米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 固定構造物 -> 積水化学工業株式会社

発明の名称 内装材
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−100335(P2007−100335A)
公開日 平成19年4月19日(2007.4.19)
出願番号 特願2005−289631(P2005−289631)
出願日 平成17年10月3日(2005.10.3)
代理人 【識別番号】100082670
【弁理士】
【氏名又は名称】西脇 民雄
発明者 松元 健三 / 岸井 晶三 / 堤 正一郎 / 朝桐 大介
要約 課題
蓄熱効率の高効率化を図ることにより省エネルギー効果の向上を図ることができる内装材を提供すること。

解決手段
建物の室内側の表面に内装仕上げ材12が複数層塗られた内装材1におい、複数層の内装仕上げ材12のうち、最も室内側の仕上げ層123のみに蓄熱粒子123bを含有させた。
特許請求の範囲
【請求項1】
室内側の表面に複数層に重ねて塗られた内装仕上げ材を有する内装材であって、
前記複数層の内装仕上げ材のうち、最も室内側の層である表層のみに蓄熱粒子が含有されていることを特徴とする内装材。
【請求項2】
前記蓄熱粒子が、前記表層の室内側表面に露出した状態で含有されていることを特徴とする請求項1に記載の内装材。
【請求項3】
前記蓄熱粒子が混入された塗料を前記表層に吹き付けたことを特徴とする請求項2に記載の内装材。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の壁あるいは天井などに用いられる内装材に関し、特に、蓄熱粒子が含まれた内装材に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、蓄熱材や調湿材を有した内装材が、例えば、特許文献1および特許文献2などで知られている。
【0003】
これら特許文献1,2に記載された技術では、蓄熱材の潜熱蓄熱溶解時の漏洩防止用容器を必要としている。そこで、内装材に、潜熱蓄熱材を微粒子に封止した蓄熱粒子を含有させることで漏洩防止用容器を不要とする内装材が知られている(特許文献3参照)。
【特許文献1】特開平1−114632号公報
【特許文献2】特開平1−167537号公報
【特許文献3】特開2001−140437号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の特許文献3に記載の技術では、蓄熱粒子が、内装板材や内装シート、あるいは内装仕上げ材(塗り壁材)などに含有されており、漏洩防止用容器が不要となり、内装材の軽量化を図ることができる。
【0005】
しかしながら、内装材に蓄熱機能を追加する分だけコスト増になるため、このコスト増を省エネルギーにより回収することが望まれる。
【0006】
そこで、本発明では、蓄熱効率の高効率化を図ることにより省エネルギー効果の向上を図ることができる内装材を提供することを主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上述事情に鑑みなされたものであって、請求項1に記載の発明は、室内側の表面に複数層に重ねて塗られた内装仕上げ材を有する内装材であって、
前記複数層の内装仕上げ材のうち、最も室内側の層である表層のみに蓄熱粒子が含有されていることを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の内装材において、前記蓄熱粒子が、前記表層の室内側表面に露出した状態で含有されていることを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の内装材において、前記蓄熱粒子が混入された塗料を前記表層に吹き付けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に記載の内装材にあっては、内装材の室内側表面に複数層に塗られた内装仕上げ材のうちで、最も室内側の表層のみに蓄熱粒子が含まれているため、内装仕上げ材の複数層の全層に蓄熱粒子を含ませたものと比較して、表層よりも内側の層における熱移動が不要で、室内空気との熱移動が行いやすく、熱移動の高効率化を達成できる。これにより、省エネルギー効果の向上を図ることができる。さらに、表層よりも内側の層では、蓄熱粒子を含まないことから、表層と下地材との密着性能性を高めるなどの蓄熱以外の性能を安定させることができる。
【0011】
請求項2に記載の発明にあっては、蓄熱粒子が、表層の室内側表面に露出されているため、蓄熱粒子がより室内側表面に配置され、熱移動の高効率化をさらに高めることができる。
【0012】
請求項3に記載の発明では、表層に蓄熱粒子が混入された塗料を吹き付けたため、意匠のための塗料に上記請求項2に記載の発明の効果を付加させることができ、多機能の融合化を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0014】
(実施の形態1)
図2は、この発明の実施の形態1の内装材1を有する建物Aの要部を示している。この建物Aの室内空間Rは、床2と壁3と天井4で囲まれている。
【0015】
壁3は、最も屋外側に配置された外装材31と、この外装材31の室内側を覆って設けられた断熱材32と、この断熱材32の室内側を覆って設けられた実施の形態1の内装材1とを備えている。
【0016】
内装材1は、図1に示すように、断熱材32の室内側を覆って設けられた壁下地材11と、この壁下地材11の室内側表面に積層された3層の湿式の内装仕上げ材12とを備えている。
【0017】
内装仕上げ材12は、いわゆる塗り壁で、図1に示すように、壁下地材11の側から室内側へ、下塗り層121,中塗り層122,仕上げ層(表層)123を順に重ね塗りして形成されている。
【0018】
なお、下塗り層121および中塗り層122は、壁下地材11と仕上げ層123との密着を図るもので、例えば、例えば、エポキシ系・塩化ゴム系・アクリル系の塗り材を用いることができる。
【0019】
仕上げ層123は、意匠的に優れかつ調湿性に優れた、例えば、珪藻土・砂・漆喰などの塗り壁材123aに、蓄熱粒子123bを含有させたものを中塗り層122の表面に塗布して形成されている。なお、蓄熱粒子123bとしては、蓄熱材をマイクロカプセルに内包させたものを用いている。
【0020】
蓄熱粒子123bを構成する蓄熱材は、室内空間の熱を吸収あるいは放出して温度を一定に保つものであり、例えば、人体に無毒で手に入りやすく、蓄熱量の大きいパラフィンや硫酸ナトリウム(NaSO)を用いることができる。また、本実施の形態1では、このような蓄熱粒子123bを塗り壁材123aに対して略1/3の濃度で練り込んだものを使用している。
【0021】
実施の形態1では、蓄熱粒子123bを構成する蓄熱材として蓄熱量を20kcal/kgのものを用いており、これをコンクリートの蓄熱量(2265kcal/m)と比較した比較対象図を図3に示している。
【0022】
この図に示すように、蓄熱粒子123bを構成する蓄熱材の厚さ1mmに相当する仕上げ層123の厚さを3mmとすると、その蓄熱量は、厚さ9mmのコンクリートに相当する。
【0023】
以上説明したように、本実施の形態1の内装材1では、その表面に塗った内装仕上げ材12の表面に蓄熱機能を有した仕上げ層123を設けたため、コンクリートと比較して、薄くて軽量で高熱容量とすることができ省エネルギー効果を得ることができる。
【0024】
また、内装仕上げ材12は、密着性を高める下塗り層121,中塗り層122の上に仕上げ層123を設けた3層構造としたため、壁下地材11からの剥がれが生じにくく耐久性に優れ、かつ、意匠性にも優れたものとすることができる。
【0025】
しかも、内装材1の表面に設けた3層の壁仕上げ材12において、最も室内表面に位置する仕上げ層(表層)123のみに蓄熱粒子123bを含有させたため、仕上げ材12の全層に蓄熱粒子を混入させたものと比較して、仕上げ層123よりも内側の層において蓄熱に関わる熱移動が不要であり、室内空気との熱移動が行いやすく、熱移動の高効率化を達成できる。
【0026】
(実施の形態2)
次に、実施の形態2の内装材201について説明する。なお、実施の形態2の内装材201を説明するにあたり、実施の形態1と同一ないし均等な部分については、実施の形態1と同一の符号を付して、実施の形態1と相違する部分を中心として説明する。
【0027】
この実施の形態2の内装材201は、3層の内装仕上げ材212において最も室内側の仕上げ層223を構成する塗り壁材123aの表面に、多彩仕上げの色素粒子を着色した蓄熱粒子223bが吹き付けにより塗布されている。すなわち、意匠のための塗料に蓄熱機能を付与したものを吹き付けている。
【0028】
この実施の形態2の内装材201では、最も室内側の仕上げ層223のみに蓄熱粒子223bが配置され、しかも、蓄熱粒子223bが塗り壁材123aの表面に吹き付けられて室内側表面に露出されているため、蓄熱粒子223bと室内空気との熱移動がいっそう行いやすく、熱移動の高効率化をさらに高めることができる。
【0029】
しかも、仕上げ層223では、意匠のための塗料に蓄熱機能を付与したため、多機能の融合化を図ることができる。
【0030】
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態1,2を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態1,2に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
【0031】
すなわち、実施の形態1,2では、内装材1,201として壁3に設けたものを示したが、天井4など他の部位に適用してもよい。
【0032】
また、実施の形態1,2では、内装材1,201として、複数層の内装仕上げ材12,212が壁下地材11の室内側表面に設けられたものを示したが、内装材としては、複数層の内装仕上げ材を有するものであれば、壁下地材11を有するものに限定されるものではない。例えば、内装材を複数層の内装仕上げ材のみで構成することができるもので、コンクリートなどの壁や天井を構成する部材に、このような複数層の内装仕上げ材を直接設けてもよい。
【0033】
また、実施の形態1,2では、内装仕上げ材12,212として、3層のものを示したが、複数層であれば2層など3層に限られるものではない。
【0034】
また、実施の形態2では、蓄熱粒子223bを表層としての仕上げ層223の室内側表面に露出させるにあたり、吹き付けを行った例を示したが、蓄熱粒子223bが室内側に露出する手段で有れば、刷毛塗り・ローラ塗りなど吹き付け以外の手段を用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の実施の形態1の内装材1を示す図2の要部を拡大した断面図である。
【図2】本発明の実施の形態1の内装材1を適用した建物Aの要部を示す断面図である。
【図3】本発明の実施の形態1の内装材1とコンクリートとの蓄熱量を比較した比較対象図である。
【図4】本発明の実施の形態2の内装材201を示す断面図である。
【符号の説明】
【0036】
1 内装材
11 壁下地材
12 内装仕上げ材
121 下塗り層
122 中塗り層
123 仕上げ層(表層)
123b蓄熱粒子
201 内装材
212 内装仕上げ材
223 仕上げ層
223b蓄熱粒子




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013