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発明の名称 軒樋支持具
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−32075(P2007−32075A)
公開日 平成19年2月8日(2007.2.8)
出願番号 特願2005−216374(P2005−216374)
出願日 平成17年7月26日(2005.7.26)
代理人 【識別番号】100087767
【弁理士】
【氏名又は名称】西川 惠清
発明者 畑 秀明
要約 課題
軒樋を略水平に保持し得る取付角度となるように支持具本体の角度調整を段階的に行なうことができると共に、従来のようにボルトによる固定を行なわなくても、取付部と連結部との連結強度を十分に確保できる軒樋支持具を提供すること。

解決手段
取付部3と連結部4とを別体で構成し、取付部3に側方Dに開口し且つ上端から下端に行く程屋外側Aに突出するように側面視で略円弧状に曲成された角度調整溝6を設け、連結部4に角度調整溝6に側方Dから差し込まれる側面視で略円弧状に曲成された差込片7を設け、角度調整溝6に対する差込片7の側方Dからの差し込み位置を角度調整溝6の周方向Eに段階的に変化可能とし且つ差込片7を上記差し込み位置で位置決めするための位置決め手段を備えた軒樋支持具2である。
特許請求の範囲
【請求項1】
鼻隠し板の屋外側の面に取り付けられる取付部と、軒樋を吊り下げ状態で支持する支持具本体と、支持具本体を取付部に連結するための連結部とを備えた軒樋支持具において、上記取付部と連結部とを別体で構成し、上記取付部に、側方に開口し且つ上端から下端に行く程屋外側に突出するように側面視で略円弧状に曲成された角度調整溝を設け、上記連結部に、角度調整溝に側方から差し込まれる側面視で略円弧状に曲成された差込片を設け、上記角度調整溝に対する差込片の側方からの差し込み位置を角度調整溝の周方向に段階的に変化可能とし且つ差込片を上記差し込み位置で位置決めするための位置決め手段を設けたことを特徴とする軒樋支持具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、鼻隠し板に取着固定されて軒樋を支持する軒樋支持具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
軒樋を支持する軒樋支持具を鼻隠し板に取着固定するにあたり、一般に、軒樋支持具は鼻隠し板の屋外側の面に取り付けられる取付部と、軒樋を吊り下げ状態で支持する支持具本体と、支持具本体を取付部に連結するための連結部とを備えている。また鼻隠し板は、一般に種々な角度を有している。つまり、鼻隠し板は、略垂直な場合と、屋根勾配に応じて傾斜している場合とがある。そのため、軒樋を略水平に保持し得るようにするためには、鼻隠し板の勾配に応じて軒樋支持具の取付角度を調整する必要が生じる。ちなみに、屋根勾配とは、略水平面に対する傾斜の度合いをいい、その主な表し方として、略水平長さ1尺に対する立ち上がり分を寸単位で表した寸法勾配(0寸、3寸、4寸、5寸等)がある。
【0003】
従来では、鼻隠し板の傾斜の度合いに応じて複数種類の軒樋支持具を品揃えして、現場で使い分けるようにしていた。そのために軒樋支持具の種類が増え、施工性が低下するだけでなく、異なる種類の軒樋支持具の加工が難しく且つ高価なものとなり、さらに在庫の増加、投資拡大を招いていた。
【0004】
そこで、他の従来例として、軒樋支持具の取付部と連結部とをボルトで連結すると共に、連結部に設けられるボルト孔を長孔状に形成し、取付部に対して連結部をボルト孔に沿って回動させることで、連結部を取付部に対して角度調整可能とし、角度調整後にボルトを締め付けるようにした軒樋支持具が知られている(例えば特許文献1、特許文献2参照)。
【0005】
ところが、上記特許文献1、2に示される従来例では、ボルトを緩めた状態で取付部に対して連結部を長孔状のボルト孔に沿わせて無段階で回動させて、連結部の角度調整を行なっているため、軒樋を略水平に保持し得る取付角度に調整することがきわめて難しく、特に傾斜した鼻隠し板に対する角度調整は困難を伴い、何度もボルトを緩めて角度を調整し直す必要が生じるなど、角度調整作業に熟練を要するといった課題を有していた。
【特許文献1】特開平9−242278号公報
【特許文献2】特開平8−158561号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて発明したものであって、軒樋を略水平に保持し得る取付角度となるように支持具本体の角度調整を段階的に行なうことができると共に、従来のようにボルトによる固定を行なわなくても、取付部と連結部との連結強度を十分に確保できるようにした軒樋支持具を提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために本発明にあっては、鼻隠し板1の屋外側Aの面に取り付けられる取付部3と、軒樋を吊り下げ状態で支持する支持具本体5と、支持具本体5を取付部3に連結するための連結部4とを備えた軒樋支持具において、上記取付部3と連結部4とを別体で構成し、上記取付部3に、側方Dに開口し且つ上端から下端に行く程屋外側Aに突出するように側面視で略円弧状に曲成された角度調整溝6を設け、上記連結部4に、上記角度調整溝6に側方Dから差し込まれる側面視で略円弧状に曲成された差込片7を設け、上記角度調整溝6に対する差込片7の側方Dからの差し込み位置を角度調整溝6の周方向Eに段階的に変化可能とし且つ差込片7を上記差し込み位置で位置決めするための位置決め手段を設けたことを特徴としている。
【0008】
このような構成とすることで、角度調整溝6の側方Dから差込片7を差し込む際に、差込片7の側方Dからの差し込み位置を変えるだけで、軒樋を略水平に保持し得る取付角度となるように支持具本体5の角度調整を段階的に行なうことができるようになり、しかも角度調整後は取付部3に対して連結部4をぐらつかずにしっかりと位置決め固定できるようになる。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る軒樋支持具は、軒樋を略水平に保持し得る取付角度となるように支持具本体の角度調整を段階的に行なうことができると共に、角度調整後は位置決め手段により取付部と連結部とを位置決め固定できるので、従来のようなボルトによる固定を行なわなくても、取付部と連結部との連結強度を十分に確保でき、鼻隠し板に対する軒樋支持具の取付強度を容易に高めることができるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。
【0011】
本実施形態の軒樋支持具2は、図1、図2に示すように、鼻隠し板1の屋外側Aの面に取り付けられる取付部3と、軒樋を吊り下げ状態で支持する支持具本体5と、支持具本体5を取付部3に連結するための連結部4とを備えている。なお鼻隠し板1は、図3(a)に示すように、略垂直な場合と、図4(a)に示すように、屋根20の勾配に応じて傾斜している場合とがある。
【0012】
上記取付部3と連結部4は、例えばステンレス製とされ、別体で構成されている。
【0013】
ここで、取付部3は、図1に示すように、鼻隠し板1に固定されるボルト孔13を有するベース部14を備えると共に、ベース部14の屋外側Aの面には、上端から下端に行く程屋外側Aに突出するように側面視で略円弧状に曲成された後壁16が形成されている。さらに、後壁16の屋外側Aには、後壁16と略同心円状に曲成された前壁15が形成され、これら後壁16と前壁15との間が、側方Dに開口し且つ側面視で略円弧状に曲成された角度調整溝6となっている。本例の角度調整溝6は支持具本体5の中心部を中心とする円弧状に形成されていると共にその上下両端面はそれぞれ開放されている。また角度調整溝6の側面の開口側と反対側の奥側には、位置決め用凹部8が周方向Eに間隔をあけて複数形成されている。さらに本例では、ステンレス製の前壁15全体が凹部8部分を支点にして屋外側Aに向かって撓み可能となっている。
【0014】
一方、連結部4は、角度調整溝6に側方Dから差し込まれる差込片7と、差込片7と共に角度調整溝6の前壁15を前後から挟持する挟持片17とを備えている。これら差込片7と挟持片17は、それぞれ、角度調整溝6と略同心円状に曲成されている。差込片7の先端部には、上記角度調整溝6の凹部8に嵌合可能な位置決め用凸部9が周方向Eに間隔をあけて複数形成されており、これら凹凸部8,9が角度調整溝6に対する差込片7の回り止めと抜け止めとを兼ねるようになっている。つまり、位置決め用凹凸部8,9は、角度調整溝6に対する差込片7の側方Dからの差し込み位置を角度調整溝6の周方向Eに段階的に変化可能とし且つ差込片7を当該差し込み位置で位置決めする働きをする。なお凹部8、凸部9の数は図示では4個を例示しているが、もちろんこれに限定されず、適宜変更自在である。
【0015】
次に、鼻隠し板1に軒樋支持具2を取り付けるにあたって、図3(a)のように鼻隠し板1が略垂直な場合は、取付部3に付された目盛の0寸に合わせて差込片7を側方D(図3の紙面に対して垂直方向)から差し込むことで、支持具本体5の取付角度が軒樋を略水平に保持し得る適切な角度となる。一方、図4(a)のように鼻隠し板1が傾斜している場合において、屋根20が例えば3寸勾配の場合は目盛の3寸位置に合わせて差込片7を差し込む。また4寸勾配の場合は目盛の4寸位置に合わせて差込片7を差し込む。これにより、鼻隠し板1の勾配に応じて差込片7の側方Dからの差し込み位置を段階的に変えるだけで、軒樋を略水平に保持し得る取付角度に調整できる。また差込片7を角度調整溝6に差し込む際には、差込片7の凸部9が角度調整溝6の前壁15を屋外側Aに撓ませることで、差込片7が角度調整溝6の奥まで差し込まれて凹部8と嵌合できるようになる(図3(b)、図4(b)の状態)。これにより差込片7はその位置で回り止めされ且つ抜け止めされた状態となる。
【0016】
しかして、上記のように角度調整溝6の側方Dから差込片7を差し込む際に、側方Dからの差し込み位置を変えるだけで、鼻隠し板1に対する支持具本体5の相対角度を変化させることができる。つまり図3(b)或いは図4(b)のように、差込片7の差し込み位置位置を変えるだけで、鼻隠し板1と支持具本体5との間の距離が変化しないようにしながら、軒樋を略水平に保持し得る取付角度に段階的に調整可能となる。従って、従来のような無段階調整方式と異なり、熟練者でなくても、支持具本体5の角度調整作業を容易且つ精度良く行なうことができるものである。
【0017】
また、位置決め用凹凸部8,9によって角度調整溝6に対して差込片7が回り止めされ且つ抜け止め状態となるので、取付部3に対して連結部4をぐらつかずにしっかりと位置決め固定でき、従来のようにボルトを用いることなく、鼻隠し板1に対する軒樋支持具2の取付強度が確保される。そのうえ図2に示すように、角度調整溝6の前壁15は連結部4の差込片7と挟持片17とで前後から挟持されるため、連結部4と取付部3との連結強度も強まり、結果、暴風時や地震時等に軒樋支持具2に大きな外力がかかった場合でも十分に耐えられる構造となる。
【0018】
また、1種類の軒樋支持具2で、鼻隠し板1の様々な勾配に対応できるので、施工性が良く、しかも異なる種類の軒樋支持具を各種品揃えする必要がないため、生産性の向上、コストダウン、在庫の軽減、投資抑制を図ることができる。
【0019】
また本例では、屋根勾配に応じた目盛(0寸、3寸、4寸、5寸等)を取付部3側に付してあるので、差込片7の適切な差し込み位置を数字で把握でき、施工性が一段と向上するものであり、しかもボルト締め作業やボルト締結用工具類も一切省略できるので、高所での軒樋支持具2の取り付け作業を簡易に且つ安全に行なうことができ、そのうえボルトやナットを用いないため、軒樋支持具2の外観がすっきりとし、鼻隠し板1と軒樋支持具2との連続した一体感が得られるなど、美観が向上する利点もある。
【0020】
なお、前記実施形態では、位置決め用凹凸部8,9が差込片7の回り止めと抜け止めとを兼ねる場合を説明したが、他の実施形態として、回り止めと抜け防止とを別々の部位で行なうことも可能である。その一例を図5〜図7に示す。
【0021】
図5は、連結部4の差込片7の先端に抜け止め用凸部10を周方向Eに設けると共に、角度調整溝6の奥側に抜け止め用凹部11を周方向Eに設けている。さらに角度調整溝6の前壁15の側端面に回り止め用凸部9を周方向Eに複数設けると共に、凸部9と対向する連結部4の奥面に回り止め用凹部8を周方向Eに複数設けている。なお角度調整溝6の前壁15が凹部8部分を支点にして屋外側Aに向かって撓み可能となっている点は図1の実施形態と同様である。本例では差込片7を角度調整溝6に挿入すると抜け止め用凸部10が凹部11に嵌合して側方Dに対して抜け止めされると同時に、回り止め用凸部9が凹部8に嵌合することで、差込片7が周方向Eに対して回り止めされた状態となる。
【0022】
図6は、連結部4の挟持片17の先端にL形フック12を設け、L形フック12を取付部3の外側面3aに対して外側から引っ掛け可能としている。さらに、取付部3の外側面3aに回り止め用凸部9を周方向Eに複数設けると共に、外側面3aと対向するL形フック12の内側面12aに回り止め用凹部8を周方向Eに複数設けている。本例では、差込片7を角度調整溝6の奥まで挿入した際、差込片7の付け根部分7aを支点にしてL形フック12が屋外側Aに撓みながら取付部3の外側面3aに引っ掛かった状態となり、差込片7が側方Dに対して抜け止めされると同時に回り止め用凸部9が凹部8に嵌合することで、差込片7が周方向Eに対して回り止めされた状態となる。
【0023】
図7は、連結部4の差込片7の先端に凸部10を周方向Eに設けると共に、角度調整溝6の奥に凹部11を周方向Eに設けている。さらに角度調整溝6の前壁15の後面に横長凹部8を周方向Eに間隔をあけて複数設け、差込片7の前面に上記横長凸部9と側方Dから嵌合可能な横長凸部9を周方向Eに間隔をあけて複数設けている。なお角度調整溝6の前壁15が凹部11部分を支点にして屋外側Aに向かって撓み可能となっている点は図1の実施形態と同様である。本例では、差込片7を角度調整溝6に挿入したとき、横長凸部9が横長凹部8に嵌合して差込片7が周方向Eに対して回り止めされた状態となり、また同時に凸部10が凹部11に嵌合して、差込片7が側方Dに対して抜け止めされた状態となる。
【0024】
上記図5〜図7の各実施形態において、前記図1の実施形態と同様、角度調整溝6の側方Dから差込片7を差し込む際に、軒樋を略水平に保持し得る取付角度となるように支持具本体5の角度調整を段階的に且つ精度良く行なうことができる効果に加えて、差込片7の回り止めと抜け止めとを別々の部位で行なうことにより、差込片7の抜けようとする力と回ろうとする力とが分散されて1個所に集中することがなくなるので、取付部3と連結部4との位置決め強度をより向上させることができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の一実施形態の軒樋支持具を説明する分解斜視図である。
【図2】同上の軒樋支持具の組み立て状態の斜視図である。
【図3】(a)は垂直な鼻隠し板に軒樋支持具を取り付けた状態の側面図、(b)は(a)の位置決め用凹凸部の嵌合状態を説明する側面断面図である。
【図4】(a)は勾配を有する鼻隠し板に軒樋支持具を取り付けた状態の側面図、(b)は(a)の位置決め用凹凸部の嵌合状態を説明する側面断面図である。
【図5】本発明の他の実施形態の分解斜視図である。
【図6】本発明の更に他の実施形態の分解斜視図である。
【図7】本発明の更に他の実施形態の分解斜視図である。
【符号の説明】
【0026】
1 鼻隠し板
2 軒樋支持具
3 取付部
4 連結部
5 支持具本体
6 角度調整溝
7 差込片
D 側方




 

 


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