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水洗便器 - 松下電工株式会社
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発明の名称 水洗便器
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−92333(P2007−92333A)
公開日 平成19年4月12日(2007.4.12)
出願番号 特願2005−280786(P2005−280786)
出願日 平成17年9月27日(2005.9.27)
代理人 【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
発明者 平田 正行
要約 課題
電動駆動手段が動作不能な状態であっても汚物を確実に排出できる水洗便器の提供を図る。

解決手段
ボウル1から延びる排水管部3に筒状のトラップ部6を連通接続した水洗便器であって、前記トラップ部6は、一端が前記排水管部3の出口に固定された固定端として構成され、他端が回転軸11a、11bを中心として回転する回転アーム10a、10bによって上下に反転自在な自由端として構成されている。トラップ部6の回転軸11a、11bを電動で回転させる電動駆動手段としてのモータ12が設けられているとともに、回転軸11a、11bを手動で回転させる操作ハンドル20が設けられている。そのため、電動駆動手段としてのモータ12の動作不能時でも、操作ハンドル20によりトラップ部6の自由端を上下に回転させて、汚物を確実に排出することができるとともに、汚物排出後は確実に封水トラップを形成することができる。
特許請求の範囲
【請求項1】
ボウルから延びる排水管部にトラップ部を連通接続した水洗便器であって、
前記トラップ部は、一端が前記排水管部に固定された固定端として構成され、他端が回転軸を中心として回転する回転アームによって上下に反転自在な自由端として構成され、
前記回転軸を電動で回転させる電動駆動手段を備えるとともに、
前記回転軸を手動で回転させる操作ハンドルを備えることを特徴とする水洗便器。
【請求項2】
請求項1に記載の水洗便器であって、
前記操作ハンドルは、ハンドル本体と前記ハンドル本体から凹設または凸設されたマーク部とを備えることを特徴とする水洗便器。
【請求項3】
請求項2に記載の水洗便器であって、
前記マーク部は、同形状のものが2つ一組で設けられ、
前記2つの同形状のマーク部同士は、前記トラップ部を封水トラップ位置から排水位置に回動させる際または排水位置から封水トラップ位置に回動させる際の前記操作ハンドルの操作角度をあけて設けられていることを特徴とする水洗便器。
【請求項4】
請求項1に記載の水洗便器であって、
前記操作ハンドルは、該操作ハンドルの全周に亘って間隔的に形成され且つ互いに形状の異なる複数種類のマーク部を備え、
前記マーク部は、各種類ごとに同形状のものが2つ一組で設けられ、
前記2つの同形状のマーク部同士は、前記トラップ部を封水トラップ位置から排水位置に回動させる際または排水位置から封水トラップ位置に回動させる際の前記操作ハンドルの操作角度をあけて設けられていることを特徴とする水洗便器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、自由端を上下に反転自在なトラップ部を有する水洗便器に関するものである。さらに詳しくは、トラップ部を反転させる電動駆動手段が駆動できない場合(例えば停電時などの場合)にも、汚物を排出することができる水洗便器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、住宅等のトイレに設置される水洗便器には、自由端を上下に反転できるトラップ部を有する水洗便器がある。トラップ部は、駆動モータ等の電動駆動手段によって上下に反転動作するようになっている。より具体的には、便器に付設された排出ボタンを押すと、電動駆動手段が動作してトラップ部の自由端が回転し、トラップ部の自由端が上方に向いた初期位置(封水トラップ位置)から下方に向いた排出位置に反転して、汚物が排出される。この排出動作が終わると、電動駆動手段は逆転して、トラップ部の自由端が再び反転して初期位置(封水トラップ位置)に復帰する。その後、給水管の電磁弁が開いて、便器に給水が行われて封水トラップが形成されるようになっている(例えば特許文献1、2など)。
【特許文献1】特開11−210052号公報
【特許文献2】特開2000−240135号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、このような水洗便器では、例えば停電発生時などで電動駆動手段が動作しない場合には、トラップ部を反転動作させることができない。そのため、電動駆動手段が動作しない状態で、用便をした場合には、バケツなどに水を汲んで、便器に勢いよく水を流しこんで強制的で汚物を排出させる必要があった。このとき、流し込む水に十分な勢いがないと、汚物を排出しきれずに戻ってくる不具合が生じる。
【0004】
なお、断水時など給水なしでは電動駆動手段が可動しない構造が採用されていると、このような断水時においても同様の不具合が生じる。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、電動駆動手段が動作不能な状態であっても汚物を確実に排出できる水洗便器の提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、ボウルから延びる排水管部にトラップ部を連通接続した水洗便器であって、前記トラップ部は、一端が前記排水管部に固定された固定端として構成され、他端が回転軸を中心として回転する回転アームによって上下に反転自在な自由端として構成され、前記回転軸を電動で回転させる電動駆動手段を備えるとともに、前記回転軸を手動で回転させる操作ハンドルを備えることを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の水洗便器であって、前記操作ハンドルは、ハンドル本体から凸設または凹設されたマーク部を備えることを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の水洗便器であって、前記マーク部は同形状のものが2つ一組で設けられ、前記2つの同形状のマーク部は、前記トラップ部を封水トラップ位置から排水位置に回動させる際または排水位置から封水トラップ位置に回動させる際の前記操作ハンドルの操作角度をあけて設けられていることを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の水洗便器であって、前記操作ハンドルは、該操作ハンドルの全周に亘って間隔的に形成され且つ互いに形状の異なる複数種類のマーク部を備え、前記マーク部は各種類ごとに同形状のものが2つ一組で設けられ、前記2つの同形状のマーク部同士は、前記トラップ部を封水トラップ位置から排水位置に回動させる際または排水位置から封水トラップ位置に回動させる際の前記操作ハンドルの操作角度をあけて設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に記載の発明によれば、トラップ部の自由端が上方に向いた際に封水トラップが形成され、トラップ部の自由端が下方に向いた際にトラップ部から排水できる。通常時には、電動駆動手段によりトラップ部を反転回動させるが、電動駆動手段の動作不能時には、操作ハンドルにより手動でトラップ部を上下に反転回動させることができる。これにより、停電時などの電動駆動手段が動作不能な場合であっても汚物を確実に排出させることができる。
【0011】
請求項2に記載の発明によれば、操作ハンドルを目視するのが困難な状況(例えば夜間停電などの暗闇で操作ハンドルを目視するのが門難な状況や、例えば便器およびその周辺の壁や部品の配置レイアウトにより、操作ハンドルを目視するのが困難な状況など)であっても、手探りでマーク部の位置を確認でき、確実にトラップ部を封水トラップ位置または排水位置に回転させることができる。
【0012】
請求項3に記載の発明によれば、操作ハンドルを目視するのが困難な状況でも、どちらか一方のマーク部を探りあてて、そのマーク部の位置を覚えておき、操作ハンドルを回して次に同位置に同形状のマーク部が来れば、トラップ部が封水トラップ位置から排水位置または排水位置から封水トラップ位置まで操作したことがわかる。つまり、請求項3に記載の発明によれば、操作ハンドルを目視するのが困難な状況でも、操作ハンドルをより確実に所定の操作角度で回動させることができる。
【0013】
請求項4に記載の発明によれば、マーク部が操作ハンドルの全周に亘って間隔的に設けられているため、操作ハンドルのどこをつかんでも、操作ハンドルを掴んだ範囲にいずれか1つのマーク部が存在する。そのマーク部の形状および位置を覚えておき、操作ハンドルを回して次に同位置に同形状のマーク部が来れば、トラップ部が封水トラップ位置から排水位置または排水位置から封水トラップ位置まで操作したことがわかる。つまり、請求項4に記載の発明によれば、操作ハンドルを目視するのが困難な状況で、しかも、レイアウトによって操作ハンドルを掴む位置が制限されている状況であっても、操作ハンドルを所定の操作角度で回転させることができる。
【0014】
なお、配置レイアウトによって操作ハンドルを掴む位置が制限されている場合とは、例えば、部屋の壁と便器との間の隙間が狭くて、操作ハンドルに一方向のみからしか手を伸ばせない場合や、床面と操作ハンドルとが近接していて操作ハンドルを上側からしか掴めない場合や、操作ハンドルの近傍にコネクタやその他の部品が存在して操作ハンドルを一方向のみからしか掴めない場合など、様々な形態がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の一実施形態を図1〜図10に基づいて説明する。
【0016】
本実施形態の水洗便器は、図1および図2に示すように、ボウル1の底部に内排水口2が形成されており、この内排水口2から便器後方に向かって排水管部3が延びている。この排水管部3の終端には管状のトラップ部6が連通接続されている。トラップの終端は、シュート部8内に臨んで設けられている。シュート部8は、便器底部の外排出口5を通じて外部排水管部4に接続される。
【0017】
これらの内排出口2、排水管部3、トラップ部6、シュート部8および外排出口5によって水洗便器の排水路が形成されている。
【0018】
トラップ部6は、たとえば伸縮および屈曲自在な蛇腹状のホース7で形成されており、さらに外排出口5に連通する内部空間を有するシュート部8に収容されている。ホース7の材質については特に制限はなく、樹脂、ゴム等の折れ曲がることなく、伸縮および屈曲自在となる弾力性にとんだ適宜な材質を採用することができる。
【0019】
トラップ部6の一端部は、排水管部3の終端に接続され、固定端となっている。例えば、トラップ部6の固定端は排水管部3の終端に差し込まれた状態で外周からホースバンド等によって締めつけられて、これにより排水管部3の終端に固定される。
【0020】
一方、トラップ部6の他端部は、自由端としており、図1に示した上方向および図2に示した下方向の回転が自在とされている。具体的には、この実施形態においては、ホース7の自由端には支持部材9が固定されており、支持部材9は、図3に例示したようにトラップ部6の外側に対称配設された一対のアーム10a、10bの先端に連結されている。アーム10a、10bの基端部には当該アームの回転軸11a、11bが設けられており、この回転軸11a、11bを中心にトラップ部6の他端部が回動するようになっている。
【0021】
回転軸11a、11bには、第一ギア14、第二ギア15を介して、電動駆動手段としてのモータ12が接続されている。
【0022】
このような構成で、モータ12が回転すると、第一ギア14および第二ギア15を介して回転軸11a、11bの回転する。回転軸11a、11bが回転すると、回転軸11a、11bを中心にアーム10a、10bを介してトラップ部6の自由端が上下方向に回転する。モータ12は正回転および逆回転するようになっており、正回転するとトラップ部6の自由端が下方向に回転し、逆回転するとトラップ部6の自由端が上方向の回転する。
【0023】
以上のように構成された本実施形態の水洗便器は、汚物排出時に以下のように動作する。
【0024】
まず通常時には、トラップ部6の自由端が上方を向いて配置されて、封水トラップが形成されている。このため、ボウル1内部には、この自由端の高さまで水が溜められ、封水される。
【0025】
用便後に便器洗浄スイッチを押すと、従来通りにボウル1に洗浄水が供給され、その後例えば2〜3秒後にモータ12が作動する。このときモータ12は正回転し、これによりトラップ部6の自由端が下方向に回転する。そして、トラップ部6の自由端が外排出口5と対面したところでモータ12が停止し、汚物は溜水とともに排出される。
【0026】
しばらくして汚物が完全に排出されたときには、モータ12が逆回転し、トラップ部6の自由端は上方向に回転して上向きに反転し、初期位置(封水トラップ位置)に戻る。そして、数秒後、ボウル1内部に水が溜まり、封水トラップが形成される。このように排出動作および封水動作には、モータ12が動作するようになっている。
【0027】
しかしながら、もし停電等が発生すると電動駆動手段としてのモータ12が動作不能となってしまう。そこで本実施形態では、図3に示すように操作ハンドル20を備える。この操作ハンドル20は、略円板状のハンドル本体21と、ハンドル本体21の中央から突設される回転軸22と、を備える。操作ハンドル20の回転軸22は、図3に示すように、アーム10の回転軸11a、11bの一方11bに同軸に連結できるようになっている。操作ハンドル20を回転軸11bへ取り付けた状態で、操作ハンドル20を回転させると、回転軸11a、11bも一体に回転し、これによりトラップ部6の自由端が回転するようになっている。
【0028】
このように本実施形態の水洗便器では、電動駆動手段としてのモータ12が動作不能であっても、手動で操作可能な操作ハンドル20を回転させてトラップ部6の自由端を上下に回転させ、汚物を排出できるようになっている。
【0029】
具体的には、電動駆動手段の動作不能時においては、以下のような手順で汚物を排出する。
【0030】
まず、図4に示すように便器の側面に設けられたサイドカバー33を取り外し、作業開口31を開く。作業開口31の内部には、図5に示すように操作ハンドル20、ハンドル取付穴37、コネクタ35(雌コネクタ35aおよび雄コネクタ35b)が配置されている。
【0031】
次に、図6に示すようにコネクタ35を外す。つまり雌コネクタ35aと雄コネクタ35bとの連結を解除する。このコネクタ35を外すと、モータ12と電源とを接続する回路が断たれ、これによりモータ12の出力軸を大きなトルクを要せずに回転させることができる、つまり、このモータ12の出力軸とギア14、15を介して連動する回転軸11a、11bを、大きなトルクを要せずに回転させることができる。更に言い換えれば、コネクタ35が接続されている際には操作ハンドル20を回そうとしても回りにくいが、コネクタ35を外すことで軽いトルクで操作ハンドル20を回転させることができる。
【0032】
次に、図7に示すように操作ハンドル20をハンドル取付穴37に挿入して所定角度(この例では半回転)回し、これによりハンドル取付穴37内で操作ハンドル20の回転軸22とアーム10a、10bの回転軸11bとを連結させる。このとき、操作ハンドル20とトラップ部6との関係は図8に示すようになっている。
【0033】
この状態から図8(a)中の矢印A方向に操作ハンドル20を回わす。操作ハンドル20の回転角が図9(a)に示すように所定の操作角度α(この例ではα=180°)までくると、図9(b)に示すようにトラップ部6の自由端が下方に向いた排水位置となる。この状態で、ボウル1およびトラップ部6から汚物が排出される。
【0034】
完全にボウル1およびトラップ部6から汚物が排出されたところで、図9(a)中の矢印B方向に向けて操作ハンドル20を逆転させる。図10(a)に示すように操作ハンドル20を初期位置まで回転させると、図10(b)に示すようにトラップ部6が上方に向いた封水トラップ位置となる。この状態でバケツ等に汲んだ水をボウル1に流し込んで、図8(b)に示す如く封水トラップを形成して、排出作業を終了する。
【0035】
以上の作業を用便毎に繰り返す。そして、停電から復旧した際には、操作ハンドル20をハンドル取付穴37から取り外して元の位置に収納するとともにコネクタ35を取り付けて、モータ12により動作可能な通常の状態に戻す。
【0036】
以上のように本実施形態の水洗便器では、電動駆動手段としてのモータ12の動作不能時でも、操作ハンドル20によりトラップ部6の自由端を上下に回転させて、汚物を確実に排出することができまた汚物排出後は確実に封水トラップを形成することができる。
【0037】
また本実施形態では、操作ハンドル20がハンドル本体21から突設されたマーク部23を備えるため、操作ハンドル20の回転角を確認できる。なお、本実施形態のマーク部23は、略円板状のハンドル本体21から板厚方向に半球状に突出した形状をしている。
【0038】
次に、本実施形態の効果を列挙する。
【0039】
(1)本実施形態の水洗便器は、トラップ部6の回転軸11a、11bを電動で回転させる電動駆動手段としてのモータ12を備えるとともに回転軸11a、11bを手動で回転させる操作ハンドル20を備える。そのため、電動駆動手段としてのモータ12の動作不能時でも、操作ハンドル20によりトラップ部6の自由端を上下に回転させて、汚物を確実に排出することができ、汚物排出後は確実に封水トラップを形成することができる。
【0040】
(2)本実施形態によれば、操作ハンドル20は、操作ハンドル20の回転角を確認すべくハンドル本体21に設けられたマーク部23を備える。そのため、操作ハンドル20の回転角を確認できる。これによりトラップ部6の回転位置を推測しやすくなっている。
【0041】
(3)また本実施形態によれば、マーク部23がハンドル本体21から突設されているため、操作ハンドル20を目視するのが困難な状況(例えば夜間停電などの暗闇で操作ハンドル20を目視するのが門難な状況や、例えば便器およびその周辺の壁や部品の配置レイアウトにより、操作ハンドル20を目視するのが困難な状況など)であっても、手探りでマーク部23の位置を確認して、操作ハンドル20の回転角を確認できる。なお、マーク部23がハンドル本体21から凹設されていても同様の効果が得られる。
【0042】
(4)ここで、操作ハンドル20の変形例(図示せず)として、同形状のマーク部23、23を2つ一組で設け、当該2つの同形状のマーク部23、23同士の間隔を、操作ハンドル20の操作角度αと一致させるてもよい。なお、操作ハンドル20の操作角度αとは、トラップ部6を封水トラップ位置から排水位置に回動させる際または逆に排水位置から封水トラップ位置に回動させる際の、操作ハンドル20の回転角α(この例ではα=180°)を言う。
【0043】
このような構成では、操作ハンドル20を目視するのが困難な状況でも、どちらか一方のマーク部23を探りあてて、そのマーク部23の初期位置を覚えておき、操作ハンドル20を回して次に同位置に同形状のマーク部23が来れば、トラップ部6が封水トラップ位置から排水位置または逆に排水位置から封水トラップ位置まで移動したことがわかる。
【0044】
つまり、このような構成では、操作ハンドル20を目視するのが困難な状況でも、操作ハンドル20をより確実に所定の操作角度αで回動させることができる。
【0045】
第2実施形態
次に本発明の第2実施形態にかかる水洗便器について図11を基づいて説明する。なお、第2実施形態の水洗便器は、操作ハンドルを除いて全て第1実施形態と同一の構成であるため、図11に示す操作ハンドル以外の構成はその説明および図面を省略する。
【0046】
第2実施形態の水洗便器の操作ハンドル20は、図11に示すようにハンドル本体21と、ハンドル本体21の回転中心である回転軸22と、を備えている。ハンドル本体21は、図11(b)に示すように基板部21aと、該基板部21aから板厚方向に向けて突設されたリブ21bと、備えている。リブ21bは、回転中心から放射状に複数(この例では6つ)延びている。
【0047】
この例では、各リブ21bの外径方向の先端部が、操作ハンドル20の回転角を確認するためのマーク部M1、M2、M3として構成されている。そのため、マーク部M1、M2、M3は、操作ハンドル20の全周に亘って間隔的に形成されている。このマーク部M1、M2、M3は、互いに形状の異なる複数種類(この例では3つ)のマーク部M1、M2、M3として構成されている。
【0048】
第1のマーク部M1は、リブ21bの外径方向の先端部(つまり操作ハンドル20の外周面)に、外径方向に向けて凸設された半円状の突起24を備えて構成されている。第2のマーク部M2は、リブ21bの先端部に、内径方向に向けて凹設された半円状の凹部25を備えて構成されている。第3のマーク部M3は、リブ21bの先端部が平坦26に形成されて構成されている。
【0049】
そして、マーク部M1、M2、M3は各種類ごとに同形状のものが2つ一組で設けられている。この2つの同形状のマーク部(例えばM1とM1)同士の間隔は、操作ハンドルの操作角度α(この例ではα=180°)である。なお、操作ハンドル20の操作角度αとは、トラップ部6を封水トラップ位置から排水位置に回動させる際または逆に排水位置から封水トラップ位置に回動させる際の、操作ハンドル20の回転角α(この例ではα=180°)を言う。
【0050】
このような第2実施形態によれば、第1実施形態の作用効果に加えて以下のような効果がある。
【0051】
(5)第2実施形態によれば、マーク部M1、M2、M3が操作ハンドル20の全周に亘って間隔的(この例では60°おきに等間隔)に設けられているため、操作ハンドル20のどこを掴んでも、掴んだ範囲にいずれか1つのマーク部M1またはM2またはM3が存在する。そのため、例えば操作ハンドル20が床面に近接していて操作ハンドル20を上側からしか摘めない場合など、操作ハンドル20を掴む位置が制限されている場合であっても、掴んだ範囲には必ず1つのマーク部が存在することとなる。そして、そのマーク部の形状および位置を覚えておき、操作ハンドル20を回して次に同位置に同形状のマーク部が来れば、トラップ部6が封水トラップ位置から排水位置または排水位置から封水トラップ位置まで操作したことがわかる。
【0052】
つまり、この第2実施形態によれば、操作ハンドル20を目視するのが困難な状況で、しかも、レイアウトによって操作ハンドル20を掴む位置が制限されている状況であっても、操作ハンドル20を確実に所定の操作角度で回転させることができる。
【0053】
なお、配置レイアウトによって操作ハンドルを掴む位置が制限されている場合とは、例えば、部屋の壁と便器との間の隙間が狭くて、操作ハンドルに一方向のみからしか手を伸ばせない場合や、床面と操作ハンドルとが近接していて操作ハンドルを上側からしか掴めない場合や、操作ハンドルの近傍にコネクタやその他の部品が存在して操作ハンドルを一方向のみからしか掴めない場合など、様々な形態がある。
【0054】
もちろん、本発明は以上の実施形態のみに限定されるものではなく、細部については様々な態様が可能であることは言うまでもない。
【0055】
例えば上述の第1実施形態では、操作ハンドルを軽いトルクで回せるようにするために、モータと電源とを接続する回路を断つようにしているが、モータ12と回転軸11a、11bとの間にクラッチ手段を設けて、クラッチ手段によるモータ12と回転軸11a、11bとの結合解除により、回転軸11a、11bおよび操作ハンドル20を軽いトルクで回転できるようにしてもよい。
【0056】
また、回転軸11a、11bおよび操作ハンドル20を軽いトルクで回転できるようにした場合に、トラップ部の自由端を上向きの封水トラップ位置に保持するための保持機構が設けられられていてもよい。
【0057】
また、上述の第1実施形態では、操作ハンドルは回転軸11bに対して着脱自在であったが、回転軸11aまたは11bに固定されていてもよい。
【0058】
また、上述の実施形態では、電動駆動手段の動作不能時の例として停電時をあげたが、例えば電力供給があっても断水状態では動力駆動手段が動作不能になる水洗便器においても、本発明を勿論適用できる。
【0059】
また、その他、本発明の技術的思想の範囲内で様々な変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明の第1実施形態の水洗便器の排出動作時の側面図。
【図2】同水洗便器の封水動作時の側面図。
【図3】同水洗便器の封水動作時の後面面。
【図4】同水洗便器の停電時の使用手順を示すものであって、便器からサイドカバーを外す工程を示す図。
【図5】同水洗便器の停電時の使用手順を示すものであって、便器からサイドカバーが外された状態を示す図。
【図6】同水洗便器の停電時の使用手順を示すものであって、コネクタを外す工程を示す図。
【図7】同水洗便器の停電時の使用手順を示すものであって、脱着式の操作ハンドルを取り付ける工程を示す図。
【図8】同水洗便器の停電時の使用手順を示すものであって、図8(a)および図8(b)は初期位置(封水トラップ位置)におけるトラップ部と操作ハンドルとの関係を示す図。
【図9】同水洗便器の停電時の使用手順を示すものであって、図9(a)および図9(b)は操作ハンドルを回転させてトラップ部を排出位置にした状態におけるトラップ部と操作ハンドルとの関係を示す図。
【図10】同水洗便器の停電時の使用手順を示すものであって、図10(a)および図10(b)はトラップ部を排出位置から再び初期位置に戻した状態における操作ハンドルとトラップ部との関係を示す図。
【図11】本発明の第2実施形態の水洗便器に用いる操作ハンドルを示すものであって、図11(a)は同操作ハンドルの正面図、図11(b)は図11(a)中のXIb−XIb線に沿う断面図。
【符号の説明】
【0061】
1…ボウル
3…排水管部
6…トラップ部
10a、10b…アーム
11a、11b…回転軸
12…モータ(電動駆動手段)
20…操作ハンドル
21…ハンドル本体
23…マーク部
M1…第1のマーク部(マーク部)
M2…第2のマーク部(マーク部)
M3…第3のマーク部(マーク部)
24…突起
25…凹部
26…平坦
α…操作角度




 

 


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