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発明の名称 対面式厨房装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−32034(P2007−32034A)
公開日 平成19年2月8日(2007.2.8)
出願番号 特願2005−215085(P2005−215085)
出願日 平成17年7月25日(2005.7.25)
代理人 【識別番号】100093230
【弁理士】
【氏名又は名称】西澤 利夫
発明者 佐藤 靖史
要約 課題
リビング・ダイニングルームにいながら手洗い、花瓶の水の入れ替え等を行うことができ、排水管に詰まりが生じても、シンクから水が溢れることのない対面式厨房装置を提供すること。

解決手段
キッチンとリビング・ダイニングルームとの境界に設置される対面式厨房装置において、シンク1をキッチン側に、洗面ボウル2をリビング・ダイニングルーム側に備え、シンクのオーバーフロー口8が洗面ボウルのオーバーフロー口9より上位に位置し、シンクのオーバーフロー口からのびるシンクオーバーフロー配管11が、洗面ボウルに備えた洗面ボウルオーバーフロー配管10に接続されている。
特許請求の範囲
【請求項1】
キッチンとリビング・ダイニングルームとの境界に設置される対面式厨房装置において、シンクをキッチン側に、洗面ボウルをリビング・ダイニングルーム側に備え、シンクのオーバーフロー口が洗面ボウルのオーバーフロー口より上位に位置し、シンクのオーバーフロー口からのびるシンクオーバーフロー配管が、洗面ボウルに備えた洗面ボウルオーバーフロー配管に接続されていることを特徴とする対面式厨房装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本願発明は、対面式厨房装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
住宅の間取りでは、キッチンとリビング・ダイニングルームを隣接させ、続き間とするのが主流となっている。この場合、キッチンに配設される厨房装置は、キッチンとリビング・ダイニングルームの境界に設置される対面式となっている。
【0003】
対面式厨房装置は、調理、後片付け等のキッチンでの作業を開放感のある空間で行い、会話を交えた和やかな雰囲気で行うのを可能にしている。キッチンでの作業はリビング・ダイニングルームに向かって行うことができ、このため、開放感を味わえ、食器の配膳や後片付けは、対面式厨房装置に備えたカウンターを経由して行うことができる。
【0004】
一方、厨房装置として、シンクと洗面ボウルを横に並設したものを本出願人は提案している(特許文献1)。特許文献1に記載された厨房装置は、間取りに余裕を持たせることができ、配管工事を簡単にすることができるという利点を有している。
【0005】
また、二槽式のシンクについて、一方の槽に接続された排水管に他方の槽に接続された排水管を接続し、排水トラップを統合することが行われている(特許文献2)。排水トラップを槽ごとに設ける場合に比べると、シンク下の排水管構造が簡略化されるため、シンク下部の空間を広く取ることができるという利点がある。
【特許文献1】実願昭57−139455号(実開昭59−44349号)のマイクロフィルム
【特許文献2】特開平8−170355号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
厨房装置への洗面ボウルの組み込みは、対面式厨房装置にも要望され始めている。食事前の手洗い、食卓を飾る花の水の入れ替え等をわざわざ洗面所まで行かなくとも、リビング・ダイニングルームにいながら簡単に済ませることができれば便利である。
【0007】
しかしながら、先に提案した厨房装置は対面式厨房装置でなく、洗面ボウルがシンクの横に並設されているため、手洗い、花瓶の水の入れ替え等をするには、キッチンまで回り込む必要があり、使い勝手が良好でない。
【0008】
また、排水トラップの統合によりシンクおよび洗面ボウルの下部の空間が拡大され、収納スペースとして利用が図られるものの、排水管に詰まりが発生したとき(特に、シンクの排水口の近くに発生しやすい)、シンクにオーバーフロー口を設け、オーバーフロー配管をオーバーフロー口と排水管を接続するように設けても、同じ排水系統であるので、オーバーフロー配管が満杯となり、シンクから水が溢れるおそれがある。
【0009】
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、リビング・ダイニングルームにいながら手洗い、花瓶の水の入れ替え等を行うことができ、排水管に詰まりが生じても、シンクから水が溢れることのない対面式厨房装置を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本願発明は、上記の課題を解決するために、キッチンとリビング・ダイニングルームとの境界に設置される対面式厨房装置において、シンクをキッチン側に、洗面ボウルをリビング・ダイニングルーム側に備え、シンクのオーバーフロー口が洗面ボウルのオーバーフロー口より上位に位置し、シンクのオーバーフロー口からのびるシンクオーバーフロー配管が、洗面ボウルに備えた洗面ボウルオーバーフロー配管に接続されていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0011】
本願発明によれば、洗面ボウルは、対面式厨房装置のリビング・ダイニングルーム側に配置されているため、食事前の手洗い、花瓶の水の入れ替え等をリビング・ダイニングルームで行うことができ、使い勝手に優れる。
【0012】
また、シンクのオーバーフロー口が洗面ボウルのオーバーフロー口より上位に位置し、シンクのオーバーフロー口からのびるシンクオーバーフロー配管が、洗面ボウルに備えた洗面ボウルオーバーフロー配管に接続されているため、シンクに設けた排水管に詰まりが生じた場合、シンクのオーバーフロー口からシンクオーバーフロー配管に流れ込む水を洗面ボウルオーバーフロー配管に流すことができ、別の排水系統を通じて排水管に確実に排水することができる。シンクから水が溢れることはない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図1は、本願発明の対面式厨房装置の一実施形態を示した断面図である。
【0014】
シンク1は、対面式厨房装置のキッチン側に、洗面ボウル2は、対面式厨房装置のリビング・ダイニングルーム側にそれぞれ設けられている。シンク1および洗面ボウル2にはカラン3、4が設けられている。
【0015】
このため、図1に示した対面式厨房装置では、食事前の手洗い、花瓶の水の入れ替え等をリビング・ダイニングルームで行うことができ、使い勝手に優れている。
【0016】
シンク排水管5は、シンク1の底面に備えた排水口に連通し、対面式厨房装置の下方にのびている。シンク排水管5の途中には排水トラップ6が設けられている。洗面ボウル排水管7は、洗面ボウル2の底面に備えた排水口に連通し、シンク排水管5側に向かって水平に曲がり、シンク排水管5にT字状に接続している。洗面ボウル排水管7のシンク排水管5への接続形態は、T字状ばかりでなく、シンク1からの排水が洗面ボウル2に向かうことがなく、また、洗面ボウル2からの排水がシンク1に向かうことがない限り、適宜な形態とすることができ、たとえば、Y字状とすることもできる。また、洗面ボウル排水管7は、排水トラップ6より上流側(一次側)でシンク排水管5に接続している。排水トラップ6の下流側(二次側)で接続すると、シンク排水管5または洗面ボウル排水管7のいずれか片方での排水の影響を他方が少なからず受け、排水トラップ6による封水が不安定になりやすいが、排水トラップ6の上流側で洗面ボウル排水管7をシンク排水管5に接続することで、ともに排水の影響を受けることがなく、排水トラップ6による封水が安定となる。
【0017】
このように、図1に示した対面式厨房装置では、シンク排水管5に排水トラップ6を設け、洗面ボウル排水管7に設ける排水トラップと統合しているため、洗面ボウル排水管7に排水トラップを設ける場合に比べ、シンク1および洗面ボウル2の下部の排水管構造が簡略化され、シンク1および洗面ボウル2の下部の空間が広くなる。空間は、キャビネットの収納スペースとして利用することができ、たとえば、シンク1側または洗面ボウル2側に椅子等を収納することができる。また、シンク1側と洗面ボウル2側の境をなくすことにより、簡易テーブル等のかなり大きな物を収納することも可能となる。
【0018】
また、図1に示した対面式厨房装置では、シンク1のオーバーフロー口8が、洗面ボウル2のオーバーフロー口9より高い位置に配置されている。洗面ボウル2には、オーバーフロー口9と洗面ボウル排水管7とを連通する洗面ボウルオーバーフロー配管10が設けられている。シンク1のオーバーフロー口8からのびるシンクオーバーフロー配管11は、洗面ボウルオーバーフロー配管10に、洗面ボウル2のオーバーフロー口9より低い位置で接続されている。シンクオーバーフロー配管11が洗面ボウルオーバーフロー配管10に統合されている。
【0019】
したがって、シンク1の排水口付近に位置するシンク排水管5の上端部に詰まり12が発生すると、シンク1からの排水は、シンク排水管5を流れにくくなり、シンク1の内部に次第に溜まっていくが、オーバーフロー口8に達すると、オーバーフロー口8からシンクオーバーフロー配管11を流れ、引き続いて洗面ボウルオーバーフロー配管10を流れることができ、洗面ボウル排水管7を通じてシンク排水管5に排水することができる。
【0020】
このように、図1に示した対面式厨房装置では、シンクオーバーフロー配管11が洗面ボウルオーバーフロー配管10と統合されていて、シンクオーバーフロー配管11がシンク排水管5と別の排水系統にあるため、シンク1の排水口近くのシンク排水管5に詰まり12が発生しても、シンク1からの排水をシンクオーバーフロー配管11および洗面ボウルオーバーフロー配管10を経由してシンク排水管5へ導くことができ、確実な排水が可能となっている。水がシンク1から溢れることはない。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本願発明の対面式厨房装置の一実施形態を示した断面図である。
【符号の説明】
【0022】
1 シンク
2 洗面ボウル
3、4 カラン
5 シンク排水管
6 排水トラップ
7 洗面ボウル排水管
8、9 オーバーフロー口
10 洗面ボウルオーバーフロー配管
11 シンクオーバーフロー配管
12 詰まり




 

 


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