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まくら木連結構造、並びに、まくら木連結構造の製造方法 - 積水化学工業株式会社
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発明の名称 まくら木連結構造、並びに、まくら木連結構造の製造方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−51474(P2007−51474A)
公開日 平成19年3月1日(2007.3.1)
出願番号 特願2005−237680(P2005−237680)
出願日 平成17年8月18日(2005.8.18)
代理人 【識別番号】100100480
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 隆
発明者 大西 国昭
要約 課題
まくら木同士を上下2枚のまくら木連結部材により連結する場合に、まくら木連結部材同士が上下方向に離れる方向に力が作用した場合でも、ボルトやナットの緩みや損傷のおそれを小さくすることができるまくら木連結構造を提供する。

解決手段
特許請求の範囲
【請求項1】
平板状の水平板を有する一対のまくら木連結部材を、並設された複数本のまくら木の上下に水平板が位置するように配置し、前記まくら木連結部材と各まくら木とを固定して、前記複数のまくら木を連結するまくら木連結構造において、
上下規制部材が設けられ、上下規制部材には上側部と、下側部と、上側部と下側部との上下方向の間隔を維持する間隔維持部を有し、上側部及び下側部が連結部材の上下の2枚の水平板を挟むように上下規制部材が設置されて、上下規制部材により2枚の水平板の上下方向の外側の動きを規制するものであることを特徴とするまくら木連結構造。
【請求項2】
上下規制部材は複数設けられ、並設された複数本のまくら木に対応する位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のまくら木連結構造。
【請求項3】
上下規制部材は複数設けられ、まくら木連結部材の両端部分、及び、並設された複数本のまくら木の間に対応する位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のまくら木連結構造。
【請求項4】
上下規制部材は、まくら木連結部材の全体を覆っていることを特徴とする請求項1に記載のまくら木連結構造。
【請求項5】
上下規制部材は、まくら木と固定されていることを特徴とする請求項2又は4に記載のまくら木連結構造。
【請求項6】
上下規制部材は、連結部材と固定されていることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載のまくら木連結構造。
【請求項7】
上下規制部材の固定はボルトが用いられるものであり、上下規制部材又は連結部材の下側には、前記ボルトと螺合可能なナットが固定されていることを特徴とする請求項5又は6に記載のまくら木連結構造。
【請求項8】
上側部及び下側部は水平板であり、連結部は垂直板であり、上下規制部材は断面略コ字状であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のまくら木連結構造。
【請求項9】
上側部及び下側部の一方又は両方と、まくら木との間には弾性材が配置されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のまくら木連結構造。
【請求項10】
請求項9に記載のまくら木連結構造の製造方法であって、並設された複数本のまくら木の上下に水平板が位置するように配置して、圧縮具によって上下に水平板同士を近づけるように圧縮し、その後、上下規制部材を配置することを特徴とするまくら木連結構造の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のまくら木を連結する、まくら木連結構造、並びに、まくら木連結構造の製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に用いられるまくら木は長手方向の長さが軌間より長い長尺状であり、レール方向に対して長尺方向をほぼ垂直に配置し、各まくら木は2本のレールと締結されている。
そして、レール上を列車が通過する場合には、両側の車輪から受ける力をそれぞれのレールを介して同じまくら木が受けている。
【0003】
レールの継ぎ目や分岐部などでは、レールの曲げ剛性が他の部分に比べて低い。そのため、バラスト道床などの場合には、列車荷重によりバラストの圧密化が進みやすい。そして、圧密化が進むと列車通過時に上下動(いわゆるあおり現象)が発生しやすくなり、かかる上下動が起こると乗り心地が悪くなり、軌道管理の問題もある。
【0004】
そのため、特許文献1などに開示されている方法により、まくら木同士を連結して、まくら木上を通過する列車の荷重が複数本のまくら木に分散されるようにして、上記問題の対策を行っている。
【0005】
特許文献1の方法では、平板状をしたプレート部を備えた少なくとも一対の連結部材を用い、並設された複数本のまくら木をプレート部によって上下から挟み込むように配置して、プレート部及びまくら木を貫通する貫通孔に挿通されたボルト及びこのボルトに螺合するナットを介して固着するものである。
【特許文献1】特開2001−98502号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載された方法などにより、まくら木を連結したものを使用する場合、上下に挟み込むように配置した2枚のプレート部が上下方向に離れる方向に力がかかる場合がある。
例えば、列車通過などにより、連結されたまくら木の一部が大きな荷重を受けた場合、このまくら木が他のまくら木よりも相対的に若干の量だけ下がる。そうすると、水平状態であった連結部材のプレート部が微妙に傾斜するので、まくら木の長尺方向を中心軸として、2枚のプレート部とまくら木との間に相対回転する関係となり、2枚のプレート部が上下方向に離れる方向に力が作用する。
【0007】
特許文献1のまくら木の連結構造では、2枚のプレート部が上下方向に離れる方向に力が作用した場合、ボルトとナットの締結によって連結状態を維持している。そのため、かかる方向に繰り返し力が作用した場合には、ボルトやナットの緩みが発生するおそれがあり、また、ボルトに引張力が発生して、変形や損傷させるおそれがある。
また、締結力を大きくするために、ボルトとナットをより大きなものを採用したり、ボルトとナットで締結する数を増加させることには限界がある。
【0008】
そこで、連結部材の2枚のプレート部が上下方向に離れる方向に力が作用した場合でも、ボルトやナットの緩みや損傷のおそれなどを小さくすることができるまくら木連結構造を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記した目的を達成するための請求項1に記載の発明は、平板状の水平板を有する一対のまくら木連結部材を、並設された複数本のまくら木の上下に水平板が位置するように配置し、前記まくら木連結部材と各まくら木とを固定して、前記複数のまくら木を連結するまくら木連結構造において、上下規制部材が設けられ、上下規制部材には上側部と、下側部と、上側部と下側部との上下方向の間隔を維持する間隔維持部を有し、上側部及び下側部が連結部材の上下の2枚の水平板を挟むように上下規制部材が設置されて、上下規制部材により2枚の水平板の上下方向の外側の動きを規制するものであることを特徴とするまくら木連結構造である。
ここで、水平板とは、設置された状態で板面が水平方向(鉛直方向に対して垂直方向)となるような板であるが、多少角度が付いていて、これらの方向から傾斜していても良い。
【0010】
請求項1に記載の発明によれば、上側部と、下側部と、上側部と下側部との上下方向の間隔を維持する間隔維持部を有する上下規制部材により、まくら木の上下に配置されてまくら木を連結するまくら木連結部材の2枚の水平板を挟んで、上下方向の外側の動きを規制するものであるので、まくら木連結部材同士が離れる方向に移動しにくく、ボルトなどの緩みを防止することができる。
【0011】
請求項2に記載の発明は、上下規制部材は複数設けられ、並設された複数本のまくら木に対応する位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のまくら木連結構造である。
【0012】
請求項2に記載の発明によれば、上下規制部材は複数設けられ、並設された複数本のまくら木に対応する位置に配置されているので、上下規制部材によってまくら木の木口面を覆うことができる。
【0013】
請求項3に記載の発明は、上下規制部材は複数設けられ、まくら木連結部材の両端部分、及び、並設された複数本のまくら木の間に対応する位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のまくら木連結構造である。
【0014】
請求項3に記載の発明によれば、上下規制部材は複数設けられ、まくら木連結部材の両端部分、及び、並設された複数本のまくら木の間に対応する位置に配置されているので、まくら木連結部材により連結する作業と、上下規制部材の抜け止めを行う作業を別々にすることができる。
【0015】
請求項4に記載の発明は、上下規制部材は、まくら木連結部材の全体を覆っていることを特徴とする請求項1に記載のまくら木連結構造である。
【0016】
請求項4に記載の発明によれば、上下規制部材は、まくら木連結部材の全体を覆っているので、まくら木連結部材を保護することができる。
【0017】
また、上下規制部材は、まくら木と固定することができる(請求項5)。さらに、上下規制部材は、連結部材と固定することがでいる(請求項6)。
【0018】
請求項7に記載の発明は、上下規制部材の固定はボルトが用いられるものであり、上下規制部材又は連結部材の下側には、前記ボルトと螺合可能なナットが固定されていることを特徴とする請求項5又は6に記載のまくら木連結構造である。
【0019】
請求項7に記載の発明によれば、上下規制部材又は連結部材の下側には、前記ボルトと螺合可能なナットが固定されているので、ボルトを上から挿入して固定することができ、作業性がよい。
【0020】
請求項8に記載の発明は、上側部及び下側部は水平板であり、連結部は垂直板であり、上下規制部材は断面略コ字状であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のまくら木連結構造である。
ここで、垂直板とは、設置された状態で板面が鉛直方向となるような板であるが、多少角度が付いていて、これらの方向から傾斜していても良い。
【0021】
請求項8に記載の発明によれば、上側部及び下側部は水平板であり、連結部は垂直板であり、上下規制部材は断面略コ字状であるので、上下規制部材の製作が容易であり、取り付け作業を行いやすい。
【0022】
請求項9に記載の発明は、上側部及び下側部の一方又は両方と、まくら木との間には弾性材が配置されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のまくら木連結構造である。
【0023】
請求項9に記載の発明によれば、上側部及び下側部の一方又は両方と、まくら木との間には弾性材が配置されているので、上下記載部材とまくら木連結部材とのガタを小さくすることができる。
【0024】
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載のまくら木連結構造の製造方法であって、並設された複数本のまくら木の上下に水平板が位置するように配置して、圧縮具によって上下に水平板同士を近づけるように圧縮し、その後、上下規制部材を配置することを特徴とするまくら木連結構造の製造方法である。
【0025】
請求項10に記載の発明によれば、並設された複数本のまくら木の上下に水平板が位置するように配置して、圧縮具によって上下に水平板同士を近づけるように圧縮し、その後、上下規制部材を配置するものであるので、上下規制部材をより密着させることができる。
【発明の効果】
【0026】
本発明のまくら木の連結構造では、まくら木連結部材の2枚の水平板が上下方向に離れる方向に力が作用した場合でも、ボルトやナットの緩みや損傷のおそれなどを小さくすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下さらに本発明の具体的実施例について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態におけるまくら木連結構造の斜視図である。図2は、図1のまくら木連結構造の分解斜視図である。図3は、図1のまくら木連結構造をレール方向から見た図である。図4は、本発明の第2の実施形態におけるまくら木連結構造の形成する途中を示した斜視図である。図5は、本発明の第2の実施形態におけるまくら木連結構造の形成する途中を示した斜視図である。図6は、本発明の第2の実施形態におけるまくら木連結構造の形成する途中を示した斜視図である。図7は、本発明の第2の実施形態におけるまくら木連結構造の斜視図である。図8は、本発明の第3の実施形態におけるまくら木連結構造の斜視図である。図9は、図8のまくら木連結構造の分解斜視図である。図10は、本発明の第4の実施形態におけるまくら木連結構造の斜視図である。図11は、図10のまくら木連結構造の分解斜視図である。図12は、図10のまくら木連結構造をレール方向から見た図である。図13は、本発明の第5の実施形態におけるまくら木連結構造の斜視図である。図14は、図13のまくら木連結構造の分解斜視図である。
【0028】
本発明の第1の実施形態におけるまくら木連結構造1は、図1〜図3に示されており、レール80の下側に配置されているまくら木81が、まくら木連結部材10を用いて連結されているものである。そして、まくら木連結部材10はまくら木81の長尺方向の両端部に配置しており、まくら木81は2ヵ所で連結されている。
【0029】
本実施形態では、レール80の下側に配置されているまくら木81の内、連結されるまくら木81は2本であり、また、これらのまくら木81はレール80の継ぎ目部82を挟むようにして配置されているものである。
【0030】
まくら木81の材質は限定されるものでないが、硬質ウレタン樹脂をガラス長繊維で補強した発泡体(積水化学工業株式会社製、商品名エスロンネオランバーFFU)を積層したものを用いることができる。
【0031】
まくら木連結部材10はL字状の長尺状をしているL型鋼であり、まくら木連結構造1では、まくら木81の各端部の2ヵ所それぞれに2本ずつ用いられ、合計4本使用されている。そして、2本のまくら木連結部材10は、上下に配置されており、上側に位置するまくら木連結部材10aと下側に位置するまくら木連結部材10bとが設けられている。
【0032】
上側に位置するまくら木連結部材10aは、水平板16と垂直板17とを有し、水平板16がまくら木81の上面30の上側に位置し、垂直板17はまくら木81の木口面31の外側に位置している。また、下側に位置するまくら木連結部材10bは、水平板18と垂直部19とを有し、水平板18がまくら木81の下面32の下側に位置し、垂直板19はまくら木81の木口面31の外側に位置している。そして、垂直板17と垂直板19によって、連結されるまくら木81の木口面31の大部分を覆うことができる。
そして、上側に位置するまくら木連結部材10aの水平板16と、下側に位置するまくら木連結部材10bの水平板18との間に、まくら木81が挟まれた状態となっている。
【0033】
水平板16、18及び垂直板17、19は長尺の平板状である。そして、水平板16、18及び垂直板17、19の長さは、連結されるまくら木81の間隔よりも長く、また、これらの間では同じ長さである。そのため、まくら木連結部材10には、2本のまくら木81の外側の部分である、はみ出し領域24が設けられる。
また、水平板16、18には貫通孔16a、18aが形成されている。貫通孔16a、18aの位置は、まくら木81に設けられる貫通孔81aの位置に合わせられ、貫通孔16a、18a、81aを連通させることができ、後述するボルト12を挿入することができる。
【0034】
水平板16、18及び垂直板17、19の幅は同じであり、まくら木81の高さの半分よりもやや短い。そのため、まくら木連結部材10a、10bを上下に配置した場合に、垂直板17、19同士が干渉しない。
【0035】
まくら木連結構造1では、一ヵ所に2個の上下規制部材11が用いられており、その位置は、まくら木81の位置に対応している。また、上下規制部材11の幅(レール80の方向の長さ)は、まくら木81の幅にほぼ等しい。そのため、垂直板17と垂直板19との間の隙間から露出するまくら木81の木口面31を確実に覆うことができ、まくら木81の木口面31がバラストと接触させにくくすることができる。
【0036】
上下規制部材11はコ字状の断面をした部材である溝型鋼であり、図2に示されるように、上側水平板(上側部)20、垂直板(間隔維持部)21、下側水平板(下側部)22を有している。上側水平板20と下側水平板22は長方形の板状であり、これらの形状は同じ形状である。また、垂直板21の形状は、長方形の板状である。
そして、上下規制部材11の上側水平板20と下側水平板22との間に、これらが離れる方向に力がかかった場合にも、垂直板21によって上側水平板20と下側水平板22との距離を維持することができる。
【0037】
上下規制部材11の設置は、図3に示されるように、上側水平板20と下側水平板22との間に、まくら木連結部材10a、まくら木81及びまくら木連結部材10bが位置する状態であって、垂直板21がまくら木連結部材10a、10bの外側に位置するような状態となるように行われる。そして、まくら木連結部材10aの水平板16の上側に上側水平板20が配置し、まくら木連結部材10bの水平板18の下側に下側水平板22が配置し、垂直板21がまくら木連結部材10a、10bの垂直板17、19の外側に位置する。また、まくら木連結部材10aの水平板16は、上側水平板20とまくら木81との間に位置しており、まくら木連結部材10bの水平板18は、下側水平板22とまくら木81との間に位置している。
また、上下規制部材11が設置された状態では、上側水平板20と下側水平板22の板面は、水平面となっており、垂直板21の板面は垂直面となっている。
【0038】
まくら木連結構造1の形成は、まくら木81の端部に、まくら木連結部材10aとまくら木連結部材10bとを配置し、その後、2枚の上下規制部材11を設置する。そして、まくら木81の貫通孔81a、まくら木連結部材10a、10bの貫通孔16a、18a、上下規制部材11の貫通孔20a、22aの位置を合わせて、ボルト12を挿入し、上下規制部材11の下側水平板22の貫通孔22aの下側に固定されているナット15に、このボルト12を螺合する。このようにして、まくら木連結部材10a、10b及び上下規制部材11の抜け止めを行う。
なお、まくら木81の貫通孔81aは、あらかじめ形成されたまくら木81を使用しても良いが、まくら木連結構造1を形成する際に穿孔してもよい。
【0039】
まくら木連結構造1のようにまくら木81を連結する作業は、レール80の下側に配置された状態で、図示しないバラストを必要なだけ取り除いて行うこともできるが、まくら木81をレール80から取り外した状態でまくら木81を連結し、まくら木81を連結した状態で、レール80の下側に配置することもできる。
【0040】
そして、図1に示すように、2本のまくら木81の両端を連結して、まくら木連結構造1が完成する。まくら木連結構造1は、レール80の継ぎ目部82に設けられているので、列車荷重によりバラストの圧密化を低減させることができ、いわゆるあおり現象の発生を小さくすることができる。
また、まくら木連結部材10a、10b同士が上下方向に離れる方向に力がかかった場合にも、上下規制部材11により、2枚の水平板16、18の上下方向の外側の動きを規制し、まくら木連結部材10a、10bの距離を維持してボルト12に大きな力がかかることを防止し、ボルト12とナット15の緩みを防止することができる。
【0041】
さらに、仮に、ボルト12が緩んだ場合にも、まくら木連結部材10a、10bが外れることが無く、使用を継続することができる。すなわち、ボルト12は上から挿入されているので緩んだ状態となったとしても、まくら木連結部材10a、10bや、上下規制部材11や、まくら木81の貫通孔16a、18a、20a、22a、81aを挿入した状態を維持するので、まくら木連結部材10a、10b及び上下規制部材11は、まくら木81から離脱しない。そして、まくら木連結部材10a、10bは上下規制部材11によって上下方向から押さえられているので外れない。
【0042】
まくら木連結構造1では、上下規制部材11により、まくら木連結部材10a、10b同士が上下方向に離れないようにするものであるので、上下規制部材11の上側水平板20や下側水平板22と、まくら木連結部材10a、10bの水平板16、18との間に隙間がなく、より密着することが望ましい。
そこで、まくら木連結部材10a、10bの水平板16、18と、まくら木81との間に弾性材33を配置した、第2の実施形態におけるまくら木連結構造1aを採用することができる。まくら木連結構造1aは、図7に示されており、図4〜図6に図示される方法により形成される。
【0043】
まくら木連結構造1aでは、まくら木81の上面30と下面32に弾性材33を貼り付ける(図4)。この弾性材33は、具体的にはゴムシートであるが、圧縮によって変形する材料であれば他のものを用いることができる。弾性材33の厚みは3mm〜6mmが望ましい。なお、弾性材33には貫通孔33aが形成されており、貫通孔33aにボルト12を挿入することができる。
【0044】
次に、弾性材33の外側に、水平板16、18が位置するように、まくら木連結部材10a、10bを配置する。さらに、図5に示されるように、水平板16、18同士を上下に近づけるように圧縮具34で圧縮する。この圧縮具34としてシャコ万力を用いることができる。
圧縮具34で圧縮する位置は、上下規制部材11が配置される位置を避ける位置であり、本実施形態では、まくら木81に対応する位置とは異なる位置である、両側のはみ出し領域24と、まくら木81の間に対応する位置の中間領域25の3ヵ所である。
【0045】
そして、この状態で、上下規制部材11を配置し、ボルト12により固定する。圧縮具34で圧縮しているので、弾性材33が圧縮変形するので、上下規制部材11の挿入を行いやすい。圧縮具34の取り外しは、上下規制部材11を配置した後に行われる。
このようにして、まくら木連結構造1aが完成する。
【0046】
まくら木連結構造1aでは、弾性材33が、まくら木81とまくら木連結部材10a、10bの水平板16、18との間に配置されているので、まくら木81の高さなどが多少変化した場合にも、上下規制部材11とまくら木連結部材10a、10bとを密着させることが可能となる。
【0047】
上記したまくら木連結構造1、1aでは、上下規制部材11が設置される位置は、まくら木81の位置に対応した位置であったが、他の位置に設けることもできる。
例えば、図8、図9に示される、本発明の第3の実施形態におけるまくら木連結構造2のように、上下規制部材11の長さ(レール80方向の長さ)を長いものとして、1ヵ所に使用する上下規制部材11を1個とすることができる。まくら木連結構造2では、上下規制部材11の長さは、連結されるまくら木81の外幅にほぼ等しい。
また、弾性材30をまくら木81とまくら木連結部材10a、10bとの間に配置する場合、圧縮具34で圧縮する位置は、両側のはみ出し領域24の2ヵ所に配置される。
【0048】
また、図10、図11、図12に示される本発明の第4の実施形態におけるまくら木連結構造3のように、上下規制部材11を3個用いて、両側のはみ出し領域24と、中間領域25の3ヵ所に配置することができる。この場合、上下規制部材11の抜け止めは、まくら木81の固定に用いたボルト12ではなく、別のボルト37が使用される。
すなわち、図11、図12に示されるように、まくら木連結部材10a、10bには、上下規制部材11の貫通孔20a、22aに対応する位置に貫通孔38が設けられており、貫通孔38付近にはナット39が固定されている。そして、ボルト37を貫通孔20a、22a及び貫通孔38に挿入して、ナット39と螺合し、上下規制部材11の抜け止めを行う。また、まくら木連結部材10a、10bとまくら木81とは、ボルト12及びナット15により固定される。
【0049】
したがって、ボルト12を用いてまくら木連結部材10a、10bにより連結する作業と、ボルト37を用いて上下規制部材11の抜け止めを行う作業を別々にすることができる。
また、弾性材33をまくら木81とまくら木連結部材10a、10bとの間に配置する場合、圧縮具34を圧縮する位置は、まくら木81に対応する位置の2ヵ所で行われる。
【0050】
また、圧縮具34を用いないで設置する場合には、図13、図14に示される第5の実施形態におけるまくら木連結構造5のように、上下規制部材11により、まくら木連結部材10の全体を覆うようにしても良い。
【0051】
上記したまくら木連結構造1、1a、2、3の上下規制部材11は、垂直板21をまくら木連結部材10a、10bの垂直板17、19の外側となるように配置したが、垂直板21の位置を反対側にして、垂直板17、19の内側となるように配置することができる。また、まくら木連結構造1、1a、2、3の上下規制部材11の形状は、断面コ字状であったが他の形状でも良く、例えば、垂直板21を2枚設けて、全体でリング状としても良い。
また、連結されるまくら木81は、2本に限られるものでなく、3本以上でも良い。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるまくら木連結構造の斜視図である。
【図2】図1のまくら木連結構造の分解斜視図である。
【図3】図1のまくら木連結構造をレール方向から見た図である。
【図4】本発明の第2の実施形態におけるまくら木連結構造の形成する途中を示した斜視図である。
【図5】本発明の第2の実施形態におけるまくら木連結構造の形成する途中を示した斜視図である。
【図6】本発明の第2の実施形態におけるまくら木連結構造の形成する途中を示した斜視図である。
【図7】本発明の第2の実施形態におけるまくら木連結構造の斜視図である。
【図8】本発明の第3の実施形態におけるまくら木連結構造の斜視図である。
【図9】図8のまくら木連結構造の分解斜視図である。
【図10】本発明の第4の実施形態におけるまくら木連結構造の斜視図である。
【図11】図10のまくら木連結構造の分解斜視図である。
【図12】図10のまくら木連結構造をレール方向から見た図である。
【図13】本発明の第5の実施形態におけるまくら木連結構造の斜視図である。
【図14】図13のまくら木連結構造の分解斜視図である。
【符号の説明】
【0053】
1、1a、2、3 まくら木連結構造
10、10a、10b まくら木連結部材
11 上下規制部材
12 ボルト
15 ナット
16、18 水平板
16a、18a 貫通孔
20 上側水平板(上側部)
21 垂直板(間隔維持部)
22 下側水平板(下側部)
33 弾性材
81 まくら木
81a 貫通孔




 

 


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