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発明の名称 床材固定構造
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−85106(P2007−85106A)
公開日 平成19年4月5日(2007.4.5)
出願番号 特願2005−276577(P2005−276577)
出願日 平成17年9月22日(2005.9.22)
代理人 【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
発明者 須田 健太 / 稲川 治久 / 古市 直 / 久保田 智芳
要約 課題
隣り合う床材の実加工に加えて、固着具を用いて床材を下地材に固着し床材表面の意匠性も高めることのできる固着具を提供することを目的とする。

解決手段
床材固定構造31は、矩形板状の床材32の四辺32a、32b、32c、32dに雄実33又は雌実34を備えた実加工部35を設け下地材36上に配置される。固着具37を隣り合う床材32に跨がって下地材36まで打ち込み隣り合う床材32は同時に下地材36に固着される。固着具37は上辺38aと両側辺38bを備える二等辺三角形形状の胴部38と両側辺38bに連結する二組の三角形状材39からなる袖部40とで構成される。三角形状材39は、一辺39aが胴部38の側辺38bに連結され他の一辺39bが胴部38の上辺38aと同一水平面内に形成される。胴部38と袖部40は先端部41に向かって細く形成される。
特許請求の範囲
【請求項1】
矩形板状の床材の四辺に雄実又は雌実を備えた実加工部を設け、複数枚の床材を下地材上に配置して隣り合う床材の雄実と雌実、又は雄実と雄実が互いに当接される床材固定構造であって、
隣り合う床材に跨がり固着具を下地材まで打ち込むことにより隣り合う床材は同時に下地材に固着され、
前記固着具は上辺と両側辺を備える垂直材からなる胴部と前記両側辺にそれぞれ連結する二組の三角形状材からなる袖部とで構成され、前記三角形状材の一辺が前記胴部の側辺に連結するとともに他の一辺が前記胴部の上辺と同一水平面内に形成され、前記胴部と前記袖部の厚さは上辺から下方に向かって細く形成されることを特徴とする床材固定構造。
【請求項2】
請求項1に記載の床材固定構造であって、前記胴部は二等辺三角形状に形成され、この二等辺三角形状の底辺は前記胴部の上辺であることを特徴とする床材固定構造。
【請求項3】
請求項1に記載の床材結合構造であって、前記胴部は略長方形状に形成されることを特徴とする床材固定構造。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の床材固定構造であって、前記同一面に形成される前記袖部の(二組の)三角形状材の他の一辺と前記胴部の上辺との連結形状は、T字形状、又は矢尻形状、又はY字形状に形成されることを特徴とする床材固定構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は建物に用いられる床材と下地材との固定構造に関するもので、詳しくは、床材表面に現れる固定構造の意匠性が高い床材固定構造の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、矩形板状の床材の四辺に雄実又は雌実が設けられる。そして、複数枚の床材を下地材上に配置する際には隣り合う床材の雄実と雌実、又は雄実と雄実の当接によって取付られる。ところが、雄実、雌実による実加工では、振動や長期の使用により床材がずれてしまうという問題があった。このため、実部に釘等の固着具を用いて床材を下地材に固着するか、或いは接着剤を用いて床材を直接下地材に固着することが行なわれていた。
【0003】
ところが、床材の表面から釘等が見えるので品質上好ましくないという問題があった。また、釘等が床材の表面から見えないように施工することは大変難しく熟練した施工技術が必要であった。さらに、接着剤で固着する場合にはメンテナンス時等に床材が容易に剥がせないため作業性が悪いという問題があった。
【0004】
これらの問題を解決する方法が特許文献1に開示されている。図8(a)、(b)、(c)に示すように、特許文献1の床材固定構造25は、下地材20上に目地位置に合わせて係止片6と筒状部3からなる取付金具1をビス24を挿通して床材12に緩く取付け、床材12には凹入部17が形成される。
【0005】
ここで、係止片6はビス24で挿通された状態で筒状部3の上面に配置される。凹入部17は床材12の接合縁に形成される。そして、床材12が取付金具1を挟んで下地材20上に配置されたときに、係止片6は隣り合う床材12、12間の目地に沿うように配置される。
【0006】
隣り合う床材12、12を固定する際は、係止片6を回動して互いの凹入部17内に位置させてビス24を締めれば、係止片6の下面に設けられた突起部10が凹入部壁の下面18を押圧して、床材12を下地材20に固定できる。床材12を取り外す際には、床材12両側の取付金具1のビス24を緩めて係止片6を目地に沿う位置まで回動すれば、周囲の床材12の位置を保ったまま当該の床材12を容易に取り外しできる。
【特許文献1】特開2003−227224号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところが、上記の床材固定構造25では、隣り合う床材12、12を固着する際に取付金具1のビス24を締める作業が必要なため、隣り合う床材12間の目地部に隙間Wを設ける必要があった。このため、仕上がり状態で目地部の隙間が目障りで床材としての意匠性に欠けるという問題があった。
【0008】
そこで、本発明はかかる従来技術の問題に鑑みなされたものであって、複数枚の床材を下地材上に配置する際に、床材の実加工部の当接に加えて床材表面から固着具を用いて床材を下地材に固着するとともに、床材表面の意匠性も高めることのできる床材固定構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1の発明は、矩形板状の床材の四辺に雄実又は雌実を備えた実加工部を設け、複数枚の床材を下地材上に配置して隣り合う床材の雄実と雌実、又は雄実と雄実が互いに当接される床材固定構造であって、隣り合う床材に跨がり固着具を下地材まで打ち込むことにより隣り合う床材は同時に下地材に固着され、前記固着具は上辺と両側辺を備える垂直材からなる胴部と前記両側辺にそれぞれ連結する二組の三角形状材からなる袖部とで構成され、前記三角形状材の一辺が前記胴部の側辺に連結するとともに他の一辺が前記胴部の上辺と同一水平面内に形成され、前記胴部と前記袖部の厚さは上辺から下方に向かって細く形成されることを特徴としている。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1に記載の床材固定構造であって、前記胴部は二等辺三角形状に形成され、この二等辺三角形状の底辺は前記胴部の上辺であることを特徴としている。
【0011】
請求項3の発明は、請求項1に記載の床材結合構造であって、前記胴部は略長方形状に形成されることを特徴としている。
【0012】
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の床材固定構造であって、前記同一面に形成される前記袖部の(二組の)三角形状材の他の一辺と前記胴部の上辺との連結形状は、T字形状、又は矢尻形状、又はY字形状に形成されることを特徴としている。
【発明の効果】
【0013】
請求項1記載の発明によれば、隣り合う床材に跨がり固着具を下地材まで打ち込むことにより隣り合う床材は同時に下地材に固着されるので、固着具の力によって実加工部の雄実と雌実又は雄実と雄実が確実に当接するため当接面は実質的に固着と同等の効果が得られる。
【0014】
このため、実加工部と固着具による両方の固着により床材を下地材に確実に固着できて床材の伸縮を抑制することができる。床材の表面から固着具を打ち込めるので、作業が容易で作業性も向上できる。
【0015】
さらに、前記固着具は上辺と両側辺を備える垂直材からなる胴部と前記両側辺にそれぞれ連結する二組の三角形状材からなる袖部とで構成され、前記三角形状材の一辺が前記胴部の側辺に連結するとともに他の一辺が前記胴部の上辺と同一水平面内に形成されるので、床材に打ち込まれた状態で前記固着具の上辺が床材の表面にくっきりとデザインとして浮かび上がるので意匠性を付加することができる。
【0016】
二組の三角形状材からなる袖部が床材に引っかかるので、床材の伸縮を抑制することができる。さらに、前記胴部と前記袖部の厚さがそれぞれ上辺から下方に向かって細く形成されるので、前記固着具を容易に床材に打ち込むことができる。
【0017】
請求項2記載の発明によれば、前記胴部は二等辺三角形状に形成され、この二等辺三角形状の底辺は前記胴部の上辺であるので、固着具全体としての構造が下方に向かって細く形成されるので、前記固着具を容易に床材に打ち込むことができる。
【0018】
請求項3の発明は、前記胴部は略長方形状に形成されるので、前記胴部と前記袖部は全体として垂直状に形成されるので前記固着具を床材に容易に打ち込むことができる。
【0019】
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の床材固定構造であって、前記同一面に形成される前記袖部の(二組の)三角形状材の他の一辺と前記胴部の上辺との連結形状は、T字形状、又は矢尻形状、又はY字形状に形成されることを特徴としているので、前記固着具の上辺が床材の表面にくっきりとデザインとして浮かび上がるので意匠性を付加することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
<本発明の第1の実施形態>
以下に、本発明の第1の実施形態を図1〜図3に基づいて説明する。
【0021】
<床材固定構造の構成>
図1、図2に示すように、本発明の床材固定構造31は、矩形板状の床材32の四辺32a、32b、32c、32dに雄実33又は雌実34を備えた実加工部35を設け、複数枚の床材32を下地材36上に配置して隣り合う床材32の雄実33と雌実34が互いに嵌合される。そして、固着具37を隣り合う床材32に跨がって下地材36まで打ち込むことにより隣り合う床材32は同時に下地材36に固着される。
【0022】
固着具37は上辺38aと両側辺38bを備える二等辺三角形形状(底辺38aの長さB、高さH)の垂直材としての胴部38と両側辺38bにそれぞれ連結する二組の三角形状材39からなる袖部40とで構成される。ここで、胴部38である二等辺三角形の底辺が胴部38の上辺38aであり、二等辺三角形の底辺以外の二辺が胴部38の両側辺37bに相当する。
【0023】
袖部40の三角形状材39は、その一辺39aが胴部38の側辺38bに連結するとともに他の一辺39b(長さS1)が胴部38の上辺38aと同一水平面内に形成される。このため、固着具37の胴部38と袖部40の上辺38a、39bが床材32の上面32eと同一面になるように打ち込むことができる。
【0024】
ここで、胴部38と袖部40は、それぞれの上辺38a、39aから下方の先端部41に向かって幅と厚さが同時に細くなるように形成される。このため、固着具37を床材32に容易に打ち込むことができる。いま、床材32の厚さH1=10〜30mm、固着具37の下地材36への打ち込み代Q≧2mmとすると、固着具37は高さH=Q+H1≧12mm〜32mmの範囲で製作される。
【0025】
袖部40の二組の三角形状材39と胴部38はそれぞれ角度α=90度で連結されるので、二組の三角形状材39は合計開度180度となり同一面状に連続する構成である。このため、固着具37が床材32に打ち込まれた状態で床材32の上面32eを見ると、片方の袖部40と胴部38はT字形状であり、固着具37全体としてはH字形状(高さS=S1+S1、幅B)である。
【0026】
床材32は木質材で、合板、MDF、HDF、OSB、パーティクルボード等が用いられる。固着具37は金属で形成されエアーガンや金槌を用いて床材32に100mm〜1000mmの間隔で垂直に打ち込まれる。
【0027】
<床材固定構造の作用>
上記のように、固着具37が床材32に打ち込まれた状態で床材32の上面32eを見ると、片方の袖部40と胴部38はT字形状であり、固着具37全体としてはH字形状なので、床材に打ち込まれた状態の固着具の上辺が床材の表面にくっきりとデザインとして浮かび上がるので意匠性を付加することができる。さらに、胴部38と袖部40は、それぞれの上辺38a、39aから下方の先端部41に向かって幅と厚さが同時に細くなるように形成されるので固着具を容易に床材に打ち込むことができる。そして、接着剤を使用しないのでメンテナンス時の床材の取り外しが容易である。
【0028】
ここで、固着具37が床材32に垂直に打ち込まれる際に、袖部40は斜めの状態で床材32に打ち込まれるので、袖部40に沿って床材32に図示しない僅かな隙間が形成されるが、必要であればこの隙間にコーキング材等が充填される。
【0029】
なお、図3に示すように、矩形板状の床材32の四辺の上部または下部に雄実33aを設けて雄実33a同士を重ねて当接させる相じゃくりと呼ばれる構成がある。この場合も上記と同様に図示しない固着具37を床材32に打ち込むことにより雄実33a同士が互いに圧力を掛けられた状態なので当接面は実質的に固着と同等の効果が得られる。このため、上記の雄実33と雌実34による構成と同様の効果が得られる。
【0030】
<本発明の第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態を図4を用いて説明するが、図1〜図3に示す床材固定構造の構成と同構成部分については、図面に同符号を付して重複した説明を省略する。なお、床材32の構成は全く同じなのでその説明を省略し、固着具37の構成に関しての説明をする。
【0031】
図4に示すように、袖部40の二組の三角形状材39と胴部38はそれぞれ角度β=略30度で連結されるので、固着具37の片方の袖部40と胴部38の上辺38a、39b連結形状は矢尻形状であり、固着具37全体としては両端連続矢尻形状(矢尻長さP、矢尻間長さB)である。
【0032】
<本発明の第3の実施形態>
本発明の第2の実施形態を図5を用いて説明するが、図1〜図3に示す床材固定構造の構成と同構成部分については、図面に同符号を付して重複した説明を省略する。なお、床材32の構成は全く同じなのでその説明を省略し、固着具37の構成に関しての説明をする。
【0033】
図5に示すように、袖部40の二組の三角形状材39と胴部38はそれぞれ角度■=略120度で連結されるので、固着具37の片方の袖部40と胴部38の上辺38a、39b連結形状はY字形状であり、固着具37全体としては両端連続Y字形状(Y字辺長さS1、Y字間距離B)である。
【0034】
<本発明の第4の実施形態>
本発明の第4の実施形態を図6を用いて説明するが、図1〜図3に示す床材固定構造の構成と同構成部分については、図面に同符号を付して重複した説明を省略する。なお、床材32の構成は全く同じなのでその説明を省略し、固着具37の構成に関しての説明をする。
【0035】
図6に示すように、胴部38は略長方形状であり下辺38cはアーチ状に形成され、両先端部41a、41a間の距離はBである。胴部38と袖部40は、それぞれの上辺38a、39bから下方の両先端部41a、41aに向かって厚さがそれぞれ細く形成される。袖部40は両先端部41a、41aに向かって幅も細く形成される。
【0036】
この構成であれば、一対の袖部40が平行なので両袖部40は床材に垂直に打ち込まれるので固着具37を安定して打ち込むことができる。さらに、「上記のように、固着具37が床材32に打ち込まれる際に袖部40が斜めの状態で床材32に打ち込まれると、袖部40に沿って床材32に図示しない僅かな隙間が形成される」ということもない。
【0037】
<本発明の第5の実施形態>
本発明の第5の実施形態を図7を用いて説明するが、図5に示す構成と同構成部分については、図面に同符号を付して重複した説明を省略する。
【0038】
図7に示すように、胴部38は長方形状であり下辺38cはアーチ状に形成され、両先端部41a、41a間の距離Bである。胴部38と袖部40は、それぞれの上辺38a、39bから下方の両先端部41a、41aに向かって向かって厚さがそれぞれ細く形成される。袖部40は両先端部41a、41aに向かって幅も細く形成される。この構成であれば、一対の袖部40は床材に垂直に打ち込まれるので固着具37の打ち込みが安定する。
【0039】
以上、本発明の実施形態を図面に基づいて説明したが、上記の実施例はいずれも本発明の一例を示したものであり、本発明はこれらに限定されるべきでないということは言うまでもない。たとえば、固着具37の胴部38は下辺38cがアーチ状に形成されず長方形状でもよい。胴部38が略長方形状で上辺が矢尻形状の固着具37でもよい。胴部38と袖部40は、それぞれの上辺37a、40aから下方の先端部41に向かって細く形成されるが、袖部40の先端部を胴部38の先端部41に届かない位置で止める構成でも構わない。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の第1の実施形態における、複数の床材32に形成される床材固定構造31の配置を示す平面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態における図1のA−A断面で、雄実33と雌実34の嵌合状態と固着具37が打ち込まれる直前の状態を示す詳細斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施形態における、床材32の雄実33と雄実33が当接する場合の詳細斜視図である。
【図4】本発明の第2の実施形態における、固着具37の詳細斜視図である。
【図5】本発明の第3の実施形態における、固着具37の詳細斜視図である。
【図6】本発明の第4の実施形態における、固着具37の詳細斜視図である
【図7】本発明の第5の実施形態における、固着具37の詳細斜視図である。
【図8】従来例における複数の床材の床材固定構造における、(a)は下地材に固着具を取付けた断面図、(b)は複数の床材を固定位置に配置した断面図、(c)は複数の床材を固着具で固着した状態を示す断面図である。
【符号の説明】
【0041】
31 床材固定構造
32 床材
32a 辺
32b 辺
32c 辺
32d 辺
33 雄実
34 雌実
35 実加工部
36 下地材
37 固着具
38 胴部
38a 上辺
38b 側辺
39 三角形状材
39a 一辺
39b 他の一辺
40 袖部
41 先端部




 

 


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