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発明の名称 まくら木
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−51472(P2007−51472A)
公開日 平成19年3月1日(2007.3.1)
出願番号 特願2005−237678(P2005−237678)
出願日 平成17年8月18日(2005.8.18)
代理人 【識別番号】100100480
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 隆
発明者 足立 剛一
要約 課題
振動を吸収しつつ、長尺方向の端部の摩耗を低減させることができるまくら木を提供する。

解決手段
本発明のまくら木1は、長尺状の本体部材10と、本体部材10の長尺方向の両端に取り付けられる端部取付部材11とを有している。端部取付部材11には覆い板14が設けられ、覆い板14には変形層50と表層51とを有しており、前記表層51が外側となるように本体部材10に固定されている。そして、変形層50で振動を吸収し、表層51で摩耗を低減させることができる。
特許請求の範囲
【請求項1】
長尺状の本体部材と、本体部材の長尺方向の端部に取り付けられる端部取付部材とを有し、端部取付部材には覆い板が設けられ、覆い板は本体部材の長尺方向の端部付近の底面、両側面、木口面の少なくとも1面以上を覆うものであり、覆い板には変形層と表層とを有しており、前記表層が外側となるように本体部材に固定されていることを特徴とするまくら木。
【請求項2】
覆い板の変形層は、覆い板の表層及び本体部材よりも軟らかい材質のものが用いられていることを特徴とする請求項1に記載のまくら木。
【請求項3】
覆い板の表層は本体部材よりも硬い材質のものが用いられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のまくら木。
【請求項4】
表層は、ガラス繊維を含むポリウレタン樹脂を粉状体として、前記粉状体を用いた材料を固めて成形したものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のまくら木。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、まくら木に関するものである。
【背景技術】
【0002】
レールを設置する方法としてバラスト上にまくら木を設け、その上にレールを支える方法が用いられている。そして、レール上を列車が通過するとまくら木には列車荷重を受ける。
【0003】
特に、レールの継ぎ目や分岐部では、レールの曲げ剛性が他の部分に比べて低く、列車荷重により、バラストの圧密化が進んで軌道沈下が生じやすく、列車が通過する際に、軌道が上下する「あおり現象」が発生しやすい。
【0004】
そして、このようなバラストとの摩擦により、まくら木が摩耗する。特にまくら木の木口面は、横圧を受けながら上下動するため摩耗しやすい。そして、この摩耗は、バラストと接触する部分に起こって不均一に発生し、まくら木の長尺方向の端部(木口面)などの表面が凹凸状態となる。
【0005】
そこで、特許文献1に示されるような、まくら木の取付部材のように、外側に向かって突出する係止突起を設けて、道床抵抗力を大きくし、まくら木と道床との間での相対移動を小さくして摩耗を小さくする技術が開示されている。
【特許文献1】特開2005−9115号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、道床抵抗を大きくすることによって、摩耗を低減させるには限界があった。
摩耗の起こりやすいまくら木の長尺方向の端部を柔軟性を有する変形可能な材質を用いることにより、まくら木が振動した場合にもバラストと相対移動が起こりにくくなる。しかし、柔軟性を有する材質は摩耗が大きくなってしまうので、採用することができなかった。
【0007】
そこで、本発明は、振動を吸収しつつ、長尺方向の端部の摩耗を低減させることができるまくら木を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記した目的を達成するための請求項1に記載の発明は、長尺状の本体部材と、本体部材の長尺方向の端部に取り付けられる端部取付部材とを有し、端部取付部材には覆い板が設けられ、覆い板は本体部材の長尺方向の端部付近の底面、両側面、木口面の少なくとも1面以上を覆うものであり、覆い板には変形層と表層とを有しており、前記表層が外側となるように本体部材に固定されていることを特徴とするまくら木である。
ここで、端部付近とは、概ね、レールが締結される位置から端部までの間であり、レールの締結される位置よりも外側の部分である。
【0009】
請求項1に記載の発明によれば、長尺状の本体部材の端部に取り付けられる端部取付部材には、本体部材の長尺方向の端部付近の底面、両側面、木口面の少なくとも1面以上を覆う覆い板が設けられ、覆い板には変形層と表層とを有しており、前記表層が外側となるように本体部材に固定されているので、変形層で振動を吸収し、表層で摩耗を低減させることができる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、覆い板の変形層は、覆い板の表層及び本体部材よりも軟らかい材質のものが用いられていることを特徴とする請求項1に記載のまくら木である。
【0011】
請求項2に記載の発明によれば、覆い板の変形層は、覆い板の表層及び本体部材よりも軟らかい材質のものが用いられているので、振動をより吸収することができる。
【0012】
請求項3に記載の発明は、覆い板の表層は本体部材よりも硬い材質のものが用いられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のまくら木である。
【0013】
請求項3に記載の発明によれば、覆い板の表層は本体部材よりも硬い材質のものが用いられているので、摩耗をより低減させることができる。
【0014】
また、表層を、ガラス繊維を含むポリウレタン樹脂を粉状体として、前記粉状体を用いた材料を固めて成形したものを用いることができる(請求項4)。
【発明の効果】
【0015】
本発明のまくら木によれば、長尺方向の端部の摩耗をより低減させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下さらに本発明の具体的実施例について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態におけるまくら木を示した斜視図である。図2は、本発明の第1の実施形態におけるまくら木を示した分解斜視図である。図3は、図1のまくら木の断面図である。図4は、本発明の第2の実施形態におけるまくら木を示した分解斜視図である。図5は、本発明の第3の実施形態におけるまくら木を示した断面図である。図6は、本発明の第4の実施形態におけるまくら木を示した分解斜視図である。
【0017】
本発明の第1の実施形態におけるまくら木1は、図1、図2、図3に示されており、本体部材10と端部取付部材11とを有している。
本体部材10は通常のまくら木と同様な形状をしているものであり、長尺状の角棒状である。本体部材10には、木口面45、底面46、側面47a,47b及び天面48を有している直方体状である。
【0018】
本実施形態の本体部材10は、ガラス長繊維強化硬質合成樹脂発泡体が用いられており、具体的には、硬質ウレタン樹脂をガラス長繊維で補強した発泡体である、商品名「エスロンネオランバーFFU」(積水化学工業株式会社製)が用いられている。
【0019】
そして、まくら木1には2個の端部取付部材11が設けられ、本体部材10の長尺方向の両側の端部に取り付けられている。
端部取付部材11には覆い板14が設けられており、まくら木1の本体部材10の端部を覆うことができる。覆い板14には、木口面覆い板15、底面覆い板16、側面覆い板17a,17bが設けられている。木口面覆い板15は、本体部材10の木口面45を覆うことができ、底面覆い板16は、本体部材10の底面46を覆うことができ、側面覆い板17a,17bは、本体部材10の両側面47a,47bを覆うことができる。
【0020】
各覆い板14は板状であり、底面覆い板16及び側面覆い板17a,17bは、木口面覆い板15の端部で接続しており、また、底面覆い板16と側面覆い板17とは端部同士が接続している。
【0021】
そして、各覆い板14は、積層構造となっており、変形層50と表層51を有している。変形層50は、具体的にはシート状のゴム板であって圧縮によって変形するものである。変形層50の材質としては特に限定されるものではないが、ネオプレンゴム、ウレタンゴム、発泡スチロールなどを用いることができる。
また、表層51は耐摩耗性に優れる板であり、具体的には、鋼板や、ガラス繊維を含むポリウレタン樹脂を粉状体として、前記粉状体を用いた材料を固めて成形したものが用いられている。
【0022】
変形層50は、表層51及び本体部材10と比較して軟らかい。また、表層51は、本体部材10と比較して硬い。すなわち、本体部材10、端部取付部材11の変形層50及び表層51では、表層51が一番硬く、本体部材10、変形層50の順に硬い。
【0023】
覆い板14の、木口面覆い板15、底面覆い板16、側面覆い板17a,17bは、それぞれ、本体部材10の木口面45、底面46、両側面47a,47bを覆うものであるが、覆い板14の積層方向が内外となるように本体部材10に固定される。
これらの覆い板14は、変形層50及び表層51を有するが、表層51が外側に、変形層50が内側となるように配置されるように、本体部材10と端部取付部材11とが固定されている。そのため、本体部材10に端部取付部材11を取り付けると、変形層50が本体部材10と表層51に挟まれた状態となる。
なお、本体部材10と端部取付部材11との固定は、特に限定されるものでないが、接着剤などを用いて行うことができる。
【0024】
本実施形態のまくら木1は、本体部材10の端部に端部取付部材11が取り付けられ、端部取付部材11の表層51が外側に、変形層50が内側となるように固定されているので、まくら木1を使用する際には、変形層50によって振動を吸収しつつ、表層51によって、まくら木1の端部の摩耗を低減させることができる。
覆い板14の、本体部材10の長尺方向の長さは、木口面45の高さに対して0.5〜3倍の範囲が望ましく、通常は1倍程度の長さである。この長さが長いと本体部材10とバラストとの接触が少なくなりすぎることになる。
【0025】
上記した実施形態の端部取付部材11では、覆い板14は、木口面覆い板15、底面覆い板16及び側面覆い板17a,17bが設けられ、本体部材10の木口面45、底面46、両側面47a,47bを覆うものであったが、これらの一部であって少なくとも一面を覆うものであればよい。
例えば、図4に示される、第2の実施形態におけるまくら木2のように、木口面覆い板15と底面覆い板16とが設けられたものを採用することができる。
【0026】
また、上記の実施形態の変形層50の形状はシート状であったが、図5に示される第3の実施形態におけるまくら木3のように、表面を凹凸状として、より変形させるようにすることもできる。かかる場合には、比較的硬い材料を用いた場合にも変形させやすくすることができる。
さらに、変形層50の形成を、弾性を有する接着剤などを用いて、表層51の固定を行いつつ変形層50を形成することができる。具体的には、図6に示す第4の実施形態におけるまくら木4のように、当初は流動状であって後硬化する材料Mを、表層51の内側、すなわち、本体部材10の端部と表層51の間に配し、材料Mを硬化させて変形層50を形成する。
【0027】
そして、上記した実施形態では、対象となる本体部材10は、未使用のものを用いたが、既に敷設されているまくら木を本体部材10として、これに端部取付部材11を取り付けることもできる。かかる場合には、まくら木の補修をしながら摩耗の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるまくら木を示した斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施形態におけるまくら木を示した分解斜視図である。
【図3】図1のまくら木の断面図である。
【図4】本発明の第2の実施形態におけるまくら木を示した分解斜視図である。
【図5】本発明の第3の実施形態におけるまくら木を示した断面図である。
【図6】本発明の第4の実施形態におけるまくら木を示した分解斜視図である。
【符号の説明】
【0029】
1、2、3、4 まくら木
10 本体部材
11 端部取付部材
14 覆い板
45 木口面
46 底面
47a,47b 側面
48 天面
50 変形層
51 表層




 

 


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