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発明の名称 建築板
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−31958(P2007−31958A)
公開日 平成19年2月8日(2007.2.8)
出願番号 特願2005−212763(P2005−212763)
出願日 平成17年7月22日(2005.7.22)
代理人
発明者 橋本 義啓 / 金井 英樹 / 久保田 智芳
要約 課題
MDFの表面に木質化粧単板を接着剤により貼着するに際し、木質化粧単板からMDFへの蒸気の移行を防止することにより、MDFのパンクを防止した木質化粧単板張り建築板を提供することを課題とする。

解決手段
MDF1の表面に透湿防止層3を形成し、該透湿防止層3上に接着剤4を介して木質化粧単板2を載置し、ホットプレスにより貼着一体化するもので、高含水率の木質化粧単板2を用いても、MDF1にパンクを生じることなく貼着することを特徴とする。
特許請求の範囲
【請求項1】
基材であるMDF表面に透湿防止層を形成し、該透湿防止層上に接着剤を介して木質化粧単板を載置し、ホットプレスにより貼着一体化してなる建築板。
【請求項2】
高含水率の木質化粧単板をMDF表面に載置して、ホットプレスする請求項1記載の建築板。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本本発明は、MDF(Medium Density Fiberboard=中密度繊維板)を基材として、その表面に木質化粧単板を貼着一体化してなる建築板に関するものである。
【背景技術】
【0002】
MDFは木材の優れた性質を保有し木材の欠点を除いた加工性の良い材料として、合板、パーチクルボードに代って使用されるようになってきている。即ち、 MDFは、方向性がなく長さ方向と幅方向の強度差が小さくほぼ等く、長さ方向と幅方向の伸縮がほぼ等しいために狂いが生じ難く、幅広の長い板が得られる、という性質がある。更に、MDFは、木材のような節、割れのような欠点がなく表面が平滑な同品質のものが大量に得られる、という特徴がある。又、MDFは、加工性が木材とほぼ同等であり接着等も容易である。一方、MDFは吸湿性があり含水率の変化により、用途によっては反りやネジレが生じる場合がある。
【特許文献1】特開2000−43196号公報(第2頁、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記特許文献1に記載されている木質系化粧板はMDF等を用いた扉などの反りを防止するものであり、MDFを含む木質板の少なくとも裏面に防湿樹脂層が形成され、表側に化粧シートが貼着一体化されたものである。化粧シートとしてはプラスチック系化粧シート、紙系化粧シートが用いられており、特に紙系化粧シートの場合には表面側にも防湿樹脂層を設けている。
【0004】
これに対して本願の図2にあるように木質化粧単板2を合板等の木質板に代わりMDF1に接着剤4を介して直接接着したものがある。同図に示すものは、MDF1に接着剤を塗布後、木質化粧単板2を載置してホットプレスで加熱圧締するものであるが、ホットプレス時に木質化粧単板2に含まれた水分がホットプレスの熱圧により水蒸気となってMDF1に移行する。
【0005】
特に木質化粧単板2の含水率が高い場合には、ホットプレスの熱圧により木質化粧単板2の水分が蒸気となりMDF1に移行するために、MDF1の含水率が高くなる。そのためホットプレスを解圧するときに急激に圧力が下がる結果、MDF1内の水蒸気が膨張しMDF1にパンクを起こし局部的に膨れを生じることがある。
【0006】
これを防止するためにはMDF1に木質化粧単板2を貼着するに際し木質化粧単板2の含水率を少なくし、あるいはホットプレスを一時的に減圧して蒸気を逃がす二度押しプレスを行う必要がある。
【0007】
しかし木質化粧単板2の含水率を減少させると、木質化粧単板2に反り、ネジレあるいは割れが生じる危険性が高く、高価な木質化粧単板2のロスが多くなる。またホットプレスによる二度押しプレスでは、プレス時間が長くなり手間を要するなどの問題点がある。
【0008】
本発明は、これらの問題点をMDFの表面に透湿防止層を設けることにより解決して、MDF1に木質化粧単板2を貼着するもので、優れた外観を有する建築板を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明に係る建築板の第一の特徴構成は、請求項1に記載した如く、基材であるMDF表面に透湿防止層を形成し、該透湿防止層上に接着剤を介して木質化粧単板を載置し、ホットプレスにより貼着一体化してなる点にある。
【0010】
同第二の特徴構成は、請求項2に記載した如く、第一の特徴構成に加えて高含水率の木質化粧単板をMDF表面に載置して、ホットプレスする点にある。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に記載の建築板は前記構成であり、MDFの表面に透湿防止層が形成されているために、高含水率の木質化粧単板をMDFに貼着してもMDFへの蒸気の移行が少ない。したがってホットプレスを用いて木質化粧単板を貼着してもMDFに局部的な膨れ等が生じることが殆んどなく、また二度押しプレスの必要もないので生産工程が容易化される。
【0012】
請求項2に記載の建築板は前記構成であり、含水率50%以上の高含水率の木質化粧単板を用いることが出来るので、フリッチからスライスして得られる木質化粧単板をそのまま乾燥することなく使用できる。そのために木質化粧単板に反り、ネジレ、割れが生じることがなくMDFに貼着することが出来るために木質化粧単板のロスの生じる割合は大幅に減少する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して、詳細に説明する。図1は本発明の実施例を示したものであり、1は基材として用いられるMDFである。2は表面に貼着される木質化粧単板であり、3はMDFの表面に樹脂を塗布することで形成される透湿防止層である。
【0014】
透湿防止層3は酢酸ビニール系樹脂が塗工性の点から適している。酢酸ビニール系樹脂としては酢酸ビニール樹脂のほか酢酸ビニールと塩化ビニールの共重合体、アクリル変性酢酸ビニール樹脂、エチレン酢酸ビニール共重合樹脂その他のものが使用される。その他ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂なども使用することも出来る。また樹脂以外の透湿防止剤としてポリエチレンワックスやパラフィンワックスを樹脂に添加することも透湿防止の効果がある
透湿防止層3を形成する樹脂は塗工性がよく、汚染の生じないもので後工程での刃物の損傷をおこさないものが好ましい。樹脂の塗工は公知のロールコーター、リバースコーター、フローコーター、グラビアコーター等が用いられ塗布量は用途、要求性能によるが50〜60g/■以上塗布される。これにより透湿防止
層3が形成されるが透湿防止層3の厚みが薄いと透湿性が低いためにパンクを生じる危険性があり、厚くなると乾燥時間が長くなり過品質となりコストが高くなる。
【0015】
樹脂が塗布されたMDF1は透湿防止層3を形成するように乾燥工程に送られる。乾燥には乾燥炉を用いるのが一般的であるがMDF1の表面にのみ透湿防止層3を形成するものであるから表面層に熱風を吹き付けることで透湿防止層3を形成する方法を採用すると熱効率が向上する。
【0016】
透湿防止層3が表面に形成されたMDF1は、この透湿防止層3上にホットプレス用の接着剤4が塗布される。ホットプレス用の接着剤4としては木質化粧単板2を貼着するのに用いられる公知の接着剤、たとえばアクリル系接着剤、ウレタン系接着剤、SBR系接着剤等が用いられる。
【0017】
これらの接着剤4は溶液や分散液あるいは溶融物の形でMDF1に塗布される。塗布量は接着剤4の種類あるいは用途等によって異なるが大略60〜170g/■である。塗付方法はロールコーターやスプレイコーターなど公知の方法が使
用される。
【0018】
木質化粧単板2としては一般に表面単板として用いられる美しい木目のスライス単板が用いられる。このうち散孔材であるカバ材等は蒸気が木目を通じて外部に放出されるので50%以上の含水率の木質化粧単板2であっても支障なく貼着出来る。
【0019】
木質化粧単板2が載置されたMDF1は次いでホットプレスに挿入され、加熱圧締される。圧締条件は100〜130℃、圧力は5〜7kg/c■であるがこ
れらは公知の条件であり、木質化粧単板2の種類や厚みにより適宜の条件が採用される。
【0020】
このようにして得られた木質化粧単板2が貼着されたMDF1を基材とする築板の用途に特に制限はない。なお、MDF1の裏面に透湿防止層3を設けることも可能であり扉の面材、建具、壁や床などの建築内装材、家具あるいはテレビ等のキャビネット等の広い範囲での使用が可能である。
【0021】
次に、本発明を実施例により、さらに具体的に説明する。図1に示す構成の建築板を次のようにして製造した。厚み4mmのMDF1を用意し、市販の酢酸ビニール系樹脂を50g/■の割合で塗布した。このとき説明書に従い主剤100
に対し硬化剤5の割合で混入しておりロールコーターで塗布している。樹脂を塗布したMDF1は80℃の熱風炉を約20秒通過さすことで樹脂を乾燥させ、透湿防止層3をMDF1の表面に形成した。次いでロールコーターにてSBR系の接着剤4を100g/■の割合で塗布し、その上に木質化粧単板2をセットした
。木質化粧単板2は厚み0.4mmのカバ材でそのときの含水率は55%であった。木質化粧単板2をセットしたMDF1はホットプレスにて温度120℃、圧力6kg/■の条件下で約40秒圧締し、木質化粧単板2貼り建築板を得た。こ
の建築板の表面には、膨れは見られず良好なものであった。
【0022】
以上に説明したように本発明ではMDF1を基材とし、MDF1表面に透湿防止層3を形成することで木質化粧単板2の含水率調整が容易となりホットプレスでの二度押しプレスが不要となる等、プレス操作が簡易化される。また、木質化粧単板2の含水率調整による木質化粧単板2の反り、ネジレあるいは割れが生じ難くなるので、高価な木質化粧単板2のロスが少なくなり効率よく生産できるものである。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明に係る木質化粧単板を貼着したMDFを用いた建築板の形態例を示す断面図である。
【図2】従来使用されている木質化粧単板を貼着したMDFを用いた建築板の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
【0024】
1 MDF
2 木質化粧単板
3 透湿防止層
4 接着剤




 

 


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