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発明の名称 記録装置および記録装置制御プログラム
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−15158(P2007−15158A)
公開日 平成19年1月25日(2007.1.25)
出願番号 特願2005−197260(P2005−197260)
出願日 平成17年7月6日(2005.7.6)
代理人 【識別番号】100103045
【弁理士】
【氏名又は名称】兼子 直久
発明者 羽飼 直記
要約 課題
宛名面の印刷において受取人と差出人とに応じて適切な印字ドットで印刷を行うことにより良好な画質で印刷を行うことができる記録装置および記録装置制御プログラムを提供する。

解決手段
ハーフトーン処理により設定された値が、1,2,3のいずれかであるか否かを判断する(S12)。ハーフトーン処理により設定された値が、1,2,3のいずれかである場合は(S12:Yes)、Xの値が34%より小さいか否かを判断する(S13)。上述の通り、葉書の短辺の長さは、100mmであり、左端の長辺から34mmの間に記載される文字は、差出人のものであると判断するものである。Xの値が34%より小さい場合は(S13:Yes)、差出人に関する文字であるとして、最小ドット(1)を出力し、Xの値が34%より小さくない場合は(S13:No)、受取人に関する文字であるとして、最大ドット(3)を出力する。
特許請求の範囲
【請求項1】
印字ドットのレベルを設定することによって印字濃度を決定し記録媒体に印刷する記録装置を制御する記録装置制御プログラムにおいて、
差出人記憶手段に記憶されている差出人の住所および氏名および郵便番号を印刷する場合の印字ドットのレベルを、受取人記憶手段に記憶されている受取人の住所および氏名および郵便番号を印刷する場合の印字ドットのレベルより小さく設定する印字ドット設定ステップを備えていることを特徴とする記録装置制御プログラム。
【請求項2】
前記記録装置により印刷が行われる記録用紙の印刷部位を検出し印刷部位が受取人を印刷する部位であるか差出人を印刷する部位であるかを判定する判定ステップを備え、
前記印字ドット設定ステップは、前記判定ステップにより検出された印刷部位に応じて印字ドットのレベルを設定するものであることを特徴とする請求項1記載の記録装置制御プログラム。
【請求項3】
前記印字ドット設定ステップは、受取人または差出人が受取人記憶手段または差出人記憶手段のいずれに記憶されているかを判定することにより、印字ドットのレベルを設定するものであることを特徴とする請求項1記載の記録装置制御プログラム。
【請求項4】
前記印字ドット設定ステップは、画像のハーフトーン処理を行うハーフトーン処理ステップを備え、そのハーフトーン処理ステップにより、差出人の住所および氏名および郵便番号を表す画像において設定される複数の印字ドットのレベルを、最小のレベルに設定するものであることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の記録装置制御プログラム。
【請求項5】
前記印字ドット設定ステップは、画像のハーフトーン処理を行うハーフトーン処理ステップを備え、そのハーフトーン処理ステップにより、受取人の住所および氏名および郵便番号を表す画像において設定される複数の印字ドットのレベルを、最大のレベルに設定するものであることを特徴とする請求項4記載の記録装置制御プログラム。
【請求項6】
前記印字ドット設定ステップは、画像のハーフトーン処理を行うハーフトーン処理ステップと、そのハーフトーン処理ステップにより差出人の住所および氏名および郵便番号を表す画像において設定される印字ドットのレベルが最小のレベルに設定されるように差出人の住所および氏名および郵便番号を示す画像情報を変換する変換処理ステップとを備え、その変換処理ステップにより変換された画像情報をハーフトーン処理ステップによりハーフトーン処理を行うものであることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の記録装置制御プログラム。
【請求項7】
前記印字ドット設定ステップは、画像のハーフトーン処理を行うハーフトーン処理ステップと、そのハーフトーン処理ステップにより受取人の住所および氏名および郵便番号を表す画像において設定される印字ドットのレベルが最大のレベルに設定されるように受取人の住所および氏名および郵便番号を示す画像情報を変換する変換処理ステップとを備え、その変換処理ステップにより変換された画像情報をハーフトーン処理ステップによりハーフトーン処理を行うものであることを特徴とする請求項6記載の記録装置制御プログラム。。
【請求項8】
印字ドットのレベルを設定することによって印字濃度を決定し記録媒体に印刷する記録装置において、
差出人の住所および氏名および郵便番号を記憶する差出人記憶手段と、
受取人の住所および氏名および郵便番号を記憶する受取人記憶手段と、
前記差出人記憶手段に記憶されている差出人の住所および氏名および郵便番号を印刷する場合の印字ドットのレベルを、前記受取人記憶手段に記憶されている受取人の住所および氏名および郵便番号を印刷する場合の印字ドットのレベルより小さく設定する印字ドット設定手段とを備えていることを特徴とする記録装置。
【請求項9】
印刷が行われる記録用紙の印刷部位を検出し印刷部位が受取人を印刷する部位であるか差出人を印刷する部位であるかを判定する判定手段を備え、
前記印字ドット設定手段は、前記判定手段により検出された印刷部位に応じて印字ドットのレベルを設定するものであることを特徴とする請求項8記載の記録装置。
【請求項10】
前記印字ドット設定手段は、受取人または差出人が、受取人記憶手段または差出人記憶手段のいずれに記憶されているかを判定することにより、印字ドットのレベルを設定するものであることを特徴とする請求項8記載の記録装置。
【請求項11】
前記印字ドット設定手段は、画像のハーフトーン処理を行うハーフトーン処理手段を備え、そのハーフトーン処理手段により差出人の住所および氏名および郵便番号を表す画像において設定される複数の印字ドットのレベルを、最小のレベルに設定するものであることを特徴とする請求項8から10のいずれかに記載の記録装置。
【請求項12】
前記印字ドット設定手段は、画像のハーフトーン処理を行うハーフトーン処理手段を備え、そのハーフトーン処理手段により受取人の住所および氏名および郵便番号を表す画像において設定される複数の印字ドットのレベルを、最大のレベルに設定するものであることを特徴とする請求項11記載の記録装置。
【請求項13】
前記印字ドット設定手段は、画像のハーフトーン処理を行うハーフトーン処理手段と、そのハーフトーン処理手段により差出人の住所および氏名および郵便番号を表す画像において設定される印字ドットのレベルが最小のレベルに設定されるように差出人の住所および氏名および郵便番号を示す画像情報を変換する変換処理手段とを備え、その変換処理手段により変換された画像情報を前記ハーフトーン処理手段によりハーフトーン処理を行うものであることを特徴とする請求項8から10のいずれかに記載の記録装置。
【請求項14】
前記印字ドット設定手段は、画像のハーフトーン処理を行うハーフトーン処理手段と、そのハーフトーン処理手段により受取人の住所および氏名および郵便番号を表す画像において設定される印字ドットのレベルが最大のレベルに設定されるように差出人の住所および氏名および郵便番号を示す画像情報を変換する変換処理手段とを備え、その変換処理手段により変換された画像情報を前記ハーフトーン処理手段によりハーフトーン処理を行うものであることを特徴とする請求項13記載の記録装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、宛名などの印刷を行う記録装置および記録装置制御プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
インクジェットプリンタなどの記録装置により印刷を行う場合に、一つの画素を形成するために吐出されるインク滴の数を画像濃度に応じて変えることにより画素の大きさを変えて階調記録を行い、高画質で印刷を行う記録装置が知られている(特許文献1)。
【0003】
また、入力画像データと出力画像データとの誤差を周辺の画素の画像データに拡散し、いわゆるハーフトーン処理を行う記録装置が知られている(特許文献2)。
【0004】
図7は、従来、パーソナルコンピュータにインストールされたプリンタドライバにより行われている画像処理の概要を示すフローチャートである。まず、RGB(レッド、グリーン、ブルーの光の3原色)値により形成されている画像情報をその画像情報が記憶されているハードディスクなどから読み出し(S1)、そのRGB値を印刷に用いられる情報であるCMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)値へルックアップテーブルなどを参照して変換する(S2)。入力値であるRGBおよび出力値であるCMYKの各値は、1バイトで表され、10進数で0から255の値をとる。
【0005】
この変換は、ICCプロファイルを用いるものであって、つぎに墨分配が行われる。この墨分配は、図8に示すグラフを参照して行われる。図8に示すグラフは、横軸をブラックインクの量であるKの値を入力とし、縦軸をC,M,Y,Kの各値を出力として示すものである。
【0006】
このグラフから分かるように、ICCプロファイルにより変換された画像情報は、K(黒)の入力値が小さい範囲(0から160)では、Kの値が0に変換され、C,M,Yの各値に分配される。Kの入力値が160以上の範囲では、Kの値が大きくなるに従って、Kの値が急激に増加し、C,M,Yの各値へ分配される値が減少している。これは、ICCプロファイル変換では、明るい色においてKの割合が大きく変換され、この状態で印刷を行うと黒が目立ってざらついた感じになり、これを補正するために行われる処理である。
【0007】
このようにして変換されたCMYK値に対して、次にハーフトーン処理が行われる。ハーフトーン処理は、印刷が行われる最小単位であるピクセル毎にCMYK値から印字ドットのレベルを、大ドット、中ドット、小ドット、あるいは、インクを吐出しないなどに設定し、印字濃度を調整するものである。この処理は、印字ドットのレベルが一定であることによる疑似輪郭の発生を防止するもので、誤差拡散処理やディザ処理と呼ばれる方法が知られている。特許文献2は、その一例を示すものである。以上のようにしてCMYK値による印刷情報が形成され、プリンタに出力される(S4)。
【0008】
図9は、ハーフトーン処理により設定される印字ドットのレベルを例示するもので、印字ドットの大きさを変える場合や、ピクセル当たりの印字ドットの数を変える場合などがある。図9(a)は、印字ドットのレベルに応じて印字ドットの大きさを変える場合を示すものであり、印字ドットのレベルが小ドット、中ドット、大ドットの3種類である場合に、小ドット、中ドット、大ドットの順で印字ドットの大きさが大きくなるように設定される。
【0009】
一方、図9(b)は、ピクセル当たりの印字ドットの数を変える場合を示すものであって、小ドットの場合には、小ドットを1つ、中ドットでは、小ドットを2つ隣接し、大ドットでは、小ドットを3つ隣接して印字を行うものである。
【特許文献1】特開平6−297717号公報
【特許文献2】特許第2733314号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、従来の記録装置では、葉書などの宛名面の印刷において、記録媒体の種類などが設定されると受取人や差出人が一律に印刷される。ところが一般に差出人の住所および氏名および郵便番号は、受取人の住所および氏名および郵便番号に比べて小さい文字で印刷が行われるため、にじみが発生した場合に、受取人より小さい文字で印刷される差出人の印刷文字ににじみが目立ちやすい。また、受取人の住所および氏名および郵便番号は、差出人の住所および氏名および郵便番号より大きい文字で印刷されるため、バンディングや定着不良が発生した場合は、受取人の印刷文字の画質が良好ではないという問題点があった。なお、このにじみやバンディングや定着不良は、排他的に発生するのではなく、同時に発生することが多い現象である。
【0011】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、受取人と差出人とに応じて適切な印字ドットで印刷を行うことにより良好な画質で印刷を行うことができる記録装置および記録装置制御プログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0012】
この目的を達成するために、本発明の請求項1記載の記録装置制御プログラムは、印字ドットのレベルを設定することによって印字濃度を決定し記録媒体に印刷する記録装置を制御するものであって、差出人記憶手段に記憶されている差出人の住所および氏名および郵便番号を印刷する場合の印字ドットのレベルを、受取人記憶手段に記憶されている受取人の住所および氏名および郵便番号を印刷する場合の印字ドットのレベルより小さく設定する印字ドット設定ステップを備えている。
【0013】
請求項2記載の記録装置制御プログラムは、請求項1記載の記録装置制御プログラムにおいて、前記記録装置により印刷が行われる記録用紙の印刷部位を検出し印刷部位が受取人を印刷する部位であるか差出人を印刷する部位であるかを判定する判定ステップを備え、前記印字ドット設定ステップは、前記判定ステップにより検出された印刷部位に応じて印字ドットのレベルを設定するものである。
【0014】
請求項3記載の記録装置制御プログラムは、請求項1記載の記録装置制御プログラムにおいて、前記印字ドット設定ステップは、受取人または差出人が受取人記憶手段または差出人記憶手段のいずれに記憶されているかを判定することにより、印字ドットのレベルを設定するものである。
【0015】
請求項4記載の記録装置制御プログラムは、請求項1から3のいずれかに記載の記録装置制御プログラムにおいて、前記印字ドット設定ステップは、画像のハーフトーン処理を行うハーフトーン処理ステップを備え、そのハーフトーン処理ステップにより、差出人の住所および氏名および郵便番号を表す画像において設定される複数の印字ドットのレベルを、最小のレベルに設定するものである。
【0016】
請求項5記載の記録装置制御プログラムは、請求項4記載の記録装置制御プログラムにおいて、前記印字ドット設定ステップは、画像のハーフトーン処理を行うハーフトーン処理ステップを備え、そのハーフトーン処理ステップにより、受取人の住所および氏名および郵便番号を表す画像において設定される複数の印字ドットのレベルを、最大のレベルに設定するものである。
【0017】
請求項6記載の記録装置制御プログラムは、請求項1から3のいずれかに記載の記録装置制御プログラムにおいて、前記印字ドット設定ステップは、画像のハーフトーン処理を行うハーフトーン処理ステップと、そのハーフトーン処理ステップにより差出人の住所および氏名および郵便番号を表す画像において設定される印字ドットのレベルが最小のレベルに設定されるように差出人の住所および氏名および郵便番号を示す画像情報を変換する変換処理ステップとを備え、その変換処理ステップにより変換された画像情報をハーフトーン処理ステップによりハーフトーン処理を行うものである。
【0018】
請求項7記載の記録装置制御プログラムは、請求項6記載の記録装置制御プログラムにおいて、前記印字ドット設定ステップは、画像のハーフトーン処理を行うハーフトーン処理ステップと、そのハーフトーン処理ステップにより受取人の住所および氏名および郵便番号を表す画像において設定される印字ドットのレベルが最大のレベルに設定されるように受取人の住所および氏名および郵便番号を示す画像情報を変換する変換処理ステップとを備え、その変換処理ステップにより変換された画像情報をハーフトーン処理ステップによりハーフトーン処理を行うものである。
【0019】
請求項8記載の記録装置は、印字ドットのレベルを設定することによって印字濃度を決定し記録媒体に印刷するものであって、差出人の住所および氏名および郵便番号を記憶する差出人記憶手段と、受取人の住所および氏名および郵便番号を記憶する受取人記憶手段と、前記差出人記憶手段に記憶されている差出人の住所および氏名および郵便番号を印刷する場合の印字ドットのレベルを、前記受取人記憶手段に記憶されている受取人の住所および氏名および郵便番号を印刷する場合の印字ドットのレベルより小さく設定する印字ドット設定手段とを備えている。
【0020】
請求項9記載の記録装置は、請求項8記載の記録装置において、印刷が行われる記録用紙の印刷部位を検出し印刷部位が受取人を印刷する部位であるか差出人を印刷する部位であるかを判定する判定手を備え、前記印字ドット設定手段は、前記判定手段により検出された印刷部位に応じて印字ドットのレベルを設定するものである。
【0021】
請求項10記載の記録装置は、請求項8記載の記録装置において、前記印字ドット設定手段は、受取人または差出人が、受取人記憶手段または差出人記憶手段のいずれに記憶されているかを判定することにより、印字ドットのレベルを設定するものである。
ことを特徴とする請求項8記載の記録装置。
【0022】
請求項11記載の記録装置は、請求項8から10のいずれかに記載の記録装置において、前記印字ドット設定手段は、画像のハーフトーン処理を行うハーフトーン処理手段を備え、そのハーフトーン処理手段により差出人の住所および氏名および郵便番号を表す画像において設定される複数の印字ドットのレベルを、最小のレベルに設定するものである。
【0023】
請求項12記載の記録装置は、請求項11記載の記録装置において、前記印字ドット設定手段は、画像のハーフトーン処理を行うハーフトーン処理手段を備え、そのハーフトーン処理手段により受取人の住所および氏名および郵便番号を表す画像において設定される複数の印字ドットのレベルを、最大のレベルに設定するものである。
【0024】
請求項13記載の記録装置は、請求項8から10のいずれかに記載の記録装置において、前記印字ドット設定手段は、画像のハーフトーン処理を行うハーフトーン処理手段と、そのハーフトーン処理手段により差出人の住所および氏名および郵便番号を表す画像において設定される印字ドットのレベルが最小のレベルに設定されるように差出人の住所および氏名および郵便番号を示す画像情報を変換する変換処理手段とを備え、その変換処理手段により変換された画像情報を前記ハーフトーン処理手段によりハーフトーン処理を行うものである。
【0025】
請求項14記載の記録装置は、請求項13記載の記録装置において、前記印字ドット設定手段は、画像のハーフトーン処理を行うハーフトーン処理手段と、そのハーフトーン処理手段により受取人の住所および氏名および郵便番号を表す画像において設定される印字ドットのレベルが最大のレベルに設定されるように差出人の住所および氏名および郵便番号を示す画像情報を変換する変換処理手段とを備え、その変換処理手段により変換された画像情報を前記ハーフトーン処理手段によりハーフトーン処理を行うものである。
【発明の効果】
【0026】
請求項1記載の記録装置制御プログラムおよび請求項8記載の記録装置によれば、差出人記憶手段に記憶されている差出人の住所および氏名および郵便番号を印刷する場合の印字ドットのレベルを、受取人記憶手段に記憶されている受取人の住所および氏名および郵便番号を印刷する場合の印字ドットのレベルより小さく設定する印字ドット設定ステップまたは印字ドット設定手段を備えているので、差出人と受取人に応じて最適な印字ドットのレベルを設定でき、差出人および受取人を良好な画質で印刷できるという効果がある。
【0027】
従来、差出人の住所および氏名および郵便番号は、受取人の住所および氏名および郵便番号に比べて小さい文字で印刷が行われるため、にじみが発生した場合に、受取人より小さい文字で印刷される差出人の印刷文字ににじみが目立ちやすく、受取人の住所および氏名および郵便番号は、差出人の住所および氏名および郵便番号より大きい文字で印刷されるため、バンディングや定着不良が発生した場合は、受取人の印刷文字の画質が良好ではない。このにじみやバンディングや定着不良は、排他的に発生するのではなく、同時に発生することが多く、本発明によれば、これら相反する問題点を同時に解決することができる。
【0028】
請求項2記載の記録装置制御プログラムおよび請求項9記載の記録装置によれば、請求項1記載の記録装置制御プログラムおよび請求項8記載の記録装置の奏する効果に加え、記録装置により印刷が行われる記録用紙の印刷部位を検出し印刷部位が受取人を印刷する部位であるか差出人を印刷する部位であるかを判定する判定ステップを備え、印字ドット設定ステップは、判定ステップにより検出された印刷部位に応じて印字ドットのレベルを設定するものであるので、年賀状などを作成するアプリケーションプログラムにより作成された葉書の画像データから、受取人と差出人とを判別したり、これらの文字の大きさなどを判別することなく、印刷部位だけを検出することにより印字ドットのレベルを設定することができるという効果がある。
【0029】
請求項3記載の記録装置制御プログラムおよび請求項10記載の記録装置によれば、請求項1記載の記録装置制御プログラムおよび請求項8記載の記録装置の奏する効果に加え、印字ドット設定ステップまたは印字ドット設定手段は、受取人または差出人が受取人記憶手段または差出人記憶手段のいずれに記憶されているかを判定することにより、印字ドットのレベルを設定するものであるので、葉書の画像データを作成する際に、受取人や差出人の文字の大きさなどを判別することなく、記憶されている記憶場所を判別することにより印字ドットのレベルを設定することができるという効果がある。
【0030】
請求項4記載の記録装置制御プログラムおよび請求項11記載の記録装置によれば、請求項1から3のいずれかに記載の記録装置制御プログラムおよび請求項8から10のいずれかに記載の記録装置の奏する効果に加え、印字ドット設定ステップは、画像のハーフトーン処理を行うハーフトーン処理ステップを備え、そのハーフトーン処理ステップにより、差出人の住所および氏名および郵便番号を表す画像において設定される複数の印字ドットのレベルを、最小のレベルに設定するものであるので、従来より行われているハーフトーン処理の出力を利用して、簡単な構成で印字ドットを設定することができるとともに、差出人は、記録装置が出力する複数のレベルの印字ドットのうちの最小のレベルの印字ドットで印刷が行われ、通常小さい文字で印刷され、にじみ易い差出人の住所および氏名および郵便番号が、鮮明に印刷されるという効果がある。
【0031】
請求項5記載の記録装置制御プログラムおよび請求項12記載の記録装置によれば、請求項4記載の記録装置制御プログラムおよび請求項11記載の記録装置の奏する効果に加え、印字ドット設定ステップは、画像のハーフトーン処理を行うハーフトーン処理ステップを備え、そのハーフトーン処理ステップにより、受取人の住所および氏名および郵便番号を表す画像において設定される複数の印字ドットのレベルを、最大のレベルに設定するものであるので、受取人は、記録装置が出力する複数のレベルのうちの最大のレベルで印刷が行われ、通常大きい文字で印刷されバンディングや定着不良が発生しやすい受取人の住所および氏名および郵便番号が鮮明に印刷されるという効果がある。
【0032】
請求項6記載の記録装置制御プログラムおよび請求項13記載の記録装置によれば、請求項1から3のいずれかに記載の記録装置制御プログラムおよび請求項8から10のいずれかに記載の記録装置の奏する効果に加え、印字ドット設定ステップは、画像のハーフトーン処理を行うハーフトーン処理ステップと、そのハーフトーン処理ステップにより差出人の住所および氏名および郵便番号を表す画像において設定される印字ドットのレベルが最小のレベルに設定されるように差出人の住所および氏名および郵便番号を示す画像情報を変換する変換処理ステップとを備え、その変換処理ステップにより変換された画像情報をハーフトーン処理ステップによりハーフトーン処理を行うものであるので、従来より行われているハーフトーン処理により印字ドットのレベルが設定されることを利用して、簡単な処理により印字ドットのレベルを設定することができるとともに、差出人は、記録装置が出力する複数の印字ドットのレベルうちの最小のレベルの印字ドットで印刷が行われ、通常小さい文字で印刷され、にじみ易い差出人の住所および氏名および郵便番号が鮮明に印刷されるという効果がある。
【0033】
請求項7記載の記録装置制御プログラムおよび請求項14記載の記録装置によれば、請求項6記載の記録装置制御プログラムおよび請求項13記載の記録装置の奏する効果に加え、印字ドット設定ステップは、画像のハーフトーン処理を行うハーフトーン処理ステップと、そのハーフトーン処理ステップにより受取人の住所および氏名および郵便番号を表す画像において設定される印字ドットのレベルが最大のレベルに設定されるように受取人の住所および氏名および郵便番号を示す画像情報を変換する変換処理ステップとを備え、その変換処理により変換された画像情報をハーフトーン処理ステップによりハーフトーン処理を行うものであるので、受取人は、記録装置が出力する複数の印字ドットのレベルのうちの最大のレベルの印字ドットで印刷が行われ、通常大きい文字で印刷されバンディングや定着不良が発生しやすい受取人の住所および氏名および郵便番号が鮮明に印刷されるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
以下、本発明の第1の実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、プリンタ1とそのプリンタ1に接続されるパーソナルコンピュータ20(以下PC20と称す)との電気的構成を示すブロック図である。このプリンタ1は、PC20から入力する画像情報またはプリンタ1に備えられている外部メディアスロット6に装着される外部メディア40に記録された画像情報を印刷情報に変換し印刷することができるように構成されている。
【0035】
プリンタ1は、CPU2と、RAM3と、ROM4と、USBインターフェース5と、USB接続端子7と、外部メディアスロット6と、操作パネル30と、印刷部8とを備え、これらはバス9を介して相互に接続されている。
【0036】
CPU2は、ROM4に記憶された各種プログラムを実行するマイクロプロセッサであり、RAM3は、CPU2が各種プログラムを実行する際、変数などを一時記憶するワークエリアを有するメモリである。ROM4は、CPU2により実行される各種プログラムや、そのプログラムを実行する際に参照する定数やテーブルを記憶する読み出し専用のメモリである。
【0037】
ROM4には、制御プログラムである色変換プログラム4aや印刷制御プログラム4b等が記憶されている。色変換プログラム4aは、外部メディアスロット6に装着されたメディアから入力されるカラー画像情報をプリンタ1により印刷を行う印刷情報に変換するプログラムである。入力されるカラー画像情報は、RGBなどの値により構成され、これらの値をプリンタ1において最適な状態で印刷を行うことができるように、印刷に使用するインクや印刷される印刷用紙の種類や印刷の解像度などに適合するように、ルックアップテーブルなどを用いて印刷情報であるCMYKの値に変換するものである。
【0038】
印刷制御プログラム4bは、色変換プログラム4aにより変換された印刷を行うための印刷情報に応じて、印刷部8の印字ヘッドを搭載するキャリッジや印刷用紙を駆動する駆動装置等を制御するものである。PC20から入力された印刷情報により印刷を行う場合は、印刷制御プログラム4bにより参照されるパラメータが、PC20より送信される。
【0039】
USBインターフェース5は、USB端子7に接続されたUSBケーブルを通してPC20と通信を行うもので、ここでは、PC20から印刷を行うための印刷情報(CMYK)を入力する。
【0040】
外部メディアスロット6は、デジタルカメラなどで撮影された画像情報(イメージデータ)を記憶する外部メディア40を着脱自在に装着することができ、装着された外部メディア40から直接画像情報(RGB)を入力する。
【0041】
印刷部8は、図示しないキャリッジや印字ヘッドやC、M、Y、Kの各色のインクタンク等を備えている。C,M,Yのインクは、染料インクが用いられ、Kのインクは、顔料インクが用いられる。キャリッジは、印刷を行う印刷用紙の上を移動し、印字ヘッドは、そのキャリッジに搭載されて印刷用紙の所定の位置に各インクタンクから供給されるインクを吐出するものである。操作パネル30は、プリンタ1の各種設定をユーザが行うことができるものであり、図2を参照して後述する。
【0042】
PC20は、CPU21と、ROM22と、RAM23と、ハードディスク24(HDD)と、USBインターフェース25と、表示器27等により構成されている。CPU21は、ROM22やハードディスク24に記憶された各種プログラムを実行するマイクロプロセッサであり、RAM23は、CPU21が各種プログラムを実行する際、ハードディスク24に記憶されたプログラムを記憶したり、変数などを一時記憶するワークエリアを有するメモリである。
【0043】
ハードディスク24は、不揮発性の大記憶容量を有するメモリであり、プリンタドライバ24aや葉書作成プログラム24bや受取人メモリ24cや差出人メモリ24dなどが記憶される。
【0044】
プリンタドライバ24aは、プリンタ1に付属されるCD−ROMなどにより供給されるプログラムであり、PC20において、RGBにより構成される画像データをCMYKにより構成される印刷データに変換するなどの印刷データを作成したり、プリンタ1を適切に制御するデータを作成するものである。プリンタドライバ24aは、PC20に備えられた図示しないCD−ROMドライブに装着されたCD−ROMなどからハードディスク24にインストールされる。
【0045】
葉書作成プログラム24dは、年賀状や暑中見舞いなどの葉書45(図4参照)に印刷を行う印刷データを作成したり、葉書45の宛名面に印刷される宛名や住所を入力したり編集することができるいわゆるアプリケーションプログラムである。
【0046】
受取人メモリ24cは、葉書45などの宛名欄に記載される複数の受取人の住所、氏名、郵便番号などを記憶するものである。差出人メモリ24は、同様に葉書45などの差出人欄に記載される差出人の住所、氏名、郵便番号などを記憶するものである。
【0047】
USBインターフェース25は、USB端子26に接続されるUSBケーブルを通して外部機器と通信を行うインターフェースで、デジタルカメラが撮影した画像情報を入力したり、プリンタ1に印刷を行うための印刷情報を出力したり、プリンタ1のスキャナ機能により取り込まれ画像情報を受信することができる。
【0048】
表示器27は、液晶などにより構成され、CPU21によりプログラムが実行されるとユーザにより種々の値などが設定される設定画面や、設定された値などに基づいて形成された画像などが表示されるものである。
【0049】
図2(a)は、プリンタ1の操作パネルの部分の平面図であり、図2(b)は、その正面図である。このプリンタ1は、ファックス、コピー、スキャンなどを行うことができる複合機であり、スイッチ33により、これらの機能が選択される。PC20から画像情報を受信した場合は、いずれの機能が選択されていても印刷を実行するように構成されている。
【0050】
各機能における各種設定は、設定スイッチ31を操作することにより行われ、ダイヤルボタン部32は、ファックスを送信する場合に相手のファックス番号を入力する際などに使用される。表示部34は、液晶により構成され、設定状態を表示したり、この液晶に表示される機能の中からカーソルを移動することなどにより選択することができる。
【0051】
カーソルキー35は、表示部34に表示されたカーソルを移動したり、表示された機能の中から選択を行う際に使用されるものである。
【0052】
ストップボタン37は、各種機能を実行している場合に、停止を指示するもので、スタートボタン38は、ファックスやコピーを行う場合に、その機能の実行の開始を指示するボタンである。フラットベッド39は、コピー、ファックス、スキャンを行う際に、資料の画像を読み込むために資料を配置する面である。
【0053】
プリンタ1の正面には、印刷を終了した印刷用紙を排出する排出トレイ50と、各種外部メディアを装着する外部メディアスロットが形成されている。この図では、コンパクトフラッシュ(登録商標)用のスロット41、メモリスティック(登録商標)用のスロット42、スマートメディア(登録商標)用のスロット43が備えられている。
【0054】
次に、図3を参照して、プリンタドライバ24aがPC20により実行される場合に表示器27に表示される印刷設定画面28について説明する。なお、PC20において葉書45の宛名面に印刷する受取人および差出人の氏名、住所、郵便番号や、宛名面の裏面に印刷を行う図柄や通信文がすでに作成されて、RAM23に記憶されているものとする。
【0055】
印刷設定画面28には、印刷を行う記録媒体である印刷用紙を選択設定する用紙種類設定ボックス28aと、印刷用紙のサイズを選択設定する用紙サイズ設定ボックス28bと、印刷面のレイアウトを設定すレイアウト設定ボックス28cと、印刷を行う部数を設定する部数設定ボックス28dなどが表示される。
【0056】
用紙種類選択ボックス28aは、選択された用紙種類を表示する表示エリアと、そのエリアの右端に下方に向いた三角形が描かれたアイコンとを有し、このアイコンにマウスを操作してカーソル合わせ、クリックすると図3に示すようにプルダウンメニューが表示される。つぎに表示されたプルダウンメニューのいずれかの項目にカーソルを移動すると、そのカーソルにより示される項目が選択される。
【0057】
印刷用紙の種類として、普通紙、光沢紙、インクジェット紙、普通葉書、インクジェット葉書および光沢紙葉書の中から選択することができる。これらの用紙種類が選択されると、プリンター1は、選択された用紙種類に最適な状態で印刷を行うように、印刷モードを設定する。ただし、用紙種類として、普通葉書、インクジェット葉書、光沢紙葉書のいずれかを選択し、宛名面に印刷を行う場合には、受取人の住所および氏名および郵便番号は、大ドットで、差出人の住所および氏名および郵便番号は、小ドットにより印刷を行うように設定される。
【0058】
用紙サイズ設定ボックス28bも同様に、選択された用紙のサイズを表示するエリアと、選択を行うためのプルダウンメニューの表示を指示するアイコンとを有し、用紙のサイズとしては、葉書、B5,A4,B4,A3などのなかから選択することができる。
【0059】
レイアウト設定ボックス28cも同様に、1枚の用紙に、1ページを記録する場合や、
1枚の用紙に2ページを印刷する場合などを選択設定することができる。
【0060】
印刷部数設定ボックスは、設定された部数を数値で表示するエリアからなり、そのエリアの右側に、数値を増加させるための上向きの三角形を表示したインクリメントアイコンと、数値を減少させるための下向きの三角形を表示したデクリメントアイコンを備え、これらのアイコンにカーソルを移動してマウスを操作することにより、印刷部数を設定することができる。
【0061】
つぎに図4を参照して、葉書45の宛名面について説明する。図4は、日本国内で通常用いられる葉書45の宛名面を示す平面図である。葉書45のサイズには、各種のサイズがあるが、ここでは、短辺100mm(X_size)、長辺148mm(Y_size)とする。
【0062】
葉書45を図4のように左上に切手を貼る欄45cがくるように配置すると、右上に受取人の郵便番号欄45b、左下に、差出人の郵便番号欄45aを有する。この差出人の郵便番号欄45aの右端は、葉書45の左の長辺から34mmの距離であり、この葉書45の左の長辺から34mmの間に記載される文字が差出人のものであり、この範囲以外に記載される文字は、受取人のものであるものとする。
【0063】
図5は、CPU21により実行されるプリンタドライバ24aの処理を示すフローチャートである。この処理は、ユーザにより、葉書作成プログラム24bなどを使用して葉書45の宛名面に印刷する受取人と差出人の画像情報が形成され、印刷用紙として葉書45の宛名面に印刷されることが設定された後、実行されるものである。
【0064】
この処理では、葉書45の横方向をX軸、縦方向をY軸とし、左上の角をX=0、Y=0、X軸は、右方に、Y軸は、下方にいくほど値が増える座標をとるものとする。
【0065】
まず、X,Yの値を順次設定する(S11)。そのX,Y位置に印刷されるCMYK値からハーフトーン処理を行う(S3)。このハーフトーン処理は、図7に示す従来のハーフトーン処理と同一であり、大ドット(3)、中ドット(2)、小ドット(1)、出力なし(0)のいずれかが設定される。
【0066】
次に、ハーフトーン処理により設定された値が、1,2,3のいずれかであるか否かを判断する(S12)。ハーフトーン処理により設定された値が、1,2,3のいずれかである場合は(S12:Yes)、Xの値が34%より小さいか否かを判断する(S13)。上述の通り、葉書45の短辺の長さは、100mmであり、左端の長辺から34mmの間に記載される文字は、差出人のものであると判断するものである。
【0067】
よって、Xの値が34%より小さい場合は(S13:Yes)、差出人に関する文字であるとして、最小ドット(1)を出力し、Xの値が34%より小さくない場合は(S13:No)、受取人に関する文字であるとして、最大ドット(3)を出力する。S12の判断処理で、ハーフトーン処理により設定された値が、1,2,3のいずれかでない場合は(S12:No)、0を出力する(S16)。S14,S15,S16において印字ドットの大きさを設定した場合は、X,Yすべての位置(Xの最大値であるX_sizeおよびYの最大値であるY_sizeまでの範囲)において設定が行われたか否かを判断し(S17)、まだ、設定していない位置がある場合には、S11の処理へ戻り(S17:No)、すべての位置の設定を終了した場合は(S17:Yes)、この印刷部位に応じて印字ドットを設定する処理を終了する。
【0068】
以上、第1の実施形態に基づいて説明したように、印刷を行う葉書45の部位により、受取人か差出人かの判別を行い、差出人の住所および氏名および郵便番号であれば最も小さい印字ドットで印刷を行い、受取人の住所および氏名および郵便番号であれば、最もレベルが大きい印字ドットで印刷を行う。よって、通常小さい文字で印刷される差出人の住所および氏名および郵便番号は、小さいレベルの印字ドットで印刷され、にじみのない良好な状態の印刷を行うことができるとともに、通常大きい文字で印刷される受取人の住所および氏名および郵便番号は、大きいレベルの印字ドットで印刷され、バンディングや定着不良の発生を防止することができる。
【0069】
また、印字ドットのレベルを設定する場合に、従来用いられてるハーフトーン処理において設定された印字ドットのレベルを、最小ドットまたは最大ドットに変換するだけでよいので、処理が非常に簡単である。
【0070】
次に、第2の実施形態について図6を参照して説明する。なお、上記した第1の実施形態と同一部分には、同一の符号を付してその説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
【0071】
上記、第1の実施形態では、印刷を行う葉書45の部位により、受取人に関する印刷であるか、差出人に関する印刷であるかを判断したが、第2の実施形態では、受取人の住所、氏名は、受取人メモリ24cに記憶され、差出人の住所、氏名は、差出人メモリ24dに記憶されていることから、受取人と差出人との区別を行う。
【0072】
また、第1の実施形態では、ハーフトーン処理において出力された印字ドットのレベルを変更することにより、受取人は、大きいレベルの印字ドットに設定し、差出人は、小さいレベルの印字ドットに設定したが、第2の実施形態では、ハーフトーン処理において受取人の住所および氏名および郵便番号は、大ドットに、差出人の住所および氏名および郵便番号は、小ドットに設定されるようにハーフトーン処理に入力される画像データを設定する。
【0073】
図6は、プリンタドライバ24aにより実行される処理であって、葉書作成プログラム24bにより作成された印刷用のデータは、受取人のデータと差出人のデータとに分けて入力される。受取人の住所、氏名、郵便番号は、受取人メモリ24cに記憶され、差出人の住所、氏名、郵便番号は、差出人メモリ24dに記憶されるものである。したがって、受取人の印刷データは、受取人メモリ24cに記憶されているデータに基づいて作成され、差出人の印刷データは、差出人メモリ24dに記憶されているデータに基づいて作成されたものである。
【0074】
まず、入力した印刷データが、受取人のデータであるか否かを判断する(S21)。受取人の印刷データである場合には、CMYK値を、(0,0,0,255)に設定する(S22)。すなわち、黒(K)以外の色の値を0とし、黒の値を最大値である255に設定する。黒の値が255に設定された場合は、つぎに行われるハーフトーン処理で、大ドットが設定される。
【0075】
S21の判断処理において、入力した印刷データが、受取人のデータではない、すなわち差出人のデータであると判断した場合は(S21:No)、CMYK値を、(0,0,0,90)に、設定する(S23)。すなわち、黒(K)以外の色の値を0とし、黒の値を90に設定する。黒の値が90に設定された場合は、つぎに行われるハーフトーン処理で、小ドットが設定される。
【0076】
S22およびS23の処理で、CMYK値が変換されるとつぎに、色変換処理が行われる(S24)。この色変換処理は、葉書45の宛名面の印刷以外の場合には、図8に示す墨分配のグラフなどを用いて黒の値を、黒以外の色に分配するものであるが、宛名面印刷の場合には、この分配を行わず、入力された黒の値をそのまま、黒の値とする。
【0077】
つぎに、ハーフトーン処理を行う(S3)。このハーフトーン処理は、従来のハーフトーン処理と同一であり、大ドット(3)、中ドット(2)、小ドット(1)、出力なし(0)のいずれかが設定される。
【0078】
上述の通り、受取人の印刷データは、CMYK値が(0,0,0,255)に設定されているので、大ドット(3)が出力され、差出人の印刷データは、CMYK値が(0,0,0,90)に設定されているので、小ドット(1)が設定される。
【0079】
以上第2の実施形態に基づいて説明したように、受取人の印刷データは、大ドットに、差出人の印刷データは、小ドットに、それぞれ設定されるように、通常のハーフトーン処理を行う前に、印刷データを変換しておくことにより処理することができる。よって、従来より行われているハーフトーン処理により印字ドットのレベルが設定されることを利用して、簡単な処理により印字ドットのレベルを設定することができるとともに、通常小さい文字で印刷される差出人は、記録装置が出力する複数の印字ドットのレベルのうちの最小の印字ドットで印刷が行われ、通常大きい文字で印刷される受取人は、最大の印字ドットで印刷が行われ、印刷の画質を向上させることができる。
【0080】
なお、請求項1記載の印字ドット設定ステップおよび請求項8記載の印字ドット設定手段は、図5に記載のフローチャートのS14、S15の処理および図6に記載のフローチャートの処理が該当する。また、請求項2記載の判定ステップおよび請求項9記載の判定手段は、図5に記載のフローチャートのS13の処理が該当する。また、請求項4記載のハーフトーン処理ステップおよび請求項11記載のハーフトーン処理手段は、図5に記載のフローチャートのS3の処理が該当し、請求項6記載のハーフトーン処理ステップおよび請求項13記載のハーフトーン処理手段は、図6に記載のフローチャートのS3の処理が該当する。
【0081】
以上実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものでなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
【0082】
例えば、上記の第1の実施形態では、印刷が行われる葉書45の部位に応じて、ハーフトーン処理により設定された印字ドットのレベルを、受取人の場合には、大ドットに、差出人の場合には、小ドットに変更するものとしたが、葉書45の部位に応じて、受取人および差出人の印字ドットのレベルがハーフトーン処理で設定されるように、ハーフトーン処理へ入力される画像を設定するようにしてもよい。
【0083】
また、上記第1、第2実施形態では、ハーフトーン処理および色変換処理は、PC20にインストールされたプリンタドライバ24aにより実行されるものとしたが、これらの処理を行うプログラムをプリンタ1に備え、プリンタ1で実行するようにしてもよい。この場合に、受取人や差出人の住所や氏名が、外部メディア40により供給されるようにしてもよい。
【0084】
また、上記第1、第2実施形態では、宛名面において印刷を行う受取人と差出人とによって、印字ドットのレベルを変えるものとしたが、更に文字の画数によって変えるようにしてもよい。例えば、漢字の場合には、10画以下の場合に、大ドットとし、10画より大きい場合に小ドットとしてもよい。具体的には、漢字のJISコードに対応して漢字の画数を記憶するテーブルを備え、そのテーブルを参照することにより、漢字の画数を取得し、大ドットまたは小ドットのいずれを使用するかを設定してもよい。
【0085】
また、字体によっても、印字ドットの大きさを変えるようにしてもよい。例えば、ゴシック体などは、エッジを鮮明にするために、小ドットを用いるのがよい。また、毛筆で書いたような字体の場合には、最大ドットを使用するようにしても良い。この場合は、文字のエッジをにじませて滑らかなエッジを表現することができる。
【0086】
また、インクヘッドの劣化によりバンディングが発生しはじめた場合には、大ドットを使用するようにしてもよい。具体的には、インクヘッドの使用時間を、インクカートリッジの交換回数などにより計時し、使用時間が所定時間を超えた場合は、インクヘッドが劣化したものと判断し、大ドットを使用するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0087】
【図1】本発明の実施例におけるプリンタおよびパーソナルコンピュータの電気的構成を示すブロック図である。
【図2】(a)は、プリンタの外観のパネル部分を示す平面図、(b)は正面図である。
【図3】印刷用紙の種類を選択する選択画面を示す図である。
【図4】葉書の宛名面の構成を示す平面図である。
【図5】葉書の宛名面に印刷する受取人と差出人の印字ドットの設定処理を示すフローチャートである。
【図6】第2の実施形態における受取人と差出人の印字ドットの設定処理を示すフローチャートである。
【図7】従来の技術における画像処理を示すフローチャートである。
【図8】従来の技術における墨分配処理で参照されるグラフである。
【図9】従来の技術における印字ドットのレベルを示すものであり、(a)は、ドットの大きさが異なる場合、(b)は、ピクセル当たりのドットの数が異なる場合をそれぞれ示す。
【符号の説明】
【0088】
1 プリンタ
8 印刷部
20 パーソナルコンピュータ
21 CPU
24 ハードディスク
24a プリンタドライバ
24c 受取人メモリ(受取人記憶手段)
24d 差出人メモリ(差出人記憶手段)
45 葉書




 

 


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