米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 固定構造物 -> 積水化学工業株式会社

発明の名称 給水管と給水栓との接続構造及び接続方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−170111(P2007−170111A)
公開日 平成19年7月5日(2007.7.5)
出願番号 特願2005−371880(P2005−371880)
出願日 平成17年12月26日(2005.12.26)
代理人 【識別番号】100082670
【弁理士】
【氏名又は名称】西脇 民雄
発明者 出口 好希 / 倉嶋 隆
要約 課題
管部材に損傷を与えることなく管部材の端部からの接続管の突出量を容易に調節することができる給水管と給水栓との接続構造及び接続方法を提供する。

解決手段
一端部13aが給水管11の上端部11aに接続される管部材13と給水栓12とを互いに接続するための接続管14の接続管本体23を合成樹脂材料で成形し、該接続管本体の挿入端部23aを管部材13の他端部13bに挿入し、接続管本体23及び管部材13を互いに例えば接着剤により接合する。
特許請求の範囲
【請求項1】
建物の壁を構成し互いに間隔をおいて配置される一対の壁体間を伸びる合成樹脂製の給水管と、端部に雄ねじ部が形成され、前記端部が他方の前記壁体をその前記一方の壁体側と反対側から貫通するように配置される金属製の給水栓とを互いに接続する構造であって、一端部が前記給水管の端部に接続され、前記給水管により案内される流体の流路の方向を前記給水栓の前記端部へ向けて転換するための合成樹脂製の管部材と、該管部材と前記給水栓とを互いに接続するための接続管とを備え、該接続管は、一端部が前記管部材の他端部に挿入され、他端部に前記給水栓の前記端部が挿入される合成樹脂製の接続管本体と、該接続管本体の前記他端部内に埋設され、前記雄ねじ部に螺合可能な雌ねじ部が内周面に形成された金属製の筒状体からなる雌ねじ部材とを備えることを特徴とする給水管と給水栓との接続構造。
【請求項2】
前記接続管本体の外周面には、前記接続管本体の前記他端部からの長さ寸法を読み取るための目盛りが付されていることを特徴とする請求項1に記載の給水管と給水栓との接続構造。
【請求項3】
前記管部材の外周面には、前記管部材への前記接続管本体の最大挿入量を示す表示部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の給水管と給水栓との接続構造。
【請求項4】
前記接続管本体の前記他端部には、前記接続管を被取付面に取り付けるための取付座が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の給水管と給水栓との接続構造。
【請求項5】
前記管部材は、その横断面がほぼL字状をなすように屈曲しており、前記管部材の前記両端部のうちいずれか一方の端部には、前記管部材を被取付面に取り付けるための取付座が設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の給水管と給水栓との接続構造。
【請求項6】
建物の壁を構成し互いに間隔をおいて配置される一対の壁体間を伸びる合成樹脂製の給水管と、端部に雄ねじ部が形成され、前記端部が他方の前記壁体をその前記一方の壁体側と反対側から貫通するように配置される金属製の給水栓とを互いに接続する方法であって、
前記給水管により案内される流体の流路の方向を前記給水栓の前記端部へ向けて転換するための合成樹脂製の管部材の一端部を前記給水管の端部に接続すること、
前記管部材と前記給水栓とを互いに接続するための接続管の合成樹脂製の接続管本体の一端部を前記管部材の他端部に挿入すること、
前記接続管本体を前記管部材の前記他端部に最大挿入量で挿入したときに、前記管部材からの前記接続管本体の突出量が前記管部材の前記他端部と前記他方の壁体との間隔の大きさよりも大きい場合、前記突出量を調節すべく前記接続管本体を前記間隔の大きさに応じて切断すること、
を含むことを特徴とする給水管と給水栓との接続方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、給水管と給水栓とを互いに接続する接続構造及び接続方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、建物の壁を構成し互いに間隔をおいて配置された一対の壁体間を伸びる合成樹脂製の給水管と、雄ねじ部が形成された端部が他方の壁体の一方の壁体側と反対側から貫通するように配置された給水栓とを互いに接続する接続構造が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この接続構造は、給水管に案内される流体の流路の方向を給水栓の端部へ向けて転換するための管部材と、該管部材及び給水栓を互いに接続するための金属製の接続管とを備える。
【0003】
管部材は、例えばポリ塩化ビニルのような合成樹脂からなり一端部に給水管の端部が挿入される挿入端部を有する管本体と、該管本体の他端部内に埋設され雌ねじ部が内周面に形成された金属製の筒状体からなる雌ねじ部材とを備える。接続管には、長さ寸法の異なる複数の種類があり、各種の接続管は、管本体の他端部と給水栓の端部との間隔の大きさに応じて選択的に用いられている。接続管の一端部の外周面には、管部材の雌ねじ部に螺合可能な雄ねじ部が形成されており、接続管の他端部の内周面には、給水栓の端部の雄ねじ部に螺合可能な雌ねじ部が形成されている。
【0004】
給水管と給水栓とを互いに接続する際、前記他方の壁体を配置する前に、前記一方の壁体に管本体を固定し、該管本体に給水管及び接続管をそれぞれ接続する。このとき、長さ寸法の異なる複数の接続管から、管本体の他端部と前記他方の壁体との間隔の想定される大きさに応じた長さ寸法を有する接続管を選択する。続いて、管本体への接続管のねじ込み量を変化させることにより、接続管の雌ねじ部への給水栓の雄ねじ部の螺合が可能となるように管本体の他端部からの接続管の突出量を調節する。その後、前記他方の壁体及び給水栓を配置し、該給水栓の雄ねじ部を接続管の雌ねじ部に螺合させることにより、給水栓及び接続管を互いに接続する。これにより、管部材及び接続管を介して給水管及び給水栓を互いに接続することができる。
【特許文献1】特開2001−355781号(第3−5頁、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、管部材の管本体の一端部と前記他方の壁体との間隙の実際の大きさが想定した間隔の大きさよりも小さく、施工現場に用意された接続管を最大のねじ込み量で管本体にねじ込んだときの管本体からの接続管の突出量が管本体及び前記他方の壁体間の実際の間隔よりも大きくなる場合、給水栓の雄ねじ部を接続管の雌ねじ部に螺合することができない。そこで、管本体の他端部からの接続管の突出量を小さくするために、接続管の長さ寸法を短くすべく該接続管を切断することが考えられる。
【0006】
しかしながら、接続管が金属製であることから、施工現場に専用の切断装置が用意されていない限り接続管を容易に切断することができない。また、施工現場に切断装置がたとえ用意されていたとしても、接続管の両端部にそれぞれ給水栓及び管本体との接続のための雄ねじ部及び雌ねじ部が形成されているため、接続管の両端部を切り落とすことができず、接続管の長さ寸法を小さくすることができない。
【0007】
このため、管本体からの接続管の突出量を調節するために、接続管を管本体に強引にねじ込んでしまうことがある。接続管を管本体に強引にねじ込んでしまうと、接続管の雄ねじ部が雌ねじ部材内を通過して管本体の内周面に切り込んでしまい、管部材に損傷を与える虞がある。
【0008】
そこで、本発明の目的は、管部材に損傷を与えることなく管部材からの接続管の突出量を容易に調節することができる給水管と給水栓との接続構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、建物の壁を構成し互いに間隔をおいて配置される一対の壁体間を伸びる合成樹脂製の給水管と、端部に雄ねじ部が形成され、前記端部が他方の前記壁体をその前記一方の壁体側と反対側から貫通するように配置される金属製の給水栓とを互いに接続する構造であって、一端部が前記給水管の端部に接続され、前記給水管により案内される流体の流路の方向を前記給水栓の前記端部へ向けて転換するための合成樹脂製の管部材と、該管部材と前記給水栓とを互いに接続するための接続管とを備え、該接続管は、一端部が前記管部材の他端部に挿入され、他端部に前記給水栓の前記端部が挿入される合成樹脂製の接続管本体と、該接続管本体の前記他端部内に埋設され、前記雄ねじ部に螺合可能な雌ねじ部が内周面に形成された金属製の筒状体からなる雌ねじ部材とを備えることを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記接続管本体の外周面には、前記接続管本体の前記他端部からの長さ寸法を読み取るための目盛りが付されていることを特徴とする。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記管部材の外周面には、前記管部材への前記接続管本体の最大挿入量を示す表示部が設けられていることを特徴とする。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の発明において、前記接続管本体の前記他端部には、前記接続管を被取付面に取り付けるための取付座が設けられていることを特徴とする。
【0013】
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の発明において、前記管部材は、その横断面がほぼL字状をなすように屈曲しており、前記管部材の前記両端部のうちいずれか一方の端部には、前記管部材を被取付面に取り付けるための取付座が設けられていることを特徴とする。
【0014】
請求項6に記載の発明は、建物の壁を構成し互いに間隔をおいて配置される一対の壁体間を伸びる合成樹脂製の給水管と、端部に雄ねじ部が形成され、前記端部が他方の前記壁体をその前記一方の壁体側と反対側から貫通するように配置される金属製の給水栓とを互いに接続する方法であって、前記給水管により案内される流体の流路の方向を前記給水栓の前記端部へ向けて転換するための合成樹脂製の管部材の一端部を前記給水管の端部に接続すること、前記管部材と前記給水栓とを互いに接続するための接続管の合成樹脂製の接続管本体の一端部を前記管部材の他端部に挿入すること、前記接続管本体を前記管部材の前記他端部に最大挿入量で挿入したときに、前記管部材からの前記接続管本体の突出量が前記管部材の前記他端部と前記他方の壁体との間隔の大きさよりも大きい場合、前記突出量を調節すべく前記接続管本体を前記間隔の大きさに応じて切断すること、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
請求項1に記載の発明によれば、管部材及び給水栓を互いに接続するための接続管の接続管本体が合成樹脂製であることから、金属により形成された場合に比べて接続管本体を容易に切断することができる。また、接続管本体の一端部が管部材の他端部に挿入されることから、接続管本体の一端部には、従来の接続管に形成された雄ねじ部のような管部材との接続のためのねじ部は形成されていないので、管部材との接続を阻害することなく接続管本体の一端部を切り落とすことができる。これにより、接続管本体の軸線に沿った長さ寸法を容易に調節することができる。従って、管部材の他端部と前記他方の壁体との間隙の実際の大きさが想定した間隔の大きさよりも小さく、接続管本体の一端部を管部材の他端部に最大挿入量で挿入したときの管部材からの接続管本体の突出量が管部材及び前記他方の壁体間の実際の間隔の大きさよりも大きい場合でも、接続管本体の一端部を切断し、接続管本体を管部材の他端部に挿入することにより、管部材からの接続管本体の突出量を管部材の他端部と前記他方の壁体との間の間隙の実際の大きさに応じて容易に調節することができる。
【0016】
これにより、管部材の他端部と前記他方の壁体との間隙の実際の大きさが想定した間隔の大きさよりも小さい場合でも、管部材の他端部からの接続管本体の突出量を調節するために接続管本体を管部材の他端部に強引に押し込む必要はないので、接続管本体を管部材の他端部に強引に押し込むことによる従来のような管部材の破損を確実に抑制することができる。
【0017】
請求項2に記載の発明によれば、接続管本体の外周面に、接続管本体の他端部からの長さ寸法を読み取るための目盛りが付されていることから、管部材の他端部と前記他方の壁体との間の間隙の大きさに応じた接続管本体の一端部の切断位置を容易に視認することができる。
【0018】
請求項3に記載の発明によれば、管部材の外周面には、管部材の他端部への接続管本体の一端部の最大挿入量を示す表示部が設けられていることから、管部材の他端部と給水栓の端部との間の間隙の大きさに応じて接続管本体の一端部を切断する際、接続管本体の一端部から切断位置までの長さ寸法を計算するときに、管部材の他端部への接続管本体の一端部の挿入量を考慮して計算することができる。これにより、接続管本体の一端部から切断位置までの長さ寸法をより正確に求めることができる。
【0019】
請求項4に記載の発明によれば、接続管本体の他端部に、接続管を被取付面に取り付けるための取付座が設けられていることから、接続管を各壁体の面及び該各壁体間に架け渡された建材の面等に、給水管に案内された流体の流路に応じて取付座を介して容易に固定することができる。また、取付座が接続管本体の切断されない他端部に設けられていることから、接続管本体の切断時に取付座が切断の妨げになることはない。
【0020】
請求項5に記載の発明によれば、管部材は、その横断面がほぼL字状をなすように屈曲しており、両端部のうちいずれか一方の端部には、管部材を被取付面に取り付けるための取付座が設けられていることから、例えば前記一方の壁体に沿って上下方向に伸びる給水管に案内される流体の流路を前記他方の壁体へ向けて転換するとき、管部材の前記一方の端部が上方又は下方へ向き且つ他方の端部が前記他方の壁体へ向くように管部材を配置し、取付座を前記一方の壁体の面に取り付けることにより、取付座を介して管部材を前記一方の壁体に固定することができる。また、各壁体間に建材が架け渡されている場合には、管部材を前記一方の端部が前記他方の壁体へ向くように配置し、取付座を前記建材の面に取り付けることにより、取付座を介して管部材を前記建材に固定することができる。
【0021】
請求項6に記載の発明によれば、給水管により案内される流体の流路の方向を給水栓の端部へ向けて転換するための合成樹脂製の管部材の一端部を給水管の端部に接続し、管部材と給水栓とを互いに接続するための接続管の合成樹脂製の接続管本体の一端部を管部材の他端部に挿入し、接続管本体を管部材の他端部に最大挿入量で挿入したときに、管部材からの接続管本体の突出量が管部材の他端部と他方の壁体との間隔の大きさよりも大きい場合、突出量を調節すべく接続管本体を間隔の大きさに応じて切断する。これにより、管部材の他端部と前記他方の壁体との間隙の実際の大きさが想定間隔の大きさよりも小さく、接続管本体の一端部を管部材の他端部に最大挿入量で挿入したときの管部材からの接続管本体の突出量が管部材及び前記他方の壁体間の実際の間隔の大きさよりも大きい場合でも、接続管本体を切断し、接続管本体を管部材の他端部に挿入することにより、管部材からの接続管本体の突出量を管部材の他端部と前記他方の壁体との間の間隙の実際の大きさに応じて容易に調節することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
本発明を図示の実施例に沿って説明する。
【実施例】
【0023】
図1は、住宅に設けられる給水管11と給水栓12とを互いに接続する接続構造10に本発明を適用した例を示す。本発明に係る接続構造10は、給水管11に接続され、該給水管に案内される水の流路の方向を転換するための管部材13と、該管部材及び給水栓12を互いに接続するための接続管14とを備える。
【0024】
給水管11は、図示の例では、住宅の外周壁15内に配置されている。外周壁15は、住宅の外方側に位置するように配置された外壁体16と、該外壁体に住宅の内方へ間隔をおいて配置された内壁体17とを備える。給水管11は、図示の例では、例えばポリ塩化ビニルのような合成樹脂からなり、各壁体16,17間に外壁体16の近傍で該壁体に沿って上下方向に伸びるように配置されている。
【0025】
給水栓12は、従来よく知られているように、金属材料で成形されており、給水管11内を経て住宅の例えば図示しない洗面所に供給される水の流量を制御するための栓である。給水栓12は、接続管14に接続される接続端部18を有し、該接続端部の外周面18aには、接続端部18の周方向に沿ってねじ切りされた雄ねじ部19が形成されている。給水栓12は、内壁体17の外壁体16側と反対側に接続端部18が内壁体17に形成された貫通孔20を貫通するように配置されている。
【0026】
管部材13は、例えばポリ塩化ビニルのような合成樹脂からなり、図示の例では、その縦断面がほぼL字状をなすように屈曲している。管部材13の一端部13aには、給水管11の上端部11aが挿入され、管部材13の他端部13bには、接続管14の後述する接続管本体23の挿入端部23aが挿入される。管部材13の各端部13a,13bの内径の大きさは、図示の例では、互いに等しい大きさを有する。
【0027】
管部材13の他端部13bにおける外周面13cには、図2に示すように、他端部13bへの前記接続管本体23の挿入端部23aの挿入可能な量の最大値すなわち最大挿入量を示す表示部21が設けられている。表示部21は、管部材13の他端部13bの軸線に沿って直線的に伸び、前記接続管本体23の挿入端部23aの最大挿入位置を示す標線21aと、該標線の長さ寸法を示す数字21bとで構成されている。
【0028】
また、図示の例では、管部材13の一端部13aにおける外周面13cには、管部材13を被取付面に取り付けるための取付座22が設けられている。取付座22は、管部材13の一端部13aの軸線に沿って伸びる板状をなしており、その板厚方向が管部材13の一端部13aの径方向に一致するように配置されている。管部材13は、図1に示す例では、その他端部13bが給水栓12の接続端部18へ向き且つ一端部13aが下方へ向くように配置されており、取付座22が例えば図示しないボルト及びナットのような締結部材又は接着剤により外壁体16の内面16aに取り付けられることにより、該外壁体に固定されている。
【0029】
管部材13及び給水栓12を互いに接続するための接続管14は、図1に示すように、円筒状の前記した接続管本体23と、内周面25aに給水栓12の雄ねじ部19に螺合可能な雌ねじ部24が形成された円筒状の雌ねじ部材25とを備える。
【0030】
接続管本体23は、管部材13と同様な合成樹脂材料で成形されている。また、接続管本体23は、その一端部に管部材13の他端部13bに挿入される前記した挿入端部23aを有し、他端部に給水栓12の接続端部18が挿入される嵌合端部23bを有する。接続管本体23の軸線に沿った長さ寸法は、長さ寸法が互いに異なる従来のような複数の接続管のうち、最も長さ寸法が長い接続管の長さ寸法に設定されている。
【0031】
接続管本体23の外周面23cには、図3に示すように、嵌合端部23bからの接続管本体23の軸線に沿った長さ寸法を読み取るための目盛り26が付されている。目盛り26は、図示の例では、1cm間隔で付されている。
【0032】
また、接続管本体23の嵌合端部23bにおける外周面23cには、接続管14を被取付面に取り付けるための取付座27が設けられている。取付座27は、接続管本体23の軸線に沿って伸びる板状をなしており、その板厚方向を接続部材23の径方向に一致させて配置されている。
【0033】
雌ねじ部材25は、金属材料で成形されており、図1に示すように、その軸線が接続管本体23の軸線に一致し且つ内周面15aが接続管本体23の内方に露出するように、接続管本体23の嵌合端部23b内に埋設されている。接続管本体23への雌ねじ部材25の埋設は、例えば従来よく知られたインサート成形により行われる。
【0034】
給水管11と給水栓12とを互いに接続する際、先ず、内壁体17を配置する前に配置された外壁体16に沿って伸びる給水管11の上端部11aを管部材13の一端部13aに挿入し、例えば図示しない接着剤により給水管11及び管部材13を互いに接合する。更に、この状態で、管部材13の一端部13aに設けられた取付座22を外壁体16の内面16aに取り付けることにより、管部材23を外壁体16に固定する。
【0035】
次に、管部材13の他端部13bに接続管14の接続管本体23の挿入端部23aを挿入する。このとき、管部材13の他端部13bと内壁体17との間隔L(図1参照。)の大きさが想定した間隔の大きさよりも小さい場合に、管部材13の他端部13bに接続管本体23の挿入端部23aをその最大挿入量で挿入したときの管部材13からの接続管本体23の突出量が、外壁体16と後に配置される内壁体17との間隔の大きさから求められる管部材13の他端部13b及び内壁体17間の間隔Lの大きさよりも大きいとき、管部材13からの接続管本体23の突出量を調節する。
【0036】
管部材13からの接続管本体23の突出量を調節する際、先ず、前記した間隔Lの大きさと、管部材13に設けれた表示部21の数字21bとを足し合わせ、その値を、接続管本体23の外周面23cに付された目盛り26から読み取る。次に、読み取った目盛り26の位置、又は、その位置と間隔Lの大きさに相当する目盛り26の位置との間で、接続管本体23を切断することにより挿入端部23aを部分的に除去する。接続管本体23の切断は、例えば図示しないカッターにより行うことができる。接続管本体23の挿入端部23aを除去することにより、接続管本体23の軸線に沿った長さ寸法が調節される。
【0037】
接続管本体23の長さ寸法を調節した後、接続管本体23の挿入端部23aを管部材13の他端部13bに挿入し、該他端部からの接続管本体23の突出量が前記間隔Lの大きさにほぼ等しくなるように、管部材13の他端部13bへの接続管本体23の挿入量を微調整する。これにより、管部材13からの接続管本体23の突出量の調節が終了する。その後、管部材13の他端部13bと接続管本体23の挿入端部23aとを例えば接着剤により接合する。これにより、接続管14及び給水管11が管部材13を介して互いに接続される。
【0038】
続いて、内壁体17を所定の場所に配置する。内壁体17に、接続管本体23の嵌合端部23bに対応する位置で前記した貫通孔20を予め形成しておくことが望ましい。管部材13の他端部13aからの接続管本体23の突出量が前記間隔Lの大きさに等しいことから、内壁体17を配置した状態では、内壁体17の貫通孔20の縁部に接続管本体23の嵌合端部23bが当接する。これにより、貫通孔20と接続管本体23の嵌合端部23bとが連通する。
【0039】
その後、給水栓12の接続端部18を内壁体17に形成された貫通孔20に挿入し、接続端部18に形成された雄ねじ部19を接続管本体23の嵌合端部23bに埋設された雌ねじ部材25の雌ねじ部24に螺合させる。これにより、給水栓12及び管部材13が接続管14を介して互いに接続され、給水管11及び給水栓12が管部材13及び接続管14を介して互いに接続される。
【0040】
本実施例によれば、前記したように、管部材13及び給水栓12を互いに接続するための接続管14の接続管本体23が合成樹脂製であることから、金属により形成された場合に比べて接続管本体23を容易に切断することができる。また、接続管本体23の挿入端部23aが管部材13の他端部13bに挿入されることから、接続管本体23の挿入端部23aには、従来の接続管に形成された雄ねじ部のような管部材との接続のためのねじ部は形成されていないので、管部材13との接続を阻害することなく接続管本体23の挿入端部23aを切り落とすことができる。これにより、接続管本体23の軸線に沿った長さ寸法を容易に調節することができる。
【0041】
従って、管部材13の他端部13bと外周壁15の内壁体17との間隙の大きさが想定した大きさよりも小さく、接続管本体23の挿入端部23aを管部材13の他端部13bに最大挿入量で挿入しても管部材13からの接続管本体23の突出量が管部材13及び内壁体17間の実際の間隔Lの大きさより大きい場合でも、接続管本体23の挿入端部23aを切断し、接続管本体23を管部材13の他端部13bに挿入することにより、管部材13の他端部13bからの接続管本体23の突出量を管部材13の他端部13bと内壁体17との間の間隙の実際の大きさLに応じて容易に調節することができる。
【0042】
これにより、管部材13の他端部13bと内壁体17との間隙の実際の大きさLが想定した大きさよりも小さい場合でも、管部材13の他端部13bからの接続管本体23の突出量を調節するために接続管本体23を管部材13の他端部13bに強引に押し込む必要はないので、接続管本体23を管部材13の他端部13bに強引に押し込むことによる従来のような管部材13の破損を確実に抑制することができる。
【0043】
また、前記したように、接続管本体23の外周面23cに、接続管本体23の嵌合端部23bからの長さ寸法を読み取るための目盛り26が付されていることから、管部材13の他端部13bと内壁体17との間の間隔Lの大きさに応じた接続管本体23の挿入端部23aの切断位置を容易に視認することができる。
【0044】
更に、前記したように、管部材13の外周面13cには、管部材13の他端部13bへの接続管本体23の挿入端部23aの最大挿入量を示す表示部21が設けられていることから、前記間隔Lの大きさに応じて接続管本体の一端部を切断する際、接続管本体の一端部から切断位置までの長さ寸法を計算するときに、管部材13の他端部13bへの接続管本体23の挿入端部23aの挿入量を考慮して計算することができる。これにより、接続管本体23の嵌合端部23bから切断位置までの長さ寸法をより正確に求めることができる。
【0045】
また、前記したように、接続管本体23の嵌合端部23bに、接続管14を被取付面に取り付けるための取付座27が設けられていることから、接続管14を各壁体16,17の面、又は、各壁体16,17間に建材28(図1参照。)が架け渡されている場合には該建材の下面28aに、給水管11に案内された流体の流路に応じて取付座27を介して容易に固定することができる。また、取付座27が接続管本体23の切断されない嵌合端部23bに設けられていることから、接続管本体23の切断時に取付座27が切断の妨げになることはない。
【0046】
更に、前記したように、管部材13は、その横断面がほぼL字状をなすように屈曲しており、一端部13aには、管部材13を被取付面に取り付けるための取付座22が設けられていることから、給水管11に案内される流体の流路を内壁体17へ向けて転換するとき、管部材13の一端部13aが上方又は下方へ向き且つ他端部13bが内壁体17へ向くように管部材13を配置し、取付座22を外壁体16の内面16aに取り付けることにより、取付座22を介して管部材13を外壁体16に固定することができる。また、各壁体16,17間に前記した建材28が架け渡されている場合には、一端部13aが内壁体17へ向くように配置し、取付座22を前記建材28の下面28aに取り付けることにより、取付座22を介して管部材13を前記建材28に固定することができる。このとき、管部材13の各端部13a,13bが、前記したように、互いに等しい内径を有することから、管部材13の他端部13bと給水管11との接続が可能となる。
【0047】
本実施例では、給水管11が、住宅の外周壁15内に配置された例を示したが、これに代えて、住宅の部屋と部屋とを仕切る内壁内に給水管11を配置することができる。
【0048】
また、本実施例では、住宅に設けられる給水管11と給水栓12とを互いに接続する接続構造10に本発明を適用した例を示したが、これに代えて、住宅以外の建物に設けられる給水管及び給水栓を互いに接続する接続構造に本発明を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明に係る給水管と給水栓との接続構造を概略的に示す縦断面図である。
【図2】本発明に係る管部材を概略的に示す平面図である。
【図3】本発明に係る接続管を概略的に示す平面図である。
【符号の説明】
【0050】
10 接続構造
11 給水管
12 給水栓
13 管部材
14 接続管
15 壁(外周壁)
16,17 壁体(外壁体、内壁体)
19 雄ねじ部
21 表示部
23 接続管本体
24 雌ねじ部
25 雌ねじ部材
26 目盛り




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013