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発明の名称 記録装置および傾き補正方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−15271(P2007−15271A)
公開日 平成19年1月25日(2007.1.25)
出願番号 特願2005−200158(P2005−200158)
出願日 平成17年7月8日(2005.7.8)
代理人 【識別番号】100077481
【弁理士】
【氏名又は名称】谷 義一
発明者 林 雅 / 川床 徳宏 / 筑間 聡行 / 神田 英彦
要約 課題
傾きを有する記録ヘッドを用いて双方向のマルチパス記録を実行する際に双方向レジが多少ずれた場合であっても、「バンドむら」が極力抑制されるような状態で、記録位置の傾きを補正する。

解決手段
傾き情報およびマルチパス数に基づいて、複数の記録素子を複数のブロックに分割するための分割数Bと、複数のブロックそれぞれの駆動するタイミングを設定する。これにより、双方向レジずれが発生しても、各領域で同等に記録幅が増減するので、領域ごとに異なる記録幅となることによって発生する「バンドむら」を回避することが出来る。
特許請求の範囲
【請求項1】
画像データに従って記録媒体に記録剤を付与する記録素子が所定の方向に複数配列して構成される記録素子列を、前記所定の方向と交差する方向に移動する記録主走査と、該記録主走査とは交差する方向に前記記録媒体を搬送する副走査とを交互に繰り返すことにより前記記録媒体に画像を形成する記録装置であって、
前記記録素子列の傾き情報を取得する手段と、
記録すべき画像データの記録モードを取得する手段と、
前記傾き情報および前記記録モードに基づいて、前記複数の記録素子を複数のブロックに分割するための分割数B(1以上の整数)と、前記複数のブロックそれぞれの駆動するタイミングを設定する設定手段と、
前記分割数Bおよび前記タイミングに基づいて前記複数の記録素子を駆動する手段と
を具備することを特徴とする記録装置。
【請求項2】
前記傾き情報は、前記記録素子列の両端部に位置する前記記録素子が記録する記録媒体上の位置の前記主走査方向に対するずれ量であることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
【請求項3】
前記記録装置は、記録媒体の同一領域に対し、P(1以上の整数)回の前記記録主走査と前記副走査を交互に繰り返すことにより、前記記録媒体に画像を形成するものであって、前記記録モードには前記Pの値が含まれることを特徴とする請求項1または2に記載の記録装置。
【請求項4】
前記設定手段は、第1の条件B=N×P(Nは1以上の整数)、または第2の条件P=M×B(Mは1以上の奇数)の一方を満たすように、前記分割数Bを設定することを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
【請求項5】
前記設定手段は、第2の条件P=M×B(Mは1以上の奇数)を満たすように、前記分割数Bを設定することを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
【請求項6】
前記設定手段は、第1の条件B=N×P(Nは1以上の整数)、または第2の条件P=M×B(Mは1以上の奇数)の一方を満たし、更に前記ずれ量を低減するように前記分割数Bと、前記複数のブロックそれぞれの駆動するタイミングを設定することを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
【請求項7】
前記設定手段は、2次元テーブルを参照することによって、前記傾き情報および前記記録モードから前記分割数Bと前記タイミングを設定することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の記録装置。
【請求項8】
前記タイミングは、前記記録装置の記録解像度における1画素を最小単位とし、前記記録主走査方向に対し記録位置をシフトするように設定されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の記録装置。
【請求項9】
前記傾き量を検出する手段と、該検出手段によって得られた前記傾き量を格納する手段を更に具備し、前記傾き情報取得手段は前記格納手段から読み出すことにより、前記傾き量を取得することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の記録装置。
【請求項10】
前記記録剤は、色材を含有したインクであることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の記録装置。
【請求項11】
画像データに従って記録媒体に色材を付与する記録素子が所定の方向に複数配列して構成される記録素子列を、前記所定の方向と交差する方向に移動する記録主走査と、該記録主走査とは交差する方向に前記記録媒体を搬送する副走査とを交互に繰り返すことにより前記記録媒体に画像を形成する記録装置の傾き補正方法であって、
前記記録素子列の傾き情報を取得する工程と、
記録すべき画像データの記録モードを取得する工程と、
前記傾き情報および前記記録モードに基づいて、前記複数の記録素子を複数のブロックに分割するための分割数B(1以上の整数)と、前記複数のブロックそれぞれの駆動するタイミングを設定する設定工程と、
前記分割数Bおよび前記タイミングに基づいて前記複数の記録素子を駆動する工程と
を具備することを特徴とする傾き補正方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の記録素子を配列した記録手段から記録媒体に記録剤を付与し、画像を形成する記録装置に関し、特に記録素子の記録位置ずれを調整するための方法および構成に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、インクジェット記録装置では、インク吐出口とこれにインクを供給するための液路を備えた記録素子を複数集積配列してなる記録ヘッドを用いている。さらにカラー画像に対応するために、このような記録ヘッドを複数色分備えているものも多い。インクジェット記録装置は、一般に、その記録動作の違いからシリアル型のものとライン型のものとに分類されるが、小型化が容易なシリアル型の記録装置が、特にパーソナルユースを中心に広く普及している。
【0003】
このようなシリアル型のインクジェット記録装置では、記録ヘッドに配列する複数のインク吐出口の配列交差や、記録装置に対する記録ヘッドの装着誤差などに起因して、記録媒体上での記録位置に傾きが含まれてしまう場合がある。
【0004】
図1は、上記傾きを説明するための図である。副走査方向に平行な罫線パターンを記録しようとした場合であっても、傾きを有する記録ヘッドを用いると、図の様に副走査方向に対して傾いた状態の罫線が形成されてしまう。ここでは1200dpi(ドット/インチ;参考値)の記録解像度において、記録ヘッドの両端に位置する記録素子間で3画素分のずれが生じている場合を示している。シリアル型の記録装置では、記録媒体に対して記録ヘッドを移動走査しながら画像を形成する主記録走査と、主記録走査とは交差する方向に記録媒体を搬送する副走査とを間欠的に繰り返すことにより画像を形成する。よって、副走査方向に延びる罫線を記録しても、このような傾きが含まれていると、各記録走査で切れ切れになり、直線性に乏しい罫線しか得られない。更に、このような記録ヘッドを複数色分備え、カラー画像を形成する場合には、色むらの発生や粒状性(視認した際のざらつき感)の悪化など、別の弊害をも招致する恐れがある。
【0005】
以上説明したように、シリアル型のインクジェット記録装置においては、傾きに起因する画像弊害が、従来から大きな課題の1つとなっていた。そして、このような傾きに対応するための様々な対策も、既にいくつか提案、実施されている。
【0006】
例えば特許文献1には、記録ヘッドの回転によって発生する記録位置の誤差を低減するために、各吐出口が記録する画像データに対しオフセットを付加する誤差修正回路を備えたインクジェット記録システムが開示されている。また、特許文献2には、記録ヘッド上に配列する複数の吐出口列を複数のブロックに分割し、傾きに応じて各ブロックの吐出の順番や吐出の間隔を調整するようなインクジェット記録装置が開示されている。更に、特許文献3には、記録ヘッドの傾きによって生じる各記録走査のつなぎ部における記録位置のずれを補正するために、最上部の吐出口による記録位置と最下部の吐出口による記録位置とのずれ量からオフセット量を設定し、吐出口の一部については当該オフセット量に基づいた量だけデータをずらして記録する方法が開示されている。更にまた、特許文献4には、記録ヘッドの傾きに応じて、各吐出口が記録するデータの割り当てを変更する手段を有するインクジェット記録装置が開示されている。
【0007】
図2は、図1で示した傾きを有する記録ヘッドに対し、特許文献3に開示されている方法を用いて傾き補正を実行した例を示している。図1の記録ヘッドの場合、吐出口の両端部が3画素分離れた状態となっていた。よって本例では、記録ヘッド上に配列する複数の吐出口(記録素子)を3分割し、ブロック201〜ブロック203とした。そして、ブロック202はブロック201に対して1画素分遅延した(あるいは早めた)タイミングでインクを吐出させるようにし、ブロック203はブロック202に対して更に1画素分遅延した(あるいは早めた)タイミングでインクを吐出させるようにしている。このような制御を行った結果、補正後の罫線の幅204は補正前の罫線幅101よりも小さく抑えられ、より直線性に優れた罫線パターンが実現される。
【0008】
なお、特許文献3においては、ブロック間でタイミングをずらして吐出するために、各ブロックの記録素子に与えられる記録データを主走査方向に1画素単位でシフトさせる方法を採用している。一方、特許文献1や特許文献2によれば、1画素範囲内の微細な傾きに対応するために、1画素領域に相当する時間内において、複数のブロックでタイミングをずらしながら吐出の為の駆動信号を発生させる方法が開示されている。いずれの方法であっても、複数の記録素子を複数のブロックに分割し、ブロック間でタイミングをずらしながら吐出を行うという内容は同じである。
【0009】
【特許文献1】特開平7−309007号公報
【特許文献2】特開平7−40551号公報
【特許文献3】特開平11−240143号公報
【特許文献4】特開2004−9489号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、上記特許文献に記載の方法を採用しても、例えば双方向記録走査によってマルチパス記録を実行した場合には、充分な画像品位が得られない場合があった。
【0011】
ここでマルチパス記録について簡単に説明する。マルチパス記録では、同一の画像領域に記録すべきデータを、互いに補完関係にある複数のパターンに分割し、複数回の記録走査によって段階的に画像を形成する。各記録走査の間には記録ヘッドの記録幅よりも短い量の記録媒体の搬送を行うので、主走査方向に配列するラインは複数種類の記録素子によって形成される。よって、各記録素子の記録特性が画像全体に分散され、画像全体が滑らかになるのである。一般に、マルチパス記録を実行する際の記録媒体の搬送量(以下、LF幅とも言う)は、副走査方向に対する記録ヘッドの記録幅Hをマルチパス数Pで等分した量となっている。すなわち、2パス記録であればLF幅はH/2となり、6パス記録であればH/6となる。
【0012】
以下に、双方向マルチパス記録における記録ヘッドの傾きおよび双方向レジずれが画像に及ぼす影響、および従来の傾き補正を実行した際の問題点を、本発明者らが行った検討に沿って説明する。なお、本明細書において双方向レジずれとは、記録ヘッドの往路走査と復路走査によるによる記録媒体上の記録位置が主走査方向に対してずれている状態を示し、双方向レジずれ量とは当該ずれの量を指し示すものとする。
【0013】
図3は、傾きを有さない記録ヘッドを用い、双方向レジずれが存在しない状態で、2パスの双方向記録によって副走査方向に平行な幅dの罫線を記録する状態を示している。第1記録走査において、記録ヘッド600は往路方向に移動しながら図の位置に罫線データの一部を記録する。続いて記録幅の半量(すなわちH/2)の副走査が行われ、その後、復路方向に移動しながら第2記録走査が行われる。第2の記録走査と第1の記録走査とが重なる領域Aでは、互いに補完の関係にあるドットの組み合わせによって、罫線パターンが形成されている。同様にして、第3記録走査、第4記録走査、更に各記録走査間の搬送動作を行っていった結果、図のような罫線パターンが形成されている。ここで、理想的な補完の関係にある状態とは次の条件を満たすものとする。第一に、縦罫線画像を形成するドット配置は千鳥配置であること。第二に、千鳥のデータは二値データからなること。第三に、二値データのうちレベル0に相当するデータの場合はインクの吐出が行われない(0発)こと。第四に、二値データのうちレベル1に相当するデータの場合は2発のインク滴が吐出されることであり、それらは1パス目と2パス目とで同じ位置に重ね打ちされること、の4つである。
【0014】
本例では、記録ヘッドが傾きを有していないので、各記録走査で部分的に記録される罫線パターンは、副走査方向に平行である。また、双方向レジずれが存在しないので、往路走査で記録された領域と復路走査で記録された領域とは完全に重なり合っている。よって、2パス双方向のマルチパス記録によって完成された画像は、副走査方向に平行で幅dを有する直線性に優れた罫線となっている。
【0015】
図4は、領域Bおよび領域Cに記録されたドットの状態を説明するための拡大模式図である。図からも判るように、往路走査で記録されたドットと復路走査で記録されたドットは、互いに補完の関係が保たれており、幅dの記録領域内はドットの分散性に優れた一様な画像となっている。
【0016】
図5は、傾きを有さない記録ヘッドを用い、双方向レジずれが存在する状態で、2パスの双方向記録によって形成された図3と同様のパターンを示している。図3と同様、記録ヘッドが傾きを有していないので、各記録走査で部分的に記録される罫線パターンは、副走査方向に平行である。しかし、双方向レジずれが存在しているので、往路走査で記録された領域と復路走査で記録された領域とは主走査方向にずれた状態で重なり合っている。よって、2パス双方向のマルチパス記録によって完成された画像は、副走査方向に平行ではあるが、幅dよりも広いd´を有する罫線となっている。
【0017】
図6は、領域Bおよび領域Cに記録されたドットの状態を説明するための拡大模式図である。図からも判るように、往路走査で記録されたドットと復路走査で記録されたドットは、互いにずれた位置に配置されてしまっているので、前述した補完の関係が損なわれている。このような画像の記録領域内はドットの分散性に偏りのある画像となっており、視覚的には「粒状感」として認識される。但し、領域Bと領域Cは同程度のドットの分散性を有しているので、領域単位での差異は感知されない。
【0018】
図7は、傾きを有する記録ヘッドを用い、双方向レジずれが存在しない状態で、2パスの双方向記録によって形成された、図3と同様のパターンを示している。ここでは記録ヘッドが傾きを有しているので、各記録走査で記録される罫線パターンは、副走査方向に対し傾いた状態となっている。双方向レジずれは存在していないが、各領域に対する往路走査と復路走査は傾いた記録ヘッドの異なる部分(上半分と下半分)によって記録されるので、往路走査で記録された領域と復路走査で記録された領域とは主走査方向にずれた状態となっている。よって、2パス双方向のマルチパス記録によって完成された画像は、dよりも広い幅d1001を有する罫線となっている。
【0019】
図8は、領域Bおよび領域Cに記録されたドットの状態を説明するための拡大模式図である。図からも判るように、往路走査で記録されたドットと復路走査で記録されたドットは、互いにずれた位置に配置されてしまっているので、補完の関係が損なわれている。但し、領域Bと領域Cは同程度のドットの分散性を有しているので、領域単位での差異は感知されない。
【0020】
図9は、傾きを有する記録ヘッドを用い、双方向レジずれが存在する状態で、2パスの双方向記録によって形成された、図3と同様のパターンを示している。ここでは記録ヘッドが傾きを有しているので、各記録走査で記録される罫線パターンは、副走査方向に対し傾いた状態となっている。各領域に対する往路走査と復路走査は、傾いた記録ヘッドの異なる部分(上半分と下半分)によって記録され、更に双方向レジずれの影響も受ける。よって、往路走査と復路走査の主走査方向に対するずれ量は、領域によって異なった状態となる。図において、例えば領域Bでは往路走査による記録位置と復路走査による記録位置にずれが存在していないのに対し、領域Cでは両者の間に大きなずれが存在している。
図10は、領域Bおよび領域Cに記録されたドットの状態を説明するための拡大模式図である。図からも判るように、領域Bでは往路走査で記録されたドットと復路走査で記録されたドットは互いに補完の関係を保っている。これに対し、領域Cでは往路走査で記録されたドットと復路走査で記録されたドットが互いにずれた位置に配置されてしまっている。よって、領域Cでは補完の関係が損なわれ、領域Bよりも「粒状感」が感知されやすい。更に記録走査を続けて行った場合、領域Bおよび領域Cのように「粒状感」の程度が異なる2つの領域は副走査方向に交互に配置されることになる。この状態は、副走査方向に対し周期を有するむらとして認識される。このように、記録ヘッドの傾きと双方向レジずれが相俟って発生する周期的なむらを、以下本明細書では「バンドむら」と称する。一般に、双方向のマルチパス記録において、このような「バンドむら」は上述した「粒状感」そのものよりも目立ちやすく、画像品位を損なわせる大きな要因である。
【0021】
次に、図7や図9で示したように傾きを有するヘッドに対し、従来技術の項で説明した傾き補正を実施した場合の記録状態を説明する。
【0022】
図11は、傾きを有する記録ヘッドを用い、双方向レジずれが存在しない状態で、傾きを補正しながら2パスの双方向記録によって形成された、図3と同様のパターンを示している。
【0023】
図12は、記録ヘッドの傾きを補正するためのブロック分割を示す図である。ここでは、複数の記録素子をブロック1501とブロック1502の2つのブロックに分割し、傾きを補正する方向に両者の駆動タイミングをずらしている。再度図11を参照するに、傾き補正を行った分、罫線の幅d1401は、傾き補正を行わなかった状態d1001よりも更に狭い幅となっている。また、双方向のレジずれは存在しないので、各領域に対する往路走査と復路走査のずれはなく、各領域において「粒状感」は良好な状態が保たれている。
以上では、2分割の傾き補正を行いながら2パスの双方向記録を実施する際の記録状態を説明したが、更に多くの場合を確認するために、以下に6パスの双方向記録の場合について説明する。
【0024】
図13は、傾きを有する記録ヘッドを用い、双方向レジずれが存在しない状態で、6パスの双方向記録によって形成された、図3と同様のパターンを示している。6パスの双方向記録の場合、各領域は往路走査3回と復路走査3回の計6回の記録走査によって画像が形成される。ここでは記録ヘッドが傾きを有しているので、各記録走査で記録される罫線パターンは、副走査方向に対し傾いた状態となっている。双方向レジずれは存在していないが、各領域に対する往路走査と復路走査は傾いた記録ヘッドの異なる部分によって記録されるので、主走査方向にずれた状態となっている。よって、6パス双方向のマルチパス記録によって完成された画像は、dよりも広い幅d1603を有する罫線となっている。
【0025】
往路走査で記録されたドットと復路走査で記録されたドットは、互いにずれた位置に配置されてしまっているので、補完の関係が損なわれている。但し、領域Dや領域Eを含む複数の領域において、往路走査の記録位置と復路走査の記録位置のずれ量(例えばd1601とd1602)は同程度であるので、各領域間でのドットの分散性も同程度となり、「バンドむら」は感知されない。
【0026】
図14は、傾きを有する記録ヘッドを用い、双方向レジずれが存在する状態で、6パスの双方向記録によって形成された、図3と同様のパターンを示している。図13と同様、記録ヘッドが傾きを有しているので、各記録走査で記録される罫線パターンは、副走査方向に対し傾いた状態となっている。各領域に対する複数の記録走査は、傾いた記録ヘッドの異なる部分によって行われるので、記録走査方向にずれた状態となっている。更に双方向レジもずれていることから、複数の記録走査間の主走査方向に対するずれ幅は、領域によって異なった状態となる。図において、例えば領域Dでのずれ幅d1701は、領域Eでのずれ幅d1702よりも狭くなっている。このように、領域ごとに記録走査間のずれ幅が異なることは、領域ごとにドットの補完状態が異なることにつながり、結果として「バンドむら」の発生を招致する。
【0027】
次に、上記記録ヘッドの傾きを補正するための、分割方法について説明する。
【0028】
図15(a)〜(c)は、記録ヘッドの傾きを補正するための、複数のブロック分割方法と、それぞれの分割方法における傾き補正状態を示した図である。図15(a)は、傾き補正を実行しなかった駆動状態(上)と、その記録結果(下)を示している。傾き補正を実行しない場合、記録ヘッドの全記録素子はほぼ同時に駆動され、記録結果は記録ヘッドの傾きを残した状態となっている。このときの罫線幅(以後、傾き幅と称す)をd1806とする。
【0029】
図15(b)は、記録ヘッドに配列する記録素子を上下で2等分割し、記録ヘッドの傾きを補正する方向に各ブロックでタイミングをずらして駆動させる状態(上)と、その記録結果を示している。2分割の傾き補正を行っている分、補正後の傾き幅d1807はd1806よりも狭くなり、より直線性に優れた罫線が得られている。
【0030】
図15(c)は、記録ヘッドに配列する記録素子を3等分割し、記録ヘッドの傾きを補正する方向に各ブロックでタイミングをずらして駆動させる状態(上)と、その記録結果を示している。3分割の傾き補正を行っている分、補正後の傾き幅d1808は2分割の傾き補正後の傾き幅d1807よりも狭くなり、より直線性に優れた罫線が得られている。
図16は、傾きを有する記録ヘッドを用い、双方向レジずれが存在しない状態で、2分割の傾き補正を行いながら6パスの双方向記録によって形成された、罫線パターンを示している。傾き補正を行った分、画像の幅は傾き補正を行わなかった状態よりも更に狭い幅d1901となっている。双方向のレジずれは存在しないが、2分割の傾き補正と6パスのマルチパス記録を行っている構成上、各領域では往路走査と復路走査のずれが多少含まれる。但し、このようなずれ量が領域ごとに変化することは無いので、「バンドむら」は発生しない。
図17は、傾きを有する記録ヘッドを用い、双方向レジずれが存在しない状態で、3分割の傾き補正を行いながら6パスの双方向記録によって形成された、罫線パターンを示している。傾き補正を行った分、画像の幅は、図16で示した2分割の傾き補正の場合よりも、更に狭い幅d2001となっている。双方向のレジずれは存在しないが、3分割の傾き補正と6パスのマルチパス記録を行っている構成上、各領域では往路走査と復路走査のずれが多少含まれる。但し、図16と同様、このようなずれ量が領域ごとに変化することは無いので、「バンドむら」は発生しない。
【0031】
以上、図15〜図17を用いた説明によれば、より分割数の多い傾き補正のほうが、主走査方向における記録位置ずれ幅を抑制することが出来るので、好ましい状態で画像を形成することが可能と判断できる。しかしながら、本発明者らが鋭意検討を行ったところ、双方向レジずれが含まれていた場合には、必ずしも分割数の多い補正が好ましい画像を形成するわけではないことが確認された。
【0032】
図18(a)および(b)は、傾きを有する記録ヘッドを用い、双方向レジずれが存在する状態で、2分割の傾き補正を行いながら6パスの双方向記録を行う際の様子を示した図である。図18(a)は、2つのブロックでタイミングをずらしながら駆動したときの各ブロックの記録位置を示した図である。6パス双方向記録では、このような記録状態にある記録ヘッドを双方向に移動させながらインクを吐出する主走査と、図のLF幅に相当する量だけ記録媒体を搬送する副走査とを交互に繰り返す。よって、例えば記録媒体の記録領域Dに着目すると、当該領域は第1ブロックの部分2301、2303および第2ブロックの2305によって往路走査がなされ、第1ブロックの部分2302、第2ブロックの2304および2306によって復路走査がなされる。往路走査による記録部分の和も復路走査による記録部分の和も、傾き補正後の傾き幅d1807(図15参照)の全域に渡っている。
【0033】
一方、隣接する記録領域Eでは、往路走査と復路走査が領域Dとは逆転された状態で画像が形成される。すなわち、第1ブロックの部分2302、第2ブロックの部分2304および2306によって往路走査がなされ、第1ブロックの部分2301、2303および第2ブロックの部分2305によって往路走査がなされる。よって領域Dと同様に、往路走査による記録の和も復路走査による記録の和も、傾き補正後の傾き幅d1807全域に渡っている。
【0034】
図18(b)は、このような記録状態で記録された罫線パターンを示している。双方向のレジずれが存在することから、各領域では往路走査と復路走査のずれが含まれ、記録幅d2101およびd2102は、傾き補正後の傾き幅d1807よりも更に広がってしまっている。但し、このようなずれ量が領域ごとに変化することは無いので、「バンドむら」は発生しない。
【0035】
図19(a)および(b)は、図18と同等の傾きを有する記録ヘッドを用い、双方向レジずれが存在する状態で、3分割の傾き補正を行いながら6パスの双方向記録を行う際の様子を示した図である。図19(a)は、3つのブロックでタイミングをずらしながら駆動したときの各ブロックの記録位置を示した図である。6パス双方向記録では、このような記録状態にある記録ヘッドを双方向に移動させながらインクを吐出する主走査と、図のLF幅に相当する量だけ記録媒体を搬送する副走査とを交互に繰り返す。よって、例えば記録媒体の記録領域Dに着目すると、当該領域は第1ブロックの部分2401、第2ブロックの部分2403、および第3ブロックの部分2405によって往路走査がなされ、第1の部分2402、第2ブロックの部分2404、および第3ブロックの部分2406によって復路走査がなされる。本例の場合、往路走査による記録の和と復路走査による記録の和は、傾き補正後の記録ヘッド傾き幅d1808の、それぞれ異なる半分の領域を占めている。
【0036】
一方、隣接する記録領域Eでは、往路走査と復路走査が逆転された状態で画像が形成される。すなわち、第1ブロックの部分2402、第2ブロックの部分2404、および第3ブロックの部分2406によって往路走査がなされ、第1ブロックの部分2401、第2ブロックの部分2403、および第3ブロックの部分2405によって往路走査がなされる。よって、往路走査による記録の和と復路走査による記録の和は、傾き補正後の記録ヘッド傾き幅d1808の、それぞれ異なる半分の領域を占めている。但し、往路走査の和が占める領域と復路走査の和が占める領域は、領域Dとは逆転した位置関係となる。このような状態で双方向レジがずれた場合、領域Dおよび領域Eの記録幅は、増減が異なる方向に変動する。すなわち、領域Dの記録幅が増大する場合、領域Eの記録幅は減少し、領域Dの記録幅が減少する場合、領域Eの記録幅は増大する。
【0037】
図19(b)は、このような記録状態で記録された罫線パターンを示している。双方向のレジずれが存在することから、各領域では往路走査と復路走査のずれが含まれ、各領域の記録幅d2201およびd2202は、傾き補正後の幅d1808と異なった幅になっている。このとき、領域Dの記録幅d2201は傾き補正後の幅d1808より広がっているのに対し、領域Eの記録幅d2202は傾き補正後の幅d1808より狭まっている。このように、往路走査形成画像と復路走査形成画像とのずれ量(すなわち記録幅)が領域ごとに変化することは、各領域でドットの分散状態が異なることになる。更に、領域Dや領域Eのような互いに異なる分散状態の領域が副走査方向に交互に配置することになるので、「バンドむら」が発生する。
【0038】
図41は、以上、図15〜図19を用いての説明した結果をまとめたものである。より好ましい状態に傾きが補正される3分割補正のほうが、2分割補正よりも、むしろ「バンドむら」を悪化させてしまう場合があることが確認された。
【0039】
本発明者らは鋭意検討の結果、上記現象を認識し、双方向のマルチパス記録時に傾き補正を行う場合には、マルチパス数と傾き補正のためのブロック数には所定の関係が保たれることが必要であることを見出した。すなわち、双方向レジが多少ずれている場合であっても、上記「バンドむら」が発生しないようにするためには、双方向記録時のマルチパス数に応じて、傾き補正のためのブロック分割が調整させることが望まれると判断したのである。
【0040】
上記所定の関係とは如何なるものであるかを明確にするために、再度図18(a)および図19(a)を参照する。図18(a)の状態において「バンドむら」が回避されていたのは、往路走査による記録の和も復路走査による記録の和も、傾き補正後の傾き幅全域に渡っていたことに因る。このような状態であれば、領域Dと領域Eのように往路の和と復路の和が逆転した関係にあっても、ずれ方向によらず、両者の記録領域が合同な関係を維持することが出来るからである。
【0041】
往路の和および復路の和が共に傾き補正後の傾き幅全域に渡って存在するための条件の1つとして、「個々の記録領域が1つ以上の分割ブロックに対応していること」が挙げられる。傾き補正後の傾き幅の大きさは、個々のブロックの傾き幅に相当しているので、個々の記録領域に1つ以上の分割ブロックが含まれていれば、1回の往路走査あるいは復路走査で、既に傾き幅全域に渡って記録がなされるからである。
【0042】
また、もう一つの条件として「分割後のブロックが、奇数個の記録領域(1つの記録意領域は記録ヘッド幅H/マルチパス数)に対応していること」が挙げられる。図18(a)の場合であれば、2分割したうちの第1ブロックおよび第2ブロックが、それぞれ3つの記録領域に対応している。このように、各ブロックに対応する記録領域が奇数個であれば、交互に配列される往路走査領域と復路走査領域の位置関係は、ブロックごとに逆転する。これにより、往路走査の和も復路走査の和も、傾き補正後の傾き領域全域に渡って存在することが出来る。一方、図19(a)の場合には、3分割したうちの各ブロックが2つずつの記録領域に対応している。このような場合、交互に配列される往路走査領域と復路走査領域の位置関係は、ブロックごとに逆転せず、往路走査の和も復路走査の和も、共に傾き補正後の傾き領域全域に渡って存在することが出来ない。
【0043】
すなわち、本発明の効果を得るためには、第1の条件「個々の記録領域が1つ以上の分割ブロックに対応していること」、あるいは第2の条件「分割後のブロックが、奇数個の記録領域に対応していること」のどちらか一方が満たされていることが要される。ブロック分割後のブロック長は、記録ヘッド幅Hをブロック数Bで割った値(H/B)であり、記録領域の幅は、記録ヘッド幅Hをマルチパス数Pで割った値(H/P)である。よって、第1の条件であれば、H/P=N×H/BすなわちB=N×P(Nは1以上の整数)、第2の条件であれば、H/B=N×H/PすなわちP=M×B(Mは1以上の奇数)として表すことが出来る。図23では、上記条件が満たされる箇所が○印で示されている。
【0044】
近年の一般的なインクジェット記録装置では、双方向レジずれを調整するための手段を備えることが多く、「粒状感」や「罫線ずれ」のような画像問題も極力低減されるように工夫されている。しかしながら、上述したような僅かな双方向レジずれは、記録媒体の撓み、記録ヘッドの移動速度のばらつき、記録ヘッドのインク吐出状態など、様々な要因によって、突発的に発生しやすい現象である。そして、突発的な現象であっても、上記「バンドむら」弊害は画像品位を著しく劣化させる項目であると、本発明者らは認識している。しかしながら、特許文献1〜4に示したような従来の傾き補正においては、傾き補正時の分割数はマルチパス数とは無関係に定められていたので、上記「バンドむら」を回避することは困難な状況であった。
【0045】
本発明は上記問題点を解消するためになされたものであり、その目的とするところは、傾きを有する記録ヘッドを用いて双方向のマルチパス記録を実行する際に双方向レジが多少ずれた場合であっても、「バンドむら」が極力抑制されるような状態で、記録位置の傾きを補正する記録装置および傾き補正方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0046】
そのために本発明においては、画像データに従って記録媒体に記録剤を付与する記録素子が所定の方向に複数配列して構成される記録素子列を、前記所定の方向と交差する方向に移動する記録主走査と、該記録主走査とは交差する方向に前記記録媒体を搬送する副走査とを交互に繰り返すことにより前記記録媒体に画像を形成する記録装置であって、前記記録素子列の傾き情報を取得する手段と、記録すべき画像データの記録モードを取得する手段と、前記傾き情報および前記記録モードに基づいて、前記複数の記録素子を複数のブロックに分割するための分割数B(1以上の整数)と、前記複数のブロックそれぞれの駆動するタイミングを設定する設定手段と、前記分割数Bおよび前記タイミングに基づいて前記複数の記録素子を駆動する手段とを具備することを特徴とする。
【0047】
また、画像データに従って記録媒体に色材を付与する記録素子が所定の方向に複数配列して構成される記録素子列を、前記所定の方向と交差する方向に移動する記録主走査と、該記録主走査とは交差する方向に前記記録媒体を搬送する副走査とを交互に繰り返すことにより前記記録媒体に画像を形成する記録装置の傾き補正方法であって、前記記録素子列の傾き情報を取得する工程と、記録すべき画像データの記録モードを取得する工程と、前記傾き情報および前記記録モードに基づいて、前記複数の記録素子を複数のブロックに分割するための分割数B(1以上の整数)と、前記複数のブロックそれぞれの駆動するタイミングを設定する設定工程と、前記分割数Bおよび前記タイミングに基づいて前記複数の記録素子を駆動する工程と
を具備することを特徴とする。
【発明の効果】
【0048】
本発明によれば、多少の双方向レジずれが発生しても、各領域で同等に記録幅が増減するので、記録幅が領域ごとに異なることによって発生する「バンドむら」を回避することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0049】
以下に、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
【0050】
図20は、本発明に適用可能なインクジェット記録装置の内部機構を説明するための斜視図である。図において、1は記録ヘッド7を搭載したキャリッジである。キャリッジ2は、ガイドシャフト2及び不図示のガイドレールによって支持され、ベルト9を介して伝達されるキャリッジモータ8の駆動力によって、図の主走査方向に移動走査可能になっている。記録媒体Pは、LFローラ5の回転によって副走査方向に搬送され、記録ヘッド7の移動走査に対向する領域は、不図示のプラテンによって下部から支持されている。
【0051】
記録を行う際、キャリッジ1は所定の速度で移動走査し、この間、記録ヘッド7は記録データに基づいてインクを吐出する。これにより1回の記録主走査分の画像が記録媒体に形成される。当該1回の記録主走査が終了すると、LFローラの回転により、記録媒体は所定量副走査方向に搬送される。以上のような記録主走査と搬送動作を間欠的に繰り返すことにより、記録媒体に順次画像が形成されていく。
【0052】
キャリッジ1の走査範囲内で記録領域外に配備されたホームポジションには、記録ヘッド7のメンテナンス処理を行うためのポンプベース30が設けられている。記録装置の電源OFF時など、長時間に渡って記録を行わないとき、キャリッジ1はホームポジションに戻り、ポンプベース30に備えられたキャップ手段によって吐出面がキャッピングされる。このようなキャッピングにより、吐出口からのインクの蒸発を抑制することが出来る。また、ポンプベース30によって吐出口からインクを吸引したり、不図示のワイパによって吐出口面をワイピングしたりなど、様々な回復動作を行うことにより、記録ヘッド7はその吐出性能が維持されている。
【0053】
図21は、キャリッジ1の駆動機構を説明するための斜視図である。ガイド軸2はシャーシ50に固定され、キャリッジ1が往復運動をするためのガイドとなる。主走査方向に巻架されたベルト9は、シャーシ50に固定されたキャリッジモータ8に連結されるとともにキャリッジ1に固定されている。これにより、キャリッジモータ8の回転は、キャリッジ1の往復運動に変換される。一定のピッチでマーキングされているエンコーダスケール40は、所定の張力をもってシャーシ内主走査方向に保持されている。
【0054】
エンコーダスケール40には、例えば、300LPI(ライン/インチ;参考値)、すなわち25.4mm/300=84.6μmの間隔でマークが記されている。当該マークをキャリッジ1に固定されたエンコーダセンサ45で検知することで、キャリッジ1の現在位置を正確に取得することができる。エンコーダの検知方式としては光学式や磁気式を適用することが可能である。
【0055】
エンコーダによって得られた位置情報は、記録ヘッド7の吐出タイミングを制御するのみ用いられる。また、リニアエンコーダスケール40に記されたマークの連続的な検出の時間間隔から、キャリッジ1の移動速度を算出することもできる。
【0056】
図22は、本実施形態のインクジェット記録装置の制御構成を示すブロック図である。
301は、記録装置全体を制御するCPU−P(中央演算処理装置)であって、ROM−P303内の制御プログラムに従って、記録装置全体の制御を行っている。例えば、2つのセンサ(エンコーダセンサ45、紙検出センサ313)や操作パネルに設けられた各種スイッチ(電源SW309、カバーオープンSW311など)から複合制御ユニット(ASIC)305を介して入力される各種の指示信号や、I/Fコントローラ320から読みだしたホスト機器からインターフェース321へ送られてくる記録コマンドに基づいて、モータドライバ314〜316を介して3つのモータ(キャリッジモータ8、紙送りモータ318、給紙モータ319)の回転制御、複合制御ユニット305を介して記録ヘッド7に記録データを転送し、コマンドに対応した記録制御を行う。
【0057】
302は、RAM−P(プリンタRAM:一時記憶メモリ)であって、記録のための展開データ、ホストからの受信データ(記録コマンドや記録データ)を一時蓄えておく受信バッファ、記録速度などの必要な情報を格納するためのワークメモリ、CPU−P301のワークエリア等として使用される。
【0058】
303は、ROM−P(プリンタROM:読み出し専用メモリ)であって、CPU−P301が実行する記録データを記録ヘッド7に転送し、記録を行わせる記録制御プログラムやキャリッジ1や紙送りを制御するためのプログラム、プリンタエミュレーションプログラム、あるいは記録フォント等を格納している。
【0059】
305は、複合制御ユニット(ASIC)であり、記録ヘッド7、電源LED307の点灯、消灯、点滅動作や、電源S/W309、カバーオープンS/W311の検知、紙挿入センサ313の検知機能などを有する。
【0060】
314〜316は、各々のモータを駆動制御するモータドライバである。317〜319は、前記モータドライバに接続されたモータで、CPU−Pの指示により、モータドライバによって駆動制御される。
【0061】
キャリッジモータ8としては、サーボ制御を行うためDCサーボモータが、紙送りモータ318、給紙モータ319としては、CPU−P301で制御しやすいステッピングモータが用いられている。
【0062】
320は、I/Fコントローラであり、I/F321を介してコンピュータ等のホスト機器に接続され、ホスト機器から送信された記録コマンドおよび記録データを受信し、プリンタ側のエラー情報などを送信する双方向インターフェースで、セントロインターフェースやUSBインターフェースなどの各種インターフェースが用いられる。
【0063】
330は、おのおののレジ調整値、記録枚数、記録吐出ドット数、インクタンク交換回数、記録ヘッド交換回数、ユーザ命令クリーニング動作実行回数、などを記憶するための不揮発性の随時書き込みメモリEEPROMであり、書き込まれた内容は、電源が切れても保持される。
【0064】
以上、図20〜図22に示した記録装置を用い、傾きを有する記録ヘッドの傾き補正方法を具体的に説明する。
【0065】
図23は、双方向でマルチパス記録を行う際の、記録ヘッドの傾き補正のためのブロック分割数とマルチパス数との好適な関係を説明するための図である。ここでは、本発明者らによる考察および検討によって、背景技術の項で説明したような「バンドむら」が発生しない組み合わせに○印、明らかにバンドムラが発生する組み合わせに×印が記載されている。
【0066】
○印を満たす条件とは、すなわち図18(a)で説明したように、往路走査の記録位置の和と復路走査の記録位置の和が、どちらも補正後の傾き幅全域に及んでいることである。一方、×印の領域は、図19(a)で説明したように、往路走査の記録位置の和と復路走査の記録位置の和が、どちらも補正後の傾き幅の一部に留まり、且つ互いに重なり合っていないことである。
【0067】
よって、本実施形態においては、実行する記録モードのマルチパス数に応じて、傾き補正のためのブロック分割方法を調整する。以下に、本実施形態の傾き補正方法を具体的に説明する。なお、本実施形態における傾きの補正は特許文献3に説明したように、記録素子に対応する記録データを主走査方向にシフトさせる構成とする。よって、補正の最小単位は1画素となる。
【0068】
図24は、実画像を記録するに先立って、傾き補正量を設定する工程を説明するためのフローチャートである。ステップS201で記録実行命令が入力されると、CPU−P301はまず、入力された画像データを受信する(ステップS202)。
【0069】
ステップS203では、記録位置の傾き量を取得する。具体的には、装置内のEEPROM−P330に予め格納されている傾き情報を、CPU−P301が読み出すことによって取得される。本実施例において、実際の記録モードとは別に、記録ヘッドの傾き情報を取得するための傾き取得モードが用意されているものとする。傾き取得モードでは、傾き量を測定するためのテストパターンを出力し、ユーザあるいは装置内に備えられた検出手段によって、当該テストパターンの傾き程度を検知し、この検知情報を記録装置内のEEPROM−P330に記憶する工程を有している。
【0070】
ステップS204では、ステップS202で受信した情報から、画像を記録するに指定されたマルチパス数を取得する。ステップS202で受信した情報には、実際の画像データに先立って、記録媒体の種類、カラーモードの有無、マルチパス数、記録走査方向(片方高記録か双方向記録か)などの情報が付与されている。CPU−P301はこのような情報のなかから、マルチパス数の情報を抽出する。
【0071】
続くステップS205では、記録装置のROM−P303に格納されている2次元テーブルを参照することによって、ステップS204で取得したマルチパス数およびステップS203で取得した傾き量の情報より、傾き補正のための適切なブロック分割数および分割後の各ブロックのデータシフト量を取得する。
【0072】
例えば、ステップS204で取得したマルチパス数が6パス、ステップS203で取得した傾き量が2画素であった場合を考える。図23を参照するに、6パスのマルチパス記録で適用可能なブロック分割数は2分割および6分割である。更に、本実施形態の記録装置における傾き補正の最小単位は1画素であるので、2画素程度の傾き量補正の場合には、2ブロック目を1画素シフトした2分割記録を行えばよいことになる(図25参照)。ステップS205で参照するテーブルは、マルチパス数と傾き量から、このようなブロック分割数と各ブロックのデータシフト量が取得できるような内容となっている。
【0073】
ステップS207では、ステップS206で得られたブロック分割とシフト量に基づいて、ステップS204で取得されたマルチパス数による実画像の記録が実行される。以上で本処理を終了する。
【0074】
以下に、記録素子の配列ピッチ、傾き量およびマルチパス数の様々な組み合わせを例に、傾き補正を行った場合について説明する。第1の例として、600dpiのピッチで192個の記録素子が配列する記録ヘッドを用い、6パス双方向記録を行った場合を説明する。このとき、記録ヘッドの傾き量は2画素(84μm)とする。すなわち、両端部に位置する2つの記録素子が記録するドットの位置は、主走査方向に2画素分ずれているものとする。上記条件の場合、傾き補正は2ブロック目を1画素シフトした2分割記録によって実現される。
【0075】
図26は、本例の記録ヘッドの傾き補正状態を説明するための模式図である。第1ブロック2501に対し第2ブロック2502は1画素分データをずらして駆動がなされており(左図)、記録ヘッドが傾いた状態では右図に示した状態で画像が形成される。
【0076】
図27は、図26で示した状態で、図3と同様な罫線パターンを6パス双方向で記録した様子を示している。更に図28は、傾き補正を行わない状態で、図3と同様な罫線パターンを6パス双方向で記録した様子を示している。但し、両図共に、双方向レジずれは発生していない状態を示している。図27では2分割の傾き補正を行っているので、補正後の傾き幅d2601は補正前の傾き幅d2701より狭くなっている。よって、「粒状感」も図28より抑制された状態となる。
【0077】
図29は、図26で示した状態で、図3と同様な罫線パターンを6パス双方向で記録した様子を示している。但し、ここでは双方向レジずれが発生している状態を示している。図からも明らかなように、往路走査によって形成された領域と、復路走査によって形成された領域は、主走査方向に互いにずれて配置している。しかし、領域Dのずれ幅d2801と領域Eのずれ幅d2802が同等であるように、副走査方向に配列する複数の領域間で、ずれ幅が変化することはない。よって、「バンドむら」は発生しない。
【0078】
次に、第2の例として、1200dpiのピッチで384個の記録素子が配列する記録ヘッドを用い、6パス双方向記録を行った場合を説明する。このとき、記録ヘッドの傾き量は2画素とする。すなわち、両端部に位置する2つの記録素子が記録するドットの位置は、主走査方向に2画素分(42μm)ずれているものとする。上記条件の場合、傾き補正は2ブロック目を1画素シフトした2分割記録によって実現される。本例は、第1の例に対し解像度が2倍になっているが、マルチパス数および傾き画素量は同等である。よって、ステップS205によって得られる適切なブロック分割数と各ブロックのデータシフト量も第1の例と同様となる。すなわち、本例の場合も、2ブロック目を1画素シフトした2分割記録を行えばよいことになる。
【0079】
図30は、本例の記録ヘッドの傾き補正状態を説明するための模式図である。第1ブロック2901に対し第2ブロック2902は1画素分データをずらして駆動がなされており(左図)、記録ヘッドが傾いた状態では右図に示した状態で画像が形成される。
【0080】
図31は、図30で示した状態で、図3と同様な罫線パターンを6パス双方向で記録した様子を示している。更に図32は、傾き補正を行わない状態で、図3と同様な罫線パターンを6パス双方向で記録した様子を示している。但し、両図共に、双方向レジずれは発生していない状態を示している。図31では2分割の傾き補正を行っているので、補正後の傾き幅d3001は補正前の傾き幅d3101より狭くなっている。よって、「粒状感」も図32より抑制された状態となる。
【0081】
図33は、図30で示した状態で、図3と同様な罫線パターンを6パス双方向で記録した様子を示している。但し、ここでは双方向レジずれが発生している状態を示している。図からも明らかなように、往路走査によって形成された領域と、復路走査によって形成された領域は、主走査方向に互いにずれて配置している。しかし、領域Dのずれ幅d3202と領域Eのずれ幅d3202が同等であるように、副走査方向に配列する複数の領域間で、ずれ幅が変化することはない。よって、「バンドむら」は発生しない。
【0082】
すなわち、本実施形態の傾き補正方法によれば、第1の例と第2の例の様に解像度や記録素子数が異なる記録ヘッドであっても、記録時のマルチパス数および傾き画素数が同等であれば傾き補正のためのパラメータ(すなわち、分割ブロック数とデータシフト量)は等しくなり、両者共に「バンドむら」の発生しない双方向のマルチパス記録を実現することが出来る。
【0083】
次に、第3の例として、2400dpiのピッチで記録素子が配列する記録ヘッドを用い、2パス双方向記録を行った場合を説明する。このとき、記録ヘッドの傾き量は8画素とする。すなわち、両端部に位置する2つの記録素子が記録するドットの位置は、主走査方向に8画素分(168μm)ずれているものとする。このような条件の場合、「バンドむら」を引き起こさないためのブロック分割数は、図23を参照するに、2分割、4分割、6分割および8分割・・・と偶数分割であればよい。ここで、例えば2分割であれば、傾き補正は2ブロック目を4画素シフトすることになる。4分割であれば、2ブロック目を2画素、3ブロック目を4画素、4ブロック目を6画素シフトすることになる。更に、8分割であれば、2ブロック目を1画素、3ブロック目を2画素、4ブロック目を3画素、5ブロック目を4画素、6ブロック目を5画素、7ブロック目を6画素、8ブロック目を7画素シフトすることになる。
【0084】
「バンドむら」を引き起こさないためのブロック分割方法として、以上のような複数の候補が挙げられるが、実際に傾き補正を行った画像品位は、同等ではない。以下に、2分割記録で傾き補正を行った場合と、4分割記録で傾き補正を行った場合を、図を参照しながら説明する。
【0085】
図34は、2分割記録時の傾き補正状態を説明するための模式図である。第1ブロック3301に対し第2ブロック3302は4画素分データをずらして駆動がなされており(左図)、記録ヘッドが傾いた状態では右図に示した状態で画像が形成される。
【0086】
図35は、4分割記録時の傾き補正状態を説明するための模式図である。第1ブロック3401に対し第2ブロック3402は2画素分、第3ブロック3402は4画素分、第4ブロック3402は6画素分、それぞれデータをずらして駆動がなされており(左図)、記録ヘッドが傾いた状態では右図に示した状態で画像が形成される。
【0087】
図36は、図34で示した2分割記録で、図3と同様な罫線パターンを2パス双方向で記録した様子を示している。また、図37は、図35で示した4分割記録で、図3と同様な罫線パターンを2パス双方向で記録した様子を示している。更に、図38は、傾き補正を行わない状態で、図3と同様な罫線パターンを2パス双方向で記録した様子を示している。但し、3つの図共に、双方向レジずれは発生していない状態となっている。
【0088】
図36では2分割の傾き補正を行っているので、補正後の傾き幅d3501は補正前の傾き幅d3701より狭くなっている。図37では4分割の傾き補正を行っているので、補正後の傾き幅d3601は、2分割補正後の傾き幅d3501よりも、更に狭くなっている。すなわち、「粒状感」の観点から考えると、4分割記録を行った場合のほうがより良好な画像が得られることになる。
【0089】
次に「バンドむら」について考える。
【0090】
図39および図40は、図36および図37に対し、双方向レジずれが存在する場合の記録状態を示している。図からも明らかなように、往路走査によって形成された領域と、復路走査によって形成された領域は、主走査方向に互いにずれて配置している。
【0091】
両図において、2分割記録を行った際の領域Fの記録幅d3801と領域Gの記録幅d3802、および4分割記録を行った際の領域Hの記録幅d3901と領域Iの記録幅d3902は、全て同等である。2分割記録、4分割記録どちらの分割方法であっても、「バンドむら」の観点では、同等に良好であり、差異はない。
【0092】
以上の結果より、「バンドむら」を同等に発生させない分割方法であっても、「罫線ずれ」や「粒状感」には差が現れる場合があることが分かる。上記では2分割と4分割の場合について説明したが、「バンドむら」を発生させない分割条件の中でも、より分割数の多い方が「粒状感」の低減が期待され、総合的により高品位な画像が得られることが期待できる。例えば第3の例であれば、8画素分の傾きが含まれているので、各ブロックで1画素ずつデータをシフトできる8分割が、最も細やかで適切な補正を行えることになる。 但し、通常のインクジェット記録装置においては、ブロック駆動のための分割数を無制限に設けることは難しく、大抵の場合、4ブロック、8ブロック、16ブロック程度の制限が加えられる。よって、本実施形態においては、このような制限のもと、「バンドむら」が発生しない分割数の中で、極力「粒状感」を抑制する様に、また1画素を最小単位とするデータシフトが各ブロックに対して効率的に設定できるように、分割ブロック数および各ブロックのデータシフト量が一義的に定められた2次元テーブルが用意されている。
【0093】
以上説明したように本実施形態によれば、マルチパス数と記録ヘッドの傾き量から、適切なブロック分割数と各ブロックのデータシフト量を取得する手段を備えることにより、傾きを有する記録ヘッドを用いて双方向のマルチパス記録を実施する際、双方向レジずれが存在した場合であっても、従来問題となっていた「バンドむら」の発生を極力回避することが可能となった。
【0094】
なお、以上では、記録剤としてインクを吐出して画像を形成するインクジェット記録装置を例に説明してきたが、本発明の効果はこのような構成に限定されるものではない。複数の記録素子が配列した記録ヘッドから記録媒体に記録剤を付与することによって画像を形成可能なシリアル型の記録装置であれば、本発明の効果を得ることは出来る。
【図面の簡単な説明】
【0095】
【図1】記録ヘッドの傾きを説明するための図である。
【図2】一般的な傾き補正例を示している。
【図3】傾きを有さない記録ヘッドを用い、双方向レジずれが存在しない状態で、2パスの双方向記録によって罫線を記録する状態を示す図である。
【図4】各領域に記録されたドットの状態を説明するための拡大模式図である。
【図5】傾きを有さない記録ヘッドを用い、双方向レジずれが存在する状態で、2パスの双方向記録によって形成された罫線を示す図である。
【図6】各領域に記録されたドットの状態を説明するための拡大模式図である。
【図7】傾きを有する記録ヘッドを用い、双方向レジずれが存在しない状態で、2パスの双方向記録によって形成された罫線を示す図である。
【図8】各領域に記録されたドットの状態を説明するための拡大模式図である。
【図9】傾きを有する記録ヘッドを用い、双方向レジずれが存在する状態で、2パスの双方向記録によって形成された罫線を示す図である。
【図10】各領域に記録されたドットの状態を説明するための拡大模式図である。
【図11】傾きを有する記録ヘッドを用い、双方向レジずれが存在しない状態で、傾きを補正しながら2パスの双方向記録によって形成された罫線を示した図である。
【図12】記録ヘッドの傾きを補正するためのブロック分割を示す図である。
【図13】傾きを有する記録ヘッドを用い、双方向レジずれが存在しない状態で、6パスの双方向記録によって形成された罫線を示す図である。
【図14】傾きを有する記録ヘッドを用い、双方向レジずれが存在する状態で、6パスの双方向記録によって形成された罫線を示す図である。
【図15】(a)〜(c)は、記録ヘッドの傾きを補正するための、複数のブロック分割方法と、それぞれの分割方法における傾き補正状態を示した図である。
【図16】傾きを有する記録ヘッドを用い、双方向レジずれが存在しない状態で、2分割の傾き補正を行いながら6パスの双方向記録によって形成された、罫線を示す図である。
【図17】傾きを有する記録ヘッドを用い、双方向レジずれが存在しない状態で、3分割の傾き補正を行いながら6パスの双方向記録によって形成された、罫線を示す図である。
【図18】(a)および(b)は、傾きを有する記録ヘッドを用い、双方向レジずれが存在する状態で、2分割の傾き補正を行いながら6パスの双方向記録を行う際の様子を示した図である。
【図19】(a)および(b)は、図18と同等の傾きを有する記録ヘッドを用い、双方向レジずれが存在する状態で、3分割の傾き補正を行いながら6パスの双方向記録を行う際の様子を示した図である。
【図20】本発明に適用可能なインクジェット記録装置の内部機構を説明するための斜視図である。
【図21】キャリッジの駆動機構を説明するための斜視図である。
【図22】本実施形態のインクジェット記録装置の制御構成を示すブロック図である。
【図23】双方向でマルチパス記録を行う際の、記録ヘッドの傾き補正のためのブロック分割数とマルチパス数との好適な関係を説明するための図である。
【図24】傾き補正量を設定する工程を説明するためのフローチャートである。
【図25】ブロックとデータシフト量の関係を示す図である。
【図26】記録ヘッドの傾き補正状態を説明するための模式図である。
【図27】罫線パターンを6パス双方向で記録した様子を示す図である。
【図28】傾き補正を行わない状態で、罫線パターンを6パス双方向で記録した様子を示す図である。
【図29】罫線パターンを6パス双方向で記録した様子を示す図である。
【図30】記録ヘッドの傾き補正状態を説明するための模式図である。
【図31】罫線パターンを6パス双方向で記録した様子を示す図である。
【図32】傾き補正を行わない状態で、罫線パターンを6パス双方向で記録した様子を示す図である。
【図33】罫線パターンを6パス双方向で記録した様子を示す図である。
【図34】2分割記録時の傾き補正状態を説明するための模式図である。
【図35】4分割記録時の傾き補正状態を説明するための模式図である。
【図36】2分割記録で、罫線パターンを2パス双方向で記録した様子を示す図である。
【図37】4分割記録で、罫線パターンを2パス双方向で記録した様子を示す図である。
【図38】傾き補正を行わない状態で、罫線パターンを2パス双方向で記録した様子を示す図である。
【図39】双方向レジずれが存在する場合の記録状態を示す図である。
【図40】双方向レジずれが存在する場合の記録状態を示す図である。
【図41】2分割記録と3分割記録の画像結果をまとめた図である。
【符号の説明】
【0096】
1 キャリッジ
2 ガイドシャフト
5 LFローラ
7 記録ヘッド
8 キャリッジモータ
9 ベルト
30 ポンプベース
40 エンコーダスケール
45 エンコーダセンサ
50 シャーシ
301 CPU−P
302 RAM−P
303 ROM−P
305 ASIC
307 LED
309 電源SW
311 カバーオープンSW
313 紙検出センサ
314 キャリッジモータドライバ
315 紙送りモータドライバ
316 給紙モータドライバ
318 紙送りモータ
319 給紙モータ
320 I/Fコントローラ
321 I/F
330 EEPROM−P




 

 


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