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発明の名称 引戸の前後位置の調整構造
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−56596(P2007−56596A)
公開日 平成19年3月8日(2007.3.8)
出願番号 特願2005−244762(P2005−244762)
出願日 平成17年8月25日(2005.8.25)
代理人 【識別番号】100093230
【弁理士】
【氏名又は名称】西澤 利夫
発明者 北野 浩伸
要約 課題
鴨居の溝内における扉の上端部の前後位置を調整可能にする引戸の前後位置の調整構造を提供すること。

解決手段
鴨居2の溝3の少なくとも一方の内側面4、5に厚み調整可能な調整部材6、7が設けられ、鴨居の溝内における扉1の上端部の位置に応じて調整部材の厚みを調整し、扉の上端部の前後位置を調整する。
特許請求の範囲
【請求項1】
鴨居の溝の少なくとも一方の内側面に厚み調整可能な調整部材が設けられ、鴨居の溝内における扉の上端部の位置に応じて調整部材の厚みを調整し、扉の上端部の前後位置を調整することを特徴とする引戸の前後位置の調整構造。
【請求項2】
調整部材は、薄板が粘着手段により複数枚積層されて形成され、薄板を剥がすことにより厚みが減じられる請求項1記載の引戸の前後位置の調整構造。
【請求項3】
剥がされた薄板は、鴨居の溝の他方の内側面または鴨居の溝の他方の内側面に設けられた調整部材に貼り付けられる請求項2記載の引戸の前後位置の調整構造。
【請求項4】
薄板は、芯が軟質材により形成され、軟質材の表面に硬質材が配設され、裏面に粘着材が配設されたものである請求項2または3記載の引戸の前後位置の調整構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本願発明は、鴨居の溝内における扉の上端部の前後位置を調整する引戸の前後位置の調整構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、図3に示したように、引戸21においては、片引き式のものでは扉22と方立てとの間に、また、引き違い式のものでは扉同士22、23の間に隙間cを形成し、扉22、23の円滑な開閉を可能にしている。隙間cは、扉22、23の上端部を案内する鴨居および下端部に設けられる戸車が走行するレールによって大きさが調整されて形成される。扉22、23の下端部の位置はレールにより一義的に決まるため、鴨居に形成される溝の幅をやや大きめに取り、扉22、23の上端部の鴨居の溝内における位置に自由度を持たせている。
【0003】
特許文献1には、鴨居に形成された溝の内側面の端部に戸首を横方向から押圧するストッパーが設けられる引戸構造が記載されている。この引戸構造では、ストッパーは、扉を閉める際に、戸首の側面を押圧して扉を減速させて停止させ、縦枠に扉が衝突したり、衝突して跳ね返ったりするのを防止する。
【特許文献1】特開平10−102897号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
扉を閉じた状態では、上記ストッパーにより扉のがたつきが防止されると考えられるが、ストッパーは、鴨居の溝内での扉の上端部の位置を調整しない。扉22、23の上端部の鴨居の溝内における位置、具体的には、図3に示した前後方向xの位置は調整されない。このため、建付け時や、経年変化により扉22、23に寸法の狂いが生じるなどの場合には、扉22、23の上端部が鴨居に形成された溝の内側面に接触することがある。この接触によって、引戸は引きにくくなる。
【0005】
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、鴨居の溝内における扉の上端部の前後位置を調整可能にする引戸の前後位置の調整構造を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願発明は、上記の課題を解決するために、第1に、鴨居の溝の少なくとも一方の内側面に厚み調整可能な調整部材が設けられ、鴨居の溝内における扉の上端部の位置に応じて調整部材の厚みを調整し、扉の上端部の前後位置を調整することを特徴としている。
【0007】
本願発明は、第2に、調整部材は、薄板が粘着手段により複数枚積層されて形成され、薄板を剥がすことにより厚みが減じられることを特徴としている。
【0008】
本願発明は、第3に、剥がされた薄板は、鴨居の溝の他方の内側面または鴨居の溝の他方の内側面に設けられた調整部材に貼り付けられることを特徴としている。
【0009】
本願発明は、第4に、薄板は、芯が軟質材により形成され、軟質材の表面に硬質材が配設され、裏面に粘着材が配設されたものであることを特徴としている。
【発明の効果】
【0010】
本願の第1の発明によれば、鴨居の溝の少なくとも一方の内側面に厚み調整可能な調整部材が設けられるので、建付けによりばらつき、また、反りによって変化する扉の上端部の位置を鴨居の溝内において適正なものにすることができる。鴨居の溝内における扉の上端部の前後位置を調整することができる。
【0011】
本願の第2の発明によれば、調整部材を形成する薄板を剥がすことにより調整部材の厚みが減じられるので、調整部材の厚み調整を簡便に行うことができる。
【0012】
本願の第3の発明によれば、剥がした薄板は廃棄するばかりでなく、鴨居の溝の他方の内側面または鴨居の溝の他方の内側面に設けられた調整部材に貼り付けることができ、扉の上端部の前後位置の調整に有効に用いることができる。
【0013】
本願の第4の発明によれば、扉が何らかの理由で調整部材に接触しても、その時の振動や音を軟質材が吸収し、軽減させることができ、硬質材は耐磨耗性を高める。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
図1は、本願発明の引戸の前後位置の調整構造の一実施形態を示した要部断面図である。
【0015】
図1に示したように、引戸において、扉1の上端部は、建付けや経年変化による反りなどによって必ずしも鴨居2の溝3の中央部に位置するとは限らない。溝3の幅は扉1の厚みより通常大きくされていて、扉1の上端部が溝3の内側面4、5に接触することはないが、扉1の上端部は溝3内において前後いずれかの側に偏って配置されることがある。
【0016】
そこで、図1に示した引戸の前後位置の調整構造では、鴨居2の溝3の内側面4、5に、溝3内における扉1の上端部の位置を調整する調整部材6、7が配設されている。調整部材6、7は、複数枚の薄板8が粘着手段により積層されて形成されている。調整部材6、7は、また、薄板8の積層に用いられる粘着手段によって鴨居2の溝3の内側面4、5に貼着されている。さらに、調整部材6、7では、薄板8は1枚ずつ引き剥がすことができ、引き剥がした後の調整部材6、7の表面には粘着手段が残らず、引き剥がした薄板8は再度の粘着が可能になっている。
【0017】
扉1を建て込んだ時、上端部が、鴨居2の溝3内において前後いずれか一方の側に偏った場合、図1に示したように、偏った側の調整部材6から薄板8を剥がし、調整部材6の厚みを減じる。この時の調整部材6の厚みの減少により、扉1の上端部と調整部材6との間の間隔が広がり、溝3内における扉1の上端部の位置が調整される。剥がした薄板8は、廃棄することができる他、再度の粘着が可能であるため、たとえば、調整部材7に貼り付けることもできる。この場合、図1に示したように、扉1の上端部を調整部材6、7から等間隔に位置させることが可能である。
【0018】
このように、粘着手段によって積層された薄板8の剥離により調整部材6、7の厚みは減じられ、この厚みの減少によって、扉1の上端部と調整部材6、7との間の間隔が変化し、溝3内における扉1の上端部の前後位置を調整することができ、扉1の上端部の前後位置の調整が容易に実現される。また、調整部材6、7は、薄板8の粘着手段による積層により形成された構造が簡単なものであり、しかも、鴨居2に取り付けられるものであるため、扉1に部材を設けたり、加工を施したりする必要はない。したがって、溝3内における扉1の上端部の前後位置の調整を安価に実現することができる。さらに、剥がした薄板8は、他方の調整部材7に貼り付けることができるため、扉1の上端部の前後位置の調整に有効に利用することができる。
【0019】
図1に示した引戸の前後位置の調整構造を用いて引戸を施工する際には、たとえば次の手順にしたがって施工を行うことができる。
【0020】
まず、鴨居2の溝3の内側面4、5に、薄板8が同じ枚数積層された調整部材6、7を、薄板8の積層に用いられた粘着手段と同じ粘着手段によって配設する。調整部材6、7は、鴨居2の全長にわたって設けても、扉1の横幅より狭いピッチで断続的に設けてもよい。後者の場合、調整部材6、7は互いに対向して設けるのが好ましい。次いで、鴨居2を所定の位置に固定する。この後、扉1を、上端部を鴨居2の溝3に差し込んで建て込む。扉1の上端部が前後いずれかの側に偏る場合には、扉1を一旦取り外した後、偏る側の調整部材6から薄板8を剥がし、厚みを減じる。剥がした薄板8は、廃棄したり、他方の調整部材7に貼り付けたりする。そして、扉1を再度建て込む。扉1の上端部は、鴨居2の溝3の内側面4、5に配設された調整部材6、7に接触することはなく、扉1は、方立てと、また、別の扉との間に適当な隙間を隔てて建て込まれる。
【0021】
また、施工状態において、経年変化により扉1に反りが生じた場合には、上端部が接近する調整部材6、7のいずれかから薄板8を剥がし、溝3内における扉1の上端部の前後位置を調整する。
【0022】
なお、本願発明の引戸の前後位置の調整構造では、調整部材は必ずしも鴨居の溝の内側面の両方に設ける必要はなく、片側のみであってもよい。調整部材を片側のみ設ける場合、扉が偏る側に調整部材を設け、扉の上端部の前後位置の調整に際して剥がした薄板は、調整部材が配設されていない側の溝の内側面に貼着することができる。溝の内側面の両方に設ける場合には、調整部材を形成する薄板の枚数は異なっていてもよい。また、調整部材を鴨居の溝の内側面に固定する手段として、薄板の積層に用いられる粘着手段に替え、接着剤を用いることができる。
【0023】
さらに、調整部材は、薄板の単板とすることもできる。鴨居の溝の内側面の片方または両方に貼着することができる。薄板の単板である調整部材は、引き剥がすことにより鴨居の溝の内側面より取り除くことができる。取り除いた調整部材は、廃棄することができる他、鴨居の溝の他方の内側面または鴨居の溝の他方の内側面に設けられた調整部材に貼着することができる。
【0024】
図2は、調整部材を形成する薄板の一形態を拡大して示した断面図である。
【0025】
図2に示した薄板8は、芯が軟質材9により形成されている。軟質材9の表面には硬質材10が配設され、裏面には粘着材11が配設されている。軟質材9、硬質材10は、たとえばともに樹脂製とすることができ、軟質材9は、発泡体とすることができる。粘着材11は、薄板8を剥がした時に、調整部材6、7の表面や溝3の内側面4、5に全く残らず、薄板8の裏面に貼り付いたままの状態を維持することのできるものとしている。また、粘着材11は、薄板8の剥離後にも粘着力を維持し、再度の粘着を可能としている。
【0026】
このような薄板8では、軟質材9によって、扉1が何らかの理由で調整部材6、7に接触しても、その時の振動や音を吸収し、軽減させることができる。硬質材10は耐磨耗性を高め、扉1との接触によって調整部材6、7の表面が傷付くのを抑制する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本願発明の引戸の前後位置の調整構造の一実施形態を示した要部断面図である。
【図2】薄板の一形態を拡大して示した断面図である。
【図3】引戸の概要を示した断面図である。
【符号の説明】
【0028】
1 扉
2 鴨居
3 溝
4、5 内側面
6、7 調整部材
8 薄板
9 軟質材
10 硬質材
11 粘着材




 

 


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