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突出屋根付き建物 - 積水化学工業株式会社
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発明の名称 突出屋根付き建物
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−100352(P2007−100352A)
公開日 平成19年4月19日(2007.4.19)
出願番号 特願2005−290293(P2005−290293)
出願日 平成17年10月3日(2005.10.3)
代理人
発明者 蛇石 実紀 / 高田 英次
要約 課題
奥行きの長い建物の部屋であっても採光を確保することができる建物に関する。

解決手段
建物の屋根の略最上部に高さ方向に突出した突出屋根Rが設けられ、その突出屋根Rの側面Sには開口部Wが設けられ、突出屋根Rの突出高さは約0.4m以上約1.6m以下の範囲になっており、突出屋根Rの室内部分は吹抜けFとなっている。
特許請求の範囲
【請求項1】
建物の本屋根に高さ方向に突出した突出屋根が設けられ、その突出屋根の側面には開口部が設けられ、突出屋根の突出高さは約0.4m以上約1.6m以下の範囲になっており、突出屋根の室内部分は吹抜けとなっていることを特徴とする突出屋根付き建物。
【請求項2】
前記突出屋根の室内部分の大きさが水平方向に約1.8m×約1.8m以上の大きさになされていることを特徴とする請求項1記載の突出屋根付き建物。
【請求項3】
前記突出屋根側面の開口部が、突出屋根の全ての側面に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の突出屋根付き建物。
【請求項4】
前記建物の本屋根が、約2/10以下の緩勾配の屋根構造になっていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の突出屋根付き建物。
【請求項5】
前記突出屋根の室内部分にロフト又は収納室が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の突出屋根付き建物。
【請求項6】
柱および梁で箱型に構成された建物ユニットを複数個組み合わせることにより請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の突出屋根付き建物が構成され、前記突出屋根部分が他の建物ユニットよりも天井高さの低い建物ユニットにより構成されていることを特徴とする突出屋根付き建物。

発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は建物の快適性を向上させた突出屋根付き建物に関する。
【背景技術】
【0002】
建物はそれぞれ敷地に合わせて様々な間取りの建物が建てられている。例えば地方では、敷地が広いところが多いことから平屋建ての建物が多く見られる。また、その中でも東西方向に長く和室続き間を設けた建物が多く建てられている。このような建物は東西方向に廊下が長くなり動線が長くなりがちなことから、特許文献1のようなリビングルームを建物の中心に配置し、各部屋をリビングルームに隣接させることで廊下を減らし、東西動線を短くした建物が提案されている。また、都心部や商店街等では、間口の狭い敷地が多く、奥行き方向に長い建物が多くなっている。
このような建物の中心部分に部屋を有する建物や、奥行きの長い建物等は、採光や換気等が行いにくい部屋をどのように確保するかが課題になっており、その解決策として中庭を設けた建物や天窓を設けた建物が提案されている。
【特許文献1】特開2000−87568号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、上記中庭を設ける提案では中庭スペースを設けるため部屋が小さくなり、中庭の排水も行いにくい等の課題がある。また、天窓を設ける場合は、屋根の傾斜面に合わせて窓を設置するため雨仕舞いが複雑となり、雨漏れが起こりやすい等の課題がある。
【0004】
よって本発明の目的は、部屋を小さくすることがなく、雨漏れもしにくい建物でありながら、部屋の採光や換気等の快適性を向上させた突出屋根付き建物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1記載の発明は、建物の屋根の略最上部に高さ方向に突出した突出屋根が設けられ、その突出屋根の側面には開口部が設けられ、突出屋根の突出高さは約0.4m以上約1.6m以下の範囲になっており、突出屋根の室内部分は吹抜けとなっていることを特徴とする突出屋根付き建物である。
【0006】
建物屋根の形状は寄棟屋根、切妻屋根、片流れ屋根、陸屋根、マンサード屋根等が使用でき特に屋根形状を限定するものではない。この建物の本屋根に本屋根と別構成の突出屋根が設けられる。
【0007】
突出屋根の側面には開口部が設けられている。この開口部が有効な採光を確保できる高さとなるように、突出屋根の高さが約0.4m以上約1.6m以下の範囲となされている。なお、開口部については、開閉可能とすることが室内部分の換気を行うことも可能となるため好ましい。
【0008】
請求項1記載の発明によれば、建物の屋根の略最上部に高さ方向に突出して突出屋根が設けられ、その側面に開口部が設けられているので、通常の壁面の場合と同様の構成で雨仕舞いができ、屋根の傾斜面の途中に開口部を設ける場合に比べ雨仕舞いが容易な構成となり雨漏れが起こりにくい。また、突出屋根の高さが約0.4m以上約1.6m以下の範囲となされているので、突出屋根の側面に設けられた開口部から室内部分への十分な採光や換気を確保することができる。また、突出屋根の室内部分は吹抜けとなっているので、突出屋根の真下の部屋を開放的な空間とすることができる。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の突出屋根付き建物であって、前記突出屋根の室内部分の大きさが水平方向に約1.8m×約1.8m以上の大きさになされていることを特徴とするものである。
【0010】
請求項2記載の発明によれば、突出屋根の室内部分の大きさが水平方向に約1.8m×約1.8m以上の大きさになされているので、突出屋根の室内部分の吹抜けを大きく設けることができ、開放感のある空間となるとともに、採光や換気等も確保し易くなる。なお、突出屋根の真下の部屋の床面面積の半分以上の面積を、突出屋根の室内部分の吹抜けとすると開放感も大きくなり好ましい。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の突出屋根付き建物であって、前記突出屋根側面の開口部が、突出屋根の全ての側面に設けられていることを特徴とするものである。
【0012】
請求項3記載の発明によれば、突出屋根側面の開口部が、突出屋根の全ての側面に設けられているので、全ての方向から採光や換気等をすることができ、太陽の動きや風向きに左右されることがない。
【0013】
請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の突出屋根付き建物であって、前記建物の本屋根が、約2/10以下の緩勾配の屋根構造になっていることを特徴とするものである。
【0014】
略2/10以下の緩勾配の屋根構造とは、例えばRC造の建物に用いられるメンブレン防水層などの陸屋根構造や、金属板の折版による折版屋根構造や、金属板葺等による緩勾配の屋根構造等が使用できる。
【0015】
請求項4記載の発明によれば、建物の本屋根が、約2/10以下の緩勾配の屋根構造になっているので、本屋根の高さが低くなる。このことより、突出屋根の室内部分の吹抜けの高さが高くなり過ぎることがなく、通常の照明器具を突出屋根の天井面に設置でき、突出屋根の側面に設けられた開口部や天井付近の壁や天井面の掃除も行い易いものとなる。なお、陸屋根構造や折版屋根構造等の略フラットな屋根構成とすると屋根勾配により吹抜けが高くなり過ぎることが抑制しやすく、突出屋根の納まりも容易になるため好ましい。
【0016】
請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の突出屋根付き建物であって、前記突出屋根の室内部分にロフト又は収納室が設けられていることを特徴とするものである。
【0017】
ロフト又は収納室の天井高さは建築基準法に規定された1400mm以下の高さとすると、延べ床面積に加算する必要がなく同じ容積率のまま空間を増やすことができ好ましい。
【0018】
請求項5記載の発明によれば、突出屋根の室内部分にロフト又は収納室が設けられているので、ロフト又は収納室に簡単な収納物を収納したり、ロフトをくつろぎの空間として使用することができる。
【0019】
請求項6記載の発明は、柱および梁で箱型に構成された建物ユニットを複数個組み合わせることにより請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の突出屋根付き建物が構成され、前記突出屋根部分が他の建物ユニットよりも天井高さの低い建物ユニットにより構成されていることを特徴とする突出屋根付き建物である。
【0020】
請求項6記載の発明によれば、建物ユニットで構成することで容易に本発明の突出屋根付き建物を構築できる。更に、突出屋根部分を他の建物ユニットよりも天井高さの低い建物ユニットで構成することで本発明の突出屋根部分が容易に構成することができる。
【発明の効果】
【0021】
請求項1記載の突出屋根付き建物によれば、建物の本屋根に高さ方向に突出して突出屋根が設けられ、その側面に開口部が設けられているので、通常の壁面の場合と同様の構成で雨仕舞いができ、屋根の傾斜面の途中に開口部を設ける場合に比べ雨仕舞いが容易な構成となり雨漏れが起こりにくい。また、突出屋根の高さが約0.4m以上約1.6m以下の範囲となされているので、突出屋根の側面に設けられた開口部から室内部分への十分な採光や換気等を確保することができる。また、突出屋根の室内部分は吹抜けとなっているので、突出屋根の真下の部屋を開放的な空間とすることができる。
【0022】
請求項2記載の突出屋根付き建物によれば、突出屋根の室内部分の大きさが水平方向に約1.8m×約1.8m以上の大きさになされているので、突出屋根の室内部分の吹抜けを大きく設けることができ、開放感のある空間となるとともに、採光や換気等も確保し易くなる。
【0023】
請求項3記載の突出屋根付き建物によれば、突出屋根側面の開口部が、突出屋根の全ての側面に設けられているので、全ての方向から採光や換気等を行うことができ、太陽の動きや風向きに左右されることがない。
【0024】
請求項4記載の突出屋根付き建物によれば、建物の本屋根が、約2/10以下の緩勾配の屋根構造になっているので、屋根の高さが低くなる。このことより、室内部分の吹抜けの高さが高くなり過ぎることがなく、通常の照明器具を突出屋根の天井面に設置でき、突出屋根の側面に設けられた開口部や天井付近の壁や天井面の掃除も行い易いものとなる。
【0025】
請求項5記載の吹抜け付き建物によれば、突出屋根の室内部分にロフト又は収納室が設けられているので、ロフト又は収納室に簡単な収納物を収納したり、ロフトをくつろぎの空間として使用することができる。
【0026】
請求項6記載の突出屋根付き建物によれば、建物ユニットで構成することで容易に本発明の突出屋根付き建物を構築できる。更に、突出屋根部分を他の建物ユニットよりも天井高さの低い建物ユニットで構成することで本発明の突出屋根部分が容易に構成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下、本発明の、突出屋根付き建物の実施の形態を図1乃至図5に基づいて説明する。
【実施例1】
【0028】
実施例1は図1乃至図3を用いて説明を行う。図1は本発明の突出屋根付き建物の実施例1の平面図である。図2は本発明の突出屋根付き建物の実施例1の南立面図及び東西方向切断の断面図である。図3は本発明の突出屋根付き建物の実施例1の東立面図および南北方向切断の断面図である。
【0029】
突出屋根付き建物A1は、柱および梁で箱型に構成された建物ユニットを複数個組み合わせることにより構成されたユニット建物である。建物ユニットの組み合わせ構成は、5.4m幅の建物ユニットを突出屋根付き建物A1の中央部分に4ユニット配置し、その両側に3.6m幅の建物ユニットを4ユニット配置した構成となっている。各部屋部分は標準の天井高さの建物ユニットB1により構成され、突出屋根R部分は天井高さの低い建物ユニットB2により構成されている。建物ユニットB1及び建物ユニットB2は供に4本の柱が設けられ、その柱上部には天井梁が設けられ、柱下端には床梁が設けられた構成になっている。また、建物ユニットB1の天井高さは2.4m、建物ユニットB2の天井高さは1.4mとなっている。本屋根の構成は約1/100程度の水勾配のステンレス折版を使用した折版屋根構造となっている。
【0030】
突出屋根付き建物A1は図1に示すように、南側で道路に接する敷地に建てられた建物である。突出屋根付き建物A1は、南側中央付近に親子ドアのついた玄関1が設けられている。玄関1を入り正面には室内用親子ドアが設けられている。室内用親子ドアを開けて入るとLDK2(リビングダイニングキッチン)になっている。LDK2の北側からキッチンスペース、ダイニングスペース、リビングスペースの順に配置されている。LDK2には南側壁面には屋外との出入も可能な1.8m幅の掃き出し窓が、北側壁面には勝手口と0.9m幅のキッチン窓が設けられている。
【0031】
各部屋はLDK2に隣接して設けられている。LDK2の北東側には主寝室3が設けられている。この主寝室3の南側部分には折戸のついたクローゼットが、北側壁面には屋外との出入も可能な1.8m幅の掃き出し窓が、東側壁面には0.45m幅の腰高窓が2個、西側壁面にはLDK2と出入するドアが設けられている。LDK2の南東側には和室4が設けられている。この和室4の北側部分には押入れと床の間が、東側壁面には1.35m幅の腰高窓が、南側壁面には屋外と出入も可能な2.7m幅の掃き出し窓が、西側壁面にはLDKと出入するドアが設けられている。LDK2の北西側には東側より順に浴室、洗面所、便所の順に水周り設備が設けられている。LDK2の西側には子供室5が設けられている。この子供室5には南側部分にクローゼット及びLDK2と出入するドアが、西側壁面には1.8m幅の腰高窓が設けられている。LDK2の南西側には子供室6が設けられている。この子供室6には北側部分にクローゼット及びLDK2と出入するドアが、西側壁面には0.9m幅の出窓が、南側壁面には屋外との出入も可能な1.8m幅の掃き出し窓が設けられている。
【0032】
LDK2の上方の屋根には高さ方向に突出した突出屋根Rが設けられている。この突出屋根Rは、天井高さの低い建物ユニットB2を3ユニット使用して、約5.4m×約6.75m程度の大きさで設けられている。突出屋根Rの側面Sには開口部Wが設けられている。開口部の種類としては、南側側面には5.4m幅の窓が、東側側面及び西側側面には1.8m幅の窓と0.45m幅の窓2個が、北側側面には1.8m幅の窓2個が設けられている。各開口部Wは開閉が可能な構成になっている。
突出屋根Rの突出高さは約0.4m以上約1.6m以下の範囲とすればよいが本実施例では1.4mとした。突出屋根Rの室内部分は、南側部分が約5.4m×約4.5mの大きさの吹抜けFとなっており、北西側部分が約2.7m×約2.25mの大きさのロフト7になっており、北東側部分が約2.7m×約2.25mの大きさの収納室8となっている。ロフト7はLDK2よりはしごにより昇降が可能になっている。また、収納室8はロフト7に隣接しており、ロフト7より出入が可能になっている。
吹抜けFの天井高さは、標準の天井高さの建物ユニットB1の天井高さ2.4mと天井高さの低い建物ユニットB2の天井高さ1.4mとユニットの繋ぎ目部分の梁高さ0.4mを加えた4.2mの高さとなっている。
【0033】
この実施例1の構成によれば、本屋根に高さ方向に突出して突出屋根Rが設けられ、その側面Sに開口部Wが設けられているので、通常壁面の窓と同様の納まりの雨仕舞いが使用でき、屋根の傾斜面の途中に開口部を設ける場合に比べ雨仕舞いが容易な構成となり雨漏れが起こりにくい。また、突出屋根Rの突出高さが1.4mの高さとなされているので、突出屋根Rの側面Sに設けられた開口部Wから室内部分への十分な採光を確保することができる。また、突出屋根Rの室内部分は約5.4m×約4.5mの大きさの吹抜けFとなっているので、LDK2が開放的な空間となっている。
【0034】
また、突出屋根Rの全ての側面Sに開口部Wが設けられているので、全ての方向から採光や換気等を確保することができる。よって、太陽の動きに左右されることなく採光を確保することができる。更に、開口部Wは開閉可能になっているので風向きに左右されることなく風道41を確保することができ効率的な換気を行うことができる。
【0035】
また、建物の本屋根が、約1/100程度の緩勾配の折版屋根になっているので、本屋根の最上部が低くなり、吹抜けFの高さが高くなり過ぎることがなく、通常の照明器具を突出屋根Rの天井面に設置でき、突出屋根Rの側面Sに設けられた開口部Wや天井付近の壁や天井面の掃除も行い易いものとなっている。
【0036】
また、突出屋根Rの室内部分にロフト7及び収納室8が設けられているので、ロフト7をくつろぎの空間として使用し、収納室8に簡単な収納物を収納することができる。また、突出屋根Rの天井高さが1.4mの建物ユニットで構成されているので、ロフト7及び収納室8の天井高さも1.4mとなり、建築基準法の容積率に規定された1.4m以下の高さとなっているので、延べ床面積に加算する必要がなく同じ容積率のまま空間を増やすことができる。
【0037】
また、突出屋根付き建物A1が、建物ユニットB1及び建物ユニットB2で構成されているので容易に突出屋根付き建物A1を構築することができる。更に、突出屋根R部分を他の建物ユニットよりも天井高さの低い建物ユニットB1で構成しているので本発明の突出屋根R部分も容易に構成することができる。
【0038】
また、突出屋根Rが本屋根面9より突出しているため、屋根ラインに変化が生まれ外観にも表情がでる。
【実施例2】
【0039】
実施例2は図4を用いて説明を行う。図4は本発明の突出屋根付き建物の実施例2の平面図である。
【0040】
実施例2の突出屋根付き建物A2は実施例1と同様に、柱および梁で箱型に構成された建物ユニットを複数個組み合わせることにより構成されたユニット建物である。建物ユニットの組み合わせ構成は、西側より2.7m幅、5.4m幅、3.6m幅、3.6m幅の建物ユニットにより構成されている。各部屋部分は標準の天井高さの建物ユニットB1により構成され、突出屋根R2部分は天井高さの低い建物ユニットB2により構成されている。建物ユニットB1及び建物ユニットB2は供に4本の柱が設けられ、その柱上部には天井梁が設けられ、柱下端には床梁が設けられていない構成になっている。また、建物ユニットB1の天井高さは2.4m、建物ユニットB2の天井高さは1.4mとなっている。本屋根の構成は約1/100程度の水勾配のステンレス折版を使用した折版屋根構造となっている。
【0041】
突出屋根付き建物A2は、南側で道路に接する敷地に建てられた建物であり、南側に玄関21が設けられている。玄関21を入った東側に広縁22が設けられ、広縁22の北側に8畳・8畳の和室続き間23が設けられている。広縁22の東側には主寝室24が設けられている。和室続き間23の北側にはLDK(リビングダイニングキッチン)25が設けられている。LDK25の東側には便所、洗面所、洗濯室、浴室等の水周り設備が設けられている。玄関21を入った西側には、子供室26が設けられている。子供室26の北側には子供室27が設けられている。各部屋には適宜窓や収納が設けられている。
【0042】
LDK25水回り設備スペース26、子供室28の上方には本屋根から高さ方向に突出した突出屋根R2が設けられている。この突出屋根R2は、天井高さの低い建物ユニットB2を8ユニット使用して、約15.3m×約3.5m程度の大きさで設けられている。突出屋根R2の側面には開口部W2が設けられている。開口部の構成としては、南側側面には全面に亘って窓が設けられ、東側側面及び西側側面には開口部を設けられず、北側側面には0.45幅の窓が4箇、0.9m幅の窓が1個、2.7m幅の窓2個が設けられている。各開口部W2は開閉が可能な構成になっている。
【0043】
突出屋根R2の突出高さは約0.4m以上約1.6m以下の範囲とすればよいが本実施例では1.4mとされている。突出屋根の室内部分については、LDK25の上方部分は約9.0m×約3.5mの大きさの吹抜けF21となっており、水周り設備スペース26の上方部分は収納室29となっており、子供室28の上方部分は2.7m×2.25mの大きさの吹抜けF22とロフト30となっている。収納室29は、水周り設備スペースからはしごにより昇降が可能になっている。ロフト30は、子供室28からはしごにより昇降が可能になっている。
吹抜けFの天井高さは、標準の天井高さの建物ユニットB1の天井高さ2.4mと天井高さの低い建物ユニットB2の天井高さ1.4mとユニットの繋ぎ目部分の梁高さ0.2mを加えた4.0mの高さとなっている。
【0044】
この実施例2の構成によれば、本屋根に高さ方向に突出して突出屋根R2が設けられ、その側面に開口部Wが設けられているので、通常壁面の開口部と同様の納まりが使用でき、屋根の傾斜面の途中に開口部を設ける際に比べ雨仕舞いが容易な構成となり雨漏れが起こりにくい。また、突出屋根R2の高さが1.4mの高さとなされているので、突出屋根R2の側面Sに設けられた開口部Wから室内部分への十分な採光や換気等を確保することができる。また、LDK25及び子供室28の上方の突出屋根R2の室内部分が吹抜けF21、F22となっているので、開放的な空間となっている。
【0045】
また、突出屋根R2の南側側面の前面に開口部W2が設けられているので、北側にしか屋外に面していないLDK25であっても、開口部W2から南面採光を確保することができる。更に、開口部W2は開閉可能になっているので風道を確保でき効率的な換気を行うこともできる。
【0046】
また、建物の本屋根が、約1/100程度の緩勾配の折版屋根になっているので、本屋根の高さが低くなり、吹抜けF21、F22の高さが高くなり過ぎることがなく、通常の照明器具を突出屋根R2の天井面に設置でき、突出屋根R2の側面Sに設けられた開口部W2や天井付近の壁や天井の掃除も行い易いものとなっている。
【0047】
また、子供室28の吹抜けF22に隣接してロフト30が設けられているので、ロフト30をくつろぎの空間として使用できる。また、収納室29に簡単な収納物を収納することもできる。また、突出屋根R2の天井高さが1.4mの建物ユニットで構成されているので、ロフト30及び収納室29の天井高さも1.4mとなり、建築基準法の容積率に規定された1.4m以下の高さとなっているので、延べ床面積に加算する必要がなく同じ容積率のまま空間を増やすことができる。
【0048】
また、突出屋根付き建物A2が、建物ユニットB1及び建物ユニットB2で構成されているので容易に突出屋根付き建物A2を構築することができる。更に、突出屋根R2部分を他の建物ユニットよりも天井高さの低い建物ユニットB1で構成しているので本発明の突出屋根R2部分も容易に構成することができる。
【実施例3】
【0049】
実施例3は図5を用いて説明を行う。図5は本発明の突出屋根付き建物の実施例3の平面図である。
【0050】
実施例3の突出屋根付き建物A3は、南側で道路に接する敷地に建てられた2階建ての建物であり、実施例1及び実施例2と同様に、柱および梁で箱型に構成された建物ユニットを複数個組み合わせることにより構成されたユニット建物である。建物ユニットの組み合わせ構成は、4.5m幅の建物ユニットにより構成されている。各部屋部分は標準の天井高さの建物ユニットB1により構成され、突出屋根部分は天井高さの低い建物ユニットB2により構成されている。建物ユニットB1及び建物ユニットB2は供に4本の柱が設けられ、その柱上部には天井梁が設けられ、柱下端には床梁が設けられた構成になっている。また、建物ユニットB1の天井高さは2.4m、建物ユニットB2の天井高さは1.0mとなっている。本屋根の構成は約1/100程度の水勾配のステンレス折版を使用した折版屋根となっている。
【0051】
突出屋根付き建物A3の1階の南側に玄関31が設けられている。玄関31の東側は車庫32となっている。玄関31を入って北側には階段が設けられている。車庫32の北側には東側より便所、洗面所、浴室の順に設けた水周り設備スペースが設けられている。2階部分の南側には子供室34、子供室35が設けられている。北側にはLDK(リビングダイニング)36が設けられている。
【0052】
LDK36の上方には、本屋根から高さ方向に突出した突出屋根R3が設けられている。この突出屋根R3は、天井高さの低い建物ユニットB2を1ユニット使用して、約2.7m×約2.25m程度の大きさで設けられている。突出屋根R3の全ての側面Sには開口部W3が設けられている。各開口部W3は開閉が可能な構成になっている。
突出屋根R3の突出高さは約0.4m以上約1.6m以下の範囲とすればよいが本実施例では1.0mとした。突出屋根R3の室内部分については、LDK25の吹抜けF3となっている。この吹抜けF3の天井高さは、標準の天井高さの建物ユニットB1の天井高さ2.4mと天井高さの低い建物ユニットB2の天井高さ1.0mとユニットの繋ぎ目部分の梁高さ0.24mを加えた3.8mの高さとなっている。
【0053】
この実施例3の構成によれば、本屋根に高さ方向に突出して突出屋根R3が設けられ、その側面に開口部W3が設けられているので、通常壁面の開口部と同様の納まりが使用でき、屋根の傾斜面の途中に開口部を設ける場合に比べ雨仕舞いが容易な構成となり雨漏れが起こりにくい。また、突出屋根R3の突出高さが1.0mとなされているので、突出屋根R3の側面に設けられた開口部W3からLDK36への十分な採光を確保することができる。また、LDK36の上方が吹抜けF3となっているので、開放的な空間となる。
【0054】
また、突出屋根R3の全側面に開口部W3が設けられているので、奥行きの長い建物であっても採光や換気等を確保することができる。更に、開口部W2は開閉可能になっているので風道を確保でき効率的な換気を行うこともできる。
【0055】
また、建物の本屋根が、約1/100程度の緩勾配の折版屋根になっているので、本屋根の高さが低くなり、吹抜けF3の高さが高くなり過ぎることがなく、通常の照明器具を突出屋根R3の天井面に設置でき、突出屋根R3の側面に設けられた開口部W3や天井付近の壁や天井の掃除も行い易いものとなっている。
【0056】
また、突出屋根付き建物A3が、建物ユニットB1及び建物ユニットB2で構成されているので容易に突出屋根付き建物A3を構築することができる。更に、突出屋根R3部分を他の建物ユニットよりも天井高さの低い建物ユニットB1で構成しているので本発明の突出屋根R2部分も容易に構成することができる。
【0057】
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更があっても本発明に含まれるのは勿論である。
【産業上の利用可能性】
【0058】
建物の快適性を向上させた突出屋根付き建物として有効である。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】本発明の突出屋根付き建物の実施例1の平面図である。
【図2】(a)本発明の突出屋根付き建物の実施例1の南立面図である。 (b)本発明の突出屋根付き建物の実施例1の東西方向切断の断面図である。
【図3】(a)本発明の突出屋根付き建物の実施例1の東立面図である。 (b)本発明の突出屋根付き建物の実施例1の南北方向切断の断面図である。
【図4】本発明の突出屋根付き建物の実施例2の平面図である。
【図5】本発明の突出屋根付き建物の実施例3の平面図である。
【符号の説明】
【0060】
A1、A2、A3 ユニット建物
B1 標準天井高さの建物ユニット
B2 天井高さの低い建物ユニット
F1、F3 吹抜け
F21、F22 吹抜け
R1、R2、R3 突出屋根
S 側面
W1、W2、W3 開口部
1 玄関
2 LDK(リビングダイニングキッチン)
3 主寝室
4 和室
5 子供室
6 子供室
7 ロフト
8 収納室
9 屋根
21 玄関
22 広縁
23 和室続き間
24 主寝室
25 LDK(リビングダイニングキッチン)
26 水周り設備スペース
27 子供室
28 子供室
29 収納室
30 ロフト
31 玄関
32 車庫
33 水周り設備スペース
34 子供室
35 子供室
36 LDK(リビングダイニングキッチン)
41、42、43 風道





 

 


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