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発明の名称 柱省略ユニット車庫
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−170085(P2007−170085A)
公開日 平成19年7月5日(2007.7.5)
出願番号 特願2005−370673(P2005−370673)
出願日 平成17年12月22日(2005.12.22)
代理人 【識別番号】100081385
【弁理士】
【氏名又は名称】塩川 修治
発明者 前田 謙一
要約 課題
柱省略ユニット車庫において、柱を省略した広い通路スペースや駐車スペースを形成すること。

解決手段
柱21と梁22、23を箱形に接合した骨組構造体からなる車庫ユニット11の複数個を隣接して接合し、通路スペース13と駐車スペース14を備えた柱省略ユニット車庫10であって、少なくとも一部の車庫ユニットが骨組構造体の一部の柱21を省略した柱省略車庫ユニット12であるもの。
特許請求の範囲
【請求項1】
柱と梁を箱形に接合した骨組構造体からなる車庫ユニットの複数個を隣接して接合し、通路スペースと駐車スペースを備えた柱省略ユニット車庫であって、
少なくとも一部の車庫ユニットが骨組構造体の一部の柱を省略した柱省略車庫ユニットであることを特徴とする柱省略ユニット車庫。
【請求項2】
前記柱省略車庫ユニットが骨組構造体の少なくとも1個のコーナー部を柱省略コーナー部としてなり、
複数個の柱省略車庫ユニットの柱省略コーナー部を互いに突き合せて柱省略接合部を形成し、
相隣る柱省略車庫ユニットの柱省略接合部を挟んで一直線をなす柱省略ライン上に位置する天井梁同士が補強手段を介して接続された請求項1に記載の柱省略ユニット車庫。
【請求項3】
前記補強手段が相隣る柱省略車庫ユニットの柱省略ライン上で、一方側の天井梁から他方側の天井梁に渡り、それらの天井梁に添設される補強梁である請求項2に記載の柱省略ユニット車庫。
【請求項4】
前記補強手段が相隣る柱省略車庫ユニットの柱省略ライン上にある、一方側の天井梁と他方側の天井梁をそれら柱省略車庫ユニットの他の天井梁より成の高い成高天井梁とし、それら成高天井梁の端部同士を剛接合してなる請求項2に記載の柱省略ユニット車庫。
【請求項5】
2個の前記車庫ユニットの長辺同士を隣接して接合し、それら2個の車庫ユニットの内部を駐車スペースとし、それら2個の車庫ユニットのうちの少なくとも一方の車庫ユニットの、他方の車庫スペースに接していない長辺側を駐車スペースに対する出入口とする請求項1〜4のいずれかに記載の柱省略ユニット車庫。
【請求項6】
2個の前記柱省略車庫ユニットの長辺同士を隣接して接合し、それら2個の柱省略車庫ユニットの短辺同士が形成する柱省略ラインが、前記駐車スペースの出入口を形成する車庫ユニットの長辺に沿うように配置され、
それら2個の柱省略車庫ユニットの内部を通路スペースとする請求項5に記載の柱省略ユニット車庫。
【請求項7】
前記駐車スペースの出入口を形成する車庫ユニットの長辺の長さが、前記柱省略車庫ユニットの短辺の長さの2倍をこえるとき、前記通路スペースを形成する2個の柱省略車庫ユニットの長辺同士が継ぎパネルを介する状態で隣接して接合される請求項6に記載の柱省略ユニット車庫。
【請求項8】
2個の前記柱省略車庫ユニットの長辺同士を隣接して接合し、それら2個の柱省略車庫ユニットのうちの一方の柱省略車庫ユニットの、他方の柱省略車庫ユニットに接していない長辺が、前記駐車スペースの出入口を形成する車庫ユニットの長辺に隣接して接合され、
それら2個の柱省略車庫ユニットの内部を通路スペースとする請求項5に記載の柱省略ユニット車庫。
【請求項9】
前記通路スペースを形成する2個の柱省略車庫ユニットと、前記駐車スペースを形成する2個の車庫ユニットとで1組をなすユニット群が、それら車庫ユニットの長辺に沿う方向に複数群連続設置されてなる請求項6〜8のいずれかに記載の柱省略ユニット車庫。
【請求項10】
前記通路スペースを形成する2個の柱省略車庫ユニットを挟む両側に、前記駐車スペースを形成する2個の車庫ユニットが設置されてなる請求項6〜9のいずれかに記載の柱省略ユニット車庫。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれかに記載の柱省略ユニット車庫の構築方法であって、
柱省略車庫ユニットとして、柱を省略する部分に仮柱を着脱自在としてなるものを用い、
柱省略車庫ユニットに補強手段を施すまでは仮柱を設けておき、補強手段の施工後に仮柱を取外す柱省略ユニット車庫の構築方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は柱省略ユニット車庫に関する。
【背景技術】
【0002】
立体駐車場を構成する組立式建造物として、特許文献1に記載の如く、柱と梁を箱形に接合した骨組構造体からなるユニットの複数個を隣接して接合し、通路スペースと駐車スペースを備えるようにしたものがある。
【特許文献1】特開昭64-33333
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、特許文献1の建造物では、ユニットの4つのコーナー部に必ず柱を立設しており、この柱が広々とした通路スペースや駐車スペースを形成することの邪魔になり易い。特に、車両が旋回して移動する通路スペースの出入口や駐車スペースの出入口では広々とした開口巾を確保することが望まれる。
【0004】
本発明の課題は、柱省略ユニット車庫において、柱を省略した広い通路スペースや駐車スペースを形成することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1の発明は、柱と梁を箱形に接合した骨組構造体からなる車庫ユニットの複数個を隣接して接合し、通路スペースと駐車スペースを備えた柱省略ユニット車庫であって、少なくとも一部の車庫ユニットが骨組構造体の一部の柱を省略した柱省略車庫ユニットであるようにしたものである。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1の発明において更に、前記柱省略車庫ユニットが骨組構造体の少なくとも1個のコーナー部を柱省略コーナー部としてなり、複数個の柱省略車庫ユニットの柱省略コーナー部を互いに突き合せて柱省略接合部を形成し、相隣る柱省略車庫ユニットの柱省略接合部を挟んで一直線をなす柱省略ライン上に位置する天井梁同士が補強手段を介して接続されたものである。
【0007】
請求項3の発明は、請求項2の発明において更に、前記補強手段が相隣る柱省略車庫ユニットの柱省略ライン上で、一方側の天井梁から他方側の天井梁に渡り、それらの天井梁に添設される補強梁であるようにしたものである。
【0008】
請求項4の発明は、請求項2の発明において更に、前記補強手段が相隣る柱省略車庫ユニットの柱省略ライン上にある、一方側の天井梁と他方側の天井梁をそれら柱省略車庫ユニットの他の天井梁より成の高い成高天井梁とし、それら成高天井梁の端部同士を剛接合してなるようにしたものである。
【0009】
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれかの発明において更に、2個の前記車庫ユニットの長辺同士を隣接して接合し、それら2個の車庫ユニットの内部を駐車スペースとし、それら2個の車庫ユニットのうちの少なくとも一方の車庫ユニットの、他方の車庫スペースに接していない長辺側を駐車スペースに対する出入口とするようにしたものである。
【0010】
請求項6の発明は、請求項5の発明において更に、2個の前記柱省略車庫ユニットの長辺同士を隣接して接合し、それら2個の柱省略車庫ユニットの短辺同士が形成する柱省略ラインが、前記駐車スペースの出入口を形成する車庫ユニットの長辺に沿うように配置され、それら2個の柱省略車庫ユニットの内部を通路スペースとするようにしたものである。
【0011】
請求項7の発明は、請求項6の発明において更に、前記駐車スペースの出入口を形成する車庫ユニットの長辺の長さが、前記柱省略車庫ユニットの短辺の長さの2倍をこえるとき、前記通路スペースを形成する2個の柱省略車庫ユニットの長辺同士が継ぎパネルを介する状態で隣接して接合されるようにしたものである。
【0012】
請求項8の発明は、請求項5の発明において更に、2個の前記柱省略車庫ユニットの長辺同士を隣接して接合し、それら2個の柱省略車庫ユニットのうちの一方の柱省略車庫ユニットの、他方の柱省略車庫ユニットに接していない長辺が、前記駐車スペースの出入口を形成する車庫ユニットの長辺に隣接して接合され、それら2個の柱省略車庫ユニットの内部を通路スペースとするようにしたものである。
【0013】
請求項9の発明は、請求項6〜8のいずれかの発明において更に、前記通路スペースを形成する2個の柱省略車庫ユニットと、前記駐車スペースを形成する2個の車庫ユニットとで1組をなすユニット群が、それら車庫ユニットの長辺に沿う方向に複数群連続設置されてなるようにしたものである。
【0014】
請求項10の発明は、請求項6〜9のいずれかの発明において更に、前記通路スペースを形成する2個の柱省略車庫ユニットを挟む両側に、前記駐車スペースを形成する2個の車庫ユニットが設置されてなるようにしたものである。
【0015】
請求項11の発明は、請求項1〜10のいずれかに記載の柱省略ユニット車庫の構築方法であって、柱省略車庫ユニットとして、柱を省略する部分に仮柱を着脱自在としてなるものを用い、柱省略車庫ユニットに補強手段を施すまでは仮柱を設けておき、補強手段の施工後に仮柱を取外すようにしたものである。
【発明の効果】
【0016】
(請求項1)
(a)柱省略ユニット車庫の一部が柱省略車庫ユニットにより構成されるから、柱を省略した広い通路スペース及び/又は駐車スペースを形成できる。
【0017】
(請求項2)
(b)柱省略ユニット車庫において、前記柱省略車庫ユニットが骨組構造体の少なくとも1個のコーナー部を柱省略コーナー部としてなり、複数個の柱省略車庫ユニットの柱省略コーナー部を互いに突き合せて柱省略接合部を形成し、相隣る柱省略車庫ユニットの柱省略接合部を挟んで一直線をなす柱省略ライン上に位置する天井梁同士が補強手段を介して接続される。従って、柱省略ユニット車庫の構造強度を補強しながら、柱を省略した広い通路スペース及び/又は駐車スペースを形成できる。
【0018】
(請求項3)
(c)前記補強手段が相隣る柱省略車庫ユニットの柱省略ライン上で、一方側の天井梁から他方側の天井梁に渡り、それらの天井梁に添設される補強梁であるものとすることにより、柱省略ユニット車庫の構造強度を簡易に補強できる。
【0019】
(請求項4)
(d)前記補強手段が相隣る柱省略車庫ユニットの柱省略ライン上にある、一方側の天井梁と他方側の天井梁をそれら柱省略車庫ユニットの他の天井梁より成の高いで、成高天井梁とし、それら成高天井梁の端部同士を剛接合してなるものとすることにより、柱省略ユニット車庫の構造強度を簡易に補強できる。
【0020】
(請求項5)
(e)柱省略ユニット車庫において、2個の前記車庫ユニットの長辺同士を隣接して接合し、それら2個の車庫ユニットの内部を駐車スペースとし、それら2個の車庫ユニットのうちの少なくとも一方の車庫ユニットの、他方の車庫スペースに接していない長辺側を駐車スペースに対する出入口とする。従って、2個の車庫ユニットの内部を中央に柱のない広々とした駐車スペースにできるし、一方の車庫ユニットの長辺側を駐車スペースに対する出入口とすることにより、駐車スペースの出入口に車庫ユニットの柱がない広々とした開口巾を形成できる。
【0021】
(請求項6)
(f)柱省略ユニット車庫において、2個の前記柱省略車庫ユニットの長辺同士を隣接して接合し、それら2個の柱省略車庫ユニットの短辺同士が形成する柱省略ラインが、前記駐車スペースの出入口を形成する車庫ユニットの長辺に沿うように配置され、それら2個の柱省略車庫ユニットの内部を通路スペースとする。従って、通路スペースを形成する2個の柱省略車庫ユニットの柱省略ラインが、上述(e)の2個の車庫ユニットが形成する駐車スペースの出入口に沿うように配置されるから、該駐車スペースの出入口に柱省略車庫ユニットの柱省略した広い開口巾を形成できる。また、2個の柱省略車庫ユニットの長辺が、通路スペースの通路巾方向に配置されるから、柱省略した広い通路巾を形成できる。
【0022】
(請求項7)
(g)柱省略ユニット車庫において、上述(f)の駐車スペースの出入口を形成する車庫ユニットの長辺の長さが、前記柱省略車庫ユニットの短辺の長さの2倍をこえるとき、前記通路スペースを形成する2個の柱省略車庫ユニットの長辺同士が継ぎパネルを介する状態で隣接して接合される。従って、駐車スペースの出入口の開口巾を一層広くできる。
【0023】
(請求項8)
(h)柱省略ユニット車庫において、2個の前記柱省略車庫ユニットの長辺同士を隣接して接合し、それら2個の柱省略車庫ユニットのうちの一方の柱省略車庫ユニットの、他方の柱省略車庫ユニットに接していない長辺が、前記駐車スペースの出入口を形成する車庫ユニットの長辺に隣接して接合され、それら2個の柱省略車庫ユニットの内部を通路スペースとする。従って、通路スペースを形成する2個の柱省略車庫ユニットの長辺が、上述(e)の2個の車庫ユニットが形成する駐車スペースの出入口に沿うように配置されるから、該駐車スペースの出入口に柱省略車庫ユニットの柱省略した広い開口巾を形成できる。また、2個の柱省略車庫ユニットの短辺同士が形成する柱省略ラインが、通路スペースの通路巾方向に配置されるから、柱省略した広い通路巾を形成できる。
【0024】
(請求項9)
(i)柱省略ユニット車庫において、前記通路スペースを形成する2個の柱省略車庫ユニットと、前記駐車スペースを形成する2個の車庫ユニットとで1組をなすユニット群が、それら車庫ユニットの長辺に沿う方向に複数群連続設置される。従って、連続する通路スペースに沿って、複数の駐車スペースを並置できる。
【0025】
(請求項10)
(j)柱省略ユニット車庫において、前記通路スペースを形成する2個の柱省略車庫ユニットを挟む両側に、前記駐車スペースを形成する2個の車庫ユニットが設置される。従って、通路スペースの両側に駐車スペースを配置できる。
【0026】
(請求項11)
(k)柱省略車庫ユニットに設けた仮柱は、該柱省略車庫ユニットの工場製造段階、輸送保管段階を経た現地据付け後、補強手段の施工完了まで取外されない。従って、補強手段の施工時の柱省略車庫ユニットの強度を低下させることがなく、施工段階の建物強度も十分に確保でき、施工性は良い。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
図1は実施例1の柱省略ユニット車庫を示す模式平面図、図2は柱省略車庫ユニットの補強構造を示す模式斜視図、図3は実施例2の柱省略ユニット車庫を示す模式平面図、図4は柱省略車庫ユニットの補強構造を示す模式斜視図、図5は実施例3の柱省略ユニット車庫を示す模式平面図、図6は柱省略車庫ユニットの補強構造を示す模式斜視図、図7は標準車庫ユニットを示す模式斜視図、図8は柱省略車庫ユニットを示す模式斜視図、図9は実施例1の柱省略車庫ユニットの補強構造を示す模式斜視図、図10は柱省略車庫ユニットの変形例を示す模式斜視図、図11は柱省略車庫ユニットの補強構造の変形例を示し、(A)は模式斜視図、(B)は要部側面図である。尚、図1、図3、図5は、各車庫ユニットの外郭を明瞭に示すため、各車庫ユニットの据付間隔を実際より大きくして示している。図1、図3、図5で、補強梁31は少なくともその両端で車庫ユニット11、12と密着して接合されるものであるが、発明を理解し易くするため、それらの車庫ユニット11、12から離間して図示している。
【実施例】
【0028】
本発明の柱省略ユニット車庫10は、工場生産した複数の車庫ユニット11、12を建築現場に輸送し、予め設置した基礎の上にて隣接設置したものであり、一部の車庫ユニット11を標準車庫ユニット11とし、他の一部の車庫ユニット12を柱省略車庫ユニット12とし、柱省略した広い、通路スペース13と駐車スペース14を備える。
【0029】
標準車庫ユニット11は、図7に示す如く、4本の角鋼管製柱21と、4本の形鋼製床梁22と、4本の形鋼製天井梁23とを箱形に接合した骨組構造体である。標準車庫ユニット11は、4個のコーナー部で、相交差する床梁22をジョイントピース22Aにより柱21の下端部に接合し、相交差する天井梁23をジョイントピース23Aにより柱21の上端部に接合して構成される。
【0030】
柱省略車庫ユニット12は、図8に示す如く、標準車庫ユニット11の4本の柱21のうちで、標準車庫ユニット11の長辺側で相隣る2本の柱21を省略したものである。柱省略車庫ユニット12は、柱省略コーナー部12Aで、相交差する床梁22をジョイントピース22Bにより短柱24に接合し、相交差する天井梁23をジョイントピース23Bにより短柱25に接合される。柱省略車庫ユニット12では、柱省略コーナー部12Aに仮柱26を着脱自在に設ける。仮柱26は、ボルト、ピン等の着脱手段により、短柱24と短柱25に着脱自在に結合される。
【0031】
尚、車庫ユニット11、12は、平面視長方形をなし、例えば短辺2.5m、長辺5.6mである。
【0032】
柱省略ユニット車庫10は、複数個の柱省略車庫ユニット12の柱省略コーナー部12Aを互いに突き合せて柱省略接合部Aを形成し、相隣る柱省略車庫ユニット12の柱省略接合部Aを挟んで一直線をなす柱省略ライン上に位置する天井梁23同士が補強手段30を介して接続される。以下、柱省略ユニット車庫10の具体例について説明する。
【0033】
(実施例1)(図1、図2、図9)
図1の柱省略ユニット車庫10は、2個の標準車庫ユニット11、11の床梁22、天井梁23の長辺同士を隣接して接合し、それら2個の柱省略車庫ユニット11、11の内部を駐車スペース14とする。更に、それら2個の柱省略車庫ユニット11、11のうちの一方の柱省略車庫ユニット11の、他方の柱省略車庫ユニット11に接していない長辺側を駐車スペースの14の出入口14Aとする。駐車スペース14は、出入口14Aの開口巾(間口)の半分ずつを各1台の車両1の出入口巾として割当て、2台の車両1を出入口14Aから出入可能にして駐車可能にする。
【0034】
柱省略ユニット車庫10は、2個の柱省略車庫ユニット12、12の床梁22、天井梁23の長辺同士を隣接して接合し、それら2個の柱省略車庫ユニット12、12の床梁22、天井梁23の短辺同士が形成する柱省略ラインが、駐車スペース14の出入口14Aを形成する標準車庫ユニット11の床梁22、天井梁23の長辺に沿うように配置され、それら2個の柱省略車庫ユニット12、12の内部を通路スペース13とする。
【0035】
柱省略ユニット車庫10は、相隣る柱省略車庫ユニット12、12の柱省略ライン上で、一方側の天井梁23から他方側の天井梁23に渡り、それらの天井梁23に添設される補強梁31を設け、これを前述の補強手段30とする。即ち、図2、図9に示す如く、2個の柱省略車庫ユニット12それぞれの柱省略コーナー部12Aを柱省略接合部Aにて互いに突き合せ配置し、駐車スペース14の出入口14Aを形成する標準車庫ユニット11をそれら2個の柱省略車庫ユニット12の柱省略接合部Aを含む同一面内で柱省略接合部Aの両側に渡るように隣接配置し、それら2個の柱省略車庫ユニット12と1個の標準車庫ユニット11とによって柱21に遮られることのない広く連続した出入口14Aを形成する。2個の柱省略車庫ユニット12の柱省略接合部Aは、補強梁31にて補強される。補強梁31は、図9に示す如く、長尺板材からなり、柱省略接合部Aの左右の一方側にて相隣る2個の車庫ユニット12、11の天井梁23、23の間から、左右の他方側にて相隣る2個の車庫ユニット12、11の天井梁23、23の間に渡って設けられる。補強梁31の両端部は、図9に示す如く、柱省略接合部Aの左右の一方側にて相隣る2個の車庫ユニット12、11の各柱21と、柱省略接合部Aの他方側にて相隣る2個の車庫ユニット12、11の各柱21のそれぞれに接続される。このとき、補強梁31の両端部は、高力ボルト32を用いた天井梁23、ジョイントピース23Aとの高力ボルト接合(摩擦接合)を介して柱21に接続される。補強梁31の中央部には、図9に示す如く、2個の柱省略車庫ユニット12の各柱省略コーナー部12Aと1個の標準車庫ユニット11の天井梁中間部のそれぞれが接続される。このとき、補強梁31の中央部は、高力ボルト33を用いた天井梁23、ジョイントピース23Bとの接合を介して短柱25に接続される。補強梁31が上述の如くにして柱21、短柱25に接続されるとき、各柱省略車庫ユニット12の柱省略コーナー部12Aには短柱25に着脱自在の仮柱26が未だ接合されている。そして、補強梁31が柱21、短柱25に接続完了した後、仮柱26は短柱25から取外される。尚、補強梁31は、補強梁31を挟んで相隣る2個の車庫ユニット12、11の相接する天井梁23、23と、ジョイントピース23A、23Bのない部分でも、ボルト等を用いて接合されて良い。
【0036】
柱省略ユニット車庫10は、通路スペース13を形成する2個の柱省略車庫ユニット12、12と、駐車スペース14を形成する2個の標準車庫ユニット11、11とで1組をなすユニット群が、それら標準車庫ユニット11の床梁22、天井梁23の長辺に沿う方向に複数群(図1は2群)連続設置される。
【0037】
また、柱省略ユニット車庫10は、通路スペース13を形成する2個の柱省略車庫ユニット12、12を挟む両側に、駐車スペース14を形成する2個の標準車庫ユニット11、11が設置される。
【0038】
本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)柱省略ユニット車庫10の一部が柱省略車庫ユニット12により構成されるから、柱21を省略した広い通路スペース13及び/又は駐車スペース14を形成できる。
【0039】
(b)柱省略ユニット車庫10において、前記柱省略車庫ユニット12が骨組構造体の少なくとも1個のコーナー部を柱省略コーナー部12Aとしてなり、複数個の柱省略車庫ユニット12の柱省略コーナー部12Aを互いに突き合せて柱省略接合部Aを形成し、相隣る柱省略車庫ユニット12の柱省略接合部Aを挟んで一直線をなす柱省略ライン上に位置する天井梁23同士が補強手段30を介して接続される。従って、柱省略ユニット車庫10の構造強度を補強しながら、柱21を省略した広い通路スペース13及び/又は駐車スペース14を形成できる。
【0040】
(c)前記補強手段30が相隣る柱省略車庫ユニット12の柱省略ライン上で、一方側の天井梁23から他方側の天井梁23に渡り、それらの天井梁23に添設される補強梁31であるものとすることにより、柱省略ユニット車庫10の構造強度を簡易に補強できる。
【0041】
(d)柱省略ユニット車庫10において、2個の前記標準車庫ユニット11の長辺同士を隣接して接合し、それら2個の標準車庫ユニット11の内部を駐車スペース14とし、それら2個の標準車庫ユニット11のうちの少なくとも一方の標準車庫ユニット11の、他方の車庫スペースに接していない長辺側を駐車スペース14に対する出入口14Aとする。従って、2個の標準車庫ユニット11の内部を中央に柱21のない広々とした駐車スペース14にできるし、一方の標準車庫ユニット11の長辺側を駐車スペース14に対する出入口14Aとすることにより、駐車スペース14の出入口14Aに車庫ユニットの柱21がない広々とした開口巾を形成できる。
【0042】
(e)柱省略ユニット車庫10において、2個の前記柱省略車庫ユニット12の長辺同士を隣接して接合し、それら2個の柱省略車庫ユニット12の短辺同士が形成する柱省略ラインが、前記駐車スペース14の出入口14Aを形成する車庫ユニットの長辺に沿うように配置され、それら2個の柱省略車庫ユニット12の内部を通路スペース13とする。従って、通路スペース13を形成する2個の柱省略車庫ユニット12の柱省略ラインが、上述(d)の2個の標準車庫ユニット11が形成する駐車スペース14の出入口14Aに沿うように配置されるから、該駐車スペース14の出入口14Aに柱省略車庫ユニット12の柱21省略した広い開口巾を形成できる。また、2個の柱省略車庫ユニット12の長辺が、通路スペース13の通路巾方向に配置されるから、柱21省略した広い通路巾を形成できる。
【0043】
(f)柱省略ユニット車庫10において、前記通路スペース13を形成する2個の柱省略車庫ユニット12と、前記駐車スペース14を形成する2個の車庫ユニットとで1組をなすユニット群が、それら車庫ユニットの長辺に沿う方向に複数群連続設置される。従って、連続する通路スペース13に沿って、複数の駐車スペース14を並置できる。
【0044】
(g)柱省略ユニット車庫10において、前記通路スペース13を形成する2個の柱省略車庫ユニット12を挟む両側に、前記駐車スペース14を形成する2個の車庫ユニットが設置される。従って、通路スペース13の両側に駐車スペース14を配置できる。
【0045】
(h)柱省略車庫ユニット12に設けた仮柱26は、該柱省略車庫ユニット12の工場製造段階、輸送保管段階を経た現地据付け後、補強手段30の施工完了まで取外されない。従って、補強手段30の施工時の柱省略車庫ユニット12の強度を低下させることがなく、施工段階の建物強度も十分に確保でき、施工性は良い。
【0046】
(実施例2)(図3、図4)
実施例2の柱省略ユニット車庫10が実施例1の柱省略ユニット車庫10と異なる点は、駐車スペース14の出入口14Aを形成する標準車庫ユニット11の床梁22、天井梁23の長辺の長さL1が、柱省略車庫ユニット12の短辺の長さL2の2倍をこえるとき、通路スペース13を形成する2個の柱省略車庫ユニット11、11の床梁22の長辺同士、天井梁23の長辺同士がそれぞれ継ぎパネル27、27を介する状態で隣接して接合されるようにしたことにある。
【0047】
本実施例によれば、柱省略ユニット車庫10において、2個の標準車庫ユニット11、12が形成する駐車スペース14の出入口14Aを形成する標準車庫ユニット11の長辺の長さが、前記柱省略車庫ユニット12の短辺の長さの2倍をこえるとき、前記通路スペース13を形成する2個の柱省略車庫ユニット12の長辺同士が継ぎパネルを介する状態で隣接して接合される。従って、駐車スペース14の出入口の開口巾を一層広くできる。
【0048】
(実施例3)(図5、図6)
実施例3の柱省略ユニット車庫10は、2個の標準車庫ユニット11、11の床梁22、天井梁23の長辺同士を隣接して接合し、それら2個の柱省略車庫ユニット11、11の内部を駐車スペース14とする。更に、それら2個の柱省略車庫ユニット11、11のうちの一方の柱省略車庫ユニット11の、他方の柱省略車庫ユニット11に接していない長辺側を駐車スペースの14の出入口14Aとする。駐車スペース14は、出入口14Aの開口巾(間口)の半分ずつを各1台の車両1の出入口巾として割当て、2台の車両1を出入口14Aから出入可能にして駐車可能にする。
【0049】
柱省略ユニット車庫10は、2個の柱省略車庫ユニット12、12の床梁22、天井梁23の長辺同士を隣接して接合し、それら2個の柱省略車庫ユニット12、12のうちの一方の柱省略車庫ユニット12の、他方の柱省略車庫ユニット12に接していない床梁22、天井梁23の長辺が、駐車スペース14の出入口14Aを形成する標準車庫ユニット11の床梁22、天井梁23の長辺に隣接して接合され、それら2個の柱省略車庫ユニット12、12の内部を通路スペース13とする。2個の柱省略車庫ユニット12、12の床梁22、天井梁23の短辺同士が形成する柱省略ラインの長さが通路スペース13の通路巾を形成する。
【0050】
柱省略ユニット車庫10は、実施例1におけると同様に、相隣る柱省略車庫ユニット12、12の柱省略ライン上で、一方側の天井梁23から他方側の天井梁23に渡り、それらの天井梁23に添設される補強梁31を設け、これを前述の補強手段30とする。
【0051】
柱省略ユニット車庫10は、通路スペース13を形成する2個の柱省略車庫ユニット12、12と、駐車スペース14を形成する2個の標準車庫ユニット11、11で1組をなすユニット群が、それら標準車庫ユニット11の床梁22、天井梁23の長辺に沿う方向に複数群(図5は2群)連続設置される。
【0052】
また、柱省略ユニット車庫10は、通路スペース13を形成する2個の柱省略車庫ユニット12、12を挟む両側に、駐車スペース14を形成する2個の標準車庫ユニット11、11が設置される。
【0053】
本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)柱省略ユニット車庫10の一部が柱省略車庫ユニット12により構成されるから、柱21を省略した広い通路スペース13及び/又は駐車スペース14を形成できる。
【0054】
(b)柱省略ユニット車庫10において、前記柱省略車庫ユニット12が骨組構造体の少なくとも1個のコーナー部を柱省略コーナー部12Aとしてなり、複数個の柱省略車庫ユニット12の柱省略コーナー部12Aを互いに突き合せて柱省略接合部Aを形成し、相隣る柱省略車庫ユニット12の柱省略接合部Aを挟んで一直線をなす柱省略ライン上に位置する天井梁23同士が補強手段30を介して接続される。従って、柱省略ユニット車庫10の構造強度を補強しながら、柱21を省略した広い通路スペース13及び/又は駐車スペース14を形成できる。
【0055】
(c)前記補強手段30が相隣る柱省略車庫ユニット12の柱省略ライン上で、一方側の天井梁23から他方側の天井梁23に渡り、それらの天井梁23に添設される補強梁31であるものとすることにより、柱省略ユニット車庫10の構造強度を簡易に補強できる。
【0056】
(d)柱省略ユニット車庫10において、2個の前記標準車庫ユニット11の長辺同士を隣接して接合し、それら2個の標準車庫ユニット11の内部を駐車スペース14とし、それら2個の標準車庫ユニット11のうちの少なくとも一方の標準車庫ユニット11の、他方の車庫スペースに接していない長辺側を駐車スペース14に対する出入口14Aとする。従って、2個の標準車庫ユニット11の内部を中央に柱21のない広々とした駐車スペース14にできるし、一方の標準車庫ユニット11の長辺側を駐車スペース14に対する出入口14Aとすることにより、駐車スペース14の出入口14Aに車庫ユニットの柱21がない広々とした開口巾を形成できる。
【0057】
(e)柱省略ユニット車庫10において、2個の前記柱省略車庫ユニット12の長辺同士を隣接して接合し、それら2個の柱省略車庫ユニット12のうちの一方の柱省略車庫ユニット12の、他方の柱省略車庫ユニット12に接していない長辺が、前記駐車スペース14の出入口14Aを形成する標準車庫ユニット11の長辺に隣接して接合され、それら2個の柱省略車庫ユニット12の内部を通路スペース13とする。従って、通路スペース13を形成する2個の柱省略車庫ユニット12の長辺が、2個の標準車庫ユニット11が形成する駐車スペース14の出入口14Aに沿うように配置されるから、該駐車スペース14の出入口14Aに柱省略車庫ユニット12の柱省略した広い開口巾を形成できる。また、2個の柱省略車庫ユニット12の短辺同士が形成する柱省略ラインが、通路スペース13の通路巾方向に配置されるから、柱省略した広い通路巾を形成できる。
【0058】
(f)柱省略ユニット車庫10において、前記通路スペース13を形成する2個の柱省略車庫ユニット12と、前記駐車スペース14を形成する2個の車庫ユニットとで1組をなすユニット群が、それら車庫ユニットの長辺に沿う方向に複数群連続設置される。従って、連続する通路スペース13に沿って、複数の駐車スペース14を並置できる。
【0059】
(g)柱省略ユニット車庫10において、前記通路スペース13を形成する2個の柱省略車庫ユニット12を挟む両側に、前記駐車スペース14を形成する2個の車庫ユニットが設置される。従って、通路スペース13の両側に駐車スペース14を配置できる。
【0060】
(h)柱省略車庫ユニット12に設けた仮柱26は、該柱省略車庫ユニット12の工場製造段階、輸送保管段階を経た現地据付け後、補強手段30の施工完了まで取外されない。従って、補強手段30の施工時の柱省略車庫ユニット12の強度を低下させることがなく、施工段階の建物強度も十分に確保でき、施工性は良い。
【0061】
図10、図11は柱省略車庫ユニット12の補強構造の変形例を示すものである。図10の柱省略車庫ユニット12が図8の柱省略車庫ユニット12と異なる点は、実施例1〜3の柱省略ユニット車庫10において、柱省略ライン上に位置することとなる天井梁23(短辺側の天井梁23)を、他の天井梁23より成(図10のh寸法)の高い成高天井梁28としたことにある。即ち、実施例1〜3の柱省略ユニット車庫10において、相隣る柱省略車庫ユニット12、12の柱省略ライン上で、一方側の天井梁23と他方側の天井梁23をそれら柱省略車庫ユニット12の他の天井梁23より成の高い成高天井梁28とし、それら成高天井梁28の端部同士を直列接合部40で剛接合するものである。相隣る柱省略車庫ユニット12の成高天井梁28同士の直列接合部40は、図11に示す如く、柱省略接合部Aの左右の一方側の柱省略車庫ユニット12の成高天井梁28の端部にジョイントピース23Bを介して接合してある短柱25と、柱省略接合部Aの左右の他方側の柱省略車庫ユニット12の成高天井梁28の端部にジョイントピース23Bを介して接合してある短柱25との間の上下両端部に平板短冊状のスペーサ41、42を介装し、それら両短柱25、25を2本の高力ボルト43とナット44で高力ボルト接合(摩擦接合)(剛接合)することにて接合される。相隣る2個の柱省略車庫ユニット12の成高天井梁28同士が上述の如くに剛接合されるとき、各柱省略車庫ユニット12の柱省略コーナー部12Aには短柱25に着脱自在の仮柱26が未だ接合されている。そして、成高天井梁28同士の剛接合完了後、仮柱26は短柱25から取外される。
【0062】
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】図1は実施例1の柱省略ユニット車庫を示す模式平面図である。
【図2】図2は柱省略車庫ユニットの補強構造を示す模式斜視図である。
【図3】図3は実施例2の柱省略ユニット車庫を示す模式平面図である。
【図4】図4は柱省略車庫ユニットの補強構造を示す模式斜視図である。
【図5】図5は実施例3の柱省略ユニット車庫を示す模式平面図である。
【図6】図6は柱省略車庫ユニットの補強構造を示す模式斜視図である。
【図7】図7は標準車庫ユニットを示す模式斜視図である。
【図8】図8は柱省略車庫ユニットを示す模式斜視図である。
【図9】図9は実施例1の柱省略車庫ユニットの補強構造を示す模式斜視図である。
【図10】図10は柱省略車庫ユニットの変形例を示す模式斜視図である。
【図11】図11は柱省略車庫ユニットの補強構造の変形例を示し、(A)は模式斜視図、(B)は要部側面図である。
【符号の説明】
【0064】
10 柱省略ユニット車庫
11 標準車庫ユニット
12 柱省略車庫ユニット
12A 柱省略コーナー部
13 通路スペース
14 駐車スペース
14A 出入口
21 柱
22 床梁
23 天井梁
26 仮柱
27 継ぎパネル
28 成高天井梁
30 補強手段
31 補強梁




 

 


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