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発明の名称 鳩目穴かがりミシン
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−61127(P2007−61127A)
公開日 平成19年3月15日(2007.3.15)
出願番号 特願2005−247147(P2005−247147)
出願日 平成17年8月29日(2005.8.29)
代理人 【識別番号】100104503
【弁理士】
【氏名又は名称】益田 博文
発明者 清水 靖宏
要約 課題
糸切り時における縫製対象物の位置ずれを確実に防止する。

解決手段
縫製対象物CLが載置され、且つ鳩目穴の形状に沿って移動される送り台7と、送り台7に載置された縫製対象物CLに鳩目穴かがり縫目HNを形成する縫針と、この縫針による鳩目穴かがり縫目HNの形成位置を挟んで一方側及び他方側にそれぞれ設けられ、送り台7上の縫製対象物CLを押圧する一対の布押さえ51,52と、送り台7の一方側に下刃部材22が設けられ、その下刃部材22と上刃部材21との協働により鳩目穴かがり縫目HNから延出する糸を切断する糸切り装置20とを備えた鳩目穴かがりミシン1において、送り台7の一方側に設けられ、糸切り時に送り台7上の縫製対象物CLを押圧可能な補助押さえ18を有する
特許請求の範囲
【請求項1】
縫製対象物が載置され、且つ鳩目穴の形状に沿って移動される送り台と、
前記送り台に載置された前記縫製対象物に鳩目穴かがり縫目を形成する縫目形成手段と、
この縫目形成手段による前記鳩目穴かがり縫目の形成位置を挟んで一方側及び他方側にそれぞれ設けられ、前記送り台上の前記縫製対象物を押圧する一対の布押さえと、
前記送り台の前記一方側に下刃部材が設けられ、その下刃部材と上刃部材との協働により前記鳩目穴かがり縫目から延出する糸を切断する糸切り装置と、
を備えた鳩目穴かがりミシンにおいて、
前記送り台の前記一方側に設けられ、糸切り時に前記送り台上の前記縫製対象物を押圧可能な補助押さえ
を有することを特徴とする鳩目穴かがりミシン。
【請求項2】
請求項1に記載の鳩目穴かがりミシンにおいて、
前記糸切り装置の前記下刃部材の上面は、前記送り台の縫製対象物の載置面と略同一面を形成しており、
前記一対の布押さえの一方側は、縫製時には、前記縫製対象物を前記下刃部材の上面に押圧し、前記糸切り装置による糸切り時には前記縫製対象物から離間するように構成されており、
前記糸切り装置の前記下刃部材は、糸切り時に、前記一対の布押さえの一方側が前記縫製対象物から離間した後に前記上刃部材と協働して鳩目穴かがり縫目から延出する糸を切断するように構成されている
ことを特徴とする鳩目穴かがりミシン。
【請求項3】
請求項1または2に記載の鳩目穴かがりミシンにおいて、
前記補助押さえを、上昇位置と、前記縫製対象物を押圧する下降位置とに、昇降制御する補助押さえ駆動手段を有することを特徴とする鳩目穴かがりミシン。
【請求項4】
請求項3に記載の鳩目穴かがりミシンにおいて、
前記補助押さえ駆動手段は、前記縫目形成手段による縫目形成時に、前記補助押さえを前記下降位置へ下降させることを特徴とする鳩目穴かがりミシン。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれかに記載の鳩目穴かがりミシンにおいて、
前記補助押さえは、前記糸切り装置の前記下刃部材の近傍位置に設けられていることを特徴とする鳩目穴かがりミシン。
【請求項6】
請求項5に記載の鳩目穴かがりミシンにおいて、
前記送り台の上面に、前記一方側及び前記他方側にそれぞれ設けられた一対の針板を有し、
これら一対の針板のうち、前記一方側の針板は、前記下刃部材の一部の上方を覆うように延出された延出部を備え、
前記補助押さえは、前記針板の延出部との間で前記縫製対象物を挟んで押圧するように設けられていることを特徴とする鳩目穴かがりミシン。
【請求項7】
請求項6に記載の鳩目穴かがりミシンにおいて、
前記下刃部材は、前記針板の延出部に覆われる段付き部を備えることを特徴とする鳩目穴かがりミシン。
【請求項8】
請求項7に記載の鳩目穴かがりミシンにおいて、
前記下刃部材の段付き部と前記針板の延出部との重ね合わせ部に入り込んだ異物を排出する排出手段を設けたことを特徴とする鳩目穴かがりミシン。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、縫製対象物に備えられる鳩目穴にかがり縫いを施す、鳩目穴かがりミシンに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、縫製対象物に予め(または事後的に)形成される鳩目穴にかがり縫いを施す鳩目穴かがりミシンが知られている(例えば、特許文献1参照)。この鳩目穴かがりミシンは、縫製対象物が載置され、且つ鳩目穴の形状に沿って移動される送り台と、ミシンフレームのアーム部に設けられ縫針を下端部に備えた針棒と、この針棒を上下動させる針棒上下動機構と、縫針の針落ち点を1針毎に左右に振らせる針振り機構と、この針振りに対応してベッド部に設けたルーパーを動作させるルーパー駆動機構と、上記縫針による鳩目穴かがり縫目の形成位置を挟んで一方側及び他方側にそれぞれ設けられ、上記送り台上の縫製対象物を押圧する一対の布押さえと、送り台の上記一方側に下刃部材が設けられ、その下刃部材と上刃部材との協働により鳩目穴かがり縫目から延出する糸を切断する糸切り装置とを有している。
【0003】
縫製対象物が送り台に載置されると、一対の布押さえが下降して縫製対象物を上記一方側と上記他方側において押圧した後、送り装置によってこの送り台に対し鳩目穴の切り込み形状に沿わせた送り駆動が与えられ、また針棒上下動機構による針棒の上下動及び針振り機構による針振り動作に合わせてルーパー駆動機構がルーパーを動作させ、これらの協働により鳩目穴に沿って縫製対象物に鳩目穴かがり縫い目が完成される。こうして鳩目穴かがり縫いが縫い終わった時点で、上記一対の布押さえが上昇して縫製対象物から離間した後、送り台の内部に装備された糸切り装置により、下糸と芯糸とが同時に切断される。
【0004】
この糸切り装置では、糸切りに際してシリンダが進出駆動されることで、リンク腕及び連結リンクを介し、上刃部材(上メス)と下刃部材(下メス)とが略同時に相互に接近する方向に回動し、鳩目穴かがり縫いの縫い終わり位置の近傍位置おいて、それら上刃部材と下刃部材とにより鳩目穴かがり縫目から延びる下糸と芯糸を同時に切断するようになっている。
【0005】
【特許文献1】特開2001−321589号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記従来技術において、縫製対象物は、送り台に載置された後鳩目穴かがり縫い目の形成までは下降した布押さえによって押圧されているが、その後の糸切り装置による糸切り時には、糸切り装置との干渉を避けるために布押さえは上昇し縫製対象物から離間するので、糸切り時に縫製対象物が位置ずれを起こす可能性があった。
【0007】
本発明の目的は、糸切り時における縫製対象物の位置ずれを確実に防止することができる鳩目穴かがりミシンを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、第1の発明は、縫製対象物が載置され、且つ鳩目穴の形状に沿って移動される送り台と、前記送り台に載置された前記縫製対象物に鳩目穴かがり縫目を形成する縫目形成手段と、この縫目形成手段による前記鳩目穴かがり縫目の形成位置を挟んで一方側及び他方側にそれぞれ設けられ、前記送り台上の前記縫製対象物を押圧する一対の布押さえと、前記送り台の前記一方側に下刃部材が設けられ、その下刃部材と上刃部材との協働により前記鳩目穴かがり縫目から延出する糸を切断する糸切り装置とを備えた鳩目穴かがりミシンにおいて、前記送り台の前記一方側に設けられ、糸切り時に前記送り台上の前記縫製対象物を押圧可能な補助押さえを有することを特徴とする。
【0009】
本願第1発明の鳩目穴かがりミシンにおいては、送り台に載置した縫製対象物に対し鳩目穴かがり縫目を形成した後、送り台の一方側に設けた糸切り装置の下刃部材と上刃部材との協働で当該鳩目穴かがり縫目から延出する糸を切断する。この糸切り装置の下刃部材が位置する送り台の一方側には、上記布押さえとは別に、糸切り時に縫製対象物を押圧可能な補助押さえが設けられている。これにより、鳩目穴かがり縫い目を縫製対象物の端部に形成する場合であっても糸切り時に補助押さえにより縫製対象物を確実に押さえることができ、位置ずれを確実に防止できる。また、補助押さえを送り台の他方側に設ける場合、前記の場合(鳩目穴かがり縫い目を縫製対象物の端部に形成する場合)は、縫製対象物は送り台の一方側に載置されるため、これを押さえることができない。
【0010】
第2発明は、上記第1発明において、前記糸切り装置の前記下刃部材の上面は、前記送り台の縫製対象物の載置面と略同一面を形成しており、前記一対の布押さえの一方側は、縫製時には、前記縫製対象物を前記下刃部材の上面に押圧し、前記糸切り装置による糸切り時には前記縫製対象物から離間するように構成されており、前記糸切り装置の前記下刃部材は、糸切り時に、前記一対の布押さえの一方側が前記縫製対象物から離間した後に前記上刃部材と協働して鳩目穴かがり縫目から延出する糸を切断するように構成されていることを特徴とする。
【0011】
下刃部材の上面を糸の切断だけではなく縫製対象物の載置面としても機能させることにより、糸切断位置を縫目形成位置に近づけることができる。そして、糸切り時は補助押さえにより縫製対象物の位置ずれが防止されることから、鳩目穴かがり縫目に連なる糸足の長さを短くすることができ、その長さも、糸切り時の縫製対象物の位置ずれが防止されるのでばらつかないようにすることができる。
【0012】
第3発明は、上記第1または第2発明において、前記補助押さえを、上昇位置と、前記縫製対象物を押圧する下降位置とに、昇降制御する補助押さえ駆動手段を有することを特徴とする。
【0013】
補助押さえ駆動手段で補助押さえを下降位置に制御することにより、縫製対象物を押圧して縫製対象物の位置ずれを確実に防止することができる。
【0014】
第4発明は、上記第3発明において、前記補助押さえ駆動手段は、前記縫目形成手段による縫目形成時に、前記補助押さえを前記下降位置へ下降させることを特徴とする。
【0015】
縫目形成時に補助押さえ駆動手段で補助押さえを下降位置に制御することにより、縫目形成時における縫製対象物の位置ずれを確実に防止することができる。特に、縫目形成時は送り台の一方側では下刃部材と一対の布押さえの一方側とで縫製対象物は保持されており、下刃部材の上面は上刃部材の下面との摺動のため平坦面として形成され縫目形成時に滑りが発生しやすいが、補助押さえで縫目形成時も押さえることにより縫製対象物の位置ずれをさらに確実に防止でき、正確な鳩目穴かがり縫目を形成できる。
【0016】
第5発明は、上記第1乃至第4発明のいずれかにおいて、前記補助押さえは、前記糸切り装置の前記下刃部材の近傍位置に設けられていることを特徴とする。
【0017】
補助押さえで、糸切り装置の下刃部材の近傍位置より縫製対象物に対して押圧を行っているので、糸切り時における縫製対象物の位置ずれを確実に防止することができる。また、縫目形成時にも補助押さえが縫製対象物を押さえる場合には、縫目形成を正確な位置に行うことができる。
【0018】
第6発明は、上記第5発明において、前記送り台の上面に、前記一方側及び前記他方側にそれぞれ設けられた一対の針板を有し、これら一対の針板のうち、前記一方側の針板は、前記下刃部材の一部の上方を覆うように延出された延出部を備え、前記補助押さえは、前記針板の延出部との間で前記縫製対象物を挟んで押圧するように設けられていることを特徴とする。
【0019】
補助押さえで、糸切り装置の下刃部材を覆うように設けた針板延出部との間で縫製対象物を挟んで押圧を行うことで、糸切り時における縫製対象物の位置ずれを確実に防止することができる。特に針板延出部に摩擦増大のための凹凸部や粗面部を設ければ、位置ずれ防止効果をさらに大きくすることが可能である。また、縫目形成時にも補助押さえが縫製対象物を押さえる場合には、縫目形成をより正確な位置に行うことができる。
【0020】
第7発明は、上記第6発明において、前記下刃部材は、前記針板の延出部に覆われる段付き部を備えることを特徴とする。
【0021】
これにより、下刃部材の段付き部を針板延出部の下方に潜り込ませるようにすることで、上刃部材への遠近方向動作による下刃部材の円滑な糸切断機能を確保しつつ、針板延出部が下刃部材を覆う重ね合わせ構造を実現することができる。)
第8発明は、上記第7発明において、前記下刃部材の段付き部と前記針板の延出部との重ね合わせ部に入り込んだ異物を排出する排出手段を設けたことを特徴とする。
【0022】
これにより、針板延出部が下刃部材を覆う重ね合わせ構造において、その重ね合わせ部に布くずや糸くず等の異物が入り込んだとしても、排出手段を介し当該重ね合わせ部から円滑に排出することができる。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、糸切り時における縫製対象物の位置ずれを確実に防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
【0025】
図1は、本実施形態の鳩目穴かがりミシンの全体外観を表す斜視図であり、図2は、そのシステム構成を表す機能ブロック図である。
【0026】
これら図1及び図2において、鳩目穴かがりミシン1は、この例では例えばデニム(ジーンズ)等の縫製対象物(加工布、後述の図7参照)に鳩目穴かがり縫目HN(後述の図5参照)を縫製するものであり、上方を開放した略矩形箱状をなすベッドカバー2と、そのベッドカバー2に嵌め込むように載置されたベッド部3と、そのベッド部3の後方部から立設される脚柱部4と、その脚柱部4の上部から前方に延びるアーム部5等を有し、ミシンテーブルT上に載置固定されている。
【0027】
ミシンテーブルTには、後述する駆動源となるメインモータ(ミシンモータ)110、入力手段としてのキー操作部131を含む操作パネル111、足踏み式の布押さえスイッチ138、及び起動スイッチ112等が設けられ、更に、各機構の動作を制御するCPU113、ROM114、RAM115等からなる制御装置116が設けられている。
【0028】
アーム部5の先端下部には、縫針(図示せず)を備えた針棒(図示せず)が上下動可能に設けられ、詳細な図示及び説明を省略するが、メインモータ110(図2参照)の駆動により回転する主軸の回転力がカム機構に伝達され、針棒は所定幅分だけ左右に揺動しながら上下駆動される。この場合、主軸が2回転する毎に、針棒は左側揺動位置と右側揺動位置とに揺動し、それぞれの位置にて縫針が縫製対象物を刺通する。
【0029】
ベッド部3には、針棒に対向するように2個のルーパー(図示せず)を備えたルーパー土台(図示せず)が設けられ、これら2個のルーパーは図示しないカム機構を介して、主軸の同転により針棒の上下動と連動して駆動される。また、針棒及びルーパー土台は、ベッド部3内に設けられたθ方向駆動モータ119(図2参照)及びギヤ機構からなる回動機構(図示せず)により、それぞれ水平面において、鉛直軸周りに一体的に回動される。なお、この縫針及びルーパーが、各請求項記載の、送り台に載置された前記縫製対象物に鳩目穴かがり縫目を形成する縫目形成手段を構成する。
【0030】
また、ベッド部3には、ルーパー土台の後方側に位置して固定配置された鳩目穴を形成する為のメス(図示せず)が着脱可能に取付けられ、このメスに対して上方より接離する打ち抜きハンマー本体(図示せず)がミシンの脚柱部4に揺動可能に設けられている。これらハンマー本体の先端部には、ハンマー(図示せず)が着脱可能に取付けられ、ハンマーは脚柱部4内に設けられたエアシリンダなどからなるハンマー駆動機構117(図2参照)により駆動され、前記メスに対して縫製対象物を押圧して鳩目穴が縫製対象物に形成される前記縫目形成手段(縫目形成機構)、前記メス、前記ハンマーは、鳩目穴かがりミシンとしては周知であるため、あえて詳細な説明を省略したが、必要であれば例えば特開平9−225166号公報を参照されたい。
【0031】
また、ベッド部3には、縫製対象物がセットされる送り台7が設けられている。ベッド部3内には、この送り台7を、X方向送りモータ126(図2参照)の駆動によりX方向(左右方向)に送り移動させるX方向移動機構(図示せず)と、Y方向送りモータ127(図2参照)の駆動によりY方向(前後方向)に送り移動させるY方向移動機構(図示せず)とが設けられている。ここで、これら送り台7、X方向移動機構及びY方向移動機構により、縫製対象物を送る送り装置128(図2参照)が構成されている。
【0032】
図3は、送り台7及びその近傍の詳細構造を表す上面図である。
【0033】
この図3及び上記図1において、送り台7は、全体として薄形の矩形箱状をなし、送り台7の左右方向中央部の上面には、左右1対のクロスプレート(押さえプレート)8,9がそれぞれ設けられている。上記両クロスプレート8,9の前後方向の途中部に、右側針板10と左側針板11とがそれぞれビス12により固着されている。これら左右針板10,11は、例えば約8mm分の異なる長さの鳩目穴かがり縫目HNを縫製できるようになっている。例えば、14mm〜22mmまでの長さの鳩目穴かがり縫目HNを縫製できる針板10,11と、22mm〜30mmまでの長さの鳩目穴かがり縫目HNを縫製できる針板10,11と、・・34mm〜42mmまでの長さの鳩目穴かがり縫目HNを縫製できる針板10,11等、複数種類の針板10、11が予め用意されている。
【0034】
送り台7の上部には、縫針による鳩目穴かがり縫い目の形成位置を挟んで一方側(この例では右側)及び他方側(この例では左側)に一対の布押さえレバー15,16が設けられ、これら布押さえレバー15,16の先端部に送り台7上の縫製対象物を押圧保持する左右一対の布押さえ51,52がそれぞれ取付けられている。つまり、左右一対の布押さえ51,52は、縫い目形成位置を挟んで一方側と他方側で縫製対象物をそれぞれ押圧する。前記布押さえレバー15,16が布押さえ駆動機構150(図2参照)で駆動されることにより、布押さえ51,52は上側の上昇位置(退避位置)と下側の下降位置(押圧位置)とに切換制御される。なおこれら布押さえ51,52の下部には、縫製対象物との間の摩擦を増大させて滑りを防止するための凹凸部(又は粗面部)R1が設けられている(後述の図7参照)。
【0035】
また送り台7の上部には、さらに、上記縫針による鳩目穴かがり縫い目の形成位置の一方側(この例では右側、詳細には上記右側の布押さえレバー15が設けられている)に補助押さえレバー17が設けられ、この補助押さえレバー17の先端部に補助押さえ18が取付けられている。この補助押さえ18による縫製対象物の押圧位置は後述する下刃部材22の近傍に設定されている。この補助押さえレバー17が補助押さえ駆動機構160(補助押さえ駆動手段、図2参照)で駆動されることにより、補助押さえ18は上側の上昇位置(退避位置)と下側の下降位置(押圧位置)とに切換制御される。
【0036】
図4は、上記布押さえ駆動機構150及び補助押さえ駆動機構160の詳細構造を表す、図3中A方向から見た矢視側面図である。
【0037】
この図4及び上記図3において、布押さえ駆動機構150は、駆動力を発生する布押さえ用エアシリンダ151と、このエアシリンダ151の進退駆動するロッド部に固定された進退部材152と、この進退部材152にピン154を介し一端部153Aが連結され、回転軸155まわりに回転自在に支持されたリンク部材153と、このリンク部材153の他端部153Bに設けた略球形状の球頭部153Cに一端部156Aが連結され、回転軸157まわりに回転自在に支持された布押さえ用接続アーム156と、この布押さえ用接続アーム156の他端部156Bに上記布押さえレバー15又は16を前後方向位置調整可能に取り付ける取付具158とを備えている(なお、図示の煩雑を防止するために、図3では、縫い目形成位置を挟んで左右両側に設けられる進退部材152、リンク部材153等の右側の図示を一部省略している)。そして、布押さえ用エアシリンダ150のロッド部が伸長すると、進退部材152を介しリンク部材153が図4中反時計まわりに回転して球頭部153Cが下降し、これによって布押さえ用接続アーム156が反時計回りに回転して布押さえレバー15又は16が下降し、布押さえ51又は52が縫製対象物を押圧する。逆に、布押さえ用エアシリンダ151のロッド部が縮短すると、進退部材152を介しリンク部材153が図4中時計まわりに回転して球頭部153Cが上昇し、これによって布押さえ用接続アーム156が時計回りに回転して布押さえレバー15又は16が上昇し、布押さえ51又は52が縫製対象物から離間する。
【0038】
一方、補助押さえ駆動機構160は、駆動力を発生する補助押さえ用エアシリンダ161と、このエアシリンダ161の進退駆動するロッド部に固定された進退部材162と、この進退部材162にピン164を介し一端部163Aが連結され、他端部163Bが回転軸165まわりに回転自在に支持されたリンク部材163と、このリンク部材163の中間部に設けた当接ピン166に一端部167Aが当接可能に配置され、上記布押さえ駆動機構150の布押さえ用接続アーム156と同一の回転軸157まわりに回転自在に支持された補助押さえ用接続アーム167と、この補助押さえ用接続アーム167の他端部167Bに上記補助押さえレバー17を前後方向位置調整可能に取り付ける取付具168とを備えている。そして、補助押さえ用エアシリンダ161のロッド部が伸長すると、進退部材162を介しリンク部材163が図4中反時計まわりに回転して補助押さえ接続用アーム167の一端部167Aに当接し、これによって補助押さえ用接続アーム167が反時計回りに回転して補助押さえレバー17が下降し、補助押さえ18が縫製対象物を押圧する。逆に、補助押さえ用エアシリンダ161のロッド部が縮短すると、進退部材162を介しリンク部材163が図4中時計まわりに回転し、補助押さえ接続用アーム167の中間部に設けたブラケット167Cと送り台7との間に設けられたばね169の付勢力によって補助押さえ用接続アーム167が時計回りに回転して補助押さえレバー17が上昇し、補助押さえ18が縫製対象物から離間する。
【0039】
なおこのとき、補助押さえレバー17は、その中間部が前記一方側(この例では右側)の布押さえレバー15(またはこれに設けた上記取付具158)に下方から当接可能であり、補助押さえレバー17が上昇して布押さえレバー15に当接した後は、この当接状態がストッパとなって、補助押さえ駆動機構160のばね169の付勢力に抗してそれ以上は上昇しないように抑制される構造となっている。
【0040】
図3に戻り、送り台7の内部には、鳩目穴かがり縫い目から延出する糸(下糸と芯糸)を切断する糸切り装置20が設けられている。この糸切り装置20は、右側クロスプレート8の上面に回動可能に枢支された上刃部材21と、右側クロスプレート8の上面に回動可能に枢支され、前記上刃部材21と協働して糸を切断するための下刃部材22と、これら両刃部材21、22を糸切り作動させる糸切り作動機構23と、その糸切り作動機構23を駆動する糸切り用エアシリンダ24等とで構成されている。
【0041】
糸切り用エアシリンダ24は、送り台7の内部の前端部に左右方向向きに配置されている。そして、そのピストンロッド24aの先端部に、平面視ほぼU字形状の連結部材28が固着されている。この糸切り用エアシリンダ24は、糸切りに際して、図示しないバルブユニットから圧縮エアを受け、ピストンロッド24aを進出駆動する。この連結部材28の後側に、上刃部材21と下刃部材22を作動させる上記糸切り作動機構23が設けられている。
【0042】
図5は、上記糸切り作動機構23の詳細構造を表す図3中部分拡大図であり、図6はさらにその要部詳細構造を表す図5中部分拡大図である。また、図7は、図6中B−B断面による横断面図である。
【0043】
これら図5、図6、図7、及び前述の図3において、糸切り作動機構23では、右側クロスプレート8の上面のうちの右側針板10の直ぐ前側において下側に位置し、送り台7の縫製対象物CLの載置面と略同一面を形成する(図7参照)下刃部材22と、その下刃部材22の上側に位置する上刃部材21とが第1段ネジ26で回動可能に枢支されている。下刃部材22は右側の布押さえ51による縫製対象物の押圧位置に配置されているので、右側の布押さえ51により、縫製対象物は針板と下刃部材22に押圧される。上刃部材21の先端部分には上刃21aが形成されるとともに、切断する下糸と芯糸とを保持する為の糸保持具27が固着されている。
そしてこの例では、右側針板10は下刃部材22の一部の上方を覆うように延出された延出部10pを備え、下刃部材22はその延出部10pの下部に(通常の待機位置において)段付き部22pが潜り込み右側針板10の一部を構成する。これにより、糸切断位置を鳩目穴かがり縫目(概略的に示す)HNの縫い終わり位置に極力接近させている。またこの右側針板10の延出部10pには、摩擦増大(滑り防止)のための凹凸部(又は粗面部)R2が設けられており、上記待機状態においては、補助押さえ18は上記右側針板10の延出部10pの凹凸部R2との間で縫製対象物CLを挟んで押圧する(図7参照)。なお反対側の左側針板11にも、同様の凹凸部R2が設けられており、前述の左側布押さえ52の凹凸部R1との間で縫製対象物CLを挟んで押圧する。
【0044】
また、右側クロスプレート8の下面には、屈曲形状の第1作動リンク30の屈曲部が回動支点として第2段ネジ31により回動可能に枢支されている。その第1作動リンク30の前端部には下向きの支軸32の上端部が固着され、その支軸32にコロ部材33が回転可能に枢着されている。その第1作動リンク30の直ぐ後側において、駆動軸34が右側のクロスプレート8の下側からその上側に貫通して回動可能に枢支されている。この駆動軸34の下端部、つまり右側クロスプレート8の下側に突出する下端部に、駆動リンク35が駆動軸34を回動支点としてネジ47で固着されている。更に、第1作動リンク30の後端部と第1連結リンク36の右端部とが第1ピン37で連結され、その第1連結リンク36の左端部と駆動リンク35の前端部とが第2ピン38で連結されている。
【0045】
一方、右側クロスプレート8の上側において、平面視ほぼV字形状の第2作動リンク39の屈曲部が回動支点として駆動軸34の上端部、つまり右側クロスプレート8の上側に突出する上端部に固着されている。第2作動リンク39の第1アーム部39aの先端部と第2連結リンク40の左端部とが第3ピン41で連結され、その第2連結リンク40の右端部と下刃部材22に突出状に形成された下刃連結部22bとが第4ピン42で連結されている。更に、第2作動リンク39の第2アーム部39bの先端部と第3連結リンク43の前端部とが第5ピン44で連結され、その第3連結リンク43の後端部と上刃部材21に突出状に形成された上刃連結部21bとが第6ピン45で連結されている。
【0046】
ここで、右側クロスプレート8の下側においては、駆動リンク35に前後方向向きの板部材(図示せず)の後端部が固着されており、その板部材の前端部と右側クロスプレート8の下面に固着したビス(図示せず)とに瓦って引っ張りコイルバネ(図示せず)が掛装されている。この結果、第1作動リンク30は、右側クロスプレート8の下面に固着した待機位置規制ビス(図示せず)に当接し、上記複数のリンク30,35,36,39,40,43からなるリンク機構を介して、常には図5及び図6に示す待機位置に弾性布勢されるようになっている。
【0047】
これにより、下刃部材22は、図5及び図6に示すように右側針板10の一部として機能する待機位置に位置し、上刃部材21は左側針板11の方に大きく開いた待機位置に位置している。この状態で、糸切り用エアシリンダ24が駆動されてピストンロッド24a伸長されると、連結部材28を介し第1作動リンク30及び駆動リンク35の回動により、上刃部材21と下刃部材22とが相反する方向に回動され、下刃部材22の回動途中において第2作動リンク39の駆動軸34と、第2連結リンク40の第3ピン41及び第4ピン42とが一直線上に位置する状態が所定期間に瓦って続く。すなわち、第2作動リンク39が回動しているにも関わらず、下刃部材22が実質的に回動停止した状態で、上刃部材21だけが時計回り方向へ、つまり下刃部材22に向かって回動し続け、下刃部材22が実質的に回動停止した状態で、上刃部材21だけの回動により下糸と芯糸とが切断される。図8はこの状態を表している。
【0048】
この状態から逆に糸切り用エアシリンダ24のピストンロッド24aが縮短されると、連結部材28を介し第1作動リンク30及び駆動リンク35の回動により、再び上刃部材21と下刃部材22とがこれまでの逆方向の動作をし、下刃部材22は前述の右側針板10の一部として機能する待機位置に戻り、上刃部材21は左側針板11の方に大きく開いた待機位置に戻る。ここで、前述したような下刃部材22の段付き部22pが潜り込む重ね合わせ構造になっていることから、このような動作に伴い、当該段付き部22pと上記針板10の延出部10pとの間に布くずや糸くず等の異物が入り込む可能性がある。そこで本実施形態では、この異物を排出する排出手段として、右側クロスプレート8のうち当該重ね合わせ構造の下部となる位置に貫通孔8Aを設け、針板10の延出部10pの下部の異物を、下刃部材22が待機位置に戻る時に、当該段付き部22pで貫通孔8Aより押出して円滑に排出できる
【0049】
ここで、本実施形態の特徴の一つとして、上記布押さえ駆動機構150、補助押さえ駆動機構160、糸切り装置20は、その動作タイミングを制御装置116によって互いに関連づけられて制御される。図9はその制御内容を表すタイムチャートであり、横軸が時間の経過を表している。
【0050】
図9において、送り台7の上面部に縫製対象物CLをセットして起動スイッチ112が押されると、制御装置116から布押さえ駆動機構150の布押さえ用エアシリンダ151に駆動制御信号が出力されて布押さえ51,52が上記下降位置に駆動され縫製対象物CLを(鳩目穴かがり縫い目HNの形成される位置の)左右両側にて押圧する(T1時点)。このとき右側布押さえ51の一部は、縫製対象物CLを下刃部材22の上面に押圧する(図6及び図7参照)。縫製対象物CLは上刃部材21の上方に載置されるが、上刃部材21は待機位置に配置されているので、右側布押さえ51による縫製対象物CLの押圧を妨げない。ほぼ同時に、さらに補助押さえ駆動機構160の補助押さえ用エアシリンダ161に駆動制御信号が出力されて補助押さえ18が上記下降位置に駆動され、縫製対象物CLを(鳩目穴かがり縫い目HNの形成される位置の)右側にて押圧する(T2時点)。このとき補助押さえ18は、前述したように縫製対象物CLを針板10の延出部10pの上面に押圧する(図6及び図7参照)。
【0051】
その後、制御装置116からX方向移動機構及びY方向移動機構のX方向送りモータ126及びY方向送りモータ127に駆動制御信号が出力されて送り台7が所定の縫製開始位置に移動するとともに、制御装置116からメインモータ110にも駆動制御信号が出力されて針棒の上下動及び左右揺動が開始され(T3時点)、例えば予めプログラムされた所定の縫製データに基づいて縫製が開始され、鳩目穴の形状に沿って送り台7を移動しつつ鳩目穴かがり縫い目HNが形成される。
【0052】
そして、上記のようにして縫製が終了すると、制御装置116からX方向移動機構及びY方向移動機構のX方向送りモータ126及びY方向送りモータ127に駆動制御信号が出力されて送り台7の移動を停止するとともに、さらにメインモータ110にも駆動制御信号が出力されて上記針棒の上下動及び揺動を停止した後(T4時点)、図示しない上糸切り機構が作動して上糸切りを行う。その後、再び制御装置116からX方向移動機構及びY方向移動機構のX方向送りモータ126及びY方向送りモータ127に駆動制御信号が出力されて(T5時点)、送り台7が鳩目穴の穿孔位置(下糸切り位置)に移動する(T6時点)。移動し終わった後に制御装置116からハンマー駆動機構117のエアシリンダに駆動制御信号が出力されて前述の鳩目穴用ハンマーが作動し(T7時点)、鳩目穴が縫製対象物CLに穿孔される(T8時点)。
【0053】
こうして縫製対象物CLの穿孔(布切り)が終了したら、制御装置116から布押さえ駆動機構150の布押さえ用エアシリンダ151に駆動制御信号が出力されて布押さえ51,52が上記上昇位置に駆動される(T9時点、縫製対象物CLから離間する)が、この時点で補助押さえ18はまだ下降位置に下降し縫製対象物CLの押圧状態を維持している。この状態で、制御装置116から糸切り装置20の糸切り用エアシリンダ24へ駆動制御信号が出力されて上刃部材21及び下刃部材22が糸切り作動され(T10時点)、鳩目穴かがり縫目HNから延出する下糸と芯糸とが切断されて一つの鳩目穴縫いが終了する(T11時点)。上刃部材21は待機位置から糸切り位置に回動されるが、布押さえ51,52が上昇位置に移動されるため、上刃部材の回動が阻害されることはない。
【0054】
その後、再び制御装置116からX方向移動機構及びY方向移動機構のX方向送りモータ126及びY方向送りモータ127に駆動制御信号が出力されて(T12時点)、送り台7が布セット位置(原点)に移動した後、制御装置116から補助押さえ駆動機構160の補助押さえ用エアシリンダ161に駆動制御信号が出力されて補助押さえ18が上記上昇位置に駆動され(T13時点)、次の縫製の準備完了状態となる。
【0055】
以上説明したように、本実施形態の鳩目穴かがりミシン1においては、送り台7に載置した縫製対象物CLに対し鳩目穴かがり縫目HNを形成した後、送り台7に設けた糸切り装置20で鳩目穴かがり縫目HNから延出する糸を切断する際、別途設けた補助押さえ18で縫製対象物CLを押圧することにより、糸切り時に縫製対象物CLを確実に押さえ、位置ずれを確実に防止できる。特に、補助押さえ18を糸切り装置20の下刃部材22が位置する送り台7の右側に設けることにより、鳩目穴かがり縫い目HNを縫製対象物CLの端部に形成する場合であっても確実に縫製対象物CLを押さえることができる。このとき、補助押さえ18を送り台7の左側に設けた場合には、縫製対象物CLは送り台7の右側に裁置されるので、縫製対象物を押さえることができない。
【0056】
また本実施形態では特に、補助押さえ18を糸切り装置20の下刃部材22の近傍位置に設け、当該近傍位置より縫製対象物CLに対して押圧を行っているので、糸切り時における縫製対象物CLの位置ずれをさらに確実に防止することができる。
【0057】
また本実施形態では特に、補助押さえ18は、下刃部材22を覆うように設けた針板10の延出部10pとの間で縫製対象物を挟んで押圧を行うことで、糸切り時における縫製対象物の位置ずれをさらに確実に防止することができる。針板延出部10pには摩擦増大のための凹凸部R2が設けられているので、当該位置ずれ防止効果をさらに大きくすることができる。また、この場合、下刃部材22の上面が、糸の切断だけではなく縫製対象物CLの載置面としても機能させることとなるので、糸切断位置を鳩目穴かがり縫目HNの縫い目形成位置にさらに確実に近づけることができる。そして、上述のように糸切り時は補助押さえ18により縫製対象物CLの位置ずれが防止されることから、鳩目穴かがり縫目HNに連なる糸足の長さを短くすることができ、その長さも、糸切り時の縫製対象物CLの位置ずれが防止されるのでばらつかないようにすることができる。
【0058】
さらに、本実施形態では特に、縫目形成時(縫製時)にも補助押さえ18が下降位置に駆動され布押さえ51,52とともに縫製対象物CLを押圧することにより、縫目形成時における縫製対象物CLの位置ずれも確実に防止できる。特に、鳩目穴かがり縫目HNの形成時は、送り台7の右側で下刃部材22と右側布押さえ51とで縫製対象物CLは保持され、下刃部材22の上面は上刃部材21の下面との摺動のため平坦面として形成され滑りが発生しやすいが、本実施形態では補助押さえ18で鳩目穴かがり縫目HNの形成時も押さえることによってこの弊害を確実に回避し、縫製対象物CLの位置ずれをさらに確実に防止して正確な鳩目穴かがり縫目HNを形成することができる。
【0059】
当然のことであるが、縫目形成時(布切り時も含む)に縫製対象物の位置ずれが問題とならない場合は、補助押さえ18で押さえる必要はなく、糸切り時のみ補助押さえ18で押さえればよい。
【0060】
特に、本実施形態では針板と下刃部材22に縫製対象物を布押さえ51で押さえていたが、下刃部材22を布押さえ51の押圧位置から外れた位置に設けることも可能である。この場合は特に、左右の布押さえ5152の押圧条件は同じになるため、縫目形成時に補助押さえ18で押さえる必要はない。本発明はこの変形形態をも含むものである。
【0061】
また、本実施形態では、下刃部材22は針板の延出部に覆われる段付部を備え、下刃部材が糸切り時に上刃部材と共に回動する構成としていたが、段付部が存在しない変形形態も採用可能である。この場合の一例としては、下刃部材22が針板に固定され、上刃部材のみを回動させるようにすればよい。
【0062】
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】本発明の一実施形態の鳩目穴かがりミシンの全体外観を表す斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態の鳩目穴かがりミシンのシステム構成を表す機能ブロック図である。
【図3】送り台及びその近傍の詳細構造を表す上面図である。
【図4】図3中A方向から見た矢視側面図である。
【図5】糸切り作動機構の詳細構造を表す図3中部分拡大図である。
【図6】糸切り作動機構の要部詳細構造を表す図5中部分拡大図である。
【図7】図6中B−B断面による横断面図である。
【図8】糸切り装置の作動状態を表す拡大図である。
【図9】制御装置の制御内容を表すタイムチャートである。
【符号の説明】
【0064】
1 鳩目穴かがりミシン
7 送り台
8 クロスプレート
8A 貫通孔(排出手段)
9 クロスプレート
10 針板
10p 延出部
11 針板
18 補助押さえ
20 糸切り装置
21 上刃部材
22 下刃部材
22p 段付き部
51 布押さえ
52 布押さえ
150 布押さえ駆動機構
160 補助押さえ駆動機構(補助押さえ駆動手段)
CL 縫製対象物
HN 鳩目穴かがり縫目HN




 

 


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