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発明の名称 インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−30233(P2007−30233A)
公開日 平成19年2月8日(2007.2.8)
出願番号 特願2005−213689(P2005−213689)
出願日 平成17年7月25日(2005.7.25)
代理人 【識別番号】100117503
【弁理士】
【氏名又は名称】間瀬 ▲けい▼一郎
発明者 杉本 典子
要約 課題
記録対象の輪郭の内側領域を記録対象全体の色合いをほとんど変えることなく記録し、記録するインクの各使用量をできるだけ均一にするようにしたインクジェット記録装置及びインクジェット記録方法を提供する。

解決手段
記録用紙に画像を記録するにあたり、当該画像の輪郭を顔料インクからなるブラックインクで記録し、輪郭の内側領域を顔料インクからなるブラックインクで記録し、上記輪郭の内側領域であって顔料インクからなるブラックインクで記録する領域以外の領域をブラックインクよりも明度の高いイエローインク、シアンインク又はマゼンタインクで記録する。
特許請求の範囲
【請求項1】
画像の輪郭を第1のインクで記録し、前記画像のうち前記輪郭の内側領域を前記第1のインクと同色の第2のインクで記録するようにしたインクジェット記録装置において、
前記輪郭の内側領域であって前記第2のインクで記録する領域以外の領域を、前記第2のインクよりも明度の高い第3のインクで記録することを特徴とするインクジェット記録装置。
【請求項2】
前記第1及び第2の各インクは顔料インクであって、前記第3のインクは染料インクであることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
【請求項3】
前記第1のインクは顔料インクであって、前記第2及び前記第3の各インクは染料インクであることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
【請求項4】
前記第1のインク及び前記第2のインクは、黒色のインクであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のインクジェット記録装置。
【請求項5】
前記第1及び第2の各インク以外の色である複数の異なる色のインクと、
前記複数の異なる色の各インクの残量を検出するインク残量検出手段とを備え、
前記第3のインクは、前記インク残量検出手段により検出されたインク残量が最も多い色のインクであることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載のインクジェット記録装置。
【請求項6】
前記第1及び第2の各インク以外の色である複数の異なる色のインクと、
前記複数の異なる色の各インクの残量を検出するインク残量検出手段とを備え、
前記第3のインクは、前記複数の異なる色の各インクでもって、前記インク残量検出手段によって検出されたインク残量の比率に応じて構成されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載のインクジェット記録装置。
【請求項7】
前記第1及び第2の各インク以外の色である複数の異なる色のインクと、
前記複数の異なる色の各インクの残量を検出するインク残量検出手段とを備え、
前記第3のインクは、前記複数の異なる色のインクのうち、前記インク残量検出手段により検出されたインク残量が所定量以上の色のインクであることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載のインクジェット記録装置。
【請求項8】
第1のインクで画像の輪郭を記録する第1の工程と、
前記画像のうち前記輪郭の内側領域を前記第1のインクと同色の第2のインクで記録する第2の工程とを備えるインクジェット記録方法において、
前記輪郭の内側領域であって前記第2のインクで記録する領域以外の領域を、前記第2のインクよりも明度の高い第3のインクで記録する第3の工程を備えることを特徴とするインクジェット記録方法。

発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のインクジェット記録装置としては、例えば、下記特許文献1に記載のインクジェット記録装置が提案されている。このインクジェット記録装置によれば、記録対象である黒色領域のエッジ領域は、鮮鋭度を高めるために、低浸透性の顔料ブラックインクでもって記録され、エッジ領域に囲まれた内部領域は、目標とする記録面積や記録濃度を確保するために、低浸透性の顔料ブラックインク及び高浸透性の染料ブラックインクの双方又は高浸透性の染料ブラックインクでもって記録されるようになっている。
【特許文献1】特開2002−113850号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記インクジェット記録装置では、記録対象である黒色領域において、黒色のインクのみを多量に消費するため、黒色のインクだけが先にエンプティーになってしまう。また、その結果として、インクカートリッジのインクの使用量が全体として均一にならないことから、インクカートリッジとしての交換頻度を高めるという不具合を招く。
【0004】
そこで、本発明は、以上のようなことに対処するため、色合いをほとんど変えることなく画像を記録しつつ、記録する複数のインクの各使用量をできるだけ均一にするようにしたインクジェット記録装置及びインクジェット記録方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題の解決にあたり、本発明に係るインクジェット記録装置は、請求項1の記載によれば、画像の輪郭を第1のインクで記録し、当該画像のうち上記輪郭の内側領域を第1のインクと同色の第2のインクで記録するようになっている。
【0006】
当該インクジェット記録装置において、上記輪郭の内側領域であって第2のインクで記録する領域以外の領域を、第2のインクよりも明度の高い第3のインクで記録することを特徴とする。
【0007】
このように、画像のうち輪郭の内側領域であって第2のインクで記録する領域以外の領域を、第2のインクよりも明度の高い第3のインクで記録するので、色合いをほとんど変えることなく画像を記録しつつ、各インクのインク残量を極力均一にすることができる。
【0008】
また、本発明は、請求項2の記載によれば、請求項1に記載のインクジェット記録装置において、第1及び第2の各インクは顔料インクであって、第3のインクは染料インクであることを特徴とする。
【0009】
これにより、顔料インクによって画像の輪郭の鮮鋭度を高めるとともに画像の輪郭の内側領域における顔料インクによる記録濃度を増大させつつ、インク残量を極力均一にすることができる。
【0010】
また、本発明は、請求項3の記載によれば、請求項1に記載のインクジェット記録装置において、第1のインクは顔料インクであって、第2及び第3の各インクは染料インクであることを特徴とする。
【0011】
これにより、顔料インクによって画像の輪郭の鮮鋭度を高めるとともに画像の輪郭の内側領域における第2のインクである染料インクによる記録領域を増大させつつ、インク残量を極力均一にすることができる。
【0012】
また、本発明は、請求項4の記載によれば、請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載のインクジェット記録装置において、第1のインク及び第2のインクは、黒色のインクであることを特徴とする。
【0013】
これにより、請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の発明の作用効果の達成にあたり、画像の色合いをそのまま維持することができる。
【0014】
また、本発明は、請求項5の記載によれば、請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載のインクジェット記録装置において、上記第1及び第2の各インク以外の色である複数の異なる色のインクと、上記複数の異なる色の各インクの残量を検出するインク残量検出手段とを備え、上記第3のインクは、インク残量検出手段により検出されたインク残量が最も多い色のインクであることを特徴とする。
【0015】
このように、第3のインクを、インク残量検出手段により検出されたインク残量が最も多い色のインクとすることで、異なる色のインク間におけるインクの残量をより一層良好に均一にし得る。
【0016】
また、本発明は、請求項6の記載によれば、請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載のインクジェット記録装置において、上記第1及び第2の各インク以外の色である複数の異なる色のインクと、上記複数の異なる色の各インクの残量を検出するインク残量検出手段とを備え、上記第3のインクは、上記複数の異なる色の各インクでもって、インク残量検出手段によって検出されたインク残量の比率に応じて構成されていることを特徴とする。
【0017】
このように、第3のインクを、上記複数の異なる色のインクでもって、インク残量検出手段により検出されたインク残量の比率に応じて構成することで、複数の異なる色のインク間におけるインクの残量をより一層良好に均一にし得る。
【0018】
また、本発明は、請求項7の記載によれば、請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載のインクジェット記録装置において、上記第1及び第2の各インク以外の色である複数の異なる色のインクと、上記複数の異なる色の各インクの残量を検出するインク残量検出手段とを備え、第3のインクは、上記複数の異なる色のインクのうち、インク残量検出手段により検出されたインク残量が所定量以上の色のインクであることを特徴とする。
【0019】
このように、第3のインクを、上記複数の異なる色のインクのうち、インク残量検出手段により検出されたインク残量が所定量以上の色のインクとすることで、インク残量が所定量より少ないインクで記録することがなく、その結果、複数の異なる色のインク間におけるインクの残量を均一にし得る。
【0020】
また、本発明に係るインクジェット記録方法では、請求項8の記載によれば、第1のインクで画像の輪郭を記録する第1の工程と、上記画像のうち上記輪郭の内側領域を第1のインクと同色の第2のインクで記録する第2の工程とを備える。
【0021】
当該インクジェット記録方法において、上記輪郭の内側領域であって第2のインクで記録する領域以外の領域を、第2のインクよりも明度の高い第3のインクで記録する第3の工程を備えることを特徴とする。
【0022】
これにより、請求項1に記載の発明と同様の作用効果を達成し得るインクジェット記録方法の提供が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明の各実施形態を図面により説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明に係るインクジェット記録装置の第1実施形態を示している。当該インクジェット記録装置は、図1に示すごとく、ハウジングH内に収容してなるヘッドユニット10を備えており、このヘッドユニット10は、図1に示すごとく、板状キャリッジ20を介し駆動ユニット30に図示左右方向に移動可能に支持されている。
【0024】
ヘッドユニット10は、インクジェットヘッド10a上に収容箱10bを設けて構成されている。
【0025】
インクジェットヘッド10aは、図1に示すごとく、直方体形状のもので、このインクジェットヘッド10aの底壁を構成するノズルプレート12には、インクを吐出するための複数のノズル(図示しない)が、後述する色毎に4列にて並列状に形成されている。なお、インクジェットヘッド10aは、上記各複数のノズルに対応して、異なるインクを収容するインク室(図示しない)を有している。
【0026】
また、当該インクジェットヘッド10aは、圧電素子等のアクチュエータ(図示しない)を有しており、このアクチュエータは、各インク室内のインクを対応列の複数のノズルから吐出させるように構成されている。
【0027】
ヘッドユニット10の収容箱10bには、その上端開口部から、シアンインクカートリッジ13、マゼンタインクカートリッジ14、イエローインクカートリッジ15及びブラックインクカートリッジ16が収容されている。
【0028】
本実施形態では、シアンインクカートリッジ13、マゼンタインクカートリッジ14、イエローインクカートリッジ15及びブラックインクカートリッジ16は、その各底壁の各インク孔部(図示しない)を介し、インクジェットヘッド10aの各インク室に連通する。
【0029】
ここで、シアンインクカートリッジ13には、染料インクであるシアンインクが内蔵されている。マゼンタインクカートリッジ14には、染料インクであるマゼンタインクが内蔵されている。また、イエローインクカートリッジ15には、染料インクであるイエローインクが内蔵されている。本実施形態では、シアンインク、マゼンタインク又はイエローインクが、請求項1に記載の第3のインクに対応する。
【0030】
また、ブラックインクカートリッジ16には、顔料インクであるブラックインクが内蔵されている。本実施形態では、顔料インクであるブラックインクが請求項1に記載の第1のインクに対応する。なお、上記各染料インクは、記録対象である記録用紙P(図1参照)に対して、上記顔料インクよりも高い浸透性を有する。
【0031】
キャリッジ20は、その下部21にて、駆動ユニット30のキャリッジ軸31にその軸方向に摺動可能に嵌装されており、このキャリッジ20の上部22は、駆動ユニット30のガイドロッド32に沿って案内されるように当接している。
【0032】
駆動ユニット30は、図1に示すごとく、キャリッジ軸31、ガイドロッド32及びエンドレスベルト33を備えている。
【0033】
キャリッジ軸31は、図1に示すごとく、ハウジングH内にて図示左右方向に長手状に支持されている。エンドレスベルト33は、キャリッジ軸31の両端部側にて回転自在に支持される両プーリ(図示しない)を介し巻装されており、このエンドレスベルト33は、その中間部位にて、キャリッジ20の裏面の中間部位に連結支持されている。なお、上記両プーリのうち一方のプーリは、キャリッジモータ(図示しない)の出力軸に同軸的に支持されている。
【0034】
このように構成した駆動ユニット30においては、エンドレスベルト33が、上記キャリッジモータの正逆回転に伴い、上記両プーリと共に回動して、キャリッジ20を、キャリッジ軸31の軸方向に往復動させる。なお、本実施形態において、ガイドロッド32の軸方向が主走査方向に相当する。
【0035】
プラテンローラ40は、ハウジングH内にて、キャリッジ軸31に平行となるように、適宜な静止部材(図示しない)により、回転可能に支持されており、このプラテンローラ40は、インクジェットヘッド10aのノズルプレート12の直下に位置し得るように支持されている。
【0036】
なお、記録用紙Pは、給紙ユニット(図示しない)により、インクジェットヘッド10aのノズルプレート12とプラテンローラ40との間に供給されて、当該プラテンローラ40の回転に伴いその軸に直交する方向(以下、副走査方向という)に搬送させる。
【0037】
また、当該インクジェット記録装置は、図2に示すごとく、制御ユニット50を備えており、この制御ユニット50は、I/F51と、バスライン56を介して接続されたCPU52、ROM53、RAM54及びゲートアレイ55(以下、G/A55という)とを備えている。
【0038】
しかして、この制御ユニット50では、CPU52は、ROM53に記憶してあるプログラム(図3に示すフローチャートにより特定される)に従い記録処理等の各種の処理を行う。
【0039】
G/A55は、CPU52からバスライン56を介し出力される印字タイミング信号に基づき、画像データをその画像部位に応じて記録用紙Pに記録するための各記録データ(各インクの色を特定するデータを含む)及び噴射タイミング信号を駆動回路60を介してインクジェットヘッド10aに出力する。
【0040】
また、当該G/A55は、シアンインクドットカウンタ部55a(以下、Cカウンタ部55aという)、マゼンタインクドットカウンタ部55b(以下、Mカウンタ部55bという)及びイエローインクドットカウンタ部55c(以下、Yカウンタ部55cという)を備えている。
【0041】
これらCカウンタ部55a、Mカウンタ部55b及びYカウンタ部55cは、G/A55から出力される各記録データに基づき、それぞれ、シアンインク、マゼンタインク及びイエローインクの各吐出回数を、Cカウント値、Mカウント値及びYカウント値としてカウントアップする。本実施形態において、Cカウンタ部55a、Mカウンタ部55b又はYカウンタ部55cは、請求項5〜7に記載のインク残量検出手段に対応する。
【0042】
なお、Cカウンタ部55a、Mカウンタ部55b又はYカウンタ部55cは、対応するインクカートリッジ13、14又は15内のインク残量の減少に伴い新たなカートリッジに交換したとき、Cカウント値、Mカウント値又はYカウント値をリセットする。
【0043】
駆動回路60は、G/A55により制御されて、インクジェットヘッド10aの上記インク室内のインクを対応列の上記複数のノズルから吐出させるように上記アクチュエータに駆動パルス信号を出力する。駆動回路70は、CPU52により制御されて駆動ユニット30を駆動する。
【0044】
以上のように構成した本第1実施形態において、当該インクジェット記録装置が作動状態におかれると、CPU52が、上記プログラム(図3のフローチャート参照)に従う処理を開始する。
【0045】
このとき、CPU52は、駆動回路70を介し駆動ユニット30を駆動制御して、ヘッドユニット10をキャリッジ20とともに所定の位置まで移動させる。また、CPU52は、上記給紙ユニットを駆動制御して、記録用紙Pを、インクジェットヘッド10aのノズルプレート12とプラテンローラ40との間に導入するように、所定の位置まで搬送する。また、CPU52は、上記外部回路からの画像データをI/F51及びバスライン56を介しRAM54に記憶させる。なお、当該画像データは、画像Fの輪郭F1及びその内側領域F2を多数のドットデータで構成してなる(図4参照)。また、画像Fは、請求項1に記載の画像に対応する。
【0046】
このような状態において、CPU52は、図3のステップ100にて、記録用紙Pの記録部位に対応するドット(以下、対象ドットという)が、RAM54からの画像データに基づき、黒ドット(ブラックドット)であるか否かについて判定する。
【0047】
現段階において、当該対象ドットが黒ドットでなければ、ステップ100においてNOと判定される。一方、上記対象ドットが黒ドットであれば、ステップ100においてYESと判定され、次のステップ110において、上記対象ドットが上記画像データの画像Fの輪郭F1であるエッジ領域にあるか否かについて判定される。
【0048】
ここで、上記対象ドットが画像Fの輪郭F1であるエッジ領域に対応していれば、上記画像データに基づき、ステップ110においてYESと判定される。すると、ステップ111におけるブラックインク吐出決定処理に伴い、ブラックインクの吐出が決定される。
【0049】
ついで、ステップ112において、ブラックインク記録処理がなされる。これに伴い、G/A55が、CPU52からバスライン56を介し出力される印字タイミング信号に基づき、画像データをその画像部位(上記エッジ領域に対応)に応じて記録用紙Pに記録するための記録データ(ブラックによる記録データ)及び噴射タイミング信号を駆動回路60に出力する。
【0050】
これに伴い、ブラックインクカートリッジ16内のブラックインク(本発明の第1のインクに相当)が、インクジェットヘッド10aの対応ノズルから記録用紙Pの記録部位(上記エッジ領域に対応)に吐出される。従って、記録用紙Pの記録部位がブラックインクでもって黒色にて記録される。
【0051】
ここで、ブラックインクは、上述のごとく顔料インクであるため、低浸透性を有する。従って、記録用紙Pの記録部位は、黒ドットでもって高い鮮鋭度にて記録される。本実施形態では、ステップ112の処理が、請求項8に記載の第1の工程に対応する。
【0052】
一方、上記対象ドットが上記画像データとの関連で上記画像の輪郭の内側領域F2に対応すれば、当該対象ドットはエッジ領域に対応していないことから、上述したステップ110において、NOと判定される。
【0053】
これに伴い、次のステップ120において、C、M、Yカウント値読出処理がなされる。この処理では、現段階におけるG/A55のCカウンタ部55a、Mカウンタ部55b及びYカウンタ部55cからCカウント値、Mカウント値及びYカウント値が読み出される。
【0054】
ついで、ステップ130において、Yカウント値が最も少ないか否かについて判定される。現段階において、ステップ120におけるCカウント値、Mカウント値及びYカウントのうち、Yカウント値が最も少なければ、イエローインクの残量が最も多いことから、ステップ130においてYESと判定される。
【0055】
すると、次のステップ131におけるイエロー及びブラックのインク吐出決定処理に伴い、イエローインク(本発明の第3のインクに相当)及びブラックインク(本発明の第2のインクに相当)の吐出が決定される。ついで、ステップ132において、イエロー及びブラックのインク記録処理がなされる。なお、本実施形態で、ステップ132の処理が、後述するステップ142及びステップ151の処理と共に、請求項8に記載の第2及び第3の工程に対応する。
【0056】
当該記録処理に伴い、G/A55が、CPU52から出力される印字タイミング信号に基づき、画像データをその画像部位(上記エッジ領域の内側領域に対応)に応じて記録用紙Pに記録するための各記録データ(ブラック及びイエローによる各記録データ)及び噴射タイミング信号を駆動回路60に出力する。
【0057】
このため、駆動回路60は、上記各記録データ(ブラック及びイエローによる各記録データ)及び噴射タイミング信号に基づきG/A55により制御される。これに伴い、ブラックインクカートリッジ16内のブラックインク及びイエローインクカートリッジ15内のイエローインクが、インクジェットヘッド10aにより各対応のインク室から各複数のノズルでもって記録用紙Pの記録部位(上記内側領域に対応)に順次吐出される。
【0058】
このため、ブラックインク及びイエローインクが、上記内側領域に対応する記録部位に順次記録される。従って、上記内側領域に対応する記録部位が、黒ドットで記録された後、イエロードットで記録される(図4にて、黒ドット及び複数の縦線を包囲する円で示すドット参照)。
【0059】
ここで、上述のごとく、ブラックインクは低浸透性を有することから、上記内側領域に対応する記録部位の黒ドットは広がらないが、イエローインクが高浸透性を有することから、上記内側領域に対応する記録部位のイエロードットが上記黒ドットの周囲領域をも埋めるように広がる。なお、図4では、複数の縦線を包囲する円で示すドット(イエロードット)が、便宜上、黒ドットよりも図示右斜め下方向にずれて位置するように記載されているが、これは、イエロードットが黒ドットよりも図示右斜め下方向にずれた位置に直接記録されても良く、イエロードットが黒ドットと同一の位置に記録され、イエロードットが黒ドットの周囲に広がって結果的に黒ドットの図示右斜め下方向にずれた位置に位置するものであっても良い。なお、図4においては、説明の都合上、イエロードット、後述するシアンドット及び後述するマゼンタドットを記載しているが、実際には、フローチャートに示す通り、カウント値の最も少ない一色のドットが記録されるものである。
【0060】
なお、イエロードットは、黒ドットよりも高い明度を有するから、黒色の色合いをほとんど変えることなく上記内側領域に対応する記録部位のドットは、実質的に大きなドットとして形成される。
【0061】
また、上述のように各記録データ(ブラック及びイエローによる各記録データ)がG/A55に出力されると、イエローによる記録データがこのYカウンタ部55cによりカウントアップされる。これにより、Yカウント値が、1回加算される。
【0062】
上述したステップ130において、Yカウント値が最も少なくなければ、NOと判定されて、次のステップ140において、Cカウント値が最も少ないか否かについて判定される。
【0063】
現段階において、ステップ120におけるCカウント値、Mカウント値及びYカウント値のうち、Cカウント値が最も少なければ、シアンインクの残量が最も多いことから、ステップ140においてYESと判定される。すると、ステップ141におけるシアン及びブラックのインク吐出決定処理に伴い、シアンインク及びブラックインクの吐出が決定される。
【0064】
ついで、ステップ142において、シアン及びブラックのインク記録処理がなされる。当該記録処理に伴い、G/A55が、CPU52から出力される印字タイミング信号に基づき、画像データをその画像部位(上記エッジ領域の内側領域に対応)に応じて記録用紙Pに記録するための各記録データ(ブラック及びシアンによる各記録データ)及び噴射タイミング信号を駆動回路60に出力する。
【0065】
このため、ステップ132のインク記録処理と同様にしてブラックインク及びシアンインクが、上記内側領域に対応する記録部位に順次記録される。従って、上記内側領域に対応する記録部位が、黒ドットで記録された後、シアンドットで記録される(図4にて黒ドット及び複数の格子線を包囲する円で示すドット参照)。
【0066】
ここで、上述したように、ブラックインクは低浸透性を有することから、上記内側領域に対応する記録部位の黒ドットは広がらないが、シアンインクが高浸透性を有することから、上記内側領域に対応する記録部位のシアンドットが上述したイエローインクと同様に上記黒ドットの周囲領域をも埋めるように広がる。なお、シアンドットは、黒ドットよりも高い明度を有するから、黒色の色合いをほとんど変えることなく上記内側領域に対応する記録部位のドットは、実質的に大きなドットとして形成される。
【0067】
また、上述のように各記録データ(ブラック及びシアンによる各記録データ)がG/A55に出力されると、シアンによる記録データがCカウンタ部55aによりカウントアップされる。これにより、Cカウント値が、1回加算される。
【0068】
上述したステップ140において、ステップ120におけるCカウント値、Mカウント値及びYカウント値のうち、Mカウント値が最も少なければ、マゼンタインクの残量が最も多いことから、NOと判定される。
【0069】
すると、次のステップ150におけるマゼンタ及びブラックのインク吐出決定処理に伴い、マゼンタインク及びブラックインクの吐出が決定される。ついで、次のステップ151において、マゼンタ及びブラックのインク記録処理がなされる。
【0070】
当該記録処理に伴い、G/A55が、CPU52から出力される印字タイミング信号に基づき、画像データをその画像部位(上記エッジ領域の内側領域に対応)に応じて記録用紙Pに記録するための各記録データ(ブラック及びマゼンタによる各記録データ)及び噴射タイミング信号を駆動回路60に出力する。
【0071】
このため、ステップ132のインク記録処理と同様にしてブラックインク及びマゼンタインクが、上記内側領域に対応する記録部位に順次記録される。従って、上記内側領域に対応する記録部位が、黒ドットで記録された後、マゼンタドットで記録される(図4にて黒ドット及び複数の点を包囲する円で示すドット参照)。
【0072】
ここで、上述のごとく、ブラックインクは低浸透性を有することから、上記内側領域に対応する記録部位の黒ドットは広がらないが、マゼンタインクが高浸透性を有することから、上記内側領域に対応する記録部位のマゼンタドットが上述したイエローインクと同様に上記黒ドットの周囲領域をも埋めるように広がる。なお、マゼンタドットは、黒ドットよりも高い明度を有するから、黒色の色合いをほとんど変えることなく上記内側領域に対応する記録部位のドットは、実質的に大きなドットとして形成される。
【0073】
また、上述のように各記録データ(ブラック及びマゼンタによる各記録データ)がG/A55に出力されると、マゼンタによる記録データがMカウンタ部55bによりカウントアップされる。これにより、Mカウント値が、1回加算される。
【0074】
上述のようにステップ132、142又は151の処理が終了すると、次のステップ160において、記録用紙Pの1ライン分の記録が終了したか否かについて判定される。現段階では、1ライン分の記録が終了していないことから、ステップ160にてNOと判定される。
【0075】
これに伴い、ステップ161においてヘッドユニット移動処理がなされる。このため、駆動ユニット30が、駆動回路70より駆動制御されて、ヘッドユニット10を主走査方向に1ドット分だけ移動させる。このことは、記録用紙Pの記録対象が、上述の記録部位の隣の記録部位(以下、隣接記録部位ともいう)に移行することを意味する。
【0076】
しかして、ステップ100〜ステップ112、132、142又は151の処理のもとに、ブラックインクの吐出、ブラックインク及びイエローインクの吐出、ブラックインク及びシアンインクの吐出又はブラックインク及びマゼンタインクの吐出でもって、記録用紙Pの上記隣接記録部位が、上述と同様に記録される。
【0077】
然る後、ステップ160における判定がYESになると、次のステップ170において、1頁分の記録が終了したか否かについて判定される。現段階では、1頁分の記録は終了していないため、ステップ170にてNOと判定される。
【0078】
ついで、ステップ171において、ヘッドユニット移動処理がなされる。これに伴い、ヘッドユニット10が、駆動回路70により駆動される駆動ユニット30によって、主走査方向の左端位置に移動する。そして、ステップ172において、ラインフィード処理がなされる。これに伴い、記録用紙Pが、上記給紙ユニットにより、副走査方向に1ライン分だけ搬送される。然る後、記録用紙Pの2ライン目の記録部位が、ステップ100以後の処理のもと、上述と同様に、ブラックインクの吐出、ブラックインク及びイエローインクの吐出、ブラックインク及びシアンインクの吐出又はブラックインク及びマゼンタインクの吐出でもって、記録される。
【0079】
その後、ステップ170における判定がYESになると、ステップ180において、排紙処理がなされる。これに伴い、記録用紙Pが、給紙ユニットにより、当該インクジェット記録装置から排出される。
【0080】
以上説明したように、上記画像のうち輪郭の内側領域が、ブラックインクとシアンインク、マゼンタインク及びイエローインクのいずれか1つとの組み合わせで記録される。ここで、ブラックインクは、低浸透性を有するのに対し、シアンインク、マゼンタインク及びイエローインクは高浸透性を有する。
【0081】
このため、シアンインク、マゼンタインク及びイエローインクによるドットが、ブラックインクで記録された黒ドットの周囲領域をも埋めるように広がる。ここで、シアンインク、マゼンタインク及びイエローインクによるドットは、黒ドットよりも高い明度を有するから、互いに色を異にしても、上記内側領域に対応する記録部位のドットは、その記録面積において拡大されて、実質的に大きなドットとして形成される。このことは、上記画像の輪郭の内側領域が色合いを殆ど変えることなく良好な濃度にて記録されることを意味する。
【0082】
また、上記画像の輪郭であるエッジ領域は、上述のようにブラックインクのみでもって記録される。これにより、当該画像は、その輪郭にて、高い鮮鋭度にて形成される。
【0083】
その結果、記録用紙Pに記録された画像においては、輪郭が高い鮮鋭度の黒色にて記録され、輪郭の内側領域は、良好な濃度の黒色にて一様に記録され得る。
【0084】
ここで、上述のように、画像の輪郭は、ブラックの顔料インクで記録され、当該輪郭の内側領域は、ブラックの顔料インクをベースに記録される。このため、画像は、その色合いをそのままに維持しつつ記録され得る。
【0085】
また、上記画像のうち輪郭の内側領域の記録には、上述したごとく、シアンインク、マゼンタインク及びイエローインクのうち最も残量の多いインクの吐出でもって行われる。従って、シアンインク、マゼンタインク及びイエローインクの各インクの残量が相互に均一になり、その結果、シアンインクカートリッジ13、マゼンタインクカートリッジ14又はイエローインクカートリッジ15の交換頻度が少なくて済む。
(第2実施形態)
図5は、本発明の第2実施形態の要部を示している。この第2実施形態では、図5に示すフローチャートが、上記第1実施形態にて述べた図3のフローチャートに代えて、採用されている。その他の構成は上記第1実施形態と同様である。
【0086】
本第2実施形態において、当該インクジェット記録装置が作動状態におかれると、CPU52が、図5に示したフローチャートに従い処理を開始する。
【0087】
この処理の開始後、上記第1実施形態と同様にステップ120においてC、M、Yカウント値読出処理がなされると、現段階におけるG/A55のCカウンタ部55a、Mカウンタ部55b及びYカウンタ部55cからCカウント値、Mカウント値及びYカウント値が読み出される。
【0088】
ついで、ステップ200において、INK−ENPTYのインクカートリッジがあるか否かについて判定される。本実施形態において、上記INK−ENPTYとは、シアンインクカートリッジ13、マゼンタインクカートリッジ14又はイエローインクカートリッジ15のインク残量が所定残量未満であることを表す。
【0089】
現段階において、シアンインクカートリッジ13、マゼンタインクカートリッジ14及びイエローインクカートリッジ15の各インク残量が上記所定残量以上であれば、INK−ENPTYのインクカートリッジがないことから、ステップ120におけるCカウント値、Mカウント値及びYカウント値に基づき、ステップ200においてNOと判定される。
【0090】
すると、ステップ201において、吐出インク決定処理がなされる。この決定処理では、シアンインクインク、マゼンタインク及びイエローインクの少なくとも1つのインクが決定される。然る後、次のステップ202において、吐出インク記録処理がなされる。
【0091】
当該記録処理に伴い、G/A55が、CPU52から出力される印字タイミング信号に基づき、画像データをその画像部位(上記エッジ領域の内側領域に対応)に応じて記録用紙Pに記録するための各記録データ(ブラック及びシアン、マゼンタ、イエローの少なくとも1つの色による各記録データ)及び噴射タイミング信号を駆動回路60に出力する。
【0092】
これに伴い、ブラックインクカートリッジ16内のブラックインクが、インクジェットヘッド10aにより対応のインク室から複数のノズルでもって記録用紙Pの記録部位(上記内側領域に対応)に吐出され、ついで、シアンインクカートリッジ13、マゼンタインクカートリッジ14及びイエローインクカートリッジ15の少なくとも1つのインクカートリッジ内のインクが、インクジェットヘッド10aにより対応のインク室から複数のノズルでもって記録用紙Pの記録部位(上記内側領域に対応)に吐出される。このため、ブラックインク及び上記少なくとも1つのインクカートリッジ内のインクが、上記内側領域に対応する記録部位に順次記録される。
【0093】
また、上述のように各記録データ(ブラック並びにシアン、マゼンタ及びイエローの少なくとも1つの色による各記録データ)がG/A55に出力されると、シアン、マゼンタ、イエローの少なくとも1つの色による記録データが、Cカウンタ部55a、Mカウンタ部55b及びYカウンタ部55cの少なくとも1つのカウンタ部によりカウントアップされる。これにより、Cカウント値、Mカウント値及びYカウント値の少なくとも1つが、1回加算される。
【0094】
また、上述したステップ200において、INK−ENPTYのインクカートリッジがあれば、YESと判定される。ついで、ステップ210において、3色のインクカートリッジ、即ち、シアンインクカートリッジ13、マゼンタインクカートリッジ14及びイエローインクカートリッジ15の全てがINK−ENPTYであるか否かについて判定される。
【0095】
ここで、シアンインクカートリッジ13、マゼンタインクカートリッジ14及びイエローインクカートリッジ15の全てがINK−ENPTYであれば、ステップ210において、ステップ120におけるCカウント値、Mカウント値及びYカウント値に基づき、YESと判定される。
【0096】
このため、シアンインクカートリッジ13、マゼンタインクカートリッジ14及びイエローインクカートリッジ15の各インクを吐出することがなく、上記第1実施形態にて述べたと同様に、両ステップ111、112における処理のもと、ブラックインクカートリッジ16内のブラックインクが、インクジェットヘッド10aにより記録用紙Pの記録部位(上記エッジ領域に対応)に吐出される。このため、記録用紙Pの記録部位がブラックインクでもって黒色に記録される。
【0097】
一方、シアンインクカートリッジ13、マゼンタインクカートリッジ14及びイエローインクカートリッジ15の少なくとも1つがINK−ENPTYでなければ、上述したステップ210において、NOと判定される。すると、ステップ211において、吐出インク決定処理がなされる。これに伴い、INK−ENPTYのインクカートリッジのインクを除く残りのインクカートリッジのインクを吐出する旨決定される。
【0098】
例えば、シアンインクカートリッジ13のみがINK−ENPTYであれば、マゼンタインク及びイエローインクの少なくとも1つの吐出が決定される。然る後、ステップ212において、吐出インク記録処理がなされる。
【0099】
このため、ブラックインク及び上記少なくとも1つのインクが、上記内側領域に対応する記録部位に順次記録される。
【0100】
また、上述のように各記録データ(ブラック並びにマゼンタ及びイエローの少なくとも1つの色による各記録データ)がG/A55に出力されると、マゼンタ及びイエローの少なくとも1つの色による記録データが、Mカウンタ部55b及びYカウンタ部55cの少なくとも1つのカウンタ部によりカウントアップされる。これにより、Mカウント値及びYカウント値の少なくとも1つが、1回加算される。その他の作動説明は上記第1実施形態と同様である。
【0101】
以上説明したように、本第2実施形態においては、記録用紙Pに上記画像を記録するにあたり、シアンインクカートリッジ13、マゼンタインクカートリッジ14及びイエローインクカートリッジ15内のインクのうち上記所定残量以上のインクのみを吐出することで、上記画像の輪郭の内側領域を記録するようにした。
【0102】
このため、インク残量が不足するインクで記録することなく、上記所定残量以上のインクでもって上記画像の輪郭の内側領域を記録することとなるので、異なる色のインク間におけるインクの残量を均一にし得る。その他の作用効果は、上記第1実施形態と同様である。
(第3実施形態)
図6は、本発明の第3実施形態の要部を示している。この第3実施形態では、図6に示すフローチャートが、上記第1実施形態にて述べた図3のフローチャートに代えて、採用されている。その他の構成は上記第1実施形態と同様である。
【0103】
本第3実施形態において、当該インクジェット記録装置が作動状態におかれると、CPU52が、図6に示したフローチャートに従い処理を開始する。
【0104】
すると、CPU52が、図6のステップ300において、C、M、Yカウント値読出処理を行う。これに伴い、現段階におけるG/A55のCカウンタ部55a、Mカウンタ部55b及びYカウンタ部55cからCカウント値、Mカウント値及びYカウント値が読み出される。
【0105】
ついで、ステップ310において、インク残量比率算出処理がなされる。ここでは、シアンインクカートリッジ13、マゼンタインクカートリッジ14及びイエローインクカートリッジ15の各インク残量の比率(以下、残量比率αという)が、ステップ300におけるCカウント値、Mカウント値及びYカウント値に基づき、算出される。
【0106】
例えば、シアンインクカートリッジ13のインク残量:マゼンタインクカートリッジ14のインク残量:イエローインクカートリッジ15のインク残量=3:2:1の場合には、残量比率αは、その比率であると算出される。
【0107】
ついで、上記第1実施形態にて述べたと同様にステップ100においてYESと判定された後、ステップ110において、当該対象ドットがエッジ領域であればYESと判定されて、上記第1実施形態にて述べたと同様にステップ111、112における処理がなさる。
【0108】
これに伴い、上述と同様に、ブラックインクカートリッジ16内のブラックインクが、インクジェットヘッド10aにより記録用紙Pの記録部位(上記エッジ領域に対応)に吐出される。このため、記録用紙Pの記録部位がブラックインクでもって黒色に記録される。
【0109】
上述したステップ110において、上記対象ドットがエッジ領域に対応しなければ、NOと判定されて、ステップ320において、吐出インク決定処理がなされる。これに伴い、シアンインクカートリッジ13、マゼンタインクカートリッジ14及びイエローインクカートリッジ15の各インクを上記残量比率αでもって吐出するように決定される。
【0110】
すると、ステップ330において、吐出インク記録処理がなされる。すなわち、ブラックインク及び上記残量比率αのシアンインク、マゼンタインク及びイエローインクが、上記内側領域に対応する記録部位に順次記録される。
【0111】
また、上述のように各記録データ(ブラック並びに上記残量比率αに基づくシアン、マゼンタ及びイエローによる各記録データ)がG/A55に出力されると、当該シアン、マゼンタ及びイエローによる各記録データがCカウンタ部55a、Mカウンタ部55b及びYカウンタ部55cによりカウントアップされて、それぞれ、加算される。その他の作動説明は上記第1実施形態と同様である。
【0112】
以上説明したように、本第3実施形態においては、上記画像の輪郭の内側領域の記録には、残量比率αで特定される量にて、シアンインクカートリッジ13、マゼンタインクカートリッジ14、イエローインクカートリッジ15のインクが吐出される。その結果、異なる色のインク間におけるインクの残量をより一層良好に均一にし得る。その他の作用効果は上記第1実施形態と同様である。
【0113】
なお、本発明の実施にあたり、上記各実施形態において、画像の輪郭の内側領域を記録するインクとして、顔料インク及び染料インクではなく、2種類の染料インクを採用するようにしてもよい。
【0114】
これにより、上記画像の輪郭の鮮鋭度を顔料インクによって高めつつ、上記画像の輪郭の内側領域における2種類の染料インクによって記録領域を増大させつつ、インク残量を極力均一にすることができる。
【0115】
また、本第1実施形態乃至本第3実施形態においては、画像の輪郭及び輪郭の内側領域に使用する両インクを黒インクとして説明したが、これに限られるものではなく、かかるインクは同一色のインクであれば良い。また、本第1実施形態乃至本第3実施形態においては、輪郭の内側領域に使用する黒色以外のインクとしてイエローインク、シアンインク及びマゼンタインクを使用する場合を説明したが、これらに限られるものではなく、画像の輪郭及び輪郭の内側領域に使用する同一色のインクよりも明度の高いインクを使用すれば同一の作用効果を奏する。例えば、画像の輪郭に使用する第1のインク及び輪郭の内側領域に使用する第2のインクが青インクであっても良く、その場合には、明度の高い第3のインクとして水色のインクを使用することができる。また、画像の輪郭に使用する第1のインク及び輪郭の内側領域に使用する第2のインクが赤インクの場合には、明度の高い第3のインクとしてピンク色のインクを使用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0116】
【図1】本発明に係るインクジェット記録装置の第1実施形態を示す部分破断概略斜視図である。
【図2】上記第1実施形態におけるブロック回路図である。
【図3】図2のCPUの処理を示すフローチャートである。
【図4】上記第1実施形態においてメモリの記憶データの画像を部分的に示す模式図である。
【図5】本発明の第2実施形態を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第3実施形態を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0117】
10…ヘッドユニット、10a…インクジェットヘッド、
13…シアンインクカートリッジ、14…マゼンタインクカートリッジ、
15…イエローインクカートリッジ、16…ブラックインクカートリッジ、
30…駆動ユニット、40…プラテンローラ、50…制御ユニット、52…CPU、
55…G/A、55a…シアンカウンタ部、55b…マゼンタカウンタ部、
55c…イエローカウンタ部。




 

 


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