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発明の名称 加工機および加工機の運転方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−22079(P2007−22079A)
公開日 平成19年2月1日(2007.2.1)
出願番号 特願2006−190579(P2006−190579)
出願日 平成18年7月11日(2006.7.11)
代理人 【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武
発明者 ヨアヒム・ブリュメール / トニ・エールハルト / ベルント・リントナー / クラウス−ペーター・ライヒャルト / ミヒャエル・ロテール / ヘルムート・シルト / ホルガー・ヴィーゼ
要約 課題
本加工機、および、個別に駆動される、版をつけた少なくとも一つの胴を備える加工機の運転方法を提供する。

解決手段
制御装置が、安全に関わるできごとが発生すると直ちに、印刷装置1においては、主駆動装置およびギヤトレインにより駆動されるゴム胴8と、独自の駆動装置で個別駆動装置により駆動可能なそれぞれのプレート胴10との間の、または、塗工装置2においては、主駆動装置およびギヤトレインにより駆動され、版胴9に割り当てられた枚葉紙ガイド胴6と、独自の駆動装置で個別駆動装置により駆動可能なそれぞれの版胴9との間の同期運転を指令する。制御装置が、それぞれの印刷装置1のゴム胴8とプレート胴10との間の、または、それぞれの塗工装置2の枚葉紙ガイド胴6と版胴9との間のそれぞれのクラッチを摩擦接続でつなげ、プレート胴10または版胴9の個別駆動装置をトルクレスに連結する。
特許請求の範囲
【請求項1】
加工機、特に枚葉紙印刷機または塗工機であって、少なくとも一つの印刷装置/塗工装置を備え、各印刷装置/塗工装置には、それぞれ一つの版をつけた、個別駆動装置に連結されたプレート胴または版胴が備わっており、このプレート胴/版胴は、枚葉紙搬送用の胴およびドラム(枚葉紙ガイド胴)のギヤトレインに、および印刷装置においてはさらにゴム胴に対して作用する主駆動装置から機械的に連結解除されていて、指令により枚葉紙ガイド胴およびゴム胴に対して駆動可能であり、また、このプレート胴または版胴はそれぞれ少なくとも一つのクラッチを介してギヤトレイン付き主駆動装置に連結・連結解除可能であり、
安全に関わるできごとが発生すると直ちに、
−印刷装置(1)においては、主駆動装置およびギヤトレインにより駆動される胴(6、8)と、独自の駆動装置で個別駆動装置(M)により駆動可能なそれぞれのプレート胴(10)との間の、または、
−塗工装置(2)においては、主駆動装置およびギヤトレインにより駆動され、版胴(9)に割り当てられた枚葉紙ガイド胴(6)と、独自の駆動装置で個別駆動装置(M)により駆動可能なそれぞれの版胴(9)との間の
同期運転を、制御装置(18)が、
−それぞれの印刷装置(1)の胴(6、8)とプレート胴(10)との間の、または、
−それぞれの塗工装置(2)の枚葉紙ガイド胴(6)と版胴(9)との間の
それぞれのクラッチ(15)を摩擦接続でつなぎ、プレート胴(10)または版胴(9)の個別駆動装置(M)をトルクレスで連結することにより、指令する制御装置(18)を特徴とする加工機。
【請求項2】
請求項1に記載の加工機であって、
印刷装置(1)のプレート胴(10)に、自由に回転可能な歯車(14)が配置されていること、この歯車(14)が、ゴム胴(8)に固定されたゴム胴歯車(13)を備えており、このゴム胴歯車に主駆動装置およびギヤトレインにより駆動力(16)が供給され、常にかみ合っていること、摩擦接続するクラッチ(15)が、第1連結状態においては歯車(14)と連結され、第2連結状態においては歯車(14)から連結解除されていることを特徴とする加工機。
【請求項3】
請求項1に記載の加工機であって、
塗工装置(2)の版胴(9)に自由に回転可能な歯車(14)が配置されていること、この歯車(14)が、版胴(9)に隣接する枚葉紙ガイド胴(6)に固定された枚葉紙ガイド胴歯車(17)を備えており、この枚葉紙ガイド胴歯車に、主駆動装置およびギヤトレインにより駆動力(16)が供給され、常にかみ合っていること、摩擦接続するクラッチ(15)が、第1連結状態においては歯車(14)と連結され、第2連結状態においては歯車(14)から連結解除されていることを特徴とする加工機。
【請求項4】
請求項1に記載の加工機であって、
制御装置(18)が、安全に関わるできごとが発生すると直ちに、
−印刷装置(1)においては、主駆動装置およびギヤトレインにより駆動されるゴム胴(8)と、独自の駆動装置で個別駆動装置(M)により駆動可能なそれぞれのプレート胴(10)との間の、または、
−塗工装置(2)においては、主駆動装置およびギヤトレインにより駆動され、版胴(9)に割り当てられた枚葉紙ガイド胴(6)と、独自の駆動装置で個別駆動装置(M)により駆動可能なそれぞれの版胴(9)との間の
同期運転を、制御装置(18)が、
−それぞれの印刷装置(1)のゴム胴(8)とプレート胴(10)との間の、または、
−それぞれの塗工装置(2)の枚葉紙ガイド胴(6)と版胴(9)との間の
それぞれのクラッチ(15)を摩擦接続でつなげ、プレート胴(10)または版胴(9)の個別駆動装置(M)をトルクレスに連結することにより、指令することを特徴とする加工機。
【請求項5】
請求項1に記載の加工機であって、
クラッチ(15)が摩擦接続でつながっているとき、ゴム胴(8)または版胴(9)が圧力オフ・ポジションに移動可能であることを特徴とする加工機。
【請求項6】
加工機、特に少なくとも一つの印刷装置/塗工装置を備える枚葉紙印刷機または塗工機を運転するための方法であって、各印刷装置/塗工装置はそれぞれ、個別駆動装置に連結された、版をつけた一つのプレート胴または版胴を備えており、このプレート胴/版胴は、枚葉紙搬送のための胴およびドラム(枚葉紙ガイド胴)のギヤトレインに、印刷装置においてはゴム胴に作用する主駆動装置から機械的に連結解除されており、指令により枚葉紙ガイド胴およびゴム胴に対して駆動可能であり、プレート胴または版胴はそれぞれ少なくとも一つのクラッチを介してギヤトレイン付き主駆動装置と連結・連結解除可能であり、
安全に関わるできごとが存在するかどうかが監視されており、このとき、安全に関わるできごとが発生すると直ちに制御装置は、印刷装置または塗工装置の、主駆動装置およびギヤトレインにより駆動される胴と、独自の駆動装置で個別駆動装置により駆動されるそれぞれのプレート胴または版胴との間の同期運転を指令するが、これは、
−枚葉紙ガイド胴またはゴム胴とそれぞれの印刷装置のプレート胴との間の、または、
−枚葉紙ガイド胴とそれぞれの塗工装置の版胴との間の
それぞれのクラッチが摩擦接続でつながり、また、プレート胴または版胴の個別駆動装置がトルクレスで連結することにより行われることを特徴とする方法。
【請求項7】
加工機、特に少なくとも一つの印刷装置/塗工装置を備える枚葉紙印刷機または塗工機を運転するための方法であって、各印刷装置/塗工装置はそれぞれ、個別駆動装置に連結された、版をつけた一つのプレート胴または版胴を備えており、このプレート胴/版胴は、枚葉紙搬送のための胴およびドラム(枚葉紙ガイド胴)のギヤトレインに、印刷装置においてはゴム胴に作用する主駆動装置から機械的に連結解除されており、指令により枚葉紙ガイド胴およびゴム胴に対して駆動可能であり、
安全に関わるできごとが存在するかどうかが監視されており、このとき、安全に関わるできごとが発生すると直ちに制御装置は、それぞれ独自の駆動装置で個別駆動装置により駆動されるプレート胴または版胴にブレーキフォースをかけるよう指令するが、これは、フレームに固定されたそれぞれ一つのブレーキ装置が、それぞれの印刷装置のプレート胴またはそれぞれの塗工装置の版胴に、摩擦接続でブレーキをかけ、プレート胴または版胴の個別駆動装置をトルクレスで連結することにより行われることを特徴とする方法。
【請求項8】
加工機、特に少なくとも一つの印刷装置/塗工装置を備える枚葉紙印刷機または塗工機を運転するための方法であって、各印刷装置/塗工装置はそれぞれ、個別駆動装置に連結された、版をつけた一つのプレート胴または版胴を備えており、このプレート胴/版胴は、枚葉紙搬送のための胴およびドラム(枚葉紙ガイド胴)のギヤトレインに、印刷装置においてはゴム胴に作用する主駆動装置から機械的に連結解除されており、指令により枚葉紙ガイド胴およびゴム胴に対して駆動可能であり、
安全に関わるできごとが存在するかどうかが監視されており、このとき、安全に関わるできごとが発生すると直ちに制御装置は、印刷装置または塗工装置の、主駆動装置およびギヤトレインにより駆動される胴と、独自の駆動装置で個別駆動装置により駆動されるそれぞれのプレート胴または版胴との間の同期運転を行うよう指令するが、これは、第1の摩擦接続によりプレート胴と接触可能なゴム胴が、第2の摩擦接続においてそれぞれの印刷装置の枚葉紙ガイド胴に、または、版胴が摩擦接続でそれぞれの塗工装置の枚葉紙ガイド胴に接触し、また、プレート胴または版胴の個別駆動装置がトルクレスで連結されることにより行われることを特徴とする方法。
【請求項9】
加工機、特に少なくとも一つの印刷装置/塗工装置を備える枚葉紙印刷機または塗工機を運転するための方法であって、各印刷装置/塗工装置はそれぞれ、個別駆動装置に連結された、版をつけた一つのプレート胴または版胴を備えており、このプレート胴/版胴は、枚葉紙搬送のための胴およびドラム(枚葉紙ガイド胴)のギヤトレインに、印刷装置においてはゴム胴に作用する主駆動装置から機械的に連結解除されており、指令により枚葉紙ガイド胴およびゴム胴に対して駆動可能であり、
安全に関わるできごとが存在するかどうかが監視されており、このとき、安全に関わるできごとが発生すると直ちに制御装置は、印刷装置または塗工装置の、主駆動装置およびギヤトレインにより駆動される胴と、独自の駆動装置で個別駆動装置により駆動されるそれぞれのプレート胴または版胴との間の同期運転を行うよう指令するが、これは、インキ装置および/あるいは湿し装置の少なくとも一つのコーティングローラを、摩擦接続によりそれぞれの印刷装置のプレート胴に、または、メータリング装置の少なくとも一つのコーティングローラを、摩擦接続によりそれぞれの塗工装置1版胴に接触させ、また、プレート胴または版胴の個別駆動装置をトルクレスで連結することにより行われることを特徴とする方法。
【請求項10】
加工機、特に少なくとも一つの印刷装置/塗工装置を備える枚葉紙印刷機または塗工機を運転するための方法であって、各印刷装置/塗工装置はそれぞれ、個別駆動装置に連結された、版をつけた一つのプレート胴または版胴を備えており、このプレート胴/版胴は、枚葉紙搬送のための胴およびドラム(枚葉紙ガイド胴)のギヤトレインに、印刷装置においてはゴム胴に作用する主駆動装置から機械的に連結解除されており、指令により枚葉紙ガイド胴およびゴム胴に対して駆動可能であり、
安全に関わるできごとが存在するかどうかが監視されており、このとき、安全に関わるできごとが発生すると直ちに制御装置は、印刷装置または塗工装置の、主駆動装置およびギヤトレインにより駆動される胴と、独自の駆動装置で個別駆動装置により駆動されるそれぞれのプレート胴または版胴との間の同期運転を行うよう指令するが、これは、プレート胴または版胴を、それぞれ摩擦接続またはかみ合い接続により、それぞれの印刷装置または塗工装置の主駆動装置およびギヤトレインにより駆動される胴1と同期化し、次に停止させ、同時に、プレート胴または版胴のそれぞれの個別駆動装置をトルクレスに連結し、プレート胴または版胴をかみ合い接続または摩擦接続により、停止ポジションにおいて印刷機フレームに取外し可能なように固定することにより行われることを特徴とする方法。
【請求項11】
加工機、特に少なくとも一つの印刷装置/塗工装置を備える枚葉紙印刷機または塗工機を運転するための方法であって、各印刷装置/塗工装置はそれぞれ、個別駆動装置に連結された、版をつけた一つのプレート胴または版胴を備えており、このプレート胴/版胴は、枚葉紙搬送のための胴およびドラム(枚葉紙ガイド胴)のギヤトレインに、印刷装置においてはゴム胴に作用する主駆動装置から機械的に連結解除されており、指令により枚葉紙ガイド胴およびゴム胴に対して駆動可能であり、
個別駆動装置の機能停止ひいては利用可能な駆動装置のトルクの喪失といった安全に関わるできごとが存在するかどうかが監視されており、このようなできごとが発生すると直ちに制御装置は、印刷装置または塗工装置の、主駆動装置およびギヤトレインにより駆動される胴と、独自の駆動装置で個別駆動装置により駆動されるそれぞれのプレート胴または版胴との間の同期運転を行うよう指令するが、これは、
−それぞれの印刷装置においては枚葉紙ガイド胴またはゴム胴とプレート胴との間の、または、
−それぞれの塗工装置においては枚葉紙ガイド胴と版胴との間の
それぞれのクラッチを摩擦接続でつなげ、また、プレート胴または版胴の個別駆動装置をトルクレスで連結することにより行われることを特徴とする方法。
【請求項12】
加工機、特に少なくとも一つの印刷装置/塗工装置を備える枚葉紙印刷機または塗工機を運転するための方法であって、各印刷装置/塗工装置はそれぞれ、個別駆動装置に連結された、版をつけた一つのプレート胴または版胴を備えており、このプレート胴/版胴は、枚葉紙搬送のための胴およびドラム(枚葉紙ガイド胴)のギヤトレインに、印刷装置においてはゴム胴に作用する主駆動装置から機械的に連結解除されており、指令により枚葉紙ガイド胴およびゴム胴に対して駆動可能であり、
個別駆動装置の過負荷ひいては利用可能な駆動装置のトルクの喪失といった安全に関わるできごとが存在するかどうかが監視されており、このようなできごとが発生すると直ちに制御装置は、印刷装置または塗工装置の、主駆動装置およびギヤトレインにより駆動される胴と、独自の駆動装置で個別駆動装置により駆動されるそれぞれのプレート胴または版胴との間の同期運転を行うよう指令するが、これは、
−それぞれの印刷装置の枚葉紙ガイド胴またはゴム胴とプレート胴との間の、または、
−それぞれの塗工装置の枚葉紙ガイド胴と版胴との間の
それぞれのクラッチを摩擦接続でつなげ、また、プレート胴または版胴の個別駆動装置をトルクレスで連結することにより行われることを特徴とする方法。
【請求項13】
加工機、特に少なくとも一つの印刷装置/塗工装置を備える枚葉紙印刷機または塗工機を運転するための方法であって、各印刷装置/塗工装置はそれぞれ、個別駆動装置に連結された、版をつけた一つのプレート胴または版胴を備えており、このプレート胴/版胴は、枚葉紙搬送のための胴およびドラム(枚葉紙ガイド胴)のギヤトレインに、印刷装置においてはゴム胴に作用する主駆動装置から機械的に連結解除されており、指令により枚葉紙ガイド胴およびゴム胴に対して駆動可能であり、プレート胴または版胴はそれぞれ少なくとも一つのクラッシを介してギヤトレイン付き主駆動装置に連結・連結解除可能であり、
プレート胴または版胴が選択的に、第1の運転方法においては個別駆動装置により、または第2運転の方法においてはクラッチの摩擦接続により、印刷/塗工運転において主駆動装置およびギヤトレインにより駆動可能であること、それぞれの印刷/塗工運転中またはその後に印刷/塗工成果物の品質検査が行われること、除外基準を介して、それぞれの運転方法から故障源を検出することを特徴とする方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は加工機、特に請求項1の前段に記載の枚葉紙印刷機または塗工機、および、加工機、特に請求項6から10の前段に記載の枚葉紙印刷機または塗工機の運転に関するものである。
【背景技術】
【0002】
枚葉紙印刷機および塗工機には多数の装置が備わっており、これらの装置は、それぞれの機械の印刷/塗工運転、調整運転、または保守運転の際に駆動する必要がある。伝統的な配置においては、このような印刷機または塗工機の駆動対象装置はすべて、一つのいわゆる主駆動装置により駆動される。すべての駆動対象装置は次に、通常はギヤ技術的な連結、特にギヤトレインをつなぐことにより前記主駆動装置と機械的に接続される。
【0003】
枚葉紙印刷機の新しいコンセプトにおいては、印刷機の駆動対象装置の少なくともいくつかは独自の駆動装置で駆動される。そのため従来の技術において、各版胴に一つの別個の駆動装置を割り当てて、主駆動装置から独立して版胴を駆動することにより、印刷機の印刷装置の版胴またはプレート胴を、独自の駆動装置で駆動することがすでに知られている。
【0004】
枚葉紙印刷機であって、その印刷機の印刷装置に、独自の駆動装置で駆動される版胴(プレート胴)を備えるものが、特許文献1より既知であり、この従来の技術によれば、主駆動装置により駆動される印刷装置のゴム胴および独自の駆動装置で駆動される各印刷装置の版胴(プレート胴)はそれぞれ、切替可能な連結装置を介して連結・連結解除が可能である。
【0005】
印刷機を安定して運転するためには、印刷装置の駆動装置が原因で発生するすべての危険に備えて、制御側において保護手段を設けておく必要がある。このことは、主駆動装置および、独自の駆動装置で駆動される装置の、主駆動装置から独立して駆動可能な各駆動装置についてあてはまる。そのため、駆動装置の安定運転が保証できるのは、通常、この駆動装置のための根本的な保護手段または安全設定値が設けられている場合、特に駆動装置を確実に停止させる手段、駆動装置の予期しない始動に対する手段、駆動装置の最高速度保持のための手段、駆動装置の最大行程保持のための手段、駆動装置の正しい回転方向を保持するための手段が設けられている場合のみである。印刷機の主駆動装置および、独自の駆動装置で駆動される装置の、主駆動装置から独立して駆動可能な各駆動装置のためのこれらすべての保護手段を設けることは、制御側にとってコストが高くなる。このことは総じて短所となる。
【特許文献1】欧州特許第0834398号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の課題は、少なくとも一つの、個別に駆動され、版をつける胴を持つ加工機および該加工機を運転する方法を提供することであり、これにより運転の安定性が改善される。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この課題は、請求項1および6から10に記載の構成の特徴により解決される。発展形は従属請求項より見て取れる。
【0008】
本発明の加工機には一つの制御装置が備わっており、この制御装置は、安全に関わるできごとが発生すると直ちに、当該主駆動装置または各主駆動装置およびギヤトレインにより駆動される、印刷装置の胴またはローラと、独自の駆動装置で駆動される、つまり個別に駆動されるそれぞれのプレート胴/版胴との間で同期運転を行うように強制するが、これは、制御装置が、ゴム胴または割り当てられた枚葉紙ガイド胴(圧胴)とそれぞれの印刷装置のプレート胴との間、または、それぞれの塗工装置の版胴と枚葉紙ガイド胴(圧胴)との間の当該またはそれぞれの切替可能な連結装置を、摩擦でつなぎ(摩擦接続)、印刷装置内のプレート胴の個別駆動装置または塗工装置内の版胴の個別駆動装置にトルクレスで連結することにより行われる。このとき、「塗工装置内の版胴の個別駆動装置」という記述には、独自の駆動装置で駆動(個別駆動)される、フレキソ印刷装置の版胴の駆動装置も含まれる。同様に、「版」という概念には、コーティングプレートまたはフレキソ版も含まれる。運転の安定性という概念には、個別の駆動装置で駆動されるプレート胴/版胴の個別駆動装置が機能停止した際に個別の駆動装置で駆動されるプレート胴/版胴の緊急運転、および、運転の安定性を支援する診断の可能性も含まれる。
【0009】
本発明においては、制御装置が、安全に関わるできごとが発生すると直ちに、主駆動装置およびギヤトレインにより駆動される、加工機の装置と、独自の駆動装置で駆動されるプレート胴または版胴との間の同期運転を強制することを提案している。この同期運転の強制は、制御装置が、加工機の印刷/塗工運転中は開いていてプレート胴または版胴を主駆動装置およびギヤトレインから連結解除しているクラッチをつなぎ、プレート胴または版胴の個別駆動装置をトルクレスで接続することにより行われる。これにより、主駆動装置のすべての保護手段または安全設定値を、ギヤトレインにより、独自の駆動装置で駆動されるそれぞれのプレート胴/版胴の駆動装置に制御側で伝達することができる。
このような運転方法により、胴に割り当てられた個別駆動装置の駆動トルクが停止した後に胴が無制御で回転(惰性回転)することを防げる。もう一つの長所は、個別駆動装置の機能停止後に生産プロセス(印刷および/あるいは塗工運転)を中断する必要がないことである。それにより、通常は独自の駆動装置で駆動される胴が機能停止しても、この胴の緊急運転特性が保証される。機能停止した個別駆動装置が再び利用可能になると、クラッチが(制御装置を介して)開かれ、それまで駆動力のなかった(個別駆動装置がトルクレス)胴が個別駆動装置により独自の駆動装置で再び駆動される。
【0010】
もう一つの長所は、もし個別駆動装置に過重負担がかかった場合、制御装置が、主駆動装置およびギヤトレインにより駆動される胴のうちの一つの胴と、プレート胴または版胴との間のクラッチを摩擦接続でつなぎ、その後プレート胴または版胴の個別駆動装置をトルクレスで連結することである。それにより、それぞれのプレート胴または版胴はトルクに悪影響を与えることなく主駆動装置に連結することができる。この場合、当該胴軸のレジスタ合わせは実施できないが、その他の胴軸のレジスタ修正装置を介して補正することができる。
【0011】
また、たとえば診断目的で、プレート胴または版胴を、主駆動装置およびギヤトレインまたはそれぞれの個別駆動装置を介して選択的に駆動できることも長所である。そのために機械制御によりクラッチが選択的に開閉される。選択的に駆動することにより、たとえば加工プロセスにおける品質逸脱の可能性を見つけ、変化を分析し、それぞれの駆動コンセプトに割り当てたり、また停止したりできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下に実施例を用いて本発明をさらに詳しく説明する。
【0013】
枚葉紙印刷機は、たとえばシートフィーダ4、5つのオフセット印刷装置1、塗工装置2およびデリバリ5を備えている。各オフセット印刷装置1には、既知の方法で、インキ装置ローラを備えるインキ装置12、版をつけた胴10(ここではプレート胴10)、ゴム胴8が備わっている。必要があれば各プレート胴10には湿し装置が割り当てられている。
塗工装置2には、加工するための媒体(コート剤、インキ)のためのメータリング装置11、望ましくは割り当てられた、メッシュ彫刻コーティングローラを持つチャンバドクターブレード、および版(コーティングプレート、フレキソ版)をつけた胴9(ここでは版胴9)が既知の方法で備わっている。
【0014】
プレート胴10および版胴9にはそれぞれ少なくとも一つの版がつけられており、インキ装置12のインキ着けローラまたはメータリング装置11のコーティングローラに接している。搬送方向3へ枚葉紙を搬送するために複数の枚葉紙ガイド胴6が設けられている。各オフセット印刷装置または塗工装置1、2では、圧胴として構成された枚葉紙ガイド胴6が、それぞれのゴム胴8または版胴9と機能接続しており、このとき第1オフセット印刷装置1において、圧胴として構成された枚葉紙ガイド胴6の前に枚葉紙ガイド胴6として送り込みドラムが配置されている。枚葉紙搬送のために印刷装置または塗工装置1、2の圧胴として構成された枚葉紙ガイド胴6の間にはもう一つの枚葉紙ガイド胴6が渡し胴として配置されている。圧胴として構成された枚葉紙ガイド胴6およびゴム胴8および版胴9には望ましくは洗浄装置7が割り当てられている。
【0015】
少なくとも全部の枚葉紙ガイド胴6は、図には詳述されていない主駆動装置(駆動力を供給する少なくとも一つの駆動モータ)およびつなげられたギヤトレインを介して駆動装置側で互いに連結されている。このギヤトレインにおいても同様にオフセット印刷装置1のゴム胴8にはそれぞれ一つのゴム胴歯車11が組み込まれている。塗工装置2においては、版胴9に隣接する枚葉紙ガイド胴6はそれぞれ一つの枚葉紙ガイド胴歯車17によりこのギヤトレインに組み込まれている。
【0016】
各プレート胴10および望ましくは各版胴9は、主駆動装置およびギヤトレインから機械的に連結解除されて、それぞれ一つの個別駆動装置M(直接駆動装置とも呼ばれる)、つまり別の駆動モータにより駆動可能である。これらの個別駆動装置Mは、機械制御装置に連結されており、指令により、主駆動装置およびギヤトレインに対して、塗工装置2においては枚葉紙ガイド胴6により、オフセット印刷装置1においてはこれに加えて主駆動装置およびギヤトレインに連結されたゴム胴8により、個別に駆動することができる。版胴9およびプレート胴10は、個別駆動装置Mにより独自の駆動装置で駆動される、枚葉紙印刷機の装置である。
【0017】
ここで、前記枚葉紙印刷機は、つなげられたギヤトレインに駆動力を供給する複数の主駆動装置を備えられることを指摘しておく。オフセット印刷装置1においては、隣接する枚葉紙ガイド胴6により駆動装置側で連結された各ゴム胴8は、主駆動装置によりギヤトレインを使って駆動され、オフセット印刷装置1においては望ましくは各プレート胴10は独自の駆動装置で個別駆動装置Mにより駆動される。塗工装置2内で版胴9に隣接する枚葉紙ガイド胴6は、主駆動装置によりギヤトレインを使って駆動され、望ましくは塗工装置2の各版胴9は独自の駆動装置で個別駆動装置Mにより駆動される。
代替的に複数のオフセット印刷装置1または塗工装置2を備える枚葉紙印刷機も、プレート胴または版胴10、9に個別駆動装置Mを持たない個々のオフセット印刷装置1および/あるいは塗工装置2を備えることもできる。このような従来の装置1、2は加工機内において主駆動装置およびギヤトレインにより一緒に駆動される。対応するプレート胴または版胴10、9はこれによりギヤトレインに組み込まれる。
【0018】
印刷装置1においては、クラッチ15は、主駆動装置およびギヤトレインにより駆動される胴と個別駆動装置により独自の駆動装置で駆動されるそれぞれのプレート胴10との間に配置されている。
図2に示すように、オフセット印刷装置1のゴム胴8とプレート胴10との間には摩擦接続するクラッチ15が配置されている。代替的に、このクラッチ15は、枚葉紙ガイド胴6とプレート胴10との間に配置することもできる。
【0019】
この例においては、クラッチ15はプレート胴10に配置されており、プレート胴10にはさらに自由に回転可能な歯車14が、クラッチ15に隣接して配置されている。自由に回転可能な歯車14は、主駆動装置により駆動されるギヤトレインのゴム胴歯車13と常にかみあっている。それにより主駆動装置およびギヤトレインからゴム胴歯車13に駆動力16(主駆動装置によりギヤトレインを使って)が供給される。
もう一つの構成においては、自由に回転可能な歯車14は、ギヤ技術的な接続により直接またはもう一つの連結装置により、後置されたインキ装置12に駆動装置側で連結されている。
【0020】
通常印刷運転においては、プレート胴10が独自の駆動装置で個別駆動装置Mにより駆動されるが、クラッチ15が開くため、プレート胴10、特に歯車14が、主駆動装置またはゴム胴歯車13から連結解除される。
【0021】
本発明では、独自の駆動装置で駆動されるプレート胴10のために必要な安全手段を実施するために、主駆動装置(ギヤトレイン付き)の安全手段を、それぞれのオフセット印刷装置1の、独自の駆動装置で駆動されるプレート胴10に制御側で継承させることを提案しているが、これは、安全に関わるできごとが発生すると、主駆動装置およびギヤトレインにより駆動される胴、特に枚葉紙ガイド胴6(圧胴)またはゴム胴8と、個別駆動装置Mにより独自の駆動装置で駆動可能なプレート胴10との間で同期運転を行うように指令することにより行われる。この例においては、これはゴム胴歯車13を介して実現される。
【0022】
本発明においてはそのために制御装置18が設けられており、この装置には入力信号として、安全に関わるできごとの存在の有無に関するデータを含む信号が供給される。該制御装置18または複数の制御装置18は望ましくはコントロールパネルと連結されている。このような制御装置18は、安全に関わるできごとが発生すると直ちに、主駆動装置により駆動されるゴム胴歯車13と個別駆動装置Mにより駆動されるプレート胴10との間の同期運転を行うよう指令するが、これは、制御装置18が出力信号を介してクラッチ15を自由に回転可能な歯車14につなげて摩擦接続することにより行われる。この第1連結状態においては、クラッチ15は歯車14により、および歯車14を介してゴム胴歯車13と連結されている。制御装置18のもう一つの出力信号を介してプレート胴10の個別駆動装置Mがトルクレスに連結されるが、このときたとえば電源なしまたはエネルギーなしで連結される。安全に関わるできごとが発生すると直ちに、摩擦接続するクラッチ15をつなぐことにより、制御装置18が、安全に関わるできごとが発生すると直ちにプレート胴10と主駆動装置(ギヤトレインを使って)により駆動されるゴム胴8との間、代替的に枚葉紙ガイド胴6(圧胴)との間の同期運転を強制する。それにより、プレート胴10が主駆動装置に従うようにすることができる。安全に関わるできごとが解決した後、クラッチ15はもう一つの出力信号を介して第2連結状態となり、歯車14から連結解除される(通常運転)。
【0023】
図3には、塗工装置2の版胴9と、隣接する枚葉紙ガイド胴6(圧胴)との間に摩擦接続するクラッチ15が配置されていることが示されている。
この例においてはクラッチ15は版胴9に配置されており、版胴9にはさらに自由に回転可能な歯車14がクラッチ15に隣接して配置されている。この自由に回転可能な歯車14は、主駆動装置により駆動されるギヤトレインの枚葉紙ガイド胴歯車17に常にかみ合っている。主駆動装置およびギヤトレインから枚葉紙ガイド胴歯車17へ、駆動力16(主駆動装置によりギヤトレインを使って)が供給される。もう一つの構成においては、自由に回転可能な歯車14は、ギヤ技術的接続により直接またはもう一つの連結装置により、後置されたメータリング装置11のコーティングローラに駆動側で連結されている。
通常塗工運転または通常印刷運転においては、版胴9は独自の駆動装置で個別駆動装置Mにより駆動されるが、クラッチ15が開いているため、版胴9は主駆動装置または枚葉紙ガイド胴歯車17から連結解除されている。
それぞれ独自の駆動装置で駆動されるプレート胴10または版胴9のために必要な安全手段を実施するために、本発明においては、主駆動装置の安全手段が、それぞれのオフセット印刷装置1の、独自の駆動装置で駆動されるプレート胴10またはそれぞれの塗工装置2の独自の駆動装置で駆動される版胴9に制御側で継承または伝達されることを提案しているが、これは、安全に関わるできごとが発生すると、主駆動装置により駆動されるゴム胴歯車13と、個別駆動装置Mにより独自の駆動装置で駆動可能なプレート胴10との間、または主駆動装置により駆動される枚葉紙ガイド胴歯車17と、個別駆動装置Mにより独自の駆動装置で駆動可能な版胴9との間の同期運転が指令されることにより行われる。
【0024】
本発明においてはそのために少なくとも一つの制御装置18が設けられており、この装置には入力信号として、安全に関わるできごとの存在の有無に関するデータを含む信号が供給される。個別駆動装置Mに連結された各プレート胴10および版胴9は、連結技術的に望ましくはそれぞれ一つの独自の制御装置18に連結されている。制御装置18は望ましくはコントロールパネルに連結されおり、安全に関わるできごとが発生すると直ちに、主駆動装置により駆動されるゴム胴歯車13または枚葉紙ガイド胴歯車17と、個別駆動装置Mにより駆動されるプレート胴10または版胴9との間の同期運転を指令するが、これは、制御装置18が出力信号を介してクラッチ15を自由に回転可能な歯車14につなげ、また、もう一つの出力信号を介してプレート胴10の個別駆動装置Mをトルクレスで連結することにより行われるが、このときたとえば電源なしまたはエネルギーなしで連結される。安全に関わるできごとが発生すると直ちに、摩擦接続するクラッチ15をつなぐことにより、制御装置18は、安全に関わるできごとが発生すると直ちに、プレート胴10または版胴9と、主駆動装置により駆動されるゴム胴8または枚葉紙ガイド胴6との間の同期運転を強制する。これによりプレート胴10または版胴9が主駆動装置に従うようにすることができる。
【0025】
クラッチ15が摩擦接続してつながる際に、特にゴム胴8または版胴9と、割り当てられた枚葉紙ガイド胴6(圧胴)とが接触する場所(印刷ゾーン、塗工ゾーン)において胴が相対運動をするのを避けるために、もう一つの構成においては、ゴム胴8または版胴9は、望ましくは制御装置18の指令により、圧力オフ・ポジションに移動する。
【0026】
本発明の特徴をまとめると、制御装置18は、安全に関わるできごとが発生すると直ちに、
−印刷装置1においては、主駆動装置およびギヤトレイン駆動される胴、特に枚葉紙ガイド胴6またはゴム胴8と、独自の駆動装置で個別駆動装置Mにより駆動されるそれぞれのプレート胴10との間の、または、
−塗工装置2においては、主駆動装置およびギヤトレインにより駆動される、版胴9に割り当てられた枚葉紙ガイド胴6と、独自の駆動装置で個別駆動装置Mにより駆動されるそれぞれの版胴9との間の
同期運転を指令するが、これは、制御装置18が、
−胴6、8、特に枚葉紙ガイド胴6またはゴム胴8のいずれか一つと、印刷装置1のそれぞれのプレート胴10との間の、または、
−枚葉紙ガイド胴6と塗工装置2のそれぞれの版胴9との間の
それぞれのクラッチ15を摩擦接続でつなげ、プレート胴10または版胴9の個別駆動装置Mをトルクレスで連結することにより行われる。
【0027】
安全に関わるできごととして監視するのが望ましいのは、枚葉紙印刷機の保護装置が開いていてそのために枚葉紙印刷機の危険範囲に入れるようになっているかどうかである。しかし、安全に関わるできごととして、その他の各信号も評価することができる。したがって特に補助エネルギー源または個別駆動装置Mが機能停止した場合、先述のように同期運転が強制的に行われる。それにより、ある胴が、個別駆動装置Mの駆動装置のトルクがその胴に伝わらない場合に無制御で動く(惰性回転)ことを防止できる。もう一つの長所は、個別駆動装置Mの機能停止後も通常の生産プロセス(印刷運転/塗工運転)を中断する必要がないことである。そのため、通常であれば独自駆動式である胴の被駆動時の緊急運転特性が、機能停止した個別駆動装置Mが再び利用可能になるまで保証される。
もう一つの実施形態では、個別駆動装置Mが過負荷の場合に、トルク停止なしにプレート胴/版胴を主駆動装置に切替えられる。この場合、クラッチ15が摩擦接続してつながれると、制御装置16により個別駆動装置Mはまずトルクなしで連結される。
この場合、当該胴軸のレジスタ合わせはもはや不可能であるが、他の胴軸のレジスタ修正装置を介して補正できる。
方法のもう一つの実施形態では、たとえば診断目的で、プレート胴10または版胴9を、ギヤトレイン付き主駆動装置または個別駆動装置Mを介して選択的に駆動できる。それにより生産プロセス中の印刷または塗工品質の変化の原因を、分析の上、個別駆動装置Mまたはギヤトレイン付き主駆動装置、代替的にその他の周辺機器の範囲にしぼりこんで、変更または停止したりできる。
複数のオフセット印刷装置1においては、望ましくは各装置1に、独自の駆動装置で駆動可能な一つのプレート胴10が備わっており、この胴にそれぞれ一つの個別駆動装置Mが割り当てられている。複数の塗工装置2においては望ましくは各装置2に、独自の駆動装置で駆動可能な一つの版胴9が備わっており、この胴にそれぞれ一つの個別駆動装置Mが割り当てられている。このとき本発明においては、オフセット印刷装置1および塗工装置2のための、独自の駆動装置で駆動される各プレート胴10または版胴9について、別個にまたは個別に、少なくとも一つの安全に関わるできごとの存在の有無が監視される。
【0028】
加工機、特に少なくとも一つの印刷装置/塗工装置1、2を備える枚葉紙印刷機または塗工機を運転するための第1の方法であって、各印刷装置/塗工装置1、2はそれぞれ、個別駆動装置Mに連結された、版をつけた一つのプレート胴10または版胴9を備えており、このプレート胴/版胴10、9は、枚葉紙搬送のための胴およびドラム(枚葉紙ガイド胴6)のギヤトレインに、印刷装置1においてはゴム胴8に作用する主駆動装置から機械的に連結解除されており、指令により枚葉紙ガイド胴6およびゴム胴8に対して駆動可能であり、プレート胴または版胴10、9はそれぞれ少なくとも一つのクラッチ18を介してギヤトレイン付き主駆動装置と連結・連結解除可能であり、安全に関わるできごとが存在するかどうかが監視されていることを特徴としており、このとき、安全に関わるできごとが発生すると直ちに制御装置18により印刷装置1または塗工装置2の、主駆動装置およびギヤトレインにより駆動される胴6と、独自の駆動装置で個別駆動装置Mにより駆動されるそれぞれのプレート胴10または版胴9との間の同期運転が指令されるが、これは、
−枚葉紙ガイド胴6またはゴム胴8とそれぞれの印刷装置1のプレート胴10との間の、または、
−枚葉紙ガイド胴6とそれぞれの塗工装置2の版胴9との間の
それぞれのクラッチ15が摩擦接続でつながり、また、プレート胴10または版胴9の個別駆動装置Mがトルクレスで連結することにより行われる。
【0029】
加工機、特に少なくとも一つの印刷装置/塗工装置1、2を備える枚葉紙印刷機または塗工機を運転するための第2の方法であって、各印刷装置/塗工装置1、2はそれぞれ、個別駆動装置Mに連結された、版をつけた一つのプレート胴10または版胴9を備えており、このプレート胴/版胴10、9は、枚葉紙搬送のための胴およびドラム(枚葉紙ガイド胴6)のギヤトレインに、印刷装置1においてはゴム胴8に作用する主駆動装置から機械的に連結解除されており、指令により枚葉紙ガイド胴6およびゴム胴8に対して駆動可能であり、安全に関わるできごとが存在するかどうかが監視されていることを特徴としており、このとき、安全に関わるできごとが発生すると直ちに制御装置18は、それぞれ独自の駆動装置で個別駆動装置Mにより駆動されるプレート胴10または版胴9にブレーキフォースをかけるように指令するが、これは、フレームに固定されたそれぞれ一つのブレーキ装置が、それぞれの印刷装置1のプレート胴10またはそれぞれの塗工装置2の版胴9に、摩擦接続でブレーキをかけ、プレート胴10または版胴9の個別駆動装置Mをトルクレスで連結することにより行われる。望ましくは機械的なブレーキ装置のトルクは大きいため、プレート胴10をそのブレーキポジションに固定しておくことができる。
【0030】
加工機、特に少なくとも一つの印刷装置/塗工装置1、2を備える枚葉紙印刷機または塗工機を運転するための第3の方法であって、各印刷装置/塗工装置1、2はそれぞれ、個別駆動装置Mに連結された、版をつけた一つのプレート胴10または版胴9を備えており、このプレート胴/版胴10、9は、枚葉紙搬送のための胴およびドラム(枚葉紙ガイド胴6)のギヤトレインに、印刷装置1においてはゴム胴8に作用する主駆動装置から機械的に連結解除されており、指令により枚葉紙ガイド胴6およびゴム胴8に対して駆動可能であり、安全に関わるできごとが存在するかどうかが監視されていることを特徴としており、このとき、安全に関わるできごとが発生すると直ちに制御装置は、印刷装置1または塗工装置2の、主駆動装置およびギヤトレインにより駆動される胴6と、独自の駆動装置で個別駆動装置Mにより駆動されるそれぞれのプレート胴10または版胴9との間の同期運転を行うよう指令するが、これは、第1の摩擦接続においてはプレート胴10と接触可能なゴム胴8が、第2の摩擦接続においてはそれぞれの印刷装置1の枚葉紙ガイド胴6と接触するか、または、版胴9が摩擦接続でそれぞれの塗工装置2の枚葉紙ガイド胴6に接触し、および、プレート胴10または版胴9の個別駆動装置Mがトルクレスで連結されることにより行われる。望ましくは通常運転においてすでに、プレート胴10は隣接するゴム胴8と第1の摩擦接続(ベアラリング・コンタクト)で接触している。第2の摩擦接続は望ましくは、「圧力オン」ポジション(印刷ゾーンまたは塗工ゾーンにおいてゴム胴が枚葉紙ガイド胴6に、または版胴9が枚葉紙ガイド胴6に接触)により実現される。
【0031】
加工機、特に少なくとも一つの印刷装置/塗工装置1、2を備える枚葉紙印刷機または塗工機を運転するための第4の方法であって、各印刷装置/塗工装置1、2はそれぞれ、個別駆動装置Mに連結された、版をつけた一つのプレート胴10または版胴9を備えており、このプレート胴/版胴10、9は、枚葉紙搬送のための胴およびドラム(枚葉紙ガイド胴6)のギヤトレインに、印刷装置1においてはゴム胴8に作用する主駆動装置から機械的に連結解除されており、指令により枚葉紙ガイド胴6およびゴム胴8に対して駆動可能であり、安全に関わるできごとが存在するかどうかが監視されていることを特徴としており、このとき、安全に関わるできごとが発生すると直ちに制御装置18は、印刷装置1または塗工装置2の、主駆動装置およびギヤトレインにより駆動される胴6と、独自の駆動装置で個別駆動装置Mにより駆動されるそれぞれのプレート胴10または版胴9との間の同期運転を行うよう指令するが、これは、インキ装置12および/あるいは湿し装置の少なくとも一つのコーティングローラを摩擦接続により、それぞれの印刷装置1のプレート胴10と、または、メータリング装置11の少なくとも一つのコーティングローラを摩擦接続により、それぞれの塗工装置21版胴9と接触させ、また、プレート胴10または版胴9の個別駆動装置Mをトルクレスで連結することにより、行われる。このとき望ましくは少なくともインキ装置12のコーティングローラは、プレート胴10に対して「ローラ接触」ポジションに置かれる。この「ローラ接触」ポジションは、先述の方法による「圧力オン」ポジションと組み合わせることもできる。
【0032】
加工機、特に少なくとも一つの印刷装置/塗工装置1、2を備える枚葉紙印刷機または塗工機を運転するための第5の方法であって、各印刷装置/塗工装置1、2はそれぞれ、個別駆動装置Mに連結された、版をつけた一つのプレート胴10または版胴9を備えており、このプレート胴/版胴10、9は、枚葉紙搬送のための胴およびドラム(枚葉紙ガイド胴6)のギヤトレインに、印刷装置1においてはゴム胴8に作用する主駆動装置から機械的に連結解除されており、指令により枚葉紙ガイド胴6およびゴム胴8に対して駆動可能であり、安全に関わるできごとが存在するかどうかが監視されていることを特徴としており、このとき、安全に関わるできごとが発生すると直ちに制御装置18は、印刷装置1または塗工装置2の、主駆動装置およびギヤトレインにより駆動される胴6と、独自の駆動装置で個別駆動装置Mにより駆動されるそれぞれのプレート胴10または版胴9との間の同期運転を行うよう指令するが、これは、プレート胴10または版胴9を、それぞれ摩擦接続またはかみ合い接続により、それぞれの印刷装置1または塗工装置2の主駆動装置およびギヤトレインにより駆動される胴1と同期化し、次に停止させ、同時に、それぞれのプレート胴10または版胴9の個別駆動装置Mをトルクレスに連結し、プレート胴10または版胴9を停止ポジションにおいてかみ合い接続または摩擦接続により印刷機フレームに取外し可能なように固定することにより行われる。もっとも単純な構成においては、取外し可能なかみ合い接続式固定は、差込ボルトまたはたとえばニューマチックに作動する操作装置により実現できる。
【0033】
加工機、特に少なくとも一つの印刷装置/塗工装置1、2を備える枚葉紙印刷機または塗工機を運転するための第6の方法であって、各印刷装置/塗工装置1、2はそれぞれ、個別駆動装置Mに連結された、版をつけた一つのプレート胴10または版胴9を備えており、このプレート胴/版胴10、9は、枚葉紙搬送のための胴およびドラム(枚葉紙ガイド胴6)のギヤトレインに、印刷装置1においてはゴム胴8に作用する主駆動装置から機械的に連結解除されており、指令により枚葉紙ガイド胴6およびゴム胴8に対して駆動可能であり、個別駆動装置Mの機能停止ひいては利用可能な駆動装置のトルクの喪失といった安全に関わるできごとが存在するかどうかが監視されていることを特徴としており、このようなできごとが発生すると直ちに制御装置18は、印刷装置1または塗工装置2の、主駆動装置およびギヤトレインにより駆動される胴と、独自の駆動装置で個別駆動装置Mにより駆動されるそれぞれのプレート胴10または版胴9との間の同期運転を行うよう指令するが、これは、印刷装置1においては枚葉紙ガイド胴6またはゴム胴8とプレート胴10との間の、塗工装置2においては枚葉紙ガイド胴6と版胴9との間のそれぞれのクラッチ15を摩擦接続でつなげることにより行われる。そのため、駆動力を失ったプレート胴/版胴10、9は駆動側で一時的に主駆動装置およびギヤトレインに連結される。それにより、生産プロセスを継続することができ、その間におそらくは故障した個別駆動装置Mの交換部品を調達したり修理したりできる。
個別駆動装置Mが機能停止した場合、制御装置18の代わりに代替的にクラッチ15を手動で、特にオペレータが、摩擦接続でつなげて、ギヤトレイン付き主駆動装置との摩擦接続を成立させることもできる。
【0034】
加工機、特に少なくとも一つの印刷装置/塗工装置1、2を備える枚葉紙印刷機または塗工機を運転するための第7の方法であって、各印刷装置/塗工装置1、2はそれぞれ、個別駆動装置Mに連結された、版をつけた一つのプレート胴10または版胴9を備えており、このプレート胴/版胴10、9は、枚葉紙搬送のための胴およびドラム(枚葉紙ガイド胴6)のギヤトレインに、印刷装置1においてはゴム胴8に作用する主駆動装置から機械的に連結解除されており、指令により枚葉紙ガイド胴6およびゴム胴8に対して駆動可能であり、個別駆動装置Mの過負荷ひいては利用可能な駆動装置のトルクの喪失といった安全に関わるできごとが存在するかどうかが監視されていることを特徴としており、
このようなできごとが発生すると直ちに制御装置18は、印刷装置1または塗工装置2の、主駆動装置およびギヤトレインにより駆動される胴と、独自の駆動装置で個別駆動装置Mにより駆動されるそれぞれのプレート胴10または版胴9との間の同期運転を行うよう指令するが、これは、生産運転中に、印刷装置1においては枚葉紙ガイド胴6またはゴム胴8とプレート胴10との間、塗工装置2においては枚葉紙ガイド胴6と版胴9との間のそれぞれのクラッチ15を摩擦接続でつなげ、これと同時にまたこの直後に個別駆動装置Mをトルクレスで連結することにより行われる。そのため、駆動力を失ったプレート胴/版胴10、9は駆動側で一時的に主駆動装置およびギヤトレインに連結される。それにより、生産プロセスを継続することができ、その間に過負荷の原因をつきとめて解決できる。
個別駆動装置Mが過負荷の場合、制御装置18の代わりに代替的にクラッチ15を手動で、特にオペレータが、摩擦接続でつなげて、ギヤトレイン付き主駆動装置との摩擦接続を成立させることもできる。
【0035】
加工機、特に少なくとも一つの印刷装置/塗工装置1、2を備える枚葉紙印刷機または塗工機を運転するための第8の方法であって、各印刷装置/塗工装置1、2はそれぞれ、個別駆動装置Mに連結された、版をつけた一つのプレート胴10または版胴9を備えており、このプレート胴/版胴10、9は、枚葉紙搬送のための胴およびドラム(枚葉紙ガイド胴6)のギヤトレインに、印刷装置1においてはゴム胴8に作用する主駆動装置から機械的に連結解除されており、指令により枚葉紙ガイド胴6およびゴム胴8に対して駆動可能であり、プレート胴または版胴が選択的に、第1の運転方法においては個別駆動装置により、または第2運転の方法においてはクラッチの摩擦接続により、印刷/塗工運転において主駆動装置およびギヤトレインにより駆動可能であり、それぞれの印刷/塗工運転中またはその後に印刷/塗工成果物品質検査が行われ、運転の安全性を改善するために除外基準を介して、それぞれの運転方法から故障源を検出することを特徴とする。加工機のプレート胴10または版胴9は個別駆動装置Mによりまたはクラッチ15の摩擦接続により、選択的に、主駆動装置およびギヤトレインにより印刷/塗工運転中に駆動可能である。これにより、印刷または塗工成果物の品質の変化を、たとえば比較により、つきとめることができる。さらに、たとえば除外基準を介して、故障源がある場合にそれを検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】複数の印刷装置および一つの塗工装置を備える枚葉紙印刷機
【図2】オフセット印刷装置内のプレート胴のための第1駆動装置
【図3】塗工装置、代替的にフレキソ印刷装置内の版胴のための第2駆動装置
【符号の説明】
【0037】
1 オフセット印刷装置
2 塗工装置
3 搬送方向
4 シートフィーダ
5 デリバリ
6 枚葉紙ガイド胴
7 洗浄装置
8 ゴム胴
9 版をつけた胴/版胴
10 版をつけた胴/プレート胴
11 メータリング装置
12 インキ装置
13 ゴム胴歯車
14 自由に回転可能な歯車
15 クラッチ
16 駆動力
17 枚葉紙ガイド胴歯車
18 制御装置
M 個別駆動装置




 

 


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