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発明の名称 ユニット建物
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−9694(P2007−9694A)
公開日 平成19年1月18日(2007.1.18)
出願番号 特願2006−288044(P2006−288044)
出願日 平成18年10月23日(2006.10.23)
代理人 【識別番号】100082670
【弁理士】
【氏名又は名称】西脇 民雄
発明者 長木 良繁 / 中村 嘉宏
要約 課題
上階建物ユニットのオーバーハング部の自重を荷重に保持することで、隣接する建物ユニットとの水平ズレを防止したユニット建物を提供する。

解決手段
下階建物ユニット1A,1Bの第1の下階建物ユニット1Aの外壁面1aと第2の下階建物ユニット1Bの外壁面1bとが平面視において交差して下階側に入り隅部を形成すると共に、第1の上階建物ユニット2Aの少なくともその一部が平面視で第1の下階建物ユニット1Aの外壁面1aから屋外側に延出してオーバーハング部12を形成しており、第1の下階建物ユニット1Aの外壁面1a上部から張り出している張出部材16及び第2の下階建物ユニット1Bの外壁面1b上部から張り出している張出部材17によって第1の上階建物ユニット2Aのオーバーハング部12を支持する。
特許請求の範囲
【請求項1】
第1の下階建物ユニットに第2の下階建物ユニットを隣接して配置した各下階建物ユニット上に、第1及び第2の上階建物ユニットを載置してなるユニット建物であって、
前記下階建物ユニットの第1の下階建物ユニットの外壁面と第2の下階建物ユニットの外壁面とが平面視において交差して下階側に入り隅部を形成すると共に、前記第1の上階建物ユニットの少なくともその一部が平面視で前記第1の下階建物ユニットの前記外壁面から屋外側に延出してオーバーハング部を形成しており、
前記第1の下階建物ユニットの前記外壁面上部から張り出している張出部材及び前記第2の下階建物ユニットの前記外壁面上部から張り出している張出部材によって前記第1の上階建物ユニットのオーバーハング部を支持することを特徴とするユニット建物。
【請求項2】
前記第1の下階建物ユニットの妻面上部及び前記第2の下階建物ユニットの桁面上部と前記各張出部材とにそれぞれ固定支持されていて前記第1の上階建物ユニットのオーバーハング部を支持する方形枠状の補強フレームを備えることを特徴とする請求項1に記載のユニット建物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、二つの建物ユニットにより形成される入り隅部の上方にオーバーハング部を備えるユニット建物であって、前記オーバーハング部の下方空間としての入り隅部の有効利用を図ったユニット建物に関するものである。
【背景技術】
【0002】
工場で予め製造したほぼ箱状の複数の建物ユニットを建設現場へ輸送し、建築現場で複数の隣接した建物ユニットを組み立てることにより、短期間でユニット建物を構築するようにしたユニット工法が知られている。
【0003】
このようなユニット工法では、下階建物ユニットの上に上階建物ユニットをオーバーハングさせて配置することがある。
【0004】
例えば、特公平8−14151号公報(特許第2110058号)のものでは、図14に示すように桁方向の短い下階建物ユニット41Aの上に桁方向の長い上階建物ユニット42Aを載置してオーバーハング部46を形成し、このオーバーハング部46を下階建物ユニット41Aの妻面から張り出した1対の張出部45により支持するようになっている。
【0005】
図14では、従来の上下の建物ユニット41A,42Aに隣接して、上階建物ユニット42Aと桁長さが同一の下階建物ユニット31Bとこの上に載置された上階建物ユニット42Bを追加配設して、オーバーハング部46の下方に下方空間としての入り隅部43を有するユニット建物を構築した例を示してる。
【0006】
次に、ユニット建物を建設する際、玄関スペースを備えた建物ユニットを必要とすることがあり、このような建物ユニットの一例を図15に示す。
【0007】
同図において、基礎47上には玄関スペース51を有する第1の下階建物ユニット48が載置されており、これに隣接して第2の下階建物ユニット49が配置されている。これらの第1及び第2の下階建物ユニット48,49上には、図示しない第1及び第2の上階建物ユニットがそれぞれ配設されている。
【0008】
上記第1の下階建物ユニット48には、玄関スペース51が形成されており、この玄関スペース51の奥側に玄関52が配設されている。このように、建物ユニットに玄関スペース51及び玄関52を設ける場合には、専用の第1の下階建物ユニット48及びそのための基礎47を必要としている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、図14に示す従来のユニット建物では、入り隅部43を備えるユニット建物を構築しようとした場合、下階建物ユニット41Aに設けられた張出部45は、対応する上階建物ユニット42Aのオーバーハング部46のみを個別に支持する構造となっているので、下階建物ユニット31Bと上階建物ユニット42Bとを隣接配置した場合に、隣接するオーバーハング部46の支持構造との間に何らの連携関係も存在しないこととなる。
【0010】
このため、ユニット建物41A,42A及び 41B,42Bに水平方向の荷重が作用した際に、オーバーハング部46の荷重(自重)によるオーバーハング部46の下降方向への変位により、上下の建物ユニット41A,42Aと、隣接
する上下の下階建物ユニット 31B,42Bとが水平ズレを生じやすいという問題があった。
【0011】
次に、図15に示す従来のユニット建物では、ユニット建物に玄関スペース51及び玄関52を設けるには、これら玄関スペース51及び玄関52をそれぞれ備える専用の第1の下階建物ユニット48及び基礎47を必要とする問題があった。
【0012】
このため、第1の下階建物ユニット48のための部品点数が多くなって、ユニット建物50の生産効率が低下すると共にユニット建物のコストアップに繋がる要因となる問題があった。
【0013】
さらに、玄関スペース51は第1の下階建物ユニット48の任意の位置及び向きに配置できると共に玄関スペース51の広さも任意であることが望ましいが、上記のように第1の下階建物ユニット48を工場において予め製造するために、玄関スペース51の位置や広さ等の問題を任意に対応することが困難である。
【0014】
そこで、本発明の第1の目的は、上階建物ユニットのオーバーハング部の自重による荷重を確実に保持することで、隣接する建物ユニットとの間の水平ズレを防止したユニット建物を提供することにある。
【0015】
また、本発明の第2の目的は、隣接する建物ユニットで構成される入り隅部を、有効に利用することができるユニット建物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明は、上述事情に鑑みなされたものであって、請求項1に記載の発明は、第1の下階建物ユニットに第2の下階建物ユニットを隣接して配置した各下階建物ユニット上に、第1及び第2の上階建物ユニットを載置してなるユニット建物であって、前記下階建物ユニットの第1の下階建物ユニットの外壁面と第2の下階建物ユニットの外壁面とが平面視において交差して下階側に入り隅部を形成すると共に、前記第1の上階建物ユニットの少なくともその一部が平面視で前記第1の下階建物ユニットの前記外壁面から屋外側に延出してオーバーハング部を形成しており、前記第1の下階建物ユニットの前記外壁面上部から張り出している張出部材及び前記第2の下階建物ユニットの前記外壁面上部から張り出している張出部材によって前記第1の上階建物ユニットのオーバーハング部を支持するユニット建物を特徴としている。
【0017】
このように構成された請求項1に係わる発明では、第1の下階建物ユニット及び第2の下階建物ユニットの各外壁面により形成される入り隅の上方に延出している第1の上階建物ユニットのオーバーハング部を形成し、このオーバーハング部を両下階建物ユニットの外壁面に延設されている張出部材によりそれぞれ固定支持させているので、オーバーハング部の荷重が隣接する両下階建物ユニットの各外壁面(妻面及び桁面)により確実に保持されて、隣接する建物ユニット間の水平ズレ及び横ズレを防止できると共に、入り隅部を有効に利用することができる。
【0018】
また、請求項2に係わる発明は、前記第1の下階建物ユニットの妻面上部及び前記第2の下階建物ユニットの桁面上部と前記各張出部材とにそれぞれ固定支持されていて前記第1の上階建物ユニットのオーバーハング部を支持する方形枠状の補強フレームを備える請求項1に記載のユニット建物を特徴としている。
【0019】
このように構成された請求項2では、前記両下階建物ユニットの各外壁面から張り出している張出部材上に、該張出部材と前記各外壁面上部とにそれぞれ固定され補強フレームを設け、該補強フレームにより前記オーバーハング部を支持するようにしたので、オーバーハング部の支持部の強度が増すと共にオーバーハング部を安定して支持することができる。
【発明の効果】
【0020】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、第1の下階建物ユニット及び第2の下階建物ユニットの各外壁面により形成される入り隅の上方に延出している第1の上階建物ユニットのオーバーハング部を形成し、このオーバーハング部を両下階建物ユニットの外壁面に延設されている張出部材によりそれぞれ固定支持させているので、オーバーハング部の荷重が隣接する両下階建物ユニットの各外壁面(妻面及び桁面)により確実に保持されて、隣接する建物ユニット間の水平ズレ及び横ズレを防止できると共に、入り隅部を有効に利用することができる。
【0021】
また、請求項2の発明によれば、前記両下階建物ユニットの各外壁面から張り出している張出部材上に、該張出部材と前記各外壁面上部とにそれぞれ固定され補強フレームを設け、該補強フレームにより前記オーバーハング部を支持するようにしたので、オーバーハング部の支持部の強度が増すと共にオーバーハング部を安定して支持することができる効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
〈実施の形態1〉
以下、本発明の実施の形態1を図1ないし図4により説明する。
【0023】
第1の下階建物ユニット1Aの上には、桁長さが第1の下階建物ユニット1Aよりも長い第2の下階建物ユニット1Bが載置されている。上記第1の下階建物ユニット1Aに隣接して第1の上階建物ユニット2Aが配置され、その上部には第2の上階建物ユニット2Bが載置されている。
【0024】
上記第2の建物ユニット2A,2Bはその桁長さが第2の下階建物ユニット1Bと同一長さになっている。上記第1の建物ユニット1A,1B及びこれに隣接配置された第2の建物ユニット2A,2Bにより、ユニット建物3が構成されている。
【0025】
第1の下階建物ユニット1Aの妻面である外壁面1aと、第1の上階建物ユニット2Aの桁面である外壁面1bとは、平面視においてほぼ直交するように交差しており、これにより両外壁面1a,1bにより2面が囲繞される入り隅部10が形成されている。
【0026】
第1の下階建物ユニット1Aの外壁面1aには、その外側上部の位置において1対の張出部材4,5がそれぞれ張り出して設けられていて、各張出部材4,5の自由端は接合梁6により結合されている。
【0027】
この張出部材4,5及び接合梁6により支持部9が構成されていて、この支持部9により第1の下階建物ユニット1Aから入り隅部10上方に延出している上階建物ユニット2Aのオーバーハング部12が支持されている。即ち、オーバーハング部12の下方空間が入り隅部10になっている。
【0028】
符合11は、各建物ユニット1A,1B、2A,2Bの天井と、上記支持部9を補強する水平ブレースを示してる。
【0029】
また、支持部9の自由端は、支柱7により支持されている。詳細には、支柱7は、第2の下階建物ユニット1Bの外壁面1b側に配置されていて、外壁面1b側の張出部材4の自由端を支持することにより支持部9を支持している。
【0030】
このように、支持部9の自由端部を外壁面1b側において支柱7により支持することによって、入り隅部10の上方に延出している第1の下階建物ユニット1Aのオーバーハング部12の荷重の大部分を直接地面に受圧できて、オーバーハング部12を確実に支持することができる。これにより、ユニット建物3に入り隅部10を設けたにも係わらず、ユニット建物3に水平方向の荷重が作用しても、ユニット建物3の隣接される上階建物ユニット2A,2B間の水平方向の位置ズレの発生を防止することができる。
【0031】
また、支柱7が第2の下階建物ユニット1Bの外壁面1b側に配設されていることにより、入り隅部10の利用時において支柱7が実用上なんら障害になることはなく、例えば、入り隅部10をユニット建物3の出入口や軽自動車の車庫としても有効に利用することができる。
【0032】
なお、本実施の形態1においては、第1の下階建物ユニット1Aの外壁面1a側に2個の張出部材4,5が設けられた例を示したが、必ずしもこれに限らず、例えば外壁面1b側の張出部材4が、支柱7の支持力に耐え得る強度を有するものであれば、一つの張出部材4のみであってもよい。
【0033】
〈実施の形態2〉
次に、本発明の実施の形態2を図5、図6に基づいて説明する。なお、実施の形態1と同一ないし均等な部分については、同一の符合を付して説明する。
【0034】
第1の下階建物ユニット1Aに隣接して、この第1の下階建物ユニット1Aの桁長さよりも大きい桁長さの第1の上階建物ユニット2Aを隣接配置することにより、入り隅部10が形成されている。
【0035】
第1の下階建物ユニット1Aの外壁面1a上部からは、第1の下階建物ユニット1Aの外側(外壁面1bと反対側)の柱(図示せず)から張り出された張出部材16が設けられており、外壁面1bからも同様の張出部材17が張り出されて設けられている。上記張出部材16,17は、方丈19,20によりそれぞれ支持されて補強されている。
【0036】
方形の枠体からなる補強フレーム22は、その外側の2辺が不図示の締結部材により上記張出部材16,17にそれぞれ固着され、他の2辺は取付穴23を介して外壁面1a,外壁面1bのねじ穴21にボルトにより結合させることにより固着されている。なお、上記補強フレーム22は、不図示の平面ブレース又はサブフレーム等により補強して変形が防止されている。
【0037】
補強フレーム22を上記のように取り付けた状態で、第1の上階建物ユニット2A及び第2の上階建物ユニット2Bを第1の下階建物ユニット1A及び第2の下階建物ユニット1B上に載置固定することによって、ユニット建物3が構成されている。
【0038】
図6に示すように、入り隅部10上方に配置される補強フレーム22を、張出部材16,17と、外壁面1a及び外壁面1bとにより支持することによって、入り隅部10上方に延出している第1の下階建物ユニット1Aのオーバーハング部12の荷重を確実に支持することができる。
【0039】
すなわち、従来、第1の下階建物ユニット1Aの外壁面1aのみに設けられていた1対の受け部材のうちの一つ、例えば、本実施の形態では張出部材17を図5に示すように隣接する第2の下階建物ユニット1Bの外壁面1bに分配して配設させることにより、オーバーハング部12の荷重は、張出部材16を備える第1の下階建物ユニット1Aと、張出部材17を備える第2の下階建物ユニット1Bとの両方によりそれぞれ支持されることとなる。
【0040】
これにより、オーバーハング部12の荷重の支持は、より確実になって、ユニット建物3に入り隅部10を設けたにも係わらず、ユニット建物3に水平方向の荷重が作用しても、ユニット建物3が水平方向にズレる不具合の発生を防止することができる。
【0041】
更に、補強フレーム22の2カ所が、外壁面1aと外壁面1bとにそれぞれ固着されていることにより、オーバーハング部12の荷重は補強フレーム22を介して隣接する第2の下階建物ユニット1Bの外壁面(桁面)外壁面1bにより支持されることになって、オーバーハング部22と隣接する第2の上階建物ユニット2Bとの水平方向への横ズレも防止することができる。
【0042】
〈実施の形態3〉
次に、本発明の実施の形態3を図7ないし図11に基づいて説明する。なお、実施の形態1,2と同一ないし均等な部分は同一符合を付している。
【0043】
図7及び図8において、符合24はユニット建物3の基礎を示している。オーバーハング部12の下方空間としての入り隅部10には、この入り隅部10の一部を囲むようにして開口25を有する外壁パネル26が配設されている。上記開口25には、出入口用建具としての親子ドアからなる玄関27が設けられている。
【0044】
上記外壁パネル26及び玄関27等により出入口ユニットGが構成されている。上記外壁パネル26の上部は、オーバーハング部12の下面28に対して取付位置29で固定されている。
【0045】
さらに、入り隅部10の一側部には基礎30上に載置された外壁パネル31が配設されている。この外壁パネル31の上部はオーバーハング部12の下面28の外側縁部32に固定されている。図8に示すように上記外壁パネル26及び外壁パネル31により囲まれる部分は、玄関床33が設けられている。
【0046】
図9は、実施の形態3の変形例1を示している。図9におけるユニット建物3においては、外壁パネル31Sの外側縁端31aが外壁パネル26の外側縁26aに結合する長さに形成されたものであり、玄関27の向きは図8の玄関27と同様に構成されている。
【0047】
図10は、実施の形態3の変形例2を示してる。図10におけるユニット建物3においては、外壁パネル26及び玄関27が第1の下階建物ユニット1Aの妻方向に向くように入り隅部10内に配設されている。
【0048】
この変形例2においては、入り隅部10には玄関27を備える外壁パネル26のみが配設されていて、図7,図8及び図9に示す外壁パネル31は省略されている。
【0049】
図11は、実施の形態3の変形例3を示してる。図11におけるユニット建物3においては、玄関27を備える外壁パネル26が入り隅部10の対角線を結ぶ位置であって第1の下階建物ユニット1Aの外壁面1a及び第2の下階建物ユニット1Bの外壁面1bを向く態位で配置されている。
【0050】
なお、上記の外壁パネル26及び外壁パネル31S等は、非耐力パネルから構成されていて、建物ユニット1A,2A及び1B,2Bが受ける外力を負担しないようになっている。
【0051】
前述したように、図15に示す従来のユニット建物では、ユニット建物に玄関スペース51及び玄関52を設けるには、これら玄関スペース51及び玄関52をそれぞれ備える専用の第1の下階建物ユニット48及び基礎47を必要としていた。
【0052】
このため、第1の下階建物ユニット48のための部品点数が多くなって、ユニット建物50の生産効率が低下すると共にユニット建物のコストアップに繋がる要因となる問題があった。
【0053】
さらに、玄関スペース51は第1の下階建物ユニット48の任意の位置及び向きに配置できると共に玄関スペース51の広さも任意であることが望ましいが、上記のように第1の下階建物ユニット48を工場において予め製造するために、玄関スペース51の位置や広さ等の問題を任意に対応することが困難であるという問題があった。
【0054】
これに対し、本発明の実施の形態3においては、上述したように入り隅部10の少なくとも一部を外壁パネル26及び外壁パネル31により囲むと共に、外壁パネル26に玄関27を設けることで、玄関27及び玄関スペース等を備えた特殊な建物ユニットを使用することなく、ユニット建物3に出入口としての玄関27を構築することができる。
【0055】
この結果、特殊の建物ユニットに必要とする部品点数が抑えられることとなって、ユニット建物3のコストダウン及び生産効率の向上等を実現することができる。
【0056】
また、入り隅部10の一部分を囲む外壁パネル26及び外壁パネル31S等が非耐力パネルからなっていて、建物ユニット1A,2A及び1B,2Bが受ける外力を負担しないようになっているので、特殊なユニットや基礎を用いなくても玄関27を備えるユニット建物3を構成することができる。
【0057】
〈実施の形態4〉
次に、本発明の実施の形態4を図12、図13に基づいて説明する。なお、実施の形態1,2,3と同一ないし均等な部分は同一符合を付している。
【0058】
図12において、ユニット建物3の玄関27は入り隅部10に面している。そしてこの玄関27は、第1の下階建物ユニット1Aの妻面である外壁面1aに設けられている。また、上記入り隅部10の桁面側の外側縁には、格子34が設けられた腰壁パネル(袖壁パネル)31Tが設けられている。
【0059】
図13は、実施の形態4の変形例1を示してる。図13におけるユニット建物3においては、入り隅部10は小さく形成されている。この入り隅部10の一部は、袖壁パネル31U,31Uにより囲われている。
【0060】
そして、入り隅部10側に面している第1の下階建物ユニット1Aの外壁面(妻面)1aには、出入口用建具としての勝手口35が設けられている。上記の袖壁パネル31U,31Uにより囲われた入り隅部10の隅角部36は、自転車又はゴミ等の保管場所すなわち、サービスヤードとして利用することができる。
【0061】
実施の形態4における腰壁パネル31T及び袖壁パネル31U,31Uは、実施の形態3の場合と同様に非耐力パネルからなっている。このため、腰壁パネル31T及び袖壁パネル31U,31Uに特殊なユニットや基礎を使用しなくてもすむことができる。
【0062】
上述したように、実施の形態4においては、第1の下階建物ユニット1Aに設けられている玄関27又は勝手口35が、入り隅部10に面して配置されている。このため、第1の下階建物ユニット1Aは玄関27又は勝手口35を備える専用の建物ユニットでありながら、図15に示すような従来の出入口のスペース51を不必要とすることができて、第1の下階建物ユニット1Aの部品点数の増加及びこれによるコストアップを抑えることができる。
【0063】
さらに、勝手口35近傍における入り隅部10、すなわち隅角部36を袖壁パネル31U,31Uにより囲むようにしたので、勝手口35周囲の遮蔽性の確保及び外観品質の向上等を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】本発明の実施の形態1に係わるユニット建物の平面図である。
【図2】図1のユニット建物の矢印A視図である。
【図3】図1のユニット建物の矢印B視図である。
【図4】ユニット建物の斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態2に係わるユニット建物の分解斜視図である。
【図6】図5のユニット建物の斜視図である。
【図7】本発明の実施の形態3に係わるユニット建物の分解斜視図である。
【図8】図7の入り隅部及び出入口ユニット部の平面図である。
【図9】実施の形態3の変形例1に係わる入り隅部及び出入口ユニット部の平面図である。
【図10】実施の形態3の変形例2に係わる入り隅部及び出入口ユニット部の平面図である。
【図11】実施の形態3の変形例3に係わる入り隅部及び出入口ユニット部の平面図である。
【図12】本発明の実施の形態4に係わる入り隅部及び玄関部の平面図である。
【図13】本発明の実施の形態4に係わる入り隅部及び玄関部の平面図である。
【図14】従来のユニット建物及びこれに隣接した別のユニット建物の斜視図である。
【図15】従来の玄関スペース及び玄関を有する第1の下階建物ユニットの斜視図である。
【符号の説明】
【0065】
1A 第1の下階建物ユニット
2A 第1の上階建物ユニット
1B 第2の下階建物ユニット
2B 第2の上階建物ユニット
3 ユニット建物
4 第2の下階建物ユニットにおける外壁面側の張出部材
5 張出部材
6 接合梁
7 支柱
9 支持部
10 入り隅部(オーバーハング部の下方空間)
12 オーバーハング部
16 第2の下階建物ユニットにおける外壁面側の張出部材
17 張出部材
22 補強フレーム
26 出入口用建具を備える外壁パネル
27 玄関(出入口用建具)
31 外壁パネル
31S 外壁パネル
31T 腰壁パネル(袖壁パネル)
31U 袖壁パネル
35 勝手口
36 隅角部




 

 


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