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ミシン及び鳩目穴かがりミシン - ブラザー工業株式会社
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発明の名称 ミシン及び鳩目穴かがりミシン
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−61417(P2007−61417A)
公開日 平成19年3月15日(2007.3.15)
出願番号 特願2005−252181(P2005−252181)
出願日 平成17年8月31日(2005.8.31)
代理人 【識別番号】100089004
【弁理士】
【氏名又は名称】岡村 俊雄
発明者 柴田 到
要約 課題
鳩目穴かがりミシン等のミシンにおいて、針棒上下動機構に有する上下動伝達機構の複数の摺動部への安定した自動給油を実現し、これら複数の摺動部の磨耗性や耐久性を向上させること。

解決手段
後側駒ガイド板47に固着した連結板110に給油部材111,112が設けられ、左給油部材111は環状部材43に圧入した第2支軸44a内の左灯芯113の一端に当接可能であり、右給油部材112は環状部材43に圧入した第2支軸44b内の右灯芯114の一端に当接可能である。左右1対の給油部材111,112には、給油灯芯102を介して給油タンクから潤滑油が供給される。それ故、給油タンクの潤滑油が、給油部材111,112と、灯芯113,144と、第2支軸44a,44bの給油穴44c,44dを介して、第2支軸44a,44bの摺動部に給油される。
特許請求の範囲
【請求項1】
縫針が取付けられる針棒と、この針棒を上下動させる針棒上下動機構と、針棒を揺動させる針振り機構とを備えたミシンにおいて、
前記針棒上下動機構は、前記ミシンの主軸に連動連結された針棒クランクと、前記針棒クランクに連動連結され前記針棒クランクの上下駆動力を針棒に伝達する上下動伝達機構とを有し、
前記上下動伝達機構の複数の摺動部に灯芯を介して潤滑油を供給する潤滑油供給手段を設けたことを特徴とするミシン。
【請求項2】
前記上下動伝達機構は、
前記針棒クランクに作動的に連結された環状部材と、前記針棒に外嵌して固定され且つ前記環状部材の上下両側に配設された上下1対の針棒抱き部材とを備えたことを特徴とする請求項1に記載のミシン。
【請求項3】
縫針が取付けられる針棒と、この針棒を上下動させる針棒上下動機構と、針棒を揺動させる針振り機構と、針棒をその軸心の周りに回動可能な針棒回動機構と、ルーパーを支持するルーパー土台を前記針棒の回動と同期させて回動可能なルーパー土台回動機構とを備えた鳩目穴かがりミシンにおいて、
前記針棒上下動機構は、前記ミシンの主軸に連動連結された針棒クランクと、前記針棒クランクに連動連結され前記針棒クランクの上下駆動力を針棒に伝達する上下動伝達機構とを有し、
前記上下動伝達機構の複数の摺動部に灯芯を介して潤滑油を供給する潤滑油供給手段を設けたことを特徴とする鳩目穴かがりミシン。
【請求項4】
前記上下動伝達機構は、
前記針棒クランクに作動的に連結された環状部材と、前記針棒に外嵌して針棒に固定され且つ前記環状部材の上下両側に配設された上下1対の針棒抱き部材とを備えたことを特徴とする請求項3に記載の鳩目穴かがりミシン。
【請求項5】
前記上下1対の針棒抱き部材は、前記環状部材の上下両面に摺動自在に設けられた上下1対の座金部材の上下両面に当接状に配設され、
前記潤滑油供給手段は、前記環状部材と1対の座金部材の間の摺動部に潤滑油を供給可能に構成されたことを特徴とする請求項4に記載の鳩目穴かがりミシン。
【請求項6】
前記上下動伝達機構は、前記針棒クランクに連結された被案内駒と、この被案内駒が鉛直方向へのみ移動可能となるように案内する案内溝であって前記ミシンの機枠に形成された案内溝とを備えた案内機構を有し、
前記潤滑油供給手段は、前記被案内駒と案内溝の間の摺動部に潤滑油を供給可能に構成されたことを特徴とする請求項3〜5の何れかに記載の鳩目穴かがりミシン。
【請求項7】
前記上下動伝達機構は、さらに、
前記針棒クランクに、針棒の軸心と直交する水平な第1支軸を介して回動自在に支持されたヨーク部材と、
前記環状部材を前記ヨーク部材に回動自在に支持する第2支軸であって、前記針棒の軸心及び前記第1支軸と直交する水平な第2支軸とを備え、
前記潤滑油供給手段は、前記第1支軸の外周部の摺動部と、前記第2支軸の外周部の摺動部とに潤滑油を供給可能に構成されたことを特徴とする請求項4〜6の何れかに記載の鳩目穴かがりミシン。
【請求項8】
前記潤滑油供給手段は、前記第2支軸の内部に設けられた灯芯と、その第2支軸の内部の灯芯の両端部に接触する第1潤滑油給油部材部を有することを特徴とする請求項7に記載の鳩目穴かがりミシン。
【請求項9】
前記潤滑油供給手段は、前記第1支軸の内部に設けられた灯芯と、前記第1支軸の両端部に接触可能な第2潤滑油給油部材部と、前記第1潤滑油給油部材部から第2潤滑油給油部材部に潤滑油を給油する灯芯とを有し、前記第1支軸に形成した給油穴を介して第2潤滑油給油部材部の潤滑油を前記第1支軸の内部の灯芯に給油するように構成されたことを特徴とする請求項8に記載の鳩目穴かがりミシン。
【請求項10】
前記潤滑油供給手段は、前記案内溝の一部に設けられた第3潤滑油給油部材部と、その第3潤滑油給油部材部に潤滑油を給油する灯芯とを有し、前記被案内駒が上下動するときの衝突により第3潤滑油給油部材部の潤滑油を飛散させて前記被案内駒と案内溝の間の摺動部に給油するように構成されたことを特徴とする請求項6に記載の鳩目穴かがりミシン。
【請求項11】
前記潤滑油供給手段は、前記第2支軸の内部に設けられた内部灯芯と、その内部灯芯に潤滑油を給油する第4潤滑油給油部材部を有し、前記第4潤滑油給油部材部から内部灯芯に供給された潤滑油を前記第2支軸に形成した給油穴を介して前記環状部材と1対の座金部材の間の摺動部に潤滑油を供給するように構成されたことを特徴とする請求項5,7に記載の鳩目穴かがりミシン。

発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ミシン及び鳩目穴かがりミシンに関し、特にアーム部内に主軸をその長さ方向に配設し、その主軸で針棒上下動機構を駆動し、針棒上下動機構のうちの上下動伝達機構の複数の摺動部に潤滑油を供給するようにしたものである。
【背景技術】
【0002】
従来、鳩目穴かがり縫目を縫製する鳩目穴かがりミシンにおいては、ミシンモータで駆動される主軸の回転により、針棒を上下動させる針棒上下動機構が駆動され、針棒を揺動させる針振り機構が駆動され、更に天秤を揺動させる天秤機構が駆動されるようになっている。
【0003】
例えば、特許文献1に記載の鳩目穴かがりミシンの針振り機構は、アーム部の長さ方向と直交する方向に配設された主軸の回転力により、針棒揺動レバーの揺動を介して、針棒を上下動させるように構成されている。この場合、針棒上下動機構は、アーム部の長さ方向と直交する方向に配設された主軸をミシンモータで回転駆動し、その主軸の回転により、針棒揺動レバーを上下に揺動させて、その揺動力により針棒を上下動させるように構成されている為、針棒揺動レバーのイナーシャが大きくなり、針棒上下動機構は高速回転に耐えられるような構成になっていない。
【0004】
そこで、主軸をアーム部の前後方向に配設し、その主軸の前端部に、本縫いミシンのような針棒クランクを連結し、その針棒クランクに上下動伝達機構を設け、その上下動伝達機構により針棒を上下駆動するようにした鳩目穴かがりミシンが実用化されつつある。この場合、針棒は鳩目穴かがり縫いに際して、回動機構により回動しながら針振りする関係上、上下動伝達機構は、ユニバーサルジョイントのような十字状に4つの継手を有する自由継手を有する構成を採用することになる。
【0005】
【特許文献1】特開平7−313772号公報 (第4〜5頁、図1,図3)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前述した特許文献1に記載の鳩目穴かがりミシンの針棒上下動機構に、ユニバーサルジョイントのような自由継手を有する上下動伝達機構を採用する場合、縫製速度が高速化されるのに応じて、ユニバーサルジョイントのような自由継手を有する上下動伝達機構の複数の摺動部が磨耗したり、焼け付くという問題がある。
【0007】
本発明は、以上のような問題点を解消する為になされたものであり、ミシンの針棒を上下動させる針棒上下動機構に有する上下動伝達機構の複数の摺動部への安定した自動給油を実現し、これら複数の摺動部の磨耗性や耐久性を向上させることを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1のミシンは、縫針が取付けられる針棒と、この針棒を上下動させる針棒上下動機構と、針棒を揺動させる針振り機構とを備えたミシンにおいて、針棒上下動機構は、ミシンの主軸に連動連結された針棒クランクと、針棒クランクに連動連結され針棒クランクの上下駆動力を針棒に伝達する上下動伝達機構とを有し、上下動伝達機構の複数の摺動部に灯芯を介して潤滑油を供給する潤滑油供給手段を設けたものである。
【0009】
ミシンモータが回転駆動されると、主軸を介して駆動される針棒上下動機構により、つまり主軸に連動連結された針棒クランクの駆動側が回転されるため、針棒クランクの従動側に連動連結された上下動伝達機構が上下動され、上下動伝達機構により針棒が上下動して、針棒の下端に取付けられた縫針が上下動し、直線縫目やジグザグ縫目等の各種の縫目が形成される。
【0010】
ところで、その上下動伝達機構に複数の摺動部が設けられているので、潤滑油供給手段により、その複数の摺動部の各々に、灯芯を介して潤滑油が供給され、上下動伝達機構の各摺動部において磨耗することなく、円滑に摺動する。
【0011】
請求項2のミシンは、請求項1において、前記上下動伝達機構は、針棒クランクに作動的に連結された環状部材と、針棒に外嵌して固定され且つ環状部材の上下両側に配設された上下1対の針棒抱き部材とを備えたものである。
【0012】
請求項3の鳩目穴かがりミシンは、縫針が取付けられる針棒と、この針棒を上下動させる針棒上下動機構と、針棒を揺動させる針振り機構と、針棒をその軸心の周りに回動可能な針棒回動機構と、ルーパーを支持するルーパー土台を前記針棒の回動と同期させて回動可能なルーパー土台回動機構とを備えた鳩目穴かがりミシンにおいて、針棒上下動機構は、ミシンの主軸に連動連結された針棒クランクと、針棒クランクに連動連結され針棒クランクの上下駆動力を針棒に伝達する上下動伝達機構とを有し、上下動伝達機構の複数の摺動部に灯芯を介して潤滑油を供給する潤滑油供給手段を設けたものである。
【0013】
ミシンモータが回転駆動されると、主軸を介して駆動される針棒上下動機構により、つまり主軸に連動連結された針棒クランクの駆動側が回転されるため、針棒クランクの従動側に連動連結された上下動伝達機構が上下動され、上下動伝達機構により針棒が上下動して、針棒の下端に取付けられた縫針が上下動するとともに、針棒回動機構により針棒が回動し、ルーパー土台回動機構によりルーパー土台が回動するので、各種の鳩目穴かがり縫目が形成される。
【0014】
ところで、その上下動伝達機構に複数の摺動部が設けられているので、潤滑油供給手段により、その複数の摺動部の各々に、灯芯を介して潤滑油が供給され、上下動伝達機構の各摺動部において磨耗することなく、円滑に摺動する。
【0015】
請求項4の鳩目穴かがりミシンは、請求項3において、前記上下動伝達機構は、針棒クランクに作動的に連結された環状部材と、針棒に外嵌して針棒に固定され且つ環状部材の上下両側に配設された上下1対の針棒抱き部材とを備えたものである。
【0016】
請求項5の鳩目穴かがりミシンは、請求項4において、前記上下1対の針棒抱き部材は、環状部材の上下両面に摺動自在に設けられた上下1対の座金部材の上下両面に当接状に配設され、潤滑油供給手段は、環状部材と1対の座金部材の間の摺動部に潤滑油を供給可能に構成されたものである。
【0017】
請求項6の鳩目穴かがりミシンは、請求項3〜5の何れかにおいて、前記上下動伝達機構は、針棒クランクに連結された被案内駒と、この被案内駒が鉛直方向へのみ移動可能となるように案内する案内溝であってミシンの機枠に形成された案内溝とを備えた案内機構を有し、潤滑油供給手段は、被案内駒と案内溝の間の摺動部に潤滑油を供給可能に構成されたものである。
【0018】
請求項7の鳩目穴かがりミシンは、請求項4〜6の何れかにおいて、前記上下動伝達機構は、さらに、針棒クランクに、針棒の軸心と直交する水平な第1支軸を介して回動自在に支持されたヨーク部材と、環状部材を前記ヨーク部材に回動自在に支持する第2支軸であって、針棒の軸心及び第1支軸と直交する水平な第2支軸とを備え、潤滑油供給手段は、第1支軸の外周部の摺動部と、第2支軸の外周部の摺動部とに潤滑油を供給可能に構成されたものである。
【0019】
請求項8の鳩目穴かがりミシンは、請求項7において、前記潤滑油供給手段は、第2支軸の内部に設けられた灯芯と、その第2支軸の内部の灯芯の両端部に接触する第1潤滑油給油部材部を有するものである。
【0020】
請求項9の鳩目穴かがりミシンは、請求項8において、前記潤滑油供給手段は、第1支軸の内部に設けられた灯芯と、第1支軸の両端部に接触可能な第2潤滑油給油部材部と、第1潤滑油給油部材部から第2潤滑油給油部材部に潤滑油を給油する灯芯とを有し、第1支軸に形成した給油穴を介して第2潤滑油給油部材部の潤滑油を前記第1支軸の内部の灯芯に給油するように構成されたものである。
【0021】
請求項10の鳩目穴かがりミシンは、請求項6において、前記潤滑油供給手段は、案内溝の一部に設けられた第3潤滑油給油部材部と、その第3潤滑油給油部材部に潤滑油を給油する灯芯とを有し、被案内駒が上下動するときの衝突により第3潤滑油給油部材部の潤滑油を飛散させて被案内駒と案内溝の間の摺動部に給油するように構成されたものである。
【0022】
請求項11の鳩目穴かがりミシンは、請求項5,7において、前記潤滑油供給手段は、第2支軸の内部に設けられた内部灯芯と、その内部灯芯に潤滑油を給油する第4潤滑油給油部材部を有し、第4潤滑油給油部材部から内部灯芯に供給された潤滑油を第2支軸に形成した給油穴を介して環状部材と1対の座金部材の間の摺動部に潤滑油を供給するように構成されたものである。
【発明の効果】
【0023】
請求項1の発明によれば、縫針が取付けられる針棒と、この針棒を上下動させる針棒上下動機構と、針棒を揺動させる針振り機構とを備えたミシンにおいて、針棒上下動機構は、ミシンの主軸に連動連結された針棒クランクと、針棒クランクに連動連結され針棒クランクの上下駆動力を針棒に伝達する上下動伝達機構とを有し、上下動伝達機構の複数の摺動部に灯芯を介して潤滑油を供給する潤滑油供給手段を設けたので、ミシンモータの回転により主軸が回転して針棒上下動機構が駆動され、針棒クランクにより上下動伝達機構が上下動するに際して、その上下動伝達機構の複数の摺動部の各々に、灯芯を介して潤滑油が供給されるため、上下動伝達機構の各摺動部への給油が確実に行われるようになり、上下動伝達機構の耐磨耗性や耐久性を格段に向上させることができる。
【0024】
請求項2の発明によれば、前記上下動伝達機構は、針棒クランクに作動的に連結された環状部材と、針棒に外嵌して固定され且つ環状部材の上下両側に配設された上下1対の針棒抱き部材とを備えたので、針棒の針振りに際して、針棒は環状部材に設けられた揺動用隙間により環状部材と接触することがなく、針棒の揺動時に、針棒上下動機構や針振り機構に対して何ら悪影響を与えることがなく、針棒上下動機構や針振り機構の耐久性を高めることができる。しかも、針棒の上下動ストロークや針振り量の寸法精度を高めることができる。その他請求項1と同様の効果を奏することができる。
【0025】
請求項3の発明によれば、縫針が取付けられる針棒と、この針棒を上下動させる針棒上下動機構と、針棒を揺動させる針振り機構と、針棒回動機構と、ルーパー土台回動機構とを備えた鳩目穴かがりミシンにおいて、針棒上下動機構は、ミシンの主軸に連動連結された針棒クランクと、針棒クランクに連動連結され針棒クランクの上下駆動力を針棒に伝達する上下動伝達機構とを有し、上下動伝達機構の複数の摺動部に灯芯を介して潤滑油を供給する潤滑油供給手段を設けたので、その潤滑油供給手段により、前記請求項1と同様の効果を奏することができる。
【0026】
請求項4の発明によれば、前記上下動伝達機構は、針棒クランクに作動的に連結された環状部材と、針棒に外嵌して針棒に固定され且つ環状部材の上下両側に配設された上下1対の針棒抱き部材とを備えたので、前記請求項2と同様の効果が得られる。その他請求項3と同様の効果を奏する。
【0027】
請求項5の発明によれば、前記上下1対の針棒抱き部材は、環状部材の上下両面に摺動自在に設けられた上下1対の座金部材の上下両面に当接状に配設され、潤滑油供給手段は、環状部材と1対の座金部材の間の摺動部に潤滑油を供給可能に構成されたので、その摺動部への給油により、座金部材の摺動性を高めることができ、上下1対の座金部材と環状部材との摩擦抵抗を大幅に低減させて発熱作用を抑制でき、針棒の環状部材に対する揺動動作の円滑化を図ることができる。その他請求項4と同様の効果を奏する。
【0028】
請求項6の発明によれば、前記上下動伝達機構は、針棒クランクに連結された被案内駒と、この被案内駒が鉛直方向へのみ移動可能となるように案内する案内溝であってミシンの機枠に形成された案内溝とを備えた案内機構を有し、潤滑油供給手段は、被案内駒と案内溝の間の摺動部に潤滑油を供給可能に構成されたので、案内機構により針棒クランクに装着された被案内駒が鉛直方向にのみ移動するように案内することができ、しかもその被案内駒と案内溝の間の摺動部への給油により、被案内駒の上下動の安定性、つまり針棒の上下動の安定性を格段に高めることができる。その他請求項3〜5の何れかと同様の効果を奏する。
【0029】
請求項7の発明によれば、前記上下動伝達機構は、さらに、針棒クランクに、針棒の軸心と直交する水平な第1支軸を介して回動自在に支持されたヨーク部材と、環状部材をヨーク部材に回動自在に支持する第2支軸であって、針棒の軸心及び第1支軸と直交する水平な第2支軸とを備え、潤滑油供給手段は、第1支軸の外周部の摺動部と、第2支軸の外周部の摺動部とに潤滑油を供給可能に構成されたので、環状部材は、第1支軸にヨーク部材及び第2支軸を介して針棒クランクにユニバーサルジョイント的に支持され、しかも第1支軸及び第2支軸の外周部の摺動部に夫々給油される為、針棒の揺動時に座金部材が水平姿勢から傾斜姿勢に変化するような場合でも、環状部材は針棒クランクにユニバーサルジョイント的な支持により、座金部材の傾きを確実に吸収させることができ、円滑な針棒の上下動と揺動とが可能である。その他請求項4〜6の何れかと同様の効果を奏する。
【0030】
請求項8の発明によれば、前記潤滑油供給手段は、第2支軸の内部に設けられた灯芯と、その第2支軸の内部の灯芯の両端部に接触する第1潤滑油給油部材部を有するので、第1潤滑油給油部材部の潤滑油が第2支軸の内部に設けられた内部灯芯に供給され、その内部灯芯に供給された潤滑油の第2支軸の外周部の摺動部への給油が可能になる。その他請求項7と同様の効果を奏する。
【0031】
請求項9の発明によれば、前記潤滑油供給手段は、第1支軸の内部に設けられた灯芯と、第1支軸の両端部に接触可能な第2潤滑油給油部材部と、第1潤滑油給油部材部から第2潤滑油給油部材部に潤滑油を給油する灯芯とを有し、第1支軸に形成した給油穴を介して第2潤滑油給油部材部の潤滑油を前記第1支軸の内部の灯芯に給油するように構成されたので、第1潤滑油給油部材部の潤滑油が灯芯を介して第2潤滑油給油部材部に供給され、更に、第1支軸の給油穴を介して第1支軸の内部灯芯へ供給される為、その内部灯芯に供給された潤滑油の第1支軸の外周部の摺動部への給油が可能になる。その他請求項8と同様の効果を奏する。
【0032】
請求項10の発明によれば、前記潤滑油供給手段は、案内溝の一部に設けられた第3潤滑油給油部材部と、第3潤滑油給油部材部に潤滑油を給油する灯芯とを有し、被案内駒が上下動するときの衝突により第3潤滑油給油部材部の潤滑油を飛散させて被案内駒と案内溝の間の摺動部に給油するように構成されたので、鳩目穴かがりミシンが駆動されることにより、第3潤滑油給油部材部から飛散した潤滑油を有効利用し、被案内駒と案内溝の間の摺動部への給油が可能になる。その他請求項6と同様の効果を奏する。
【0033】
請求項11の発明によれば、前記潤滑油供給手段は、第2支軸の内部に設けられた内部灯芯と、その内部灯芯に潤滑油を給油する第4潤滑油給油部材部を有し、第4潤滑油給油部材部から内部灯芯に供給された潤滑油を第2支軸に形成した給油穴を介して環状部材と1対の座金部材の間の摺動部に潤滑油を供給するように構成されたので、鳩目穴かがりミシンが駆動されることにより、第2支軸の給油穴を介して飛散した第2支軸の内部灯芯からの潤滑油を有効利用し、環状部材と1対の座金部材の間の摺動部への給油が可能になる。その他請求項5,7と同様の効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
本実施例の鳩目穴かがりミシンは、針棒を上下動させる針棒上下動機構に有する上下動伝達機構に、針棒上下動の駆動源である針棒クランクに作動的に連結された環状部材を設け、その環状部材をユニバーサルジョイント的に支持する第1支軸及び第2支軸の内部に設けた灯芯により、ユニバーサルジョイントの複数の摺動部と、その環状部材43とその上下両面に設けた1対の座金部材との摺動部にも潤滑油を供給するようにしてある。
【実施例】
【0035】
図1,図2に示すように、鳩目穴かがりミシン1は、鳩目穴かがり縫目を縫製するものであり、上方を開放した略矩形箱状をなすベッド台2と、そのベッド台2に嵌め込むように載置されたベッド部3と、そのベッド部3の後方部から立設される脚柱部4と、その脚柱部4の上部から前方に延びるアーム部5等を有し、ミシンテーブルT上に載置固定されている。
【0036】
このミシンテーブルTの上側に、複数種類の鳩目穴かがり縫目のうちから択一的に選択する等の各種の操作を指示する操作パネルPなどが設けられるとともに、ミシンテーブルTの下側に、各機構の作動を制御するマイクロコンピュータからなる制御装置6が設けられている。
【0037】
アーム部5の先端部には、縫針7を下端に取付けた中空状(パイプ状)の針棒8が後述する針棒上下動機構36(図4に示す)により上下動可能に設けられ、更に、針棒8は後述する針振り機構60(図4に示す)により所定幅分だけ左側揺動位置(内針位置)と右側揺動位置(外針位置)とに左右に揺動可能になっている。
【0038】
また、図3に示すように、ベッド部3には、針棒8の上下動及び揺動やルーパー機構10等を同期駆動させる縫製機構の駆動源となるミシンモータ(図示略)と、針棒8に対向するように左右1対のルーパー(図示略)を有するルーパー機構10を備えたルーパー土台11が設けられている。このルーパー土台11は後述する回動機構15により鉛直軸周りに一体的に回動可能になっている。
【0039】
ここで、縫針7には糸供給源から供給される上糸が挿通されるとともに、左ルーパーの先端部には下糸が挿通され、右ルーパーは上糸ループを編み込みながら下糸を交絡させて、ループ結合部を形成する。
【0040】
回動機構15は、後述するθ方向駆動モータ21により針棒8をその軸心周りに回動可能な針棒回動機構15Aと、後述するθ方向駆動モータ21によりルーパー土台11を針棒8の回動と同期させて回動可能なルーパー土台回動機構15Bとから構成されている。
従って、針棒8及びルーパー土台11はベッド部3内に設けられたθ方向駆動モータ21及びギヤ機構により、夫々水平面において、鉛直軸周りに一体的に回動させるようになっている。
【0041】
次に、針棒回動機構15及びルーパー土台回動機構15Bについて説明する。
鉛直向きのレース回動軸16の上端部と下端部とに夫々プーリ17,18が固着され、上側プーリ17と針棒8を嵌合した針棒ブロック19とに亙ってタイミングベルト20が掛装されている。一方、下側プーリ18とθ方向駆動モータ21の駆動軸に固着された駆動プーリ22とルーパー土台11の従動ギヤ23とに亙ってタイミングベルト24が掛装されている。
【0042】
それ故、θ方向駆動モータ21の回転によりレース回動軸16及びタイミングベルト20,23を介して、針棒8とルーパー土台11とが同期して鉛直軸心回りに回動できるようになっている。
【0043】
針棒回動機構15Aは、針棒ブロック19、タイミングベルト20、レース回動軸16、プーリ17、プーリ18、タイミングベルト24、駆動プーリ22、θ方向駆動モータ21等から構成されている。ルーパー土台回動機構15Bは、ルーパー土台11の従動ギヤ23、タイミングベルト24、θ方向駆動モータ21等から構成されている。
【0044】
ベッド部3には、図2に示すように、ルーパー土台11の後方側に位置して固定配置されて鳩目穴部を形成する為のメス25が取付け台(図示略)にボルトにより着脱可能に取付けられるとともに、このメス25に対して上方より接離する打ち抜き用ハンマー26がアーム部5内において上下揺動可能に設けられている。
【0045】
この打ち抜き用ハンマー26の先端部には、ハンマー本体27が着脱可能に取付けられ、ベッド部3内に設けられたエアシリンダなどからなるハンマー駆動機構(図示略)により駆動され、ハンマー本体27とメス25の協働により、略円形状の鳩目部とこれに連なる直線状の足部とからなる鳩目穴部を加工布に穿孔するようになっている。
【0046】
ベッド部3の上面部には、図1,図2に示すように、鳩目穴かがり縫いに供する加工布がセットされる送り台28が設けられている。この送り台28は、全体として薄形の矩形箱状をなし、ルーパー土台11及びメス25に対向する部位が開放されている。また、この送り台28の上面には、図示を省略するが、金属製からなる左右1対のクロスプレートが夫々設けられている。
【0047】
ベッド部3内には、この送り台28を、ステッピングモータからなるX方向駆動モータ(図示略)の駆動によりX方向(左右方向)に送り移動させるX方向移動機構(図示略)と、ステッピングモータからなるY方向駆動モータ(図示略)の駆動によりY方向(前後方向)に送り移動させるY方向移動機構(図示略)とが設けられている。
【0048】
ところで、図4,図6に示すように、アーム部5内において、主軸30が前後方向向きに配設され、複数箇所において機枠Fに回転可能に支持されている。アーム部5の前後方向のほぼ中央部において、主軸30の直ぐ下側に主軸30と平面視にて直交状に、つまり主軸30とは立体交差により副軸31が左右向きに配設され、その両端部において機枠Fに回転可能に支持されている。
【0049】
図1,図2,図6に示すように、その副軸31の右端部にハンドプーリ12が固着している。即ち、このハンドプーリ12は、作業者の手が容易に届く位置であって、アーム部5の右側の機枠Fよりも外側に突出して、作業者により手動操作可能に固定されている。主軸30の後端部にプーリ32が固着され、そのプーリ32とミシンモータのモータ軸に固着された駆動プーリ(図示略)とにタイミングベルト33が掛装され、主軸30はミシンモータによりタイミングベルト33を介して回転駆動される。
【0050】
図6に示すように、主軸30にハイポイドギヤ34が固着されるとともに、このハイポイドギヤ34に噛合するハイポイドギヤ35が副軸31に固着されている。この場合、副軸31のハイポイドギヤ35の歯の数は主軸30のハイポイドギヤ34の歯の数の2倍である。その為、副軸31の回転速度は主軸30の回転速度の1/2になる。これら2つのハイポイドギヤ34,35により減速ギヤ機構であるギヤ機構GKが構成されている。
【0051】
次に、天秤機構90について説明する。図4〜図6に示すように、副軸31の右端部であって、ハンドプーリ12の直ぐ内側において円形状のカム板91が固着され、そのカム板91の左側に溝カム91aが形成されている。一方、副軸31の前側に副軸31と平行な支軸92が配設され、その支軸92の右端部に天秤形成部材93の下端部が固着されている。
【0052】
その天秤形成部材93の一端部に回転可能に支持されたコロ部材94が溝カム91aに嵌入している。ここで、天秤93aは天秤形成部材93の上端部に形成されている。それ故、主軸30がミシンモータにより回転されると、1対のハイポイドギヤ34,35を介して副軸31が主軸30の1/2の回転速度で回転し、カム板91の回転によりコロ部材94を介して天秤93aが揺動する。
【0053】
次に、アーム部5内に前後方向向きに配設された主軸30により針棒8を上下駆動させる針棒上下動機構36について説明する。
【0054】
図4〜図6に示すように、主軸30の前端部に主軸クランク37が固着され、この主軸クランク37に、針棒8を上下動させる針棒上下動機構36が連結されている。この針棒上下動機構36は、主軸クランク37の偏心部位に上端部が回転可能に支持された針棒クランク38と、その針棒クランク38に連動連結される上下動伝達機構40とを有している。
【0055】
針棒クランク38は、図4〜図6に示すように、クランク本体部38aと、このクランク本体部38aから一体的に前方に延びる平面視L字状の張出しクランク部38bとからなる。この張出しクランク部38bの前端部である張出し支持部38cはクランク本体部38aと所定距離を隔てて平行であって左右方向向きに形成されている。
【0056】
次に、上下動伝達機構40について説明する。図4〜図10に示すように、この上下動伝達機構40は、針棒クランク38に第1支軸42a,42bを介して支持されたヨーク部材41と、このヨーク部材41に第2支軸44a,44bを介して支持される環状部材43と、針棒クランク38に装着された前後1対の被案内駒45,46とこの1対の被案内駒45,46を案内する案内溝47a,48aを有する前後1対の駒ガイド板47,48等を有する案内機構50と、環状部材43の上下両面に設けられた1対の座金部材51と、針棒8に固定された上下1対の針棒抱き52,53(これらが針棒抱き部材に相当する)等を備えている。
【0057】
主軸クランク37と針棒クランク38との間に、板状の後側駒ガイド板47が左右向きに配設され機枠Fに固着されている。一方、針棒クランク38の張出し支持部38cの直ぐ前側に、板状の前側駒ガイド板48が左右向きに配設され、複数本の連結軸54,55を介して後側駒ガイド板47に固着されている。但し、これら後側駒ガイド板47と前側駒ガイド板48とは相互に平行状に向かい合っている。
【0058】
後側駒ガイド板47の前面の左右幅方向中央部に、縦方向に延びる直線状の案内溝47aが形成され、前側駒ガイド板48の後面の左右幅方向中央部にも、縦方向に延びる直線状の案内溝48aが形成されている。ところで、これら両駒ガイド板47,48の間に、平面視略矩形枠状のヨーク部材41が配設され、ハイプ部材からなる前後1対の第1支軸42a,42bにより針棒クランク38に回動自在に支持されている。
【0059】
ヨーク部材41の後側支持部41a内に、クランク本体部38aを挿通した後側の水平な前後方向向きの第1支軸42aの略前半部分が圧入されている。その第1支軸42aの後端部が後側の被案内駒45に回動自在に支持され、その被案内駒45が後側駒ガイド板47の案内溝47aに上下動可能に係合している。
【0060】
また、ヨーク部材41の前側支持部41b内に、張出し支持部38cを挿通した前側の水平な前後方向向きの第1支軸42bの略後半部分が圧入されている。その第1支軸42bの前端部が前側の被案内駒46に回動自在に支持され、その被案内駒46が前側駒ガイド板48の案内溝48aに上下動可能に係合している。
【0061】
それ故、ヨーク部材41は、これら前後1対の第1支軸42a,42bを介して針棒クランク38に回動自在に支持されるとともに、これら前後1対の被案内駒45,46と案内溝47a,48aとの係合を介して前後1対の駒ガイド板47,48に上下動自在に支持されている。
【0062】
ところで、ヨーク部材41の内側に、所定高さを有する平面視にて略環状の環状部材43が配設されている。この環状部材43は、図10に示すように、針棒8の直径よりも大きく、つまり針棒8の揺動用隙間Sを開けた大きさであり、その環状部材43には、その左右方向に突出状の支持部43a,43bが夫々形成されている。環状部材43の左側支持部43aに、左右方向向きでパイプ部材からなる第2支軸44aの略右半部分が圧入されている。その第2支軸44aの左端部がヨーク部材41の左側支持部41cに回動自在に支持されている。
【0063】
また、環状部材43の右側支持部43bに、左右方向向きでパイプ部材からなる第2支軸44bの略左半部分が圧入されている。第2支軸44bの右端部がヨーク部材41の右側支持部41dに回動自在に支持されている。ここで、これら水平な前後1対の第1支軸42a,42bと水平な左右1対の第2支軸44a,44bとは相互に直交している。
【0064】
即ち、環状部材43は、これら前後1対の第1支軸42a,42bと左右1対の第2支軸44a,44bにより、針棒クランク38にユニバーサルジョイント的に支持されている。それ故、環状部材43は、水平な前後方向向きの第1支軸42a,42bを介して第1支軸42a,42bの軸心周りに回動可能であり、しかも水平な左右方向向きの第2支軸44a,44bを介して第2支軸44a,44bの軸心周りに回動可能である。
【0065】
鉛直向きに配設された針棒8は、図4〜図5、図8〜図9に示すように、その上端近傍部において、機枠Fに固定された弾性材からなる薄板状で円形の支持板9で上下動可能に且つ揺動可能に支持されている。また、針棒8は、環状部材43の内部を挿通して下方に延び、後述する針振り機構60を経てアーム部5の下側に臨み、その下端部に縫針7が取付けられている。
【0066】
ところで、針棒8の外形と同じ寸法の穴が中央部に形成された円形の上側座金部材51aが環状部材43の上側に摺動自在に配設されるとともに、同様に構成された円形の下側座金部材51bが環状部材43の下側に摺動自在に配設され、針棒8はその高さ方向の中段部においてこれら上下両側の座金部材51a,51bを挿通している。
【0067】
更に、針棒8の中段部には、上側座金部材51aの上面に当接状に配設された上側針棒抱き52が固着されるとともに、下側座金部材51bの下面に当接状に配設された下側針棒抱き53が固着されている。
【0068】
即ち、主軸30の回転駆動により主軸クランク37を介して、針棒クランク38のクランク本体部38aと張出し支持部38cとが同期して上下動すると、前後1対の第1支軸42a,42b及び前後1対の被案内駒45,46と案内溝47a,48aとの係合を介してヨーク部材41が上下に移動するため、左右1対の第2支軸44a,44bを介して環状部材43が上下に所定ストローク分移動し、上下の座金部材51a,51bを介して上下の針棒抱き52,53により針棒8が上下駆動される。
【0069】
このとき、針棒8が上下動しながら後述する針振り機構60により前後左右に揺動する場合には、上下両側の座金部材51a,51bが環状部材43に対して摺動可能であるため、針棒8は何ら支障なく前後左右に揺動することができる。この針棒8の揺動に際して、針棒8に固定した上下1対の針棒抱き52,53及び上下1対の座金部材51a,51bが水平姿勢から傾斜姿勢に変化した場合でも、環状部材43が針棒クランク38に前述したユニバーサルジョイント的に支持されているため、座金部材51a,51bの傾きを確実に吸収させることができ、針棒8の上下動と揺動が可能である。
【0070】
次に、針振り機構60について説明する。図4〜図6に示すように、この針振り機構60は、針振り駆動部61と針振り本体部62とからなる。先ず、針振り駆動部61について説明する。
【0071】
副軸31に固着された偏心カム板(図示略)に、揺動部材68の二股状に形成された二股部68aが係合している。その揺動部材68はその下端部において機枠Fに固定された支軸69に回動可能に支持されている。
【0072】
揺動部材68の二股部68aの一方に連結ロッド70の後端部が連結されるとともに、その連結ロッド70の前端部が、針棒8の近傍部において、左右向きの支持軸71に揺動可能な揺動調節板72の第1腕部72aに形成された湾曲状の切欠き穴72bにボルト(図示略)とナット73を介して連結されている。揺動調節板72の第2腕部72cは針振りヨーク74の基端部に連結されている。
【0073】
ここで、連結ロッド70の前端部を固定しているナット73を緩めて、連結ロッド70の前端部の湾曲状切欠き穴72bに対する取付け位置を、揺動調節板72の支持軸71側に近づけた場合、第2腕部72cの揺動量が大きくなり、針棒8の針振り量を大きくできる。一方、揺動調節板72の支持軸71と反対側に遠ざけた場合、第2腕部72cの揺動量が小さくなり、針棒8の針振り量を小さくできる。
【0074】
次に、針振り本体部62について説明する。図11に示すように、平面視円形の針棒回動ブラケット80が抜け止め状態で、アーム部5の頭部下面に形成された大径の貫通孔(図示略)に回動可能に嵌め込まれている。針棒回動ブラケット80は、基本的に中空円筒体で構成され、貫通孔に嵌挿される筒状部80aと、その下部に設けたタイミングプーリ80bと、このタイミングプーリ80bから垂下して対向する1対の脚部80cとを一体的に備えている。
【0075】
そして、夫々の脚部80cに横方向に収納孔80dが夫々穿設されている。また、針棒回動ブラケット80の筒状部80aには、円筒状の針棒案内部材81が上下動可能に収納されている。この針棒案内部材81は、長尺側の筒状部材82と、筒状部材82の下端に固定した直方体状のブロック部83とからなる。
【0076】
そして、組付け状態では、筒状部材82が針棒回動ブラケット80の筒状部80aに内挿され、このときブロック部83は、針棒回動ブラケット80における脚部80cの間に挾まれて位置している。
【0077】
尚、ブロック部83の側面で、夫々の脚部80cに接する2つの面には、同一方向に延在する2本の斜状溝83aが夫々形成されている。また、各脚部80cにおける収納孔80dには、ガイドピン84が摺動可能に収容される。このガイドピン84の先端部には、斜状溝83aと摺動自在に係合する針振り突部84aが突設されると共に、他端部には軸方向に有底孔部84bが夫々穿設され、この有底孔部84bに圧縮バネ85が弾力的に収容されている。
【0078】
そして、トラニオン状の押え板86により脚部80cを挟持すると、押え板86における対向舌片86aが収納孔80dを対応的に塞ぎ、従って各収納孔80dに収容したガイドピン84は圧縮バネ85により内方へ付勢されるため、その針振り突部84aがブロック部83の斜状溝83aに摺動可能に臨んでいる。
【0079】
針棒案内部材81の筒状部材82には連結カラー87が外挿され、筒状部材82に周設したフランジ88と上方から外挿した固定カラー89との間で回動可能に挟まれている。この連結カラー87は水平方向に延出する連結ピン87aを備え、これら連結ピン87aが針振りヨーク74の二股状の連結部74aに連結されている。
【0080】
そこで、前述した針振り駆動部61により針振りヨーク74及び連結カラー87を介して針棒案内部材81を上下に移動させると、ブロック部83も一体的に上下動を行なう。このとき、押え板86によりアーム部5に固定された関係となるガイドピン84は、その針振り突部84aをブロック部83の斜状溝83aに臨ませているから、ブロック部83( および針棒案内部材81) はその斜状溝83aに案内されて左右に揺動する。
【0081】
また、前述の如く、連結カラー87には針棒案内部材81が内挿されるものであるが、これら連結カラー87の内周面と針棒案内部材81の外周面との間には、針棒案内部材81が連結カラー87に対し僅かに移動するのを許容する環状隙間が形成してある。即ち、針棒案内部材81は、その環状隙間の存在によって、針振りに際して、連結カラー87に対し僅かに前後左右方向に移動可能になっている。
【0082】
次に、上下動伝達機構40の複数の摺動部に給油灯芯102を介して潤滑油を供給する潤滑油供給機構100(これが潤滑油供給手段に相当する)について、図8、図9、図14〜図16を用いて説明する。この潤滑油供給機構100は、給油タンク101及びこらから延びる給油灯芯102と、ドレインチューブ104と、第1支軸42a,42bの外周部の摺動部と第2支軸44a,44bの外周部の摺動部とに夫々給油する第1給油機構105と、被案内駒45と案内溝47aの間の摺動部に給油する第2給油機構106と、環状部材43と上下1対の座金部材51a,51bの間の摺動部に給油する第3給油機構107とを有している。
【0083】
図16に示すように、給油タンク101はアーム部5の後端側部内に設けられ、その内部に所定量の潤滑油が貯留されている。そこで、給油灯芯102の一端部は、給油タンク101の底部付近まで入り込み、その他端部は後述する第1給油機構105に及んでいる。但し、給油灯芯102は、そのほぼ全体に亙ってビニール系のチューブ103で覆われている。そして、これら第1〜第3給油機構105〜107から垂れ落ちた潤滑油は、ドレインチューブ104を介してベッド台2の内部に排出される。尚、ドレインチューブ104は、中空のビニール系チューブで構成され、内部には、図示しない排油灯芯が収納されている。
【0084】
先ず、第1給油機構105について説明する。図8,図10,図14,図15に示すように、後側駒ガイド板47の下端部に、平面視にてコ字形状の連結板110の固定部110aが複数のビスにて固着されている。その連結板110の左側支持部110bが、二つ折りにしたフェルト生地からなる左給油部材111(これが第1,第4潤滑油給油部材に相当する)の合わせ部に挿通されている。そして、左給油部材111は左側支持部110bの先端部の折り曲げ片110dで外れないように固定されている。
【0085】
また、連結板110の右側支持部110cが、二つ折りにしたフェルト生地からなる右給油部材112(これが第1,第4潤滑油給油部材に相当する)の合わせ部に挿通されている。そして、右給油部材112は右側支持部110cの先端部の折り曲げ片110eで外れないように固定されている。そこで、給油タンク101から延びる給油灯芯102が、先ず、左給油部材111の後端から内部を経て前端に至り、前端から後端側に折り曲げられて、一旦結び目が形成されている。
【0086】
その後、給油灯芯102は連結板110の後側を経て右給油部材112に至り、右給油部材112の後端から内部を経て前端に至り、前端から後端側に折り曲げられて、最終的に結び目が形成されている。ところで、第2支軸44aの内部の全長に亙って左灯芯113が内装されるとともに、第2支軸44bの内部の全長に亙って右灯芯114が内装されている。そこで、針棒8が最下位置付近まで下降した場合、左灯芯113の左端が左給油部材111に接触し、同時に右灯芯114の右端が右給油部材112に接触する。
【0087】
それ故、給油タンク101からの潤滑油は、給油灯芯102を経て左給油部材111と右給油部材112とに夫々供給されるので、左給油部材111に接触する左灯芯113と、右給油部材112に接触する右灯芯114にも供給される。ここで、第2支軸44aの左端部と第2支軸44bの右端部とに、小さな給油穴44c,44dが形成されている。その為、左灯芯113と右灯芯114の潤滑油は、これら給油穴44c,44dを介して、第1支軸44a,44bとヨーク部材41との摺動部に夫々給油される。
【0088】
ところで、図8,図10,図14,図15に示すように、連結板110の左右方向中央部の後端部且つ下端部に、二つ折りにしたフェルト生地からなる後給油部材115(これが第3潤滑油給油部材に相当する)が固着された状態で、後側駒ガイド板47の案内溝47aの下端部に固定されている。この場合、前述したように、左給油部材111から連結板110の後側を経て右給油部材112に至る給油灯芯102の一部が後給油部材115の内部を挿通している。
【0089】
更に、二つ折りにしたフェルト生地からなる前給油部材116(これが第3潤滑油給油部材に相当する)が、固定板117を介して前側駒ガイド板48の案内溝48aの下端部にビス118により固着されている。この場合、右給油部材112から延びる給油灯芯102が前給油部材116の内部に挿入されている。但し、これら前後の給油部材115,116は、針棒8が最下位置に下降したときに、前後の被案内駒45,46がこれら前後の給油部材115,116に夫々衝突する高さ位置に取付けられている。
【0090】
そこで、図8に示すように、被案内駒45の下端部に給油穴45aが形成されるとともに、その給油穴45aに対応する第1支軸42aの部位にも給油穴42cが形成されている。また、被案内駒46の下端部に給油穴46aが形成されるとともに、その給油穴46aに対応する第1支軸42bの部位にも給油穴42dが形成されている。
【0091】
更に、第1支軸42aのクランク本体部38aに対応する部位に給油穴42eが形成されるとともに、第1支軸42bの張出し支持部38cに対応する部位に給油穴42fが形成されている。そして、第1支軸42aの内部の全長に亙って後灯芯120(これが第2潤滑油給油部材に相当する)が内装されるとともに、第1支軸42bの内部の全長に亙って前灯芯121(これが第2潤滑油給油部材に相当する)が内装されている。
【0092】
それ故、左給油部材111と右給油部材112に供給された潤滑油が、給油灯芯102を経て、前後の給油部材115,116に夫々供給され、給油穴42c,42dを介して後灯芯120と前灯芯121とに夫々供給される。それ故、後灯芯120と前灯芯121の潤滑油は、これら給油穴42e,42fを介して、第1支軸42aとクランク本体部38aの間の摺動部と、第1支軸42bと張出し支持部38cの間の摺動部とに夫々給油される。
【0093】
次に、第2給油機構106について説明する。前述したように、後給油部材115が後側駒ガイド板47の案内溝47aの下端部に固着され、しかも前給油部材116が前側駒ガイド板48の案内溝48aの下端部に固着されているので、針棒8が上下動するのに際して、最下位置に下降したときに、被案内駒45が後給油部材115に上側から強く衝突することから、後給油部材115に含んだ潤滑油が広範囲に飛び散って案内溝47aに給油されるとともに、被案内駒46が前給油部材116に上側から強く衝突することから、前給油部材116に含んだ潤滑油が広範囲に飛び散って案内溝48aにも給油される。
【0094】
次に、第3給油機構107について説明する。図8,図9に示すように、第2支軸44aが圧入された環状部材43の左側支持部43aの下側と上側とに給油穴43cが夫々形成されるとともに、この給油穴43cに対応する第2支軸44aに給油穴43eが形成されている。更に、環状部材43の右側支持部43bの下側と上側とに給油穴43dが夫々形成されるとともに、この給油穴43dに対応する第2支軸44bに給油穴44fが形成されている。
【0095】
それ故、針棒8が高速で上下駆動されると、左灯芯113及び右灯芯114に含まれている潤滑油が、上下の給油穴44e,43c、44f,43dを夫々介して上方及び下方に飛び散り、上側の針棒抱き52の下面、つまり環状部材43と上側の座金部材51aの間の摺動部に給油されるとともに、下側の針棒抱き53の上面、つまり環状部材43と下側の座金部材51bの間の摺動部に給油される。
【0096】
次に、このように構成された穴かがり縫いミシン1の作用及び効果について説明する。
縫製に際して、ミシンモータが回転駆動されるとタイミングベルト33及びプーリ32を介して主軸31が同時に駆動され、これに連結された主軸クランク34と針棒クランク35の上端部が回転される。そのため、クランク本体部35aと張出し支持部35cとが、前後1対の被案内駒45,46と案内溝47a,48aとの係合を介して直線状に上下動される。
【0097】
このとき、前述したように、針棒クランク35に前後1対の第1支軸42a,42bを介して連結されたヨーク部材41が上下に移動し、このヨーク部材41に1対の第2支軸44a,44bを介して連結された環状部材43が上下に移動し、更に、上下1対の座金部材51a,51bを介して針棒8に固定された上下1対の針棒抱き52,53が上下に移動するため、針棒8が所定ストロークに亙って上下駆動される。
【0098】
ところで、このように針棒8が針棒上下動機構30により上下動しながら、針振り機構60により揺動駆動された場合、図13に示すように、針棒8は支持板9で支持されるその上端部を揺動支点Qとして揺動する。このとき、環状部材43の内部に揺動用隙間Sが設けられたことにより、その揺動用隙間Sにより針棒8が環状部材43の内部で前後左右の何れにも移動可能である。
【0099】
しかも、図12−1に示す揺動前の状態から、図12−2に示すように、上下両側の座金部材51a,51bが環状部材43に押圧状ではあるが摺動可能であるため、針棒8は何ら支承なく環状部材43の内部において前後左右に揺動することができる。これらの摺動面には、前述したように、第3給油機構107により給油される為、円滑に摺動することができる。
【0100】
勿論、針棒8が前述した回動機構15(針棒回動機構15A)により、その軸心周りに回動され、針棒8の揺動方向が360°に亙って変化する場合であっても、針棒8が環状部材43と接触することがない。しかも、第1給油機構105により、第2支軸44a,44bとヨーク部材41との間の摺動部、第1支軸42a,42bとクランク本体部38a及び張出し支持部38cとの間の摺動部とに夫々給油されるとともに、第2給油機構106により、案内溝47aと被案内駒45の間の摺動部、案内溝48aと被案内駒46の間の摺動部とに夫々給油される為、ヨーク部材41が円滑に揺動し、縫針7が何ら支障なく上下駆動される。
【0101】
このように、縫針7が取付けられる針棒8と、この針棒8を上下動させる針棒上下動機構21と、針棒8を揺動させる針振り機構60と、針棒回動機構15Aと、ルーパー土台回動機構15Bとを備えた鳩目穴かがりミシン1において、針棒上下動機構21は、主軸31に連動連結された針棒クランク35と、針棒クランク35に連動連結され針棒クランク35の上下駆動力を針棒8に伝達する上下動伝達機構40とを有し、上下動伝達機構40の複数の摺動部に給油灯芯102を介して潤滑油を供給する潤滑油供給機構100を設けたので、ミシンモータの回転により主軸31が回転して針棒上下動機構21が駆動され、針棒クランク35により上下動伝達機構40が上下動するに際して、その上下動伝達機構40の複数の摺動部の各々に、灯芯102,113,114,120,121を介して潤滑油が供給されるため、上下動伝達機構40の各摺動部への給油が確実に行われるようになり、上下動伝達機構40の耐磨耗性や耐久性を格段に向上させることができる。
【0102】
また、上下動伝達機構40は、針棒クランク35に作動的に連結された環状部材43と、針棒8に外嵌して針棒8に固定され且つ環状部材43の上下両側に配設された上下1対の針棒抱き52,53とを備えたので、針棒8の針振りに際して、針棒8は環状部材43に設けられた揺動用隙間Sにより環状部材43と接触することがなく、針棒8の揺動時に、針棒上下動機構21や針振り機構60に対して何ら悪影響を与えることがなく、針棒上下動機構21や針振り機構60の耐久性を高めることができる。しかも、針棒8の上下動ストロークや針振り量の寸法精度を高めることができる。
【0103】
また、上下1対の針棒抱き52,53は、環状部材43の上下両面に摺動自在に設けられた上下1対の座金部材51a,51bの上下両面に当接状に配設され、潤滑油供給機構100は、環状部材43と1対の座金部材51a,51bの間の摺動部に潤滑油を供給可能に構成されたので、その摺動部への給油により、座金部材51a,51bの摺動性を高めることができ、上下1対の座金部材51a,51bと環状部材43との摩擦抵抗を大幅に低減させて発熱作用を抑制でき、針棒8の環状部材43に対する揺動動作の円滑化を図ることができる。
【0104】
また、上下動伝達機構40は、針棒クランク35に連結された被案内駒45,46と、この被案内駒45,46が鉛直方向へのみ移動可能となるように案内する案内溝47a,48aであって、後側駒ガイド板47と前側駒ガイド板48に形成された案内溝47a,48aとを備えた案内機構50を有し、潤滑油供給機構100は、被案内駒45,46と案内溝47a,48aの間の摺動部に潤滑油を供給可能に構成されたもので、案内機構50により針棒クランク35に装着された被案内駒45,46が鉛直方向にのみ移動するように案内することができ、しかもその被案内駒45,46と案内溝47a,48aの間の摺動部への給油により、被案内駒45,46の上下動の安定性、つまり針棒8の上下動の安定性を格段に高めることができる。
【0105】
上下動伝達機構40は、さらに、針棒クランク35に、針棒8の軸心と直交する水平な第1支軸42a,42bを介して回動自在に支持されたヨーク部材41と、環状部材43をヨーク部材41に回動自在に支持する第2支軸44a,44bであって、針棒8の軸心及び第1支軸42a,42bと直交する水平な第2支軸44a,44bとを備え、潤滑油供給機構100は、第1支軸42a,42bの外周部の摺動部と、第2支軸44a,44bの外周部の摺動部とに潤滑油を供給可能に構成されたので、環状部材43は、第1支軸42a,42bにヨーク部材41及び第2支軸44a,44bを介して針棒クランク35にユニバーサルジョイント的に支持され、しかも第1支軸42a,42b及び第2支軸44a,44bの外周部の摺動部に夫々給油される為、針棒8の揺動時に座金部材51a,51bが水平姿勢から傾斜姿勢に変化するような場合でも、環状部材43は針棒クランク35にユニバーサルジョイント的な支持により、座金部材51a,51bの円滑な揺動が可能になる。
【0106】
次に、前記実施例を部分的に変更した変更形態について説明する。
1〕前側駒ガイド板48の案内溝48aと被案内駒46との隙間が大きいので、前給油部材116を省略し、案内溝48aにグリスを塗布するようにしてもよい。この場合、前灯芯121後側を環状部材43の揺動用隙間Sに食み出すように延長することで、左給油灯芯111又は右給油灯芯112から飛び散った潤滑油を受けるようにしてもよい。
【0107】
2〕前給油部材116を省略し、後給油部材115から給油灯芯102を介して前灯芯 121に潤滑油を供給するようにしてもよい。
【0108】
3〕本実施例において、第1給油機構105を後側駒ガイド板47の下方に配置しているが、ヨーク部材41が上下動する範囲であれば、どの位置に配置してもよい。また、本実施例においては、ヨーク部材41等を前側駒ガイド48、後側駒ガイド47によって、上下に案内しているため、環状部材43を針棒8の直径よりも大きくし、針棒8が環状部材43内で揺動可能な揺動用隙間Sを設けている。しかし、前側駒ガイド48、後側駒ガイド47をなくし、ヨーク部材41等を上下方向に案内しない構成においては、環状部材43に、揺動用隙間Sを設けず、環状部材43の開口部の直径を針棒8の直径とほぼ同じ大きさにしてもよい。
【0109】
4〕本発明を鳩目穴かがりミシンに適用した場合について説明したが、少なくとも針棒上下動機構や針振り機構、天秤機構を備えた本縫いミシン等の各種のミシンに本発明を適用することができる。
【0110】
5〕本発明は以上説明した実施の形態に限定されるものではなく、当業者でれば、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、前記実施例に種々の変更を付加して実施することができ、本発明はそれらの変更形態をも包含するものである。
【図面の簡単な説明】
【0111】
【図1】本発明の実施形態に係る電子鳩目穴かがりミシンの斜視図である。
【図2】本発明の実施形態に係る電子鳩目穴かがりミシンの側面図である。
【図3】回転機構及びルーパー機構の斜視図である。
【図4】アーム部に有する内部機構の斜視図である。
【図5】アーム部に有する内部機構の側面図である。
【図6】アーム部に有する内部機構の平面図である。
【図7】アーム部に有する内部機構の正面図である。
【図8】図6のH−H線縦断側面図である。
【図9】図5のI−I線縦断背面図である。
【図10】図5J−J線横断平面図である。
【図11】針振り本体部の分解斜視図である。
【図12−1】図8のL−L線横断部分平面図である。
【図12−2】針振り時における図12−1相当図である。
【図13】針棒の針振り動作を説明する模式図である。
【図14】連結板に設けた左給油部材と右給油部材の斜視図である。
【図15】連結板に設けた左給油部材と右給油部材の平面図である。
【図16】給油タンクを示す部分縦断側面図である。
【符号の説明】
【0112】
1 鳩目穴かがりミシン
7 縫針
8 針棒
15A 針棒回動機構
15B ルーパー土台回動機構
21 針棒上下動機構
31 主軸
35 針棒クランク
40 上下動伝達機構
41 ヨーク部材
42a 第1支軸
42b 第1支軸
43 環状部材
44a 第2支軸
44b 第2支軸
45 被案内駒
46 被案内駒
47a 案内溝
48a 案内溝
50 案内機構
51a 座金部材
51b 座金部材
52 針棒抱き
53 針棒抱き
60 針振り機構
100 潤滑油供給機構
101 給油タンク
102 給油灯芯
105 第1給油機構
106 第2給油機構
107 第3給油機構
111 左給油部材
112 右給油部材
113 左灯芯
114 右灯芯
115 後給油部材
116 前給油部材
120 後灯芯
121 前灯芯




 

 


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