米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 固定構造物 -> 積水化学工業株式会社

発明の名称 ユニット建物および建物ユニット
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−2544(P2007−2544A)
公開日 平成19年1月11日(2007.1.11)
出願番号 特願2005−184244(P2005−184244)
出願日 平成17年6月24日(2005.6.24)
代理人 【識別番号】100082670
【弁理士】
【氏名又は名称】西脇 民雄
発明者 高橋 丈
要約 課題
階上側の建物ユニットの床構造と階下側の建物ユニットの天井構造とが兼用された構造における遮音性を向上させる。

解決手段
建物ユニット32の天井構造32bが、その階上側に連結される屋根ユニット50のロフト61の床構造を兼ねるものであり、ロフト61の床下地板32fと、床下地板32fの下方に設けられた、建物ユニット32の天井面を形成する天井下地板32kと、床下地板32fを支持する床根太32jと、天井下地板32kを支持する天井根太32dとを備え、床根太32jは天井下地板32kに非接触に配置され、天井根太32dは床下地板32fに非接触に配置されて、遮音性を向上させる。
特許請求の範囲
【請求項1】
階上側の建物ユニットと、該階上側の建物ユニットの直下に配置される階下側の建物ユニットとが上下に連結され、前記階下側の建物ユニットの天井構造が、前記階上側の建物ユニットの床構造を兼ねているユニット建物において、
前記床構造および前記天井構造は、前記階上側の建物ユニットの床面を形成する床下地板と、該床下地板と空隙を介して該床下地板の下方に設けられた、前記階下側の建物ユニットの天井面を形成する天井下地板と、前記床下地板を支持する床根太と、前記天井下地板を支持する天井根太とを備え、前記床根太は前記天井下地板に非接触に配置され、前記天井根太は前記床下地板に非接触に配置されたことを特徴とするユニット建物。
【請求項2】
階上側の建物ユニットと、該階上側の建物ユニットの直下に配置される階下側の建物ユニットとが上下に連結され、前記階下側の建物ユニットの天井構造が、前記階上側の建物ユニットの床構造を兼ねているユニット建物において、
前記床構造および前記天井構造は、前記階下側の建物ユニットの床面を形成する床下地板と、該床下地板と空隙を介して該床下地板の下方に設けられた、前記階下側の建物ユニットの天井面を形成する天井下地板と、前記床下地板を支持する床根太と、前記天井下地板を支持する天井根太とを備え、前記床根太は前記天井下地板に非接触に配置され、前記天井根太は前記床下地板に非接触に配置されたことを特徴とするユニット建物。
【請求項3】
前記床根太および前記天井根太は前記空隙内に配置され、前記床根太の高さおよび前記天井根太の高さはいずれも、前記空隙の高さよりも小さく、かつ、前記床根太の上面は前記床下地板の下面に接合されて該床下地板を支持し、前記天井根太の下面は前記天井下地板の上面に接合されて該天井下地板を支持していることを特徴とする請求項1または2に記載のユニット建物。
【請求項4】
前記天井根太と前記床根太とは、それぞれの長手方向に直交する方向に沿う少なくとも一部において、交互に配列されていることを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1項に記載のユニット建物。
【請求項5】
連結されてユニット建物を形成する複数の建物ユニットのうち、階上側の建物ユニットの床構造も兼ねた天井構造を備えた階下側の建物ユニット、または階下側の建物ユニットの天井構造も兼ねた床構造を備えた階上側の建物ユニットにおいて、
前記床構造および前記天井構造は、前記階上側の建物ユニットの床面を形成する床下地板と、該床下地板と空隙を介して該床下地板の下方に設けられた、前記階下側の建物ユニットの天井面を形成する天井下地板と、前記空隙内に配置され、その上面が前記床下地板の下面に接合されて該床下地板を支持するとともに前記天井下地板とは非接触の床根太と、前記空隙内に配置され、その下面が前記天井下地板の上面に接合されて該天井下地板を支持するとともに前記床下地板とは非接触の天井根太とを備えたことを特徴とする建物ユニット。

発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユニット建物およびこのユニット建物に用いられる建物ユニットに関し、詳細には、上下に連なる建物ユニット間での遮音性の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、戸建て住宅等の建物を建築施工する施工方法の一つとして、所定寸法で規格化された建物ユニットを予め工場で製造し、製造された複数の建物ユニットを建築施工現場に搬入して、これらを互いに連結することによって一つの建物に組み上げる施工方法が知られている。そして、このような施工方法によって施工された建物は、ユニット建物と称されている。
【0003】
近年、このようなユニット建物においても、ロフト(小屋裏室)を形成することが行われているが、ユニット建物においては、建築施工現場におけるロフト施工の工数を低減するために、ロフトを形成する側壁や天井材等を、建物ユニットの一つである屋根ユニットの内部に、予め工場で組み込むことが提案されている(特許文献1、特許文献2)。
【0004】
ここで、屋根ユニットには床構造が備えられないのが一般的であるから、ロフトのために、屋根ユニットに床構造を形成するのは、大幅なコストアップを招くとともに、新たに設けられる床構造の厚さによって、ロフトの空間高さ等を減少させる事態も生じる。
【0005】
そこで、本願発明者らは、ロフトの床構造を、このロフトの直下に連結される建物ユニットの天井構造が兼ねるように形成する技術を提案している(特許文献3)。
【0006】
このような構造を採用したユニット建物によれば、ロフトの床構造が、このロフトの直下に連結された建物ユニットの天井構造の一部として形成されているためロフト側(直下の建物ユニットの天井構造よりも上方空間)に、ロフトの床構造を別途形成する必要がなく、したがって、階下の建物ユニットの天井構造とは別に、ロフトの床構造を新たに設けたものよりも、ロフトの空間高さを高く確保することができるとともに、ロフトの床構造を新たに設けるものよりも製造コストを抑えることもできる。
【特許文献1】特開平4−254636号公報
【特許文献2】特開平6−307102号公報
【特許文献3】特開2005−127060号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、ロフトの直下に組み立てられる建物ユニット自体の天井構造をロフトの床構造としても兼ねた構造は、ロフトの床面と階下の建物ユニットの天井面との間の距離が短くなるため、両室間での遮音性が、通常の上下に連結された建物ユニット間での遮音性よりも劣ることが考えられる。
【0008】
そして、階上側の建物ユニットの床構造を階下側の建物ユニットの天井構造が兼ねた構成のユニット建物であれば、上述した遮音性の問題は、屋根ユニットに形成されたロフトと、その直下の建物ユニットとの関係のみにおけるものではなく、上下に連結される階上側の建物ユニットと階下側の建物ユニットとの関係においても、また、階上側の建物ユニットとしてバルコニーユニットなどの、外界に開放された部位に配設されるユニットを適用した場合にも、同様に生じうる。
【0009】
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、上下に連結される2つの建物ユニットのうち階下側の建物ユニットの天井構造が階上側の建物ユニットの床構造を兼ねた構造、または階上側の建物ユニットの床構造が階下側の建物ユニットの天井構造を兼ねた構造、における遮音性を向上させることができるユニット建物および建物ユニットを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の請求項1に係るユニット建物は、階上側の建物ユニットと、該階上側の建物ユニットの直下に配置される階下側の建物ユニットとが上下に連結され、前記階下側の建物ユニットの天井構造が、前記階上側の建物ユニットの床構造を兼ねているユニット建物において、前記床構造および前記天井構造は、前記階上側の建物ユニットの床面を形成する床下地板と、該床下地板と空隙を介して該床下地板の下方に設けられた、前記階下側の建物ユニットの天井面を形成する天井下地板と、前記床下地板を支持する床根太と、前記天井下地板を支持する天井根太とを備え、前記床根太は前記天井下地板に非接触に配置され、前記天井根太は前記床下地板に非接触に配置されたことを特徴とする。
【0011】
このように構成された本発明の請求項1に係るユニット建物によれば、床下地板に下方から接して支持する床根太は、その下方に形成された階下側の天井下地板に直接的に接していないため、床下地板に生じた階上側の音は、床根太までは伝達されるが、この床根太から階下側の天井下地板に直接伝わることがない。
【0012】
また、天井下地板に上方から接して支持する天井根太は、その上方に形成された階上側の床下地板に直接的に接していないため、天井下地板に生じた階下側の音は、天井根太までは伝達されるが、この天井根太から階上側の床下地板に直接伝わることがない。
【0013】
したがって、階上側と階下側との間の遮音性を、従来よりも向上させることができる。
【0014】
本発明の請求項2に係るユニット建物は、階上側の建物ユニットと、該階上側の建物ユニットの直下に配置される階下側の建物ユニットとが上下に連結され、前記階下側の建物ユニットの天井構造が、前記階上側の建物ユニットの床構造を兼ねているユニット建物において、前記床構造および前記天井構造は、前記階下側の建物ユニットの床面を形成する床下地板と、該床下地板と空隙を介して該床下地板の下方に設けられた、前記階下側の建物ユニットの天井面を形成する天井下地板と、前記床下地板を支持する床根太と、前記天井下地板を支持する天井根太とを備え、前記床根太は前記天井下地板に非接触に配置され、前記天井根太は前記床下地板に非接触に配置されたことを特徴とする。
【0015】
このように構成された本発明の請求項2に係るユニット建物によれば、床下地板に下方から接して支持する床根太は、その下方に形成された階下側の天井下地板に直接的に接していないため、床下地板に生じた階上側の音は、床根太までは伝達されるが、この床根太から階下側の天井下地板に直接伝わることがない。
【0016】
また、天井下地板に上方から接して支持する天井根太は、その上方に形成された階上側の床下地板に直接的に接していないため、天井下地板に生じた階下側の音は、天井根太までは伝達されるが、この天井根太から階上側の床下地板に直接伝わることがない。
【0017】
したがって、階上側と階下側との間の遮音性を、従来よりも向上させることができる。
【0018】
本発明の請求項3に係るユニット建物は、請求項1または2に係るユニット建物において、前記床根太および前記天井根太は前記空隙内に配置され、前記床根太の高さおよび前記天井根太の高さはいずれも、前記空隙の高さよりも小さく、かつ、前記床根太の上面は前記床下地板の下面に接合されて該床下地板を支持し、前記天井根太の下面は前記天井下地板の上面に接合されて該天井下地板を支持していることを特徴とする。
【0019】
このように構成された本発明の請求項3に係るユニット建物によれば、床根太の高さは空隙の高さよりも小さく、かつ床根太の上面は床下地板の下面に接合されているため、床根太の下面が階下側の天井下地板の上面に接触するのを確実に防止することができる。
【0020】
同様に、天井根太の高さは空隙の高さよりも小さく、かつ天井根太の下面は天井下地板の上面に接合されているため、天井根太の上面が階上側の床下地板の下面に接触するのを確実に防止することができる。
【0021】
本発明の請求項4に係るユニット建物は、請求項1から3のうちいずれか1項に係るユニット建物において、前記天井根太と前記床根太とは、それぞれの長手方向に直交する方向に沿う少なくとも一部において、交互に配列されていることを特徴とする。
【0022】
本発明の請求項4に係るユニット建物によれば、天井根太と前記床根太とが交互に配列されていることにより、床下地板、天井下地板ともに、支持する根太の間隔が極端に不均一になるのを防止することができ、これにより、床下地板、天井下地板ともに、強度(耐荷重)の均一化を図ることができる。
【0023】
本発明に係る建物ユニットは、連結されてユニット建物を形成する複数の建物ユニットのうち、階上側の建物ユニットの床構造も兼ねた天井構造を備えた階下側の建物ユニット、または階下側の建物ユニットの天井構造も兼ねた床構造を備えた階上側の建物ユニットにおいて、前記床構造および前記天井構造は、前記階上側の建物ユニットの床面を形成する床下地板と、該床下地板と空隙を介して該床下地板の下方に設けられた、前記階下側の建物ユニットの天井面を形成する天井下地板と、前記空隙内に配置され、その上面が前記床下地板の下面に接合されて該床下地板を支持するとともに前記天井下地板とは非接触の床根太と、前記空隙内に配置され、その下面が前記天井下地板の上面に接合されて該天井下地板を支持するとともに前記床下地板とは非接触の天井根太とを備えたことを特徴とする。
【0024】
このように構成された本発明に係る建物ユニットによれば、床下地板に下方から接して支持する床根太は、その下方に形成された階下側の天井下地板に直接的に接していないため、床下地板に生じた階上側の音は、床根太までは伝達されるが、この床根太から階下側の天井地板に直接伝わることがない。
【0025】
また、天井地板に上方から接して支持する天井根太は、その上方に形成された階上側の床下地板に直接的に接していないため、天井下地板に生じた階下側の音は、天井根太までは伝達されるが、この天井根太から階上側の床下地板に直接伝わることがない。
【0026】
したがって、階上側と階下側との間の遮音性を、従来よりも向上させることができる。
【0027】
なお、以上の各本発明において、床構造を備えない階上側の建物ユニットとしては、例えば、バルコニーユニットや、内部にロフト(床構造を有しない)を備えた屋根ユニットなどの他、通常の居室空間を形成するための建物ユニット(床構造を有しないもの)を適用することができる。
【0028】
また、上述した建物ユニットおよびユニット建物においては、床下地板と天井下地板との間の空隙には、グラスウール等の吸音材を充填して、遮音性の一層の向上および防火性の向上を図るのが好ましい。
【発明の効果】
【0029】
本発明に係るユニット建物、建物ユニットによれば、階上側の建物ユニットと階下側の建物ユニットとの間の遮音性を、従来よりも向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
以下、本発明のユニット建物および建物ユニットに係る最良の実施形態について、図面を参照して説明する。図1は本発明のユニット建物および建物ユニットに係る実施形態を示す要部透視斜視図、図2は図1に示したユニット建物100を構成する一単位である建物ユニット32を示す図((a)x方向に沿った縦断面図、(b)y方向に沿った横断面図)、図3は図1に示したユニット建物100のうち屋根ユニット50の下方に連結される建物ユニット32の天井構造32bを示す平面図、図4は図3に示した天井構造32bのA−A線、B−B線およびC−C線にそれぞれに沿った断面図、図5は図3に示した天井構造32bのD−D線、E−E線にそれぞれに沿った断面図、図6は図3に示した天井構造32bのF−F線、G−G線にそれぞれに沿った断面図である。
【0031】
図示のユニット建物100は、1階部分を構成する8つの建物ユニット11,12,…,18(符号16,18は、配置の関係上、図1において視認不可能な位置にあるため、図示を略す。)が、図示しない基礎上に、予め設定された配置にしたがって設置され、これら1階部分の上方に、2階部分を構成する6つの建物ユニット31,32,…,36が設置され、さらに2階部分の上方に、屋根部分を構成し、建物ユニットの一形態としての屋根ユニット50が設置され、屋根ユニット50を含む各建物ユニット11〜18,31〜36は、前後左右上下の各方向xyzについて互いに隣接し合う建物ユニット間で、所定のジョイントボルトおよびナット等の締結部材により互いに連結されて、単一の建物を形成している。
【0032】
ここで、屋根ユニット50の内部(図示下方側部分)には、それ自体は床構造を有しないロフト(小屋裏室)60(第1のロフト61、第2のロフト62)が、この屋根ユニット50を製造する工場において、予め屋根ユニット50の内部に設置されている。
【0033】
また、屋根ユニット50は、実際には複数の部分に分割されており、ロフト60もこれら分割された部分に対応して分割されている。一例として、屋根ユニット50がx方向について2分割されたものであるときは、その分割されている各部分ごとに第1のロフト部61あるいは第2のロフト部62が形成されており、ユニット建物100として連結される建築施工現場において、これら分割された部分同士を連結することにより、第1のロフト部61と第2のロフト部62とが連通した単一のロフト60が形成される。
【0034】
図1に示した実施形態のユニット建物100においては、第2のロフト部62と、この第2のロフト部62の直下に配置された建物ユニット35とを連通させる開口35hが、建物ユニット35の天井構造35b(第2のロフト部62の床構造)に形成されており、この開口に通じる階段20が建物ユニット35内に設けられている。
【0035】
各建物ユニット11〜18,31〜36は、外形床面が、長尺方向約4.7m×短尺方向約2.5m(内部有効床面:約4.5m×約2.3m)の標準サイズに規格化されており、建物ユニット12,13,15,16は、長尺方向は標準サイズよりも長いが、短尺方向は標準サイズと一致するように規格化されている。また、建物ユニット17,18は、長尺方向は建物ユニット12,13,15,16と同一サイズであり、短尺方向は標準サイズよりも短い長さに規格化されている。
【0036】
そして、各建物ユニット11〜18,31〜36は、例えば図2に示す建物ユニット32のように、下部に床構造32a、上部に天井構造32bを備えているが、その直上に、ロフト60を有する屋根ユニット50が連結される建物ユニット32,35については、すなわち、屋根ユニット50の直下に配置される階下側の建物ユニット32,35については、その建物ユニット32(建物ユニット32による説明のみで足りるため、特に必要のある場合を除き、以下、建物ユニット35への言及を省略する。)の天井構造32bに、ロフト60の床構造が一体的に、かつ、この建物ユニット32側に設けられている。
【0037】
また、建物ユニット32は、全体として、床根太32c、天井根太32dおよび柱32eからなる鉄骨の骨格構造によって、略直方体形状を呈している。
【0038】
ここで、建物ユニット32の床構造32aは、この建物ユニット32の床面を形成する床下地板32iと、床下地板32iを下方から支持する床根太32cとによって形成されている。
【0039】
一方、天井構造32bは、第1のロフト61の床構造を兼ねた構造であり、屋根ユニット50に形成された第1のロフト61の床面を形成する床下地板32fと、この床下地板32fと空隙を介して床下地板32fの下方に設けられた、建物ユニット32の天井面を形成する天井下地板32kと、床下地板32fを支持する床根太32jと、天井下地板32kを支持する天井根太32dとを備えている。
【0040】
これらの床下地板32fおよび天井下地板32kは、例えば、下地面材としてのパーティクルボードによって形成されている。
【0041】
そして、天井構造32bと兼ねられた第1のロフト61の床構造の床根太32jは、その長手方向に直交する方向に沿った両端付近(図3におけるA−A線に沿った断面部分(図4(a))およびB−B線に沿った断面部分(図4(b)))を除いて、上記空隙内において、天井下地板32kに非接触に配置され、天井根太32dも上記両端付近を除いて上記空隙内において、床下地板32fに非接触に配置されている。
【0042】
具体的には、床根太32jの高さおよび天井根太32dの高さはいずれも、上記空隙の高さよりも小さく、かつ、床根太32jの上面は床下地板32fの下面に接合されて床下地板32fを支持し、天井根太32dの下面は天井下地板32kの上面に接合されて天井下地板32kを支持している(図2(a)、図4(c)、図5(b)、図6(b)参照)。
【0043】
そして、天井構造32bの天井根太32dと床根太32jとは、それぞれの長手方向に直交する方向に沿った両端付近(図3におけるA−A線に沿った断面部分(図4(a))およびB−B線に沿った断面部分(図4(b)))を除いて、交互に配列されている(図2(a)、図5(b)、図6(b)参照)。
【0044】
また、床下地板32fと天井下地板32kとの間の空隙には、図5、図6に示すように、グラスウール等の吸音材32mが充填されている。
【0045】
なお、天井下地板32kの下面側には、さらに表面(下面側)を装飾した化粧板を設けてもよく、同様に、床下地板32fの上面側にも、さらに乱尺(フローリング床)やカーペット等の床仕上部材を敷設してもよい。
【0046】
このように構成された本実施形態に係るユニット建物100、建物ユニット32によれば、床下地板32fに下方から接して支持する床根太32jは、その下方に形成された階下側の天井下地板32kに直接的に接していないため、床下地板32fに生じた階上側の音は、床根太32jまでは伝達されるが、この床根太32jから階下側の天井下地板32kに直接伝わることがない。
【0047】
また、天井下地板32kに上方から接して支持する天井根太32dは、その上方に形成された階上(ロフト61)側の床下地板32fに直接的に接していないため、天井下地板32kに生じた階下側の音は、天井根太32dまでは伝達されるが、この天井根太32dから階上側の床下地板32fに直接伝わることがない。
【0048】
したがって、階上側と階下側との間の遮音性を、従来よりも向上させることができる。
【0049】
また、床根太32jの高さは、天井下地板32kと床下地板32fとの間の空隙の高さよりも小さく、かつ床根太32jの上面は床下地板32fの下面に接合されているため、床根太32jの下面が階下側の天井下地板32kの上面に接触するのを、物理的に完全に防止することができる。
【0050】
同様に、天井根太32dの高さは上記空隙の高さよりも小さく、かつ天井根太32dの下面は天井下地板32kの上面に接合されているため、天井根太32dの上面がロフト61の床下地板32fの下面に接触するのを、物理的に完全に防止することができる。
【0051】
さらに、天井根太32dと床根太32jとが交互に配列されていることにより、床下地板32f、天井下地板32kともに、支持する床根太32j,32j間の間隔、天井根太32d,32d間の間隔が、それぞれ極端に不均一になるのを防止することができ、これにより、床下地板32f、天井下地板32kともに、強度(耐荷重)の均一化を図ることができる。
【0052】
なお、建物ユニット32の天井構造32bが階上のロフト61の床下構造を兼ねた構造であるため、この天井構造と床下構造とを併せた高さを低く抑えることができ、これにより、階下側の建物ユニット32の天井高(当該建物ユニット32の床下面から天井面までの空間高さ)を低くすることなく、階上側のロフト61の高さを高く確保することができる。
【0053】
また、上述した実施形態のユニット建物100,建物ユニット32は、床下地板32fと天井下地板32kとの間の空隙には、グラスウール等の吸音材32mが充填されているため、ロフト61と建物ユニット32との間での遮音性を一層向上させることができる。
【0054】
しかも、吸音材32mとしてグラスウールを用いたものでは、グラスウールの難燃性という特性によって、防火性能を向上させることもできる。
【0055】
また、上述した実施形態のユニット建物100、建物ユニット32は、互いに上下に連結される屋根ユニット50と建物ユニット32とについて、階下側の建物ユニット32の天井構造32bが、階上側の建物ユニットである屋根ユニット50のロフト61の床構造を兼ねている構造であるが、これとは反対に、階上側の建物ユニットである屋根ユニット50のロフト61の床構造が、建物ユニット32の天井構造32bを兼ねている構造であってもよく、そのような構造を有する建物ユニット32およびユニット建物100も、本発明の建物ユニットまたはユニット建物についての実施形態に該当するものである。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明に係るユニット建物および建物ユニットの一実施形態示す要部透視斜視図である。
【図2】図1に示したユニット建物を構成する一単位である建物ユニット32を示す図である。
【図3】図1に示したユニット建物のうち屋根ユニットの下方に連結される建物ユニットの天井構造を示す平面図である。
【図4】図3に示した天井構造のA−A線、B−B線およびC−C線にそれぞれに沿った断面図である。
【図5】図3に示した天井構造のD−D線、E−E線にそれぞれに沿った断面図である。
【図6】図3に示した天井構造のF−F線、G−G線にそれぞれに沿った断面図である。
【符号の説明】
【0057】
32 建物ユニット(階下側の建物ユニット)
32b 天井構造
32d 天井根太
32f 床下地板
32j 床根太
32k 天井下地板
61 ロフト(階上側の建物ユニット)
100 ユニット建物




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013