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発明の名称 ドラム式洗濯機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−244469(P2007−244469A)
公開日 平成19年9月27日(2007.9.27)
出願番号 特願2006−68919(P2006−68919)
出願日 平成18年3月14日(2006.3.14)
代理人 【識別番号】100059225
【弁理士】
【氏名又は名称】蔦田 璋子
発明者 村上 寛
要約 課題
乾燥ユニットを使用せずとも洗濯物を乾かすことができるとともに、翼体構成によることなく衣類の絡まりや溢水、さらには防水機構の必要をなくしてコストを低くすることができるドラム式洗濯機を提供する。

解決手段
外郭を形成する筐体2の内部に弾性支持した水槽10と、この水槽の内部に横軸周りに回転可能に配設したドラム16と、前記水槽およびドラムの前方に対向して前記筐体の前面に設けた投入口7と、この投入口を開閉すべく回動可能に設けたドア8とを備えたものにおいて、前記水槽における洗濯時の水位高さより上部位置に外気を吸引する吸気口19を設け、この吸気口からドラムの内部に吸引され排出される外気の排気口21を前記水位高さより上方に形成したことを特徴とする。
特許請求の範囲
【請求項1】
外郭を形成する筐体の内部に弾性支持した水槽と、この水槽の内部に横軸周りに回転可能に配設したドラムと、前記水槽およびドラムの前方に対向して前記筐体の前面に設けた投入口と、この投入口を開閉すべく回動可能に設けたドアとを備えたものにおいて、前記水槽における洗濯時の水位高さより上部位置に外気を吸引する吸気口を設け、この吸気口からドラムの内部に吸引され排出される外気の排気口を前記水位高さより上方に形成したことを特徴とするドラム式洗濯機。
【請求項2】
吸気口を投入口の外周近傍に設け、吸入した外気をドラムの内部に導入するとともにドラムの後部に対応する位置に排気口を形成し、ドラムに穿設した脱水孔から流出する空気を前記排気口から本体外に排出させることを特徴とする請求項1記載のドラム式洗濯機。
【請求項3】
排気口を水槽の上部に設けたことを特徴とする請求項1または2記載のドラム式洗濯機。
【請求項4】
排気口の開口面積を少なくとも吸気口の開口面積より大きくしたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のドラム式洗濯機。
【請求項5】
排気口に排気ダクトを取り付け、前記排気ダクトの他端は洗濯機本体の外部に開口させたことを特徴とする請求項3または4記載のドラム式洗濯機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗濯物の脱水時に効果的に湿気を除去するようにしたドラム式洗濯機に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、洗濯機は、従来よりの縦軸型の円筒状水槽および回転槽による筐体上面の開口から洗濯物を投入する構成から、図4に概略構成を示すように、回転槽を横軸型のドラム(66)とし、開口を筐体の前面側に設けて洗濯物の投入口(57)とした、いわゆるドラム式洗濯機(51)が商品化され普及しつつある。この種ドラム式洗濯機における洗濯水槽(60)は円筒状をなし、外郭を形成する筐体(52)の内部に、水平に対して前方が高くなるように支持装置(61)を介して弾性的に支持されており、この水槽(60)の内部には、間隙を形成してドラム(66)を回転可能に設け、ドラム(66)は水槽(60)の後面に取り付けられたモーター(67)により回転駆動される。
【0003】
前記筐体(52)の前面側に設けた洗濯物を出し入れするための投入口(57)には、投入口(57)を開閉するドア(58)が配設されており、洗濯、脱水、乾燥時にはドア(58)をロックすることにより、水槽(60)内の洗濯用水が隙間などから外部にあふれ出ないよう密閉構造となるように形成している。
【0004】
上記により、ドラム式洗濯機における水槽(60)は密閉された構造であることから、洗濯物の乾燥時には、前記水槽(60)の上方に配置した乾燥ヒーター(69)およびファン(70)からなる乾燥ユニット(68)で生成される加熱空気を前記ドラム(66)内に導入し、衣類などを乾燥する方式であったが、前記乾燥ヒーター(69)とファン(70)からなる乾燥ユニット(68)はコスト的に高く、乾燥機能を有する洗濯乾燥機を保有していても洗濯機能を主体に使用している家庭においては、過剰仕様の商品となっていた。
【0005】
これに対して、図5に示すように、ドラム式洗濯機におけるドラム(86)の回転軸部(87)に一体に翼体(88)を設け、この翼体(88)の回転によって外気を吸気風路(89)からドラム(86)内に吸い込み、洗濯物を外気と接触させることで水分の蒸発を促進させる構成が特許文献1に記載されている。
【特許文献1】特開2005−261691号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、前記特許文献1に示されている構成では、ドラム(86)の回転によって、衣類などの洗濯物が側壁部の中央に位置する翼体(88)に絡まる恐れがある。また、吸気風路(89)がドラム(86)の回転軸(87)部にあることから、洗濯時におけるドラム(86)内の水位によっては、洗濯水が吸気風路(89)から外方へ逆流する可能性がある。そして、これを防ぐためには、溢水しない防水構造を採用する必要を生じ、却ってコスト高となる問題があった。
【0007】
本発明は上記点を考慮してなされたものであり、乾燥ユニットを使用せずとも洗濯物を乾かすことができるとともに、翼体構成によることなく衣類の絡まりや溢水、さらには防水機構の必要をなくしてコストを低くすることができるドラム式洗濯機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明におけるドラム式洗濯機は、外郭を形成する筐体の内部に弾性支持した水槽と、この水槽の内部に横軸周りに回転可能に配設したドラムと、前記水槽およびドラムの前方に対向して前記筐体の前面に設けた投入口と、この投入口を開閉すべく回動可能に設けたドアとを備えたものにおいて、前記水槽における洗濯時の水位高さより上部位置に外気を吸引する吸気口を設け、この吸気口からドラムの内部に吸引され排出される外気の排気口を前記水位高さより上方に形成したことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明のドラム式洗濯機によれば、洗濯物から効果的に湿気を除去することができるとともに、絡まりにより洗濯物を痛めたり、溢水防止のための複雑な構成を採用することなく、安価な乾燥構成を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下図面に基づき本発明の1実施形態について説明する。図1に概略斜視図、図2に側断面図を示すドラム式洗濯機(1)は、外郭を形成する筐体(2)をコ字状に曲げ成形して背部と両側部を形成した外側板(3)とこの前面および背部の点検口を閉塞する前面板(4)と背面板(5)とから構成している。
【0011】
そして、前面板(4)の上部には、洗濯コースなどを選択設定するための操作パネル(6)を配置するとともに、中央部分には洗濯物を出し入れするための円形の投入口(7)を開口させ、前記投入口(7)の周囲は、例えば、円形状に凹陥部を形成することで、投入口(7)を閉塞するドア(8)をその前面が前記前面板(4)とほぼ同一面になるように配置している。
【0012】
すなわち、ドア(8)は、前記前面板(4)の凹陥部形状に合わせて円形状をなすとともに前記投入口(7)に対応する前面部を透明体で形成し、周縁枠を介してドア内板(9)を形成してなり、ドア内板(9)は、前記前面部の透明部分と併せて内部を透視できるように、洗剤などの耐薬品性に優れた透明樹脂、あるいはガラスで形成した円形窓を前記円形の投入口(7)形状に合わせて内方向に膨出させるとともに、一側をヒンジ部材で枢支して横方向に開閉可能に取り付けている。
【0013】
筐体(2)の内部には水槽(10)が配置されている。筐体を省略した斜視図である図3からより理解されるように、水槽(10)は、横軸型の円筒状をなして背面を閉塞し、その前面部の開口周縁には環状の水槽カバー(10a)を取り付けるとともに、その底部の左右に設けた一対の支持装置(11)によって筐体(2)内に弾性的に支持されており、背面側の下方には排水弁(12)を介して機外に導出する排水ホース(13)を接続している。
【0014】
本体上部の一側には、給水弁に接続した給水口(14)を設けており、洗濯水としての水道水を供給し、貯留するように構成している。また、給水口(14)に隣接する本体前部には、洗剤投入口(15)が設置されており、洗濯時には給水とともに所定量の洗剤が水槽(10)内に供給されるようにしている。
【0015】
水槽(10)の内部には、横軸周りに回転可能としたステンレス製で有底円筒状のドラム(16)を配設している。ドラム(16)は、水槽(10)に沿い前方に向かって若干上方への傾斜状態に支承されており、胴部周壁に多数の脱水孔(16a)と、その内周面には洗濯物掻き上げ用のバッフル(16b)を複数有している。また前面開口側には環状のドラムカバー(16c)を取り付けて、前記水槽カバー(10a)とともに投入口(7)に対向して配置させており、洗い運転および脱水運転における共用槽として機能するものである。
【0016】
前記ドラム(16)の閉塞された背面は、水槽(10)の前記閉塞された背面部に軸支され、洗いおよび脱水運転に応じた回転速度に制御されるモータ(17)により回転する。このモータ(17)は、例えば、アウターロータ形であって、内側のステータ(17c)を水槽(10)側に固定し、外側のロータ(17a)に直結した回転軸(17b)を水槽(10)の後壁を水密に貫通させるとともにドラム(16)背面部の中心に連結させている。
【0017】
前記前面板(4)における投入口(7)の開口周縁と水槽(10)の前面開口部における水槽カバー(10a)との間隙には、耐薬品性に優れた軟質樹脂材からなるベローズ(18)を取り付け、水が水槽(10)から機外に漏れ出ないようにするとともに、その一部を延出して閉鎖状態にある前記ドア(8)裏面側の透明窓(9)に当接させ、投入口(7)から機外への水漏れも防止し、さらに蛇腹部を設けて水槽(10)やドラム(16)の回転振動がドア(8)側に伝達することを防いでいる。
【0018】
しかして、前記洗剤投入口(15)に対応する前面板(4)の投入口(7)の他方側の上方位置には、断面が幅方向に長い長孔形状をなして上面が水槽(10)の外方に開口し、下方は水槽カバー(10a)内におけるドラム(16)の前面開口部に対応して開口する筒状の吸気口(19)を設けており、この吸気口(19)の開口部には、フィルター部材(20)がネジによって着脱自在に取り付けられている。
【0019】
そして、前記吸気口(19)に対応する筐体(2)の天井部には、化粧格子を設けた開口(2a)を形成しており、また、前記吸気口(19)に対して後方に位置する水槽(10)の上部には、下方がドラム(16)と水槽(10)との間に開口し、上方が水槽(10)の上面に開口する排気口(21)を設けている。
【0020】
この排気口(21)の上端縁には、軟質ゴムなどの弾性体で形成された排気ダクト(22)が嵌合されており、排気ダクト(22)は後方に屈曲し、外側板(3)を貫通して外気中に開口させている。この排気ダクト(22)の開口部には、これを覆って内部からの排気を外部上方に向かわせるように半円筒状の排気カバー(23)を外箱(3)面に配設しており、槽(16)(10)内からの排気を洗濯機本体(1)の背面上方に導き外気中に拡散させるようにしている。
【0021】
上記構成のドラム式洗濯機(1)は、「洗い」「すすぎ」「脱水」の各機能行程を選択設定して自動的に実行するものであり、前記投入口(7)より洗濯物をドラム(16)内に投入した後、「洗い」および「すすぎ」行程では、洗濯水を水槽(10)内に供給した状態でドラム(16)を低速回転させ、洗濯物をバッフル(16b)で掻き上げては落下させる撹拌運動により洗濯を実行し、「脱水」行程ではドラム(16)を一方向に高速回転させて脱水する。
【0022】
したがって、「脱水」行程では、洗濯後の洗濯物の水分が、前記ドラム(16)の胴部周壁に穿設した多数の脱水孔(16a)から遠心力で振り切られることで脱水がおこなわれるが、このとき同時に、ドラム(16)内の空気も脱水孔(16a)から排出されるものであり、ドラム(16)内が負圧になることから、前記水槽(10)上部の吸気孔(19)には、対応する筐体(2)天井面に形成した開口(2a)を介して大量の乾燥した外気が吸引され、投入口(7)の後部近傍からドラム(16)の前面開口に流入する。このとき、吸気口(19)には、前記フィルター部材(20)が設けられていることから、外気中の埃や虫などがドラム(16)内に侵入して洗濯物に付着することを防止できる。
【0023】
そして、ドラム(16)の内部で、洗濯物に接触してその水分を奪い、湿気を含んだ空気として脱水孔(16a)から外方へ排出されるものであり、洗濯物は遠心力による脱水とともに、吸引された空気による除湿作用を強制的に受け、乾燥作用を大いに促進させることができる。
【0024】
前記脱水孔(16a)から排出される空気は、ドラム(16)の外面と水槽(10)の内面間に流出して密閉された空間である水槽(10)上面に開口させた排気口(21)に導かれ、排気ダクト(22)内を通って外部に放出される。
【0025】
このとき、排気は外気中に放出させた方がよい。なぜならば、筐体(2)内に排出した場合は、筐体(2)内部に排気が充満する可能性もあり、その場合には、排気能力が低下して新しい乾燥空気の取り入れに支障を来すばかりでなく、湿気を含んだ空気により壁内面に露付きを生じる懸念があるが、外気中に放出することにより加湿空気の放散とともに滞留することがないので、充分な吸気量を確保することができる。
【0026】
上述の実施例における排気口(21)は、水槽(10)の上面における前記吸気口(19)からより遠い背面側に開口させているため、ドラム(10)の前方から進入した吸気は槽内の洗濯物と前後に亙って長く接触してから後部の排気口(21)から流出することになり、洗濯物の乾燥をより助長させることができる。そして、排気ダクト(22)から流出した空気は、外側板(3)の背面上部から排気カバー(23)によってさらに上方に導かれて外気中に放散するため、洗濯機本体(1)と室壁面間に滞留して露付き現象を生じることはなく、カビなどの発生を抑制することができる。
【0027】
前記吸気口(19)および排気口(21)は、それぞれ水槽(10)の上部に配置させていることから、「洗い」や「すすぎ」の洗濯行程における攪拌される水位の影響を受けないものであり、槽外に水が溢れ出ることを防ぐことができる。なお、この吸気口(19)および排気口(21)を設置する箇所は洗濯時における水位より高い位置であればよく、水槽(10)の上部である必要はない。
【0028】
上記構成によれば、洗濯後の「脱水」行程により、ドラム(16)内の洗濯物は、ドラム(16)の回転による遠心力での脱水作用とともに、吸入された外気による除湿作用によって、従来のヒーターとファンからなる乾燥ユニット(68)を用いることなく、ほぼ乾燥状態にすることができるものであり、安価に乾燥効果を得ることができる。
【0029】
また構造的にも現状のドラム式洗濯機構成における水槽カバー(10a)や水槽(10)と一体に吸気口(19)および排気口(21)を形成することができ、前記排気口(21)、排気ダクト(22)および排気カバー(23)は、通常後方に向かって下方傾斜させた状態に配設するドラム(16)および水槽(10)の後部傾斜空間に設置することができるので、新たな設置スペースを設ける必要がなく、本体外郭形状も拡大したり変更せずともよいので、大きな仕様変更を伴うことなく効果的な乾燥機能を付加することができるものである。
【0030】
なお、成形体としての排気口(21)部材を特に設置せず、水槽(10)上部における他部品との隙間を排気口として活用してもよく、また、水槽(10)の下部に接続した前記排水弁(12)を開弁して排水ホース(13)から排気するようにしてもよい。
【0031】
また、排気口(21)部分における開口面積は、少なくとも前記吸気口(19)の開口面積より大きく設定することにより、ドラム(16)内に吸入した外気が滞留することなく、充分な外気の吸入量を確保することができ、且つ、スムーズな吸入、循環、排気行程を形成することができる。
【0032】
そしてまた、前記「洗い」や「脱水」運転中には、撹拌や脱水による水飛沫を生じるが、水槽(10)は本体外面(3)に対して水密に配設されており、また、投入口(7)の開口縁部に装着したベローズ(18)は、ドア(8)裏面側に膨出したガラス窓(9a)に弾性的に接触していることにより、飛沫水は確実にシールされ、本体(1)および水槽(10)外に水が漏れ出ることはない。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の1実施例を示すドラム式洗濯機の全体斜視図である。
【図2】図1のドラム式洗濯機の縦断面図である。
【図3】図1のドラム式洗濯機の外郭筐体を除去した状態を示す斜視図である。
【図4】従来のドラム式洗濯機構成を示す縦断面図である。
【図5】他の従来構成を示すドラム式洗濯機の正面からの縦断面図である。
【符号の説明】
【0034】
1 ドラム式洗濯機
2 筐体
7 投入口
8 ドア
10 水槽
10a 水槽カバー
13 排水ホース
14 給水口
15 洗剤投入口
16 ドラム
16a 脱水孔
19 吸気口
20 フィルター
21 排気口
22 排気ダクト
23 排気カバー




 

 


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