に雨水を流出させるための流出口23が形成されている。流入口22は、流出口23よりも高い位置でマンホール19の周壁19aに形成されている。
【0026】
マンホール19内には、図2に示すように、上流側部20から流入口22を経てマンホール19内に流入した雨水を流出口23に案内するための案内板24が設けられている。
【0027】
案内板24は、マンホール19内を塞ぐ大きさを有しており、図3に示すように、雨水が案内板24上を流出口23に向けて流れやすいように水平方向に関して所定の角度θで傾斜して配置されている。水平方向に関する案内板24の角度θは、図示の例では、0°〜30°に設定されている。
【0028】
案内板24には、図2に示すように、その径方向に伸び且つ案内板24の傾斜方向で互いに対向する縁部に開放する開口25が形成されている。また、案内板24には、開口25を経て案内板24の下方へ流れ落ちる雨水から該雨水に含まれる塵埃を分離するためのフィルタ部材26が開口25を閉鎖するように設けられている。すなわち、マンホール19は、フィルタ部材26及び案内板24を収納するハウジングを構成しており、案内板24、フィルタ部材23及びマンホール19で本発明に係る雨水濾過装置10が構成されている。
【0029】
フィルタ部材26は、図示の例では、従来よく知られたファインエッジワイヤを所定の微小な間隔をおいて全体的に下流側部21の内径と等しい内径を有する半円筒状をなすように配列することにより形成されている。フィルタ部材26は、図3に示すように、その内面26aが上方へ向き且つ流出口23を介して下流側部21の内面21aと連続するように配置されている。
【0030】
本発明に係る雨水濾過装置10では、フィルタ部材26に付着した塵埃を該フィルタ部材から剥離させてマンホール19内から流出させる洗浄手段27が設けられている。
【0031】
洗浄手段27は、図示の例では、流入口22を経てマンホール19内に流入する雨水がフィルタ部材26に向けて流下するように流入口22をマンホール19の周壁19aに形成することにより構成されている。すなわち、流入口22は、図3に示すように、マンホール19の周壁19aにマンホール19内におけるフィルタ部材26の配置位置よりも高い高さ位置で形成されており、図示の例では、フィルタ部材26の軸線を含む垂直平面内に中心が位置するように形成されている。これにより、上流側部20は、その流入口22に接続された端部における下縁20aがフィルタ部材26の上方に位置し且つ軸線が前記垂直平面内に位置するように配置されている。
【0032】
屋根13から流れ落ちて軒樋14内に集められた雨水は、該軒樋内から縦樋15内を経て排水管17の上流側部20内に流入し、該上流側部内を通ってマンホール19内に流入する。このとき、前記したように、流入口22を経てマンホール19内に流入した雨水はフィルタ部材26に向けて流下することから、フィルタ部材26の内面26aに付着した塵埃が雨水から受ける圧力によりフィルタ部材26の内面26aから剥離する。フィルタ部材26から剥離した塵埃は、雨水の水勢により、フィルタ部材26に流下して案内板24上を流れる雨水と共に流出口23を経て排水管17の下流側部21内に流入し、該下流側部を通って下水管16に案内される。
【0033】
また、フィルタ部材26に流下した雨水の一部は、該フィルタ部材をその下方へ通過することにより塵埃が分離された後、マンホール19内を貯水タンク18に向けて流れ、該貯水タンク内に貯留される。これにより、塵埃が除去された雨水を集水することができる。
【0034】
貯水タンク18内に貯留された雨水は、貯水タンク18内と建物11内とを連通する取水管34を介して図示しないポンプにより汲み上げられる。
【0035】
本実施例によれば、前記したように、フィルタ部材26に付着した塵埃をフィルタ部材26から剥離させてマンホール19内から流出させる洗浄手段27が設けられていることから、フィルタ部材26に塵埃が付着することによりフィルタ部材26にいわゆる目詰まりが生じた場合でも、フィルタ部材26を手作業で洗浄することなく洗浄手段27の洗浄作用によりフィルタ部材26を容易に洗浄することができる。
【0036】
これにより、フィルタ部材26に塵埃が付着することによる雨水のフィルタ部材26の通過の妨げが防止され、長期間に亘って高い集水効率を維持することができるので、フィルタ部材26に付着した塵埃を除去するために従来における程頻繁にフィルタ部材26を手作業で洗浄する必要はない。従って、フィルタ部材26のメンテナンスに従来における程の手間を掛けることはない。
【0037】
また、前記したように、洗浄手段27が、流入口22を経てマンホール19内に流入する雨水がフィルタ部材26に向けて流下するように流入口22をマンホール19の周壁に形成することにより構成されていることから、雨水を流入口22からフィルタ部材26に流下させることにより、雨水が案内板24上を単に流れる場合に比べて雨水からフィルタ部材26に付着した塵埃に与える圧力を確実に向上させることができる。
【0038】
従来、上流側部20の内面20bがフィルタ部材26の内面26aに流入口22を経て連続するように流入口22を形成した場合、雨水が案内板24を単に該案内板に沿って流れるので、案内板24に設けられたフィルタ部材26に付着した塵埃を雨水により押し流すことは困難であった。このため、フィルタ部材26から塵埃を除去すべく該フィルタ部材を定期的に手作業で洗浄する必要がある。
【0039】
これに対し、本発明によれば、雨水からフィルタ部材26に付着した塵埃に与える圧力を確実に向上させることができることから、雨水が案内板24上を単に流れる場合に比べてフィルタ部材26に付着した塵埃を該フィルタ部材からより容易に除去することができるので、フィルタ部材26のメンテナンスを従来における程の手間を掛けることなく容易に行うことができる。
【0040】
本実施例では、洗浄手段27が、流入口22を経てマンホール19内に流入する雨水がフィルタ部材26に向けて流下するように流入口22をマンホール19の周壁に形成することにより構成されている例を示したが、これに代えて、図4に示すように、洗浄手段27を、フィルタ部材26上に配置され、該フィルタ部材を払拭するための払拭部材28で構成することができる。
【0041】
払拭部材28は、図示の例では、シリコンゴムのように耐水性及び弾性を有する材料からなる板状をなしている。払拭部材28は、図5に示すように、フィルタ部材26の軸線方向に伸び且つ幅方向で互いに向かい合う縁部のうち一方の縁部28aがフィルタ部材26の内面26aに当接するようにフィルタ部材26内に配置されている。また、払拭部材28は、図示の例では、その両端28bで、流入口22及び流出口23の縁部22a,23aに設けられた各支持部材29にフィルタ部材26の軸線(図5にAで示されている。)の周りに揺動可能に支持されている。
【0042】
図4及び図5に示す例によれば、雨水が上流側部20内から流入口22を経てマンホール19内に流入したとき、払拭部材28は雨水から受ける圧力によりフィルタ部材26の軸線の周りに揺動する。このとき、前記したように、払拭部材28の前記一方の縁部28aがフィルタ部材26の内面26aに当接していることから、払拭部材28の揺動により前記一方の縁部28aがフィルタ部材26の内面26a上を擦動する。これにより、払拭部材の前記一方の縁部28aとフィルタ部材26の内面26aとの間に摩擦力が生じる。この摩擦力は、フィルタ部材26に付着した塵埃には、該塵埃をフィルタ部材26から剥離させる剥離力として払拭部材28から作用する。これにより、フィルタ部材26から塵埃を容易に剥離させることができるので、フィルタ部材26からの塵埃の除去作業を従来のような手作業で頻繁に行う必要はない。
【0043】
また、前記したように、マンホール19内への雨水の流入時に払拭部材28が作動することから、払拭部材28によりフィルタ部材26から剥離した塵埃をマンホール19内に流入した雨水の水勢によりマンホール19内から容易に流し出すことができる。
【0044】
更に、前記したように、払拭部材28がシリコンゴムのように耐水性及び弾性を有する材料からなることから、払拭部材28の揺動時にフィルタ部材26の内面26aに傷が付くことを確実に防止することができる。
【0045】
図4及び図5に示す例では、払拭部材28が板状をなした例を示したが、これに代えて、例えばスクリュー状をなした払拭部材を本発明に適用することができる。
【0046】
また、図4及び図5に示す例において、払拭部材28の前記一方の縁部28aにブラシ部を形成したり、前記一方の縁部28aにブラシ部材を設けたりすることができる。この場合、ブラシ部又はブラシ部材によってフィルタ部材26の内面26aに付着した塵埃をより確実に除去させることができる。
【0047】
更に、図4及び図5に示す例では、雨水から払拭部材28に作用する圧力を利用して払拭部材28を揺動させた例を示したが、これに代えて、例えば上流側部20に図示しないセンサーを設け、該センサーから上流側部20内に雨水が流入したことを示す信号を受けることにより作動するように構成することができる。
【0048】
また、図4及び図5に示す例では、払拭部材28が揺動するように支持された例を示したが、これに代えて、フィルタ部材26の形状に応じて払拭部材28の移動態様を適宜変更することができる。
【0049】
更に、図1乃至図4に示す例に代えて、図6に示すように、洗浄手段27を、フィルタ部材26の内面26aに向けて噴射する噴射装置30で構成することができる。
【0050】
噴射装置30は、図示の例では、マンホール19の周壁19aの内周面19bに設けられた噴射ノズル31と、排水管17の上流側部20内を通る雨水の一部を導管32を通して噴射ノズル31に圧送するための図示しないポンプとを備える。
【0051】
噴射ノズル31は、流入口22の上縁部22bに設けられており、フィルタ部材26の内面26aに向けて扇状に噴射するように設定されている。
【0052】
前記ポンプは、例えば上流側部20に設けられた図示しないセンサーから上流側部20内に雨水が流入したことを示す信号を受けることにより作動する。
【0053】
図6に示す例によれば、軒樋14及び縦樋15を経て排水管17の上流側部20内に雨水が流入すると、上流側部20内の雨水の一部は、前記ポンプの作動により導管32を経て噴射ノズル31に圧送され、該噴射ノズルからフィルタ部材26の内面26aに噴射される。これにより、雨水がフィルタ部材26上を単に流れる場合に比べて、フィルタ部材26に付着した塵埃に大きな圧力を作用させることができる。これにより、噴射装置30の洗浄作用によりフィルタ部材26から塵埃を容易に剥離させることができるので、フィルタ部材26からの塵埃の除去作業を従来のような手作業で頻繁に行う必要はない。
【0054】
また、前記したように、噴射ノズル31から噴射した雨水を利用してフィルタ部材から塵埃を剥離させていることから、上流側部20内からマンホール19内に流入する雨水の水勢に加えて、噴射装置により噴射された雨水の水勢により、フィルタ部材から剥離した塵埃をマンホール19内から容易に流し出すことができる。
【0055】
図6に示す例では、上流側部20内を通る雨水の一部を噴射ノズル31に圧送した例を示したが、これに代えて、例えば貯水タンク18内に貯留された雨水を噴射ノズル31に図示しないポンプを用いて圧送することができる。この場合、貯水タンク18内の雨水を循環させることができるので、例えば水道水を噴射ノズル31に圧送する場合に比べてコストの増大を確実に抑制することができる。
【0056】
図1乃至図6に示す例では、雨水濾過装置10が排水管17に設けられた例を示したが、これに代えて、雨水濾過装置10を縦樋15にその地上における部分で設けることができる。この場合、縦樋15の前記部分にフィルタ部材26を収納するためのハウジングを設けることができる。
【0057】
また、図1乃至図6に示す例では、建物11に設けられた雨水濾過装置10に本発明を適用した例を示したが、これに代えて、建物11以外に設けられる雨水濾過装置に本発明を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明に係る雨水濾過装置が建物の縦樋に設けられた状態を概略的に示す説明図である。
【図2】本発明に係る雨水濾過装置を概略的に示す斜視図である。
【図3】図2のI−I線に沿った縦断面図である。
【図4】図2及び図3に示す例とは別の雨水濾過装置を概略的に示す斜視図である。
【図5】図4のII−II線に沿った縦断面図である。
【図6】図2乃至図5に示す例とは別の雨水濾過装置を概略的に示す縦断面図である。
【符号の説明】
【0059】
10 雨水濾過装置
17 管路(排水管)
18 貯水タンク
19 ハウジング(マンホール)
22 流入口
23 流出口
24 案内板
25 開口
26 フィルタ部材
27 洗浄手段
28 払拭部材
30 噴射装置




 

 


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