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発明の名称 ドラム式洗濯乾燥機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−29359(P2007−29359A)
公開日 平成19年2月8日(2007.2.8)
出願番号 特願2005−215959(P2005−215959)
出願日 平成17年7月26日(2005.7.26)
代理人 【識別番号】100071135
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 強
発明者 久野 功二 / 舟木 一雄
要約 課題
洗濯物の乾燥用にヒートポンプを具えたドラム式洗濯乾燥機において、乾燥性能が高く得られると共に、全体のコンパクト化、軽量化ができるようにする。

解決手段
水槽2の温風入口及び温風出口を水槽2の軸方向に分けて設けており、それに対して、ヒートポンプのエバポレータ及びコンデンサを配置する通風ダクト32を、水槽2のほゞ直下に、水槽2の軸方向と並列に配置し、水槽2の軸方向と直交する方向の通風ダクト32側方の位置に、ヒートポンプのコンプレッサ53を配置した。このものでは、水槽2内の空気を循環させるときの経路が簡素であり、特に水槽2から通風ダクト32にかけての曲がりが大きくなく、その分、循環風量が多く得られ、ヒートポンプのエバポレータ及びコンデンサでの熱交換効率を高め得る。又、水槽2に対する通風ダクト32並びにヒートポンプのコンプレッサ53の配置がスペース効率良くできる。
特許請求の範囲
【請求項1】
温風入口及び温風出口を有し、横軸状に配設された円筒状の水槽と、
この水槽の内部に配設されたドラムと、
このドラムを回転させる駆動装置と、
前記水槽の温風出口及び温風入口を接続して設けられた通風ダクトと、
この通風ダクトにエバポレータ及びコンデンサを配置し、それらとコンプレッサとを接続して構成されたヒートポンプと、
前記通風ダクトを通して前記水槽内の空気を循環させる送風機とを具備し、
前記水槽の温風入口及び温風出口を水槽の軸方向に分けて設け、
前記通風ダクトを前記水槽のほゞ直下に水槽の軸方向と並列に配置し、
前記水槽の軸方向と直交する方向の通風ダクト側方の位置に前記ヒートポンプのコンプレッサを配置して成ることを特徴とするドラム式洗濯乾燥機。
【請求項2】
通風ダクトの入口部と出口部とが対向して存し、それらの間に、ヒートポンプのエバポレータとコンデンサとをそれらと中心を合わせて配置したことを特徴とする請求項1記載のドラム式洗濯乾燥機。
【請求項3】
洗濯物から散出するリントを捕獲するフィルタを収納するフィルケースを、ヒートポンプのエバポレータ及びコンデンサと縦列に並ぶ配置で、通風ダクトの風上側に設けたことを特徴とする請求項2記載のドラム式洗濯乾燥機。
【請求項4】
ヒートポンプのコンプレッサを、通風ダクトの底面に補強板を介して配置したことを特徴とする請求項1記載のドラム式洗濯乾燥機。
【請求項5】
通風ダクトを通る空気がヒートポンプのエバポレータで除湿されることに伴い生じる水を貯留する排水タンクを、通風ダクトの底板に形成したことを特徴とする請求項1記載のドラム式洗濯乾燥機。
【請求項6】
通風ダクトの側壁を、ヒートポンプのエバポレータの端板と、コンデンサの端板、並びにそれらの端板を継ぐ補助側板で構成したことを特徴とする請求項1記載のドラム式洗濯乾燥機。

発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗濯物の乾燥用にヒートポンプを具えたドラム式洗濯乾燥機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、洗濯乾燥機において、洗濯物の乾燥用にヒートポンプを具えたものは、乾燥性能が良く、エネルギーの省減に効果があるものとして注目されている。このヒートポンプを具えた洗濯乾燥機においては、洗濯物を乾燥させる際に発生する水分をエバポレータ(蒸発器)で回収し、その折りに回収した潜熱をコンプレッサ(圧縮機)により高温の冷媒状態に変換し、コンデンサ(凝縮器)で空気を加熱するエネルギーとして再使用する。このようにすることで、外部には僅かな放熱ロスがある以外、ほとんどエネルギーを逃がさず再利用できる。従って、効率の良い乾燥を実現できるのである。
【0003】
しかして、このヒートポンプを具えた洗濯乾燥機、中でもドラム式の洗濯乾燥機においては、横軸状に配設された円筒状の水槽が、温風入口と温風出口とを軸方向に分けて有し、この水槽の内部にドラムが配設され、水槽の外部にドラムを回転させる駆動装置と、水槽の温風出口及び温風入口を接続する通風路とが設けられている。そして、その通風路にはヒートポンプのエバポレータとコンデンサとが配置され、それらにコンプレッサが通風路の外部で接続されている。又、前記水槽の外部には、通風路を通して水槽内の空気を循環させる送風機も設けられている。
【0004】
この構成で、洗濯物を乾燥させるときには、駆動装置でドラムを回転させつつ、送風機で水槽内の空気を通風路を通し循環させ、更に、ヒートポンプのコンプレッサを作動させる。すると、循環空気がエバポレータで熱交換することにより冷却除湿され、コンデンサで熱交換することにより加熱温風化されるものであり、この結果、ドラム内には乾燥温風が繰返し供給され、洗濯物の乾燥が行われる。
【0005】
しかして、このように洗濯物を乾燥させるドラム式の洗濯乾燥機においては、水槽の温風入口と温風出口とが水槽の軸方向に分けて設けられているのに対して、通風路が水槽の下方でも水槽の軸方向と直交する方向に配置され、更に、ヒートポンプのコンプレッサが水槽の軸方向に通風路と列する配置で水槽の下方に設けられたものが知られている。(例えば特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2005−52533号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記従来のものの場合、水槽内の空気を循環させるときの経路が複雑であり、特に水槽から通風路にかけての曲がりが大きくて風路抵抗が高く、その分、循環風量が少なくしか得られずして、ヒートポンプのエバポレータ及びコンデンサでの熱交換効率が悪く、乾燥性能が高く得られないという欠点を有していた。又、水槽に対して通風路並びにヒートポンプのコンプレッサを配置するのに、広いスペースが必要であり、全体の大形化、大重量化を招来するという欠点をも有していた。
【0007】
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、従ってその目的は、乾燥性能が高く得られると共に、全体のコンパクト化、軽量化ができるドラム式洗濯乾燥機を提供するにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明のドラム式洗濯乾燥機においては、温風入口及び温風出口を有し、横軸状に配設された円筒状の水槽と、この水槽の内部に配設されたドラムと、このドラムを回転させる駆動装置と、前記水槽の温風出口及び温風入口を接続して設けられた通風ダクトと、この通風ダクトにエバポレータ及びコンデンサを配置し、それらとコンプレッサとを接続して構成されたヒートポンプと、前記通風ダクトを通して前記水槽内の空気を循環させる送風機とを具備し、前記水槽の温風入口及び温風出口を水槽の軸方向に分けて設け、前記通風ダクトを前記水槽のほゞ直下に水槽の軸方向と並列に配置し、前記水槽の軸方向と直交する方向の通風ダクト側方の位置に前記ヒートポンプのコンプレッサを配置して成ることを特徴とする(請求項1の発明)。
【発明の効果】
【0009】
上記手段によれば、水槽内の空気を循環させるときの経路が簡素であり、特に水槽から通風ダクトにかけての曲がりが大きくなく、その分、循環風量が多く得られ、ヒートポンプのエバポレータ及びコンデンサでの熱交換効率を高め得るから、乾燥性能を高く得ることができる。又、水槽に対する通風ダクト並びにヒートポンプのコンプレッサの配置がスペース効率良くできるから、全体のコンパクト化、軽量化を所望に達成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の一実施例(一実施形態)につき、図面を参照して説明する。
まず、図2には、ドラム式洗濯乾燥機の全体構成を示しており、外殻である外箱1の内部に水槽2を配設している。水槽2は円筒状を成しており、それを、その軸方向が前後(図2では左右)となる横軸状で、しかも前上がり(図2では左上がり)の傾斜状を成すように、図1に示す左右一対のサスペンション3によって支持している。又、この水槽2は、前端部に水槽カバー4を装着して有しており、この水槽カバー4は中央部に開口5を有する環状を成している。これに対して、前記外箱1は、図2に示すように、前面部に洗濯物出し入れ用の開口6を有しており、この開口6に上記水槽カバー4の開口5をベローズ7で連ねている。又、外箱1の開口6には、水槽2側とは反対側の前面側で、扉8を開閉可能に設けている。
【0011】
水槽2には、そのほか、前端部の上部に温風出口9を形成しており、後端部の上部に温風入口10を形成している。従って、それら温風出口9と温風入口10は、水槽2の軸方向に分けて設けられている。更に、水槽2には、底部の最後部に排水口11を形成しており、この排水口11には排水パイプ12を接続している。
【0012】
水槽2の内部には、ドラム13を配設している。このドラム13も円筒状を成しており、その周側部(胴部)には、ほゞ全域に孔14を形成している(一部のみ図示)。この孔14は、通水孔として機能すると共に、通風孔としても機能するようになっている。又、ドラム13の奥部の中心部周りには、多数の小孔から成る温風導入口15を形成している。更に、ドラム13の奥部の背面には補強部材16を取付け、この補強部材16を介して、ドラム13の奥部の背面の中心部に軸17を取付けている。
【0013】
これに対して、水槽2の奥部(後端部)の中心部には、軸受ハウジング18を取付けており、この軸受ハウジング18に軸受19,20を介して軸17を挿通支承させることにより、ドラム13を水槽2と同様の、軸方向が前後となる横軸状で、しかも前上がりの傾斜状を成すように支持している。
【0014】
軸受ハウジング18には、外周に、モータ21のステータ22を取付けており、このステータ22に、軸17の後端部に取付けたロータ23を外側から対向させている。従って、モータ21はアウターロータ形であり、更に、この場合、ブラシレスDCモータであって、ドラム13を軸17を中心に回転させる駆動装置として機能するようになっている。
【0015】
水槽2の後側の端面部の内側には、温風カバー24を装着している。この温風カバー24は、下部に開口25を有し、この開口25によって前記軸17を囲繞している。又、温風カバー24は、開口25の部分より上方の部分にて前記温風入口10に対向し、該温風入口10を覆っている。更に、温風カバー24の全体として、水槽2の後側の端面部との間に、前記ドラム13の後側の端面部と水槽2の後側の端面部との間の空間の例えば1/3程度の空間を隔てており、その空間によって、上記温風入口10から軸17の周囲部分へと通じる温風通路26を構成している。なお、温風カバー24の開口25は軸17より充分径大で、温風通路26の出口部に相当するようになっている。
【0016】
前記補強部材16には、前記軸17を取付けた中心部の周囲部分に複数の比較的大きな孔27を形成しており、これが上記温風カバー24の開口25と前記ドラム13の温風導入口15との間にあって、それらを連通させることにより、温風導入路28を構成している。
【0017】
前記補強部材16には又、上記温風導入路28を構成した部分の外周部にシール部材29を装着している。このシール部材29は、合成ゴム等の弾性材から成っており、前記温風カバー24の開口25周囲の部分に当接し、摺接するようになっている。この結果、シール部材29は、ドラム13と水槽2との間において温風導入路28と温風通路26との間をシールするようになっている。
【0018】
以上に対して、前記外箱1の底部は、台板30で構成している。この台板30上には、図3に示すように、複数個の防振ゴム31を介して通風ダクト32を載置し、その各防振ゴム31を貫通した複数個のボルト33と、このボルト33の各突出先端部に螺合した複数個のナット34により、通風ダクト32を台板30に固定しており、このようにして、通風ダクト32を、図2に示すように、前記水槽2のほゞ直下に、水槽2の軸方向と並列に配置している。
【0019】
通風ダクト32は、詳細には図4に示すように、底板35と、この底板35上に立設した左右両方の側壁36,37、これら両側壁36,37並びに底板35の前端部に装着した前壁38、両側壁36,37並びに底板35の後端部に装着した後壁39、これら前壁38、後壁39、及び両側壁36,37の上端部に装着した上カバー40により、ほゞ四角筒状の風路を囲い形成するようにしたものである。
【0020】
この通風ダクト32には、前壁38と後壁39との間に、エバポレータ(蒸発器)41と、コンデンサ(凝縮器)42とを配置している。詳細には、エバポレータ41を前壁38側に配置し、コンデンサ42を後壁39側に配置している。
【0021】
上記通風ダクト32の一方(左側)の側壁36は、上記エバポレータ41の一方の端板43からコンデンサ42の一方の端板44を外側方から一枚で覆った側壁でそれと成しており、他方(右側)の側壁37は、エバポレータ41の他方の端板45と、コンデンサ42の他方の端板46、並びにこれらの端板45,46を継いだ補助側板47により構成している。
【0022】
この関係上、通風ダクト32の他方の側壁37からは、エバポレータ41の他方の端板45から突出した冷媒パイプ48の入口部48aと出口部48b及び途中の多数存する屈曲部48c、並びにコンデンサ42他方の端板46から突出した冷媒パイプ49の入口部49aと出口部49b及び途中の多数存する屈曲部49cとが、突出したままとなっている。
【0023】
なお、それに対して、通風ダクト32の一方の側壁36は、エバポレータ41の一方の端板43から突出した冷媒パイプ48の屈曲部(これも多数存するが、図示せず)、並びにコンデンサ42の一方の端板44から突出した冷媒パイプ49の屈曲部(同上)を覆い隠している。
又、エバポレータ41の両端板43,45間、及びコンデンサ42の両端板44,46間には、それぞれの冷媒パイプ48,49の屈曲部48c,49cが連ねる直状部(図示せず)を配設すると共に、その直状部にそれぞれ共通に付設した多数の熱交換用フィン50,51を列設している。
【0024】
ここで、通風ダクト32の底板35は、エバポレータ41の他方の端板45の側方(右側)部に、コンプレッサ配置部52を延出させて有しており、このコンプレッサ配置部52上に、図1及び図2に示すように、コンプレッサ(圧縮機)53を配置することにより、前記水槽2の軸方向と直交する方向の通風ダクト32側方の位置にコンプレッサ53を配置している。
【0025】
又、この場合、コンプレッサ53は、詳細には図5に示すように、通風ダクト32の底面である上記底板35(コンプレッサ配置部52)上に、鋼板など金属製の補強板54を介して配置している。なお、通風ダクト32の底板35はプラスチック製である。又、図5及び図1、図2には、コンプレッサ53を、図7に示した防音用のカバー55を取除いて示している。更に、図5において、56はコンプレッサ53に付設した液冷媒のためのリザーブタンクを示している。
【0026】
上記コンプレッサ53は、前記エバポレータ41及びコンデンサ42と共に図6に示すヒートポンプ(冷凍サイクル)57を構成するもので、このヒートポンプ57においては、接続パイプ58によって、コンプレッサ53、コンデンサ42、キャピラリチューブ59、エバポレータ41の順にこれらをサイクル接続しており、この構成で、コンプレッサ53が作動することにより、サイクルに封入した冷媒を循環させるようになっている。
【0027】
図4に示すように、通風ダクト32の前記前壁38には、矩形の開口60を入口部として形成し、後壁39に円形の開口61を出口部として形成している。これらの開口60,61は、正面より見て中心が合致するものであり、それらの間に位置する上記ヒートポンプ57のエバポレータ41とコンデンサ42も、正面より見てそれら開口60,61と中心を合わせて配置している。
【0028】
更に、通風ダクト32の前記上カバー40は、詳細には、エバポレータ側上カバー62と、コンデンサ側上カバー63とに分割して設けており、そのうちのエバポレータ側上カバー62を、通風ダクト32の前記両側壁36,37の前部(エバポレータ41側)と前壁38との上端部に着脱可能に装着し、コンデンサ側上カバー63を、通風ダクト32の前記両側壁36,37の後部(コンデンサ42側)と後壁39との上端部に着脱可能に装着している。これにより、エバポレータ41とコンデンサ42とのメンテナンスが、それぞれ、エバポレータ側上カバー62、コンデンサ側上カバー63を単独に外して、個々にできるようにしている。
【0029】
そして、通風ダクト32の入口部である前記開口60には、図2、図3及び図7に示すように、フィルタケース64を装着している。従って、このフィルケース64は、前記ヒートポンプ57のエバポレータ41及びコンデンサ42と縦列に並ぶ配置で、後述で明らかとなるように、通風ダクト32の風上側に設けている。
【0030】
フィルタケース64は、詳細には、後端部と前端部とに矩形の開口(前端部の開口65のみを図7に示す)を有するほかに、前側の上部に接続口66を上方に突出させて有しており、そのうちの図示しない後端部の開口は上記通風ダクト32の開口60と同等の大きさで、その開口60に結合している。これに対して、フィルタケース64の前端部の開口65は、上記後端部の開口より上下方向に小さく、且つ、上部寄りに位置している。
【0031】
フィルタケース64には、上記前端部の開口65から内部にフィルタ67を、引出し式にて、出し入れ可能に収納している。このフィルタ67は、洗濯物の乾燥時に散出するリント(糸くず)を捕獲するもので、詳細には図8に示すように、メッシュサイズの異なる複数のフィルタ本体68をフィルタフレーム69に積層状態に収納して成るもので、そのフィルタ本体68のメッシュサイズは、後述で明らかとなる風上側である上のものほど粗く、風下側である下のものほど細かくしている。
【0032】
図9は、前記エバポレータ41の直下に設けたドレン受け部70を示しており、このドレン受け部70は図で右側に下降傾斜しており、その延長部にドレン排出口71を有している。このドレン排出口71には、接続パイプ72を介して排水タンク73の接続口74を接続している。排水タンク73は、前記通風ダクト32の底板35に例えばプラスチックの一体成形により形成したものであり、ドレン受け部70の下方に位置している。
【0033】
又、排水タンク73は、扁平な容器状を成しており、その底部73aは図で右側に下降傾斜し、その最低部の直上に上記接続口74を有している。更に、図9には、接続口74の後方で前記台板30上に配置した排水ポンプ75を示しており、これの吸込み口が上記排水タンク73の底部73aの最低部に対応し、その部分から吸水するようになっている。
【0034】
そのほか、図10には排水弁76を示しており、これは前記通風ダクト32の左側で前記台板30上に配置しており、入口部76aに排水フィルタケース77を介して前記排水パイプ12を接続している。排水フィルタケース77には、前記水槽2から排水パイプ12を通じて排出される廃水からリントを捕獲する排水フィルタ(図示せず)を収納するようになっている。
【0035】
一方、排水弁76の出口部76bには、排水継手78を介して排水ホース79を接続しており、排水ホース79の先端部は、図示しないが、機外に導出されている。そして、排水継手78には、逆止弁80を装着しており、この逆止弁80を介して、前記排水ポンプ75の吐出し口に接続した接続ホース81を排水継手78に接続しており、すなわち排水ポンプ75の吐出し口を前記水槽2からの排水路中の排水弁76より下流側に接続している。
【0036】
なお、逆止弁80は、接続ホース81から排水ホース79への水の流れを許容し、それとは反対(排水弁76から接続ホース81へ)の水の流れを阻止するもので、これにより、前記水槽2からの廃水が、排水フィルタで捕獲し切れないリントを伴って、排水ポンプ75を通じ通風ダクト32内に至ることのないようにし、そのリントによる通風ダクト32内の詰まり、特にはエバポレータ41のフィン50間やコンデンサ42のフィン51間の詰まりが生じないようにしている。
【0037】
前記フィルタケース64の接続口66には、図2、図3及び図7に示すように、蛇腹状の接続ホース82の下端部を接続している。これに対して、前記水槽カバー4には、これの左半周又は右半周もしくは全周を中空状とすることによって、前記温風出口9に連なる還風ダクト83を形成している。すなわち、水槽カバー4の壁面を利用して還風ダクト83を形成している。又、この還風ダクト83の下部には接続口84を設けており、この接続口84に上記接続ホース82の上端部を接続している。
【0038】
一方、通風ダクト32の出口部である前記開口61には、送風機85、特にこれのケーシング86の入口部(図示せず)を接続している。送風機85は、ケーシング86の内部に図示しない送風羽根を収納し、この送風羽根を同じく図示しないモータにより回転させるようにしたもので、送風羽根はその回転によりケーシング86の上記入口部から吸気して出口部87から吐気するようになっている。
【0039】
上記送風機85のケーシング86の出口部87は、図2に示す蛇腹状の接続ホース88及び給風ダクト89を介して、前記水槽2の温風入口10に接続している。なお、給風ダクト89は前記モータ21の周囲を迂回するように配管している。
【0040】
これらの結果、前記通風ダクト32は、入口部(開口60)がフィルタケース64、接続ホース82、還風ダクト83を介して、水槽2の温風出口9に接続され、出口部(開口61)が送風機85、接続ホース88、給風ダクト89を介して、水槽2の温風入口10に接続されている。又、それらによって、同時に、前記水槽2の温風出口9と温風入口10とを接続する通風路90が設けられている。
【0041】
次に、上記構成のものの作用を述べる。
上記構成のものでは、標準的な運転コースが開始されると、最初に洗濯(洗い及びすすぎ)行程が開始される。この洗濯行程では、図示しない給水装置により水槽2内に給水する動作が行われ、続いて、モータ21が作動されることにより、ドラム13が低速で正逆両方向に交互に回転される。
【0042】
洗濯行程が終了すると、次に、脱水行程が開始される。この脱水行程では、水槽2内の水を排出した後、ドラム13を高速で一方向に回転させる動作が行われる。これにより、ドラム13内の洗濯物は遠心脱水される。
【0043】
脱水行程が終了すると、次に、乾燥行程が実行される。この乾燥行程では、ドラム13を低速で正逆両方向に回転させつつ、送風機85のモータを作動させることによる送風羽根の送風作用で、水槽2内の空気が温風出口9から還風ダクト83、接続ホース82、フィルタケース64を経て通風ダクト32内に流入される。
【0044】
又、このときには、ヒートポンプ57のコンプレッサ53の作動が開始される。これにより、ヒートポンプ57に封入された冷媒が圧縮されて高温高圧の冷媒となり、その高温高圧の冷媒がコンデンサ42に流れて、通風ダクト32内の空気と熱交換する。その結果、通風ダクト32内の空気が加熱され、反対に、冷媒の温度は低下して液化される。この液化された冷媒が、次に、キャピラリチューブ59を通過して減圧された後、エバポレータ41に流入し、気化する。それにより、エバポレータ41は通風ダクト32内の空気を冷却(熱交換)する。なお、このエバポレータ41で通風ダクト32内の空気を冷却することでその熱を奪った冷媒はコンプレッサ53に戻る。
【0045】
これらにより、前記水槽2内から通風ダクト32内に流入した空気は、エバポレータ41で冷却されて除湿され、その後にコンデンサ42で加熱されて温風化される。そして、その温風が接続ホース88、給風ダクト89を経て、温風入口10から水槽2内に戻し供給される。
【0046】
ドラム13内に戻し供給された温風は洗濯物の水分を奪った後、再び前記温風出口9から還風ダクト83及び接続ホース82を経て通風ダクト32内に流入する。
かくして、エバポレータ41とコンデンサ42を有する通風ダクト32とドラム13との間を空気が循環することにより、ドラム13内の洗濯物が乾燥される。
【0047】
そして、この乾燥行程中、ドラム13内の洗濯物から散出したリントは、上述の温風出口9から還風ダクト83及び接続ホース82を経る空気に運ばれてフィルタケース64内に至り、このフィルタケース64内でフィルタ67により捕獲される。又、その捕獲されたリントは、運転終了後に、フィルタケース64内からフィルタ67を取出すことによって、フィルタ67から除去することができる。更に、リントを除去したフィルタ67は、その後、フィルタケース64内に戻すことによって、再び、洗濯物から散出したリントを捕獲するようになる。
【0048】
そして、この乾燥行程中、エバポレータ41では、前述の通風ダクト32内を通る空気の冷却除湿が行われることに伴い、表面に結露が生じ、その露(水)がエバポレータ41から滴下して直下のドレン受け部70の傾斜面を流下し、ドレン排出口71から接続パイプ72を通じて排水タンク73内に落ちる。
【0049】
上記排水タンク73内に落ちた水は、排水タンク73の底部73a傾斜に応じてその最低部から貯留される。これに対して、その最低部には排水ポンプ75の吸込み口が対応しており、従って、この乾燥行程中、排水ポンプ75が作動されることにより、上記排水タンク73内に至った水は、上記最低部から排水ポンプ75に効率良く吸入される。しかして、その排水タンク73に吸入された水は、接続ホース81から排水継手78、排水ホース79を通じて機外に排出される。
この後、乾燥行程が終了し、標準的な運転コースが終了される。
【0050】
以上のように本構成のものでは、水槽2の温風出口9及び温風入口10を接続する通風ダクト32にヒートポンプ57のエバポレータ41及びコンデンサ42を配置し、この通風ダクト32に水槽2内の空気を通して洗濯物の乾燥を行うもので、上記温風入口10及び温風出口9を、横軸状に配設した円筒状の水槽2の軸方向に分けて設け、それに対して、この水槽2のほゞ直下に通風ダクト32を水槽2の軸方向と並列に配置している。
【0051】
これにより、水槽2内の空気を循環させるときの経路が、従来の、通風路が水槽の下方で水槽の軸方向と直交する方向に配置されていたものより簡素であり、特に水槽2から通風ダクト32にかけての曲がりが大きくなく、その分、循環風量が多く得られ、ヒートポンプ57のエバポレータ41及びコンデンサ42での熱交換効率を高め得るから、乾燥性能を高く得ることができる。
【0052】
又、本構成のものでは、水槽2のほゞ直下に通風ダクト32を水槽2の軸方向と並列に配置したのに加えて、水槽2の軸方向と直交する方向の通風ダクト32側方の位置にヒートポンプ57のコンプレッサ53を配置している。
これにより、外箱1内の隅部と水槽2の円筒曲面状を成す周側下部との間の広いスペースにヒートポンプ57のコンプレッサ53を配置できて、余分に広いスペースを必要とすることがなく、水槽2に対する通風ダクト32並びにヒートポンプ57のコンプレッサ53の配置がスペース効率良くできるから、全体のコンパクト化、軽量化を所望に達成することができる。
【0053】
加えて、本構成のものでは、通風ダクト32が入口部(開口60)と出口部(開口61)とを対向して有し、それらの間に、ヒートポンプ57のエバポレータ41とコンデンサ42とをそれらと中心を合わせて配置している。これにより、水槽2内から出た空気が、通風ダクト32により外部への逃げをなくされつつ、ヒートポンプ57のエバポレータ41とコンデンサ42とに一直線状に流れて無駄なく接触するように通るので、それらエバポレータ41及びコンデンサ42での熱交換効率を一層良くすることができる。
【0054】
又、洗濯物から散出するリントを捕獲するフィルタ67を収納するフィルケース64を、ヒートポンプ57のエバポレータ41及びコンデンサ42と縦列に並ぶ配置で、通風ダクト32の風上側に設けている。これにより、フィルケース64から通風ダクト32を通る空気の流れも一直線状となって、循環風量を低下させることがなくなるから、ヒートポンプ57のエバポレータ41及びコンデンサ42での熱交換効率を一層良くすることができる。
【0055】
更に、ヒートポンプ57のコンプレッサ53を、通風ダクト32の底面に補強板54を介して配置している。これにより、通風ダクト32の底面にコンプレッサ53を補強板54で補強して通風ダクト32に変形を与えることなく配置できるので、通風ダクト32が変形することによる通風ダクト32からの空気の漏れを防止できる。従って、これによっても、循環風量を低下させることがなくなり、ヒートポンプ57のエバポレータ41及びコンデンサ42での熱交換効率を一層良くすることができる。又、この場合、荷扱い中での万一の落下時における通風ダクト32へのダメージも補強板54で少なくできる。
【0056】
更に、この場合、通風ダクト32の底面におけるコンプレッサ53の固定が補強板54を介して堅固にできることにより、運転中の振動が通風ダクト32及びコンプレッサ53に伝達されるのを抑制できて、コンプレッサ53にコンデンサ42及びエバポレータ41を接続する配管への振動の伝達をも阻止でき、その配管へのダメージを抑えることができるから、該配管ひいてはヒートポンプ57の寿命を長く延ばすことができる。又、コンプレッサ53から外箱1への振動の伝達も抑制できて、外箱1の振動及び振動音を少なくすることができる。
【0057】
そして、通風ダクト32を通る空気がヒートポンプ57のエバポレータ41で除湿されることに伴い生じる水を貯留する排水タンク73を、通風ダクト32の底板35に形成している。これにより、通風ダクト32の底板35を排水タンク73で強化することができ、これによっても、通風ダクト32に変形を来たすことがないようにできるので、通風ダクト32が変形することによる通風ダクト32からの空気の漏れを防止でき、循環風量を低下させることがなくなるから、ヒートポンプ57のエバポレータ41及びコンデンサ42での熱交換効率を一層良くすることができる。
【0058】
又、この場合、通風ダクト32を通る空気がヒートポンプ57のエバポレータ41で除湿されることに伴い生じる水を、排水タンク73により、通風ダクト32の底板35の下方で貯留できることにより、ヒートポンプ57のエバポレータ41及びコンデンサ42を貯留水で浸してしまうようなことがなくなるので、その貯流水にリントが混入することによる通風ダクト32内の詰まり、特にはエバポレータ41のフィン50間やコンデンサ42のフィン51間の詰まりが生じやすくなるのを避けることができて、これによっても、循環風量を低下させることのないようにできる。
【0059】
又、通風ダクト32の側壁37を、ヒートポンプ57のエバポレータ41の端板45と、コンデンサ42の端板46、並びにそれらの端板45,46を継ぐ補助側板47で構成している。これにより、通風ダクト32の側壁37を気密に組成できて、通風ダクト32からの空気の漏れを防止でき、循環風量を低下させることがなくなるから、これによっても、ヒートポンプ57のエバポレータ41及びコンデンサ42での熱交換効率を一層良くすることができる。
【0060】
しかも、この場合、通風ダクト32の側壁37に、エバポレータ41の端板45とコンデンサ42の端板46とをそのまま使用し、それにそれらの端板45,46を継ぐだけの補助側板47を加えるだけで構成できるから、通風ダクト32の側壁37を合理的に構成できて、低コストでの製品の提供を可能にできる。
【0061】
そのほか、通風ダクト32及びコンプレッサ53を、外箱1の底部を構成する台板30
上に防振ゴム31を介して配置しており、これによって、前述同様、運転中の振動が通風ダクト32及びコンプレッサ53に伝達されるのを阻止できて、ヒートポンプ57における配管への振動の伝達をも阻止でき、その配管へのダメージを抑えることができるから、該配管ひいてはヒートポンプ57の寿命を長く延ばすことができる。又、コンプレッサ53から外箱1への振動の伝達も防振ゴム31で阻止できて、外箱1の振動及び振動音を少なくすることができる。
【0062】
又、洗濯物から散出して循環空気に運ばれるリントをフィルタ67で捕獲できることにより、リントによる前記エバポレータ41のフィン50間やコンデンサ42のフィン51間の詰まりが生じないようにできて、循環風量を低下させることがないようにできる。しかも、フィルタ67は、機体の前部に設けたフィルタケース64に出し入れ可能に設けており、これによって、フィルタ67の出し入れが機体の前方から容易にできるので、捕獲したリントの除去も容易にできて、循環風量を低下させることが一層ないようにできる。
【0063】
更に、フィルタ67は、メッシュサイズの異なる複数のフィルタ本体68を積層状態に設けて成るものとしており、これによって、大きなリントから細かいリントまで捕獲することができて、上記エバポレータ41のフィン50間やコンデンサ42のフィン51間の詰まりが一層生じないようにできる。この場合、特には複数のフィルタ本体68をフィルタフレーム69に対しそれぞれ着脱可能とすることによって、捕獲したリントの除去が一多段と確実にできるようになり、乾燥性能を長く良好に保つことができると共に、製品寿命も長く延ばすことができる。
【0064】
又、還風ダクト83を水槽カバー4の壁面を利用して形成しており、これによって、部品点数を少なく済ませ得、低コストでの製品の提供を可能にできる。
更に、排水タンク73は底部73aを排水ポンプ75の吸込み口に向けて下降傾斜させており、これによって、乾燥行程中、エバポレータ41から滴下して排水タンク73に至った水を排水ポンプ75が効率良く吸入して短時間で排出できる。
なお、本発明は上記し且つ図面に示した実施例にのみ限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得る。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明の一実施例を示す内部構造物の正面図
【図2】全体の破断側面図
【図3】通風ダクト及びその周辺部分の縦断側面図
【図4】通風ダクト部分の分解斜視図
【図5】コンプレッサ部分の縦断正面図
【図6】ヒートポンプの概略構成図
【図7】通風ダクト及びその周辺部分の斜視図
【図8】フィルタの破断斜視図
【図9】通風ダクト部分の縦断正面図
【図10】排水弁及びその周辺部分の斜視図
【符号の説明】
【0066】
図面中、2は水槽、9は温風出口、10は温風入口、13はドラム、21はモータ(駆動装置)、32は通風ダクト、35は通風ダクトの底板、37は通風ダクトの側壁、41はエバポレータ、42はコンデンサ、45はエバポレータの端板、46はコンデンサの端板、47は補助側板、53はコンプレッサ、54は補強板、57はヒートポンプ、60は開口(通風ダクトの入口部)、61は開口(通風ダクトの出口部)、64はフィルタケース、67はフィルタ、73は排水タンクを示す。




 

 


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