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発明の名称 画像処理装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−30248(P2007−30248A)
公開日 平成19年2月8日(2007.2.8)
出願番号 特願2005−214139(P2005−214139)
出願日 平成17年7月25日(2005.7.25)
代理人 【識別番号】100103045
【弁理士】
【氏名又は名称】兼子 直久
発明者 水谷 俊介
要約 課題
好適な設定で意匠データを出力することができ、且つ、意匠データの格納に要するメモリ容量が従来に比較して減少し、製品全体として低コスト化することができる画像処理装置を提供すること。

解決手段
多機能周辺装置1によれば、意匠データメモリ15aに記憶される意匠データはJPEGデータで構成されるので、prnデータで構成されていた従来の意匠データに比較して、意匠データのデータサイズが大きくなることを抑制できる。よって、意匠データの格納に要するメモリ容量が従来に比較して減少する。すなわち、EEPROM15に大容量のメモリを使用したり、意匠データを記憶させるためのメモリを別途設ける必要がない。その結果、製品全体を低コスト化することができる。
特許請求の範囲
【請求項1】
画像処理装置の出力特性を使用者等に視認させるためのデモ画像、画像処理装置の機能を示した機能案内リスト、または画像処理装置に関する消耗品や付属品を注文する際に使用するオーダーフォーム等の意匠に対応した意匠データを記憶する意匠データ記憶手段を備えた画像処理装置において、
前記意匠データ記憶手段に記憶される意匠データは不可逆圧縮データで構成され、
前記意匠データ記憶手段に記憶される意匠データを解凍する解凍手段と、
前記解凍手段により解凍された意匠データに関する出力の設定を示す出力設定情報を記憶する出力設定情報記憶手段と、
前記解凍手段により解凍された意匠データを、前記出力設定情報記憶手段に記憶された出力設定情報に従った設定で出力する出力手段とを備えたことを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記意匠データ記憶手段に記憶される意匠データは、JPEGデータ、TIFFデータ、PDFデータのいずれかで構成されることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記意匠データ記憶手段および前記出力設定情報記憶手段の少なくとも一方は、書き換え可能な不揮発性のメモリで構成されることを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記意匠データ記憶手段は、複数の意匠にそれぞれ対応する複数の意匠データを記憶し、前記出力設定情報記憶手段は、前記複数の意匠データのそれぞれのヘッダに相当する領域に出力設定情報を記憶するものであり、
前記出力手段は、前記解凍手段により解凍された意匠データを、前記解凍された意匠データのヘッダに相当する領域に記憶されていた出力設定情報に従った設定で出力するものであることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記意匠データ記憶手段は、複数の意匠にそれぞれ対応する複数の意匠データを記憶し、前記出力設定情報記憶手段は、前記複数の意匠データの出力に関して共通に用いられる出力設定情報を記憶するものであって、
前記出力手段は、前記複数の意匠データのそれぞれを、前記出力設定情報記憶手段に記憶された共通の出力設定情報に従った設定で出力することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記意匠を記録媒体上に印刷可能な印刷手段を備え、
前記出力手段は、前記解凍手段により解凍された意匠データを出力することにより、前記印刷手段に、前記意匠を前記記録媒体上に印刷させるものであって、
前記出力設定情報記憶手段は、前記出力設定情報として、前記記録媒体の厚さ選択、前記記録媒体の種類選択、前記記録媒体のサイズ選択、印刷解像度選択、液滴量選択、余白設定、トレイ選択、赤色補正、緑色補正、青色補正、コントラスト補正、明るさ補正、原色数、階調数、印刷方向の少なくとも1つに関する情報を記憶するものであることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記意匠を表示可能な表示手段を備え、
前記出力手段は、前記解凍手段により解凍された意匠データを出力することにより、前記表示手段に、前記意匠を表示させるものであって、
前記出力設定情報記憶手段は、前記出力設定情報として、データ画素数X座標、データ画素数Y座標、回転角度、赤色補正、緑色補正、青色補正、コントラスト補正、明るさ補正、原色数、階調数の少なくとも1つに関する情報を記憶するものであることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の画像処理装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は画像処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、店頭にて印刷装置の性能をアピールするために、販売員等が印刷装置のデモンストレーション印刷をする場合がある。そのために、印刷装置のROM内には、予めデモンストレーション印刷用の画像データが格納されており、店頭での製品説明時には、販売員が所定のキーを操作することにより、ROM内に予め格納された画像データを出力し、デモンストレーション印刷を行っていた(例えば、特許文献1参照)。また、デモンストレーション印刷用の画像データの他にも、その印刷装置の機能を示す機能案内リストや、その画像処理装置に関する消耗品などを注文する際に使用するオーダーフォームを印刷するための画像データを、予めROM内に格納しておくことが行われていた。これにより例えば、印刷装置の使用者は、機能案内リストを印刷すれば、説明書を見ずともその印刷装置の機能を確認することができ、また、オーダーフォームを印刷して使用することにより、消耗品などを手軽に注文することができる。このように、印刷装置に予め記憶させておく画像データは、例えば、意匠データと称される。これら意匠データを、製品出荷時に予めROM内に記憶させておけば、販売員や使用者が所定のキーを操作することにより、デモ画像、機能案内リスト、オーダーフォームを容易に得ることができる。
【0003】
図7に意匠データに基づいて印刷される各種意匠の一例を示す。図7(a)は、デモンストレーション印刷用の画像(以下、デモ画像と称する)の一例を示す図である。図7(a)に示されるように、デモ画像には、例えば、写真など比較的複雑な構成のカラー画像が含まれる。よって、印刷されたデモ画像を見た客は、印刷装置の出力特性を視覚的に認識することができる。また、図7(b)は、機能案内リストの一例を示す図である。機能案内リストには、例えば、印刷装置の機能とその機能に対応したキー操作がリスト表示されているので、印刷装置を購入した使用者は、印刷装置の機能とその操作方法を知ることができる。また、図7(c)は、オーダーフォームの一例を示す図である。オーダーフォームには、消耗品や付属品を注文する際に必要な事項が記入できるように構成されている。よって、オーダーフォームを印刷し、そのオーダーフォームに必要事項を記入することにより、消耗品や付属品を簡単に注文することができる。
【特許文献1】特開平6−233019号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、これらの意匠データは、通常prnデータとしてROM内に保存されている。prnデータは、「記録媒体(厚さ)選択」、「記録媒体(種類)選択」、「記録媒体サイズ選択」、「印刷解像度選択」、「液滴量選択」、「余白設定」、「トレイ選択」などの各種記録設定情報を含む、印刷用のイメージデータファイルである。印刷装置は、prnデータに含まれる記録設定情報に従った設定で、デモ画像などの各種意匠を印刷することができる。しかし、prnデータはデータサイズが比較的大きい形式のデータなので、一つ一つの意匠データの容量が大きくなる。したがって、複数種類の意匠データを格納するためには、ROMを大容量のものとするか、意匠データ専用のROMを別途設けなければならないので、製品全体としてのコストの上昇を招いていたという問題点があった。
【0005】
このような問題点を解決するために、prnデータよりもデータサイズが小さい形式のデータで意匠データを構成することも考えられるが、prnデータ以外の形式のデータは、通常、上述したような記録設定情報を含まない。よって、prnデータ以外のデータで意匠データを構成すると、意匠データをデフォルトの設定でしか印刷することができず、好適な設定で各種意匠を印刷することができないという不都合が生じる。例えば、写真などの画像を含むためデモ画像はカラー印刷したいが、文字を多く含む機能案内リスト、オーダーフォームはモノクロ印刷したい、との要求がある場合においても、これら意匠データが全て同じデフォルトの設定で印刷されることとなるので、満足のいく印刷結果が得られない。
【0006】
更に、意匠データの記録設定を適宜変更したい場合がある。例えば、印刷装置の性能に対する要求として、印刷速度に関する要求が特に高い地域では、店頭における製品のデモンストレーション印刷時、印刷解像度や画質を落としてでも印刷速度を上げて、印刷スピードの点から印刷装置の性能を客にアピールすることが望ましい。しかし、prnデータは、データ構造が複雑であるため、容易に記録設定情報を変更することができない。したがって、印刷装置の販売地域や客層、または印刷装置の使用者等に応じて臨機応変に記録設定情報を変更することができず、その結果、好適な設定で意匠データを印刷させることができないという問題点があった。
【0007】
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、好適な設定で意匠データを出力することができ、且つ、意匠データの格納に要するメモリ容量が従来に比較して減少し、製品全体として低コスト化することができる画像処理装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この目的を達成するために、請求項1記載の画像処理装置は、画像処理装置の出力特性を使用者等に視認させるためのデモ画像、画像処理装置の機能を示した機能案内リスト、または画像処理装置に関する消耗品や付属品を注文する際に使用するオーダーフォーム等の意匠に対応した意匠データを記憶する意匠データ記憶手段を備えたものであって、前記意匠データ記憶手段に記憶される意匠データは不可逆圧縮データで構成され、前記意匠データ記憶手段に記憶される意匠データを解凍する解凍手段と、前記解凍手段により解凍された意匠データに関する出力の設定を示す出力設定情報を記憶する出力設定情報記憶手段と、前記解凍手段により解凍された意匠データを、前記出力設定情報記憶手段に記憶された出力設定情報に従った設定で出力する出力手段とを備える。
【0009】
請求項2記載の画像処理装置は、請求項1記載の画像処理装置において、前記意匠データ記憶手段に記憶される意匠データは、JPEGデータ、TIFFデータ、PDFデータのいずれかで構成される。
【0010】
請求項3記載の画像処理装置は、請求項1または2に記載の画像処理装置において、前記意匠データ記憶手段および前記出力設定情報記憶手段の少なくとも一方は、書き換え可能な不揮発性のメモリで構成される。
【0011】
請求項4記載の画像処理装置は、請求項1から3のいずれかに記載の画像処理装置において、前記意匠データ記憶手段は、複数の意匠にそれぞれ対応する複数の意匠データを記憶し、前記出力設定情報記憶手段は、前記複数の意匠データのそれぞれのヘッダに相当する領域に出力設定情報を記憶するものであり、前記出力手段は、前記解凍手段により解凍された意匠データを、前記解凍された意匠データのヘッダに相当する領域に記憶されていた出力設定情報に従った設定で出力するものである。
【0012】
請求項5記載の画像処理装置は、請求項1から3のいずれかに記載の画像処理装置において、前記意匠データ記憶手段は、複数の意匠にそれぞれ対応する複数の意匠データを記憶し、前記出力設定情報記憶手段は、前記複数の意匠データの出力に関して共通に用いられる出力設定情報を記憶するものであって、前記出力手段は、前記複数の意匠データのそれぞれを、前記出力設定情報記憶手段に記憶された共通の出力設定情報に従った設定で出力するものである。
【0013】
請求項6記載の画像処理装置は、請求項1から5のいずれかに記載の画像処理装置において、前記意匠を記録媒体上に印刷可能な印刷手段を備え、前記出力手段は、前記解凍手段により解凍された意匠データを出力することにより、前記印刷手段に、前記意匠を前記記録媒体上に印刷させるものであって、前記出力設定情報記憶手段は、前記出力設定情報として、前記記録媒体の厚さ選択、前記記録媒体の種類選択、前記記録媒体のサイズ選択、印刷解像度選択、液滴量選択、余白設定、トレイ選択、赤色補正、緑色補正、青色補正、コントラスト補正、明るさ補正、原色数、階調数、印刷方向の少なくとも1つに関する情報を記憶するものである。
【0014】
請求項7記載の画像処理装置は、請求項1から5のいずれかに記載の画像処理装置において、前記意匠を表示可能な表示手段を備え、前記出力手段は、前記解凍手段により解凍された意匠データを出力することにより、前記表示手段に、前記意匠を表示させるものであって、前記出力設定情報記憶手段は、前記出力設定情報として、データ画素数X座標、データ画素数Y座標、回転角度、赤色補正、緑色補正、青色補正、コントラスト補正、明るさ補正、原色数、階調数の少なくとも1つに関する情報を記憶するものである。
【発明の効果】
【0015】
請求項1記載の画像処理装置によれば、意匠データ記憶手段に記憶される意匠データは不可逆圧縮データで構成されるので、意匠データのデータサイズが大きくなることを抑制できる。よって、意匠データの格納に要するメモリ容量が従来に比較して減少し、製品全体を低コスト化することができるという効果がある。
【0016】
また、解凍された意匠データを、出力設定情報記憶手段に記憶された出力設定情報に従った設定で出力するので、不可逆圧縮データで構成される意匠データであっても、好適な設定で出力することができるという効果がある。
【0017】
請求項2記載の画像処理装置によれば、請求項1記載の画像処理装置の奏する効果に加え、前記意匠データ記憶手段に記憶される意匠データは、JPEGデータ、TIFFデータ、PDFデータのいずれかで構成されるので、意匠データをprnデータにより構成していた従来に比較して、意匠データのデータサイズを小さくすることができる。よって、意匠データの格納に要するメモリ容量が減少し、製品全体を低コスト化することができるという効果がある。
【0018】
請求項3記載の画像処理装置によれば、請求項1または2に記載の画像処理装置の奏する効果に加え、前記意匠データ記憶手段および前記出力設定情報記憶手段の少なくとも一方は、書き換え可能な不揮発性のメモリで構成されているので、意匠データおよび出力設定情報の少なくとも一方を適宜書き換えることができるという効果がある。意匠データを書き換えることにより、例えば、デモ画像を流行に合わせて変更したり、機能案内リストやオーダーフォームに変更や修正を施すことが容易にできる。また、例えば、画像処理装置の販売地域や客層に応じて臨機応変に出力設定情報を書き換えることにより、使用状況に応じた好適な設定で意匠データを出力することができる。
【0019】
請求項4記載の画像処理装置によれば、請求項1から3のいずれかに記載の画像処理装置の奏する効果に加え、前記出力手段は、前記解凍手段により解凍された意匠データを、前記解凍された意匠データのヘッダに相当する領域に記憶されていた出力設定情報に従った設定で出力するので、複数の意匠データを、それぞれの意匠データに対応した出力設定情報に従った設定で出力することができ、より好適な設定で各意匠データを出力することができるという効果がある。例えば、画像処理装置の出力特性を使用者等に認識させるためのデモ画像は、カラーで出力したいが、大部分が文字から構成される機能案内リストやオーダーフォームはモノクロで出力したいなど、各意匠データにとって、用途に合った好ましい設定が要求される場合がある。したがって、予め意匠データのヘッダに相当する領域にそれぞれ出力設定情報を記憶させておくことにより、好ましい出力設定情報で各意匠データを出力することができる。
【0020】
請求項5記載の画像処理装置によれば、請求項1から3のいずれかに記載の画像処理装置の奏する効果に加え、前記出力手段は、前記複数の意匠データのそれぞれを、前記出力設定情報記憶手段に記憶された共通の出力設定情報に従った設定で出力するので、出力設定情報の格納に要するメモリ容量を少なくすることができ、製品全体を低コスト化することができるという効果がある。
【0021】
請求項6記載の画像処理装置によれば、請求項1から5のいずれかに記載の画像処理装置の奏する効果に加え、前記出力設定情報記憶手段は、前記出力設定情報として、前記記録媒体の厚さ選択、前記記録媒体の種類選択、前記記録媒体のサイズ選択、印刷解像度選択、液滴量選択、余白設定、トレイ選択、赤色補正、緑色補正、青色補正、コントラスト補正、明るさ補正、原色数、階調数、印刷方向の少なくとも1つに関する情報を記憶するので、これらの出力設定情報を含まない意匠データであっても、好適な設定で印刷させることができるという効果がある。
【0022】
請求項7記載の画像処理装置によれば、請求項1から5のいずれかに記載の画像処理装置の奏する効果に加え、前記出力設定情報記憶手段は、前記出力設定情報として、データ画素数X座標、データ画素数Y座標、回転角度、赤色補正、緑色補正、青色補正、コントラスト補正、明るさ補正、原色数、階調数の少なくとも1つに関する情報を記憶するので、これらの出力設定情報を含まない意匠データであっても、好適な設定で表示させることができるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明の好ましい第1実施例について、添付図面を参照して説明する。本第1実施例は、画像処理装置の一形態である多機能周辺装置を用いて説明する。この多機能周辺装置は、ファクシミリ装置にプリンタとしての機能を付加した装置であり、ファクシミリ装置としての機能とプリンタとしての機能とを兼ね備えている。即ち、このプリンタ機能付きファクシミリ装置は、受信されたファクシミリデータの印刷のみならず、パーソナルコンピュータから入力されたプリントデータをも印刷することができる多機能周辺装置である。
【0024】
図1は、第1実施例の多機能周辺装置1と、多機能周辺装置1に接続されたパーソナルコンピュータ35(以下、PC35という)との電気的構成を示したブロック図である。図1に示すように、多機能周辺装置1には、CPU12、ROM13、RAM14、EEPROM15、画像メモリ17、音声LSI18、ネットワーク・コントロール・ユニット(以下単に「NCU」と称す)19、受話器3、モデム20、バッファ21、スキャナ22、符号化部23、復号化部24、プリンタ25、操作パネル4、LCD5、アンプ27、インターフェース30aが設けられ、これらはバスライン29を介して互いに接続されている。
【0025】
受話器3は、非通話時には多機能周辺装置1に設けられた図示しないフック上に置かれ、通話時にはフックから取り上げられて使用される。前者をオンフック状態、後者をオフフック状態と称する。また、多機能周辺装置1の上面前部には、操作パネル4と液晶表示器(LCD)5が設けられる。操作パネル4は、数値や文字などを入力する入力キーやコマンドを入力するコマンド入力キーなどの複数のキー(図示せず)を備える。LCD5は、多機能周辺装置1により実行される処理や、多機能周辺装置1と接続されているPC35、或いは電話回線26を介して接続されている相手側装置との通信状態を表示する表示器であり、タッチパネルで構成されている。多機能周辺装置1が、操作パネル4上に設けられた各コマンド入力キーにより操作されると、その操作状態や操作手順などはこのLCD5へ表示される。
【0026】
NCU19は回線制御を行うためのものであり、多機能周辺装置1はこのNCU19を介して電話回線26に接続されている。NCU19は、交換機から送信される呼出信号や各種信号を受信するとともに、後述する操作パネル4上の入力キーの操作に応じた発信時のダイヤル信号を交換機へ送信したり、電話回線26の閉結時において、アナログ音声信号や、ファクシミリデータの送受信を行うものである。
【0027】
CPU12は、NCU19を介して送受信される各種信号に従って、バスライン29により接続された各部を制御し、ファクシミリ動作や電話動作などのデータ通信を実行するものである。ROM13は、この多機能周辺装置1で実行される制御プログラム等を格納した書換不能なメモリであり、図2および図3のフローチャートに示すプログラムは、このROM13内に格納されている。
【0028】
制御プログラムは、多機能周辺装置1で実行されるファクシミリ動作や電話動作あるいは、PC35とのデータ通信動作を制御するためのプログラムである。本第1実施例の制御プログラムにおいては、かかる制御を行うプログラムとして、特に、デモ画像や機能案内リスト、またはオーダーフォームなど各種意匠の印刷を行う意匠印刷処理(図2参照)のプログラムが備えられている。RAM14は、各種のデータを一時的に記憶するためのメモリである。
【0029】
EEPROM15は、書換可能な不揮発性のメモリであり、このEEPROM15へ記憶されたデータは電源オフ後も保持される。EEPROM15は、主に使用者によって設定或いは登録される各種のデータや、製品の出荷時に予め設定される各種のデータ、或いは各種設定値を不揮発に記憶しておくためのメモリであり、意匠データメモリ15aと記録設定情報メモリ15bを備えている。多機能周辺装置1は、所定の操作によりLCD5に各種のデータや設定値を入力するための入力画面を表示させることができる。
【0030】
意匠データメモリ15aは、複数の意匠データを記憶するメモリである。この意匠データメモリ15aに格納される複数の意匠データは、製品の出荷時に予めEEPROM15に格納される。本第1実施例においては、多機能周辺装置1の出力特性を使用者等に視認させるためのデモ画像(図7(a)参照)、多機能周辺装置1の機能を示した機能案内リスト(図7(b)参照)、多機能周辺装置1に関する消耗品や付属品を注文する際に使用するオーダーフォーム(図7(c)参照)等の意匠に対応した意匠データが記憶される。なお、意匠データメモリ15aに格納される意匠データは、不可逆圧縮データであるJPEGデータで構成される。後述する意匠印刷処理(図2)において説明するように、使用者が操作パネル4において所定の操作をすることにより、その操作に対応した意匠データが読み出され、解凍されてプリンタ25へ出力される。
【0031】
記録設定情報メモリ15bは、意匠データの出力に関して共通して用いられる記録設定情報(請求項の出力設定情報に相当)を記憶しておくためのメモリである。後述する意匠印刷処理(図2参照)における意匠データの出力時には、この記録設定情報メモリ15bに記憶されている記録設定情報が読み出され、読み出された記録設定情報に基づいた設定で、意匠データが出力される。
【0032】
ここで「記録設定情報」とは、意匠データに関する出力の設定を示す情報であって、具体的には、記録媒体(記録用紙)の厚さ選択、記録媒体の種類選択、記録媒体のサイズ選択、印刷解像度選択、液滴量選択、余白設定、トレイ選択、赤色補正、緑色補正、青色補正、コントラスト補正、明るさ補正、原色数、印刷方向に関する情報である。記録設定情報メモリ15bには、これらの情報から構成される一組の記録設定情報が記憶されている。
【0033】
「記録媒体の厚さ選択」、「記録媒体の種類選択」、「記録媒体のサイズ選択」とは、意匠データの出力の際にプリンタ25において選択される記録媒体の厚さ、種類、サイズを示す情報である。また、「印刷解像度選択」、「液滴量選択」とは、意匠データの出力の際にプリンタ25において選択される印刷解像度、および液滴量を示す情報である。「余白設定」とは、意匠データの出力の際に設定されるべき余白量を示す情報である。「トレイ選択」とは、意匠データの出力の際にプリンタ25において、いずれのトレイの記録媒体が選択されるべきかを示す情報である。「赤色補正」、「緑色補正」、「青色補正」、「コントラスト補正」、「明るさ補正」とは、プリンタ25における印刷に先立って、意匠データに色補正処理を行う際に使用されるパラメータに相当する情報である。「原色数」とは、意匠データの出力の際に、プリンタ25において使用されるインク(またはトナー)の種類数に相当する値である。例えば、プリンタ25がシアン、ライトシアン、マゼンタ、ライトマゼンタ、イエロー、ブラックの6色のインクを使用可能である場合において、「原色数」として6が設定されていれば、意匠データの出力の際には、6種類の全てのインクを用いて印刷がされる。「階調数」とは、意匠データの階調数に相当する情報であり、濃淡のある画像に使用される情報である。「印刷方向」とは、意匠データの出力の際に、プリンタ25において、印字ヘッド(図示せず)の往方向および復方向共にインクを吐出させることにより高速印刷可能な双方向印刷制御か、または、印字ヘッドの往方向または復方向いずれか一方のみインクを吐出させることにより高画質で印刷可能な片方向印刷の、いずれの方式で印刷するかを示す情報である。
【0034】
これらの記録設定情報は、印刷に必要な設定情報であるが、意匠データ(JPEGデータ)には含まれていない。したがって、記録設定情報メモリ15bに、意匠データの出力に好適な記録設定情報を予め記憶させておき、後述する意匠印刷処理(図2参照)において読み出すことにより、印刷に必要な設定情報を含まない意匠データであっても、好適な設定で印刷することができる。
【0035】
画像メモリ17は、画像データ(イメージデータ)を記憶するためのメモリであり、大容量のDRAMで構成されている。多機能周辺装置1において、ファクシミリデータが受信されると、そのファクシミリデータは、一旦、この画像メモリ17に記憶された後、プリンタ25が正常に稼働する状態にあればプリンタ25へ出力されて記録される。出力されたファクシミリデータは、プリンタ25によって記録媒体に印刷された後に、画像メモリ17から消去される。ファクシミリデータが画像データである場合、一般に、そのデータ量は大容量であるが、ファクシミリデータが印刷されることを条件にそのファクシミリデータを消去しているので、画像メモリ17を有効に使用することができる。
【0036】
音声LSI18は、NCU19によって受信されたアナログ音声信号をデジタル音声信号に変換するとともに、この多機能周辺装置1の内部で生成されたデジタル音声信号をアナログ音声信号に変換してNCU19に出力するものである。モデム20は、画像データやメールデータを変調および復調して伝送するとともに伝送制御用の各種手順信号を送受信するものである。バッファ21は、他のファクシミリ装置との間で送受信される符号化されたファクシミリデータやスキャナ22により読み取られた原稿の画像データを一時的に格納するものである。
【0037】
スキャナ22は原稿挿入口(図示せず)に挿入された原稿の画像を読み取るためのものであり、符号化部23はスキャナ22により読み取られた原稿画像の符号化を行うものである。復号化部24は、バッファ21に記憶された受信したデータを読み出して、これを複合化するものであり、複合化されたデータは、プリンタ25により記録媒体に印刷される。操作パネル4は、上記したように操作者がこの多機能周辺装置1の設定等の各種の操作を行うためのものである。アンプ27は、そのアンプ27に接続されたスピーカ28を鳴動して、呼出音などを出力するためのものである。
【0038】
プリンタ25は、複数のノズル、アクチュエータを備えたインクジェットヘッド(図示せず)を有し、アクチュエータの駆動によってインクをノズルから噴射して、記録媒体上に所定の文字又は模様を印刷するものである。プリンタ25において、インクジェットヘッドを装着したキャリッジ(図示せず)は、記録媒体の搬送方向に対して直交方向に、キャリッジの初期位置である始点と、該始点とは反対側の限界位置である終点との間を往復移動させることにより、印刷動作を行う。なお、プリンタ25は、複数枚の記録媒体を積層収納可能なトレイ(図示せず)から供給される記録媒体上に印刷する。
【0039】
インターフェース30aは、多機能周辺装置1とPC35とを接続するためのものである。多機能周辺装置1は、インターフェイス30aに接続されたケーブル30bを介してPC35と接続される。なお、多機能周辺装置1とPC10との接続は、ケーブル30bを利用するものに限られず、電波や赤外線を利用して無線で接続されるものであっても良い。
【0040】
PC35は、パーソナルコンピュータで構成され、多機能周辺装置1との間でデータ通信を実行する装置である。PC35は、PC35の有する(入力された)データを多機能周辺装置1へ送信することができ、また、多機能周辺装置1から送信されるデータを受信してそのデータに対する処理を実行することができるようになっている。
【0041】
このPC35は、CPU36、ROM37、RAM38、ハードディスク39、入出力ポート41、キーボード42、LCD43、インターフェース30cを備えている。CPU36はROM37に記憶される固定値やプログラム或いはインターフェース30cを介して送受信される各種信号に基づいて、バスライン40により接続される各部を制御するものである。ROM37は、PC35で実行される制御プログラム等を格納した書換不能なメモリである。RAM38は、各種のデータを一時的に記憶するためのメモリである。
【0042】
ハードディスク39は書き換え可能な不揮発性のメモリであり、必要に応じてインストールされるプログラムや、各種データを記憶しておくためのメモリである。具体的には、このハードディスク39には、例えば、後述する記録設定情報変更処理(図3参照)を実行するためのプログラムや、多機能周辺装置1の意匠データメモリ15aに格納される意匠データおよび記録設定情報メモリ15bに格納される記録設定情報のバックアップデータが格納される。
【0043】
キーボード42は文字を入力する入力装置となっており、このキーボード42に備えられた各キーが押下されることにより、各キーに対応付けられた文字などが入力される。入力された文字はLCD43に表示される。
【0044】
インターフェース30cは、多機能周辺装置1に搭載されるインターフェース30aと同じ規格のインターフェースであり、このインターフェース30cにより、PC35は多機能周辺装置1と接続される。これによりPC35は、多機能周辺装置1との間でデータを送受信することができる。
【0045】
図1に示すように、上記したCPU36、ROM37、RAM38はバスライン40を介して互いに接続されており、バスライン40はまた入出力ポート41に接続されている。この入出力ポート41は、バスライン40の他にハードディスク39、キーボード42、LCD43、インターフェース30cに接続されている。
【0046】
図2を参照して、意匠印刷処理について説明する。図2は、第1実施例の意匠印刷処理を示すフローチャートである。意匠印刷処理は、意匠データメモリ15aに格納された意匠データをプリンタ25に出力することにより、デモ画像(図7(a)参照)、機能案内リスト(図7(b)参照)、オーダーフォーム(図7(c)参照)などの各種意匠を、記録媒体上に印刷させる処理である。図2に示すように、意匠印刷処理においては、まず、意匠データの出力が指示されたか否かを判断する(S2)。具体的には、操作パネル4(図1参照)において、各種意匠に対応して予め定められた入力キーにおいて、所定の入力操作がされたか否かを判断する。
【0047】
意匠データの出力が指示された場合(S2:Yes)、出力指示がされた意匠データを意匠データメモリ15aから読み出し、解凍する(S4)。すなわち、意匠データメモリ15aに記憶される意匠データは、不可逆圧縮データであるJPEGデータであるため、解凍するのである。
【0048】
次に、記録設定情報メモリ15bから記録設定情報を読み出し、その読み出した記録設定情報を参照して、印刷コマンドを発行する(S6)。上述のように、記録設定情報には、記録媒体(記録用紙)の厚さ選択、記録媒体の種類選択、記録媒体のサイズ選択、印刷解像度選択、液滴量選択、余白設定、トレイ選択、赤色補正、緑色補正、青色補正、コントラスト補正、明るさ補正、原色数、印刷方向、階調数が含まれるため、これらの記録設定情報に基づいて、印刷コマンドが発行される。
【0049】
次に、解凍された意匠データをプリンタ25に出力し、印刷コマンドに従って印刷させ、処理を終了する(S8)。具体的には、記録設定情報に従って発行された印刷コマンドに従って、拡大または縮小処理、色補正処理、色変換処理、ハーフトーン処理などの各種処理が、解凍された意匠データに対して施される。なお、これらの処理については公知であるため、詳細な説明は省略する。また、記録設定情報に従って発行された印刷コマンドに従って、プリンタ25においてトレイ、印刷解像度、液滴量が選択され、印刷が行われる。
【0050】
上述のように、多機能周辺装置1によれば、意匠データメモリ15aに記憶される意匠データは不可逆圧縮データ(JPEGデータ)で構成されるので、prnデータで構成されていた従来の意匠データに比較して、意匠データのデータサイズが大きくなることを抑制できる。具体的には、従来のprnデータでは1つの意匠データのデータサイズが、例えば4Mバイト程度であったところを、JPEGデータでは1つの意匠データのデータサイズを、例えば600Kバイト程度にすることができる。よって、意匠データの格納に要するメモリ容量が従来に比較して減少する。すなわち、EEPROM15に大容量のメモリを使用したり、意匠データを記憶させるためのメモリを別途設ける必要がない。その結果、製品全体を低コスト化することができる。これに対し、従来では、意匠データをprnデータで構成していたので、意匠データを格納するためのメモリに大容量のものを使用したり、意匠データを格納するためのメモリを別途設けなければならないという不都合があったのである。
【0051】
また、解凍された意匠データを、記録設定情報メモリ15bに記憶された記録設定情報に従った設定で出力するので、記録設定情報を有さない不可逆圧縮データ(JPEGデータ)で構成される意匠データであっても、prnデータで構成された従来の意匠データと同様に、好適な設定で出力することができる。
【0052】
また、複数の意匠データのそれぞれを、記録設定情報メモリ15bに記憶された共通の出力設定情報に従った設定で出力するので、記録設定情報の格納に要するメモリ容量を少なくすることができ、製品全体を低コスト化することができる。
【0053】
図3を参照して、記録設定情報変更処理について説明する。図3は、第1実施例の記録設定情報変更処理を示すフローチャートである。記録設定情報変更処理は、PC35において実行される処理であって、多機能周辺装置1の記録設定情報メモリ15bに記憶された記録設定情報を書き換えるための処理である。なお、PC35のハードディスク39には、記録設定情報メモリ15bに記憶された記録設定情報のバックアップデータが格納されている。記録設定情報変更処理では、ハードディスク39に格納された記録設定情報(バックアップデータ)を読み出し、変更する。そして、その変更した記録設定情報を多機能周辺装置1に出力して、記録設定情報メモリ15bに格納された記録設定情報を書き換える。
【0054】
図3に示すように、記録設定情報変更処理では、まず、記録設定情報に対し変更が指示されたかを判断する(S12)。具体的には、PC35のキーボード42から所定の入力操作がされたか否かを判断する。
【0055】
次に、ハードディスク39に格納された記録設定情報(バックアップデータ)を読み出す(S14)。そして、キーボード42からの入力操作にしたがって、読み出した記録設定情報の少なくとも一部を変更する(S16)。次に、変更した記録設定情報を、多機能周辺装置1へ出力し、多機能周辺装置1の記録設定情報メモリ15bに格納された記録設定情報を書き換え、処理を終了する(S18)。
【0056】
このようにすれば、記録設定情報メモリ15bに記憶された出力設定情報を書き換えることができ、好適な設定で意匠データを出力することができる。例えば、多機能周辺装置1の販売時に、店頭において、印刷のデモンストレーションを行う場合、印刷解像度を落としてでも印刷スピードを上げて、印刷スピードの点から顧客にアピールしたい場合がある。このような場合、多機能周辺装置1にPC35を接続し、上述した記録設定情報変更処理(図3参照)により、記録設定情報を書き換える。これにより、販売地域や客層に応じて記録設定を臨機応変に変更することができる。従来は、意匠データが、データ構造が複雑なprnデータで構成されていたため、記録設定情報のみを容易に変更することができなかったのである。なお、図3に示す記録設定情報変更処理は、PC35のハードディスク39に格納された記録設定情報(バックアップデータ)を変更し、その変更された記録設定情報で、記録設定情報メモリ15bを書き換えるものであったが、PC35が、記録設定情報メモリ15bに格納された記録設定情報を直接読み出して書き換えるものであってもよい。
【0057】
次に、図4〜図6を参照して、本発明の画像処理装置の第2実施例について説明する。上述した第1実施例では、記録設定情報メモリ15bには、複数の意匠データに関して共通に用いられる1組の記録設定情報が記憶され、複数の意匠データは、共通の記録設定情報に従って出力されるものであった。この第2実施例の多機能周辺装置1においては、複数の意匠データは、それぞれ個別の記録設定情報と対応付けて記憶されており、その対応付けられた記録設定情報に従った設定で、それぞれの意匠データが出力される点が第1実施例と異なる。なお、この第2実施例において、上記した第1実施例と同一の部分には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0058】
図4は、第2実施例における意匠データと、記録設定情報との構成を模式的に示した図である。図4に示すように、第2実施例においては、1つの意匠データメモリ115aに格納された1つの意匠データと1つの記録設定情報メモリ115bに格納された記録設定情報とが対となって一組のデータを構成する。意匠データと記録設定情報とが対とされたこれらのデータは、EEPROM13に複数組記憶される。また、図4に示すように、記録設定情報メモリ115bは、意匠データメモリ115aに記憶された意匠データのヘッダに相当する領域に記録設定情報を記憶する。なお、記録設定情報メモリ115bには、記録設定情報として、記録媒体(記録用紙)の厚さ選択、記録媒体の種類選択、記録媒体のサイズ選択、印刷解像度選択、液滴量選択、余白設定、トレイ選択、赤色補正、緑色補正、青色補正、コントラスト補正、明るさ補正、原色数、印刷方向に関する情報から構成される一組の記録設定情報が記憶される。
【0059】
図5を参照して、第2実施例の多機能周辺装置1における意匠印刷処理について説明する。図5は、第2実施例の意匠印刷処理を示すフローチャートであり、図2に示すフローチャートに相当する図である。第2実施例の意匠印刷処理では、第1実施例の意匠印刷処理のS4、S6の処理に代えてS24、S26の処理が実行される以外は、上記した第1実施例の意匠印刷処理(図2参照)と同じである。
【0060】
第1実施例の意匠印刷処理においては、出力指示がされた意匠データが読み出されて解凍されていた。これに対し、第2実施例における意匠印刷処理では、出力が指示された意匠データが、その意匠データと対応付けられた記録設定情報と共に読み出される(図4参照)。そして、読み出したデータから、記録設定情報を分離し、意匠データ(JPEGデータ)のみを解凍する(S24)。具体的には、読み出したデータの先頭アドレスを、記録設定情報分をオフセットすることにより、読み出したデータのうち、意匠データのみを解凍する。
【0061】
また、第1実施例の意匠印刷処理においては、記録設定情報メモリ15bから共通の記録設定情報が読み出され、その共通の記録設定情報を参照して印刷コマンドが発行されていた(図2のS6参照)。これに対し、第2実施例における意匠印刷処理では、S24の処理において読み出された記録設定情報(すなわち、解凍された意匠データのヘッダに相当する領域に記憶された記録設定情報)を参照して印刷コマンドを発行する(S26)。したがって、第2実施例の意匠印刷処理によれば、複数の意匠データのそれぞれに、その意匠データに対応した個別の印刷コマンドが発行される。
【0062】
このようにすれば、複数の意匠データを、その意匠データに対応した出力設定情報に従った設定で出力することができ、より好適な設定で複数の意匠データを出力することができる。例えば、印刷特性を使用者等に認識させるためのデモ画像は、カラーで出力されることが望ましいが、大部分が文字から構成される機能案内リストやオーダーフォームは白黒で出力されることが望ましいなど、各意匠データにとって好ましい記録設定情報がある場合がある。そのような場合、予め意匠データのヘッダに相当する領域に、それぞれ最適な記録設定情報を記憶させておくことにより、好適な設定で各意匠データを出力することができる。
【0063】
図6を参照して、第2実施例における記録設定情報変更処理について説明する。図6は、第2実施例の記録設定情報変更処理を示すフローチャートであり、図3に示すフローチャートに相当する図である。第2実施例の記録設定情報変更処理では、第1実施例の記録設定情報変更処理のS18の処理に代えてS38の処理が実行される以外は、上記した第1実施例の記録設定情報変更処理(図3参照)と同じである。
【0064】
第1実施例の記録設定情報変更処理においては、変更された記録設定情報のみが多機能周辺装置1へ出力され、記録設定情報メモリ15bが書き換えられていた(図3参照)。これに対し、第2実施例の記録設定情報変更処理においては、変更した記録設定情報が、その記録設定情報に従った設定で印刷すべき意匠データと連結されて、多機能周辺装置1へ出力され、一組の意匠データメモリ115aと記録設定情報メモリ115bとを書き換える(S38)。このようにすれば、意匠データと記録設定情報とが対となっている場合においても、簡単に記録設定情報を書き換えることができる。
【0065】
以上、実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。
【0066】
例えば、本実施例では、意匠データをプリンタ25に出力する場合を説明したが、LCD5に、デモ画像、機能案内リストなどの各種意匠を表示する場合においても本発明を適用することができる。この場合、記録設定情報メモリ15b、115bには、第1実施例および第2実施例において説明した記録設定情報に加えて、表示設定情報(請求項の出力設定情報に相当)が記憶される。表示設定情報としては、例えば、「データ画素数X座標」、「データ画素数Y座標」、「回転角度」、「赤色補正」、「緑色補正」、「青色補正」、「コントラスト補正」、「明るさ補正」、「原色数」が該当する。「データ画素数X座標」、「データ画素数Y座標」は、表示装置において表示される際の画像の大きさに相当する値であって、意匠データの出力の際には、これらの値に応じて、意匠データに対し、拡大または縮小処理が施される。「回転角度」は、表示装置において表示される際の意匠データの回転角度に相当する値であって、意匠データの出力の際には、この値に基づいて、意匠データに対し、回転処理が施される。また、「赤色補正」、「緑色補正」、「青色補正」、「コントラスト補正」、「明るさ補正」とは、表示装置における表示に先立って、意匠データに色補正処理を行う際に使用されるパラメータに相当する情報である。「原色数」は、表示装置における表示に使用される色数に相当する値である。「階調数」とは、意匠データの階調数に相当する情報であり、濃淡のある画像に使用される情報である。
【0067】
また、上述の第1実施例および第2実施例においては、意匠データ記憶手段15aに記憶される意匠データはJPEGデータで構成されていたが、TIFFデータ、PDFデータのいずれかで構成されるものであっても良い。
【0068】
また、上述の第1実施例および第2実施例においては、画像処理装置の一形態である多機能周辺装置1を例に挙げて説明したが、ファクシミリ機能を有さず印刷機能のみを有する印刷装置、または、表示機能のみを有する表示装置についても、本発明を適用することができる。
【0069】
また、上述の第1実施例において、複数の意匠データの出力に共通して用いられる一組の記録設定情報が、記録設定情報メモリ15bに記憶されていたが、複数組の記録設定情報が記録設定情報メモリ15bに記憶されているものであってもよい。その場合は、いずれの記録設定情報で意匠データを出力すべきかを使用者に選択させるように構成してもよい。または、複数の意匠データに対し、その意匠データの出力には、いずれの記録設定情報が用いられるべきかを予め記憶させておいてもよい。このようにすれば、複数の意匠データを、それぞれの用途に応じた好適な設定で出力することができる。
【0070】
また、上述の第1実施例および第2実施例では、PC35を用いて、記録設定情報を書き換える記録設定情報変更処理について説明したが、意匠データも、書き換え可能なEEPROM15に格納されているので、記録設定情報と同様の方法で書き換えることができる。意匠データを書き換えることにより、例えば、デモ画像を流行に合わせて変更したり、機能案内リストやオーダーフォームに変更や修正を施すことが容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】第1実施例の多機能周辺装置と、多機能周辺装置に接続されたPCとの電気的構成を示したブロック図である。
【図2】第1実施例の意匠印刷処理を示すフローチャートである。
【図3】第1実施例の記録設定情報変更処理を示すフローチャートである。
【図4】第2実施例における意匠データと、記録設定情報との構成を模式的に示した図である。
【図5】第2実施例の意匠印刷処理を示すフローチャートである。
【図6】第2実施例の記録設定情報変更処理を示すフローチャートである。
【図7】(a)は、デモ画像の一例を示す図であり、(b)は、機能案内リストの一例を示す図であり、(c)は、オーダーフォームの一例を示す図である。
【符号の説明】
【0072】
1 多機能周辺装置(画像処理装置)
5 LCD(表示手段)
15 EEPROM(意匠データ記憶手段)
15a 意匠データ記憶メモリ(意匠データ記憶手段の一部)
15b 記録設定情報メモリ(出力設定情報手段)
25 プリンタ(印刷手段)
115a 意匠データ記憶メモリ(意匠データ記憶手段の一部)
115b 記録設定情報メモリ(出力設定情報手段)
S4,S24 解凍手段
S8 出力手段




 

 


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