米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 繊維;紙;印刷 -> ブラザー工業株式会社

発明の名称 印字装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−30517(P2007−30517A)
公開日 平成19年2月8日(2007.2.8)
出願番号 特願2006−266630(P2006−266630)
出願日 平成18年9月29日(2006.9.29)
代理人
発明者 水野 玲子 / 増田 綾
要約 課題
被印字媒体の印字幅の広狭に関わらず、電源が電池の場合は、印字する印字データの印字ドット数に応じて記録ヘッドを制御する印字装置を提供する。

解決手段
交流電源を直流電源に変換するACアダプタと電池とを電源として使用可能なテープ印字装置1の電源識別センサ20にて、前記電源がアダプタであるか電池であるかを識別する。ROM31に記憶された、電源として電池を使用した場合の一度に印字可能な最大ドット数と、前記記録ヘッドが一度に印字する印字データ内のドット数の最大値とを比較し、印字データ内の最大ドット数のほうが大きいと判断された場合には、印字データを自動縮小して、電池でも印字を可能とする。
特許請求の範囲
【請求項1】
電池を電源として使用可能であり、入力された複数の文字からなるテキストに基づいて記録ヘッドを駆動させることにより、被印字媒体に対して1又は複数の単位ラインごとに印字可能な印字装置であって、
電源に応じて前記記録ヘッドが一度に印字可能な印字可能最大ドット数を記憶する印字可能最大ドット数記憶手段と、
前記テキストのドットパターンデータの単位ラインにおいて、前記記録ヘッドが一度に印字すべきドット数の最大値を算出するドット数算出手段と、
前記ドット数算出手段によって算出された前記最大値が前記印字可能最大ドット数記憶手段に記憶された前記印字可能最大ドット数より大きいかを判別するドット数判別手段と、
前記テキストを構成する文字の文字サイズを検出する文字サイズ検出手段と、
前記文字サイズ検出手段によって検出された文字サイズのうち、最大文字サイズの文字を縮小するデータ縮小手段と、
前記ドット数判別手段によって前記ドット数の最大値が印字可能最大ドット数より大きいと判別された場合に、前記データ縮小手段により最大文字サイズの文字が縮小されたテキストのドットパターンデータを印字するように前記記録ヘッドを制御する印字制御手段とを備えることを特徴とする印字装置。
【請求項2】
交流電源を直流電源に変換するACアダプタと電池とを電源として使用可能であり、
入力された複数の文字からなるテキストに基づいて記録ヘッドを駆動させることにより、被印字媒体に対して1又は複数の単位ラインごとに印字可能な印字装置であって、
前記ACアダプタと電池の何れが前記印字装置に接続されているかを識別する電源識別手段と、
所定の電源を使用した場合の前記記録ヘッドが一度に印字可能な印字可能最大ドット数を記憶する印字可能最大ドット数記憶手段と、
前記テキストのドットパターンデータの単位ラインにおいて、前記記録ヘッドが一度に印字すべきドット数の最大値を算出するドット数算出手段と、
前記ドット数算出手段によって算出された前記最大値が前記印字可能最大ドット数記憶手段に記憶された前記印字可能最大ドット数より大きいかを判別するドット数判別手段と、
前記テキストを構成する文字の文字サイズを検出する文字サイズ検出手段と、
前記文字サイズ検出手段によって検出された文字サイズのうち、最大文字サイズの文字を縮小するデータ縮小手段と、
前記電源識別手段が前記所定の電源を識別した場合、かつ、前記ドット数判別手段によって前記ドット数の最大値が印字可能最大ドット数より大きいと判別された場合に、前記データ縮小手段により最大文字サイズの文字が縮小されたテキストのドットパターンデータを印字するように前記記録ヘッドを制御する印字制御手段とを備えることを特徴とする印字装置。
【請求項3】
文字と、その文字毎に文字サイズと、がそれぞれ関連付けられて記憶されており、前記文字サイズ毎の文字における記録ヘッドの高さ方向の最大ドット数を記憶する最大ドット数記憶手段を備え、
前記ドット数算出手段によって算出されるドット数は、前記最大ドット数記憶手段によって記憶された最大ドット数であることを特徴とする請求項1または2に記載の印字装置。
【請求項4】
前記文字サイズ検出手段によって検出された文字サイズのうち、最大文字サイズの文字のドットパターンデータをイメージ展開するデータ展開手段とを備え、
前記データ展開手段によってイメージ展開されたドットパターンデータの前記記録ヘッドが一度に印字すべきドット数の最大値を前記ドット数算出手段で算出することを特徴とする請求項1または2に記載の印字装置。
【請求項5】
前記ドット数判別手段によって、前記ドット数の最大値が最大ドット数より大きいと判別されたときに、前記テキストのドットパターンデータを縮小するかを選択する縮小選択手段を備え、
前記縮小選択手段によって、テキストのドットパターンデータを縮小すると選択された場合に、前記データ縮小手段により、最大文字サイズの文字を縮小することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の印字装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電源として電池を使用可能な印字装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、交流電源を直流電源に変換するACアダプタと電池との両方を電源として、印字データを印字する印字装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この印字装置は、電源から供給された電力により記録ヘッドを駆動させるものであり、出力電圧の違いによって印字処理に制限を設けている。例えば、特許文献1では、印字幅が異なる複数種類のスタンプ体が被印字媒体として装着可能であり、印字装置に装着されているスタンプ体の種類を、装置に備えられたセンサによって検出する。装置には検出されたスタンプ体の印字幅に対応させた駆動電圧が予め記憶されており、その記憶された駆動電圧と電源からの出力電圧とを比較する。記憶された駆動電圧より出力電圧の方が大きいと判断した場合には、そのまま印字処理を施し、記憶された電圧の方が大きいと判断した場合には、出力電圧が足りないことを表示し、ユーザに電池の交換を促している。
【特許文献1】特開平8−216486号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら特許文献1のような印字装置では、スタンプ体である被印字媒体の印字幅によって消費電力を設定しているため、印字幅の広い被印字媒体に印字する際には、電源が電池であることを理由に電圧不足によるエラーが表示される。つまり、ユーザが、被印字媒体の印字幅よりも小さい文字サイズを指定して印字データを作成した場合や、印字データ自体に印字するドット数が少ない場合などであって、少ない印加エネルギーで印字可能な場合であっても、エラーが表示されてしまう。
【0005】
そこで、上記問題点を解決するため、被印字媒体の印字幅の広狭に関わらず、電源が電池の場合は、印字する印字データの印字ドット数に応じて記録ヘッドを制御する印字装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、請求項1に記載の印字装置は、電池を電源として使用可能であり、入力された複数の文字からなるテキストに基づいて記録ヘッドを駆動させることにより、被印字媒体に対して1又は複数の単位ラインごとに印字可能な印字装置であって、電源に応じて前記記録ヘッドが一度に印字可能な印字可能最大ドット数を記憶する印字可能最大ドット数記憶手段と、前記テキストのドットパターンデータの単位ラインにおいて、前記記録ヘッドが一度に印字すべきドット数の最大値を算出するドット数算出手段と、前記ドット数算出手段によって算出された前記最大値が前記印字可能最大ドット数記憶手段に記憶された前記印字可能最大ドット数より大きいか否かを判別するドット数判別手段と、最大文字サイズの文字を縮小するデータ縮小手段と、前記ドット数判別手段によって前記ドット数の最大値が印字可能最大ドット数より大きいと判別された場合に、前記データ縮小手段により最大文字サイズの文字が縮小されたテキストのドットパターンデータを印字するように前記記録ヘッドを制御する印字制御手段とを備えることを特徴とする。
【0007】
かかる構成を有する請求項1に記載の印字装置は、電池を電源として使用可能であり、入力された複数の文字からなるテキストに基づいて記録ヘッドを駆動させることにより、被印字媒体に対して1又は複数の単位ラインごとに印字可能である。印字可能最大ドット数記憶手段は、電源に応じて記録ヘッドが一度に印字可能な印字可能最大ドット数を記憶する。ドット数算出手段は、テキストのドットパターンデータの単位ラインにおいて、記録ヘッドが一度に印字する当該ドットパターンデータ内のドット数の最大値を算出する。ドット数判別手段は、ドット数算出手段によって算出された最大値が印字可能最大ドット数記憶手段に記憶された印字可能最大ドット数より大きいか否かを判別する。データ縮小手段は、最大文字サイズの文字を縮小する。印字制御手段は、ドット数判別手段によってドット数の最大値が印字可能最大ドット数より大きいと判別された場合に、データ縮小手段により最大文字サイズの文字が縮小されたテキストのドットパターンデータを印字するように記録ヘッドを制御する。
【0008】
また、請求項2記載の印字装置は、交流電源を直流電源に変換するACアダプタと電池とを電源として使用可能であり、入力された複数の文字からなるテキストに基づいて記録ヘッドを駆動させることにより、被印字媒体に対して1又は複数の単位ラインごとに印字可能な印字装置であって、前記ACアダプタと電池の何れが前記印字装置に接続されているかを識別する電源識別手段と、所定の電源を使用した場合の前記記録ヘッドが一度に印字可能な印字可能最大ドット数を記憶する印字可能最大ドット数記憶手段と、前記テキストのドットパターンデータの単位ラインにおいて、前記記録ヘッドが一度に印字すべきドット数の最大値を算出するドット数算出手段と、前記ドット数算出手段によって算出された前記最大値が前記印字可能最大ドット数記憶手段に記憶された前記印字可能最大ドット数より大きいか否かを判別するドット数判別手段と、前記複数の文字の文字サイズが異なる場合に、最大文字サイズの文字を縮小するデータ縮小手段と、前記電源識別手段が前記所定の電源を識別した場合、かつ、前記ドット数判別手段によって前記ドット数の最大値が印字可能最大ドット数より大きいと判別された場合に、前記データ縮小手段により最大文字サイズの文字が縮小されたテキストのドットパターンデータを印字するように前記記録ヘッドを制御する印字制御手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
かかる構成を有する請求項2に記載の印字装置は、交流電源を直流電源に変換するACアダプタと電池とを電源として使用可能であり、入力された複数の文字からなるテキストに基づいて記録ヘッドをACアダプタ或いは電池にて駆動させることにより、被印字媒体に対して1又は複数の単位ラインごとに印字可能である。電源識別手段は、アダプタ或いは電池のいずれが印字装置に接続されているかを識別する。印字可能最大ドット数記憶手段は、所定の電源を使用した場合の記録ヘッドが一度に印字可能な印字可能最大ドット数を記憶する。ドット数算出手段は、テキストのドットパターンデータの単位ラインにおいて、記録ヘッドが一度に印字する当該ドットパターンデータ内のドット数の最大値を算出する。ドット数判別手段は、ドット数算出手段によって算出された最大値が印字可能最大ドット数記憶手段に記憶された印字可能最大ドット数より大きいか否かを判別する。データ縮小手段は、最大文字サイズの文字を縮小する。印字制御手段は、電源識別手段が所定の電源を識別した場合、かつ、ドット数判別手段によってドット数の最大値が印字可能最大ドット数より大きいと判別された場合に、データ縮小手段により最大文字サイズの文字が縮小されたテキストのドットパターンデータを印字するように記録ヘッドを制御する。
【0010】
また、請求項3記載の印字装置は、請求項1または2に記載の印字装置において、文字と、その文字毎に文字サイズと、がそれぞれ関連付けられて記憶されており、前記文字サイズ毎の文字における記録ヘッドの高さ方向の最大ドット数を記憶する最大ドット数記憶手段を備え、前記ドット数算出手段によって算出されるドット数は、前記最大ドット数記憶手段によって記憶された最大ドット数であることを特徴とする。
【0011】
かかる請求項3に記載の印字装置において、最大ドット数記憶手段は、文字と、その文字毎に文字サイズと、がそれぞれ関連付けられて記憶されており、文字サイズ毎の文字における記録ヘッドの高さ方向の最大ドット数を記憶する。また、ドット数算出手段は、最大ドット数記憶手段によって記憶された最大ドット数を最大ドット数として算出する。
【0012】
また、請求項4に記載の印字装置は、請求項1または2に記載の印字装置において、前記テキストを構成する文字の文字サイズを検出する文字サイズ検出手段と、前記文字サイズ検出手段によって検出された文字サイズのうち、最も文字サイズの大きい文字のドットパターンデータをイメージ展開するデータ展開手段とを備え、前記データ展開手段によってイメージ展開されたドットパターンデータの前記記録ヘッドが一度に印字すべきドット数の最大値を前記ドット数算出手段で算出することを特徴とする。
【0013】
かかる請求項4に記載の印字装置において、文字サイズ検出手段はテキストを構成する文字の文字サイズを検出する。また、データ展開手段は文字サイズ検出手段によって検出された文字サイズのうち、最も文字サイズの大きい文字のドットパターンデータをイメージ展開する。そして、ドット数算出手段はデータ展開手段によってイメージ展開されたドットパターンデータの記録ヘッドが一度に印字すべきドット数の最大値を最大ドット数として算出する。
【0014】
また、請求項5に記載の印字装置は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の印字装置において、前記ドット数判別手段によって、前記ドット数の最大値が最大ドット数より大きいと判別されたときに、前記テキストのドットパターンデータを縮小するか否かを選択する縮小選択手段を備え、前記縮小選択手段によって、テキストのドットパターンデータを縮小すると選択された場合に、前記データ縮小手段により、最大文字サイズの文字を縮小することを特徴とする。
【0015】
かかる請求項5に記載の印字装置において、縮小選択手段は、ドット数判別手段によって、ドット数の最大値が最大ドット数より大きいと判別されたときに、前記テキストのドットパターンデータを縮小するか否かを選択する。データ自動縮小手段は、縮小選択手段によって、前記テキストのドットパターンデータを縮小すると選択された場合に、最大文字サイズの文字を縮小する。
【発明の効果】
【0016】
以上説明したことから明らかなように、請求項1に記載の印字装置によれば、文字サイズの大きな文字のみを縮小するため、全体の大きさを変えることなく電池を電源として少ない印加エネルギーにて印字できる。
【0017】
また、請求項2記載の印字装置によれば、文字サイズの大きな文字のみを縮小するため、全体の大きさを変えることなく所定の電源を用いて少ない印加エネルギーにて印字できる。
【0018】
請求項3に記載の印字装置によれば、予め、文字及び文字サイズによって記録ヘッドの高さ方向の最大ドット数が決まっているため、文字のドットパターンデータをイメージ展開しなくても記録ヘッドが一度に印字すべきドット数の最大値が算出できる。
【0019】
請求項4に記載の印字装置によれば、最も文字サイズの大きい文字のドットパターンデータをイメージ展開してドット数を算出するため、記録ヘッドが一度に印字すべきドット数の最大値を算出する処理が速くなる。
【0020】
請求項5に記載の印字装置に示すようにドット数判別手段によって、前記ドット数の最大値が最大ドット数より大きいと判別されたときに、前記テキストのドットパターンデータを縮小するか否かを選択する縮小選択手段を備えてもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0022】
本実施の形態は、漢字やひらがなやカタカナ及びアルファベット文字などの多数のキャラクタを印字用テープ(被印字媒体としてのテープ)に印字可能なテープ印字装置に本発明を適用した場合のものである。〔第1の実施の形態〕
テープ印字装置(印字装置)1の構成について、図1及び図2を参照しながら説明する。図1はテープ印字装置1の平面図、図2は印字機構PMの平面図である。
【0023】
図1に示すように、テープ印字装置1は、キーボード3と、液晶ディスプレイ(LCD)22と、印字機構PMとを備えている。
【0024】
キーボード3は、本体フレーム2の前部(図1における下側)に配設され、文字キー、印字キー、電源キー、カーソルキー、印字長キーなどが設けられている。文字キーは、アルファベットやひらがなやカタカナなどを入力する。印字キーは、入力された文字を印字する。電源キーは、電源をON/OFFする。カーソルキーは、文字サイズ等を選択する際に使用される。印字長キーは、印字する長さを設定する。
【0025】
LCD22は、キーボード3の後方に設けられ、文字や記号を表示する。印字機構PMは、キーボード3の後方で本体フレーム2内に配設されている。
【0026】
印字機構PMについては、特開平2−106555号公報に記載された構成と概略同様である。すなわち、図2に示すように、印字機構PMは、印字用テープ5を収納したテープ収納カセットCSと、サーマルヘッド(記録ヘッド)13と、プラテンローラ14と、送りローラ15を備えている。
【0027】
また、サーマルヘッド13は、印字用テープ5とインクリボン7とが重なる位置に設けられ、128個の発熱素子からなる発熱素子群が上下方向に列設されている。プラテンローラ14は、印字用テープ5とインクリボン7とをサーマルヘッド13に押圧するように、印字用テープ5とインクリボン7を介してサーマルヘッド13と対向する位置に配置されている。プラテンローラ14に押圧されつつ、サーマルヘッド13によって、後述するテープ収納カセットCSに備えられた印字用テープ5に文字等のデータを印字する。また、送りローラ15は、プラテンローラ14の横に備えられ、プラテンローラ14と送りローラ15とは、本体に備えられた支持体16に回転可能に枢支されている。送りローラ15は、印字用テープ5と両面テープ10とをテープ収納カセットCS側に備えられた接合ローラ12に押圧する。
【0028】
印字機構PMには、テープ収納カセットCSが、着脱自在に装着される。テープ収納カセットCSには、テープスプール6と、リボン供給スプール8と、巻取りスプール9と、供給スプール11と、接合ローラ12とを備えている。テープスプール6は、透明なフィルムからなる幅約24mm、18mm、16mm、12mm、10mm、6mmの印字用テープ5の内、いずれかが巻装されている。リボン供給スプール8は、インクリボン7が巻装されており、巻取りスプール9が、リボン供給スプール8から供給されたインクリボン7を巻取る。供給スプール11には、印字用テープ5と同一幅を有する両面テープ10が剥離紙を外側にして巻装されている。接合ローラ12は、印字用テープ5と両面テープ10とを接合させる。
【0029】
接合ローラ12と巻取りスプール9とが、所定回転方向に夫々同期して駆動され、サーマルヘッド13の発熱素子群に通電されたとき、印字用テープ5上には複数のドット列により文字が印字され、しかも印字用テープ5は両面テープ10を接合した状態でテープ送り方向A(図2における左方向)にテープ送りされる。
【0030】
なお、前記テープ収納カセットCSの底部壁には下方に突出した1対の突出片17、18が一体形成されている。突出片17、18と対向する本体フレーム2側には、テープ収納カセットCSを装着したときに突出片17を検出するためのフォトインタラプタからなるカセット識別センサ21(図3参照)が取付けられている。この突出片17、18の有無を識別することにより、収納された印字用テープ5のテープ幅を検出できるようになっている。
【0031】
次に、テープ印字装置1の制御について図3を参照して説明する。図3は、テープ印字装置1のブロック図である。
【0032】
図3に示すように、テープ印字装置1は、電源識別センサ(電源識別手段)20と、カセット識別センサ21と、キーボード3と、LCD22を表示するためのディスプレイコントローラ(LCDC)23と、印字機構PMと、制御部Cとを備えている。
【0033】
印字機構PMは、サーマルヘッド13と、テープ送りモータ24と、それぞれを駆動する駆動回路25,26とを備えている。サーマルヘッド13は、駆動回路25によって所定箇所の発熱素子群に通電されて、印字データのドット列を印字する。テープ送りモータ24は、駆動回路26によって、テープ収納カセットCSの接合ローラ12と巻取りスプール9とを駆動させて、印字用テープ5を図2における矢印A方向へ送り出す。
【0034】
電源識別センサ20は、電源装置27から供給される電圧ならびにACアダプタ28の挿抜状態を検出して、その結果に基づき、電源が外部のACアダプタ28からのものであるか、電池29からのものであるかを識別する。電源装置27は、外部の交流電源をACアダプタ28によって降圧・直流化した所定の直流電流あるいは電池29からの直流電流を出力するものである。また、電源装置27に電池29及びACアダプタ28が共に接続されている場合には、ACアダプタ28側からの直流電流が供給されるように構成されている。本実施例では、ACアダプタ28の接続ジャックを所定の位置に差し込むことによって、機械的な構成によって電池29からの出力経路が切断されるようになっている。
【0035】
本実施例のACアダプタ28におけるアダプタプラグ28aは、外側端子28bがプラスに、内側端子28cがマイナス(GND)に設定されている。
【0036】
アダプタプラグ28aが接続されていないときは、図4における接点20aと接点20bが接続しており、電池29から電源が供給される。電源識別センサ20に、内部電圧Vが印加され、ACアダプタ28が接続されていないことを識別する。
【0037】
一方、アダプタプラグ28aが接続されると、接点20aと接点20bとの接続が物理的に切断され、アダプタプラグ28aの外側端子28bが接点20bと接続する。このとき、アダプタプラグ28aの内側端子28cが接点20cと接続し、本体へ電流が供給される。内部電圧Vによる電流がアダプタプラグ28aの内側端子28cへと流れるため、電源識別センサ20には、内部電圧Vが印加されない。従って、ACアダプタ28が接続されたと識別する。
【0038】
制御部Cは、CPU30と、ROM31と、RAM32と、インターフェースユニット33と、データバス34とから構成されている。
【0039】
CPU30は、各種コマンドに従って演算処理を行う中央演算処理装置である。
【0040】
ROM31は、CPU30の各機能部の動作を実現し、図6から図8のフローチャートのように実行させるプログラムやプログラム実行に必要なデータが格納されている読出し専用メモリである。ROM31には、最大ドット数記憶部(最大ドット数記憶手段)と、各データの最大ドット数を記憶するデータ記憶部(サイズ別ドット数記憶手段)と、装着されたテープ収納カセットCSのテープ幅に印字可能なカセット別ドット数記憶部を備えている。最大ドット数記憶部は、電池29で印字可能な最大ドット数を記憶しており、本実施形態では、最大ドット記憶部に記憶された最大ドット数は、112ドットである。データ記憶部は、文書データごとの最大ドット数を記憶している。例えば、「A」における最大ドット数は、文字サイズがXLサイズの場合は96ドット、LLサイズの場合は84ドット、Lサイズの場合は60ドットといったようにキャラクタ及び文字サイズと関連付けた最大ドット数が文書データとして記憶されている(図5参照)。また、カセット別ドット数記憶部は、装着されたテープ収納カセットCSごとに、印字可能なドット数をそれぞれ記憶している。例えば、カセット別ドット数記憶部には、24mmのテープ幅を有するテープ収納カセットCSが、テープ印字装置1に装着されていた場合は128ドット以下、18mmのテープ幅を有するテープ収納カセットCSが装着された場合は112ドット以下のように記憶されている。
【0041】
RAM32は、CPU30がプログラムを実行する際に使用するデータの一時記憶用の揮発性メモリであり、テキストメモリや印字バッファ等を備えている。テキストメモリは、RAM32によって構成された文書保存用メモリであり、入力された文書データをコードデータとして記憶する。印字バッファは、印字する文書データのドットパターンデータが印字データとして格納される。印字バッファには、縦方向(ドット列方向)に128ドットに対応する128ビット(16バイト)、横方向に複数キャラクタのドットパターンデータを格納し得るビット数からなる大きさのメモリ容量が設けられている。
【0042】
インターフェースユニット33は、電源識別センサ20、カセット識別センサ21、LCDC20、キーボード3、印字機構PMと、制御部Cとを電気的に接続する接続部である。
【0043】
データバス34は、CPU30と、ROM31と、RAM32と、インターフェースユニット33とを、それぞれ電気的に接続するデータ転送用ライン群である。制御部C内の全ての転送データは、データバス34を介して転送される。
【0044】
次に、制御部C内に備えられた各機能について詳述する。これら機能は、ROM31内部に格納された各種プログラムをCPU30によって実行することで動作する。
【0045】
データ展開手段は、RAM32のテキストメモリに格納された文書データを、ドットパターンデータに展開する手段である。展開したドットパターンデータは、印字データとして、印字バッファに格納される。
【0046】
ドット数算出手段は、サーマルヘッド13が印字する単位ラインあたりのドット数の内、印字データにおける最大ドット数を算出する。
【0047】
ドット数判別手段は、ドット数算出手段によって算出されたドット数と、予めROM31の最大ドット数記憶部に記憶された最大ドット数の大きさを比較する。
【0048】
文字サイズ検出手段は、印字バッファから印字データの文字サイズをそれぞれ検出する手段である。印字バッファには、文書データとして印字に用いる文字サイズ(XL,LL,L,M、S,SS)の何れかが格納される。また、印字バッファは、フラグメモリを備えている。フラグメモリは、「オートサイズ」の文字サイズが設定されたときにセットされるオートサイズフラグAFのフラグデータが格納されており、オートサイズが設定されたときは、装着されたテープ収納カセットCSのテープ幅に対応した文字サイズが設定される。例えば、18mmのテープ幅であった場合は、テープ幅に印字可能な最大文字サイズであるLLサイズが設定される。
【0049】
印字制御手段は、印字バッファに格納された印字データを順次読み出してサーマルヘッド13とテープ送りモータ24との駆動を制御しながら印字する駆動部と、電池29を電源とした場合に印字不可能であると判断された際、印字データを自動縮小し、印字可能な印字データに変更するデータ処理部とを備えている。
【0050】
次に、本実施の形態におけるテープ印字装置1の印字制御方法について図6から図8のフローチャートを参照しながら説明する。図6は、テープ印字装置1のメインルーチンを示すフローチャート、図7は、印字処理の制御を示すフローチャート、図8は、印字データを確認する際のフローチャートである。
【0051】
図6のフローチャートに示すように、テープ印字装置1のキーボード3を操作すると(S101;Yes)、S102に移行する。S102では、入力されたキーが、文字キーであるかが確認される。入力されたキーが文字キーであった場合(S102;Yes)、データ入力処理が行われ(S103)、再びS101に戻り、キー入力待ち状態となる。データ入力処理では、キャラクタ及び文字サイズを設定し、コードデータをテキストメモリに記憶すると共に、印字データを印字バッファに格納する。
【0052】
入力されたキーが、文字キーでなかった場合(S102;No)、S104に移行し、入力されたキーが、印字長キーであるかが確認される。入力されたキーが印字長キーであった場合(S104;Yes)、S105へ移行し、印字長さ設定処理を行う。印字長さ設定が行われた後、再びS101に戻り、キー入力待ち状態となる。印字長さ設定処理では、ユーザが印字長さを設定することにより、印字されるテープの長さを設定できる。例えば、印字データを10cmの印字用テープ5に印字し作成したい場合は、この印字長さ設定処理において、印字長さを10cmと設定することで、印字バッファに記憶された印字データが、そのテープの長さに基づいて均等配置される。なお、印字データが、設定した印字長さに入らないときは、エラーを表示してユーザに知らせる。また、この印字長さ設定処理を行わないときは、印字データに合わせて自動的にテープの長さが設定されることとなる。
【0053】
入力されたキーが、印字長キーでなかった場合(S104;No)、S106へ移行し、印字キーであるかが確認される。入力されたキーが印字キーであった場合(S106;Yes)、S107へ移行し、図7に示す印字処理が行われ、その後、S101に戻り、再びキー入力待ち状態となる。
【0054】
入力されたキーが、印字キーでなかった場合(S106;No)、S108へ移行し、操作されたキーに対応する処理が行われることとなる。その後、S101へ戻り、キー入力待ち状態となる。
【0055】
次に、印字処理を行う際の動作について図7及び図8に従い説明する。
【0056】
まず、テープ印字装置1のカセット識別センサ21にて、テープ印字装置1に装着されているテープ収納カセットCSのテープ幅を判別する(S201)。ここで、装着可能なテープ収納カセットCSは、24mm、18mm、16mm、12mm、10mm、6mmのテープ幅の印字用テープ5を含んだテープ収納カセットCSの6種類である。ROM31の最大ドット数記憶部に記憶された電池29で印字可能なドット数は112ドット以下である。また、カセット別ドット数記憶部に記憶された各々のテープ幅に印字可能なドット数は、それぞれ128ドット、112ドット、70ドット、50ドット、32ドット以下である。従って、テープ幅18mm以下の印字用テープ5に印字処理を行う場合は、印字データの高さ方向における単位ラインあたりのドット数は、112ドットであるため、電池29を電源とした場合においても印字可能である。S201で18mm以下のテープ幅の印字用テープ5を収納したテープ収納カセットCSであると判別した場合(S201;No)、全てのデータが印字可能であるため、S214に移行して、印字データの印字処理を行う。一方、テープ収納カセットCSがテープ幅18mm以下のテープ収納カセットCSでない、つまり24mmの印字用テープ5を収納したテープ収納カセットCSであると判別した際(S201;Yes)、S202へ移行して、電源識別センサ20にて、供給されている電源が、ACアダプタ28からのものか、電池29からのものかが判断される。
【0057】
供給される電源が、ACアダプタ28からのものである場合は(S202;Yes)、出力電圧が十分に供給されるため、S214へ移行し、通常の印字処理を行う。一方、供給されている電源が、ACアダプタ28でない、つまり電池29であると判別したときは(S202;No)、S203へ移行し、図8に示す印字データの確認をする。
【0058】
図8に示すS301において、確認処理が初期化される。具体的には、文書データにおけるキャラクタの数の順番Nに1を代入する。また、今までに調べた文書データが最初はないので、最大ドット数Maxに「0」を代入する。
【0059】
その後、印字データが構成するキャラクタの数Lstを検出する(S302)。その後、印字データのN文字目の最大ドット数Max(N)をROM31のデータ記憶部から読み出す(S303)。そして、今までに調べた文書データの最大ドット数Maxより大きいか否かを判断する(S304)。
【0060】
最大ドット数Maxより、N文字目の最大ドット数Max(N)が大きいと判断された場合は(S304;Yes)、N文字目の最大ドット数Max(N)を、今まで調べた文書データの最大ドット数Maxに代入する(S305)。1文字目の最大ドット数Max(1)を比較する際は、初期値として、Max(0)は「0」であるので、1文字目の最大ドット数Max(1)の方が必ず大きいと判断されることになる(S304;Yes,S305)。最大ドット数Maxより小さいと判別したときは(S304;No)、最大ドット数Maxの値は変更されず、S306へ移行する。S306では、N番目のキャラクタが印字データ最後のキャラクタか否かが確認される。最後でない場合は(S306;No)、S307へ移行し、次の文字についてS303からの処理を同様に確認を行う。最後であると確認された場合は(S306;Yes)、図7におけるS204の処理に戻り、最大ドット数Maxが112ドット以上であるかを判別する。
【0061】
S204では、単位ラインあたりのドット数の内、最大ドット数Maxが、予めROM31の最大ドット数記憶部に記憶された電池29で印字可能なドット数、すなわち112ドットより大きいか否かを判断する。
【0062】
算出した最大ドット数Maxが、112ドット以下であると判断したとき(S204;Yes)、電池29による出力電圧で印字可能であるため、S214に移行して、装着した印字テープ5に印字データを印字する。一方、最大ドット数が112ドットより大きいと判断したとき(S204;No)、S205へ移行し、文字が大きすぎて印字できない旨のエラーをLCD22に表示する。この際、エラー表示の方法は、特に限定されるものではなく、例えば、音によってユーザに報知してもよい。
【0063】
その後、LCD22に自動縮小するか否かをユーザに選択させる内容が表示される(S206)。ユーザが、自動縮小しないと選択した際は(S206;No)、S207へ移行し、LCD22にエラーを表示してACアダプタ28を装着するようユーザに促す。その後、S201に戻る。この際のエラー表示は、文字サイズの設定が「オートサイズ」であった場合には、印字可能なテープ幅の印字用テープ5を収納したテープ収納カセットCSに交換するように、ユーザに促すような構成にしてもよい。
【0064】
一方、自動縮小すると選択された場合は(S206;Yes)、印字データが、キャラクタごとに複数のサイズで構成されているかを確認する(S208)。1種類の文字サイズにて印字データが構成されていた場合、例えば、XLサイズのみから構成されている場合(S208;No)、印字データ全体を印字可能範囲に縮小する(S209)。印字データが、複数の文字サイズから構成されている場合(S208;Yes)、自動縮小範囲を選択させる(S210)。具体的には、印字データ全体を印字可能範囲に自動縮小するか、印字データのうち、文字サイズがXLサイズの文書データ、つまり最大ドット数が112ドット以上の文書データのみ自動縮小し、他の文書データは変更しないかを選択することができる。この印字データを自動縮小するかをユーザに選択させたときに行う処理が、縮小選択手段に相当する。
【0065】
印字データ全体を自動縮小すると選択した場合(S210;Yes)、S209に移行して印字データ全体を印字可能範囲まで自動縮小する。一方、112ドット以上のドット数を含む文書データのみ自動縮小すると選択した場合(S211)は、112ドット以上の文書データの文字サイズのみ印字可能範囲まで自動縮小する。この印字データを自動縮小する処理が、データ自動縮小手段に相当する。
【0066】
S209及びS211にて、自動縮小した印字データは、その後、LCD22に表示され(S212)、S213へ移行する。
【0067】
LCD22に表示されたイメージデータに従って印字すると判断した場合(S213;Yes)、自動縮小した内容をカセット装着部に装着されたテープ収納カセットCSの印字用テープ5に印字する(S214)。一方、印字しないと選択した際は(S213;No)、S206に移行し、自動縮小するか否かの判断待ち状態となる。S214で印字処理を行った後は、図6に示すフローチャートにおけるS101に戻り、キー入力待ち状態となる。
【0068】
ここで、図7における印字処理が印字制御手段に、図8における印字データ確認の処理がドット数算出手段にそれぞれ相当する。また、図7におけるS204の電池29で印字可能なドット数か否かを確認する処理がドット数判別手段に、図7におけるS208の文字サイズが複数あるかを確認する処理が文字サイズ検出手段に、図7におけるS212の印字データをドットイメージに展開する処理がデータ展開手段に、それぞれ相当する。
【0069】
次に、フローチャートに従いながら、具体的に印字処理を行う動作について説明する。例えば、図9(a)に示すように、24mm幅の印字用テープ5に「P」のみがXLサイズ、「R」がLサイズ、「INT」がMサイズにそれぞれ入力設定された印字データを印字したい場合について説明する。
【0070】
まず、ユーザは、図6におけるデータ入力処理によって、所望の文書データを作成する。作成された文書データは、RAM32のテキストメモリ、印字バッファにそれぞれ格納される。
【0071】
次に、ユーザが印字キーを入力することで(S101;Yes,S102;No,S104;No,S106;Yes)、図7の印字処理へと移行する。
【0072】
印字処理の制御において、S201で装着されたテープ収納カセットCSのテープ幅が24mmであると判断され(S201;No)、電源が電池29であると判断されるため(S202;No)、S203の印字データ確認へ移行する。図8のフローチャートに従って、初期化された後(S301)、キャラクタの数が検出される(S302)。ここで、「PRINT」を構成する文字数は、5文字であるため、Lstに「5」が代入される。ROM31に記憶されたそれぞれの印字データ(図5参照)に基づいて、最大ドット数Maxが算出される。すなわち、1文字目「P」の最大ドット数Max(1)が128ドットであるとROM31から読み出される(S303)。最大ドット数Maxは、初め「0」に設定されているので、1文字目「P」の最大ドット数Max(1)の方が大きく、印字データの最大ドット数Maxに128ドットが代入される(S304;Yes,S305)。「P」は、最後の文字ではないので(S306;No)、次の文字「R」へ移行する(S307)。2文字目「R」の最大ドット数Maxが、112ドットであるとROM31から読み出される(S303)。ここで、今までに調べた最大ドット数Maxは、128ドットであるため、最大ドット数Maxの方が大きいと判断され(S304;Yes)、最大ドット数Maxは書き換えられず、そのまま最後の文字であるかの判断へ移行する(S306)。同様に、3文字目、4文字目も処理が繰り返される(S303〜S307)。5文字目、つまり最後の文字である「T」の最大ドット数Max(5)と今までに調べた最大ドット数Maxとの判別処理が終了すると(S305)、キャラクタが最後であるため(S306;Yes)、印字データ確認の処理が終了する。
【0073】
次に、図7に戻り、記憶された最大ドット数Maxと、ROM31の最大ドット数記憶部に記憶された電池29で印字可能なドット数との大小関係が比較される(S204)。ここで、電池29で印字可能なドット数は、112ドット以下であり、印字データの最大ドット数Maxは128ドットであるため、最大ドット数Maxのほうが大きいと判断され(S205;No)、文字が大きすぎて印字できない旨のエラーが表示される(S206)。続いて、自動縮小するか確認される(S206)。ここでユーザが、自動縮小すると選択すると(S206;Yes)、印字データを構成する文字サイズが複数種類で構成されているか否かが判断される(S208;Yes)。本実施例では、XL、L、Mサイズの複数の文字サイズから構成されていると判断され(S208;Yes)、自動縮小範囲を選択する処理に移行する(S210)。文字サイズがXLサイズのキャラクタのみを部分縮小するか、全体を自動縮小するかが選択可能であり、部分縮小を選択すると(S210;No)、「P」の文字が、印字可能な文字サイズLLサイズに自動縮小される(S211)。そして、自動縮小された「PRINT」の印字データがLCD22に表示される(S212)。このイメージで印字するか否かが確認され、ユーザが印字すると選択すると(S213;Yes)、LCD22に表示された印字データが、装着されたテープ幅24mmの印字用テープ5に印字される(図9(b)参照)。〔第2の実施形態〕
次に、本発明における第2の実施形態について説明する。第2の実施形態におけるテープ印字装置1の構成等は、第1の実施形態と同様である。第1の実施形態とは異なり、CPU30の印字制御手段による文書データが電池29で印字可能か否かを判別する動作が、キャラクタを入力した時に行われる。そこで、以下に、データ入力処理の動作について、図10のフローチャートを参照しながら説明する。図10は、第2の実施形態におけるデータ入力処理を示すフローチャートである。
【0074】
図6に示すキー入力待ち状態から、文字キーが入力されると(S101;Yes、S102;Yes)、図10のフローチャートに示すデータ入力処理に移行する。
【0075】
図10では、入力されたキャラクタのコードデータがテキストメモリに格納される(S401)。このとき、テキストメモリに入力された文書データがすでに格納されている場合は、新たに入力されたキャラクタをテキストメモリに追加することになる。
【0076】
そして、文字サイズ設定画面に移行し(S402)、ユーザによって入力された文書データの文字サイズが設定される。
【0077】
次に、テープ印字装置1に装着されたテープ収納カセットCSが、テープ幅18mm以下であるかが判断される。このとき、テープ収納カセットCSが18mm以下のテープ幅である場合(S403;Yes)、電源がACアダプタ28であるか電池29であるかを問わずに印字可能であるため、入力されたキャラクタ及び文字サイズがRAM32のテキストメモリに格納されることとなる。一方、装着されたテープ収納カセットCSのテープ幅が18mm以下でない、つまり24mmであると判断された場合は(S403;No)、S404へ移行する。
【0078】
S404では、電源がACアダプタ28によるものか電池29によるものかが判別される。電源がACアダプタ28によるものであれば(S404;Yes)、文書データに関わらず印字可能であるためS411へ移行して、文書データをテキストメモリに格納する。
【0079】
電源が電池29によるものであると判別されると(S404;No)、S405へ移行し、入力されたキャラクタ及び設定された文字サイズから、予めROM31に記憶された最大ドット数が読み出される(S405)。その後、S406へ移行し、S405で読み出された最大ドット数が、電池29で入力可能なドット数112ドット以下であるか否かが判断される。
【0080】
最大ドット数が、112ドット以下であると判別された際は(S406;Yes)、電池29による電源で印字可能であるため、そのままテキストメモリに文字サイズが追加される(S411)。一方、最大ドット数が112ドットより大きいと判断された場合は(S406;No)、LCD22に文字が大きすぎる旨のエラーが表示される(S407)。
【0081】
その後、S408へ移行し、入力した文字を自動縮小するか否かの判断をユーザに促す。ユーザが、自動縮小しないと選択した場合は(S408;No)、アダプタを装着するようにユーザに促す旨のエラーメッセージが表示される(S409)。一方、自動縮小すると選択された場合は(S408;Yes)、S410へ移行し、文字を印字可能範囲に自動縮小し、縮小した文字サイズをRAM32のテキストメモリに追加し(S411)、図6におけるS101のキー入力待ち状態となる。
【0082】
図10に示すデータ入力処理動作を繰り返すことによって、所望の印字データが入力されることとなる。入力された印字データは、印字キーを操作することによって、印字されることとなる。
【0083】
例えば、図9(a)に示す「PRINT」という文字を、入力する動作について図10のフローチャートに従って説明する。
【0084】
まず、ユーザのキー操作によって「P」が入力されることとなる(図6におけるS101;Yes,S102;Yes)。図10のフローチャートに移行し、入力された「P」の文字のコードデータをテキストメモリに格納する(S401)。
【0085】
その後、「P」の文字サイズの選択が行われることとなる(S402)。ユーザは、複数種類ある文字サイズのうち、XLサイズを選択する。その後、テープ印字装置1に装着されたテープ収納カセットCSのテープ幅が確認される(S403)。テープ幅が24mmであるので(S403;No)、S404へ移行し、電源がACアダプタ28であるかが判断される。そして、電源が電池29であるため(S404;No)、入力された文書データ「P」のXLサイズにおける最大ドット数がROM31から読み出されることとなる(図5参照)。
【0086】
このとき、「P」のXLサイズにおける最大ドット数は、128ドットである。電池で印字可能なドット数112ドットより、「P」のXLサイズ時の最大ドット数128ドットが大きいため(S406;No)、文字が大きすぎる旨のエラーを表示し(S407)、自動縮小するか否かをユーザに選択させる(S408)。
【0087】
ユーザが、自動縮小すると選択すると(S408;Yes)、S410で、「P」が印字可能範囲の文字サイズに自動縮小され(ここでは、LLサイズ)、RAM32のテキストメモリに「P」の文字サイズであるLLサイズが追加される。再び、図6におけるS101のキー入力待ち状態となる。
【0088】
次のキャラクタである「R」が入力されると同様に図10のデータ入力処理の動作に移行する。「R」のコードデータがテキストメモリに格納される。このとき、RAM32のテキストメモリには、「P」の文書データが格納されているため、「P」の文書データに追加することになる。「R」は、文字サイズがLLサイズであり、ROM31に格納された最大ドット数が112ドットである。従って、S406で、最大ドット数が112ドット以下であると判別され(S406;Yes)、LLサイズのまま、RAM32のテキストメモリに追加される。同様に、「I」「N」「T」がそれぞれ入力されることとなる。
【0089】
全ての文字が入力されると、再び、図6におけるS101のキー入力待ち状態に移行する。ここで、印字処理を行うには、印字キーを入力する(S101;Yes,S102;No,S103;No,S104;Yes)。印字キーが入力されると、RAM32のテキストメモリに格納されたデータが、印字バッファに展開され、図9(b)に示すドットパターンデータがLCD22に表示される。そこで、ユーザが印字を指定すると印字処理が施される。〔変形例〕
以上に説明したように、本実施形態にかかるテープ印字装置1は、前述のように、ACアダプタ28と電池29との両方を電源として使用可能であり、電池29を電源として使用する際には、印字データの最大ドット数を算出し、印字データのサーマルヘッド13が一度に印刷するドット数に応じて、印刷を制御することで、電池で印刷可能な範囲を印刷することができる。
【0090】
なお、本発明は実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能である。
【0091】
例えば、本実施の形態では、印字装置としてテープ印字装置1を使用しているが、このようなテープ印字装置1に限らず、記録ヘッドを駆動させることにより、印字を行うドット式の印字装置であればよい。
【0092】
また、本実施の形態では、電池29で印字可能とする印刷制御手段を自動縮小するとしたが、サーマルヘッド13が発熱する発熱素子群の数を減少させればよい。例えば、サーマルヘッド13が発熱する発熱素子群を複数列有するテープ印字装置であった場合に、印刷制御手段が、印字データのドット数によって一度に印字する列数を制御する。すなわち、通常の印刷を行うときは、印刷制御手段が、発熱素子群の複数列全てを発熱させて、一度に印刷を行うように制御して、電源が電池であり、且つ印字データの最大ドット数が電池で印字可能な値以上であった場合には、発熱素子群の発熱させる列数を複数列から一列に減少させて印刷する。
【0093】
また、電池29で印刷する際の出力電圧を印字長によって、異なるものとしてもよい。例えば、制御部Cに印字長確認手段を設け、印字長さが10cm以上であると確認された場合は、印字可能ドット数を80ドット以下にし、10cm未満であると確認された場合は、112ドット以下に予め設定してもよい。
【0094】
さらに、本実施形態では、キャラクタと文字サイズから得られる最大ドット数を、予めROM31に記憶しているが、印字データを確認する際に、印字データを展開してサーマルヘッド13が駆動する単位ラインごとにカウントし、その値の最大値としてもよい。なお、このとき展開する印字データは、データ全体であってもよいし、印字データの内、最大の文字サイズであるキャラクタを検出し、そのキャラクタを展開するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0095】
【図1】本実施形態にかかるテープ印字装置1の平面図である。
【図2】テープ印字装置1の印字機構PMの平面図である。
【図3】テープ印字装置1のブロック図である。
【図4】電源識別センサ20の説明図である。
【図5】ROM31に備えられる最大ドット数記憶部の説明図である。
【図6】テープ印字装置1のメインルーチンを示すフローチャートである。
【図7】第1の実施形態における印字処理の制御を示すフローチャートである。
【図8】第1の実施形態における印字データを確認する際のフローチャートである。
【図9】本実施の形態における処理を行ったときの具体例である。
【図10】第2の実施形態におけるデータ入力処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0096】
1 テープ印字装置
5 印字テープ
20 電源識別センサ
28 ACアダプタ
29 電池
13 サーマルヘッド
30 CPU
31 ROM
32 RAM
PM 印字機構
CS テープ収納カセット




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013