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発明の名称 プール用の循環ろ過システム
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−162375(P2007−162375A)
公開日 平成19年6月28日(2007.6.28)
出願番号 特願2005−361548(P2005−361548)
出願日 平成17年12月15日(2005.12.15)
代理人 【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武
発明者 橘 雅哉
要約 課題
循環ポンプの運転動力を低減し、使用電力量を削減することでコストの低減を図るようにした。

解決手段
循環ろ過システムは、プール1のオーバーフロー水を、第二循環ポンプ40とろ過装置41とを通して循環ろ過させるオーバーフロー循環路20が設けられている。オーバーフロー循環路20は、オーバーフロー水を一旦オーバーフロー水槽23に流入させ、流入した貯留水を第二循環ポンプ40で汲み上げてプール1に戻す第一循環系統R1と、オーバーフロー水槽23を迂回させてオーバーフロー水をオーバーフロー水槽23に流入させない第二循環系統R2とを有している。循環ろ過を行なう時に第二循環系統R2を使用し、循環ろ過の開始指令後の一定時間は、第一循環系統R1を使用する。
特許請求の範囲
【請求項1】
プールのオーバーフロー水を、循環ポンプとろ過装置とを通して循環ろ過させるプール用の循環ろ過システムであって、
前記オーバーフロー水を循環流入口から自然流下させることで一旦オーバーフロー水槽に流入させ、該オーバーフロー水槽に溜められた貯留水を前記循環ポンプで汲み上げて前記プールに戻す第一循環系統と、
前記オーバーフロー水槽を通過することなく、前記オーバーフロー水を前記循環流入口から前記循環ポンプで吸い込ませて前記プールに戻す第二循環系統と、
を備え、
前記循環ろ過を行なう時には前記第二循環系統を使用し、
前記循環ろ過の開始指令後の一定時間は、前記第一循環系統を使用するようにしたことを特徴とするプール用の循環ろ過システム。
【請求項2】
前記第二循環系統は、前記オーバーフロー水槽を迂回してなり、前記循環流入口と前記オーバーフロー水槽とを接続する第一配管から分岐したバイパス配管を通り、前記オーバーフロー水槽から前記循環ポンプに接続される第二配管に合流していることを特徴とする請求項1に記載のプール用の循環ろ過システム。
【請求項3】
前記第一配管の前記分岐する箇所から前記オーバーフロー水槽の間に第一バルブを設け、前記バイパス配管に第二バルブを設けるようにしたことを特徴とする請求項2に記載のプール用の循環ろ過システム。
【請求項4】
前記循環ろ過を行う時は、前記プール内の水圧や水位を検知して前記循環ポンプの流量を制御させることで前記プールをオーバーフローさせるようにしたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のプール用の循環ろ過システム。

発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、プールに使用されるオーバーフロー型の循環ろ過システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、プールに使用されている循環ろ過システムでは、プールのろ過性能の向上やろ過された水の透明度を向上させるといった要請から、オーバーフロー型のプールろ過システムを設置するケースが増えている(特許文献1参照)。
特許文献1は、常時循環路とオーバーフロー循環路とを設けた循環ろ過システムであり、プールのオーバーフロー水をプール上面周囲に設けた循環流入口から取り込み、一旦オーバーフロー水槽に流入させ、そのオーバーフロー水槽の貯留水を循環ポンプによってポンプアップし、ろ過装置を通過させて再びプールに戻すようにしたものである。このオーバーフロー水槽の貯留水は、循環ポンプによってプール内の水位が所定水位となるように汲み上げられる。
【特許文献1】特開2002−70349号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来のオーバーフロー型の循環ろ過システムでは、オーバーフロー水槽へのオーバーフロー水の流入は、ポンプを使用せずに自然流下により流入させるのが一般的であることから、オーバーフロー水槽は貯留されるオーバーフロー水からなる貯留水の水面が循環流入口より低い位置となるように設置されている。オーバーフロー循環路を使用して循環ろ過を行う際、再びプールに戻される水すなわち循環される水の全てがオーバーフロー水槽から循環ポンプを使用して汲み上げられている。このため、循環ポンプには、貯留水の水面からプール水面までの高さの実揚程が常時かかることになる。したがって、循環ポンプの負荷が大きくなるうえ循環ポンプの運転時間が長いため、循環ろ過を行なう際の使用電力量が大きくなり、電気にかかるコストが高くなるといった問題があった。
【0004】
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、循環ポンプの運転動力を低減し、使用電力量を削減することでコストの低減を図るようにしたプール用の循環ろ過システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、本発明に係るプール用の循環ろ過システムでは、プールのオーバーフロー水を、循環ポンプとろ過装置とを通して循環ろ過させるプール用の循環ろ過システムであって、オーバーフロー水を循環流入口から自然流下させることで一旦オーバーフロー水槽に流入させ、オーバーフロー水槽に溜められた貯留水を循環ポンプで汲み上げてプールに戻す第一循環系統と、オーバーフロー水槽を通過することなく、オーバーフロー水を循環流入口から循環ポンプで吸い込ませてプールに戻す第二循環系統とを備え、循環ろ過を行なう時には第二循環系統を使用し、循環ろ過の開始指令後の一定時間は、第一循環系統を使用するようにしたことを特徴としている。
本発明では、第二循環系統を使用して循環ろ過を行うときの循環ポンプの実揚程は、吸込水面をなす循環流入口に位置する水面から吐出水面をなすプールの水面までの高さとなる。一方、第一循環系統を使用するときの循環ポンプの実揚程は、オーバーフロー水槽の貯留水の水面からプールの水面までの高さとなる。オーバーフロー水はポンプなどを使用することなく循環流入口から自然流下させることでオーバーフロー水槽に流入させるため、オーバーフロー水槽内の貯留水の水面は循環流入口部の水面より低い位置となる。したがって、第二循環系統を使用するときの循環ポンプは、第一循環系統を使用するときに比べ、実揚程を小さくさせて運転でき、循環ポンプにかかる負荷を小さくすることができる。
また、第二循環系統は、循環流入口からオーバーフロー水を循環ポンプで吸い込むため、オーバーフローしていない循環ろ過の停止時の場合は、循環させる水がないことから第二循環系統を使用して循環ろ過運転を開始することができない。したがって、循環ろ過の開始指令後の一定時間は、第一循環系統を使用して貯留水を循環ポンプで汲み上げてプール内に送り込むことで、プール内の水をオーバーフローさせることができる。
【0006】
また、本発明に係るプール用の循環ろ過システムでは、第二循環系統は、オーバーフロー水槽を迂回してなり、循環流入口とオーバーフロー水槽とを接続する第一配管から分岐したバイパス配管を通り、オーバーフロー水槽から循環ポンプに接続される第二配管に合流していることが好ましい。
本発明では、バイパス配管にオーバーフロー水を通過させる場合と通過させない場合とを切り替えることによって、第一循環系統と第二循環系統を選択することができる。
【0007】
また、本発明に係るプール用の循環ろ過システムでは、第一配管の分岐する箇所からオーバーフロー水槽の間に第一バルブを設け、バイパス配管に第二バルブを設けることが好ましい。
本発明では、第一循環系統を使用してオーバーフロー水を循環させる場合には、第一バルブを開放し、第二バルブを閉止する。一方、第二循環系統を使用する場合には、第一バルブを閉止し、第二バルブを開放する。このように夫々のバルブを開閉させることで第一循環系統と第二循環系統を切り替えることができる。
【0008】
また、本発明に係るプール用の循環ろ過システムでは、循環ろ過を行う時は、プール内の水圧や水位を検知して循環ポンプの流量を制御させることでプールをオーバーフローさせることが好ましい。
本発明では、プールのオーバーフローに必要な流量となるように循環ポンプを効率よく制御させることで、無駄な運転をしなくてすむ。
【発明の効果】
【0009】
本発明のプール用の循環ろ過システムによれば、循環ポンプの吸込水面は、第一循環系統を使用するときはオーバーフロー水槽内の貯留水の水面であり、第二循環系統を使用するときは循環流入口に位置する水面となる。貯留水の水面は循環流入口の水面より低い位置となることから、第二循環系統を使用するときの循環ポンプは、第一循環系統を使用するときに比べて実揚程を小さくさせて運転でき、循環ポンプにかかる負荷を小さくすることができる。このため、循環ポンプの運転動力を減少させて使用電力量を低減させることができ、電気にかかるコストの低減を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態によるプール用の循環ろ過システムについて、図1乃至図3に基づいて説明する。
図1は本発明の実施の形態によるプール用の循環ろ過システムを示す全体図、図2(a)、(b)、(c)は循環ろ過システムにおける循環ろ過の運転方法を示す概要図、図3は第二循環ポンプの実揚程の大きさを示す説明図である。
【0011】
本実施の形態による循環ろ過システムは、プールのオーバーフロー水を循環ろ過させることでプール内の水質を維持させるものである。
図1に示すように、符号1はプールであり、これに常時循環路10と、オーバーフロー循環路20とが配備されている。
常時循環路10は、常時プール1内の水を循環させているものであり、プール1の側面に第一循環流入口11が設けられ、プール1内の水を第一循環流入口11から流入して第一循環ポンプ12及び第一ろ過装置13を通過させて再び第一給水口14からプール1に戻す系統である。なお、この流れは、オーバーフロー循環路20と関係なく行われる。
【0012】
オーバーフロー循環路20は、オーバーフロー水を循環させるものであり、プール1の上面周囲にオーバーフロー溝21が設けられ、オーバーフロー溝21において所定位置の底部に第二循環流入口22(本発明の循環流入口に相当)が設けられている。そして、オーバーフロー循環路20は、オーバーフロー水槽23を介して経由する第一循環系統R1と、オーバーフロー水槽23を経由しない第二循環系統R2とからなる。
【0013】
図1に示すように、第一循環系統R1は、第二循環流入口22から第一配管24を通ってオーバーフロー水槽23に接続し、さらにオーバーフロー水槽23から第二配管25を通って再びプール1の側面に設けられた第二給水口26からプール1に接続している。第二配管25には、第二循環ポンプ40(本発明の循環ポンプに相当)と第二ろ過装置41(本発明のろ過装置に相当)とが設けられている。
これにより、オーバーフロー水は、オーバーフロー溝21から一旦オーバーフロー水槽23に流入され、オーバーフロー水槽23内に溜まった貯留水が第二配管25から第二循環ポンプ40によって汲み上げられる。そして、第一配管24には、第一バルブ27が設けられている。
【0014】
一方、第二循環系統R2は、オーバーフロー水槽23を迂回するものであり、第一配管24の第一バルブ27の上流側に位置する分岐部32で分岐したバイパス配管30を通り、第二配管25における第二循環ポンプ40の上流側に合流されている。そして、このバイパス配管30には、第二バルブ31が設けられている。
オーバーフロー溝21内を流れるオーバーフロー水は、循環ろ過の運転が開始されると、第二循環ポンプ40の作用で第二循環流入口22より吸い込まれ、第二ろ過装置41を通過してプール1に戻される。
【0015】
図1に示す第一バルブ27、第二バルブ31には、夫々、上流側にストレーナを設けておき、第二ろ過装置41の通過前にもゴミなどを取り除いておくことが好ましい。
また、第二配管25において、第二ろ過装置41の下流側には、流量計や差圧計などの検知器42が設けられている。プール1をオーバーフローさせて循環ろ過する時には、プール1内の水圧や水位などを検知器42により検知し、第二循環ポンプ40の流量をインバータ43によって制御させる。このように、オーバーフロー循環路20では、プール1のオーバーフローに必要な流量となるように第二循環ポンプ40を効率よく制御させることで、無駄な運転をしなくてすむ。
【0016】
次に、上記の構成による循環ろ過システムにおけるオーバーフロー循環路の運転方法について図面に基づいて説明する。
図2(a)は、オーバーフロー循環路20において、第二循環ポンプ40の停止時であって循環ろ過が行われていない場合を示し、バイパス配管30に設けられている第二バルブ31が閉止され、第一配管24に設けられている第一バルブ27が開放されている。このとき、プール1内の水面はプール上面と略同位置となる停止時水面L1であり、オーバーフロー水槽23内の水面は停止時貯留水面L3となる。
そして、循環ろ過運転の停止時において、オーバーフロー溝21及び第一配管24には、内部の水がオーバーフロー水槽23内に自然流下されるため、水が溜まっていない状態となっている。すなわち、第二循環流入口22からオーバーフロー水を第二循環ポンプ40で吸い込むため、オーバーフローしていない循環ろ過の停止時の場合は、循環する水がないため第二循環系統R2を使用して循環ろ過運転を開始することができない。
【0017】
したがって、図2(b)に示すように、循環ろ過の開始指令後の一定時間は、第一循環系統R1を使用してオーバーフロー水槽23内の貯留水を第二循環ポンプ40で汲み上げてプール1に送り込むことで、プール1内の水がオーバーフローするようになる。このときのオーバーフローする水位をなす水面を運転時水面L2とする。そして、プール1のオーバーフローが確認された後、第一バルブ27を徐々に閉止すると共に、バイパス配管30の第二バルブ31を徐々に開放する。
続いて、図2(c)に示すように、第一バルブ27が全閉し、第二バルブ31が全開した時点で、第一循環系統R1から第二循環系統R2にオーバーフロー水の流れが移行される。このとき、オーバーフロー水槽23内の貯留水は停止時貯留水面L3から運転時貯留水面L4に低下すると共に、プール1内の水は停止時水面L1から運転時水面L2まで上昇する。なお、停止時貯留水面L3から運転時貯留水面L4までの貯留水面を符号L5で記す。
また、第二循環流入口22の水面またはオーバーフロー溝21にオーバーフロー水が溜まっているときの水面を符号L6とする。
【0018】
次に、循環ろ過の運転を停止(図2(c)から図2(b)に移行するとき)するときは、第二バルブ31を全閉すると同時に第一バルブ27を全開し、第二循環ポンプ40を停止する。つまり、第二循環系統R2から第一循環系統R1に切り替わることで、オーバーフロー水はオーバーフロー水槽23内に流入することになる。そして、第二循環ポンプ40が停止するため、オーバーフロー水の循環が止まり、プール1内にオーバーフロー水が戻ることがなくなる。
【0019】
図1及び図3に示すように、第一循環系統R1を使用するときの第二循環ポンプ40の実揚程は、オーバーフロー水槽23の貯留水の貯留水面L5からプール1内の運転時水面L2までの高さをなす第一実揚程H1となる。
一方、第二循環系統R2を使用するときの第二循環ポンプ40の実揚程は、第二循環流入口22の水面L6からプール1内の運転時水面L2までの高さをなす第二実揚程H2となる。
【0020】
上述のように本実施の形態によるプール用の循環ろ過システムは、第二循環ポンプ40の吸込水面は、第一循環系統R1を使用するときはオーバーフロー水槽23内の貯留水の貯留水面L5であり、第二循環系統R2を使用するときは第二循環流入口22に位置する水面L6となる。貯留水面L5は第二循環流入口22の水面L6より低い位置となることから、第二循環系統R2を使用するときの第二循環ポンプ40は、第一循環系統R1を使用するときに比べて実揚程を小さくさせて運転でき(H2<H1)、第二循環ポンプ40にかかる負荷を小さくすることができる。このため、第二循環ポンプ40の運転動力を減少させて使用電力量を低減させることができ、電気にかかるコストの低減を図ることができる。
【0021】
以上、本発明によるプール用の循環ろ過システムの実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施の形態では循環ろ過する運転中は、常に第二循環系統R2を使用しているが、第一循環系統R1に切り替えて循環ろ過させるようにしてもかまわない。例えば、一度に多くの人がプール1内に入ってオーバーフロー水が急に増えるような場合などは、このオーバーフロー水を一時的にオーバーフロー水槽23に流入させて循環ろ過すればよい。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の実施の形態によるプール用の循環ろ過システムを示す全体図である。
【図2】(a)、(b)、(c)は循環ろ過システムにおける循環ろ過の運転方法を示す概要図である。
【図3】第二循環ポンプの実揚程の大きさを示す説明図である。
【符号の説明】
【0023】
1 プール
10 常時循環路
20 オーバーフロー循環路
21 オーバーフロー溝
22 第二循環流入口
23 オーバーフロー水槽
24 第一配管
25 第二配管
27 第一バルブ
30 バイパス配管
31 第二バルブ
40 第二循環ポンプ
41 第二ろ過装置
42 検知器
R1 第一循環系統
R2 第二循環系統







 

 


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