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発明の名称 ドラム式洗濯機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−181629(P2007−181629A)
公開日 平成19年7月19日(2007.7.19)
出願番号 特願2006−2986(P2006−2986)
出願日 平成18年1月10日(2006.1.10)
代理人 【識別番号】100059225
【弁理士】
【氏名又は名称】蔦田 璋子
発明者 羽柴 修司
要約 課題
ドアを開放する際の操作性を向上するとともに、ドアの押し出し機構を改良した使い勝手のよいドラム式洗濯機を提供する。

解決手段
外郭を形成する筐体2の内部に水槽14を弾性支持し、水槽の内部に横軸周りに回転可能にドラム18を配設してこれらの前方に対向して前記筐体の前面に投入口7を設け、この投入口を開閉すべく回動可能に設けたドア9により投入口を閉鎖状態に保持するように設けられたドアロック機構21と、この機構内に設けられてドアロックを解除するロック解除手段25と、ドア開放手段35とを備えたものにおいて、前記ロック解除手段25は、ドア開放信号の付勢による電動部27の駆動によって解除部材26を移動させ、ドアロックを解除するとともにドア開放手段35によりドアを開放させることを特徴とする。
特許請求の範囲
【請求項1】
外郭を形成する筐体の内部に弾性支持した水槽と、この水槽の内部に横軸周りに回転可能に配設したドラムと、前記水槽およびドラムの前方に対向して前記筐体の前面に設けた投入口と、この投入口を開閉すべく回動可能に設けたドアと、前記投入口のドアによる閉鎖状態を保持するように設けたドアロック機構と、このドアロック機構内に設けられてドアロックを解除したときに解除部材を移動させてドアを開放可能とするロック解除手段と、ドアを開放方向に付勢するドア開放手段とを備えたものにおいて、前記ロック解除手段は、ドア開放信号の付勢による電動部の駆動によって解除部材を移動させ、ドアロックを解除するとともにドア開放手段によりドアを開放させることを特徴とするドラム式洗濯機。
【請求項2】
ロック解除手段の動作は、筐体の前表面上に配置された操作パネル上のキー操作によっておこなうようにしたことを特徴とする請求項1記載のドラム式洗濯機。
【請求項3】
ドアロック機構部内に設けられ出没移動させてドアとの係合状態を係脱するフック部材と、このフック部材をリンク機構を介して移動させる解除部材とを備え、ドアのロック解除手段の操作で前記解除部材を動作させることにより前記フック部材を移動させドア係合部から引き込むとともに、ドア開放手段により開扉することを特徴とする請求項1記載のドラム式洗濯機。
【請求項4】
マイコン制御指令によってドアロック機構のロック解除手段を動作し、解除部材を移動させた場合は、ドア開放手段を付勢してドア押出装置を作動させる電動手段を具備したことを特徴とする請求項1記載のドラム式洗濯機。
【請求項5】
ロック解除手段の動作にともなって付勢されるドア開放手段は、押出装置でドアを押し出すとともに、前記押出装置への動作指示は複数回に亙って繰り返すことを特徴とする請求項1記載のドラム式洗濯機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドラム式洗濯機に係り、特に、そのドアロック解除機構とドア開放機構を改良したものに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、洗濯機は、従来よりの縦軸型の円筒状水槽および回転槽による筐体上面の開口から洗濯物を投入する構成から、回転槽を横軸型のドラムとし、開口を筐体の前面側に設けて洗濯物の投入口としたドラム式洗濯機が商品化され普及しつつある。この種ドラム式洗濯機における洗濯水槽は、図9に概略構成を示すように、横軸型の円筒状をなしており、外郭を形成する筐体(52)の内部に、図示しない支持装置を介して水槽を弾性的に支持し、前記水槽の内部には、間隙を形成してドラムが回転可能に設けられており、前記水槽の後面に取り付けられたモーターにより回転駆動される。
【0003】
前記筐体(52)の前面側に設けた洗濯物を出し入れするための投入口(57)には、投入口(57)を開閉するドア(59)が配設されており、前記ドア(59)はその一側をヒンジ(63)で枢支するとともに反枢支側には係合部を設け、筐体(2)側にはこれに係合するフック部材からなるドアロック機構(71)を配設し、洗濯、脱水、乾燥時にはドアをロックするように構成している。
【0004】
そして、前記ドアロック機構は、図10に示すように、筐体(52)の前面上部に設けた操作パネル(56)の近傍に配置されたドア開放用の押ボタン(73)を使用者が手動にて押圧することによって解除されるものであり、押ボタン(73)の押圧操作に連動するレバー部材(74)の回動変位を引張りコイルバネ(78)を介してコントロールワイヤ(76)に伝達し、コントロールワイヤ(76)の他端に連結した係合解除部材(77)を変位させることで係合解除部材(77)に係合しているドア(59)側のフックレバー(75)を回動させて、これらの係合関係を解除するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2003−164690号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記構成のドアロック機構は、機械的メカニズムであることから構造が複雑となるばかりでなく、ドアロックを解除するための押ボタン(73)の大きな押圧力を必要としていた。また、ドラム式洗濯機のドア(9)には内部透視用のガラス部材が用いられており、元来ドア重量が重いものであることから、投入口(57)がドア(59)で閉鎖された状態が長時間継続したような場合や、投入口(57)部に熱風が循環する乾燥運転時には、ドア(59)と投入口(57)との間をクッション性を有して水密にシールしているベローズのドア(59)との接触部分が接着状態になり、容易に剥がれない現象が発生し易いものであり、その場合には、ドア(59)を開ける際の操作力がさらに大きくなり、ドア開放押ボタン(73)を押してもドア(59)を開けにくいことがあった。
【0006】
また、ドア開放機構についても、押ボタン(73)の押し込み動作によって開放機構をリンクして作動させる構成であるため、押ボタン(73)部分が位置的にも規制されるばかりでなく形状が大きくなるので、意匠デザイン面で制約が多くなる欠点があった。
【0007】
本発明は上記点を考慮してなされたものであり、ドアを開放する際の操作性を向上するとともに、ドアの押し出し機構を改良した使い勝手のよいドラム式洗濯機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明におけるドラム式洗濯機は、外郭を形成する筐体の内部に弾性支持した水槽と、この水槽の内部に横軸周りに回転可能に配設したドラムと、前記水槽およびドラムの前方に対向して前記筐体の前面に設けた投入口と、この投入口を開閉すべく回動可能に設けたドアと、前記投入口のドアによる閉鎖状態を保持するように設けたドアロック機構と、このドアロック機構内に設けられてドアロックを解除したときに解除部材を移動させてドアを開放可能とするロック解除手段と、ドアを開放方向に付勢するドア開放手段とを備えたものにおいて、前記ロック解除手段は、ドア開放信号の付勢による電動部の駆動によって解除部材を移動させ、ドアロックを解除するとともにドア開放手段によりドアを開放させることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明のドラム式洗濯機によれば、ギヤドモータやソレノイドなど電気的駆動部による解除部材の移動でドアロックおよび解除機構を動作させることができ、より小さな操作力で効率的なドアロックおよびその解除、さらにドア開放動作をスムーズに使い勝手よくおこなうことができ、且つデザインの自由度も大きく確保できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下図面に基づき本発明の1実施形態について説明する。図1に一部を破断した概略側面図、図2に概略正面図を示すドラム式洗濯機(1)は、外郭を形成する筐体(2)をコ字状に曲げ成形して背部と両側部を形成した外側板(3)とこの前面および背部の点検口を閉塞する前面板(4)と背面板(5)とから構成している。
【0011】
そして、前面板(4)の上部には、洗濯コースなどを選択設定するための操作パネル(6)を配置するとともに、中央部分には洗濯物を出し入れするための円形の投入口(7)を開口させ、前記投入口(7)の周囲は、例えば、矩形状に凹陥部(8)を形成することで、投入口(7)を閉塞するドア(9)をその前面が前記前面板(4)とほぼ同一面になるように配置している。
【0012】
すなわち、ドア(9)は、前記前面板(4)の凹陥部(8)形状に合わせて矩形状をなし、少なくとも前記投入口(7)に対応する部分を透明体で形成したドア前面部(10)と周縁枠(11)を介して内側に設けたドア内板(12)とからなり、ドア内板(12)は、前記前面部(10)の透明部分と併せて内部を透視するとともに洗濯コースにおける「乾燥」運転の際の熱風に対応するために、透明な耐熱ガラスで形成した円形のガラス窓(12a)を前記円形の投入口(7)形状に合わせて内方向に膨出させるとともに、一側をヒンジ部材(13)で枢支して横方向に開閉可能に取り付けている。
【0013】
筐体(2)の内部には水槽(14)が配置されている。水槽(14)は、横軸型の円筒状をなし、その前面部の開口周縁には環状の水槽カバー(14a)を取り付けるとともに、その底部の左右に設けた一対の支持装置(15)によって弾性的に支持されており、背面側の下方には排水弁(16)を介して機外に導出する排水ホース(17)を接続している。また上部には、給水弁に接続した図示しない給水口を設けており、洗濯水としての水道水を供給し、貯留するように構成している。
【0014】
水槽(14)の内部には横軸周りに回転可能にドラム(18)を配設している。ドラム(18)は、水槽(14)に沿い前方に向かって若干上方への傾斜状態に支承されており、胴部周壁に多数の透孔(18a)と、その内周面には洗濯物掻き上げ用のバッフル(18b)を複数有し、また前面開口側には環状のドラムカバー(18c)を取り付けて、前記水槽カバー(14a)とともに投入口(7)に対向して配置させており、洗い運転および脱水運転における共用槽として機能するものである。
【0015】
前記ドラム(18)は、水槽(14)の背面部に軸支され、洗いおよび脱水運転に応じた回転速度に制御されるモータ(19)により回転する。このモータ(19)は、例えば、アウターロータ形であって、図示しない内側のステータを水槽(14)側に固定し、外側のロータ(19a)に直結した回転軸(19b)を水槽(14)の後壁を水密に貫通させるとともにドラム(18)背面部の中心に連結させている。
【0016】
前記前面板(4)における投入口(7)の開口周縁と水槽(14)の前面開口部における水槽カバー(14a)との間隙には、洗剤などの耐薬品性に優れた軟質樹脂材からなるベローズ(20)を取り付け、水が水槽(14)から機外に漏れ出ないようにするとともに、その一部を延出して閉鎖状態にある前記ドア(9)裏面側のガラス窓(12a)に当接させ、投入口(7)から機外への水漏れも防止し、さらに蛇腹部を設けて水槽(14)やドラム(18)の回転振動がドア(9)側に伝達することを防いでいる。
【0017】
しかして、前記前面板(4)の反枢支側には、ドア(9)を閉扉状態にロックし、またロック解除するドアロック機構(21)をケース(22)内に配設している。このドアロック機構(21)は、ドア(9)が前記投入口(7)を閉鎖したとき、その閉鎖状態をロック保持するものであり、操作パネル(6)の一部に設けたドア開ボタン(23)、あるいは運転時に用いる一時停止ボタン(24)の押圧により作動するように構成されている。前記ドア開ボタン(23)は、操作パネル(6)上に設けられたタッチキースイッチのひとつであり、図示しない表面シートに形成されたエンボス部を押圧することで、内部のタクトスイッチを操作する周知のスイッチ構成を有するものである。
【0018】
前記ドア開ボタン(23)は、ドア(9)を開放するための操作ボタンであるが、「洗濯」や「すすぎ」工程など水槽(14)内で洗濯水が攪拌されている状態や、「脱水」工程などでドラム(18)が高速回転しているときに開扉することを防止するために、洗濯機(1)の運転中は押圧してもこれを動作させないようにしており、一時停止ボタン(24)の押圧により一時的に運転を停止した後や、通常の洗濯工程による運転が終了していることを条件にして作動できるようにしている。
【0019】
ドアロック機構(21)には、図3に詳細構成を示すように、ドア(9)側に設けたロック係合部(9a)に係合するように正面側方から水平方向、図中では左側に摺動して突出するフック部材(25)を投入口(7)の近傍に設けている。このフック部材(25)に対しては、ケース(22)内面に一端を固着した押出圧縮コイルバネ(25b)が、常にフック部材(25)を突出する方向に付勢しており、閉扉の際には、ドア側のロック係合部(9a)に突出したフック部材(25)が係合してドア(9)を閉鎖状態にロックするものである。
【0020】
フック部材(25)には、ロック方向に向かって斜め上方に傾斜するリンク溝(25a)を穿設しており、このリンク溝(25a)に係合して移動するリンクピン(26a)を突出させた解除棒(26)を前記フック部材(25)の水平方向の動きにともない垂直な上下方向の動きになるように配置している。
【0021】
前記ケース(22)の上方部には、前記解除棒(26)を上下移動させる駆動部であるギヤドモータ(27)を配設しており、モータ(27)の回転をギヤトレーンで減速させ、ギヤ端部に設けたプーリーによって接続ワイヤ(28)を巻き取ることで前記解除棒(26)を所定長上方に引き上げるようにしている。
【0022】
解除棒(26)が上方へ移動した場合には、リンクピン(26a)も上方移動するものであり、リンクピン(26a)が傾斜しているリンク溝(25a)と係合しながら上昇することによって、リンク溝(26a)とともにフック部材(25)は横方向、図においては右方向にフック押出コイルバネ(25b)の付勢力に抗して移動することになる。その結果、図4に示すように、フック部材(25)はドア側のロック係合部(9a)から離脱することになり、ドアロック係合は解除されてドア(9)は開放可能な状態となる。
【0023】
解除棒(26)の駆動は、前記ギヤドモータ(27)に限らず、ステッピングモータの回転力をカム機構で直線運動に変換して利用する方法もあり、また、コイルとプランジャーから構成されるソレノイド方式を用いてもよい。この場合は、ボビンの外周にコイルを巻装し、コイルを樹脂モールドしたソレノイドへの通電によって、磁性体製のプランジャーを軸方向に移動させ、プランジャーの引き込み動作で、変位量分だけこれに固定した解除棒(26)を引き上げるものであり、引き上げによりリンクピン(26a)が上昇することで、前記実施例と同様にフック部材(25)を横方向に摺動させ、ドアロックの解除動作をおこなうようにする。
【0024】
なお、ドアロック機構(21)を収納したケース(22)内の一部には、運転終了検知、あるいは前記一時停止ボタン(24)の押圧、あるいはタッチ操作によって動作するソレノイド(29)を配置している。このソレノイド(29)は、ドア閉時には、押圧されることによって閉扉を検知するプッシュボタン(30)、およびその変位により押し込まれるスイッチ
(31)により通電され、磁性体からなるプランジャー(29a)を上方へ引き込み、圧縮コイルバネ(32a)の付勢力に抗してロック片(32)を上方に引き上げ、その一部に突設した係止凸起(32b)を前記フック部材(25)と係合させることでフック部材(25)の左右への移動を阻止するものであり、運転中に不用意にドア(9)のロックが解除されないように保持するものである。
【0025】
そして、前記のように、運転終了を検知したり、一時停止ボタン(24)が押圧された場合には、ソレノイド(29)のコイルへの通電を遮断するものであり、圧縮コイルバネ(32a)の下方への付勢力によりロック片(32)を引き下げてフック部材(25)との係合を解除し、その左右方向への移動を可能にするよう構成している。
【0026】
また、ケース(22)の中央部には、マイクロスイッチからなる解除検知部(33)を設けており、前記のようにロック片(32)が下降した場合は、解除検知部(33)のマイクロスイッチを消勢するようにしており、この状態で前記ドア開ボタン(23)の押圧操作を可能にしている。
【0027】
ドア開ボタン(23)を押圧した場合は、ギヤドモータ(27)に通電してこれを駆動し、プーリーによって接続ワイヤ(28)を巻き取ることで解除棒(26)を引き上げ、フック部材(25)を右方向へ摺動させてロック係合部(9a)から引き込み、ドア(9)のロック状態を解除するように構成している。
【0028】
ケース(22)の外方における上部位には、ドラム式洗濯機(1)のドア開状態の正面図である図5に示すように、ドア(9)に開扉方向への力を付勢するドア開放機構(35)を配置している。このドア開放機構(35)は、図6にその断面図を示すように、前面板の凹陥部(8)表面に設けた透孔に圧縮コイルバネ(36)によって常時ドア側に突出するように付勢された磁性体からなる押し棒(37)を配置するとともに、この押し棒(37)の周囲をソレノイド(38)で覆ったものである。そして、ドア開ボタン(23)の押圧により、ドア(9)のロックが解除された場合は、フリーの状態になった後に、マイコン制御指令によってソレノイド(38)に瞬時あるいは一時的に通電することで、押し棒(37)をドア側に突出して押圧し、ドア(9)を機械的に強制開放させるようにしている。
【0029】
前記ドア(9)の開放力は、初動的な開扉、すなわち水槽カバー(14a)の前面開口部に取着したベローズ(20)とドア(9)裏面のガラス窓(12a)との密着を剥がして前方に押し出す程度でよく、その後使用者が手で全開させるものである。また、押し棒(37)は、先端に衝撃吸収用のゴムキャップを取り付けているため、ガラス窓(12a)に当接した際の衝撃や衝接音を低減することができ、開扉時に瞬時に突出してドア(9)を押し出した後は、ソレノイド(38)の消勢と圧縮コイルバネ(36)の付勢力により元の状態に引き込まれるため、突出したままとなることはない。
【0030】
上記構成のドラム式洗濯機(1)は、「洗い」「すすぎ」「脱水」「乾燥」の各機能行程を選択設定して自動的に実行するものであり、前記投入口(7)より洗濯物をドラム(18)内に投入した後、「洗い」および「すすぎ」行程では、洗濯水を水槽(14)内に供給した状態でドラム(18)を低速回転させ、洗濯物をバッフル(18b)で掻き上げては落下させる撹拌運動により洗濯を実行し、「脱水」行程ではドラム(18)を高速回転させ遠心力で脱水する。
【0031】
そして、「洗い」や「脱水」運転中には、撹拌や脱水による水飛沫を生じるが、投入口(7)の開口縁部に装着したベローズ(20)は、ドア(9)裏面側に膨出したガラス窓(12a)に弾性的に接触していることにより、飛沫水は確実にシールされ、本体(1)および水槽(14)外に水が漏れ出ることはない。
【0032】
以下、ドラム式洗濯機(1)のドア(9)を開放する場合のドアロック解除構成につき、図7に示すフローチャートに沿って説明する。運転中に洗濯物を追加する場合などで一時的にドア(9)を開扉するときは、前記操作パネル(6)部の一時停止ボタン(24)を押す(ステップS1)ことでドアロック用ソレノイド(29)への通電が遮断され(ステップS2)、この断電によりフリー状態となったプランジャー(29a)に係合しているロック片(32)は、圧縮コイルバネ(32a)の付勢力により下降し、フック部材(25)との係合を外すことでドアロック状態を解除する(ステップS3)。
【0033】
一方、ロック片(32)が下降することで、マイクロスイッチからなる解除検知部(33)がドアロックの解除を検知し(ステップS4)、ドア開ボタン(23)の押圧操作を可能にする。
【0034】
ここで、ドア開ボタン(23)を押圧、あるいはタッチ操作する(ステップS5)ことによりギヤドモータ(27)に通電し、これを回転させて解除棒(26)を引き上げ(ステップS6)、リンクピン(26a)によりフック部材(25)を水平、ここでは右方向に摺動させることでドア(9)との係合状態を解除する(ステップS7)。
【0035】
ロック解除によってドア(9)がフリーの状態になった場合には、その数秒後にマイコン制御指令によってドア開放機構(35)のソレノイド(38)に通電され(ステップS8)、押し棒(37)を突出させてドア(9)を開放させる(ステップS9)ものであり、軽い操作力で確実にドアロックを解除し、しかもドア(9)を自動的に開扉して投入口(7)を開放させる使い勝手の良好なドラム式洗濯機を得ることができる。
【0036】
また、上記構成によれば、従来に比して機械的摺動部が少ないので、熱変形や摩耗による変形を低減でき、故障を少なくして寿命を長くすることができ、さらに、ドア開放のためのボタン(23)をドアロック機構部(21)の近傍に配置させる制約がなく、ボタン自体のサイズも小さくできるので、例えば、操作パネル(6)上のどの場所にも設けることができ、意匠デザイン面でシンプル化できるとともに設計上の自由度が拡大するメリットが得られる。
【0037】
前記ドア開放機構(35)は、ソレノイド(38)方式によるものに限らず、図8に示すドア開放機構(40)のように、前面板の凹陥部(8)表面に設けた透孔に圧縮コイルバネ(41)によって常時ドア側に突出するように付勢されたに押し棒(42)を配置し、前記ドア(9)のロック片(32)の下降によるフック部材(25)のロック解除を一時停止ボタン(24)の押圧から数秒後になるように制御し、ドア開ボタン(23)が押圧され、フック部材(25)が引き込まれてドアロックが解除された場合には、同時にバネ力によって押し棒(42)がドア内面を押すことでドア(9)を開放するようにしてもよい。
【0038】
また、前記ドア開放機構(35)(40)の駆動は、洗濯物を追加する際など洗濯機を一時停止するために一時停止ボタン(24)を押圧し、さらにドア開ボタン(23)を押す場合のみでなく、洗濯布のアンバランス不良などによる異常停止時、あるいは、通常の洗濯や脱水、乾燥運転をおこない一連の運転が終了した後にドアを開けるような場面を含めて、種々のケースのための制御フローとともに、最終的にドアを開放するステップをマイコン制御によってあらかじめプログラムに設定しておき、臨時の場合や、通常での洗濯および脱水や乾燥運転が終了した際には、ドアロック解除とともにドアの開放も自動的におこなうようにしてもよい。
【0039】
そしてまた、長時間に亙る閉扉や脱水後の乾燥運転による熱などで、ベローズ(20)のドア(9)との接触部分が接着状態になり、ドア(9)の開放が通常より困難になっている場合を考慮した実施例としては、ドア開放機構を構成する、例えば、押し棒(37)を突出させるソレノイド(38)への通電を複数回に亙って断続的におこなうことで、ドアのガラス窓(12a)とベローズ(20)との密着を段階的に剥がすような作用を与えるようにしてもよい。この場合、前記ソレノイド(38)への通電は、開扉時には前記閉扉状態を検知するプッシュボタン(30)の突出により、図4の2点鎖線のように突出するスイッチ(31)が動作してドアの開放を検知するまで繰り返すことにより実行できるものであり、ドア開放機構(35)あるいは(40)への負担を軽くして開扉を確実におこなうことができる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の1実施例を示すドラム式洗濯機の一部を破断した概略側面図である。
【図2】図1のドラム式洗濯機の閉扉状態を示す正面図である。
【図3】図2におけるドアロック機構のロック状態を示す拡大図である。
【図4】図3のロック解除状態を示す拡大図である。
【図5】図1の開扉状態を示す正面図である。
【図6】図5におけるドア開放機構を示す断面図である。
【図7】本発明のドアロック解除のフローチャートである。
【図8】図6のドア開放機構の他の実施例を示す断面図である。
【図9】従来例を示すドラム式洗濯機の概略構成図である。
【図10】図9のドアロック機構を示す拡大図である。
【符号の説明】
【0041】
1 ドラム式洗濯機 2 筐体 4 前面板
6 操作パネル 7 投入口 8 凹陥部
9 ドア 9a ロック係合部 12 ドア内板
12a ガラス窓 14 水槽 14a 水槽カバー
18 ドラム 19 モータ 20 ベローズ
21 ドアロック機構 23 ドア開ボタン 24 一時停止ボタン
25 フック部材 25a リンク溝 26 解除棒
26a リンクピン 27 ギヤドモータ 28 接続ワイヤ
29 ソレノイド 30 閉扉検知ボタン 31 スイッチ
32 ロック片 33 ロック解除検知部 35、40 ドア開放機構
37 押し棒




 

 


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