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発明の名称 フィルムガイドの監視装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−45146(P2007−45146A)
公開日 平成19年2月22日(2007.2.22)
出願番号 特願2006−178628(P2006−178628)
出願日 平成18年6月28日(2006.6.28)
代理人 【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武
発明者 ウーヴェ・ピュッシェル / ユルゲン・シェルツィヒ
要約 課題
コーティング装置において、転写フィルムから被印刷材料への、画線部を提供する層の転写を確実に行う。

解決手段
上記課題を解決するために、フィルムガイドを行う領域に、転写フィルム5の存在に対する監視装置を設ける。さらに、フィルムガイド装置と関連させてセンサが設けられる。これらのセンサは、ウェブ状フィルム5を、自由に張設された領域において、あるいは、フィルム方向転換ローラ14などのフィルムガイド装置に当接された状態で検知する。ウェブ状フィルム5はまた、ウェブの張力を計測することによって、ウェブの断裂に関して、さらに転写プロセスに関して、正常な状態にあるかどうか監視される。
特許請求の範囲
【請求項1】
画線部を提供する層を、転写フィルム(5,5')から、接着剤による画線部に対応したコーティングを有する印刷枚葉紙へ転写するための装置であって、該装置は、画線部を提供する層を転写するためのコーティング装置(2)を有してなり、接着剤の塗布が前記コーティング装置(2)内で行われ、前記コーティング装置(2)が、共通の間隙(6,6')を形成する圧胴(4)とプレスローラ(3)と、を有し、さらに前記転写フィルム(5)はフィルムストックロール(8)から前記プレスローラ(3,3')の周囲に、あるいは、前記プレスローラ(3,3')に対してほぼ接線方向にガイド可能であり、それによって、前記転写フィルムのコーティングされた側が、前記圧胴(4)上にガイドされた印刷枚葉紙に載置されると共に、圧力をかけられて前記印刷枚葉紙とともに前記転写間隙(6,6')を介してガイドされ、その結果、前記印刷枚葉紙が前記転写間隙(6,6')から排出された後に、画線部を提供する層の、接着剤が設けられ、かつ、画線部に対応する領域が、前記印刷枚葉紙に固着し、このように使用された前記転写フィルム(5)が、前記転写間隙(6)から排出された後に、フィルム収集装置に供給される装置において、
前記転写フィルム(5,5')を、前記フィルムストックロール(8)から前記転写間隙(6,6')へ、および前記転写間隙(6)から前記フィルム収集装置へガイドするためのフィルムガイド装置が設けられ、前記転写フィルム(5,5')の経路に配設されるか、あるいはフィルムガイド装置に連結されて、前記転写フィルム(5,5')の存在、または前記転写フィルム(5)のウェブ張力、または該ウェブ張力と相関する値を検出するためのセンサ(20,21,23,25)が設けられていることを特徴とする装置。
【請求項2】
フィルムガイド装置として、前記ウェブ状フィルム(5,5')をガイドするために、回転するフィルム方向転換ローラ(14)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
フィルムガイド装置として、前記ウェブ状フィルム(5,5')を概ね同じ高さでガイドするために、平面的および/あるいは固定されたガイド部材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項4】
フィルムガイド装置の一つあるいは複数には、前記ウェブ状フィルム(5,5')に接触しながらガイドする領域に、ウェブ状フィルム(5)の存在を検出するための容量センサ(20)が配設されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の装置。
【請求項5】
フィルムガイド装置の一つあるいは複数には、前記ウェブ状フィルム(5,5')が自由に張設されてガイドされる領域に、ウェブ状フィルム(5,5')の存在を検出するための超音波センサ(21)が配設されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の装置。
【請求項6】
フィルムガイド装置の一つあるいは複数には、前記ウェブ状フィルム(5,5')に接触しながらガイドする領域に、前記一つのあるいは複数のフィルムガイド装置において、前記ウェブ状フィルム(5,5')の方向転換から生じるベアリング応力を検出するための少なくとも一つのセンサ(23,25)が配設されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の装置。
【請求項7】
フィルム方向転換ローラ(14)の一つあるいは複数には、前記フィルム方向転換ローラ(14)の周囲で行われる前記ウェブ状フィルム(5,5')の方向転換から生じる前記ベアリング応力を検出するためのウェブ張力計測装置(23)が配設されていることを特徴とする請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記ウェブ状フィルム(5,5')は計測ローラ(24)において方向転換可能であり、この計測ローラには、前記ウェブ状フィルム(5,5')から計測ローラ(14)に及ぼされるベアリング応力を検出するためのウェブ張力計測装置(23)が配設されていることを特徴とする請求項6に記載の装置。
【請求項9】
前記ウェブ状フィルム(5,5')をダンサーローラ(18)と関連させてガイドすることから生じるベアリング応力を検出するためのウェブ張力計測装置が設けられていることを特徴とする請求項6に記載の装置。
【請求項10】
前記ウェブ状フィルム(5,5')をフィルムストックロール(8)と関連させてガイドすることから生じるベアリング応力を検出するためのウェブ張力計測装置が設けられていることを特徴とする請求項6に記載の装置。
【請求項11】
前記ウェブ状フィルム(5,5')をフィルム収集装置と関連させてガイドすることから生じるベアリング応力を検出するためのウェブ張力計測装置が設けられていることを特徴とする請求項6に記載の装置。
【請求項12】
請求項1ないし請求項11のいずれか1項に記載の装置であって、前記転写フィルム(5)が、幅の比較的小さい1つあるいは複数の分割ウェブ状フィルムに分けられ、該分割ウェブ状フィルムは互いに平行状態で前記転写間隙に供給され、各分割ウェブ状フィルムに、あるいは複数の分割ウェブ状フィルムに共通に、ウェブ状フィルム(5,5')の存在を検出するためのセンサ(20,21,23,25)が配設されることを特徴とする装置。
【請求項13】
請求項1ないし請求項12のいずれか1項に記載の装置であって、ウェブ状フィルム(5,5')の存在を検出するための前記センサ(20,21,23,25)によって発信される信号が、前記印刷機の機械制御部および/またはモジュール式コーティング装置(2)の制御部に供給可能であり、前記機械制御部により、検出された前記信号に基づいて、前記機械が停止させられるか、または前記ウェブ状フィルム(5,5')のウェブの張力が制御されることを特徴とする装置。
【請求項14】
請求項13に記載の装置であって、ウェブ状フィルム(5,5')の存在を検出するための前記センサ(20,21,23,25)によって発信される前記信号が、前記ウェブ状フィルム(5,5')の、フィルムストックロール(8)および/あるいはフィルム収集装置と関連させて、ロール駆動部(7)および/あるいは前記ダンサーローラ(18)の調整部および/あるいは制動装置を制御するための装置に供給可能であることを特徴とする装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1のおいて書き部分に記載の、担体フィルムから印刷枚葉紙へ画線部提供層を転写するための装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
フィルム転写法を用いて印刷枚葉紙上に金属層を製造することは周知である。例として特許文献1には、印刷材料およびこのような材料を用いる印刷装置が記載されている。当該文献には、給紙装置と排紙装置を有し、これら二つの機構の間に複数の印刷装置と1つのコーティング装置が設けられてなる枚葉紙加工機が示されている。これらの印刷装置の少なくとも一つにおいては、平版印刷法を用いて接着剤パターンが塗布される。この接着剤パターンはコールドプレス法によって塗布され、画線部を提供する特定の主題部を表している。前記の印刷装置に続いて設けられた、圧胴およびプレスローラを有してなるコーティング装置にはフィルムガイドが設けられている。このフィルムガイドは、フィルムストックロールからフィルムストリップまたは転写フィルムを、コーティング装置の圧胴とプレスローラとの間に設けられた転写間隙を介してガイドするという構想のもとに形成されている。フィルムストリップはコーティング装置から出た後、排出側で再び巻き付けられる。転写フィルムは担体層を有し、この担体層の上にたとえばアルミニウムから成る金属層のような画線部提供層を設けることができる。金属層と担体フィルムとの間に分離層を設けることも可能である。分離層は金属層を担体層から剥離可能とするために設けられる。
【0003】
印刷枚葉紙を搬送して印刷装置を通過させる際に、各印刷枚葉紙には接着剤パターンが塗布される。その後、印刷枚葉紙はコーティング装置を通過するようにガイドされるが、その際にプレスローラを用いて、圧胴に載置された印刷枚葉紙をフィルム材料と結合させる。このとき下方に向けて設けられた金属層は、印刷枚葉紙の接着剤が塗布された領域と密接に結合される。印刷枚葉紙をさらに搬送すると、金属層は接着剤が塗布された領域のみに付着する。すなわち、接着剤パターンの領域では、担体フィルムから金属層が剥離される。そしてこのように消費された転写フィルムは再び巻き付けられる。印刷枚葉紙はコーティングされた状態で排出される。前記のようなコーティング装置を、たとえば印刷機の印刷装置において用いることは周知である。このような周知の装置の不利な点は、これらのコーティング装置を臨機応変に使用できないこと、および、転写フィルムは供給するのに費用がかさむと共に扱いが困難であることが挙げられる。
【特許文献1】欧州特許第0 569 520号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記理由から、本発明の課題は、印刷枚葉紙の上に、たとえば金属被覆層のような画線部提供層を、確実かつ経済的に転写できる装置を提供することである。このような装置は簡単に操作できるものでなくてはならない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記の課題は、請求項1に記載の特徴を有する装置によって解決される。
【0006】
転写フィルムをガイドするために供給装置が好適に使用される。供給装置において、転写フィルムは転写間隙に向かって供給される間、および転写間隙を出てから搬送される間にセンサを用いて監視される。
【0007】
転写フィルムを供給および搬出するための同属の装置は、ガイドローラあるいは固定されたガイド装置のような種類のガイド装置を好適に有しており、これらの装置を用いて転写間隙に向かっての供給、および転写間隙を出てからの搬送が容易に行われる。
【0008】
ウェブ状フィルムのウェブ断裂は、超音波センサを用い、自由に(非接触で)ガイドされる区間においてウェブ状フィルムを直接的に検知することにより検出できる。
【0009】
ウェブの断裂は、容量センサを用い、ウェブ状フィルムのガイドを接触を伴いながら行う部材に対して、直接的な検知を行うことによっても検出できる。
【0010】
ウェブの断裂はまた、ウェブ張力計測装置を介して間接的に監視することもできる。このような計測装置においては、ウェブまたはコーティングフィルムが巻き付けられた計測ローラの、ラジアル方向にかかる軸受け力を計測することによって、ウェブ状フィルムの存在を検出することができる。計測増幅器を介して、電気信号が分析される。運転中のウェブの引張り力が、最小値を下回ったり、最大値を上回ったりして、設定された値と異なるとき、それはフィルムの断裂あるいは過負荷として評価され、印刷機の制御部に供給される。計測装置を取付け可能な場所としては、巻付け装置あるいは繰り出し装置の、フィルムガイドローラの領域、あるいはダンサーローラが挙げられる。
【0011】
転写フィルムを、より幅の狭い単一あるいは複数の分割ウェブ状フィルムに分けることによって、フィルムの使用を向上させる必要がある場合に、前記の装置を好適に用いることができる。前記の方法と組み合わせることによって、異なる種類のフィルムを並行状態で用いることができる。
【0012】
コーティング方法の効率性を保証するために、フィルムの給送を制御して、画線部提供層あるいは金属被覆層の転写が行われない場合には、転写フィルムを停止させることができる。このような応用例においても、フィルム断裂を監視することは特に有利である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明を図に基づいて以下により詳しく説明する。
【0014】
図1には枚葉紙加工機が、本図の場合には印刷機が示され、この印刷機は少なくとも2つの印刷装置からなっている。これら2つの印刷装置は、以下の目的のために用いられる。
・印刷枚葉紙にまず、画線部を提供する接着剤パターンを設ける(塗布装置1)。
・続いて後続の印刷装置において、印刷枚葉紙と共に転写フィルム5を転写間隙6を介してガイドし、転写フィルム5を転写間隙6において印刷枚葉紙に押し付ける(コーティング装置2)。
【0015】
塗布装置1は、インキ装置11、版胴12、ブランケット胴13、枚葉紙をガイドする圧胴4を有してなる周知のオフセット印刷装置であってもよい。塗布装置1はまた、いわゆるモジュール型コーティング装置であってもよく、その場合、ブランケット胴13が版胴として形成されている。この版胴は凸版印刷としての印刷版を好適に担持している。版胴には、インキ装置11の代わりに、たとえばチャンバドクタ機構あるいはローラ配量機構として形成された装置により、インキあるいは接着剤が供給される。
【0016】
コーティング装置2の転写間隙6は、プレスローラ3と圧胴4とによって形成される。この場合、プレスローラ3はオフセット印刷装置のブランケット胴に対応し、圧胴4はオフセット印刷装置の圧胴に対応することもある。また、プレスローラ3は枚葉紙印刷機のモジュール型コーティング装置の版胴に対応し、圧胴4は枚葉紙印刷機のモジュール型コーティング装置の圧胴に対応することもある。
【0017】
さらに、いわゆるカレンダ装置が後置される場合もある。
【0018】
コールドフィルムコーティングを支援するため、個々の印刷間隙あるいは転写間隙6に対して乾燥器16を後置することができる。これにより、塗布された接着剤を前もって乾燥させたり、コーティングを設けた後に接着剤を乾燥させたりすることができる。このような構成は、いわゆる紫外線(UV)硬化性の接着剤を用いる場合、特に考慮される。紫外線硬化性の接着剤は、紫外線を照射されると反応を起こして硬化する媒質であって、迅速に乾燥し、フィルム材料などの困難を伴う下地の上にも用いることができる。
【0019】
また、転写間隙6に対して検査装置17を後置することもできる。このような検査装置はコーティングの品質と完全性を点検するためのものである。カメラ技術を用いて印刷枚葉紙を撮影(このような撮影は好適には行ごとに実施される)し、それによって現実の画線部内容を許容可能な枚葉紙の画線部と比較し、エラーを点検することができる。
【0020】
転写フィルム5は複数の層をなして構成されている。転写フィルムは担体層を有し、担体層の上には分離層を介して画線部提供層が設けられている。分離層は画線部提供層を担体層から剥がすことをより簡単に行うために用いられる。画線部提供層とは、たとえば金属被覆層または光沢層またはテクスチャ加工層またはインキ付けされた層あるいは一つもしくは複数の画線部パターンを含む層などである。フィルムストックロール8はコーティング装置2の枚葉紙供給側に配設されている。フィルムストックロール8は回転駆動部7を有する。回転駆動部7は、転写フィルムを連続的に制御しながらコーティング装置2に供給するために必要であり、そのような理由から制御可能となっている。フィルム供給領域にはまた、方向転換ローラもしくはテンションローラが設けられている。これにより、転写フィルムのウェブ状フィルムはプレスローラ3に対して、常に同じ張力で保持される。印刷装置の排出側にはフィルム収集ロール9が配されている。フィルム収集ロール9には、使用されたフィルム材料が再び巻き付けられる。フィルム収集ロールにも、最適化された生産を行うために、制御可能な回転駆動部7を設けることができる。転写フィルム5は概ね、排出側では同様の回転駆動部7によって移動され、流入側ではブレーキを用いて強く張られる。金属被覆層などの画線部提供層を印刷用紙に転写する工程は、プレスローラ3と圧胴との間の転写間隙6において行われる。プレスローラ3はオフセット印刷装置のブランケット胴であってもよい。プレスローラ3はまた、モジュール型コーティング装置の版胴であってもよい。重要なのは、プレスローラ3、すなわちブランケット胴もしくは版胴の表面に、圧縮性を有し、緩衝性のある部材が設けられていることである。
【0021】
図1に概略的に示すとおり、塗布装置1に設けられたプレスローラ3'もまた、ブランケット胴13と圧胴4との間の転写間隙に対して後置されるとともに、圧胴4に配設される。プレスローラ3'によって、圧胴4に設けられた枚葉紙上に転写フィルム5'を載置することができ、そのような枚葉紙では画線部を提供する接着剤の塗布の直後に、画線部提供層または金属被覆層を設けることができる。
【0022】
プレスローラ3にはしたがって、プラスチックコーティングなどとしてのプレス張設材10を設ける必要がある。このようなプレス張設材は、ゴムブランケットまたは印刷ブランケットに比肩すべきものである。プレス張設材10は胴溝において、緊締装置に係留される。転写間隙6における転写特性を向上させるため、プレス張設材10には、目的に合わせた弾力性が与えられている。このような弾力性を、場合によっては、圧縮可能な中間層において発揮させることもできる。このような弾力性は、プレス張設材と同様に、プレスローラに用いることができる、従来のゴムブランケットまたは印刷ブランケットにおける弾力性と同様であるか、または従来のゴムブランケットまたは印刷ブランケットにおける弾力性よりも小さいことが好ましい。前記の圧縮可能性は、従来の圧縮可能な印刷ブランケットを用いて実現することができる。また、硬い印刷ブランケットと、柔らかな下地とを組み合わせた張設材を用いてもよい。さらに、プレスローラ3に直接、あるいはプレス張設材10の上に、限定されたプレス面を設けることも可能である。このような限定されたプレス面は、プレス張設材10の表面を加工して作ることもできるし、プレス張設材10の材料からなる部分面として、プレスローラ3に対して付加的に固定することもできる。
【0023】
コーティング方法の効率を確実なものにするため、フィルムストックロール8から、転写間隙6およびフィルム収集ロール9への転写フィルム5のフィルムの給送を制御し、画線部提供層の転写を行ってはいけない場合には、可能な限り転写フィルム5を停止させる。前記の点に関して、転写フィルム5の制御は以下のように行われる。すなわち、枚葉紙をガイドする圧胴4のくわえが収容されている胴溝を通過する際に、フィルムの給送が停止される。くわえは圧胴4に設けられた印刷枚葉紙を保持するものである。プレスローラ3もまた、胴溝を有している。胴溝の領域では、プレスローラ3(ブランケット胴)と圧胴4とが互いに押し付けられることはない。これら2つの胴が前記の胴溝を有しているからである。その後、プレスローラ3は転写フィルム5の下方をスライドするように通過する一方、転写フィルム5はプレスローラ3と圧胴4との間で自由に張設された状態となる。この状態は、いわゆる印刷開始部において胴溝が終結し、転写フィルム5が、プレスローラ3と圧胴4との間に、印刷枚葉紙を封入した状態で新たに挟み込まれるまで持続する。続いて転写フィルム5はさらに搬送される。フィルムの給送のクロック動作は、フィルムストックロール8またはフィルム収集ロール9の必然的な加速または減速に応じて、胴溝の溝縁部に対して設定されるクロック動作よりも、いくぶん早く開始あるいは停止する。たとえば図1に記載されているような、いわゆるダンサーローラ18を介して行われる、レスポンスの早いクロック動作システムにおいては、フィルムストックロール8またはフィルム収集ロール9の回転駆動部7の制御が不要な場合もある。
【0024】
しかしながら、同属の装置は基本的に、転写フィルム5のための給送制御装置を有している。このような給送制御装置によって、胴溝が通過する間は、少なくともプレスローラ3と圧胴4との間にあるフィルム部分は静止させられる。
【0025】
前記のような種類のフィルムの利用は、以下のようにしてさらに改良される。すなわち、転写フィルム5を幅のより小さい一つまたは複数の分割ウェブ状フィルムに分ける。こうすることにより、これらの分割ウェブ状フィルムのそれぞれのフィルム送りをクロック作動させるための単一または複数の装置を用いて、相応に制御を行った場合、1枚の枚葉紙内でゾーンごとにコーティング領域の長さが異なっていても、転写フィルムの利用を向上させることができる。そのためには、各分割ウェブ状フィルムを、画線部を提供する表面層が塗布されるべき領域に、正確に搬送しなければならない。コーティングすべきでない領域において各分割ウェブ状フィルムは、その他の分割ウェブ状フィルムとは独立して停止され、その結果、不要なフィルムの消費が起こらない。
【0026】
フィルム転写のために使用されるコーティング装置2の内部には、転写フィルム5のためのウェブガイドが示されている。ウェブガイドは主にフィルムガイドローラ14を有し、これらのフィルムガイドローラによって、転写フィルム5が転写間隙6に導入されるとともに転写間隙から導出される。このときコーティング装置2に設けられている保護装置15に、フィルムガイドに応じて開口部を設ける必要がある。これらの開口部の形成は、ウェブ状フィルム5の導入および導出を容易に行うことができ、かつ同時に、保護装置の保護機能を全面的に保持するようになされる。
【0027】
図1にウェブガイドの3つの変化形態を示す。
a.転写フィルム5は、コーティング装置2の、塗布装置1に対向する側から、転写間隙6に向かって搬送され、プレスローラ3に対してほぼ接線方向に、転写間隙6を介してガイドされ、反対側に導出される。
b.転写フィルム5(点線で図示)は、コーティング装置2の、塗布装置1から離れた側から、プレスローラ3に向かって搬送され、プレスローラ3を周回し、転写間隙6を介してガイドされ、再び同じ側に導出される。
c.転写フィルム5'(点線で図示)は、塗布装置1において、印刷装置の、枚葉紙供給から離れた側で、プレスローラ3'と圧胴4との間の転写間隙6'に向かって搬送され、この転写間隙から再び搬出され、転写間隙6'はインキ印刷または接着剤印刷に用いられる、ブランケット胴13と圧胴4との間の印刷間隙に後置されている。
【0028】
図1には主たる変化形態として、プレスローラ3あるいはプレスローラ3への巻き付けに対する、プレスローラ3と圧胴4との間のほぼ接線方向のフィルムガイドが90°よりも小さくされている。こうすることによって、プレスローラ3にウェブ状フィルム5を規定どおりに載置させると共に、溝を通過する間、転写間隙6においてフィルムのクロック動作あるいはフィルムの停止を行うために、また、細長いウェブ状フィルム5を使用するために必要となる前提条件が達成されなければならない。
【0029】
本願が扱う、転写フィルム5における、ウェブ断裂を認識する問題は、製造工程にとって重大な意味を持つものである。まず、転写フィルム5が転写間隙6に供給されなくなったとき、それを速やかに認識することが重要である。そのような場合には、フィルムの転写が行われなくなり、必然的に印刷損紙が発生するためである。運転の安全性に関してさらに重要な点は、転写間隙6からウェブ状フィルム5が連続的に搬出されるのを検出することである。とりわけ前記のバリエーションa.およびb.によるウェブガイドを行う場合、転写間隙6を出た後にウェブ断裂が生じると、転写フィルム5がプレスローラ3に固着した状態でプレスローラの周囲に巻き付き、プレスローラ3に巻き取られる可能性もある。巻き付けられた転写フィルム6がある一定の厚みを超えると、コーティング装置2において機械に損傷を及ぼすおそれがある。
【0030】
したがって図2および図3に示す第1の変化形態では、フィルムガイドローラ14における、あるいはフィルムガイドローラの間での転写フィルム5の搬送を、容量センサ20または超音波センサ21を用いて行うことができる。
【0031】
図2に示すように、ウェブ断裂は容量センサ20を用いて検知することができる。本図の場合、走査ビーム22がフィルムガイドローラ14の表面14'を検知する。フィルムガイドローラの表面からは、該表面に転写フィルム5が存在するか否かに応じて、異なる信号が返される。容量センサ20は平板コンデンサの作動に基づくものである。容量センサにおいては、転写フィルム5が導体であるか否かは問題ではない。そのため、容量センサ20はフィルムの搬入側あるいは搬出側において、非常に適切なものである。搬入側において、未使用のフィルムが導体であり、使用後にベースフィルムから金属被覆層が剥離することによって、導体でなくなる場合もある。容量センサ20は金属表面に対して一定の距離を有して、たとえばフィルムガイドローラに対向配置される。出力信号はウェブ断裂のレベルに応じて検出される。転写フィルム5がセンサ20とフィルムガイドローラ14との間の間隙を通過すると、信号の値が変化する。このような信号の差異をフィルム断裂あるいはウェブ断裂の検出に用いることができる。
【0032】
図3によれば、超音波センサ21は分割された構成部材を用いて構成され、フィルムガイドローラ14の間に張設されたウェブ状フィルム5の部分に向けられる。超音波センサはウェブ状フィルム5が、該ウェブ状フィルムに向けられた超音波センサ21の走査ビーム22内にある限りにおいてのみ信号を受信する。場合によっては、送信器と受信器を互いに分離して、ウェブ状フィルム5に対して配設することもできる。ウェブ断裂の検出は、ケーシング内に遮蔽された超音波センサ21を用いて行うこともできる。超音波センサ21の原理は、走査ビーム22として出力され、ウェブ状フィルム5の表面で反射される超音波を利用している。受信された信号に対する、経時的変化は一定の経路に対応する。取付け場所としては、2つのフィルムガイドローラ14の間の位置が好適である。そのような場所に取り付けるときは、ウェブ状フィルム5の下側では反射を行う次の表面までの距離を比較的大きくする必要があると思われる。このようにすれば、ウェブ状フィルム5が存在しないときに、信号の遅延時間をフィルム断裂あるいはウェブ断裂の評価に用いることができる。
【0033】
使用されることの多い光電セルに比べて、容量センサあるいは超音波センサ20,21は、散乱光または通過光の反射に対して感受性が小さい。変化するフィルムに適合させる必要もない。さらに、送信器と受信器を、場所を節約するために1つのケーシングに設置することもできる。このような構成はまた、保守の手間がかからず、洗浄が容易である。
【0034】
一般にウェブ状フィルム5のセンサによる検出は、平面的に構成され、固定されたフィルムガイド装置の領域でも行うことができる。そのために、転写フィルム5の存在を検出するためのセンサ20,21が、このようなフィルムガイド装置に対向して、あるいはフィルムガイド装置の自由空間に設けられ、発生される信号が前記のように評価される。
【0035】
したがって図4および図5に示す第2の変化形態では、転写フィルム5の搬送はフィルムガイドローラ14に接して、あるいはフィルムガイドローラの間で、ウェブ状フィルム5のウェブ張力の監視装置によって監視される。
【0036】
ウェブ状フィルムのガイドにおいては、さらに1つあるいは複数のウェブ張力計測装置23,25が設けられ、これらの計測装置は負荷検出装置を有している。このような計測の原理は、ガイドローラに巻き付けられるウェブ状フィルム5が取り去られる方向に対してほぼ中心において、ガイドローラのラジアル方向のシャフトフォースを計測することに基づいている。このような計測においては、計測された力が所定の閾値を下回るように顕著に下降した場合、フィルム断裂あるいはウェブ断裂が検出される。
【0037】
図4においては、ウェブ張力計測装置23はウェブ状フィルム5のウェブガイドのフィルム方向転換ローラ14に設けることができる。このとき、内側において、本図では直角になされるウェブ状フィルム5の方向転換に対して、好適に45°をなしてフィルム方向転換ローラ14の軸受けに及ぼされるベアリング応力が検出される。
【0038】
図5によれば、ウェブ張力計測装置25はウェブ状フィルム5のウェブガイドの内側において、特定の計測ローラ24に設けることもできる。このとき、計測ローラ24の軸受けに及ぼされるウェブ状フィルム5のベアリング応力は、好適に角二等分線に対応する角度に対して、ウェブ状フィルム5の方向転換されるウェブガイドの内側において検出される。このようにして、フィルム方向転換ローラ14の軸受けを複雑にしないで済む。
【0039】
ウェブ張力計測装置23はウェブ状フィルム5のウェブガイドの内側において、好適にダンサーローラ18に設けることもできる。ダンサーローラがウェブの張力の維持のために用いられるからである。この場合、ウェブ張力の変化に対する適合応力のみを検出するのではなく、ウェブ張力を有意な方法で定性的および/または定量的に検出することもできる。
【0040】
一般にベアリング応力の計測は、平面的に構成され、固定されたフィルムガイド装置の領域でも行うことができる。そのために、方向転換されたウェブ状フィルムによる負荷から得られるベアリング応力を検出するためのセンサが、フレームに固定されたホルダに対向して設けられ、発生される信号が前記のように評価される。
【0041】
前記のような複数の解決法においては、計測増幅器を介してウェブ張力計測装置23,25の電気信号が評価される。このような評価のためには、さまざまな運転状態が可能である。
1.運転中にウェブ張力が所定の最小値を上回る場合、このような信号はウェブ状フィルム5が存在するものとして評価され、機械の制御部に供給される。
2.所定のウェブ張力の最大値を超過した場合、対処措置がとられる。すなわち、ダンサーローラ18、あるいはフィルムストックロール8もしくはフィルム収集ロール9のローラ駆動部7を介して、ウェブ張力を減少させる。こうすることによって許容されないウェブの伸張やウェブの断裂が回避される。
3.所定のウェブ張力の最小値を下回った場合、対処措置がとられる。すなわち、ウェブ張力制御がまだ作動しているかどうかを点検する。同様に、ダンサーローラ18、あるいは制動装置を介して、ウェブ張力を再び増大させることができる。ウェブ張力が再び増大しない場合、ウェブの断裂が検出される。
【0042】
ウェブ張力に関して、特に前記のような評価に関連して、実際値として付加的に得られる情報は、印刷プロセスまたは転写プロセスの制御のために用いられる。そのために、ウェブ断裂監視装置のためのシステムが印刷機のコントロールステーションに接続可能となっている。コントロールステーションを介して、最大ウェブ張力および最小ウェブ張力のための設定値を入力することができる。このような設定値は、使用される転写フィルム5の種類、モジュール型コーティング装置2における印刷あるいは転写の条件、すなわち被印刷材料、接着剤、あるいはプレス張設材の特性に関連する条件に依存しうるものである。必要なデータはインタフェースを介して、フィルムストックロールにおいて、データ媒体から直接に読み込まれ、モジュール型コーティング装置2に設けられた転写プロセス調整部から得られるパラメータ値を用いて変化させられる。
【0043】
ウェブ張力計測装置23,25を有してなる計測装置が取り付けられる場所は、フィルム収集ロール9もしくは巻付け装置、フィルムストックロール8もしくは繰り出し装置、フィルムガイドローラ14の領域、あるいは、ダンサーローラ18である。
【0044】
センサ20,21あるいはウェブ張力計測装置23,25は、複数の分割ウェブ状フィルムを用いた場合、それらの分割ウェブ状フィルムのそれぞれに配設することができる。その場合、簡略化を意図して、複数の分割ウェブ状フィルムを共通に監視することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】フィルム転写装置を有してなる印刷機の概略図である。
【図2】本発明に係るフィルムを監視するための装置の図である。
【図3】本発明に係るフィルムを監視するための装置の図である。
【図4】本発明に係るフィルムを監視するための装置の図である。
【図5】本発明に係るフィルムを監視するための装置の図である。
【符号の説明】
【0046】
1 塗布装置
2 コーティング装置
3,3' プレスローラ
4 圧胴
5,5' 転写フィルム/ウェブ状フィルム
6,6' 転写間隙
7 ロール駆動部
8 フィルムストックロール
9 フィルム収集ロール
10 プレス張設材
11 インキ装置
12 版胴
13 ゴム胴
14 フィルムガイドローラ
15 印刷装置の保護装置
16 乾燥器
17 検査装置
18 ダンサーローラ
19 走査ビーム
20 容量センサ
21 超音波センサ
22 走査ビーム
23 ウェブ張力計測装置
24 計測ローラ
25 ウェブ張力計測装置




 

 


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