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発明の名称 樋取付け具
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−100480(P2007−100480A)
公開日 平成19年4月19日(2007.4.19)
出願番号 特願2005−295374(P2005−295374)
出願日 平成17年10月7日(2005.10.7)
代理人 【識別番号】100087767
【弁理士】
【氏名又は名称】西川 惠清
発明者 田村 隆博 / 浅間 橋夫 / 福島 崇文
要約 課題
セメント系の鼻板やセメント系の壁等の建物からポリカーボネート樹脂製の樋取付け具側に移行するのを簡単な構成で確実に防止して、固定部の挿入孔部分がアルカリ成分の影響を受けず、この部分にクラックが生じない。

解決手段
樋を取付けるための樋取付け部1と、建物2に固着具3により固定するための固定部4とを備えたポリカーボネート樹脂製の樋取付け具5である。一端部外周にフランジ部6を設けた筒体7を耐アルカリ性の材料で形成する。固定部4に設けた挿入孔8に筒体7を嵌め込むと共にフランジ部6を固定部4の建物側の面に重ねる。筒体7の貫通孔7aを固定部4を建物に固定する際に固着具3を挿通するための固着具挿入孔部9とする。
特許請求の範囲
【請求項1】
樋を取付けるための樋取付け部と、建物に固着具により固定するための固定部とを備えたポリカーボネート樹脂製の樋取付け具であって、一端部外周にフランジ部を設けた筒体を耐アルカリ性の材料で形成し、固定部に設けた挿入孔に筒体を嵌め込むと共にフランジ部を固定部の建物側の面に重ね、筒体の貫通孔を固定部を建物に固定する際に固着具を挿通するための固着具挿入孔部として成ることを特徴とする樋取付け具。
【請求項2】
筒体を固着具の挿入孔に着脱自在に嵌め込むと共に筒体の他端部に挿入孔の孔縁部に着脱自在に係止する係止突起を設けて成ることを特徴とする請求項1記載の樋取付け具。
【請求項3】
挿入孔に嵌め込んだ筒体の他端部に固定部の挿入孔より突出する緩衝部を設けて成ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の記載の樋取付け具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、セメント系の鼻板やセメント系の壁等の建物の部位に軒樋や縦樋等の樋を取付けるための樋取付け具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から軒樋や縦樋等の樋を鼻板や壁等の建物の部位に取付けるための樋取付け具としてポリカーボネート樹脂製のものが特許文献1により知られており、このポリカーボネート樹脂製の樋取付け具は金属のように錆びたりせず、しかも強度が強いという特徴を有している。
【0003】
上記特許文献1に示された従来例のポリカーボネート樹脂製の樋取付け具は、可塑剤を含んだ塩化ビニル被覆鋼鈑製の鼻板などに取付けるためのもので、樋取付け具の固定部の建物側の面に別体の添加物遮断膜を両面粘着テープで貼り付けたり、あるいは、樋取付け具の成形時に同時成形で樋取付け具を被覆するように添加物遮断膜を一体に成形したりしたものである。
【0004】
しかしながら、上記従来例においては、樋取付け具の固定部の建物側の面に別体の添加物遮断膜を両面粘着テープで貼り付ける際に位置ずれして添加物遮断膜が固定部からはみ出して施工仕上がりが悪かったり、あるいは、同時成形で成形するものにおいては製造コストが高くつくという問題があった。
【0005】
しかも、樋取付け具の建物への固定に当たっては、固定部に設けた挿通孔にビスのような固着具を挿入して建物の鼻板や壁にねじ込むことで固着するのであるが、建物側からビスを伝って可塑剤が固定部の挿入孔に移行するが、この挿入孔の内周はポリカーボネートが剥きだしの状態であり、挿入孔部分は可塑剤の影響を受けてしまう。また、挿入孔部分はビス締めの締め付け応力が集中する部分であり、可塑剤による影響とビス締めの応力集中の影響とで挿入孔部分からクラックが発生するという問題がある。
【0006】
しかも、上記特許文献1に示された従来例は可塑剤を含んだ塩化ビニル被覆鋼鈑製の鼻板に取付けるポリカーボネート樹脂製の樋取付け具を取付けるに当たって、可塑剤の影響を無くすために塩化ビニルに添加された可塑剤を遮断する添加物遮断膜を設けることが開示されているのみで、セメント系の鼻板やセメント系の壁等にポリカーボネート樹脂製の樋取付け具を取付けるに当たって、セメント系の鼻板やセメント系の壁等からポリカーボネート樹脂製の樋取付け具に移行するアルカリ成分の影響をどのようにして防止するかということについては開示されていない。
【0007】
特に、セメント系の鼻板やセメント系の壁等の建物のセメント系の部位に固着具により固着した場合、セメント粉が固着具を挿入する固定部の挿入孔に侵入し、このセメント粉のアルカリ成分がポリカーボネート樹脂がむき出しになった固定部の挿入孔の内周面に影響を及ぼすことになって、固着具の固着により応力が集中する部分である固定部の挿入孔部分(挿入孔の周囲の部位)においてクラックが生じやすいという問題があり、この点を解決する必要がある。
【特許文献1】特開平10−196072号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて発明したものであって、セメント系の鼻板やセメント系の壁等の建物からポリカーボネート樹脂製の樋取付け具側に移行するのを簡単な構成で確実に防止でき、しかも、ポリカーボネート樹脂製の樋取付け具をセメント系の鼻板やセメント系の壁等の建物の部位に固着具により取付けた場合、固定部の挿入孔部分がアルカリ成分の影響を受けず、この部分にクラックが生じたりせず、また、固着具による締め付け応力を緩和して固定部の挿入孔部分にクラックが生じたりせず、更に、樋取付け具への筒体の取付けが容易にできる樋取付け具を提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために本発明に係る樋取付け具は、樋20を取付けるための樋取付け部1と、建物2に固着具3により固定するための固定部4とを備えたポリカーボネート樹脂製の樋取付け具5であって、一端部外周にフランジ部6を設けた筒体7を耐アルカリ性の材料で形成し、固定部4に設けた挿入孔8に筒体7を嵌め込むと共にフランジ部6を固定部4の建物側の面に重ね、筒体7の貫通孔7aを固定部4を建物に固定する際に固着具3を挿通するための固着具挿入孔部9として成ることを特徴とするものである。
【0010】
このような構成とすることで、固定部4の挿入孔8に嵌め込んだ筒体7の一端部のフランジ部6をセメント系の鼻板12やセメント系の壁等の建物のセメント系の部位に当接した状態で、筒体7の固着具挿入孔部9からビスのような固着具3を挿入して建物のセメント系の部位に固着することで、耐アルカリ性のフランジ部6により建物のセメント系の部位からアルカリ成分がポリカーボネート樹脂製の樋取付け具5側に移行するのを防止でき、しかも、固着具3を伝ってアルカリ成分が移行しても耐アルカリ性の筒体7により遮断されてポリカーボネート樹脂製の固定部4の挿入孔8の内周面に移行せず、固着具3の固着によって応力が集中するポリカーボネート樹脂製の固定部4の挿入孔8部分がアルカリ成分の影響を受けず、この部分にクラックが生じたりしない。
【0011】
また、筒体7を固着具3の挿入孔8に着脱自在に嵌め込むと共に筒体7の他端部に挿入孔8の孔縁部に着脱自在に係止する係止突起10を設けることが好ましい。
【0012】
このような構成とすることで、挿入孔8に筒体7を嵌め込んで係止突起10を着脱自在に係止するだけで、簡単且つ正確に耐アルカリ性を有するフランジ部6付きの筒体7を固定部4に取付けることができ、高所で取り扱っても、作業中に筒体7が固定部4から外れて落下したりしない。
【0013】
また、挿入孔8に嵌め込んだ筒体7の他端部に固定部4の挿入孔8より突出する緩衝部11を設けることが好ましい。
【0014】
このような構成とすることで、固着具3の固着による応力を挿入孔8から突出した緩衝部11で受けてこの部分で緩衝でき、ポリカーボネート樹脂製の固定部4の挿入孔8部分への応力集中を緩和でき、この結果、固着具3による挿入孔8への応力集中の緩和効果と、上記耐アルカリ性の筒体7による挿入孔8部分へのアルカリ成分の影響防止効果との相乗により、ポリカーボネート樹脂製の固定部4に設けた挿入孔8部分にクラックの発生をより確実に防止することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明は、上記のようにポリカーボネート樹脂製の樋取付け具の固定部の挿入孔部分に建物のセメント系の部位からアルカリ成分が移行して挿入孔部分のポリカーボネート樹脂部分に影響を及ぼしてこの部分にクラックが生じるという現象を、簡単な構成で防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。
【0017】
軒樋や縦樋等の樋20を建物に取付けるための樋取付け具5は樋を取付けるための樋取付け部1と、建物2に固着具3により固定するための固定部4とを備えたもので、ポリカーボネート樹脂により一体に形成してあり、このポリカーボネート樹脂製の樋取付け具5は金属製のように錆が発生せず、また、強度も強いものである。
【0018】
添付図面に示す実施形態においては樋取付け具5として軒樋20aを取付けるための軒樋吊り具が示してあり、この実施形態では樋取付け部1に軒樋20aの外側側片21の上端部に設けた外側耳部22を係止して支持するための外側係止部13が設けてあると共に軒樋20aの内側側片23の上端部に設けた内側耳部24を係止して支持するための内側係止部14が設けてある。
【0019】
また、固定部4は垂直板状をしたもので、複数個の挿入孔8が板状部分の厚み方向に貫通して形成してある。
【0020】
一端部外周にフランジ部6を設けた筒体7は図3に示すようなもので、PETやポリエチレン樹脂等の耐アルカリ性の材料(耐アルカリ性の合成樹脂)で形成してある。筒体7の他端部には周方向に複数個の係止突起10が外方に向けて突設してある。また、この係止突起10は固着具3による固着時の応力(例えば、固着具3がビスの場合、ビスの締付け応力)を緩衝するための緩衝部11を兼用している。
【0021】
このフランジ部6、緩衝部11を兼用する係止突起10を備えた耐アルカリ性の優れた材料で形成した筒体7は、上記ポリカーボネート樹脂製の樋取付け具5の固定部4の外面(建物側の面)側から挿入孔8に嵌め込んで取付けるもので、筒体7の一端部に設けたフランジ部6が固定部4の建物2側の面に重なると共に、筒体7の他端部に設けた緩衝部11を兼ねた係止突起10が挿入孔8から突出して挿入孔8の孔縁部に着脱自在に係止して固定部4の挿入孔8から筒体7が脱落しないようになっている。このように固定部4の挿入孔8に筒体7を嵌め込むことで、筒体7の貫通孔7aが固定部4を建物2に固定するに当たって固着具3を挿通するための固着具挿入孔部9となる。
【0022】
上記の構成の耐アルカリ性の材料で形成した筒体7を挿入孔8に嵌め込んだポリカーボネート製の樋取付け具5は、セメント系の鼻板12やセメント系の壁等の建物のセメント系の部位に固着具3により固着するものである。
【0023】
固着に当たっては図1、図2に示すように、耐アルカリ性の筒体7の一端部のフランジ部6をセメント系の鼻板12やセメント系の壁等の建物のセメント系の部位に当接した状態で、筒体7の固着具挿入孔部9にビスのような固着具3を挿入して固着具3をセメント系の鼻板12やセメント系の壁等の建物のセメント系の部位に固着する。この場合、固着具3の頭部3aが固定部4から突出した緩衝部11を押圧して押し潰すような状態となり、これにより固着具3の固着による応力(ビスの場合ビス締めの締め付け応力)を緩衝部11で緩和してポリカーボネート製の固定部4の挿入孔8部分への応力集中を緩和するようになっている。
【0024】
また、このポリカーボネート製の樋取付け具5のセメント系の鼻板12やセメント系の壁等の建物のセメント系の部位への固着状態では、ポリカーボネート製の樋取付け具5の固定部4と、セメント系の鼻板12やセメント系の壁等の建物のセメント系の部位との間に耐アルカリ性のフランジ部6が介在されているので、セメント系の鼻板12やセメント系の壁等の建物のセメント系の部位からセメントのアルカリ成分がポリカーボネート製の固定部4に移行して影響を及ぼさないようになっている。また、上記固着具3による固着時にセメント粉が固着具挿入孔部9に入り込むことがあるが、仮に固着具挿入孔部9にセメント粉が入り込んでもポリカーボネート製の固定部4の挿入孔8の内面に接触することはなく、また、施工後に固着具3を伝ってセメント系の鼻板12やセメント系の壁等の建物のセメント系の部位からセメントのアルカリ成分が移行しても固着具挿入孔部9内に移行するのみでポリカーボネート製の固定部4の挿入孔8の内面にアルカリ成分が移行することはない。したがって、ポリカーボネート製の固定部4の挿入孔8部分がアルカリ成分により影響を受けることがなくて、この部分にクラックが生じにくくなる。
【0025】
そして、上記のように、緩衝部11を設けた場合は、固着具3の固着による応力の緩衝による固定部4の挿入孔8の部分におけるクラック防止効果と、上記アルカリ成分の影響を受けないことによる固定部4の挿入孔8部分におけるクラック防止効果とが相俟って、この部分におけるクラック発生をより確実に防止することができる。
【0026】
なお、添付図面に示す実施形態では樋取付け具5として軒樋20aを取付けるための軒樋吊り具を示したが、樋取付け具5が縦樋を取付けるものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の一実施形態の断面図である。
【図2】同上の要部拡大断面図である。
【図3】同上に用いる筒体を示し、(a)は斜視図であり、(b)は正面図であり、(c)は側面図である。
【符号の説明】
【0028】
1 樋取付け部
2 建物
3 固着具
4 固定部
5 樋取付け具
6 フランジ部
7 筒体
7a 貫通孔
8 挿入孔
9 固着具挿入孔部
10 係止突起
11 緩衝部




 

 


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