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発明の名称 引戸の構造
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−56639(P2007−56639A)
公開日 平成19年3月8日(2007.3.8)
出願番号 特願2005−246791(P2005−246791)
出願日 平成17年8月26日(2005.8.26)
代理人 【識別番号】100087767
【弁理士】
【氏名又は名称】西川 惠清
発明者 藤原 俊介 / 川角 直紀
要約 課題
1つの引戸で上吊式引戸と下荷重式引戸とを自由に選択して構成でき、製造工場での部材在庫が減り、部品数の削減によるコストダウン及び生産効率の向上を図り、そのうえ現場での吊具又は戸車の取り付け作業を簡易化すること。

解決手段
引戸1の上端部又は下端部のいずれか一方に選択的に取り付けられる取付部材4に係合溝7を形成する。係合溝7は、横溝部と縦溝部とが略L字状に形成されている。縦溝部を横溝部に対して上に向けた姿勢で取付部材4を引戸1の上端部に取り付け且つ吊具側フック5を横溝部から縦溝部に係合させることで上吊式引戸1Aが構成される。一方、取付部材4を上下反転して縦溝部を横溝部に対して下に向けた姿勢で取付部材4を引戸1の下端部に取り付け且つ戸車側フック6を横溝部から縦溝部に係合させることで下荷重式引戸1Bが構成される。
特許請求の範囲
【請求項1】
引戸の上端部に吊具を取り付けた上吊式引戸と、引戸の下端部に戸車を取り付けた下荷重式引戸とを選択的に構成できる引戸の構造であって、引戸の上端部又は下端部のいずれか一方に選択的に取り付けられる取付部材を備え、上記取付部材には、吊具側に設けた吊具側フック又は戸車側に設けた戸車側フックのいずれか一方が係合可能な係合溝が形成され、係合溝は、引戸の走行方向と略平行な方向に開口した横溝部とこの横溝部の奥側に連なり引戸の走行方向と略直交方向に屈曲した縦溝部とが略L字状に形成されており、上記縦溝部を横溝部に対して上に向けた姿勢で取付部材を引戸の上端部に取り付け且つ吊具側フックを横溝部から縦溝部に係合させることで上吊式引戸となり、一方、取付部材を上下反転して上記縦溝部を横溝部に対して下に向けた姿勢で取付部材を引戸の下端部に取り付け且つ戸車側フックを横溝部から係合溝に係合させることで下荷重式引戸となるように構成されていることを特徴とする引戸の構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、引戸の構造に関し、詳しくは引戸の上端部に吊具を取り付けた上吊式引戸と、引戸の下端部に戸車を取り付けた下荷重式引戸とを選択的に構成できる引戸の構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に引戸には、引戸の上端部に取り付けた吊具を天井側の上レールに走行自在に吊り下げた上吊式引戸と、引戸の下端部に取り付けた戸車を床側の下レールに走行自在に支持する下荷重式引戸とが知られている。
【0003】
ところが、従来では、上吊式と下荷重式とでは引戸の仕様が異なるため、上吊式引戸と下荷重式引戸とを別々に製造している。つまり、上吊式と下荷重式とでは引戸が限定された別設計となっており、汎用性がなかった。そのために製造工場での部材在庫が増え、部品数の増加により大幅なコストアップを招き且つ生産効率が悪いという課題を有していた。
【0004】
他の従来例として、引戸の上端部に吊具又はガイド突起のいずれか一方を取り付け可能とし、引戸の下端部に戸車又はガイド突起のいずれか他方を取り付け可能とすることで、上吊式引戸と下荷重式引戸とを兼ねることができる引戸が特許文献1、2に開示されている。ところがこの従来例では、引戸に対して取り付けられる吊具と戸車とガイド突起の各取付部分の形状をすべて同一形状に統一させる必要があり、しかもこれら各取付部分を引戸に対してビス、ネジ等で直接固着する必要があるという課題を有していた。
【特許文献1】特開2001−329737号公報
【特許文献2】特開平10−252354号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて発明したものであって、1つの引戸で上吊式引戸と下荷重式引戸とを自由に選択して構成できると共に、上吊式引戸と下荷重式引戸とを別々に製造する必要がなく、製造工場での部材在庫が減り、部品数の削減によるコストダウン及び生産効率の向上を図ることができ、そのうえ現場での吊具又は戸車の取り付け作業を簡易化できる引戸の構造を提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために本発明は、引戸1の上端部に吊具2を取り付けた上吊式引戸1Aと、引戸1の下端部に戸車3を取り付けた下荷重式引戸1Bとを選択的に構成できる引戸の構造であって、引戸1の上端部又は下端部のいずれか一方に選択的に取り付けられる取付部材4を備え、上記取付部材4には、吊具2側に設けた吊具側フック5又は戸車3側に設けた戸車側フック6のいずれか一方が係合可能な係合溝7が形成され、係合溝7は、引戸1の走行方向Cと略平行な方向に開口した横溝部7aとこの横溝部7aの奥側に連なり引戸1の走行方向Cと略直交方向に屈曲した縦溝部7bとが略L字状に形成されており、上記縦溝部7bを横溝部7aに対して上に向けた姿勢で取付部材4を引戸1の上端部に取り付け且つ吊具側フック5を横溝部7aから縦溝部7bに係合させることで上吊式引戸1Aとなり、一方、取付部材4を上下反転して上記縦溝部7bを横溝部7aに対して下に向けた姿勢で取付部材4を引戸1の下端部に取り付け且つ戸車側フック6を横溝部7aから縦溝部7bに係合させることで下荷重式引戸1Bとなるように構成されていることを特徴としている。
【0007】
このような構成とすることで、取付部材4を上向き姿勢にして引戸1の上端部に取り付けたり、或いは、取付部材4を上下反転して下向き姿勢にして引戸1の下端部に取り付けるだけで、1つの引戸1で上吊式引戸1Aと下荷重式引戸1Bとを自由に選択して構成できるようになる。しかも、上吊式と下荷重式とで引戸1の仕様が同一となるため、上吊式引戸1Aと下荷重式引戸1Bとを別々に製造する必要がなくなる。しかも、現場では引戸1の上端部又は下端部に取付部材4を選択的に取り付け、この取付部材4の係合溝7に対して吊具側フック5又は戸車側フック6を係合させる方式なので、現場での吊具2又は戸車3の取り付け作業を簡易化できるようになる。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、吊具又は戸車のいずれか一方が係合する係合溝を備えた取付部材を上下反転することで、1つの引戸で上吊式引戸と下荷重式引戸とを自由に選択して構成できるので、従来のように上吊式引戸と下荷重式引戸とを別々に製造する必要がなくなり、結果、製造工場での部材在庫が減り、部品数の削減によりコストダウンを図ることができると共に、生産効率の向上を図ることができ、さらに現場での吊具又は戸車の取り付け作業を簡易化できるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。
【0010】
図1は本実施形態の上吊式引戸1Aの上端部の断面図であり、図2は上吊式引戸1Aに用いる吊具2と取付部材4の斜視図であり、図3は本実施形態の下荷重式引戸1Bの下端部の断面図であり、図4は同上の下荷重式引戸1Bに用いる戸車3と取付部材4の斜視図であり、図5(a)は引戸1の正面図であり、(b)は同上の引戸1の上端部に取付部材4を取り付けた場合の斜視図であり、(c)は同上の取付部材4を上下反転して引戸1の下端部に取り付けた場合の斜視図であり、図6(a)(b)は上吊式引戸1A及び下荷重式引戸1Bの施工例を示す正面図である。
【0011】
本実施形態の引戸1は上吊式引戸1Aと下荷重式引戸1Bの両方を選択して構成できるものであり、引戸1の材質は木材或いは型材のいずれであってもよい。上吊式引戸1Aとする場合は、引戸1の上端部の戸先側及び戸尻側に設けた取付凹所8に後述の取付部材4が取り付けられ、この取付部材4に対して吊具2が係合可能とされる。一方、下荷重式引戸1Bとする場合は、取付部材4を上下反転して、引戸1の下端部の戸先側及び戸尻側に設けた取付凹所9に取付部材4が取り付けられ、この取付部材4に対して戸車3が係合可能とされる。
【0012】
先ず、上吊式引戸1Aの場合は、図6(a)に示すように、引戸1の上端部に取り付けた吊具2が上枠11に設置した上レール10に走行自在に吊り下げられる。なお引戸1を振れ止めするために、上吊式引戸1Aの下端部を床面に設けたガイド溝(図示せず)にガイドするようにしてもよい。
【0013】
吊具2は、図1、図2に示すように、上レール10(図6(a))の走行面を走行する一対のランナー部材2aと、ランナー部材2aを回転自在に支持する軸支持部2bとを備えた吊具ケース2cとからなる。吊具ケース2cの内部には図1に示すスライド板2dが上下にスライド自在に収納されると共に、スライド板2dは押上げバネ2eにより上方に向けてバネ付勢されている。吊具ケース2cは、後述の取付部材4の内側に嵌め込み可能な形状とされる。またスライド板2dの両側面からは一対の吊具側フック5が突設されており、これら各吊具側フック5は吊具ケース2cの両側面に設けた開口部2fから吊具ケース2cの外側方にそれぞれ突出して、取付部材4の係合溝7にそれぞれ係止可能とされる。本例の吊具側フック5は、図2に示すように正面視で逆直角三角形状に形成され、その下辺5aをテーパー形状にすることで吊具側フック5が横溝部7aの入り口に引っ掛からずに挿入しやすくなり、また上辺5b及び側辺5cを直角にすることで、縦溝部7bの矩形状の上端部分7cに嵌合した状態で安定良く係合できるようになっている。
【0014】
一方、下荷重式引戸1Bの場合は、引戸1の下端部に取り付けた戸車3が床面に設置した下レール12(図6(b))に走行自在に支持されるものである。なお、引戸1の上端部は上枠11に設けたガイド溝(図示せず)にガイドされている。
【0015】
戸車3は、図3、図4に示すように、下レール12の走行面を走行する車輪3aと、車輪3aを回転自在に支持する軸支持部3bを備えた戸車ケース3cとからなる。戸車ケース3cの内部にはスライド板3dが上下にスライド自在に収納されると共に、スライド板3dは押下げバネ3eにより下方にバネ付勢されている。戸車ケース3cは上記吊具ケース2cと略同じ厚みと高さを有しており、吊具ケース2cと同様に、後述の取付部材4の内側に嵌め込み可能とされる。またスライド板3dの両側面からは一対の戸車側フック6が突設されており、これら各戸車側フック6は、戸車ケース3cの両側面に設けた開口部3fから外側方にそれぞれ突出して、取付部材4の係合溝7にそれぞれ係止可能とされる。本例の戸車側フック6は、図4に示すように正面視で直角三角形状に形成され、その上辺6aをテーパー形状にすることで戸車側フック6が横溝部7aの入り口に引っ掛からずに挿入しやすくなり、また下辺6b及び側辺6cを直角にすることで、縦溝部7bの矩形状の下端部分7dに嵌合した状態で安定良く係合できるようになっている。
【0016】
一方、取付部材4は、図2に示すように、背面板4aと両側面板4b,4bとを備えると共に、両側面板4b,4bの下端部間が底面板4cで連結された略箱形をしている。取付部材4の高さHは上記吊具ケース2c及び戸車ケース3cと略同じ高さhを有している。また取付部材4の両側面板4b,4b間の内寸Dは上記吊具ケース2c及び戸車ケース3cの厚みdより若干大きく設定されている。取付部材4の両側面板4b,4bには、それぞれ、吊具側フック5又は戸車側フック6のいずれか一方が選択的に係合される係合溝7が設けられている。各係合溝7は、左右対称形状をしており、引戸1の走行方向Cと略平行な方向に開口した横溝部7aと、この横溝部7aの奥側に連なり引戸1の走行方向Cと略直交方向に屈曲した縦溝部7bとで略L字状に形成されている。
【0017】
ここにおいて、現場で引戸1を上吊式にする場合は、縦溝部7bを横溝部7aに対して上に向けた姿勢で取付部材4を引戸1の上端部の取付凹所8に嵌め込んでビス止めする。これにより、図5(b)に示すように、取付部材4は前方及び上方がそれぞれ開放された状態となり且つ横溝部7aが前方に開口した状態となる。その後上レール10に走行支持されている吊具2の吊具ケース2cを取付部材4内部に挿入する。このとき吊具ケース2cの底部を取付部材4の底面板4c上に乗せるようにして吊具ケース2cを押し込むと共に、押上げバネ2eでバネ付勢されている吊具側フック5を指で押し下げて吊具側フック5を横溝部7aから挿入する。そして吊具ケース2c全体が取付部材4に収納された段階で、吊具側フック5が横溝部7aの奥に達して押上げバネ力で上方に押し上げられて縦溝部7bに嵌り込む。このとき吊具側フック5の上辺5b及び側辺5cが縦溝部7bの矩形状の下端部分7dに嵌合することで、吊具側フック5が取付部材4に対して安定良く係合した状態(図1、図2(b)の状態)となり、結果、図6(a)に示す上吊式引戸1Aを施工できる。なお、吊具2を先に引戸1に取り付けておき、この吊具2を上レール10に係止させてもよい。
【0018】
一方、現場で引戸1を下荷重式にする場合は、取付部材4を上下反転して、縦溝部7bを横溝部7aに対して下に向けた姿勢で取付部材4を引戸1の下端部の取付凹所9に嵌め込んでビス止めする。これにより、図5(c)に示すように、取付部材4は前方及び下方がそれぞれ開放された状態となり且つ横溝部7aが前方に開口した状態となる。その後、戸車ケース3cを取付部材4内部に挿入する。このとき図4に示すように、戸車ケース3cの上面部を取付部材4の底面板4cの下面に当てるようにして取付部材4内部に押し込むと共に、押下げバネ3eでバネ付勢されている戸車側フック6を指で押し上げて戸車側フック6を横溝部7aから挿入する。そして戸車ケース3c全体が取付部材4に収納された段階で、戸車側フック6が横溝部7aの奥に達すると押下げバネ力で下方に押し下げられて縦溝部7bに嵌り込む。このとき、戸車側フック6の下辺6b及び側辺6cが縦溝部7bの矩形状の上端部分7cに嵌合することで、戸車側フック6が取付部材4に対して安定良く係合した状態(図3(a)、図4(b)の状態)となり、結果、図6(b)に示す下荷重式引戸1Bを施工できる。
【0019】
しかして、1種類の取付部材4を上吊式引戸1Aと下荷重式引戸1Bとに共通して使用できるので、汎用性が高く、コストも安くて済む。そのうえ上吊式と下荷重式とで引戸1の仕様が同一となるため、上吊式引戸1Aと下荷重式引戸1Bとを別々に製造する必要がなくなり、結果、製造工場での部材在庫が減り、部品数の削減によりコストダウンを図ることができると共に、生産効率の向上を図ることができるものである。さらに現場では取付部材4に対して吊具2又は戸車3を係合させる方式なので、現場での吊具2又は戸車3の取り付け作業を簡易化できる利点もある。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本実施形態の上吊式引戸の上端部の断面図である。
【図2】(a)は同上の上吊式引戸に用いる吊具と取付部材の分解斜視図、(b)は組み立て状態の斜視図である。
【図3】本実施形態の下荷重式引戸の下端部の断面図である。
【図4】(a)は同上の下荷重式引戸に用いる戸車と取付部材の分解斜視図、(b)は組み立て状態の斜視図である。
【図5】(a)は同上の引戸の正面図、(b)は同上の引戸の上端部に取付部材を取り付けた場合の斜視図、(c)は同上の取付部材を上下反転して引戸の下端部に取り付けた場合の斜視図である。
【図6】(a)は同上の上吊式引戸の施工例を示す正面図、(b)は同上の下荷重式引戸の施工例を示す正面図である。
【符号の説明】
【0021】
1A 上吊式引戸
1B 下荷重式引戸
1 引戸
2 吊具
3 戸車
4 取付部材
5 吊具側フック
6 戸車側フック
7 係合溝
7a 横溝部
7b 縦溝部




 

 


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