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発明の名称 軒樋の連結構造
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−120035(P2007−120035A)
公開日 平成19年5月17日(2007.5.17)
出願番号 特願2005−310493(P2005−310493)
出願日 平成17年10月25日(2005.10.25)
代理人 【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
発明者 岩下 大二郎
要約 課題
内継手を用いて連結部分からの水漏れを無くすことができる軒樋の連結構造を提供する。

解決手段
軒樋10は前面板11、後面板12、底面板13からなる軒樋本体10aに前耳14と後耳15を備える。軒樋の連結構造7は前面板11、後面板12、底面板13の内周面10bに内継手16の外周面16aを当接させて一対の軒樋端部17を連結する。内継手16の上方には押込手段29が二組配置され、押込手段29は金属製の帯状板30とコイルバネ28とで構成される。帯状板30の両端部30a、30bには前耳14と後耳15に係止する係止部31、32をそれぞれ備える。コイルバネ28は帯状板30の中央部30cに二組固着される。コイルバネ28の反発力によりこの連結材25を介して内継手16を軒樋10のそれぞれの軒樋端部17に押付けることができる。
特許請求の範囲
【請求項1】
前面板、後面板、及び底面板からなる軒樋本体の前面板と後面板のそれぞれ上端部に内方又は外方へ向けて突出する前耳と後耳を備え、前記前面板、後面板、底面板の内周面を内継手の外周面に当接させて一対の軒樋端部を連結する軒樋の連結構造であって、
前記内継手の上方に帯状板と弾性体とからなる押込手段を二組配置し、それぞれの前記帯状板の両端部に前記前耳と前記後耳に係止する係止部を備えるとともに中間部に前記内継手を前記軒樋端部に押付ける二組の前記弾性体を備えることを特徴とする軒樋の連結構造。
【請求項2】
請求項1記載の軒樋の連結構造であって、前記内継手は前記前面板と前記後面板を連結する連結材を備え、前記弾性体がこの連結材を介して前記内継手を前記一対の軒樋端部それぞれに押付けることを特徴とする軒樋の連結構造。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の軒樋の連結構造であって、前記前面板、後面板、底面板の内周面と前記内継手の外周面との間にパッキン材が宛がわれることを特徴とする軒樋の連結構造。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の軒樋の連結構造であって、前記帯状板は金属製であることを特徴とする軒樋の連結構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、建築物の軒先に取付けられる軒樋の連結構造に関し、詳しくは、軒樋と内継手との密着度が向上する軒樋の連結構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、軒樋本体を長手方向に連結するときには、両方の軒樋本体の端部同士を突き合わせ、その軒樋本体の内周面に略当接するような当接片を有する合成樹脂材料製の内継手が接着剤を介して装着されていた。
【0003】
この場合、軒樋本体内側の内継手が連結機能を有していても、その外周面と軒樋本体の内周面が全周に亘って密着せず、且つ、接着剤の塗布にバラツキがあるので、連結部分から雨水の漏れが生じることがあった。
【0004】
このために、軒樋本体の内周面に装着する内継手に加えて、外周面に略当接し軒樋本体の前耳及び後耳に係合する前耳係合部及び後耳係合部を有する外継手が接着剤を介して装着されていた。ところが、この方法では連結部分の外継手が大きく露出すので外観性に劣るという問題があった。
【0005】
この問題を解決する方法が特許文献1に開示されている。図6に示すように、特許文献1の軒樋本体1は、上部にそれぞれ内方へ向けて突出する前耳3c、後耳4aと、その前耳3c、後耳4aに並設される溝3d、4bとを有する前面板3、後面板4、及び底面板2を備え、前面板3、後面板4、底面板2の内周面に内継手5の外周面を当接させて連結する軒樋の連結構造である。
【0006】
そして、前面板3の略前方上方に屈曲する屈曲部3aの内周面には上向きの凸条3bが設けられる。内継手5は、凸条3bに係合する下向きの係合溝5dを備える前板5bと後板5c、底板5aとからなり、これらの外周面を軒樋本体1の内周面に当接させるとともに前板5b、後板5cの上端を前記溝3d,4bに係合させる。
【特許文献1】特開2001−12030号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところが、前記内継手5の構成を用いても、軒樋本体1の形状誤差で前記内継手5の外周面を軒樋本体1の内周面に均等に確実に当接させることは難しく、且つ、接着剤の塗布のバラツキにより、稀に連結部分から水漏れが発生することがあった。そこで、本発明はかかる従来技術の問題に鑑みなされたものであって、内継手を用いて密着性を向上させて連結部分からの水漏れを確実に防止できる軒樋の連結構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1の発明は、前面板、後面板、及び底面板からなる軒樋本体の前面板と後面板のそれぞれ上端部に内方又は外方へ向けて突出する前耳と後耳を備え、前記前面板、後面板、底面板の内周面を内継手の外周面に当接させて一対の軒樋端部を連結する軒樋の連結構造であって、前記内継手の上方に帯状板と弾性体とからなる押込手段を二組配置し、それぞれの前記帯状板の両端部に前記前耳と前記後耳に係止する係止部を備えるとともに中間部に前記内継手を前記軒樋端部に押付ける二組の前記弾性体を備えることを特徴としている。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1記載の軒樋の連結構造であって、前記内継手は前記前面板と前記後面板を連結する連結材を備え、前記弾性体がこの連結材を介して前記内継手を前記一対の軒樋端部それぞれに押付けることを特徴としている。
【0010】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の軒樋の連結構造であって、前記前面板、後面板、底面板の内周面と前記内継手の外周面との間にパッキン材が宛がわれることを特徴としている。
【0011】
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の軒樋の連結構造であって、前記帯状板は金属製であることを特徴としている。
【発明の効果】
【0012】
請求項1記載の発明によれば、前面板、後面板、及び底面板からなる軒樋本体の前面板と後面板のそれぞれ上端部に内方又は外方へ向けて突出する前耳と後耳を備え、前記前面板、後面板、底面板の内周面を内継手の外周面に当接させて一対の軒樋端部を連結する軒樋の連結構造であって、前記内継手の上方に帯状板と弾性体とからなる押込手段を二組配置し、それぞれの前記帯状板の両端部に前記前耳と前記後耳に係止する係止部を備えるとともに中間部に前記内継手を前記軒樋端部に押付ける二組の前記弾性体を備えるので、軒樋の形状誤差があっても前記内継手を確実にそれぞれの軒樋端部に押付けることができる。
【0013】
このため、連結部分の隙間がなくなり密着性が向上して止水機能が向上するので水漏れが無くなる。そして、内継手のみが用いられるので軒樋の連結部分の外観性を向上することができる。
【0014】
請求項2記載の発明によれば、前記内継手は前記前面板と前記後面板を連結する連結材を備え、前記弾性体がこの連結材を介して前記内継手を前記一対の軒樋端部それぞれに押付けるので、押付力は軒樋の前面板、後面板、底面板の内周面まで確実に伝わるので前記内継手が軒樋の内周面に確実に当接できる。このため、請求項1と同様の効果が得られる。
【0015】
請求項3記載の発明によれば、前記軒樋の前記前面板、後面板、底面板の内周面と前記内継手の外周面との間にパッキン材が宛がわれるので、さらに確実に前記内継手をそれぞれの軒樋端部に密着して押付けることができる。このため、請求項1と同様の効果が得られる。
【0016】
請求項4記載の発明によれば、前記帯状板は金属製のため十分な剛性を備えているので、前記弾性体による押付力が確実に確保できるので、前記内継手をそれぞれの軒樋端部に確実に押付けることができる。このため、請求項1と同様の効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
<軒樋の連結構造の構成>
以下に、本発明の第1の実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。図1、図2、図3、図4に示すように、軒樋の連結構造7の軒樋10は前面板11、後面板12、及び底面板13からなる軒樋本体10aの前面板11と後面板12のそれぞれ上端部11a、12aに内方、外方へ向けて突出する前耳14と後耳15を備える。そして、本実施例の軒樋の連結構造7は前面板11、後面板12、底面板13の内周面10b(11b、12b、13b)に内継手16の外周面16aを当接させて一対の軒樋端部17(軒樋10が実際に連結される部分)が連結される。
【0018】
内継手16の外周面16aの形状は、軒樋10の前面板11の前耳14に当接する垂直板16bを除いて軒樋本体10aの内周面10bの形状とまったく同じ形状の前面板21、後面板22、及び底面板23からなり、左右方向の幅Sは一対の軒樋10、10の連結に必要な幅Sである。それぞれの軒樋端部17の連結幅S1とすると、S=S1×2である。
【0019】
垂直板16bの両側部には矩形の開口40が幅S4で設けられ、この開口40に後述する帯状板30の係止部31(幅S5)がそれぞれ挿入できるように形成される。前耳近傍部14aの先端には内継手16を取扱う際に掴みやすいように掴み部11cを備える。そして、内継手16は、内継手16の幅方向の中心線Pが一対の軒樋10、10の端面24の位置に合致するように位置決めされる。
【0020】
内継手16の上部には軒樋10の後耳15の下端部近傍における後面板22の位置22aから内継手16の底面板23と平行に前面板21と交わる位置21aにかけて連結材25を備える。
【0021】
この連結材25の形状は両端部25aが内継手16の前面板21と後面板22の幅Sと同じ幅Sに形成されるとともに中央部25bの両端部25c間の幅S2は台形状の抉り部25dによって幅狭(S2<S)に形成され、さらに中央部25bの内部領域25eは両端部25cのそれぞれの抉り部25dを結合した形状に抉られる。ここで、2分割された中央部25bのそれぞれの中心線をP1、P2とする。
【0022】
連結材25の中央部25bを幅狭にすることで中央部25bを撓み易くして、発生する弾性力が前面板21を前面板11に、後面板22を後面板12に当接させる力として寄与させるとともに、連結材25の軒樋10への装着作業も容易にできる。
【0023】
内継手16の上方には一対の軒樋端部17を連結するために一対の押込手段29が配置され、それぞれの押込手段29は金属製の帯状板30と弾性体としての2組のコイルバネ28とで構成される。
【0024】
帯状板30は水平状の中央部30cから前方上方に略45度の角度で延設する斜板30dとその先端に水平な前端板30eを備え、後方上方に略45度の角度で延設する斜板30fとその先端に水平な後端板30gを備えて形成される。
【0025】
帯状板30(幅S5)の両端部30a、30bには前耳14と後耳15に係止する係止部31、32をそれぞれ備える。さらに、前方の係止部31(幅S5)は前端板30eから連続する水平板31aと垂直板31bによりL字状に形成される。そして、上記のように係止部31が(水平板31aを介して)開口40に挿入される。
【0026】
後方の係止部32は後端板30gから連続する弧状部32aを経て下方に延設する垂直板32bが、さらに前方に水平に延設された係止部32cを経て下方に垂直板32dが延設される。係止部32cにはその一部を切欠いて略45度の角度に立ち上げた爪部41が離脱防止用として形成される。このため、係止部32は爪部41を後耳15の下部に突当てた状態で後耳15に確実に係止することができる。
【0027】
帯状板30は前後方向の全域に亘って両側端42を下方に折り曲げてフランジ部43が形成されるが、このフランジ部43は帯状板30の上下方向の曲げに対する曲げ強度を向上させる補強構造である。なお、2組の帯状板30は内継手16の中央部25bのそれぞれの中心線P1、P2上に位置するように配置される。
【0028】
弾性体としてのコイルバネ28は帯状板30の中央部30cに二組固着されるが、一方のコイルバネ28は底面板13の垂直二等分線Q上の僅か前方に配置され、他方のコイルバネ28は前面板11に近接して配置される。
【0029】
このため、コイルバネ28の反発力により連結材25の両端の位置22aと位置21aを中心にして連結材25の中央部が下方に膨らむようなモーメントMが働くので、連結材25を介して内継手16をそれぞれの軒樋端部17に押付けることができる。コイルバネ28の無負荷時の長さN、圧縮時の長さN1とすると、コイルバネ28が圧縮された長さ(N−N1)に対応する反発力が得られる。
【0030】
さらに、軒樋10の前面板11、後面板12、底面板13の内周面10b(11b、12b、13b)と内継手16の外周面16aとの間にパッキン材或いは強力ブチルテープ36が内継手16の両側近傍にそれぞれ貼り付けられる。
【0031】
軒樋と内継手の材質は、ステンレスや亜鉛メッキをした金属、あるいは軽量化や耐腐食性を考慮して例えば硬質塩化ビニール樹脂等の合成樹脂材料、或いは、金属板の両面に合成樹脂材料を被覆して形成される。
【0032】
<軒樋の連結構造の作用>
上記のように、一対の帯状板30は両端部30a、30bの係止部31、32によって前耳14と後耳15に確実に係止されるので、コイルバネ28の反発力は連結材25を介して内継手16を軒樋10のそれぞれの軒樋端部17に確実に押付けることができる。
【0033】
コイルバネ28の反発力は、連結材25の両端の位置22aと位置21aを中心にして連結材25の中央部が下方に膨らむようなモーメントMが働くので、底面板23を底面板13に直接押し込んで当接させる力に加えて、前面板21を前面板11に、後面板22を後面板12に当接させる力が生じる。このように、軒樋端部17全面(前面板11、後面板12、底面板13)に圧力が掛かるので安定して確実に水漏れを防止することができる。
【0034】
また、軒樋10の内周面10b(11b、12b、13b)と内継手16の外周面16aとの間に設けられるパッキン材或いは強力ブチルテープ36は、一対の軒樋端部17に対応して内継手16の両側部にそれぞれ貼り付けられるので、水漏れはさらに確実に防止できる。
【0035】
<本発明の第2の実施形態>
以下に、本発明の第2の実施形態を図5に基づいて説明する。なお、図1に示した軒樋の連結構造と同じ構成部分については、図面に同符号を付して重複した説明を省略する。
【0036】
図5は、内継手16の上部に連結材が形成されない状態である。内継手16の上方に金属製の帯状板30が二組配置され、帯状板30の斜板30d、30fと中央部30cに跨る領域50a、50bにコイルバネ28がそれぞれ固着される。このため、コイルバネ28は水平な中央部30cに対してα=略45度の方向に傾斜している。
【0037】
コイルバネ28の延長上の内継手16の前面板21と後面板22にはコイルバネ28の反発力Rを受持つ受圧部51a、51bが配置される。
【0038】
このため、コイルバネ28がこの受圧部51a、51bを介して内継手16を前後方向(力R1=R×cos45度)と下方向(力R2=R×sin45度)に同時に押込むことができるので、軒樋端部17全面(前面板11、後面板12、底面板13)に圧力が掛かるので安定して確実に水漏れを防止することができる。
【0039】
以上、本発明の実施形態を図面に基づいて説明したが、上記の実施例はいずれも本発明の一例を示したものであり、本発明はこれらに限定されるべきでないということは言うまでもない。
【0040】
たとえば、他の様々な断面形状を有する軒樋に対しても上記実施例と同様の構成で実施することができる。帯状板30の中央部30cに二組のコイルバネ28が固着されるが、必ずしも、一方のコイルバネ28が底面板13の垂直二等分線Q上の僅か前方に配置され、他方のコイルバネ28が前面板11に近接して配置される必要はなく、コイルバネ28の取付け位置は状況に応じて適宜決めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の第1の実施形態における軒樋の連結構造の状態を示す断面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態における軒樋の連結構造の分解断面斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施形態における、図1のA−A矢視図である。
【図4】本発明の第1の実施形態における、図1のB−B矢視図である。
【図5】本発明の第2の実施形態における軒樋の連結構造の状態を示す断面図である。
【図6】従来の軒樋の連結構造の状態を示す断面図である。
【符号の説明】
【0042】
10 軒樋
10a 軒樋本体
10b 内周面
11 前面板
12 後面板
13 底面板
14 前耳
15 後耳
16 内継手
16a 外周面
17 軒樋端部
28 コイルバネ
29 押込手段
30 帯状板
30a 端部
30b 端部
30c 中央部
31 係止部
32 係止部




 

 


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