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発明の名称 雨水貯留浸透施設
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−191890(P2007−191890A)
公開日 平成19年8月2日(2007.8.2)
出願番号 特願2006−10026(P2006−10026)
出願日 平成18年1月18日(2006.1.18)
代理人 【識別番号】100075502
【弁理士】
【氏名又は名称】倉内 義朗
発明者 牧野 耕三 / 高橋 鮎子
要約 課題
雨水に混入した土砂を容易に除去することができ、施工が簡単な雨水の貯留浸透施設を提供する。

解決手段
地下に埋設され、雨水を貯留及び/又は浸透する雨水貯留浸透施設1において、プラスチック製の充填部材3を、雨水中の土砂が雨水の流れによって自然に集まる土砂集積点を形成するように積層するとともに、この土砂集積点から排出落下する土砂を収集する沈砂部4を貯留部2内に設け、貯留部2の底面を平坦面に形成する。また、沈砂部4を構成する回収ユニット5を、鉛直方向に隣接する充填部材3と嵌合する。
特許請求の範囲
【請求項1】
地下に埋設され、雨水を貯留及び/又は浸透する雨水貯留浸透施設において、
プラスチック製の充填部材が、雨水中の土砂が雨水の流れによって自然に集まる土砂集積点を形成するように積層されるとともに、この土砂集積点から排出落下する土砂を収集する沈砂部が貯留部内に設けられ、
前記貯留部の底面が平坦面に形成されたことを特徴とする雨水貯留浸透施設。
【請求項2】
前記沈砂部を構成する回収ユニットが、貯留部の底面に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の雨水貯留浸透施設。
【請求項3】
前記沈砂部を構成する回収ユニットが、鉛直方向に隣接する充填部材と嵌合していることを特徴とする請求項1または2に記載の雨水貯留浸透施設。

発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、雨水を貯留及び/又は浸透する雨水貯留浸透施設に関する。特に、雨水とともに流入する土砂を効率良く除去できる雨水貯留浸透施設に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、地下に埋設された貯留部に、プラスチック製の充填部材を充填した雨水の貯留浸透施設が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
上記特許文献1に記載された雨水貯留浸透施設は、プラスチック製の波板形状の部材を互いに嵌合させて、貯留部内に積層したものである。
【0004】
ところが、上記した雨水貯留浸透施設では、雨水の流入時に混入し、貯留部の底面に堆積する土砂の除去が困難であるといった問題があった。
【0005】
これは、充填部材をプラスチックで形成すると、プラスチックの特性から部材のサイズをあまり大きくすることができないことに起因している。したがって、貯留部内部に人が進入し難く、また、たとえ人が貯留部内に進入し、土砂の堆積を目視できたとしても、土砂を除去するのは難しい。
【0006】
このため、貯留部の底面全体を清掃して堆積した土砂を除去するか、あるいは、清掃を断念して、堆積すると見込まれる土砂の分量を予想して、その分だけ貯留部を大きく設計する必要があった。
【0007】
このような問題を解決するために、充填部材に傾斜面を形成し、雨水および雨水に混入した土砂を重力により傾斜面の傾斜方向に流して、貯留部底面よりも下部に位置する溝状のスペースに誘導する雨水貯留浸透施設が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
【0008】
この特許文献2に記載された雨水貯留浸透施設では、図6に示すように、傾斜面を有する充填部材93を積層して溝状のスペース91に雨水を誘導しているので、雨水に混入した土砂は溝状のスペース91に堆積することになる。したがって、この溝状のスペース91を定期的に清掃することにより、雨水に混入した土砂を除去することが可能になる。
【特許文献1】特開平11−36383号公報
【特許文献2】特開2004−19122号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上記特許文献2に記載された雨水貯留浸透施設では、溝状のスペース91が貯留部底面92よりも下部に位置しているために、貯留部底面よりも更に深く掘削して、基礎底面に溝状のスペース91を形成する必要がある。
【0010】
また、貯留雨水を土壌に浸透排水させない設計の場合には、雨水貯留浸透施設の水密性を確保するために施設外面に遮水シートを設けている。ところが、上記した雨水貯留浸透施設では、基礎底面に溝状のスペース91を形成しているので、遮水シートの設置作業を溝状のスペース91に追従して行わなければならず、設置作業が煩雑で経済性が悪くなったり、工事期間が長くかかるといった問題が生じる。
【0011】
本発明は、このような事情に鑑み創案されたもので、雨水に混入した土砂を容易に除去することができ、施工が簡単な雨水貯留浸透施設を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記の目的を達成するため本発明は、地下に埋設され、雨水を貯留及び/又は浸透する雨水貯留浸透施設において、プラスチック製の充填部材が、雨水中の土砂が雨水の流れによって自然に集まる土砂集積点を形成するように積層されるとともに、この土砂集積点から排出落下する土砂を収集する沈砂部が貯留部内に設けられ、前記貯留部の底面が平坦面に形成されたことを特徴とする。
【0013】
この発明によれば、雨水に混入した土砂が沈砂部に集められるので、沈砂部に土砂が堆積する。したがって、沈砂部を清掃するだけで、雨水に混入した土砂を容易に除去することができる。
【0014】
また、底面が平坦面に形成された貯留部の内部に沈砂部が設けられているので、貯留部の底面よりも下部に溝状のスペースを設ける必要がない。したがって、雨水貯留浸透施設を施工するにあたり、基礎を貯留部の平坦な底面に合わせて掘削すればよいので、基礎の形成を迅速かつ安価に実施することができる。また、遮水シートを設ける場合においても、平坦な基礎に設置すればよいので、設置作業が簡単で迅速に行うことができる。このように、本発明の雨水貯留浸透施設によれば、工事期間が短くて済み、施工費用を削減することができる。
【0015】
また、本発明は、上記構成の雨水貯留浸透施設において、前記沈砂部を構成する回収ユニットを、貯留部の底面に設けることを特徴としており、この場合、沈砂部の配置部位において、回収ユニットを設置することで貯留部の底面を構成することができる。したがって、貯留部の底面を構成する部材と沈砂部を構成する部材とが別部材である場合と比較して、雨水貯留浸透施設の設置を迅速に行うことができる。
【0016】
また、本発明は、上記構成の雨水貯留浸透施設において、前記沈砂部を構成する回収ユニットが、鉛直方向に隣接する充填部材と嵌合していることを特徴とする。
【0017】
この発明によれば、回収ユニットと鉛直方向に隣接する充填部材とが嵌合することにより連結され、回収ユニットが貯留部内に確実に配置される。このため、沈砂部を洗浄する際、沈砂部に堆積した土砂を高圧洗浄やバキューム等で吸い出すことによって、回収ユニットに負荷がかかった場合であっても、回収ユニットにずれや変形が生じるのを防止できる。したがって、雨水貯留浸透施設を安定して使用することが可能になる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、雨水に混入した土砂を容易に除去することができ、施工が簡単な雨水貯留浸透施設を提供することが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
【0020】
図1には、本発明の雨水貯留浸透施設1の概略構成が示されている。
【0021】
この雨水貯留浸透施設1は、大雨が降ったときに雨水を一時的に貯留し、河川流量が急激に増大するのを防止する流出抑制効果を有するものである。そして、貯留された雨水等を植木への散水や洗車用水、非常時の生活用水や防火用水として利用することもできるものであり、地面を掘下げて形成した貯留部2と、貯留部2内に水平方向に並べて設置するとともに、上下方向に重ねる多数の充填部材3と、充填部材3の最上部に載置され貯留部2の上部を覆う被覆部材6とを備えており、貯留部2の内部に沈砂部4が設けられたものである。
【0022】
貯留部2は、地面を平面形状が矩形状に掘下げて形成され、掘下げられた底面は、例えば割栗石等を敷き詰めて突き固めて基礎部10を形成している。貯留部2の底面は、平坦面となっており、基礎部10の底面も平坦に形成されている。また、貯留部2の底面全面には、遮水シート(貯留雨水を土壌に浸透排水させない設計の場合)が敷設されている。
【0023】
このような貯留部2の底面には、沈砂部4を構成する回収ユニット5と充填部材3が最下層として並べられるとともに、この上層に多数の充填部材3が重ねられて設置される。
【0024】
充填部材3は、例えば図4に示すように、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート等のプラスチックや、これらの廃プラスチック等から形成され、貯留部2の上部を覆う被覆部材6の垂直荷重、及び水圧による水平荷重を支持し、貯留部2の空間を確保する4本の柱状の連結部31と、4本の連結部31に固定され水平面に対して5度程度の角度で傾斜する傾斜板部32とから構成されている。
【0025】
また、充填部材3は、連結部31の上部に連結部材33を挟んで積み上げるようにしてもよい。
【0026】
このように積層された充填部材3は、例えば、図2においてS1,S2、S3,S4の矢印で示される傾斜方向に傾斜板部32の傾斜面が位置するように配置され、この傾斜板部32により誘導された雨水が、旋回流S5を生じさせて、雨水中の土砂が雨水の流れによって自然に集まる土砂集積点を形成するようになされている。
【0027】
そして、この土砂集積点から排出落下する土砂を収集するように、回収ユニット5で構成された沈砂部4が設けられている。
【0028】
回収ユニット5は、例えば図5に示すように、上部が開口され、底部が、平坦面52とこの平坦面の両側に連続する傾斜面53を有しており、平坦面52に土砂が堆積するように形成される。また、四隅には、充填部材3の連結部31と鉛直方向に連結する連結部51が設けられる。
【0029】
なお、回収ユニット5の形状は、上記したものに限定されるものではなく、上部の一部または全部が開口され、かつ堆積された土砂が散逸しない形状であればよい。
【0030】
また、回収ユニット5の大きさは、雨水貯留浸透施設1の設置場所における雨水に混入する土砂の量に応じて設定すればよいが、充填部材3に連設されるので、充填部材と干渉することがないように設定される。
【0031】
そして、回収ユニット5を形成する素材は、特に限定されるものではなく、金属、コンクリート、鉄筋コンクリート、プラスチック材料、石材、木材等が好適に利用できる。これらの素材のうちでも、充填部材3を形成するプラスチックに合わせて、プラスチック材料とすることが、施工性やメンテナンスの点から好ましい。
【0032】
このように形成された回収ユニット5は、鉛直方向に隣接する充填部材3と、連結部31、51同士が互いに嵌合することにより連結され、貯留部2底面に確実に配置されている。また、水平方向に隣接する回収ユニット5と充填部材3とは、同一平面上に配置されており、連続した水平面を形成するので、水平方向に長い回収ユニット5とすることも可能である。
【0033】
なお、回収ユニット5は、必要に応じて、複数箇所に分けて設置してもよい。また、回収ユニット5は、複数設けることが好ましい。複数の回収ユニット5を設けることにより、回収ユニット5が土砂で満タンになりにくくなるので、洗浄メンテナンスを行う頻度を減じることができる。さらに、回収ユニット5を貯留部2の底面に設けているので、回収ユニット5を深く形成することが可能で、この場合、回収ユニット5が土砂で満タンになりにくくなるので、洗浄メンテナンスを行う頻度を減じることができる。
【0034】
また、図2に示すように、回収ユニット5が配置された位置を挟んで貯留部2内を上下方向に貫通するスペースが設けられており、回収ユニット5に連通する角型マンホール11,12を設置している。そして、充填部材3の傾斜板部32で誘導された雨水が土砂とともに土砂集積点に集められ、回収ユニット5に落下する構成となっている。
【0035】
そして、この角型マンホール11,12は、回収ユニット5に堆積された土砂を除去する際に、バキューム管や洗浄水を噴射する管を通すスペースとして利用される。
【0036】
なお、上記説明した回収ユニット5は、一実施例であって、この例に限定されるものではない。例えば、回収ユニット5を貯留部2内であって、貯留部2の底面よりも上部に設けてもよい。
【0037】
次に、本実施形態における雨水貯留浸透施設1において、降雨があってから、雨水貯留浸透施設1によって土砂を除去するまでの過程について説明する。
【0038】
この雨水貯留施設1の周辺に雨が降り、側溝等により雨水が集められて泥溜め枡22に流入し、ここで泥分が沈殿されて上澄み水が導水管21から貯留部2に導入される。貯留部2に雨水が導入されると、上段の充填部材3から落ちた土砂は下段の充填部材3で中央に誘導され、土砂を含む雨水は回収ユニット5の方向に誘導され落下する。そして土砂は回収ユニット5に堆積する。したがって、貯留部2の底面全面にわたって、土砂が堆積することがなく、傾斜板部32によって誘導された回収ユニット5に土砂が集中して堆積する。しかも、雨水が流入する際に、自動的に土砂が所定の方向に誘導され自浄されるため、固形分を充填部材から取り除くための洗浄等の操作を必要としない。
【0039】
雨水貯留施設1を長期間使用すると土砂は徐々に堆積して量が増していく。また、降雨が激しいときは、泥溜め枡22を通過して流入する砂等が増える。このようにして回収ユニット5に堆積した土砂は、地面に開口する連通口13から目視で判断することができ、ある程度の量となった時点で連通口13から、例えばバキューム管を角型マンホール11,12に挿入して砂等の堆積物を吸い出して除去する。また、一方の角型マンホール11から高圧洗浄水を噴射し、他方の角型マンホール12から吸い出すと効率よく堆積した土砂を除去できる。このため、貯留部2に砂等が堆積して内容積が減少し、雨水の貯留量が減ることを防止できる。
【0040】
一方、降雨量が多く、導水管25から多量の雨水等が流れ込み貯留部2が満水状態となると、貯留部上部のオーバーフロー管23から雨水は流出し、図示していない下水管等に排水される。貯留部2内に溜められた貯留水を散水等に利用するときは、貯留部内の雨水をポンプで汲み上げて利用することができる。また、オリフィス管24の途中に取水枡を設けて、ここから貯留水を取水して利用するようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0041】
本発明は、雨水に混入した土砂を容易に除去することができ、施工が簡単な雨水の貯留浸透施設に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明に係る雨水貯留浸透施設の一実施形態の断面図である。
【図2】図1の被覆部材を省略した平面図である。
【図3】図1のA−A線断面図である。
【図4】本発明の充填部材の一例を示す斜視図である。
【図5】本発明の回収ユニットの一例を示す斜視図である。
【図6】従来の雨水貯留浸透施設を示す断面図である。
【符号の説明】
【0043】
1 雨水貯留浸透施設
2 貯留部
3 充填部材
4 沈砂部
5 回収ユニット




 

 


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