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発明の名称 建物の横架材取付構造及び小梁取付構造
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−162401(P2007−162401A)
公開日 平成19年6月28日(2007.6.28)
出願番号 特願2005−362510(P2005−362510)
出願日 平成17年12月15日(2005.12.15)
代理人 【識別番号】100081385
【弁理士】
【氏名又は名称】塩川 修治
発明者 永井 高太郎
要約 課題
建物の梁に横架材を取付けるに際し、他の部材に干渉することなく、それらをボルト接合すること。

解決手段
建物の大梁21に小梁22を取付ける小梁取付構造において、小梁22の取付端に溶接固定した取付部材23を大梁21の垂直面21Aにボルト接合したもの。
特許請求の範囲
【請求項1】
建物の梁に横架材を取付ける横架材取付構造において、
横架材の取付端に溶接固定した取付部材を梁の垂直面にボルト接合したことを特徴とする建物の横架材取付構造。
【請求項2】
建物の大梁に小梁を取付ける小梁取付構造において、
小梁の取付端に溶接固定した取付部材を大梁の垂直面にボルト接合したことを特徴とする建物の小梁取付構造。
【請求項3】
前記取付部材が大梁の垂直面にボルト接合される取付片と、取付片の下端から水平に延びる下支持片と、取付片の上端から水平に延びる上支持片とを有し、
小梁の取付端が取付部材の下支持片の上に載る水平片と、水平片の両側から立上がって取付部材の上支持片を両側から挟み込む両側の立上り片とを有し、
小梁の両側の立上り片の下端部の外面を取付部材の下支持片の上面に溶接固定するとともに、小梁の両側の立上り片の上端側の内面を取付部材の上支持片の上面に溶接固定する請求項2に記載の建物の小梁取付構造。
【請求項4】
前記小梁が角鋼管からなり、該角鋼管の端部の概ね上半部を削除して前記取付端を形成する請求項3に記載の建物の小梁取付構造。
【請求項5】
前記大梁が形鋼からなり、前記取付部材が該形鋼のウエブにボルト接合される請求項3又は4に記載の建物の小梁取付構造。
【請求項6】
前記小梁の取付端が取付部材の取付片に対する取付間隔が、大梁に対する小梁の取付位置調整代とされてなる請求項3〜5のいずれかに記載の建物の小梁取付構造。
【請求項7】
前記大梁及び小梁が建物ユニットを構成する請求項2〜6のいずれかに記載の建物の小梁取付構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は建物ユニットの大梁に小梁を取付ける等、建物の横架材取付構造及び小梁取付構造に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1等に記載の建物ユニットでは、図8に示す如く、大梁1に小梁2を取付ける小梁取付構造として、小梁2の取付端に溶接固定したC字状取付部材3の上下の取付片を、C形鋼製大梁1の上下のフランジに載せて溶接固定するものを開示している。
【特許文献1】特開平5-33407
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
小梁2の取付部材3を大梁1に溶接固定する従来の取付構造は、溶接に際しての取付部材3の位置決め精度が低くて足り、また溶接肉盛が小さいために取付けの納まりや寸法調整が容易になる利点がある。ところが、大梁が溶接に伴なう熱影響で微妙に変形し、建物ユニットの寸法精度を向上することに困難がある。
【0004】
尚、溶接に伴なう熱影響を回避するため、図9に示す如く、小梁2の取付部材3の上下の取付片を、大梁1の上下のフランジにボルト4で接合することも考えられる。ところが、大梁1の下フランジの下にボルト4の頭が突出し、このボルト4の頭が基礎や下階天井梁等の他の部材5の上面に干渉する不都合を生ずる。
【0005】
本発明の課題は、建物の梁に横架材を取付けるに際し、他の部材に干渉することなく、それらをボルト接合することにある。
【0006】
本発明の他の課題は、建物の大梁に小梁を取付けるに際し、他の部材に干渉することなく、それらをボルト接合することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1の発明は、建物の梁に横架材を取付ける横架材取付構造において、横架材の取付端に溶接固定した取付部材を梁の垂直面にボルト接合したものである。
【0008】
請求項2の発明は、建物の大梁に小梁を取付ける小梁取付構造において、小梁の取付端に溶接固定した取付部材を大梁の垂直面にボルト接合したものである。
【0009】
請求項3の発明は、請求項2の発明において更に、前記取付部材が大梁の垂直面にボルト接合される取付片と、取付片の下端から水平に延びる下支持片と、取付片の上端から水平に延びる上支持片とを有し、小梁の取付端が取付部材の下支持片の上に載る水平片と、水平片の両側から立上がって取付部材の上支持片を両側から挟み込む両側の立上り片とを有し、小梁の両側の立上り片の下端部の外面を取付部材の下支持片の上面に溶接固定するとともに、小梁の両側の立上り片の上端側の内面を取付部材の上支持片の上面に溶接固定するようにしたものである。
【0010】
請求項4の発明は、請求項3の発明において更に、前記小梁が角鋼管からなり、該角鋼管の端部の概ね上半部を削除して前記取付端を形成するようにしたものである。
【0011】
請求項5の発明は、請求項3又は4の発明において更に、前記大梁が形鋼からなり、前記取付部材が該形鋼のウエブにボルト接合されるようにしたものである。
【0012】
請求項6の発明は、請求項3〜5のいずれかの発明において更に、前記小梁の取付端が取付部材の取付片に対する取付間隔が、大梁に対する小梁の取付位置調整代とされてなるようにしたものである。
【0013】
請求項7の発明は、請求項2〜6の発明において更に、前記大梁及び小梁が建物ユニットを構成するようにしたものである。
【発明の効果】
【0014】
(請求項1)
(a)横架材の取付端に溶接固定した取付部材を梁の垂直面にボルト接合した。横架材を梁にボルト接合し、溶接するものでないから、梁が溶接に伴なう熱影響で変形することを防止できる。また、ボルトは梁の垂直面に接合されるから、ボルトが梁の上下に配置される他の部材に干渉することがない。
【0015】
(請求項2)
(b)小梁の取付端に溶接固定した取付部材を大梁の垂直面にボルト接合した。小梁を大梁にボルト接合し、溶接固定するものでないから、大梁が溶接に伴なう熱影響で変形することを防止できる。また、ボルトは大梁の垂直面に接合されるから、ボルトが大梁の上下に配置される他の部材に干渉することがない。
【0016】
(請求項3)
(c)小梁の取付端の水平片を取付部材の下支持片の上に載せ、両側の立上り片で取付部材の上支持片を挟み込む状態で、小梁の両側の立上り片の下端部の外面を取付部材の下支持片の上面に溶接固定するとともに、小梁の両側の立上り片の上端側の内面を取付部材の上支持片の上面に溶接固定する。従って、小梁の取付端と取付部材が安定的に位置合せされた状態で閉じ断面を形成するように溶接固定化され、小梁の取付端を小型にしながら、その強度(断面性能)を低下させず、取付部材に強固に溶接固定できる。
【0017】
(請求項4)
(d)角鋼管からなる小梁の端部の概ね上半部を削除することにより、上述(c)の小梁の取付端を簡易に形成できる。
【0018】
(請求項5)
(e)小梁の取付端に溶接固定した取付部材を形鋼からなる大梁のウエブに安定的にボルト接合できる。
【0019】
(請求項6)
(f)相対する大梁の間に小梁を架け渡すに際し、大梁の板厚が変化すると、小梁が配置される大梁の内法間隔が変動し、大梁に対する小梁の取付位置が変動することになる。本発明では、小梁の取付端が取付部材の取付片に対する取付間隔を調整代とすることにより、一定長の小梁を用いながら、大梁に対する小梁の取付位置を簡易に調整できる。
【0020】
(請求項7)
(g)建物ユニットの大梁に小梁を取付けるに際し、上述(b)〜(f)を実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
図1は建物ユニットを示す斜視図、図2は小梁の取付構造を示す断面図、図3は大梁を示し、(A)は正面図、(B)は端面図、図4は小梁の取付端を示し、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は端面図、図5は取付部材を示し、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は端面図、図6は小梁に取付部材を溶接する手順を示す正面図、図7は小梁の取付位置調整代を示し、(A)は大梁の板厚が大きい場合を示す正面図、(B)は大梁の板厚が小さい場合を示す正面図、図8は従来例を示す正面図、図9は参考例を示す正面図である。
【実施例】
【0022】
本発明を建物ユニット10に適用した例について説明する。本実施例の建物ユニット10は、図1に示す如く、4本の角鋼管製柱11の下端部間にC形鋼製床梁21を架け渡すとともに、それら柱11の上端部間にC形鋼製天井梁31を架け渡した箱形骨組構造体である。そして、建物ユニット10は、相対する床大梁21に角鋼管製床小梁22が取付部材23を介して架け渡され、床小梁22の上面に不図示の床根太、床面材が設けられる。また、建物ユニット10は、相対する天井大梁31に天井根太32が架け渡され、天井根太32の下面に不図示の天井面材が設けられる。
【0023】
建物ユニット10は、図2に示す如く、床小梁22の左右の取付端に溶接固定した取付部材22を、相対する床大梁22の垂直面21A(床大梁21のウエブにおいて建物ユニット10の内部に臨む内側面)に、上下2本のボルト24でボルト接合される。
【0024】
床大梁21は、図2に示す如く、前述した如くのC形鋼からなり、該形鋼のウエブに取付部材23がボルト24でボルト接合される。ボルト24は、座金25を介して、床大梁21のウエブの外側面から、床大梁21のボルト挿通孔24A、取付部材23のボルト挿通孔24Bに挿入され、その挿入端にナット26を螺着されて床大梁21に取付部材23を締結する。
【0025】
床小梁22は、図2〜図4に示す如く、前述した如くの角鋼管からなり、該角鋼管の端部の概ね上半部A(角鋼管の上面の全部及び両側面の上寄り部)を削除して前述の取付端を形成する。
【0026】
取付部材23は、図2、図5に示す如く、正面視で概ねコの字状をなし、床大梁21の垂直面(ウエブ)21Aにボルト接合される取付片23Aと、取付片23Aの下端から水平に延びる下支持片23Bと、取付片23Aの上端から水平に延びる上支持片23Cとを有する。取付片23Aの上下2位置には前述したボルト挿通孔24Bが穿設されている。下支持片23Bは取付片23Aと同一巾とされ、上支持片23Cは取付片23Aより狭巾とされる。
【0027】
床小梁22の取付端は、前述した如くに角鋼管の端部の概ね上半部Aを削除されていて、取付部材23の下支持片23Bの上に載る水平片22Aと、水平片22Aの両側から立上がって取付部材23の上支持片23Cを両側から挟み込む両側の立上り片22Bとを有する。取付部材23の下支持片23Bは床小梁22の両側立上り片22Bの外法巾(角鋼管の外巾)より広巾とされ、取付部材23の上支持片23Cは床小梁22の両側立上り片22Bの内法巾(角鋼管の内巾)よりわずかに狭巾とされる。
【0028】
床小梁22の取付端への取付部材23の溶接手順は以下の如くになる(図6)。
(1)床小梁22の取付端の水平片22Aを取付部材23の下支持片23Bの上に載せ、両側の立上り片22Bで取付部材23の上支持片23Cを挟み込む。このとき、床小梁22の取付端が取付部材23の取付片23Aに対する取付間隔Kを、後述する、床大梁21に対する床小梁22の取付位置調整代とする。
【0029】
(2)床小梁22の両側の立上り片22Bの下端部の外面を取付部材23の下支持片23Bの上面に、溶接部27Aで溶接固定する。次いで、床小梁22の両側の立上り片22Bの上端側の内面を取付部材23の上支持片23Cの上面に、溶接部27Bで溶接固定する。
【0030】
従って、建物ユニット10にあっては、床小梁22の左右の取付端に上述の如くに溶接固定した取付部材23の取付片23Aを、相対する床大梁21の垂直面(床大梁21のウエブの内側面)21Aに当て、それら床大梁21と取付部材23をボルト24によりボルト接合することにて、床大梁21に床小梁22及び取付部材23を取付けできる。
【0031】
建物ユニット10の品種変更により、床大梁21の板厚が変化しても、建物ユニット10の相対する床大梁21の各ウエブ外側面がなす外法間隔L1は一定とされ、それら床大梁21の各ウエブ内側面がなす内法間隔L2は変動し、結果として床大梁21に対する床小梁22の取付位置が変動することになる。本実施例では、床小梁22の取付端が取付部材23の取付片23Aに対する取付間隔Kを、床大梁21に対する床小梁22の取付位置調整代とし、床大梁21に対する床小梁22の取付位置の変動分をこの調整代Kの増減により吸収可能にする。図7(A)は床大梁21の板厚が大きく、取付間隔Kを減少させた場合、図7(B)は床大梁21の板厚が小さく取付間隔Kを増加させた場合を示す。
【0032】
本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)床小梁22の取付端に溶接固定した取付部材23を床大梁21の垂直面21Aにボルト接合した。床小梁22を床大梁21にボルト接合し、溶接固定するものでないから、床大梁21が溶接に伴なう熱影響で変形することを防止できる。また、ボルト24は床大梁21の垂直面21Aに接合されるから、ボルト24が床大梁21の上下に配置される他の部材に干渉することがない。
【0033】
(b)床小梁22の取付端の水平片22Aを取付部材23の下支持片23Bの上に載せ、両側の立上り片22Bで取付部材23の上支持片23Cを挟み込む状態で、床小梁22の両側の立上り片22Bの下端部の外面を取付部材23の下支持片23Bの上面に溶接固定するとともに、床小梁22の両側の立上り片22Bの上端側の内面を取付部材23の上支持片23Cの上面に溶接固定する。従って、床小梁22の取付端と取付部材23が安定的に位置合せされた状態で閉じ断面を形成するように溶接固定化され、床小梁22の取付端を小型にしながら、その強度(断面性能)を低下させず、取付部材23に強固に溶接固定できる。
【0034】
(c)角鋼管からなる床小梁22の端部の概ね上半部Aを削除することにより、上述(b)の床小梁22の取付端を簡易に形成できる。
【0035】
(d)床小梁22の取付端に溶接固定した取付部材23を形鋼からなる床大梁21のウエブ21Aに安定的にボルト接合できる。
【0036】
(e)相対する床大梁21の間に床小梁22を架け渡すに際し、床大梁21の板厚が変化すると、床小梁22が配置される床大梁21の内法間隔が変動し、床大梁21に対する床小梁22の取付位置が変動することになる。本発明では、床小梁22の取付端が取付部材23の取付片23Aに対する取付間隔Kを調整代とすることにより、一定長の床小梁22を用いながら、床大梁21に対する床小梁22の取付位置を簡易に調整できる。
【0037】
(f)建物ユニット10の床大梁21に床小梁22を取付けるに際し、上述(a)〜(e)を実現できる。
【0038】
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、本発明は建物ユニットに限らず、広く一般の建物の大梁等の梁に、小梁等の横架材を取付けるに際し、横架材の取付端に溶接固定した取付部材を梁の垂直面にボルト接合する如くに適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】図1は建物ユニットを示す斜視図である。
【図2】図2は小梁の取付構造を示す断面図である。
【図3】図3は大梁を示し、(A)は正面図、(B)は端面図である。
【図4】図4は小梁の取付端を示し、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は端面図である。
【図5】図5は取付部材を示し、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は端面図である。
【図6】図6は小梁に取付部材を溶接する手順を示す正面図である。
【図7】図7は小梁の取付位置調整代を示し、(A)は大梁の板厚が大きい場合を示す正面図、(B)は大梁の板厚が小さい場合を示す正面図である。
【図8】図8は従来例を示す正面図である。
【図9】図9は参考例を示す正面図である。
【符号の説明】
【0040】
10 建物ユニット
21 床大梁(大梁)
21A 垂直面(ウエブ)
22 床小梁(小梁)
22A 水平片
22B 立上り片
23 取付部材
23A 取付片
23B 下支持片
23C 上支持片
24 ボルト
27A、27B 溶接部




 

 


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