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発明の名称 玄関の脱臭構造
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−92288(P2007−92288A)
公開日 平成19年4月12日(2007.4.12)
出願番号 特願2005−279142(P2005−279142)
出願日 平成17年9月27日(2005.9.27)
代理人 【識別番号】100082670
【弁理士】
【氏名又は名称】西脇 民雄
発明者 平野 宝
要約 課題
玄関土間に置かれた履物から生じる臭気を脱臭し、玄関内の悪臭の発生を抑制することができる玄関の脱臭構造を提供すること。

解決手段
玄関1内の玄関土間2から立ち上がって形成された上がり口3の玄関土間2側端部3aにほぼ水平に上がり框4を設け、この上がり框4の下側に、玄関土間2に臨む吸気開口(吸気口)14及び排気開口(排気口)15を有すると共に、脱臭フィルタ(脱臭部材)12を内蔵した脱臭装置10を設けた。
特許請求の範囲
【請求項1】
玄関土間から立ち上がって形成された上がり口の玄関土間側端部にほぼ水平に上がり框を設け、該上がり框の下側に、前記玄関土間に臨む吸気口及び排気口を有すると共に、脱臭部材を内蔵した脱臭装置を設けたことを特徴とする玄関の脱臭構造。
【請求項2】
前記吸気口及び前記排気口は、前記上がり框の玄関土間側端部よりも内側に位置していることを特徴とする請求項1に記載の玄関の脱臭構造。
【請求項3】
前記吸気口及び前記排気口が、互いにほぼ水平方向に沿って隣接して設けられると共に、前記脱臭装置内に送風ファンを設け、
該送風ファンによって、前記吸気口から吸い込まれた空気が、前記上がり框の下側をほぼ水平方向に移動して前記脱臭部材を通過し、前記排気口から排出されることを特徴とする請求項1又は2に記載の玄関の脱臭構造。
【請求項4】
前記吸気口は、プレ脱臭部材によって覆われたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の玄関の脱臭構造。
【請求項5】
前記脱臭部材は、活性炭フィルタによって形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の玄関の脱臭構造。



発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の玄関内に生じた臭気を脱臭する玄関の脱臭構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、玄関に取付けられた下駄箱内に生じる悪臭を消臭するために、この下駄箱の内部に消臭機能を設けた消臭機能付き玄関収納下駄箱が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、下駄箱内に設けた換気装置によって下駄箱内の空気を入れ換えることで、この下駄箱内に生じた悪臭を排出する換気機能付き下駄箱も知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
さらに、玄関土間を格子状部材によって覆うと共に、この格子状部材の下側に脱臭剤を敷設した玄関構造も知られている(例えば、特許文献3参照)。
【特許文献1】特開2002−159354
【特許文献2】特開2005−160674
【特許文献3】特開2003−343074
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、下駄箱の内部に消臭機能を設けた消臭機能付き下駄箱や、下駄箱内部に換気装置を設けた換気機能付き下駄箱では、下駄箱内の悪臭の発生を抑制するだけであり、玄関土間に置かれた履物等の臭いは解消することができなかった。
【0006】
特に、換気機能付き下駄箱では、下駄箱内の臭気が玄関土間に向かって排出されることがあり、玄関内の悪臭を増加させてしまうおそれがあった。
【0007】
一方、玄関土間を覆う格子状部材の下側に脱臭剤を敷設した玄関構造では、格子状部材上に履物が置かれることとなる。つまり、脱臭剤の上方に履物が位置することとなる。
【0008】
そのため、履物から上方に向う臭気を効率よく脱臭することができず、玄関内に生じる臭気を十分に脱臭できないという問題があった。
【0009】
そこで、この発明は、玄関土間に置かれた履物から生じる臭気を脱臭し、玄関内の悪臭の発生を抑制することができる玄関の脱臭構造を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明にかかる玄関の脱臭構造は、玄関土間から立ち上がって形成された上がり口の玄関土間側端部にほぼ水平に上がり框を設け、該上がり框の下側に、前記玄関土間に臨む吸気口及び排気口を有すると共に、脱臭部材を内蔵した脱臭装置を設けたことを特徴としている。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の玄関の脱臭構造において、前記吸気口及び前記排気口は、前記上がり框の玄関土間側端部よりも内側に位置していることを特徴としている。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の玄関の脱臭構造において、前記吸気口及び前記排気口が、互いにほぼ水平方向に沿って隣接して設けられると共に、前記脱臭装置内に送風ファンを設け、該送風ファンによって、前記吸気口から吸い込まれた空気が、前記上がり框の下側をほぼ水平方向に移動して前記脱臭部材を通過し、前記排気口から排出されることを特徴としている。
【0013】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の玄関の脱臭構造において、前記吸気口は、プレ脱臭部材によって覆われたことを特徴としている。
【0014】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の玄関の脱臭構造において、前記脱臭部材は、活性炭フィルタによって形成されていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0015】
本願請求項1の発明によれば、脱臭装置を上がり框の下側に設けたので、玄関土間に置かれた履物と脱臭装置の吸気口及び排気口とを、ほぼ水平(同じ高さ)に位置させることができる。
【0016】
これにより、玄関土間に置かれた履物から生じる臭気を玄関内に拡散する前に吸い込んで、効率よく脱臭することが可能となり、玄関内の悪臭の発生を抑制することができる。
また、脱臭装置の吸気口及び排気口が玄関土間に臨んでいるので、臭気の発生源である履物近傍に脱臭装置が位置することとなり、玄関土間にある履物から生じる臭気をすぐに脱臭することができて、脱臭効率の向上を図ることができる。
【0017】
さらに、脱臭装置を上がり框の下側に配置することで、脱臭装置を目立たなくすることができて、玄関のデザインの自由度を阻害することがない。
【0018】
本願請求項2の発明によれば、請求項1の効果に加え、脱臭装置の吸気口及び排気口を上がり框の玄関土間側端部よりも内側に位置させたので、脱臭装置をさらに目立たなくすることができ、玄関の外観品質の向上を図ることができる。
【0019】
本願請求項3の発明によれば、請求項1又は2の効果に加え、送風ファンによって吸気口から吸い込まれた空気は、脱臭部材を通過した後に、水平方向に移動して排気口から排出されることとなる。
【0020】
そのため、玄関内の空気を積極的に吸い込んで脱臭することができ、玄関内に空気が滞留することがなくなる。これにより、玄関内の空気を効率よく移動させながら脱臭することができ、脱臭効率をさらに向上させることができる。
【0021】
また、吸い込んだ空気が水平方向に移動するので、脱臭装置の高さを低く設定することができ、この脱臭装置を玄関土間と上がり框との間に生じる空間に十分納めることが可能となる。
【0022】
本願請求項4の発明によれば、請求項1〜3の効果に加え、吸気口がプレ脱臭部材によって覆われているので、臭気が吸気口を通過する際にプレ脱臭部材によって脱臭されてから、脱臭装置内部の脱臭部材によって脱臭されることとなる。
【0023】
これにより、脱臭装置の脱臭力を強化することが可能となり、さらに強力に脱臭することができる。
【0024】
本願請求項5の発明によれば、請求項1〜4の効果に加え、脱臭部材が活性炭フィルタによって形成されることにより、履物から生じる臭気を高い吸着率で脱臭することができて脱臭力の強化を図ることができると共に、メンテナンスを容易に行なうことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
次に、図面に基づいて、この発明を実施するための最良の実施の形態の玄関の脱臭構造を説明する。
【0026】
図1において、1は建物の出入口内に設けられる玄関であり、玄関土間2と、この玄関土間2から立ち上がって形成された上がり口3と、この上がり口3の玄関土間2側の端部3aにほぼ水平に位置する上がり框4とを有している。
【0027】
この上がり框4は、玄関土間2の上方に突出しており、この上がり框4と玄関土間2との間には空間が形成されている。
【0028】
さらに、玄関土間2内には、一方の壁面に沿って履物入れ等の収納装置5が設けられている。
【0029】
そして、玄関土間2と上がり框4との間に形成された空間内には、脱臭装置10が配置されている。
【0030】
この脱臭装置10は、図3に示すように、筐体である装置本体11と、この装置本体11に内蔵された脱臭部材である脱臭フィルタ12と、装置本体11内に区画形成されたファン室13a内に設けられた送風ファン(循環ファン)13とを有している。
【0031】
装置本体11は、玄関土間2と上がり框4との間に嵌り込む大きさに形成された長方形状の筐体である。この大きさは、ここでは横幅1000mm、奥行き200mm、高さ140mmとなっている。
【0032】
そして、装置本体11の玄関土間2側に面した側面には、吸気開口(吸気口)14及び排気開口(排気口)15が形成されている。
【0033】
この吸気開口14と排気開口15とは、ほぼ水平方向に沿って隣接配置され、吸気開口14から吸い込まれた空気が、上がり框4の下側をほぼ水平方向に移動し、排気開口15から排出されるようになっている。
【0034】
吸気開口14及び排気開口15には、それぞれガラリ14a、15aが取り付けられている。さらに、吸気開口14に取り付けられたガラリ14aは、プレ脱臭装置であるプレフィルタ12Aによって覆われている。
【0035】
また、この吸気開口14及び排気開口15は、図2(a)、(b)に示すように、上がり框4の玄関土間2側端部3aよりも内側に位置している。つまり、上がり框4は、吸気開口14及び排気開口15の上方に庇状に突出している。
【0036】
脱臭フィルタ12は、活性炭フィルタによって形成されており、吸気開口14と排気開口15とを連通する風路16をふさぐように設けられている。
【0037】
送風ファン13は、モータを内蔵しており、このモータの回転駆動によって羽を回転させ、空気を吸い込んだ後に排出するものである。
【0038】
ファン室13aには、風路16に連通する図示しない開口が形成されており、この開口と送風ファン13の吸込口(図示せず)とが対向している。また、送風ファン13の図示しない排出口は、排気開口15に対向している。
【0039】
これにより、送風ファン13の吸込口から吸い込まれた風路16中の空気は、送風ファン13を通過して排出口から排出され、排気開口15から玄関1内へと排出される。
【0040】
次に、この発明の玄関の脱臭構造の作用について説明する。
【0041】
図2に示すように、玄関土間2上に多数の履物Hが置かれると、この履物Hから臭気が発生する。
【0042】
このとき、脱臭装置10内の送風ファン13の駆動によって、吸気開口14から玄関1内の臭気を含んだ空気が吸い込まれる。
【0043】
吸気開口14から吸い込まれた臭気を含んだ空気は、まず、この吸気開口14に取り付けられたガラリ14aを覆うプレフィルタ12Aを通過する。このとき、このプレフィルタ12Aに臭気が吸着され、脱臭される。
【0044】
そして、プレフィルタ12Aを通過した空気及びここで吸着されなかった臭気は、装置本体11内の風路16に流れ込み、この風路16をふさぐ脱臭フィルタ12を通過する。そして、脱臭フィルタ12によって臭気が吸着され、脱臭される。
【0045】
このように、吸気開口14を覆うプレフィルタ12Aによって、臭気が吸気開口14を通過する際にこのプレフィルタ12Aによって脱臭されてから、脱臭装置10内部の脱臭フィルタ12によって再度脱臭されることとなる。つまり、脱臭装置10に吸い込まれた空気を二回脱臭することができる。
【0046】
これにより、脱臭装置10の脱臭力を強化することが可能となり、玄関1内の臭気を強力に脱臭することができる。
【0047】
また、ここでは、脱臭フィルタ12は、活性炭フィルタによって形成されているので、高い吸着率で履物Hから生じる臭気を脱臭することができ、脱臭力の強化をさらに図ることができる。また、脱臭フィルタ12のメンテナンスを容易に行なうこともでき、ランニングコストを抑制することが可能となる。
【0048】
また、この活性炭フィルタにおいて、履物臭に効果の高い有機ガスを主に吸着するタイプのものを使用すれば、さらに脱臭効果を高めることができる。
【0049】
そして、脱臭フィルタ12によって臭気が脱臭された空気は、風路16を通ってファン室13aの図示しない開口から送風ファン13内に吸い込まれ、この送風ファン13の図示しない排出口から排出され、排気開口15から玄関1内へと排出される。
【0050】
このとき、風路16は、ほぼ水平方向に沿って隣接配置された吸気開口14と排気開口15とを連通しており、吸気開口14から吸い込まれた空気は、図2(b)に示すように、上がり框4の下側をほぼ水平方向に移動し、排気開口15から排出されるようになっている。
【0051】
そのため、脱臭装置10の高さを低く設定することができ、この脱臭装置10を玄関土間2と上がり框4との間に生じる空間に十分納めることが可能となる。
【0052】
また、玄関1内の空気を送風ファン13によって積極的に吸い込んで脱臭することができるので、玄関1内に空気が滞留することがなくなる。そのため、玄関1内の空気を効率よく移動させながら脱臭することができ、脱臭効率をさらに向上させることが可能となる。
【0053】
さらに、この脱臭装置10は、上がり框4の下側に設けられたので、図2(a)に示すように、玄関土間2に置かれた履物Hと、脱臭装置10の吸気開口14及び排気開口15とを、ほぼ水平(同じ高さ)に位置させることができる。
【0054】
これにより、履物Hから生じた臭気が玄関1内に拡散する前に脱臭装置10内に吸い込んで、効率よく脱臭することができる。
【0055】
また、吸気開口14及び排気開口15が玄関土間2に臨んでいるので、臭気の発生源である履物H近傍に脱臭装置10が位置することとなり、玄関土間2にある履物Hから生じる臭気をすばやく脱臭することができて、脱臭効率の向上を図ることができる。
【0056】
なお、一般的な家庭での靴の数(約3〜10足)の履物Hが玄関土間2に置かれているときに、脱臭装置10を玄関1の上がり框4の下側に設けた場合と、脱臭装置10を設けなかった場合における玄関1内の臭気を比較する実験を行なった。
【0057】
この実験における条件は、脱臭フィルタ12として有機ガス吸着タイプの活性炭フィルタを使用し、この脱臭フィルタ12によって閉塞された風路16の面積を1mとし、送風ファン13の風量を100m/hとした。
【0058】
このとき、脱臭装置10がある場合では、80%以上の人が臭気を容認することができる、つまり臭いが気にならないとする結果になったのに対し、脱臭装置10がない場合では、約70%の人が臭気を容認することができない、つまり臭いが気になるとする結果となった。
【0059】
このように、脱臭装置10を上がり框4の下側に設けたことで、玄関土間2に置かれた履物Hから生じる臭気を十分に脱臭することができ、玄関1内の悪臭の発生を抑制することが可能となる。
【0060】
さらに、脱臭装置10を上がり框4の下側に配置することで、脱臭装置10を目立たなくすることができ、玄関1のデザインの自由度を阻害することがなくなる。
【0061】
そして、ここでは、脱臭装置10の吸気開口14及び排気開口15を上がり框4の玄関土間2側端部3aよりも内側に位置させたので、上がり框4が庇状に脱臭装置10の上方に突出し、吸気開口14及び排気開口15を隠すことができる。
【0062】
これにより、脱臭装置10をさらに目立たなくすることができ、玄関1の外観品質の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】この発明に係る玄関の脱臭構造を示した斜視図である。
【図2】(a)は図1に示す玄関の側面図であり、(b)は図1に示す玄関の平面図である。
【図3】脱臭装置の一部を破断して模式的に示す斜視図である。
【符号の説明】
【0064】
1 玄関
2 玄関土間
3 上がり口
3a 端部
4 上がり框
10 脱臭装置
12 脱臭部材(脱臭フィルタ)
14 吸気口(吸気開口)
15 排気口(排気開口)




 

 


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