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発明の名称 樋接続部材,樋接続部材の着脱方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−205005(P2007−205005A)
公開日 平成19年8月16日(2007.8.16)
出願番号 特願2006−24237(P2006−24237)
出願日 平成18年2月1日(2006.2.1)
代理人 【識別番号】100082670
【弁理士】
【氏名又は名称】西脇 民雄
発明者 元 隆明
要約 課題
水密性を保つと共に接続される樋の向きをスムーズに回動できる樋接続部材、及び、メンテナンスの際に容易に樋接続部材が着脱できる樋接続部材の着脱方法を提供する。

解決手段
ネジ付きソケット21は上部に排水管8が挿入されて接続される筒状接続部21aと、筒状接続部21aの下部に雄ねじ部21dが設けられたネジ付き円筒部21bとによって構成され、連結部材22は雌ねじ部22dが設けられたネジ付き外筒部22aと、環状拡径フランジ部22bと、握持リング部22cとによって構成され、回転接続部材24は包囲壁26と、対向環状フランジ部25と、接続部27とによって構成され、回転接続部材24は連結部材22に回動可能に支承され、ネジ付きソケット21と連結部材22とは下スラブ3bに螺合によって締結され、環状拡径フランジ部22bと対向環状フランジ部25との間に環状の止水リング部材23aが設けられた樋接続部材20。
特許請求の範囲
【請求項1】
建物に設けられた軒天井板の上側に配管される上流側の竪樋と前記軒天井板の下側に配管される下流側の樋とを前記軒天井板に設けられた穴を介して接続する樋接続部材であって、
前記上流側の竪樋に接続されて前記穴を貫通する樋接続上部材と、前記下流側の樋に接続される樋接続下部材と、該樋接続下部材と前記樋接続上部材とを前記軒天井板を介して
連結する連結部材とを有し、
前記樋接続上部材は、上部に前記上流側の竪樋の下端部分が接続される筒状接続部と、該筒状接続部の下部に雄ネジ部が設けられたネジ付き円筒部とによって構成され、
前記連結部材は、前記ネジ付き円筒部に螺合される雌ねじ部が設けられたネジ付き外筒部と、該ネジ付き外筒部に一体形成された環状拡径フランジ部と、該環状拡径フランジ部の外周縁に一体形成された環状握持部とによって構成され、
前記上側接続部材と前記連結部材とは前記軒天井板に螺合によって締結され、
前記樋接続下部材は、前記連結部材に装着されて回動可能に支承され、前記ネジ付き外筒部を包囲する包囲壁と、該包囲壁の上部に一体形成されて前記環状拡径フランジ部に対向する対向環状フランジ部と、前記包囲壁の下部に一体形成されて前記下流側の樋を接続する接続部とによって構成され、
前記環状拡径フランジ部と前記対向環状フランジ部との間に環状の止水用シール部材が設けられることを特徴とする樋接続部材。
【請求項2】
前記接続部と前記下流側の樋とを接続する継手が設けられ、該継手と前記接続部とが接続される際にシール性を有する接着剤によって接着されることを特徴とする請求項1記載の樋接続部材。
【請求項3】
請求項2の樋接続部材において、前記環状握持部を握持して回転させることによって、前記連結部材を前記樋接続上部材に対して回転させて、前記樋接続上部材と前記連結部材との着脱を行うことで、前記連結部材及び前記樋接続下部材と共に前記継手を着脱することを特徴とする樋接続部材の着脱方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の樋の接続に用いられる樋接続部材に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、図1に示すような樋接続部材が知られている。1は建物の外壁であり、2はベランダである。
【0003】
ベランダ2は二重スラブ構造の床3とベランダの外壁4とを有し、床3は上スラブ3aと下スラブ3bとによって構成されている。
【0004】
上スラブ3aには排水溝5が設けられ、排水溝5には排水穴6が設けられている。更に、排水穴6には接続部材7を介して鉛直下方に排水管8が接続されている。
【0005】
下スラブ3bには排水穴6の真下に穴9が設けられ、この穴9に樋接続部材10が取り付けられてる。
【0006】
樋接続部材10の上部には排水管8の下端部分が挿入され、接着剤によって接着されている。
【0007】
樋接続部材10の下部にはエルボ継手11が嵌合接続され、エルボ継手11には呼び樋12が接続されている。更に、呼び樋12にはエルボ継手13を介して竪樋14が接続されている。
【0008】
図2に示すように、樋接続部材10は、ネジ付きソケット15と、連結部材16と、回転接続部材17とによって構成されている。
【0009】
ネジ付きソケット15は穴9に上側から貫挿され、連結部材16はネジ付きソケット15の下部に下側から螺合され、連結部材16の下部には回転接続部材17が装着される。
【0010】
図3に示すように、ネジ付きソケット15は、上部に排水管8が接続される筒状接続部15aと、下部に筒状接続部15aより小径のネジ付き円筒部15bとを有して一体形成され、このネジ付き円筒部15bの外周には雄ネジが設けられている。
【0011】
連結部材16は、下部にネジ付き外筒部16aと、上部に環状拡径フランジ部16bとを有して一体形成されている。
【0012】
ネジ付き外筒部16aの内周にはネジ付き円筒部15bの雄ネジに螺合される雌ネジが設けられ、ネジ付き外筒部16aの外周には環状突起部16c,16dが突設形成されている。
【0013】
ネジ付きソケット15は筒状接続部15aとネジ付き円筒部15bとの間に段差部15cを有していて、ネジ付きソケット15に連結部材16が螺合されると、段差部15cと環状拡径フランジ部16bとの間に下スラブ3bが上下両側から狭持される。
【0014】
回転接続部材17は、上部に包囲壁17aと、下部に接続部17bとを有して一体形成されている。
【0015】
包囲壁17aはネジ付き外筒部16aの周囲を包囲するように形成され、接続部17bにはエルボ継手11が接続される。
【0016】
包囲壁17aの内周面には係合爪部17cが設けられ、連結部材16に回転接続部材17を装着した際に、係合爪部17cが環状突起部16cの上側に係合して係止される。
【0017】
このため、回転接続部材17は連結部材16に対して回動可能に支承される。
【0018】
接続部17bの外周側には、包囲壁17aの下端部分との間に一定幅の環状溝部18が形成されている。
【0019】
図2に示すように、包囲壁17aの環状溝部18を囲う部分には、係合穴19aが設けられ,包囲壁17aの外周の対向位置にも係合穴19aが設けられている。
【0020】
そして、エルボ継手11の接続側端部の外周には、包囲壁17aの係合穴19a,19aに対応する位置に、それぞれ係合爪19b,19bが設けられている。
【0021】
接続部17bの外周にエルボ継手11の接続側端部を挿入して嵌合すると、係合爪19b,19bが各々係合穴19a,19aに係合して、回転接続部材17とエルボ継手11とが接続される。
【0022】
このように構成された樋接続部材10では、図1に示すように呼び樋12を竪樋14に接続する際に、呼び樋12の配管方向に合わせて回転接続部材17を回転させて、回転接続部材17の向きを所望の向きに調整することが可能であり、呼び樋12の位置決めを容易に行うことができる。
【0023】
この他の従来例としては、防水パッキンと緩み防止部材とによって漏水を防止する特許文献1の軒樋用ドレンや、防緩筒対によってネジの緩みを防止すると共に雄ネジ部と雌ネジ部との隙間からの漏水を防止する特許文献2の軒樋用ドレンが知られている。
【特許文献1】特開平7−317243号公報
【特許文献2】特開平7−331820号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0024】
ところで、建物の屋根に降った雨水を排水する際に、雨水を一旦、屋根からベランダに落とし、ベランダに設けられた排水溝に集めて、排水溝に設けられた排水口から排水する方法が採られることがある。
【0025】
このような排水方法では、屋根に降った雨水に、ベランダ自体に直接降り込む雨水が加わり、屋根に設けられた軒樋で集水して排水する一般的な排水方法に比べて、雨水の排水量が増大する。
【0026】
このような排水方法が採用された建物のベランダに、従来例の樋接続部材10を図1に示すような配管の構成で用いると、雨量が多い際に排水しきれない雨水が呼び樋に停留し、図3に示すように、停留した雨水が接続部17bの上端縁に達すると、エルボ継手11と接続部17bとの隙間から雨水(W1)が漏水してしまう虞があった。
【0027】
そこで、このような漏水を防ぐために、シール性を有する接着剤によってエルボ継手11と接続部17bとを接着すると、例えば、エルボ継手11に詰まったゴミなどを取り除く等のメンテナンスの際に、エルボ継手11が容易には取り外しできなくなるという問題があった。
【0028】
また、樋接続部材10では、連結部材16に対して回転接続部材17が回動可能になるように構成されているので、連結部材16と回転接続部材17との間に隙間があるため、停留した雨水が回転接続部材17の内部を満たすと、包囲壁17aの上端縁と環状拡径フランジ部16bとの隙間から雨水(W2)が漏水してしまう虞があった。
【0029】
そこで、樋接続部材10の水密性を保つために連結部材16と回転接続部材17との隙間を小さくすると、部材同士の接触摩擦によって、連結部材16に対して回転接続部材17がスムーズに回動しなくなる虞があった。
【0030】
本発明では、水密性を保つと共に接続される樋の向きをスムーズに回動できる樋接続部材、及び、メンテナンスの際に容易に樋接続部材が着脱できる樋接続部材の着脱方法を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0031】
上記目的を達成するために請求項1に記載された発明は、建物に設けられた軒天井板の上側に配管される上流側の竪樋と前記軒天井板の下側に配管される下流側の樋とを前記軒天井板に設けられた穴を介して接続する樋接続部材であって、
前記上流側の竪樋に接続されて前記穴を貫通する樋接続上部材と、前記下流側の樋に接続される樋接続下部材と、該樋接続下部材と前記樋接続上部材とを前記軒天井板を介して
連結する連結部材とを有し、
前記樋接続上部材は、上部に前記上流側の竪樋の下端部分が接続される筒状接続部と、該筒状接続部の下部に雄ネジ部が設けられたネジ付き円筒部とによって構成され、
前記連結部材は、前記ネジ付き円筒部に螺合される雌ねじ部が設けられたネジ付き外筒部と、該ネジ付き外筒部に一体形成された環状拡径フランジ部と、該環状拡径フランジ部の外周縁に一体形成された環状握持部とによって構成され、
前記上側接続部材と前記連結部材とは前記軒天井板に螺合によって締結され、
前記樋接続下部材は、前記連結部材に装着されて回動可能に支承され、前記ネジ付き外筒部を包囲する包囲壁と、該包囲壁の上部に一体形成されて前記環状拡径フランジ部に対向する対向環状フランジ部と、前記包囲壁の下部に一体形成されて前記下流側の樋を接続する接続部とによって構成され、
前記環状拡径フランジ部と前記対向環状フランジ部との間に環状の止水用シール部材が設けられる樋接続部材を特徴としている。
【0032】
そして、請求項2に記載された発明は、前記接続部と前記下流側の樋とを接続する継手が設けられ、該継手と前記接続部とが接続される際にシール性を有する接着剤によって接着される請求項1記載の樋接続部材を特徴としている。
【0033】
また、請求項3に記載された発明は、請求項2の樋接続部材において、前記環状握持部を握持して回転させることによって、前記連結部材を前記樋接続上部材に対して回転させて、前記樋接続上部材と前記連結部材との着脱を行うことで、前記連結部材及び前記樋接続下部材と共に前記継手を着脱する樋接続部材の着脱方法を特徴としている。
【発明の効果】
【0034】
請求項1に記載の発明によれば、環状拡径フランジ部と対向環状フランジ部との隙間に止水用シール部材が設けられているので、排水される雨水の量が所定量より多い際に、環状拡径フランジ部と対向環状フランジ部との隙間から雨水が漏水するのを防ぐことができる。
【0035】
そして、環状握持部を有しているので、樋接続上部材に連結部材を螺合によって着脱する際に、連結部材を回転させ易く、施工性がよい。
【0036】
更に、樋接続部材の装着時には、筒状接続部と環状拡径フランジ部(または環状握持部)との間に軒天井板を挟持して強力に挟着できるので、樋接続部材が軒天井板に安定に装着される。
【0037】
また、請求項2に記載の発明によれば、継手と接続部とを接続する際にシール性を有する接着剤によって接着するので、排水される雨水の量が所定量より多い際に、継手と接続部との隙間から雨水が漏水するのを防ぐことができる。
【0038】
更に、請求項3に記載の発明によれば、請求項2における樋接続部材では、環状握持部を握持して回転させることによって、連結部材を樋接続上部材に対して回転させて、樋接続上部材と連結部材との着脱を行うことで、連結部材及び樋接続下部材と共に継手を着脱することができる。
【0039】
このため、例えば、継手としてエルボ継手を用いた場合に、エルボ継手に詰まったゴミを掃除するなどのメンテナンスの際に、連結部材及び樋接続下部材と共にエルボ継手を容易に着脱することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0040】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【実施例】
【0041】
本発明の樋接続部材、及び、樋接続部材の着脱方法について、従来例と同一乃至均等な部分については同一符号を付して説明する。
〈構成〉
図4は本実施例の樋接続部材20が設置された状態を表すベランダ躯体の縦断側面図であり、図4において、1は建物の外壁であり、2はベランダである。
【0042】
ベランダ2は二重スラブ構造の床3とベランダの外壁4とを有し、床3は上スラブ3aと下スラブ3bとによって構成されている。
【0043】
上スラブ3aには排水溝5が設けられ、排水溝5には排水穴6が設けられている。更に、排水穴6には接続部材7を介して鉛直下方に排水管8が接続されている。
【0044】
下スラブ3bには排水穴6の真下に穴9が設けられ、穴9には樋接続部材20が取り付けられてる。
【0045】
樋接続部材20の上部には排水管8の下端部分が接続され、下部にはエルボ継手11が接続されている。
【0046】
更に、エルボ継手11には呼び樋12が接続され、呼び樋12にはエルボ継手13を介して竪樋14が接続されている。
【0047】
図5は樋接続部材20の分解斜視図である。
【0048】
また、図6は図5のA−A断面の断面図であり、図7は樋接続部材20の接続状態の縦断面図であって、樋接続部材20については、図5のB−B断面と同一面の断面図である。
【0049】
図5に示すように、樋接続部材20は、ネジ付きソケット21と、連結部材22と、回転接続部材24とによって構成されている。
【0050】
図7に示すように、ネジ付きソケット21は穴9に上側から貫挿され、連結部材22はネジ付きソケット21の下部に下側から螺合され、連結部材22の下部には回転接続部材24が装着される。
【0051】
そして、ネジ付きソケット21と連結部材22とによって、下スラブ3bを上下両側から挟持することで、樋接続部材20は下スラブ3bに固定される。
【0052】
また、図5に示すように、連結部材22と回転接続部材24との間には、雨水の漏水を防止する止水リング部材23aが装着される。
【0053】
ネジ付きソケット21は、上部に筒状接続部21aと、下部にネジ付き円筒部21bとを有して一体形成されている。
【0054】
筒状接続部21aには、上側から排水管8の下端部分が挿入され、接着剤によって接着されている。
【0055】
ネジ付き円筒部21bは筒状接続部21aより小径であり、筒状接続部21aとネジ付き円筒部21bとの間には段差部21cが形成されている。
【0056】
また、ネジ付き円筒部21bの外周には雄ネジ部21dが設けられている。
【0057】
連結部材22は、下部にネジ付き外筒部22aと、上部に環状拡径フランジ部22bとを有して一体形成されている。
【0058】
そして、環状拡径フランジ部22bの外周縁から鉛直方向上向きに伸びる握持リング部22cが一体に設けられている。
【0059】
この握持リング部22cの外周には、連結部材22を回転させる際の滑り止めとして、複数のリブ22eが等間隔に設けられている。
【0060】
また、ネジ付き外筒部22aの内周には、雄ネジ部21dに螺合される雌ネジ部22dが設けられ、外周には環状突起部22fが一体に突設形成されている。
【0061】
図7に示すように、ネジ付きソケット21に連結部材22が螺合されると、段差部21cと握持リング部22cとの間に下スラブ3bが上下両側から狭持される。
【0062】
図5に示すように、回転接続部材24は、上部に包囲壁26と、下部に接続部27とを有して一体形成されている。
【0063】
包囲壁26はネジ付き外筒部22aの周囲を包囲し、接続部27の外周面にはエルボ継手11が接続される。
【0064】
また、包囲壁26の上端縁には対向環状フランジ部25が一体形成されている。
【0065】
この対向環状フランジ部25は、連結部材22に回転接続部材24を装着した際に、環状拡径フランジ部22bに対向した状態になる。
【0066】
対向環状フランジ部25には、外周縁に鉛直上向きに伸びる環状当接部25aが設けられている。この環状当接部25aは環状拡径フランジ部22bの外周縁の下側面と当接する。
【0067】
更に、止水リング部材23aの装着位置を位置決めする位置決めリブ25bが、対向環状フランジ部25の上面に突出して一体形成されている。
【0068】
包囲壁26は、対向した1対の平面壁26a,26aと、対向した1対の湾曲壁26b,26bとによって構成され、包囲壁26の横断面形状はトラック形状を呈している。
【0069】
包囲壁26の内側には、平面壁26aの上部に係合爪部26cが設けられ、湾曲壁26bの上部に係合爪部26dが設けられている。
【0070】
連結部材22に回転接続部材24を装着した際に、これら2対の係合爪部26c,26cと係合爪部26d,26dとが環状突起部22cの上側に係合して係止されるため、回転接続部材24は連結部材22に対して回動可能に支承される。
【0071】
また、接続部27の外周壁は、対向した1対の平面壁27a,27aと、対向した1対の湾曲壁27b,27bとによって構成され、接続部27の外周壁の横断面形状は略トラック形状を呈している。
【0072】
また、図5に示すように、湾曲壁27bの中央位置に、管路方向に長い溝部27cが設けられ、対向する湾曲壁27bの中央位置にも溝部27cが設けられている。この溝部27cは樋等に設けられた溝部と嵌合する。
【0073】
更に、包囲壁26と接続部27との間には隔壁28が設けられ、隔壁28の中央位置には穴28aが設けられている。
【0074】
図7に示すように、穴28aの内径は、対向する平面壁27aと平面壁27aとの内側面の間隔と同程度の長さである。
【0075】
また、穴28aの内径は、ネジ付き外筒部22aの内径とも同程度の長さであって、連結部材22に回転接続部材24を装着した際に、ネジ付き外筒部22aの下端縁と隔壁28の上面との隙間が僅かな距離になるように構成されている。
〈樋接続部材20とエルボ継手11との接続方法〉
図8は樋接続部材20とエルボ継手11とを接続する手順を表すベランダ躯体の縦断側面図である。
【0076】
まず、呼び樋12の一端の嵌合部分に予め接着剤を塗布した後、呼び樋12の一端をエルボ継手11の一端に嵌合して接続する。
【0077】
次に、縦樋14が接続されたエルボ継手13の嵌合部分に接着剤を塗布し、呼び樋12のエルボ継手11が接続されていない一端を嵌合して接続する。(矢印A1)
そして、エルボ継手11の接続口の向きに合わせて接続部27を回転させて、概ね位置合わせをした後に、接続部27の嵌合部分にシール性を有する接着剤を塗布し、接続部27にエルボ継手11の接続口を嵌合して接続する。(矢印A2)
〈樋接続部材20の着脱方法〉
図9は樋接続部材20を取り外す手順を表すベランダ躯体の縦断側面図である。
【0078】
例えば、樋接続部材20やエルボ継手11の内部に木の葉などのゴミが詰まって排水性が低下した際に、内部のゴミを取り除くなどのメンテナンスが必要になる。
【0079】
このようなメンテナンスの際に、握持リング部22cを掴んで、連結部材22をネジ付きソケット21に対して弛める向き(矢印A3の向き)に回転させて、連結部材22と共に回転接続部材24をエルボ継手11や呼び樋12を接続したまま、ネジ付きソケット21から取り外す(矢印A4)。
【0080】
この際、呼び樋12や竪樋14等の撓みによって、樋接続部材20の内部を掃除するのに十分な隙間が下スラブ3bと樋接続部材20との間に生じるので、この隙間から樋接続部材20の内部に手を入れて掃除を行う。
【0081】
掃除等のメンテナンスの終了後には、取り外しと逆の順序で、エルボ継手11と回転接続部材24と共に連結部材22をネジ付きソケット21の下部に差し込み、握持リング部22cを掴んで、連結部材22をネジ付きソケット21に対して締め付ける向き(矢印A3と逆向き)に回転させて締め付ける。
〈作用効果〉
このように構成された樋接続部材20では、図4に示すように呼び樋12を竪樋14に接続する際に、呼び樋12の配管方向に合わせて回転接続部材17を回転させて、回転接続部材17の向きを所望の向きに調整することが可能であり、呼び樋12の位置決めを容易に行うことができる。
【0082】
また、止水リング部材23aが環状拡径フランジ部22bと対向環状フランジ部25との隙間に設けられているので、排水される雨水の量が所定量より多い際に、環状拡径フランジ部22bと対向環状フランジ部25との隙間から雨水が漏水するのを防ぐことができる。
【0083】
更に、握持リング部22cを有しているので、ネジ付きソケット21に連結部材22を螺合によって着脱する際に、連結部材22を回転させ易く、施工性がよい。
【0084】
しかも、樋接続部材20の装着時には、筒状接続部21aと握持リング部22cとの間で下スラブ3bを挟持して強力に挟着できるので、樋接続部材20が下スラブ3bに安定に装着される。
【0085】
そして、エルボ継手11と接続部27とを接続する際にシール性を有する接着剤によって接着するので、排水される雨水の量が所定量より多い際に、エルボ継手11と接続部27との隙間から雨水が漏水するのを防ぐことができる。
【0086】
また、エルボ継手11と接続部27とが接着剤によって接続されているので、エルボ継手11を接続部27から取り外すのは一般に困難であるが、握持リング部22cを掴んで連結部材22をネジ付きソケット21に対して弛めるように回転させることで、ネジ付きソケット21から連結部材22及び回転接続部材24を取り外すことができる。
【0087】
しかも、取り外しと逆の順序で、エルボ継手11と回転接続部材24と共に連結部材22をネジ付きソケット21の下部に差し込み、握持リング部22cを掴んで、連結部材22をネジ付きソケット21に対して締め付ける向きに回転させることで、ネジ付きソケット21に連結部材22及び回転接続部材24を取り付けることができる。
【0088】
このため、樋接続部材20やエルボ継手11に詰まったゴミを掃除するなどのメンテナンスの際に、連結部材22及び回転接続部材24と共にエルボ継手11を容易に着脱することができる。
【0089】
更に、図7に示すように、環状当接部25aは環状拡径フランジ部22bの外周縁の下側面と当接しているので、環状拡径フランジ部22bと対向環状フランジ部25との隙間から雨水が漏水しにくい。
【0090】
また、連結部材22に回転接続部材24を装着した際に、ネジ付き外筒部22aの下端縁と隔壁28の上面との隙間が僅かな距離になるように構成されているため、停留した雨水が連結部材22と回転接続部材24との隙間に入りにくい。
【0091】
なお、図5に示す止水リング部材23bは、止水リング部材23aとは別形状の例であり、実際には、止水リング部材23aと止水リング部材23bとの内、何れか一方が用いられる。
【0092】
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態及び実施例を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれるものである。
【0093】
なお、本発明の実施例では、樋接続部材20が、ベランダ2の下スラブ3bに用いられているが、必ずしもベランダのスラブに用いられる必要はなく、例えば、建物の軒天井板に用いられてもよい。
【0094】
そして、本発明の実施例では、接続部27に、エルボ継手11が接続されているが、必ずしもエルボ継手である必要はなく、他の継手であってもよいし、直接に樋が接続されていてもよい。
【0095】
また、本発明の実施例で示したエルボ継手11、呼び樋12、エルボ継手13等の取付けの順序は、施工が可能であれば、必ずしもこの順には限らない。
【図面の簡単な説明】
【0096】
【図1】図1は、従来例の樋接続部材を説明するベランダ躯体の縦断側面図であって、排水管と呼び樋の間を樋接続部材とエルボ継手とによって接続した状態を表した図である。
【図2】図2は、従来例の樋接続部材を説明するベランダ躯体の縦断側面図であって、樋接続部材については、樋接続部材を上下方向に分解した分解側面図である。
【図3】図3は、従来例の樋接続部材の縦断面図であって、下スラブに装着した状態の図である。雨水が漏水する様子を表している。
【図4】図4は、実施例の樋接続部材を説明するベランダ躯体の縦断側面図であって、排水管と呼び樋の間を樋接続部材とエルボ継手とによって接続した状態を表した図である。
【図5】図5は、実施例の樋接続部材を説明する分解斜視図である。
【図6】図6は、実施例の樋接続部材の縦断面図であって、下スラブに装着した状態の図5のA−A断面図である。
【図7】図7は、実施例の樋接続部材の縦断面図であって、下スラブに装着した状態の図5のB−B断面図である。排水管とエルボ継手と呼び樋とが接続された状態の図である。
【図8】図8は、実施例の樋接続部材を説明するベランダ躯体の縦断側面図であって、呼び樋が接続されたエルボ継手を樋接続部材に接続する手順を説明する図である。
【図9】図9は、実施例の樋接続部材を説明するベランダ躯体の縦断側面図であって、樋接続部材を取り外す手順を表した図である。
【符号の説明】
【0097】
3b 下スラブ(軒天井板)
8 排水管(上流側の竪樋)
9 穴
11 エルボ継手(継手)
12 呼び樋(下流側の樋)
20 樋接続部材
21 ネジ付きソケット(樋接続上部材)
21a 筒状接続部
21b ネジ付き円筒部
21d 雄ネジ部
22 連結部材
22a ネジ付き外筒部
22b 環状拡径フランジ部
22c 握持リング部(環状握持部)
22d 雌ネジ部
23a,23b 止水リング部材(止水用シール部材)
24 回転接続部材(樋接続下部材)
25 対向環状フランジ部
26 包囲壁
27 接続部




 

 


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