Warning: copy(.htaccess): failed to open stream: Permission denied in /home/jp321/public_html/header.php on line 8
刺繍枠移動装置 - ブラザー工業株式会社
米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 繊維;紙;印刷 -> ブラザー工業株式会社

発明の名称 刺繍枠移動装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−14469(P2007−14469A)
公開日 平成19年1月25日(2007.1.25)
出願番号 特願2005−197490(P2005−197490)
出願日 平成17年7月6日(2005.7.6)
代理人 【識別番号】100089004
【弁理士】
【氏名又は名称】岡村 俊雄
発明者 深尾 博昭
要約 課題
刺繍枠移動装置において、組み付けが簡単で、軽量化且つ低コスト化が実現でき、しかもキャリッジの移動精度や停止位置精度の向上が図れるようにすること。

解決手段
Y方向移動機構16をX方向に移動自在に案内支持する棒状のX方向案内軸21に、X方向駆動モータ29と、X方向駆動モータ29により回転駆動される駆動プーリ33及び従動プーリ24と、駆動プーリ33と従動プーリ24の間に掛装される第1タイミングベルト34とを含むX方向移動駆動機構20を組み付けた。
特許請求の範囲
【請求項1】
布を保持した刺繍枠が着脱可能に装着されるキャリッジを第1方向に移動させる第1移動機構と、この第1移動機構に支持され前記キャリッジを第1方向と直交する第2方向に移動させる第2移動機構を備えた刺繍枠移動装置において、
前記第1移動機構は、
前記第2移動機構を前記第1方向に移動自在に案内支持する棒状の第1方向案内部材と、
前記第1方向案内部材に組み付けられ、前記第2移動機構を前記第1方向に移動駆動する為の駆動モータを含む第1移動駆動機構と、
を備えたことを特徴とする刺繍枠移動装置。
【請求項2】
前記第1移動駆動機構は、前記駆動モータにより回転駆動される駆動プーリ及び従動プーリと、これらのプーリに掛装されたタイミングベルトとを有することを特徴とする請求項1に記載の刺繍枠移動装置。
【請求項3】
前記第2移動機構を前記第1方向案内部材と共に前記第1方向に移動自在に案内支持する案内支持部であって、前記第1方向案内部材から離隔した位置に前記第1方向案内部材の長さ方向と略平行に設けられた案内支持部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の刺繍枠移動装置。
【請求項4】
前記案内支持部は、前記第1移動機構が組み込まれる機枠に形成された凹溝から構成されたことを特徴とする請求項3に記載の刺繍枠移動装置。
【請求項5】
前記第2移動機構は、前記第1方向に所定距離離隔した1対の被支持部を有し、前記被支持部により前記第1方向案内部材に摺動自在に支持されることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の刺繍枠移動装置。
【請求項6】
前記駆動モータと前記駆動プーリは前記第1方向案内部材の一端部に直接に装備され、前記従動プーリは前記第1方向案内部材の他端部に直接に装備されたことを特徴とする請求項2に記載の刺繍枠移動装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、刺繍枠移動装置に関し、特に刺繍縫いに際して、布地を保持した刺繍枠が装着されたキャリッジを、第1移動機構とこれに直交する第2移動機構とにより移動させるようにしたものに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、家庭用ミシンのベッド部に、刺繍枠移動装置を着脱可能に装着できるようにし、通常模様に加えて、各種の刺繍縫いが可能な刺繍ミシンが実用化され、普及している。ところで、刺繍枠移動装置は、布地を保持する刺繍枠と、その刺繍枠を着脱可能なキャリッジと、そのキャリッジをミシンベッド部の幅方向(Y方向)へ移動させるY方向移動機構と、そのY方向移動機構と共にキャリッジをミシンベッド部の長さ方向(X方向)へ移動させるX方向移動機構等を備えている。
【0003】
例えば、特許文献1に記載の刺繍枠移送装置は、キャリッジをY方向へ移動自在にガイド支持するY方向フレームを備え、キャリッジをY方向へ移動可能に支持する案内軸、キャリッジを前記案内軸に沿ってY方向へ移動させるY方向電動モータ、そのY方向電動モータで駆動されるタイミングベルト、等を有するY方向移動機構がそのY方向フレームに装備されている。
【0004】
更に、前記刺繍枠移送装置は、Y方向フレームの下側に設けられ、Y方向フレームをX方向へ移動自在にガイド支持するX方向フレームを備え、Y方向フレームをX方向へ移動可能に支持する案内軸、Y方向フレームを前記案内軸に沿ってX方向へ移動させるX方向電動モータ、そのX方向電動モータで駆動されるタイミングベルト等を有するX方向駆動機構がそのX方向フレームに装備されている。
【特許文献1】特開2002−52280号公報 (第3〜4頁、図2)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、近年、大きな刺繍模様を縫製することが所望されているが、特許文献1に記載されたような刺繍枠移送装置において、大きな刺繍模様の縫製を可能にするためには、前記案内軸を夫々延長させると共に、Y方向フレームやX方向フレームを大型化させる必要がある。
【0006】
しかしながら、上記の各部品等が大型化することにより、部品コストが高くなるという問題がある。また、刺繍枠移動装置全体も大型化するため、刺繍枠移動装置の重量が増加し、ユーザが刺繍枠移動装置を手に持って移動又は運搬する場合や、ミシン本体に着脱させる着脱作業を行う場合には、非常に労力を必要とするという問題もある。
【0007】
本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたものであり、軽量化且つ低コスト化が実現でき、しかもキャリッジの移動精度や停止位置精度の向上が図れるようにすることを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に係る刺繍枠移動装置は、布地を保持した刺繍枠が着脱可能に装着されるキャリッジを第1方向に移動させる第1移動機構と、この第1移動機構に支持されキャリッジを第1方向と直交する第2方向に移動させる第2移動機構を備えるものを対象として、特に、第1移動機構は、第2移動機構を第1方向に移動自在に案内支持する棒状の第1方向案内部材と、第1方向案内部材に組み付けられ、第2移動機構を第1方向に移動駆動する為の駆動モータを含む第1移動駆動機構とを備えたものである。
【0009】
第1方向案内部材に、第2移動機構が第1方向に移動自在に案内支持されるとともに、駆動モータが組み付けられているため、その駆動モータの駆動により、第2移動機構が第1方向案内部材に支持されながら第1方向に移動される。
【0010】
請求項2に係る刺繍枠移動装置は、請求項1において、前記第1移動駆動機構は、駆動モータにより回転駆動される駆動プーリ及び従動プーリと、これらのプーリに掛装されたタイミングベルトとを有するものである。
【0011】
請求項3に係る刺繍枠移動装置は、請求項1又は2において、前記第2移動機構を第1方向案内部材と共に第1方向に移動自在に案内支持する案内支持部であって、第1方向案内部材から離隔した位置に第1方向案内部材の長さ方向と略平行に設けられた案内支持部を有するものである。
【0012】
請求項4に係る刺繍枠移動装置は、請求項3において、前記案内支持部は、第1移動機構が組み込まれる機枠に形成された凹溝から構成されたものである。
【0013】
請求項5に係る刺繍枠移動装置は、請求項1〜4の何れかにおいて、前記第2移動機構は、第1方向に所定距離離隔した1対の被支持部を有し、被支持部により第1方向案内部材に摺動自在に支持されるものである。
【0014】
請求項6に係る刺繍枠移動装置は、請求項2において、前記駆動モータと前記駆動プーリ33は第1方向案内部材の一端部に直接に装備され、従動プーリは第1方向案内部材の他端部に直接に装備されたものである。
【発明の効果】
【0015】
請求項1の発明によれば、布地を保持した刺繍枠が着脱可能に装着されるキャリッジを第1方向に移動させる第1移動機構と、この第1移動機構に支持されキャリッジを第1方向と直交する第2方向に移動させる第2移動機構を備えた刺繍枠移動装置において、第1移動機構は、第2移動機構を第1方向に移動自在に案内支持する棒状の第1方向案内部材と、第1方向案内部材に組み付けられ、第2移動機構を第1方向に移動駆動する為の駆動モータを含む第1移動駆動機構とを備えたので、第1移動機構を組付ける為のフレーム部材を設けることなく、駆動モータの駆動により第1方向案内部材を介して第2移動機構を第1方向へ円滑に移動させることができる。
【0016】
このように、第1移動機構を組付ける為のフレーム部材を設ける必要がないため、軽量且つ安価な刺繍枠移動装置の実現化が可能になる。
【0017】
請求項2の発明によれば、前記第1移動駆動機構は、駆動モータにより回転駆動される駆動プーリ及び従動プーリと、これらのプーリに掛装されたタイミングベルトとを有するので、駆動モータにより駆動される駆動プーリ及び従動プーリとタイミングベルトを介して第2移動機構を、簡単な機構で、円滑に且つ精度良く移動させることができる。その他請求項1と同様の効果を奏する。
【0018】
請求項3の発明によれば、前記第2移動機構を第1方向案内部材と共に第1方向に移動自在に案内支持する案内支持部であって、第1方向案内部材から離隔した位置に第1方向案内部材の長さ方向と略平行に設けられた案内支持部を有するので、第2移動機構は第1方向案内部材から離隔した位置に設けられた案内支持部を介して、安定した姿勢に保持され、第2移動機構を第2方向へ移動させる円滑性や移動精度を高めることができる。その他請求項1又は2と同様の効果を奏する。
【0019】
請求項4の発明によれば、前記案内支持部は、第1移動機構が組み込まれる機枠に形成された凹溝から構成されたので、第2移動機構の一部を案内支持部の凹溝に係合させることで、第2移動機構の姿勢を安定させて確実に保持することができ、しかも凹溝は機枠に形成されるので、案内支持部材等を別途設ける必要はなく安価に構成できる。その他請求項3と同様の効果を奏する。
【0020】
請求項5の発明によれば、前記第2移動機構は、第1方向に所定距離離隔した1対の被支持部を有し、被支持部により第1方向案内部材に摺動自在に支持されるので、第2移動機構の第1方向案内部材に対する摺動性や安定性を高めることができる。その他請求項1〜4の何れかと同様の効果を奏する。
【0021】
請求項6の発明によれば、前記駆動モータと前記駆動プーリは第1方向案内部材の一端部に直接に装備され、従動プーリは第1方向案内部材の他端部に直接に装備されたので、これら駆動モータや駆動プーリ、更には従動プーリをも第1方向案内部材に一体的にユニット化でき、しかも第1方向案内部材の長手方向の中間部に第2移動機構を移動可能に支持することができる。その他請求項2と同様の効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
本実施例における刺繍枠移動装置は、X方向移動機構において、X方向移動機構を組付ける為のX方向フレームを省略し、X方向案内軸に駆動モータや駆動プーリ、更には従動プーリやタイミングベルト等を一体的にユニット化して組み付ける。
【実施例】
【0023】
先ず、図1に示すように、刺繍枠移動装置10を装着することで刺繍縫いが可能な電子ミシンMについて、簡単に説明する。この電子ミシンMは、通常の家庭用の電子制御ミシンと同様のもので、ベッド部1と、ベッド部1の右端部から立設された脚柱部2と、脚柱部2の上端からミシンベッド部1に対向するように左方へ延びるアーム部3を有する。
【0024】
ベッド部1の針板1aの下側には、図示を省略するが、送り歯を上下動させる送り歯上下動機構及び前後動させる送り歯前後動機構に加えて、下糸ボビンを収容し縫針5と協働する全回転釜、糸切り機構等が設けられている。
【0025】
アーム部3には、ミシンモータ(図示略)で回転駆動される左右方向に延びるミシン主軸(図示略)と、このミシン主軸を作業者により手動操作で回転させるハンドプーリ6と、下端に縫針5を装着した針棒4を上下動させる針棒駆動機構と、針棒4を布送り方向と直交する方向に揺動させる針棒揺動機構(図示略)と、天秤を針棒4の上下動に調時して上下動させる天秤駆動機構(図示略)等が設けられている。アーム部3の前面側には、縫製作業の起動と停止を指令する起動停止スイッチ7等が設けられている。
【0026】
脚柱部2の前面には、大型でカラーの液晶ディスプレイ8が設けられ、このディスプレイ8には、実用模様や刺繍模様等の種々の縫目模様、縫製作業に必要な各種の機能を実行させる機能名、更には各種のメッセージ等が表示される。
【0027】
ところで、刺繍縫いに際しては、布地を装着した刺繍枠13(図2参照)をX方向(左右方向)とY方向(前後方向)に夫々移動させる刺繍枠移動装置10がベッド部1の左端側部分に着脱可能に装着される。
【0028】
刺繍枠移動装置10がベッド部1の左側に装着されると、通常縫いモードに代えて刺繍縫いモードが設定され、刺繍枠移動装置10に設けられたX方向駆動モータ29とY方向駆動モータ45とがコネクタ12を介して、電子ミシンM側の制御装置に電気的に接続され、制御装置によりこれら両駆動モータ29,45が夫々独立して駆動制御され、刺繍枠13がX方向とY方向に夫々独立に駆動される。
【0029】
次に、刺繍枠移動装置10の構成について説明する。
図1〜図6に示すように、刺繍枠移動装置10は、下側ユニットフレーム11Aと上側ユニットフレーム11Bとからなるユニットフレーム11によりユニット化され、刺繍枠13と、その刺繍枠13を着脱可能に支持するキャリッジ14と、そのキャリッジ14をX方向に移動させるX方向移動機構15と、このX方向移動機構15に支持されキャリッジ14をY方向に移動させるY方向移動機構16等を有する。
【0030】
ここで、X方向移動機構15(これが第1移動機構に相当する)はユニットフレーム11の内部に装備されるが、Y方向移動機構16(これが第2移動機構に相当する)は、X方向移動機構15が組み込まれたユニットフレーム11の上側に前後方向向きに配設された可動フレーム17の内部に装備される。
【0031】
図2に示すように、刺繍枠13は、布地を挟持して展張保持する外枠13aと内枠13bとを有し、外枠13aには、キャリッジ14に連結される連結部13cと、外枠13aと内枠13bとで挟持した布地を展張保持させるために外枠13aを締付ける締付け機構13dとが設けられている。
【0032】
次に、X方向移動機構15について説明する。
X方向移動機構15は、棒状のX方向案内軸21(これが第1方向案内部材に相当する)と、このX方向案内軸21に組み付けられたX方向駆動モータ29と駆動ギア30と大径ギヤ32と1対のプーリ24,33と第1タイミングベルト34等を有するX方向移動駆動機構20とから構成されている。
【0033】
X方向案内軸21は、所定長さを有する円柱状に形成され、下側ユニットフレームにおいて左右方向向きに且つ水平状に配設され、その左端部において、図8に示すように、下側ユニットフレーム11Aに一体形成された取付け部11aにビス22で固着されるとともに、その右端部において、図9に示すように、下側ユニットフレーム11Aに一体形成された取付け部11bにビス23で固着されている。
【0034】
X方向案内軸21の左端部には、図7,図10に示すように、張力調整機能を有する第1プーリ軸23が装着され、その第1プーリ軸23に合成樹脂製の従動プーリ24が回転可能に枢着されている。第1プーリ軸23は、X方向案内軸21に着脱可能に固定される固定軸部23aと、これに一体形成された偏心軸部23bとを有する。固定軸部23aは固定ビス25によりX方向案内軸21に回転不能に固定され、偏心軸部23bに複数の歯部を有する従動プーリ24が枢着されている。
【0035】
そこで、固定ビス25を緩め、第1プーリ軸23をその軸心に対して回動させると、偏心軸部23bが固定軸部23aに対して偏心揺動する。このように、X方向案内軸21に対して従動プーリ24の位置を可変させることで、従動プーリ24に掛装された後述する第1タイミングベルト34の張力の調節を行うように構成される。
【0036】
X方向案内軸21の右端部には、図7,図11に示すように、延長板27がその左端部においてビス28にて固着されている。この延長板27の右端部の後側にX方向駆動モータ29が固着され、その駆動軸29aは延長板27を挿通して前側に突出し、駆動軸29aの先端部に駆動ギヤ30が固定されている。延長板27のX方向案内軸21の右端に対応する部位には、第2プーリ軸31の後端部が固定されている。
【0037】
第2プーリ軸31に大径ギヤ32が回転可能に枢着され、その大径ギヤ32に駆動プーリ33のフランジ部33aが複数箇所において連結されている。それ故、大径ギヤ32と駆動プーリ33とが一体的に回転可能になっている。そこで、図7に示すように、無端状の第1タイミングベルト34が駆動プーリ33と従動プーリ24とに亙って掛装されている。
【0038】
その第1タイミングベルト34がその一箇所において後述するY方向移動機構16のY方向フレーム36に連結されているため、X方向駆動モータ29が時計回り又は反時計回りに駆動されると、駆動ギヤ30、大径ギヤ32と駆動プーリ33を介して第1タイミングベルト34の連結部位が右方又は左方に移動し、Y方向移動機構16が同時に右方又は左方に移動駆動される。
【0039】
次に、可動フレーム17内に設けられたY方向移動機構16について説明する。図3〜図5に示すように、Y方向移動機構16は、キャリッジ14を前後方向へ移動自在にガイド支持するY方向フレーム36と、このY方向フレーム36に装着されてキャリッジ14を前後方向へ駆動するY方向移動駆動機構41を有する。
【0040】
Y方向フレーム36は、前後方向に長いフレーム本体37と、そのフレーム本体37の下側にフレーム本体37と平行に配設された平面視略三角形状の支持フレーム38とを有している。フレーム本体37には、キャリッジ14を前後方向へ案内する前後方向に長い円柱状のY方向案内軸39が設けられ、フレーム本体37の左端部において、正面視コ字状に曲げ形成された支持部37aがY方向案内軸39と平行に形成されている。
【0041】
Y方向案内軸39はその前後両端部において、フレーム本体37の前後両端壁部37b,37cに固着されている。キャリッジ14の被ガイド部材40がY方向案内軸39に摺動自在に外嵌されるとともに、被ガイド部材40の左端部が支持部37aに摺動自在に係合している。
【0042】
Y方向移動駆動機構41は、Y方向駆動モータ45、駆動ギヤ46、大径ギヤ47、駆動プーリ48、従動プーリ49、第2タイミングベルト50を有し、Y方向駆動モータ45の駆動力をキャリッジ14に伝達して、キャリッジ14を前後方向へ駆動する。Y方向駆動モータ45は、フレーム本体37の前端部分において、フレーム本体37の下面に固定されている。
【0043】
そのY方向駆動モータ45の駆動軸はフレーム本体37を挿通して上側に突出し、駆動軸の先端部に駆動ギヤ46が固着されている。フレーム本体37の前端近傍部に、同軸上に固着された大径ギヤ47と駆動プーリ48とが一体的に回転自在に枢着され、その大径ギヤ47に駆動ギヤ46が噛合している。
【0044】
一方、フレーム本体37の後端近傍部に従動プーリ49が回転自在に枢着され、駆動プーリ48と従動プーリ49の間に無端状の第2タイミングベルト50が掛装されている。第2タイミングベルト50はその一箇所においてキャリッジ14に連結されている。
【0045】
それ故、Y方向駆動モータ45が時計回り又は反時計回りに駆動されると、駆動ギヤ46、大径ギヤ47及び駆動プーリ48と従動プーリ49を介して、第2タイミングベルト50の連結部位が前方又は後方に移動し、キャリッジ14が同時に前方又は後方に移動駆動される。
【0046】
図4,図6に示すように、支持フレーム38は、平面視にて略三角形状のベース部38aと、そのベース部38aの前後両端から上方へ立上がる立上部壁38b,38cを有し、これら立上部壁38b,38cを前後に水平状に曲げ形成された取付け部においてフレーム本体37に固定されている。
【0047】
支持フレーム38には、図4に示すように、そのベース部38aの左右両端部において、相互に離隔した左右1対の下向きの被支持部38d,38eが下向きに形成され、支持フレーム38はこれら1対の被支持部38d,38eにX方向案内軸21を挿通させることにより、X方向案内軸21に摺動自在に支持されている。
【0048】
更に、図3,図4,図12に示すように、支持フレーム38のベース部38aはその一部において段落ち状の連結部38fが形成され、第1タイミングベルト34の一部が、その連結部38fと下側に設けた合成樹脂製の固定板51とで固定ビス52により挟持されている。その為、X方向駆動モータ29が駆動されると、前述したように、Y方向移動機構16が左右方向に移動駆動される。
【0049】
ところで、図3,図6,図13に示すように、下側ユニットフレーム11Aの後端壁部の上端部に、所定範囲に亙って、つまりY方向移動機構16のY方向移動距離に相当する長さに亙って、側面視コ字状の案内支持部11cが水平状に一体形成されている。即ち、案内支持部11cには後方向きの凹溝が形成されている。可動フレーム17の後端近傍部の下面に、逆さL字状の支持金具53の上端部がビス54にて固着されている。
【0050】
その支持金具53の下端部に前後方向向きの枢支ピン55を介してコロ部材56が回転自在に枢着され、そのコロ部材56が案内支持部11c材の凹溝に後方から嵌合されている。それ故、Y方向移動機構16の後端部が、コロ部材56及び支持金具53を介して案内支持部11cにより一定高さに保持されながら、安定姿勢でX方向に移動可能になっている。
【0051】
次に、このように構成された刺繍枠移動装置10の作用・効果について説明する。
布地を保持した刺繍枠13が着脱可能に装着されるキャリッジ14をX方向に移動させるX方向移動機構15と、このX方向移動機構15に支持されキャリッジ14をX方向と直交するY方向に移動させるY方向移動機構16を備えた刺繍枠移動装置10において、X方向移動機構15は、Y方向移動機構16をX方向に移動自在に案内支持する棒状のX方向案内軸21と、X方向案内軸21に組み付けられ、Y方向移動機構16をX方向に移動駆動する為に、X方向駆動モータ29とX方向駆動モータ29により回転駆動される駆動プーリ33及び従動プーリ24と、駆動プーリ33と従動プーリ24の間に掛装される第1タイミングベルト34とを含むX方向移動駆動機構20とを備えたので、X方向移動機構15にX方向フレームを設けることなく、X方向駆動モータ29の駆動により、X方向案内軸21を介してY方向移動機構16をX方向へ円滑に且つ精度良く移動させることができる。即ち、X方向移動機構15にX方向フレームを設ける必要がないため、X方向フレームを省略して、軽量且つ安価な刺繍枠移動装置の実現化が可能になる。
【0052】
また、Y方向移動機構16をX方向案内軸21と共にX方向に移動自在の案内支持する案内支持部11cであって、X方向案内軸21から離隔した位置にX方向案内軸21の長さ方向と略平行に設けられた案内支持部11cを有するので、Y方向移動機構16はX方向案内軸21から離隔した位置に設けられた案内支持部11cを介して、安定した姿勢に保持され、Y方向移動機構16をX方向へ移動させる円滑性や移動精度を高めることができる。
【0053】
また、案内支持部11cは、X方向移動機構15が組み込まれる下側ユニットフレーム11Aに形成された凹溝から構成されたので、Y方向移動機構16の一部を案内支持部11cの凹溝に係合させることで、Y方向移動機構16の姿勢を安定させて確実に保持することができ、しかもその凹溝は下側ユニットフレーム11Aに形成されるので、案内支持部材等を別途設ける必要はなく安価に構成できる。
【0054】
更に、Y方向移動機構16は、X方向に所定距離離隔した1対の被支持部38d,38eを有し、被支持部部38d,38eによりX方向案内軸21に摺動自在に支持されるので、Y方向移動機構16のX方向案内軸21に対する摺動性や安定性を高めることができる。
【0055】
次に、前記実施の形態の変更形態について説明する。
【0056】
1〕図14,図15に示すように、X方向案内軸21Aを右方に延長形成し、X方向駆動モータ29Aや大径ギヤ32AをX方向案内軸21Aに直接に装備するようにして、X方向移動機構15Aを構成するようにしてもよい。即ち、X方向案内軸21Aの右端部に、X方向駆動モータ29Aが前方向きに固着され、その駆動軸の先端部に駆動ギヤ30が固定されている。
【0057】
また、X方向案内軸21Aの右端部には、第2プーリ軸31Aの後端部が固定され、その第2プーリ軸31Aに、大径ギヤ32Aと駆動プーリ33Aとが一体的に回転可能に枢着されている。更に、X方向案内軸21Aの左端部には、図示を省略するが、前記実施例と同様に、従動プーリ24が装備されている。
【0058】
このように、X方向駆動モータ29Aと駆動プーリ33AはX方向案内軸21Aの右端部に直接に装備され、従動プーリ24はX方向案内軸21Aの左端部に直接に装備されたので、これらX方向駆動モータ29Aや駆動プーリ33A、更には従動プーリ24をX方向案内軸21Aに一体的にユニット化でき、しかもX方向案内軸21Aをその長さ全体に亙って有効に活用してY方向移動機構16をY方向に移動させることができる。
【0059】
2〕X方向移動機構15において、X方向案内軸21をボールネジで構成するとともに、Y方向移動機構16の支持フレーム38に有する左右1対の下向きの被支持部38d,38eのいずれか一方に、ボールネジに螺合するナット部材を設けるようにし、X方向駆動モータ29でX方向案内軸21を回転駆動するようにしてもよい。この場合、第1タイミングベルト34を省略でき、X方向移動機構15の駆動系を簡単化することができる。
【0060】
3〕本実施例においては、X方向移動機構15のX方向フレームを省略するようにしたが、支持フレーム38がY方向案内軸39を直接支持し、且つキャリッジ14の被ガイド部材40の一部を、可動フレーム17に形成した前後方向向きの案内支持部に摺動自在に係合するように構成することで、Y方向移動機構16のY方向フレーム36を省略するようにしてもよい。
【0061】
この場合、Y方向案内軸39に、Y方向駆動モータ45と、Y方向駆動モータ45により回転駆動される駆動プーリ48及び従動プーリ49と、駆動プーリ48と従動プーリ49の間に掛装される第2タイミングベルト50とを組み付けて、Y方向駆動モータ45の駆動によりキャリッジ14をY方向へ駆動させることができる。即ち、Y方向移動機構16にY方向フレーム36を設けることなく、軽量且つ安価な刺繍枠移動装置の実現化が可能になる。
【0062】
4〕本発明は以上説明した実施例及び変更形態に限定されるものではなく、当業者でれば、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、前記実施例に種々の変更を付加して実施することができ、本発明はそれらの変更形態をも包含するものである。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】本発明の実施例に係る電子ミシンの斜視図である。
【図2】刺繍枠移動装置の平面図である。
【図3】X方向移動機構及びY方向移動機構の平面図である。
【図4】X方向案内軸と支持フレームの平面図である。
【図5】X方向移動機構及びY方向移動機構の正面図である。
【図6】Y方向移動機構の左側面図である。
【図7】X方向移動機構の要部拡大図である。
【図8】図3のH−H線縦断側面図である。
【図9】図3のI−I線縦断側面図である。
【図10】図4のJ−J線縦断側面図である。
【図11】X方向案内軸の右端部分の拡大平面図である。
【図12】図3のL−L線縦断側面図である。
【図13】図3のM−M線縦断側面図である。
【図14】変更形態に係るX方向案内軸の右端部分の拡大正面図である。
【図15】変更形態に係る図11相当図である。
【符号の説明】
【0064】
10 刺繍枠移動装置
11c 案内支持部
13 刺繍枠
14 キャリッジ
15 X方向移動機構
15A X方向移動機構
16 Y方向移動機構
20 X方向移動駆動機構
21 X方向案内軸
21A X方向案内軸
24 従動プーリ
29 X方向駆動モータ
33 駆動プーリ
34 第1タイミングベルト
38d 被支持部
38e 被支持部
56 コロ部材




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013