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発明の名称 記録装置および記録装置制御プログラム
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−15168(P2007−15168A)
公開日 平成19年1月25日(2007.1.25)
出願番号 特願2005−197369(P2005−197369)
出願日 平成17年7月6日(2005.7.6)
代理人 【識別番号】100103045
【弁理士】
【氏名又は名称】兼子 直久
発明者 羽飼 直記
要約 課題
受取人に応じて適切な印刷モードで印刷を行うことができる記録装置および記録装置制御プログラムを提供する。

解決手段
印刷を行う面が宛名面である場合は(S2:Yes)、受取人の氏名に付されている敬称が「様」または「先生」か否かを判断する。上述の通り、アドレス帳24bには、受取人の氏名に、目上の人には、敬称として「様」または「先生」が付されて記憶され、友人や目下の人には、「殿」などが付されて記憶されている。
特許請求の範囲
【請求項1】
アドレス記憶手段に記憶された複数の受取人の氏名および住所を印刷する印刷画質または印刷速度を決定する印刷モードを設定し、その設定された印刷モードで氏名および住所を記録媒体に印刷する記録装置を制御する記録装置制御プログラムにおいて、
前記アドレス記憶手段に記憶された受取人に応じて前記記録装置によりその受取人の氏名および住所を印刷する印刷モードを設定する印刷モード設定ステップを備えていることを特徴とする記録装置制御プログラム。
【請求項2】
前記アドレス記憶手段は、受取人の氏名に敬称を付して記憶するものであり、
前記印刷モード設定ステップは、前記アドレス記憶手段に記憶されている氏名に付された敬称に基づいて印刷モードを設定するものであることを特徴とする請求項1記載の記録装置制御プログラム。
【請求項3】
前記アドレス記憶手段は、受取人の氏名および住所を複数の組に分類して記憶するものであり、
前記印刷モード設定ステップは、前記アドレス記憶手段に記憶されている受取人の氏名および住所が分類されている組に基づいて印刷モードを設定するものであることを特徴とする請求項1記載の記録装置制御プログラム。
【請求項4】
前記アドレス記憶手段に記憶される受取人の氏名および住所が分類されている組に基づいて氏名に付する敬称を設定する敬称設定ステップを備えていることを特徴とする請求項3記載の記録装置制御プログラム。
【請求項5】
前記アドレス記憶手段は、受取人に対応して印刷画質または印刷速度のいずれを重視して印刷を行うかを示すフラグを記憶するものであり、
前記印刷モード設定ステップは、前記アドレス記憶手段に記憶されているフラグに基づいて印刷モードを設定するものであることを特徴とする請求項1記載の記録装置制御プログラム。
【請求項6】
前記アドレス記憶手段に受取人に対応して記憶されているフラグに基づいてその受取人の氏名に付する敬称を設定する敬称設定ステップを備えていることを特徴とする請求項5記載の記録装置制御プログラム。
【請求項7】
前記記録装置により印刷される記録媒体の種類を設定する記録媒体種類設定ステップを備え、
前記印刷モード設定ステップは、前記記録媒体種類設定ステップにより設定された記録媒体の種類と、その記録媒体に印刷される受取人とに応じて印刷モードを設定するものであることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の記録装置制御プログラム。
【請求項8】
前記記録装置は、黒色および複数の黒色以外の色のインクを吐出することにより印刷を行うインクジェット方式により印刷を行う記録装置であることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の記録装置制御プログラム。
【請求項9】
前記印刷モード設定ステップにより、印刷速度に比べ印刷画質を重視して印刷を行う印刷モードが設定された場合は、印刷速度を重視して印刷を行う印刷モードの解像度より高い解像度で、かつ黒色のインクのみにより印刷を行い、印刷画質に比べ印刷速度を重視して印刷を行う印刷モードが設定された場合は、前記印刷画質を重視して印刷を行う印刷モードの解像度より低い解像度で、かつ黒色のインクとその他の色のインクとにより印刷を行うように前記記録装置を制御する記録装置制御ステップを備えていることを特徴とする請求項8に記載の記録装置制御プログラム。
【請求項10】
複数の受取人の氏名および住所を記憶するアドレス記憶手段と、そのアドレス記憶手段に記憶された氏名と住所とを印刷する印刷画質または印刷速度を決定する印刷モードを設定し、その設定された印刷モードで氏名および住所を記録媒体に印刷する印刷手段とを備えた記録装置において、
前記アドレス記憶手段に記憶された受取人に応じて前記記録装置によりその受取人の氏名および住所を印刷する印刷モードを設定する印刷モード設定手段を備えていることを特徴とする記録装置。
【請求項11】
前記アドレス記憶手段は、受取人の氏名に敬称を付して記憶するものであり、
前記印刷モード設定手段は、前記アドレス記憶手段に記憶されている氏名に付された敬称に基づいて印刷モードを設定するものであることを特徴とする請求項10記載の記録装置。
【請求項12】
前記アドレス記憶手段は、受取人の氏名および住所を複数の組に分類して記憶するものであり、
前記印刷モード設定手段は、前記アドレス記憶手段に記憶されている受取人の氏名および住所が分類されている組に基づいて印刷モードを設定するものであることを特徴とする請求項10記載の記録装置。
【請求項13】
前記アドレス記憶手段に記憶されている受取人の氏名および住所が分類されている組に基づいて氏名に付する敬称を設定する敬称設定手段を備えていることを特徴とする請求項12記載の記録装置。
【請求項14】
前記アドレス記憶手段は、受取人に対応して印刷画質または印刷速度のいずれを重視して印刷を行うかのフラグを記憶するものであり、
前記印刷モード設定手段は、前記アドレス記憶手段に記憶されているフラグに基づいて印刷モードを設定するものであることを特徴とする請求項8記載の記録装置。
【請求項15】
前記アドレス記憶手段に受取人に対応して記憶されているフラグに基づいてその受取人の氏名に付する敬称を設定する敬称設定手段を備えていることを特徴とする請求項14記載の記録装置。
【請求項16】
前記記録装置により印刷される記録媒体の種類を設定する記録媒体種類設定手段を備え、
前記印刷モード設定手段は、前記記録媒体種類設定手段により設定された記録媒体の種類と、その記録媒体に印刷される受取人とに応じて印刷モードを設定するものであることを特徴とする請求項10から15のいずれかに記載の記録装置。
【請求項17】
前記記録装置は、黒色および複数の黒色以外の色のインクを吐出するインクジェット方式により印刷を行う記録装置であることを特徴とする請求項10から16のいずれかに記載の記録装置。
【請求項18】
前記印刷モード設定手段により印刷速度に比べ印刷画質を重視して印刷を行う印刷モードが設定された場合は、印刷速度を重視して印刷を行う印刷モードの解像度より高い解像度で、かつ黒色のインクのみにより印刷を行い、印刷画質に比べ印刷速度を重視して印刷を行う印刷モードが設定された場合は、前記印刷画質を重視して印刷を行う印刷モードの解像度より低い解像度で、かつ黒色のインクとその他の色のインクとにより印刷を行うように前記記録装置を制御する記録装置制御手段を備えていることを特徴とする請求項17記載の記録装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、宛名などの印刷を行う記録装置および記録装置制御プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
インクジェットプリンタなどの記録装置により印刷を行う場合に、普通紙や光沢紙などの記録媒体の種類に応じて、その記録媒体に最適な記録モードを選択して印刷を行う記録装置が知られている(特許文献1)。
【特許文献1】特開2003−266661号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の記録装置では、記録媒体の種類が設定されると受取人がいかなる人であっても一律に印刷が行われるため、高画質のモードが選択された場合には、高画質で印刷が行われるが、時間がかかり、高速モードが選択された場合には、高速で印刷が行われ、時間は短縮されるが、画質が良好ではないという問題点があった。すなわち受取人が目上の人であっても、友人などのように同等あるいは目上ではない人(例えば、後輩など)であっても、同じ印刷モードで印刷が行われていた。
【0004】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、受取人に応じて適切な印刷モードで印刷を行うことができる記録装置および記録装置制御プログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この目的を達成するために、本発明の請求項1記載の記録装置制御プログラムは、アドレス記憶手段に記憶された複数の受取人の氏名および住所を印刷する印刷画質または印刷速度を決定する印刷モードを設定し、その設定された印刷モードで氏名および住所を記録媒体に印刷する記録装置を制御するものであって、前記アドレス記憶手段に記憶された受取人の氏名に応じて前記記録装置によりその受取人の氏名および住所を印刷する印刷モードを設定する印刷モード設定ステップを備えている。
【0006】
請求項2記載の記録装置制御プログラムは、請求項1記載の記録装置制御プログラムにおいて、前記アドレス記憶手段は、受取人の氏名に敬称を付して記憶するものであり、前記印刷モード設定ステップは、前記アドレス記憶手段に記憶されている氏名に付された敬称に基づいて印刷モードを設定するものである。
【0007】
請求項3記載の記録装置制御プログラムは、請求項1記載の記録装置制御プログラムにおいて、前記アドレス記憶手段は、受取人の氏名および住所を複数の組に分類して記憶するものであり、前記印刷モード設定ステップは、前記アドレス記憶手段に記憶されている受取人の氏名および住所が分類されている組に基づいて印刷モードを設定するものである。
【0008】
請求項4記載の記録装置制御プログラムは、請求項3記載の記録装置制御プログラムにおいて、前記アドレス記憶手段に記憶される受取人の氏名および住所が分類されている組に基づいて氏名に付する敬称を設定する敬称設定ステップを備えている。
【0009】
請求項5記載の記録装置制御プログラムは、請求項1記載の記録装置制御プログラムにおいて、前記アドレス記憶手段は、受取人に対応して印刷画質または印刷速度のいずれを重視して印刷を行うかを示すフラグを記憶するものであり、前記印刷モード設定ステップは、前記アドレス記憶手段に記憶されているフラグに基づいて印刷モードを設定するものである。
【0010】
請求項6の記録装置制御プログラムは、請求項5記載の記録装置制御プログラムにおいて、前記アドレス記憶手段に受取人に対応して記憶されているフラグに基づいてその受取人の氏名に付する敬称を設定する敬称設定ステップを備えている。
【0011】
請求項7記載の記録装置制御プログラムは、請求項1から6のいずれかに記載の記録装置制御プログラムにおいて、前記記録装置により印刷される記録媒体の種類を設定する記録媒体種類設定ステップを備え、前記印刷モード設定ステップは、前記記録媒体種類設定ステップにより設定された記録媒体の種類と、その記録媒体に印刷される受取人とに応じて印刷モードを設定するものである。
【0012】
請求項8記載の記録装置制御プログラムは、請求項1から7のいずれかに記載の記録装置制御プログラムにおいて、黒色および複数の黒色以外の色のインクを吐出することにより印刷を行うインクジェット方式により印刷を行う記録装置である。
【0013】
請求項9記載の記録装置制御プログラムは、請求項8記載の記録装置制御プログラムにおいて、前記印刷モード設定ステップにより印刷速度に比べ印刷画質を重視して印刷を行う印刷モードが設定された場合は、印刷速度を重視して印刷を行う印刷モードの解像度より高い解像度で、かつ黒色のインクのみにより印刷を行い、印刷画質に比べ印刷速度を重視して印刷を行う印刷モードが設定された場合は、前記印刷画質を重視して印刷を行う印刷モードの解像度より低い解像度で、かつ黒色のインクとその他の色のインクとにより印刷を行うように前記記録装置を制御する記録装置制御ステップを備えている。
【0014】
請求項10記載の記録装置は、複数の受取人の氏名および住所を記憶するアドレス記憶手段と、そのアドレス記憶手段に記憶された氏名と住所とを印刷する印刷画質または印刷速度を決定する印刷モードを設定し、その設定された印刷モードで氏名および住所を記録媒体に印刷する印刷手段とを備えたものであって、前記アドレス記憶手段に記憶された受取人の氏名に応じて前記記録装置によりその受取人の氏名および住所を印刷する印刷モードを設定する印刷モード設定手段を備えている。
【0015】
請求項11記載の記録装置は、請求項10記載の記録装置において、前記アドレス記憶手段は、受取人の氏名に敬称を付して記憶するものであり、前記印刷モード設定手段は、前記アドレス記憶手段に記憶されている氏名に付された敬称に基づいて印刷モードを設定するものである。
【0016】
請求項12記載の記録装置は、請求項10記載の記録装置において、前記アドレス記憶手段は、受取人の氏名および住所を複数の組に分類して記憶するものであり、前記印刷モード設定手段は、前記アドレス記憶手段に記憶されている受取人の氏名および住所が分類されている組に基づいて印刷モードを設定するものである。
【0017】
請求項13記載の記録装置は、請求項12記載の記録装置において、前記アドレス記憶手段に記憶されている受取人の氏名および住所が分類されている組に基づいて氏名に付する敬称を設定する敬称設定手段を備えている。
【0018】
請求項14記載の記録装置は、請求項10記載の記録装置において、前記アドレス記憶手段は、受取人に対応して印刷画質または印刷速度のいずれを重視して印刷を行うかのフラグを記憶するものであり、前記印刷モード設定手段は、前記アドレス記憶手段に記憶されているフラグに基づいて印刷モードを設定するものである。
【0019】
請求項15記載の記録装置は、請求項14記載の記録装置において、前記アドレス記憶手段に受取人に対応して記憶されているフラグに基づいてその受取人の氏名に付する敬称を設定する敬称設定手段を備えている。
【0020】
請求項16記載の記録装置は、請求項10から15のいずれかに記載の記録装置において、前記記録装置により印刷される記録媒体の種類を設定する記録媒体種類設定手段を備え、前記印刷モード設定手段は、前記記録媒体種類設定手段により設定された記録媒体の種類と、その記録媒体に印刷される受取人とに応じて印刷モードを設定するものである。
【0021】
請求項17記載の記録装置は、請求項10から16のいずれかに記載の記録装置において、前記記録装置は、黒色および複数の黒色以外の色のインクを吐出するインクジェット方式により印刷を行う記録装置であることを特徴とする請求項10から16のいずれかに記載の記録装置。
【0022】
請求項18記載の記録装置は、請求項17記載の記録装置において、前記印刷モード設定手段により印刷速度に比べ印刷画質を重視して印刷を行う印刷モードが設定された場合は、印刷速度を重視して印刷を行う印刷モードの解像度より高い解像度で、かつ黒色のインクのみにより印刷を行い、印刷画質に比べ印刷速度を重視して印刷を行う印刷モードが設定された場合は、前記印刷画質を重視して印刷を行う印刷モードの解像度より低い解像度で、かつ黒色のインクとその他の色のインクとにより印刷を行うように前記記録装置を制御する記録装置制御手段を備えている。
【発明の効果】
【0023】
請求項1記載の記録装置制御プログラムおよび請求項10記載の記録装置によれば、アドレス記憶手段に記憶された受取人に応じて記録装置によりその受取人の氏名および住所を印刷する印刷モードを設定する印刷モード設定ステップまたは印刷モード設定手段を備えている。よって、受取人が恩師や親などの目上の人、あるいは友人や後輩などの目上ではないの人かを判断し、受取人に応じて印刷画質を優先するか印刷速度を優先するかを決定する印刷モードを設定することができるので、受取人に応じて適切な印刷モードを設定することができるという効果がある。特に、年賀状などのように多数の受取人に送付する葉書などに印刷を行う場合には、すべての葉書を高画質で印刷すると時間が多くかかるのに対し、本発明によれば時間を短縮することができる。また、すべての葉書を高速度で印刷を行うと、時間は短縮されるが画質が落ちるのに対し、本発明によれば、必要な受取人には、高画質の印刷を行うことができる。
【0024】
請求項2記載の記録装置制御プログラムおよび請求項11記載の記録装置によれば、請求項1記載の記録装置制御プログラムおよび請求項10記載の記録装置の奏する効果に加え、アドレス記憶手段は、受取人の氏名に敬称を付して記憶するものであり、印刷モード設定ステップまたは印刷モード設定手段は、アドレス記憶手段に記憶されている氏名に付された敬称に基づいて印刷モードを設定するものであるので、敬称が「様」や「先生」である場合には、印刷モードを高画質とし、敬称が「殿」や「御中」などである場合は、印刷モードを高速度とするなど、受取人に応じた印刷モードを設定することができるという効果がある。
【0025】
請求項3記載の記録装置制御プログラムおよび請求項12記載の記録装置によれば、請求項1記載の記録装置制御プログラムおよび請求項10記載の記録装置の奏する効果に加え、アドレス記憶手段は、受取人の氏名および住所を複数の組に分類して記憶するものであり、印刷モード設定ステップまたは印刷モード設定手段は、アドレス記憶手段に記憶されている受取人の氏名および住所が分類されている組に基づいて印刷モードを設定するものである。よって、受取人が、目上の人や友人などに分類されてアドレス記憶手段に記憶されているだけで、受取人に応じて高画質または高速度などの受取人に応じた印刷モードを設定することができるという効果がある。
【0026】
請求項4記載の記録装置制御プログラムおよび請求項13記載の記録装置によれば、請求項3記載の記録装置制御プログラムおよび請求項12記載の記録装置の奏する効果に加え、アドレス記憶手段に記憶される受取人の氏名および住所が分類されている組に基づいて氏名に付する敬称を設定する敬称設定ステップまたは敬称設定手段を備えているので、受取人が、目上の人や友人などに分類されてアドレス記憶手段に記憶されているだけで、受取人に応じて高画質または高速度などの受取人に応じた印刷モードが設定されるとともに受取人の氏名に適切な敬称が付されるという効果がある。
【0027】
請求項5記載の記録装置制御プログラムおよび請求項14記載の記録装置によれば、請求項1記載の記録装置制御プログラムおよび請求項10記載の記録装置の奏する効果に加え、アドレス記憶手段は、受取人に対応して印刷画質または印刷速度のいずれを重視して印刷を行うかを示すフラグを記憶するものであり、印刷モード設定ステップまたは印刷モード設定手段は、アドレス記憶手段に記憶されているフラグに基づいて印刷モードを設定するものであるので、アドレス記憶手段い記憶されている各受取人について目上の人や友人などに応じてフラグが記憶されているだけで、受取人に応じて高画質または高速度などの受取人に応じた印刷モードが設定されるという効果がある。
【0028】
請求項6記載の記録装置制御プログラムおよび請求項15記載の記録装置によれば、請求項5記載の記録装置制御プログラムおよび請求項14記載の記録装置の奏する効果に加え、アドレス記憶手段に受取人に対応して記憶されているフラグに基づいてその受取人の氏名に付する敬称を設定する敬称設定ステップまたは敬称設定手段を備えているので、受取人に対応して目上の人や友人などに応じてフラグがアドレス記憶手段に記憶されているだけで、受取人に応じて高画質または高速度などの受取人に応じた印刷モードが設定されるとともに受取人の氏名に適切な敬称が付されるという効果がある。
【0029】
請求項7記載の記録装置制御プログラムおよび請求項16記載の記録装置によれば、請求項1から6のいずれかに記載の記録装置制御プログラムおよび請求項10から15のいずれかに記載の記録装置の奏する効果に加え、記録装置により印刷される記録媒体の種類を設定する記録媒体種類設定ステップまたは記録媒体種類設定手段を備え、印刷モード設定ステップまたは印刷モード設定手段は、記録媒体種類設定ステップまたは記録媒体種類設定手段により設定された記録媒体の種類と、その記録媒体に印刷される受取人とに応じて印刷モードを設定するものである。よって、受取人の氏名および住所は、印刷が行われる記録媒体の種類と受取人とに応じて適切な印刷モードで印刷されるという効果がある。
【0030】
請求項8記載の記録装置制御プログラムおよび請求項17記載の記録装置によれば、請求項1から7のいずれかに記載の記録装置制御プログラムおよび請求項10から16のいずれかに記載の記録装置の奏する効果に加え、記録装置は、黒色および複数の黒色以外の色のインクを吐出するインクジェット方式により印刷を行う記録装置であるので、印刷モードを画質に比べ速度を重視するように設定した場合は、印刷モードを速度に比べ画質を重視するように設定した場合に比べ、印刷時間を顕著に短縮することができるという効果がある。
【0031】
請求項9記載の記録装置制御プログラムおよび請求項18記載の記録装置によれば、請求項8記載の記録装置制御プログラムおよび請求項17記載の記録装置の奏する効果に加え、印刷モード設定ステップまたは印刷モード設定手段により印刷速度に比べ印刷画質を重視して印刷を行う印刷モードが設定された場合は、印刷速度を重視して印刷を行う印刷モードの解像度より高い解像度で、かつ黒色のインクのみにより印刷を行い、印刷画質に比べ印刷速度を重視して印刷を行う印刷モードが設定された場合は、前記印刷画質を重視して印刷を行う印刷モードの解像度より低い解像度で、かつ黒色のインクとその他の色のインクとにより印刷を行うように記録装置を制御する記録装置制御ステップまたは記録装置制御手段を備えているので、画質を重視する場合には高画質で印刷を行い、速度を重視する場合には、高速で印刷を行うので印刷時間を短縮することができるという効果がある。
【0032】
更に、黒インクが顔料インクで、CMYなどのその他のインクが染料インクで構成されるプリンタにおいては、高解像度で時間をかけて印刷する場合は、黒インクのみの印刷で高画質の印刷を行うことができるが、低解像度で高速印刷を行う場合は、顔料インクは定着するのに時間を要するために問題が生じる。そのため、高速印刷の際は、顔料インクと染料インクとを合成することによりインクが定着する時間を短縮して問題なく印刷を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、プリンタ1とそのプリンタ1に接続されるパーソナルコンピュータ20(以下PC20と称す)との電気的構成を示すブロック図である。このプリンタ1は、PC20から入力する画像情報またはプリンタ1に備えられている外部メディアスロット6に装着される外部メディア40に記録された画像情報を印刷情報に変換し印刷することができるように構成されている。
【0034】
プリンタ1は、CPU2と、RAM3と、ROM4と、USBインターフェース5と、USB接続端子7と、外部メディアスロット6と、操作パネル30と、印刷部8とを備え、これらはバス9を介して相互に接続されている。
【0035】
CPU2は、ROM4に記憶された各種プログラムを実行するマイクロプロセッサであり、RAM3は、CPU2が各種プログラムを実行する際、変数などを一時記憶するワークエリアを有するメモリである。ROM4は、CPU2により実行される各種プログラムや、そのプログラムを実行する際に参照する定数やテーブルを記憶する読み出し専用のメモリである。
【0036】
ROM4には、制御プログラムである色変換プログラム4aや印刷制御プログラム4b等が記憶されている。色変換プログラム4aは、外部メディアスロット6に装着されたメディアから入力されるカラー画像情報をプリンタ1により印刷を行う印刷情報に変換するプログラムである。入力されるカラー画像情報は、RGBなどの値により構成され、これらの値をプリンタ1において最適な状態で印刷を行うことができるように変換する。例えば、印刷に使用するインクや印刷される印刷用紙の種類や印刷の解像度などに適合するように、ルックアップテーブルなどを用いて印刷情報であるCMYKの値に変換するものである。
【0037】
印刷制御プログラム4bは、色変換プログラム4aにより変換された印刷を行うための印刷情報に応じて、印刷部8の印字ヘッドを搭載するキャリッジや印刷用紙を駆動する駆動装置等を制御するものである。PC20から入力された印刷情報により印刷を行う場合は、印刷制御プログラム4bにより参照されるパラメータが、PC20より送信される。
【0038】
USBインターフェース5は、USB端子7に接続されたUSBケーブルを通してPC20と通信を行うもので、ここでは、PC20から印刷を行うための印刷情報(CMYK)を入力する。
【0039】
外部メディアスロット6は、デジタルカメラなどで撮影された画像情報(イメージデータ)を記憶する外部メディア40を着脱自在に装着することができ、装着された外部メディア40から直接画像情報(RGB)を入力する。
【0040】
印刷部8は、図示しないキャリッジや印字ヘッドやC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の各色のインクタンク等を備えている。C,M,Yのインクは、染料インクが用いられ、Kのインクは、顔料インクが用いられる。顔料インクにより印刷された黒色は、C,M,Yを合成して印刷された黒色に比べ、光沢があり高品質であるが、顔料インクは、染料インクに比べ定着するまでに時間を要する。
【0041】
キャリッジは、印刷を行う印刷用紙の上を移動し、印字ヘッドは、そのキャリッジに搭載されてシート材の所定の位置に各インクタンクから供給されるインクを吐出するものである。操作パネル30は、プリンタ1の各種設定をユーザが行うことができるものであり、図2を参照して後述する。
【0042】
PC20は、CPU21と、ROM22と、RAM23と、ハードディスク24(HDD)と、USBインターフェース25と、表示器27等により構成されている。CPU21は、ROM22やハードディスク24に記憶された各種プログラムを実行するマイクロプロセッサであり、RAM23は、CPU21が各種プログラムを実行する際、ハードディスク24に記憶されたプログラムを記憶したり、変数などを一時記憶するワークエリアを有するメモリである。
【0043】
ハードディスク24は、不揮発性の大記憶容量を有するメモリであり、プリンタドライバ24aやアドレス帳24bや葉書作成プログラム24cなどが記憶される。
【0044】
プリンタドライバ24aは、プリンタ1に付属されるCD−ROMなどにより供給されるプログラムであり、PC20において、RGBにより構成される画像データをCMYKにより構成される印刷データに変換するなどの印刷データを作成したり、プリンタ1を適切に制御するデータを作成するものである。プリンタドライバ24aは、PC20に備えられた図示しないCD−ROMドライブに装着されたCD−ROMなどからハードディスク24にインストールされる。
【0045】
アドレス帳24bは、葉書作成プログラム24cなどにより作成された多数の受取人の氏名と住所とを記憶するものである。受取人が、目上の人である場合には、氏名に「様」または「先生」を付して記憶し、受取り人が友人などの対等の地位または目上ではない人の場合には、「殿」または「御中」などを付して記憶している。
【0046】
葉書作成プログラム24cは、年賀状や暑中見舞いなどの葉書に印刷を行う印刷データを作成したり、葉書の宛名面に印刷される宛名や住所を入力したり編集することができるいわゆるアプリケーションプログラムである。
【0047】
USBインターフェース25は、USB端子26に接続されるUSBケーブルを通して外部機器と通信を行うインターフェースで、デジタルカメラが撮影した画像情報を入力したり、プリンタ1に印刷を行うための印刷情報を出力したり、プリンタ1のスキャナ機能により取り込まれ画像情報を受信することができる。
【0048】
表示器27は、液晶などにより構成され、CPU21によりプログラムが実行されるとユーザにより種々の値などが設定される設定画面や、設定された値などに基づいて形成された画像などが表示されるものである。
【0049】
図2(a)は、プリンタ1の操作パネルの部分の平面図であり、図2(b)は、その正面図である。このプリンタ1は、ファックス、コピー、スキャンなどを行うことができる複合機であり、スイッチ33により、これらの機能が選択される。PC20から画像情報を受信した場合は、いずれの機能が選択されていても印刷を実行するように構成されている。
【0050】
各機能における各種設定は、設定スイッチ31を操作することにより行われ、ダイヤルボタン部32は、ファックスを送信する場合に相手のファックス番号を入力する際などに使用される。表示部34は、液晶により構成され、設定状態を表示したり、この液晶に表示される機能の中からカーソルを移動することなどにより選択することができる。
【0051】
カーソルキー35は、表示部34に表示されたカーソルを移動したり、表示された機能の中から選択を行う際に使用されるものである。
【0052】
ストップボタン37は、各種機能を実行している場合に、停止を指示するもので、スタートボタン38は、ファックスやコピーを行う場合に、その機能の実行の開始を指示するボタンである。フラットベッド39は、コピー、ファックス、スキャンを行う際に、資料の画像を読み込むために資料を配置する面である。
【0053】
プリンタ1の正面には、印刷を終了した印刷用紙を排出する排出トレイ50と、各種外部メディアを装着する外部メディアスロットが形成されている。この図では、コンパクトフラッシュ(登録商標)用のスロット41、メモリスティック(登録商標)用のスロット42、スマートメディア(登録商標)用のスロット43が備えられている。
【0054】
次に、図3を参照して、プリンタドライバ24aがPC20により実行される場合に表示器27に表示される印刷設定画面28について説明する。なお、PC20において葉書の宛名面に印刷する受取人および差出人の氏名、住所、郵便番号や、宛名面の裏面に印刷を行う図柄や通信文がすでに作成されて、RAM23に記憶されているものとする。
【0055】
印刷設定画面28には、印刷を行う記録媒体である印刷用紙を選択設定する用紙種類設定ボックス28aと、印刷用紙のサイズを選択設定する用紙サイズ設定ボックス28bと、印刷面のレイアウトを設定すレイアウト設定ボックス28cと、印刷を行う部数を設定する部数設定ボックス28dなどが表示される。
【0056】
用紙種類選択ボックス28aは、選択された用紙種類を表示する表示エリアと、そのエリアの右端に下方に向いた三角形が描かれたアイコンとを有し、このアイコンにマウスを操作してカーソル合わせ、クリックすると図3に示すようにプルダウンメニューが表示される。つぎに表示されたプルダウンメニューのいずれかの項目にカーソルを移動すると、そのカーソルにより示される項目が選択される。
【0057】
この実施形態では、印刷用紙の種類として、普通紙、光沢紙、インクジェット紙、普通葉書、インクジェット葉書および光沢紙葉書の中から選択することができる。これらの用紙種類が選択されると、プリンター1は、選択された用紙種類に最適な状態で印刷を行うように、印刷モードを設定する。ただし、用紙種類として、普通葉書、インクジェット葉書、光沢紙葉書のいずれかを選択し、宛名面に印刷を行う場合には、受取人により、高画質で印刷を行うか、高速度で行うかの印刷モードが自動的に設定される。すなわち、受取人の氏名には、「様」または「殿」などの敬称が付されており、「様」などが付された受取人は、目上の人などであるので、高画質モードで印刷を行い、それ以外の受取人は、多少画質は、劣るが高速で印刷を行う高速モードで印刷を行うように設定する。
【0058】
用紙サイズ設定ボックス28bも同様に、選択された用紙のサイズを表示するエリアと、選択を行うためのプルダウンメニューの表示を指示するアイコンとを有し、用紙のサイズとしては、葉書、B5,A4,B4,A3などのなかから選択することができる。
【0059】
レイアウト設定ボックス28cも同様に、1枚の用紙に、1ページを記録する場合や、
1枚の用紙に2ページを印刷する場合などを選択設定することができる。
【0060】
印刷部数設定ボックスは、設定された部数を数値で表示するエリアからなり、そのエリアの右側に、数値を増加させるための上向きの三角形を表示したインクリメントアイコンと、数値を減少させるための下向きの三角形を表示したデクリメントアイコンを備え、これらのアイコンにカーソルを移動してマウスを操作することにより、印刷部数を設定することができる。
【0061】
つぎに図4を参照して、葉書の宛名面に印刷を行う場合の、印刷モードが設定される印刷モード設定処理について説明する。図4は、CPU21により実行されるプリンタドライバ24aの処理を示すフローチャートである。この処理は、ユーザによりいずれの印刷用紙に印刷されるかが設定された後、処理されるものである。
【0062】
まず、設定された印刷用紙が葉書であるか否かを判断する(S1)。この判断は、上述のように、ユーザが選択した印刷用紙の種類により判断するものである。印刷用紙が葉書である場合は(S1:Yes)、印刷を行う面が宛名面であるか否かを判断する(S2)。この判断は、図3に示すようにユーザにより宛名面の印刷が選択されたか否かを判断するものであるが、印刷内容が、アドレス帳24bに記憶された受取人の住所および氏名などであるか否かにより判断するようにしてもよい。
【0063】
印刷を行う面が宛名面である場合は(S2:Yes)、受取人の氏名に付されている敬称が「様」または「先生」か否かを判断する。上述の通り、アドレス帳24bには、受取人の氏名に、目上の人(例えば、恩師や親など)には、敬称として「様」または「先生」が付されて記憶され、目上ではない人(例えば、友人や後輩など)には、「殿」などが付されて記憶されている。
【0064】
氏名に付されている敬称が「様」または「先生」である場合は(S3:Yes)、印刷モードを「濃いモード」に設定する(S4)。一方、S3の判断処理において、受取人の氏名に付された敬称が「様」または「先生」ではない場合は(S3:No)、印刷モードを「インク定着モード」に設定し(S5)、この処理を終了する。また、S1の判断処理において、印刷用紙が葉書ではないと判断した場合(S1:No)およびS2の判断処理において、印刷を行う面が宛名面ではないと判断した場合は(S2:No)、この印刷モード設定処理を終了する。
【0065】
つぎに図5を参照して色変換処理について説明する。この処理は、図4に示す印刷モード設定処理が行われた後、実行されるものである。まず、入力された画像データがCMYKであるか否かを判断する(S11)。入力された画像データがCMKYである場合には(S11:Yes)、このプリンタ1に適合するようなCMYKの値に変換する(S12)。一方、入力された画像データがRGBである場合には、RGBをCMYKに変換する(S13)。これらの変換は、ルックアップテーブル(図示なし)を参照することなどにより行われる。
【0066】
つぎに、印刷モードが「濃いモード」に設定されているか否かを判断する(S14)。「濃いモード」あるいは「インク定着モード」は、葉書の宛名面の場合は、図4に示す印刷モード設定処理において設定され、葉書の宛名面以外の場合は、図3に示すように、印刷用紙の種類の選択と同時に選択されるものである。
【0067】
「濃いモード」が設定されている場合は、濃いモード用の墨分配処理を行う。この墨分配処理は、黒(K)の色を黒のインクのみで表示するのか、他の色のインク(C,M,Y)と混合して表示するのかを決める処理である。インクジェットプリンタでは、黒を高品質で印刷するために黒のインクは、顔料を用い、他のシアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y)のインクは、染料を用いる。黒の顔料は、光沢が良く、高品質な印刷を行うことができる反面、定着するまでに時間がかかり高速に印刷することができない。一方、C,M,Yと黒とを混合して黒を印刷すると、若干品質は落ちるが、インクの定着が速くなり印刷速度を高く設定することができる。
【0068】
「濃いモード」が選択された場合は、濃いモード用の墨分配処理を行う(S15)。墨分配処理は、入力されたKの値に基づいて、C,M,Yの各値へ分配する処理であり、濃いモードの場合は、図6(a)に示すように、入力された黒(K)の値(C,M,Y、Kは、それぞれ0から255までの値をとる)に応じて、Kの値を変換するが、C,M,Yの値へは分配しない。図6は、(a)が、濃いモード、(b)が、インク定着モードにおける墨分配を設定するテーブルをグラフで示すものであり、横軸をKの入力値とし、縦軸を、C,M,Y,Kの値の出力値として示している。黒三角の折れ線が、Kの値の出力値を示し、×印の折れ線が、C,M,Yの出力値を示している。
【0069】
濃いモードにおいては、Kの入力値に対し、Kの値だけが出力され、C,M,Yは、出力されないことを示している。
【0070】
墨分配処理を終了すると次に、解像度を1200bpiに設定する(S16)。解像度を1200bpiに設定すると、解像度は高くなるが、印刷速度は遅くなる。したがって、印刷される黒色は、顔料であるKのインクのみによって表示されるが、印刷速度が遅いので、各ドットが定着する時間を有し、にじみなどの不具合が発生せずに、高品質な印刷を行うことができる。
【0071】
S14の判断処理で、印刷モードが「濃いモード」ではないと設定されている場合は(S14:No)、印刷モードが「インク定着モード」に設定されているか否かを判断する(S21)。インク定着モードに設定されている場合は(S21:Yes)、インク定着モード用の墨分配処理を行う。このインク定着モード用墨分配処理は、図6(b)に示すテーブルを参照して行われる。図6(b)に示すように、Kの入力値に対し、Kが小さい値に変換されるとともに、C,M,Yの値が所定値に設定される。したがって、印刷される黒色は、顔料であるKのインクと染料であるC,M,Yのインクとのによって表示される。よって、黒色をKのみで印刷する場合に比べ定着するのが速く、印刷速度を高く設定することができる。
【0072】
この実施例では、解像度を600bpiに設定し(S23)、濃いモードに比べ印刷速度を高く(解像度を低く)設定している。
【0073】
S21の判断処理において、インク定着モードではないと判断した場合は(S21:No)、通常の墨分配処理を行い(S24)、解像度を通常の値に設定する(S25)。
【0074】
この通常の墨分配処理および通常の解像度は、ユーザにより選択された印刷用紙の種類や、印刷モードなどにより設定されるものである。S16、S23、S25において解像度が設定されると、次に公知であるキャリブレーション処理(S31)と、インク総量規制処理を行い、この色変換処理を終了する。
【0075】
以上、実施形態に基づいて説明したように、アドレス帳に記憶された受取人の氏名に「様」「殿」などの敬称が付され、その敬称により宛名を印刷する場合の印刷モードを高画質モードとするか、高速モードとするかを設定するものである。よって、受取人の氏名に敬称が付されていれば、受取人が目上の人であれば、高画質で印刷が行われ、受取人が友人や目上ではない人の場合には、高速で印刷を行うことができる。
【0076】
なお、請求項1記載の印刷モード設定ステップおよび請求項10記載の印刷モード設定手段は、図4に記載のフローチャートのS4、S5の処理が該当し、請求項9記載の記録装置制御ステップおよび請求項18記載の記録装置制御手段は、図に記載のフローチャートのS15、S16、S22,S23の処理が該当する。
【0077】
以上実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものでなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
【0078】
例えば、上記の実施形態では、アドレス帳に記憶された受取人の氏名に付された「様」や「殿」などの敬称により、印刷モードを設定するものとしたが、受取人に応じて印刷速度より印刷画質を優先して印刷を行うか、印刷画質より印刷速度を優先するかを示すフラグを記憶し、そのフラグにより印刷モードを設定するようにしてもよい。
【0079】
その場合に、アドレス帳に記憶された氏名に敬称が付されていなければ、フラグに応じて「様」または「殿」などの敬称を付すようにしてもよい。または、受取人を目上の人や友人などの複数のグループに分けてグループ毎にフォルダなどに記憶し、各フォルダ毎に、印刷速度より印刷画質を優先して印刷を行うか、印刷画質より印刷速度を優先するか設定し、その設定により印刷モードを設定するようにしてもよい。
【0080】
その場合に、アドレス帳に記憶された氏名に敬称が付されていなければ、グループに応じて「様」または「殿」などの敬称を付すようにしてもよい。
【0081】
また、上記実施形態では、印刷モード設定処理および色変換処理は、PC20にインストールされたプリンタドライバ24aにより実行されるものとしたが、これらの処理を行うプログラムをプリンタ1に備え、プリンタ1で実行するようにしてもよい。この場合に、アドレス帳24bは、外部メディア40により供給されるようにしてもよい。
【0082】
また、上記実施形態では、受取人の種類を2つに分類し、設定される印刷モードは、濃いモードとインク定着モードの2種類としたが、さらに受取人の種類をより多い分類とし、印刷モードの種類を多くしてもよい。
【0083】
また、上記実施形態では、濃いモード、インク定着モード、それぞれで設定される解像度を固定としたが、印刷用紙の種類に応じて、最適な解像度に設定するようにしてもよい。また、墨分配を行うテーブルも、印刷用紙に応じて最適なテーブルを参照するようにしてもよい。
【0084】
また、上記実施形態では、葉書の宛名面に印刷する受取人の氏名、住所などを印刷する場合について説明したが、受取人に応じて、受取人の郵便番号や、差出人の住所、氏名、郵便番号などを印刷する印刷モードを設定するようにしてもよい。また、宛名面または、その裏面に、通信文や画像を印刷する場合においても、受取人に応じて印刷モードを設定するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0085】
【図1】本発明の実施例におけるプリンタおよびパーソナルコンピュータの電気的構成を示すブロック図である。
【図2】(a)は、プリンタの外観のパネル部分を示す平面図、(b)は正面図である。
【図3】印刷用紙の種類を選択する選択画面を示す図である。
【図4】葉書の宛名面を印刷する場合の印刷モードを設定する印刷モード設定処理を示すフローチャートである。
【図5】色変換処理を示すフローチャートである。
【図6】色変換処理において参照される墨分配テーブルを示すグラフであり、(a)は、濃いモードにおいて参照され、(b)は、インク定着モードにおいて参照されるものである。
【符号の説明】
【0086】
1 プリンタ(記録装置)
4 ROM
4e ルックアップテーブル
5 USBインターフェース
6 外部メディアスロット
20 パーソナルコンピュータ
21 CPU
24 ハードディスク
24a プリンタドライバ
24b アドレス帳(アドレス記憶手段)





 

 


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