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発明の名称 画像処理装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−15251(P2007−15251A)
公開日 平成19年1月25日(2007.1.25)
出願番号 特願2005−199972(P2005−199972)
出願日 平成17年7月8日(2005.7.8)
代理人 【識別番号】100090538
【弁理士】
【氏名又は名称】西山 恵三
発明者 甲斐 宏 / 魚谷 健一郎
要約 課題
複数のインクカートリッジが装着されている状態においては、装着されている全てのインクカートリッジが使用されていた。脱着さえすれば上記制御が可能ではあったが、印刷の度にインクカートリッジの着脱を繰り返すのは手間であった。
また、印刷装置と画像処理装置の双方向通信が行えないために印刷装置からインクカートリッジの装着状態が取得できない場合に、必ずしもユーザの所望する印刷結果を導くとは限らないという問題があった。

解決手段
プリンタのインクカートリッジ装着状態の情報を取得し、取得した装着状態とその他の印刷設定内容に応じて印刷に使用するインクカートリッジを決定し、決定されたインクカートリッジに適した画像処理を行って印刷データを生成する。
特許請求の範囲
【請求項1】
印刷ヘッドを有する着脱可能な複数のインクカートリッジを用いて印刷出力を行う印刷装置の印刷条件に応じた画像処理を入力画像に施す画像処理装置であって、印刷に使用するインクカートリッジ設定を決定する第1の決定手段と、前記第1の決定手段により決定されたインクカートリッジ設定によって画像処理を制御する制御手段を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
印刷に使用するインクカートリッジ設定を指定する第1の指定手段を有し、前記第1の決定手段は、前記第1の指定手段により印刷に使用するインクカートリッジが指定されている場合に、指定されたインクカートリッジ設定を印刷に使用するインクカートリッジ設定として決定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
着脱可能な複数のインクカートリッジを用いて印刷出力を行う印刷装置において、前記第1の指定手段は、前記複数のインクカートリッジの内の一部のインクカートリッジだけを使用する指定手段を有することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記第1の決定手段は、印刷装置から取得したインクカートリッジの装着状態に応じて印刷に使用するインクカートリッジ設定を決定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項5】
印刷ヘッドを有する着脱可能なインクカートリッジを用いて印刷出力を行う印刷装置の印刷条件に応じた画像処理を入力画像に施す画像処理装置であって、印刷装置と画像処理装置の双方向通信が行えないために印刷装置からインクカートリッジの装着状態が取得できない場合には、印刷に使用するインクカートリッジ設定を決定する第2の決定手段を有することを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
【請求項6】
印刷に使用するインクカートリッジ設定を指定する第2指定手段を有し、前記第2の決定手段は、前記第2の指定手段により指定されたインクカートリッジ設定を印刷に使用するインクカートリッジ設定として決定することを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
【請求項7】
印刷ヘッドを有する着脱可能な複数のインクカートリッジを用いて印刷出力を行う印刷装置の印刷条件に応じた画像処理を入力画像に施す画像処理装置であって、現在の印刷条件の設定下において、前記第1の決定手段により決定したインクカートリッジ設定によって画像処理が制御可能か否かを判別する判別手段を有することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記判別手段は、印刷出力を行う印刷装置の印刷条件の項目うち、用紙の種類、モノクロ設定、フチなし印刷設定、両面印刷設定のうち少なくとも1つの印刷条件の現在の設定値に応じて判別されることを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
【請求項9】
前記判別手段により、前記第1の決定手段により決定したインクカートリッジ設定によって画像処理が制御できないと判別した場合には、印刷に使用するインクカートリッジ設定を決定する第3の決定手段を有することを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
【請求項10】
コンピュータにより実行させることで、コンピュータを請求項1乃至9記載の画像処理装置として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像制御装置に関し、例えば、印刷ヘッド、及び、インクタンクを有する着脱可能な複数のインクカートリッジを用いて印刷を行う印刷装置の印刷条件に応じた画像処理を行う画像処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、印刷ヘッド、及び、インクタンクを有する着脱可能な複数のインクカートリッジを用いて印刷を行う印刷装置においては、印刷装置に装着されている全てのインクカートリッジを印刷装置の印刷条件としてパーソナルコンピュータ等の情報処理装置において設定することが一般的である。ここで、装着されているインクカートリッジの一部を脱着して印刷を行う場合、或いは、別のインクカートリッジを新たに装着して印刷を行う場合には、その都度インクカートリッジの設定を設定しなおすことになる。上記のようにインクカートリッジの着脱の度に印刷設定しなおす手間を省くため、或いは、設定ミスによる印刷結果の不具合を軽減させるための方法として、印刷装置からカートリッジの装着状態を取得する手段を保持し、取得した装着状態を示す情報に基づき、印刷に使用するインクカートリッジを決定し、画像処理を制御する方法が知られている(特許文献1)。また、印刷装置と画像処理装置の双方向通信が行えないために印刷装置からインクカートリッジの装着状態が取得できない場合には、予め画像処理装置が内部で保持しておいたデフォルト設定により印刷に使用するインクカートリッジを決定し、画像処理を制御する方法が知られている(特許文献2)
【特許文献1】特開平11-216878号公報
【特許文献2】特開平07-334319号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述したように、印刷装置に装着されているインクカートリッジを全て使用して印刷を行う手段を設けることにより、インクカートリッジの着脱の度に印刷条件を設定しなおす手間を省くこと、及び、設定ミスによる印刷結果の不具合を軽減させることが可能であった。しかしながら従来の手法では、複数のインクカートリッジが装着されている状態においては、一部のインクカートリッジのインク残量が無い(少ない)場合や、テキスト主体の印刷原稿を印刷する等の目的によりランニングコストを抑えたいために、現在装着されているインクカートリッジの内の一部のインクカートリッジを使用したくないと考えたとしても、装着されている全てのインクカートリッジが使用されてしまうという問題があった。もちろん従来の手法であっても、使用したくないインクカートリッジを脱着さえすればユーザが所望する上記制御が可能ではあったが、印刷の度にインクカートリッジの着脱を繰り返すのは手間であり、またインクカートリッジを装着するたびに印刷装置の吸引動作により印刷とは無関係にインクが無駄に消費される等の問題があった。
【0004】
また、印刷装置と画像処理装置の双方向通信が行えないために印刷装置からインクカートリッジの装着状態が取得できない場合に、従来の手法のように予め画像処理装置が内部で保持しておいたデフォルト設定により印刷に使用するインクカートリッジを決定することにより印刷を続行することは可能であったが、印刷に使用する用紙の種類やその他の多彩な印刷条件下においては、予め一意に決定しておいたインクカートリッジ設定を使用して印刷を行うことが必ずしもユーザの所望する印刷結果を導くとは限らないという問題があった。さらに、従来技術においても上記デフォルト設定を変更する手段が用意されていたが、印刷を実行する前にデフォルトの設定を変更する必要がある等、ユーザの使い勝手が良いとは言えなかった。
【0005】
本発明は上記問題点を鑑みてなされたものであり、印刷装置に装着されているインクカートリッジを全て使用して印刷を行う手段を設けることにより、従来と同様にインクカートリッジの着脱の度に印刷条件を設定しなおす手間を省くこと、及び、設定ミスによる印刷結果の不具合を軽減させることができ、かつ、現在装着されているインクカートリッジの内の一部のインクカートリッジだけを使用して印刷を行えるようにすることを目的とする。また、印刷装置と画像処理装置の双方向通信が行えないために印刷装置からインクカートリッジの装着状態が取得できない場合であっても、印刷を一旦中止してデフォルト設定を変更しなおす等の手間をかけずに確実にユーザが所望する印刷結果を導くことができるようにすることを目的とする。
【0006】
さらに、現在のインクカートリッジの装着状態、或いは、ユーザが設定したインクカートリッジ設定に基づいて印刷に使用するカートリッジを決定した場合に、印刷原稿や印刷条件によって、使用する用紙の品質に適さず結果的にユーザの所望する印刷結果を得られない、或いは、印刷装置を劣化させる要因となる、等の問題が生じると判断した場合には、印刷条件等に応じて印刷に使用するインクカートリッジを最適化することにより、上記問題を発生させずにできる限りユーザが所望する印刷結果を導くことができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記目的を達成する一手段として以下の構成を備える。
【0008】
本発明に関わる画像処理装置は、印刷ヘッドを有する着脱可能な複数のインクカートリッジを用いて印刷出力を行う印刷装置の印刷条件に応じた画像処理を入力画像に施す画像処理装置であって、印刷に使用するインクカートリッジ設定を決定する第1の決定手段と、前記第1の決定手段により決定されたインクカートリッジ設定によって画像処理を制御する制御手段を有する。
【0009】
本発明に関わる画像処理装置は、印刷に使用するインクカートリッジ設定を指定する第1の指定手段を有し、前記第1の決定手段は、前記第1の指定手段により印刷に使用するインクカートリッジが指定されている場合に、指定されたインクカートリッジ設定を印刷に使用するインクカートリッジ設定として決定する。
【0010】
本発明に関わる画像処理装置は、着脱可能な複数のインクカートリッジを用いて印刷出力を行う印刷装置において、前記第1の指定手段は、前記複数のインクカートリッジの内の一部のインクカートリッジだけを使用する指定手段を有する。
【0011】
本発明に関わる画像処理装置は、印刷ヘッドを有する着脱可能なインクカートリッジを用いて印刷出力を行う印刷装置の印刷条件に応じた画像処理を入力画像に施す画像処理装置であって、印刷装置と画像処理装置の双方向通信が行えないために印刷装置からインクカートリッジの装着状態が取得できない場合には、印刷に使用するインクカートリッジ設定を決定する第2の決定手段を有する。
【0012】
本発明に関わる画像処理装置は、印刷に使用するインクカートリッジ設定を指定する第2指定手段を有し、前記第2の決定手段は、前記第2の指定手段により指定されたインクカートリッジ設定を印刷に使用するインクカートリッジ設定として決定する。
【0013】
本発明に関わる画像処理装置は、印刷ヘッドを有する着脱可能な複数のインクカートリッジを用いて印刷出力を行う印刷装置の印刷条件に応じた画像処理を入力画像に施す画像処理装置であって、現在の印刷条件の設定下において、前記第1の決定手段により決定したインクカートリッジ設定によって画像処理が制御可能か否かを判別する判別手段を有する。
【発明の効果】
【0014】
本発明により、印刷装置に装着されているインクカートリッジを全て使用して印刷を行う手段を設けることにより、従来と同様にインクカートリッジの着脱の度に印刷条件を設定しなおす手間を省くこと、及び、設定ミスによる印刷結果の不具合を軽減させることができ、かつ、現在装着されているインクカートリッジの内の一部のインクカートリッジだけを使用して印刷を行える。また、印刷装置と画像処理装置の双方向通信が行えないために印刷装置からインクカートリッジの装着状態が取得できない場合であっても、印刷を一旦中止してデフォルト設定を変更しなおす等の手間をかけずに確実にユーザが所望する印刷結果を導くことができる。
【0015】
さらに、現在のインクカートリッジの装着状態、或いは、ユーザが設定したインクカートリッジ設定に基づいて印刷に使用するカートリッジを決定した場合に、印刷原稿や印刷条件によって、使用する用紙の品質に適さず結果的にユーザの所望する印刷結果を得られない、或いは、印刷装置を劣化させる要因となる、等の問題が生じると判断した場合には、印刷条件等に応じて印刷に使用するインクカートリッジを最適化することにより、上記問題を発生させずにできる限りユーザが所望する印刷結果を導くことができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
[第1の実施の形態]
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。本発明は、例えば、図1に示すような印刷システム100に適用される。本実施の形態の印刷システム100は、パーソナルコンピュータ等で起動可能なアプリケーションにより作成された文書や画像等の印刷データを印刷ヘッド及びインクタンクを有する着脱可能なカートリッジを用いた印刷装置102により用紙上に印刷出力するように構成されている。
【0017】
以下、本実施の形態の印刷システム100の構成及び動作について具体的に説明する。
【0018】
<印刷システム100の全体構成>
印刷システム100は、上記図1に示すように、ホストコンピュータ101に対して、印刷装置102、ハードディスク装置103、表示装置104、データ入力装置105、メディア読取装置106、及び通信制御装置107がそれぞれ接続された構成としている。
【0019】
ホストコンピュータ101は、所定のシステムプログラムを実行することで、印刷システム100全体の動作制御及び監視を行う。
【0020】
具体的には例えば、ホストコンピュータ101は、後述するような、システムボード上に配置されたCPU(Central processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、及びROM(Read Only Memory)等を含むコンピュータ機能を備え、CPUが、内蔵メモリ又は外付けのハードディスク103等から所要の処理プログラムを適宜から読み出して実行することで、印刷システム100全体の動作制御を司る。
【0021】
ここでは一例として、ホストコンピュータ101が実行する各種プログラムの格納先をハードディスク103としており、このハードディスク103には、本実施の形態における動作を実現するための処理プログラムや、印刷データを生成するための各種アプリケーション等が格納されている。
【0022】
尚、本実施の形態における動作を実現するための処理プログラム(プログラムコード)の格納先は、ハードディスク103や内蔵メモリに限られることはなく、例えば、CD−ROMやフレキシブルディスク等の可搬性記録媒体に対して、当該処理プログラムをホストコンピュータ101が読取可能な形態で記録して流通させ、印刷システム100の構築時において、メディア読取装置106、或いは通信制御装置107を介して、ホストコンピュータ101が当該処理プログラムを読み取ってハードディスク103にインストールするようにしてもよい。
【0023】
また、本実施の形態では、ホストコンピュータ101のOS(オペレーティングシステム)として、例えば、「Windows(登録商標)」を用いるものとするが、これに限られることはない。
【0024】
印刷装置102は、ホストコンピュータ101から印刷データ共に印刷条件の設定内容等の情報を受信すると、所定の印刷プロセスを実行することで、当該印刷データを印刷用紙上に印刷出力(画像形成)する。
【0025】
印刷装置102としては、例えば、シリアルプリンタや、ページプリンタ、或いはその他の電子複写型プリンタ等の様々なプリンタを適用可能である。また、印刷装置102とホストコンピュータ101の接続形態についても、例えば、スタンドアロン接続やネットワーク接続等の様々な接続形態を適用可能である。
【0026】
表示装置104は、ホストコンピュータ101からのシステムプログラムやアプリケーション等の実行による指示に呼応して、所定のウィンドウを表示する。
【0027】
データ入力装置105は、キーボード、マウス、及びその他のポインティングデバイス等を含み、ユーザからの各種指示を受け付け、これをホストコンピュータ101に伝える。例えば、データ入力装置105は、ユーザから入力された、印刷装置102に対する印刷条件の設定内容を、ホストコンピュータ101に伝える。
【0028】
メディア読取装置106は、CD−ROMドライブ及びフレキシブルディスク(FD)ドライブ等を含む装置であり、CD−ROMやFD等の記録媒体から読み取った情報をホストコンピュータ101に供給する。
【0029】
通信制御装置107は、例えば、印刷システム100と外部のネットワークを通信可能に接続するための接続インタフェースである。印刷装置102は通信制御装置107およびネットワークを介してコンピュータ101と接続されていてもよい。
【0030】
<印刷システム100の機能構成>
図2は、ホストコンピュータ101が所定の処理プログラムを実行することで実現される印刷システム100の機能のうち、特に、印刷制御機能に着目した図である。
【0031】
ホストコンピュータ101による印刷制御機能は、上記図2に示すように、アプリケーション201、GDI(Graphics Device Interface)202、ユーザインタフェースドライバ203、EMFスプールファイル204、プリントプロセッサ205、プリンタグラフィックスドライバ206、ランゲージモニタ207を含んでいる。
【0032】
まず、ホストコンピュータ101による印刷制御機能に含まれる主なる機能について説明する。
【0033】
ユーザインタフェースドライバ203は、GDI202を介して印刷装置102に対して印刷条件を設定する機能を有する。
【0034】
具体的には例えば、ユーザインタフェースドライバ203は、印刷に使用する用紙サイズ及びその他の印刷条件を設定する機能を有すると共に、印刷に使用するインクカートリッジを設定する機能を有する。
【0035】
プリントプロセッサ205は、EMFスプールファイル204に格納された印刷データを1ページ単位で処理する機能を有する。
【0036】
プリンタグラフィックスドライバ206は、ユーザインタフェースドライバ203にて設定された印刷条件に応じて、印刷データを印刷装置102で印刷出力可能なビットマップデータに変換する機能を有する。
【0037】
ランゲージモニタ207は、印刷装置102と双方向の通信を行い、印刷装置102の情報を取得し表示装置104に表示する機能、プリンタグラフィックスドライバ206が生成したビットマップデータを印刷装置102に供給する機能を有する。
【0038】
次に、ホストコンピュータ101による印刷制御機能の一連の動作について説明する。
【0039】
先ず、アプリケーション201は、ユーザからの操作指示に従って、任意の文書を作成し、当該文書データ(印刷データ)の印刷実行を指示する。
【0040】
これにより、GDI202は、ユーザインタフェースドライバ203に対して、印刷開始のイベントを通知する。
【0041】
続いて、アプリケーション201は、GDI202を介して、上記の文書データ(印刷データ)をEMFスプールファイル204に格納する。
【0042】
このとき、EMFスプールファイル204には、ユーザインタフェースドライバ203により、印刷装置102での印刷条件の設定内容が予め格納されている。
【0043】
プリントプロセッサ205は、EMFスプールファイル204から印刷条件の設定内容及び印刷データを取得し、当該印刷条件の設定内容及び印刷データを1ページ単位でプリンタグラフィックスドライバ206に供給する。
【0044】
プリンタグラフィックスドライバ206は、GDI202により生成されたグラフィックス描画コマンド、及び、当該印刷条件の設定内容をGDI202から取得する。
【0045】
続いて、プリンタグラフィックスドライバ206は、ランゲージモニタ207と印刷装置102との双方向通信制御機能が有効か否かの設定情報(以下、「双方向通信有効無効情報」と呼ぶ)をホストコンピュータ101のOSに問い合わせる。
【0046】
ホストコンピュータ101のOSは、プリンタグラフィックスドライバ206から上記双方向通信有効無効情報の問い合わせを受けると、所定のダイアログウィンドウ(不図示)により予め設定されている双方向通信有効無効情報をプリンタグラフィックスドライバ206に通知する。
【0047】
プリンタグラフィックスドライバ206は、ホストコンピュータ101のOSから通知された双方向通信有効無効情報を参照し、ランゲージモニタ207と印刷装置102との双方向通信制御機能が無効であると判断した場合には、詳細は後述するが、予め内部で保持しているデフォルトインクカートリッジ情報テーブルを参照して、印刷に使用するインクカートリッジを決定する。
【0048】
一方、プリンタグラフィックスドライバ206は、ランゲージモニタ207と印刷装置102との双方向通信制御機能が有効であると判断した場合は、ホストコンピュータ101から印刷装置102に印刷データを伝送するために使用されるデータ送受信部(以下、「インタフェース」と呼ぶ)を利用してランゲージモニタ207と印刷装置102との双方向通信が可能か否かの情報(以下、「双方向通信可否情報」)をランゲージモニタ207に問い合わせる。
【0049】
ランゲージモニタ207は、プリンタグラフィックスドライバ206から双方向通信可否情報の問い合わせを受けると、ホストコンピュータ101のOSからインタフェースの種別を取得して、詳細は後述するが、予め内部で保持しているインタフェース情報テーブルを参照して、ホストコンピュータ101から印刷装置102に印刷データを伝送するために使用されるインタフェースを利用してランゲージモニタ207と印刷装置102との双方向通信が可能か否かを判断し、双方向通信可否情報をプリンタグラフィックスドライバ206に通知する。
【0050】
プリンタグラフィックスドライバ206は、ランゲージモニタ207から通知された双方向通信可否情報を参照し、ホストコンピュータ101から印刷装置102に印刷データを伝送するために使用されるインタフェースを利用してランゲージモニタ207と印刷装置102との双方向通信ができないと判断した場合は、上記デフォルトインクカートリッジ情報テーブルを参照して、印刷に使用するインクカートリッジを決定する。
【0051】
一方、プリンタグラフィックスドライバ206は、ホストコンピュータ101から印刷装置102に印刷データを伝送するために使用されるインタフェースを利用してランゲージモニタ207と印刷装置102との双方向通信が可能であると判断した場合は、印刷装置102に装着されているインクカートリッジの情報(以下、「装着カートリッジ情報」と呼ぶ)をランゲージモニタ207に問い合わせる。
【0052】
ランゲージモニタ207は、プリンタグラフィックスドライバ206から装着カートリッジ情報の問い合わせを受けると、ホストコンピュータ101から印刷装置102に印刷データを伝送するために使用されるインタフェースを経由して、印刷装置102から装着カートリッジ情報を受け取り、プリンタグラフィックスドライバ206に通知する。
【0053】
プリンタグラフィックスドライバ206は、ランゲージモニタ207から通知された装着カートリッジ情報に基づいて印刷に使用するインクカートリッジを決定する。
【0054】
そして、プリンタグラフィックスドライバ206は、GDI202により生成されたグラフィックス描画コマンド、GDI202から通知された印刷条件の設定内容、及び、上記決定した印刷に使用するインクカートリッジに基づいて、プリントプロセッサ205から供給された印刷ページデータに対して画像処理等を行い、印刷用のビットマップデータ(以下、「印刷画像データ」と呼ぶ)を生成する。
【0055】
そして、プリンタグラフィックスドライバ206は、当該印刷画像データをランゲージモニタ207に供給する。
【0056】
ランゲージモニタ207は、ホストコンピュータ101から印刷装置102に印刷データを伝送するために使用されるインタフェースを経由して、プリンタグラフィックスドライバ206により供給された印刷画像データを印刷装置102に供給する。
【0057】
印刷装置102は、ランゲージモニタ207から供給された印刷画像データを用紙(208)上に印刷出力する。
【0058】
<インクカートリッジ設定画面の例>
図3は、ユーザインタフェースドライバ203において印刷に使用するインクカートリッジを設定するために表示装置104に表示される設定画面300の一例を示した図である。
【0059】
図3において、設定欄301は印刷に使用するインクカートリッジをユーザに選択させるための項目欄であり、ここで「自動選択」が選択された場合には、印刷装置102に装着されているインクカートリッジを全て使用して印刷出力を行う。
【0060】
<双方向通信無効時の警告画面の例>
図4は、プリンタグラフィックスドライバ206が印刷に使用するインクカートリッジを決定するにあたり、ランゲージモニタ207と印刷装置102との双方向通信制御機能が無効であるために印刷装置102に装着されているインクカートリッジの情報が取得できない場合にその旨をユーザに通知するために表示装置104に表示される警告画面400の一例を示した図である。
【0061】
<インタフェース情報テーブルの例>
図5は、ランゲージモニタ207が保持しているインタフェース情報テーブル500の一例を示した図である。
【0062】
図5に示すインタフェース情報テーブル500の例では、ホストコンピュータ101から印刷装置102に印刷データを伝送するために使用されるインタフェースの種別と、上記インタフェースを利用してランゲージモニタ207と印刷装置102との双方向通信が可能か否かの情報を格納している。
【0063】
<デフォルトインクカートリッジ情報テーブルの例>
図6は、プリンタグラフィックスドライバ206が保持しているデフォルトインクカートリッジ情報テーブル600の一例を示した図である。
【0064】
図6に示すデフォルトインクカートリッジ情報テーブル600の例では、プリンタグラフィックスドライバ206が印刷装置102に装着されているインクカートリッジの情報を取得できない場合に印刷に使用するインクカートリッジを印刷装置102の種別に応じて決定できるように構成している。
【0065】
<印刷システム100の動作>
図7は、印刷システム100の動作として、プリンタグラフィックスドライバ206が印刷に使用するインクカートリッジを決定する処理を示すフローチャートである。
【0066】
ステップS701:プリンタグラフィックスドライバ206は、GDI202から取得した印刷条件の設定内容の中から、図3で示した設定画面300において設定されたインクカートリッジ設定を取得する。
【0067】
ステップS702:プリンタグラフィックスドライバ206は、ステップS701により取得したインクカートリッジ設定を参照して、印刷に使用するインクカートリッジをプリンタグラフィックスドライバ206が自動的に決定するか否かを判別する。この判別の結果、プリンタグラフィックスドライバ206が自動的に決定する場合はステップS704へ進み、そうでない場合にはステップS703へ進む。
【0068】
ステップS703:プリンタグラフィックスドライバ206は、ステップS701により取得したインクカートリッジ設定を印刷に使用するインクカートリッジ(C)と決定し、本処理を終了する。
【0069】
ステップS704:プリンタグラフィックスドライバ206は、ホストコンピュータ101のOSから双方向通信有効無効情報を取得し、ランゲージモニタ207と印刷装置102との双方向通信制御機能が有効か否かを判別する。この判別の結果、双方向通信制御機能が有効な場合はステップS705へ進み、そうでない場合にはステップS709へ進む。
【0070】
ステップS705:プリンタグラフィックスドライバ206は、ランゲージモニタ207から双方向通信可否情報を取得し、ホストコンピュータ101から印刷装置102に印刷データを伝送するために使用されるインタフェースを利用してランゲージモニタ207と印刷装置102との双方向通信が可能か否かを判別する。この判別の結果、双方向通信が可能な場合はステップS706へ進み、そうでない場合にはステップS710へ進む。
【0071】
ステップS706:プリンタグラフィックスドライバ206は、ランゲージモニタ207から装着カートリッジ情報を取得する。
【0072】
ステップS707:プリンタグラフィックスドライバ206は、ステップS706により装着カートリッジ情報を取得できたか否かを判別する。この判別の結果、装着カートリッジ情報を取得できた場合はステップS708へ進み、そうでない場合にはステップS710へ進む。
【0073】
ステップS708:プリンタグラフィックスドライバ206は、ステップS706により取得した装着カートリッジ情報を参照して、印刷装置102に装着されている全てのインクカートリッジを印刷に使用するインクカートリッジ(C)と決定し、本処理を終了する。
【0074】
ステップS709:プリンタグラフィックスドライバ206は、図4で示した警告画面400を表示することにより、ランゲージモニタ207と印刷装置102との双方向通信制御機能が無効であるために印刷装置102に装着されているインクカートリッジの情報が取得できない旨をユーザに通知する。
【0075】
ステップS710:プリンタグラフィックスドライバ206は、図6で示したデフォルトインクカートリッジ情報テーブル600を参照して、印刷装置102に装着されているインクカートリッジの情報を取得できない場合に印刷に使用するインクカートリッジ設定を取得する。
【0076】
ステップS711:プリンタグラフィックスドライバ206は、ステップS710により取得したインクカートリッジ設定を印刷に使用するインクカートリッジ(C)と決定し、本処理を終了する。
【0077】
以上のように本実施形態によれば、複数のインクカートリッジが装着可能な印刷装置に印刷出力する場合に、インクカートリッジの装着状態に応じてインクカートリッジに関わる印刷条件の設定を変更することなく、現在装着されているインクカートリッジに応じて印刷に使用するインクカートリッジを自動的に決定し、ユーザが所望する印刷結果を簡単に導くことができる。つまりは、一部のインクカートリッジを脱着、或いは、新たにインクカートリッジを追加で装着した場合に、インクカートリッジに関わる印刷条件の設定がミスマッチになることによりユーザが所望する印刷結果が得られない、或いは、折角新たにインクカートリッジを装着したにも関わらず使用されないという問題を未然に防ぐことができる。
【0078】
さらに、さまざまな要因により現在のインクカートリッジの装着状態が判断できない場合であっても、インクカートリッジの装着状態が判断できない項をユーザに伝えると共に、応急手段として個々の印刷装置の特性を考慮した上で予め決めておいたインクカートリッジ設定を使用することで可能な限り安全な印刷品質の基に印刷を続行することが可能になる。
【0079】
また、ユーザが明示的に設定を行うことによって、複数のインクカートリッジが装着されている状態であっても、装着されている複数のインクカートリッジの内の一部のインクカートリッジだけを使用して印刷を行うことも可能になる。これにより一部のインクカートリッジの残量が無い(少ない)場合や、印刷原稿や印刷コスト等の問題から一部のインクカートリッジを使用したくない場合であっても、ユーザが明示的に指定したインクカートリッジだけを使用して印刷を行うことが可能になる。
【0080】
[第2の実施の形態]
第1の実施の形態では、さまざまな要因により現在のインクカートリッジの装着状態が判断できない場合には、応急手段として個々の印刷装置の特性を考慮した上で予め決めておいたインクカートリッジ設定を使用することで可能な限り安全な印刷品質の基に印刷を続行できるように構成した。しかしながら、印刷原稿や印刷条件によっては、応急手段として予め決めておいたインクカートリッジ設定により印刷を行うことが必ずしもユーザの所望する印刷結果を導くとは限らない。例えば、印刷装置102には「カラー」、「ブラック」の2つのインクカートリッジが装着されていて、かつ、ユーザはカラーの印刷原稿に対し上記2つのインクカートリッジを使用して印刷を行いたいと考えていた場合に、何らかの要因により現在のインクカートリッジの装着状態が判断できないからと、図6で示したデフォルトインクカートリッジ情報テーブル600により「ブラック」のインクカートリッジだけを使用して印刷を行ってしまうと、白黒の印刷結果を得ることになってしまうためユーザが所望する印刷結果を導いたとは言えない。
【0081】
上記の場合、現在のインクカートリッジの装着状態が判断できない原因を究明し、これを解決することが望ましいが、ホストコンピュータ101のOS、印刷装置102に印刷データを伝送するために使用されるインタフェース、その他のさまざまな要因により根本解決できない場合もある。
【0082】
また、印刷を一旦中止して、図3で示した設定画面300においてインクカートリッジの設定をしなおしてから再度印刷を行えばユーザが所望する印刷結果を導くことは可能だが、印刷条件を設定しなおす手間が必要になりユーザの使い勝手が良いとは言えない。
【0083】
そこで本実施の形態では、現在のインクカートリッジの装着状態が判断できない場合には、印刷を一旦中止することなく印刷に使用するインクカートリッジをユーザが再設定できるように構成する。なお、第1の実施の形態と共通する部分、例えば図1、図2、図3などについてはその説明を省略する。ただし、図7の処理は第1の実施の形態に特有であり、本実施形態では図7に代えて図9の処理が実行される。
【0084】
具体的には、プリンタグラフィックスドライバ206は、ホストコンピュータ101のOSから通知された双方向通信有効無効情報によりランゲージモニタ207と印刷装置102との双方向通信制御機能が無効であると判断した場合、或いは、ランゲージモニタ207から通知された双方向通信可否情報によりホストコンピュータ101から印刷装置102に印刷データを伝送するために使用されるインタフェースを利用してランゲージモニタ207と印刷装置102との双方向通信ができないと判断した場合は、詳細は後述するが、インクカートリッジの再設定画面を表示して印刷に使用するインクカートリッジをユーザに再設定させる。
【0085】
続いてプリンタグラフィックスドライバ206は、インクカートリッジの再設定画面においてユーザが再設定したインクカートリッジを印刷に使用するインクカートリッジと決定する。
【0086】
<インクカートリッジ再設定画面の例>
図8は、印刷装置102の現在のインクカートリッジの装着状態が判断できない場合にプリンタグラフィックスドライバ206において印刷に使用するインクカートリッジを設定するために表示装置104に表示される設定画面800の一例を示した図である。
【0087】
<印刷システム100の動作>
図9は、印刷システム100の動作として、プリンタグラフィックスドライバ206が印刷に使用するインクカートリッジを決定する処理を示すフローチャートである。同図において第1の実施の形態で示した図7と同様の処理には同一のステップ番号を示し、その説明を省略する。
【0088】
ステップS901:プリンタグラフィックスドライバ206は、図8で示した設定画面800を表示して印刷に使用するインクカートリッジをユーザに再設定させる。
【0089】
ステップS902:プリンタグラフィックスドライバ206は、ステップS901によりユーザが設定したインクカートリッジ設定を印刷に使用するインクカートリッジ(C)と決定し、本処理を終了する。
【0090】
以上のように本実施形態によれば、さまざまな要因により現在のインクカートリッジの装着状態が判断できない場合であっても、印刷を一旦中止して印刷条件を設定しなおす手間をかけずに確実にユーザが所望する印刷結果を導くことが可能になる。
【0091】
[第3の実施の形態]
第1の実施の形態、及び、第2の実施の形態では、複数のインクカートリッジが装着可能な印刷装置に印刷出力する場合に、インクカートリッジの装着状態に応じてインクカートリッジに関わる印刷条件の設定を変更することなく、現在装着されているインクカートリッジに応じて印刷に使用するインクカートリッジを自動的に決定し、ユーザが所望する印刷結果を簡単に導くことができるように構成した。さらに、ユーザが明示的に設定を行うことによって、複数のインクカートリッジが装着されている状態であっても、装着されている複数のインクカートリッジの内の一部のインクカートリッジだけを使用して印刷を行うことも可能になるように構成した。しかしながら、印刷原稿や印刷条件によっては、上記決定したインクカートリッジを使用して実際に印刷を行った場合に、使用する用紙の品質に適さず結果的にユーザの所望する印刷結果を得られない、或いは、印刷装置102を劣化させる要因となる、等の問題が発生する可能性がある。具体的には、表面の光沢度が高い用紙に対し顔料インクを使用して印刷を行った場合には、顔料インクの色材粒子が光沢紙のインク受容層まで到達せずに用紙表面に残ってしまい光沢性が失われ、結果的にユーザが所望する印刷結果を満たすとは言えない可能性がある。また、用紙のフチ一杯まで印字するフチなし印刷と呼ばれる機能により印刷を行う場合には、実際には用紙から僅かにはみ出す領域まで印字を行うため、印刷装置102内のプラテン吸収体を伝って排インク吸収体にはみ出た分のインクが流れ込むことになるが、顔料インクを使用してフチなし印刷を行った場合には、顔料インクがプラテン吸収体に堆積して排インク吸収体にインクが流れ込まなくなり、プラテン吸収体に溜まったインクにより用紙の裏面が汚れる、さらには、印刷装置102自体が劣化する恐れがある。
【0092】
そこで本実施の形態では、現在のインクカートリッジの装着状態、或いは、ユーザが設定したインクカートリッジ設定によって印刷に使用するインクカートリッジの設定を仮決めした後、現在設定されているインクカートリッジ以外の印刷条件の設定下において上記仮決めしたインクカートリッジを使用して印刷を行った場合に問題が生じるか否かを判断し、上記仮決めしたインクカートリッジを使用して印刷を問題が生じると判断した場合は、その項をユーザに通知すると共に、現在設定されている印刷条件の設定下において問題が生じないインクカートリッジだけを使用して印刷を行うように構成する。なお、第1の実施の形態と共通する部分、例えば図1、図2、図3などについてはその説明を省略する。ただし、図7の処理は第1の実施の形態に特有であり、本実施形態では図7に代えて図12の処理が実行される。
【0093】
具体的には、プリンタグラフィックスドライバ206は、図3で示した設定画面300により設定した印刷カートリッジ設定、或いは、ランゲージモニタ207から通知された装着カートリッジ情報に基づいて印刷に使用するインクカートリッジを仮決定する。
【0094】
続いて、プリンタグラフィックスドライバ206は、詳細は後述するが、予め内部で保持しているインクカートリッジ使用可否情報テーブルを参照して、印刷に使用するインクカートリッジを決定する。
【0095】
<インクカートリッジ使用可否情報テーブル>
図10は、プリンタグラフィックスドライバ206が保持しているインクカートリッジ使用可否情報テーブル1000の一例を示した図である。
【0096】
図10に示すインクカートリッジ使用可否情報テーブル1000の例では、「カラー」、「ブラック」の2つのインクカートリッジが装着可能な印刷装置102において、フチなし印刷、及び、用紙の種類の印刷条件の組み合わせ毎に上記2つのカートリッジの夫々が使用可能か否かの情報を格納している。
【0097】
<インクカートリッジ設定無効時の警告画面の例>
図11は、プリンタグラフィックスドライバ206が、現在設定されているインクカートリッジ以外の印刷条件の設定下において図3で示した設定画面300においてユーザに設定されたインクカートリッジを使用して印刷を行った場合に問題が生じると判断した場合にその旨をユーザに通知するために表示装置104に表示される警告画面1100の一例を示した図である。
【0098】
<印刷システム100の動作>
図12は、印刷システム100の動作として、プリンタグラフィックスドライバ206が印刷に使用するインクカートリッジを決定する処理を示すフローチャートである。
【0099】
ステップS1201:プリンタグラフィックスドライバ206は、GDI202から取得した印刷条件の設定内容の中から、図3で示した設定画面300において設定されたインクカートリッジ設定を取得する。
【0100】
ステップS1202:プリンタグラフィックスドライバ206は、ステップS1201により取得したインクカートリッジ設定を参照して、印刷に使用するインクカートリッジをプリンタグラフィックスドライバ206が自動的に決定するか否かを判別する。この判別の結果、プリンタグラフィックスドライバ206が自動的に決定する場合はステップS1204へ進み、そうでない場合にはステップS1203へ進む。
【0101】
ステップS1203:プリンタグラフィックスドライバ206は、ステップS1201により取得したインクカートリッジ設定を印刷に使用するインクカートリッジ(C')と仮決定する。
【0102】
ステップS1204:プリンタグラフィックスドライバ206は、ホストコンピュータ101のOSから双方向通信有効無効情報を取得し、ランゲージモニタ207と印刷装置102との双方向通信制御機能が有効か否かを判別する。この判別の結果、双方向通信制御機能が有効な場合はステップS1205へ進み、そうでない場合にはステップS1209へ進む。
【0103】
ステップS1205:プリンタグラフィックスドライバ206は、ランゲージモニタ207から双方向通信可否情報を取得し、ホストコンピュータ101から印刷装置102に印刷データを伝送するために使用されるインタフェースを利用してランゲージモニタ207と印刷装置102との双方向通信が可能か否かを判別する。この判別の結果、双方向通信が可能な場合はステップS1206へ進み、そうでない場合にはステップS1210へ進む。
【0104】
ステップS1206:プリンタグラフィックスドライバ206は、ランゲージモニタ207から装着カートリッジ情報を取得する。
【0105】
ステップS1207:プリンタグラフィックスドライバ206は、ステップS1206により装着カートリッジ情報を取得できたか否かを判別する。この判別の結果、装着カートリッジ情報を取得できた場合はステップS1208へ進み、そうでない場合にはステップS1210へ進む。
【0106】
ステップS1208:プリンタグラフィックスドライバ206は、ステップS1206により取得した装着カートリッジ情報を参照して、印刷装置102に装着されている全てのインクカートリッジを印刷に使用するインクカートリッジ(C')と仮決定する。
【0107】
ステップS1209:プリンタグラフィックスドライバ206は、図4で示した警告画面400を表示することにより、ランゲージモニタ207と印刷装置102との双方向通信制御機能が無効であるために印刷装置102に装着されているインクカートリッジの情報が取得できない旨をユーザに通知する。
【0108】
ステップS1210:プリンタグラフィックスドライバ206は、図6で示したデフォルトインクカートリッジ情報テーブル600を参照して、印刷装置102に装着されているインクカートリッジの情報を取得できない場合に印刷に使用するインクカートリッジ設定を取得する。
【0109】
ステップS1211:プリンタグラフィックスドライバ206は、ステップS1210により取得したインクカートリッジ設定を印刷に使用するインクカートリッジ(C')と仮決定する。
【0110】
ステップS1212:プリンタグラフィックスドライバ206は、図10で示したインクカートリッジ使用可否情報テーブル1000を参照して、現在設定されている印刷条件下において印刷に使用可能なインクカートリッジ(E)を取得する。
【0111】
ステップS1213:プリンタグラフィックスドライバ206は、ステップ1212により取得した印刷に使用可能なインクカートリッジ(E)の中に、現在仮決定されているインクカートリッジ(C')が全て含まれているか否か、つまり、現在仮決定されているインクカートリッジ(C')を使用して印刷を行っても問題が生じないか否かを判別する。この判別の結果、現在仮決定されているインクカートリッジ(C')を使用して印刷を行っても問題が生じない場合はステップS1214へ進み、そうでない場合にはステップS1215へ進む。
【0112】
ステップS1214:プリンタグラフィックスドライバ206は、現在仮決定されているインクカートリッジ(C')を印刷に使用するインクカートリッジ(C)と決定し、本処理を終了する。
【0113】
ステップS1215:プリンタグラフィックスドライバ206は、ステップ1212により取得した印刷に使用可能なインクカートリッジ(E)の中に、現在仮決定されているインクカートリッジ(C')の一部が含まれているか否かを判別する。この判別の結果、現在仮決定されているインクカートリッジ(C')の一部が含まれている場合はステップS1216へ進み、そうでない場合にはステップS1217へ進む。
【0114】
ステップS1216:プリンタグラフィックスドライバ206は、現在仮決定されているインクカートリッジ(C')の内、ステップ1212により取得した印刷に使用可能なインクカートリッジ(E)の中に含まれている全てのカートリッジを印刷に使用するインクカートリッジ(C)と決定する。
【0115】
ステップS1217:プリンタグラフィックスドライバ206は、ステップ1212により取得した印刷に使用可能なインクカートリッジを印刷に使用するインクカートリッジ(C)と決定する。
【0116】
ステップS1218:プリンタグラフィックスドライバ206は、ステップS1201により取得したインクカートリッジ設定を参照して、印刷に使用するインクカートリッジをプリンタグラフィックスドライバ206が自動的に決定したか否かを判別する。この判別の結果、プリンタグラフィックスドライバ206が自動的に決定した場合は本処理を終了し、そうでない場合にはステップS1219へ進む。
【0117】
ステップS1219:プリンタグラフィックスドライバ206は、図10で示した警告画面1000を表示することにより、現在設定されているインクカートリッジ以外の印刷条件の設定下においては、図3で示した設定画面300において設定されたインクカートリッジを使用して印刷を行うことができない旨をユーザに通知し、本処理を終了する。
【0118】
以上のように本実施形態によれば、現在のインクカートリッジの装着状態、或いは、ユーザが設定したインクカートリッジ設定に基づいて印刷に使用するカートリッジを決定することにより第1の実施の形態、或いは、第2の実施の形態における効果を持続しながらも、上記決定したインクカートリッジを使用して実際に印刷を行った場合に印刷原稿や印刷条件によっては起こりえる、使用する用紙の品質に適さず結果的にユーザの所望する印刷結果を得られない、或いは、印刷装置102を劣化させる要因となる、等の問題を防ぐことができる。つまり、第1の実施の形態、或いは、第2の実施の形態における効果の加え、印刷原稿や印刷条件に応じた最適な印刷結果を導くこと、及び、印刷装置102の劣化を防ぐことが可能になる。
【0119】
尚、本発明は、必ずしも本実施の形態に限定されるものではなく、種々の形態での実施が可能である。
【0120】
例えば、本実施の形態では、ホストコンピュータ101から印刷装置102に印刷データを伝送するために使用されるインタフェースを利用してランゲージモニタ207と印刷装置102との双方向通信が可能か否かの判断をインタフェースの種別に注目して行っているが、双方向通信が可能か否かの判別方法はこれに限定されるものではない。
【0121】
また、本実施の形態では、プリンタグラフィックスドライバ206が印刷装置102に装着されているインクカートリッジの情報を取得できない場合に印刷に使用するインクカートリッジを印刷装置102の種別に応じて決定できるように構成しているが、インクカートリッジの情報を取得できない場合に印刷に使用するインクカートリッジの決定方法はこれに限定されるものではない。例えば、印刷原稿や印刷条件、ホストコンピュータ101のOS等に応じて印刷に使用するインクカートリッジを決定できるように構成しても良い。
【0122】
また、本実施の形態では、印刷に使用するインクカートリッジをユーザに設定させる場合に、「自動判別」、「カラー」、「ブラック」、「フォト」等を選択肢として用意しているが、インクカートリッジの種別はこれに限定されるものではない。例えば、「シアン」、「マゼンタ」、「イエロー」等のように各色のインク毎に選択できるように構成しても良い。さらに、インクカートリッジの代わりにインクタンクを選択、決定するように構成しても良い。
【0123】
また、本発明の目的は、本実施の形態のホスト及び端末の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読みだして実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
【0124】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本実施の形態の機能を実現することとなり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体及び当該プログラムコードは本発明を構成することとなる。
【0125】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、ROM、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード等を用いることができる。
【0126】
また、コンピュータが読みだしたプログラムコードを実行することにより、本実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって本実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0127】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された拡張機能ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって本実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0128】
【図1】本発明の第1の実施の形態における印刷システムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す印刷システムの機能構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態におけるユーザインタフェースドライバにおいて印刷に使用するインクカートリッジを設定するための設定画面一例を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態におけるプリンタグラフィックスドライバが印刷に使用するインクカートリッジを決定するにあたり、ランゲージモニタと印刷装置との双方向通信制御機能が無効であるために印刷装置に装着されているインクカートリッジの情報が取得できない場合にその旨をユーザに通知するための警告画面の一例を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態におけるランゲージモニタが保持しているインタフェース情報テーブルの一例を示す図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態におけるプリンタグラフィックスドライバが保持しているデフォルトインクカートリッジ情報テーブルの一例を示す図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態におけるプリンタグラフィックスドライバが印刷に使用するインクカートリッジを決定する処理を説明するためのフローチャートである。
【図8】本発明の第2の実施の形態における印刷装置の現在のインクカートリッジの装着状態が判断できない場合にプリンタグラフィックスドライバにおいて印刷に使用するインクカートリッジを設定するための設定画面の一例を示す図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態におけるプリンタグラフィックスドライバが印刷に使用するインクカートリッジを決定する処理を説明するためのフローチャートである。
【図10】本発明の第3の実施の形態におけるプリンタグラフィックスドライバが保持しているインクカートリッジ使用可否情報テーブルの一例を示す図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態におけるプリンタグラフィックスドライバが、現在設定されているインクカートリッジ以外の印刷条件の設定下において図3で示した設定画面においてユーザに設定されたインクカートリッジを使用して印刷を行った場合に問題が生じると判断した場合にその旨をユーザに通知するための警告画面の一例を示す図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態におけるプリンタグラフィックスドライバが印刷に使用するインクカートリッジを決定する処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0129】
100 印刷システム
101 ホストコンピュータ
102 印刷装置
103 ハードディスク
104 表示装置
105 データ入力装置
106 メディア読取装置
107 通信制御装置
201 アプリケーション
202 GDI
203 ユーザインタフェースドライバ
204 EMFスプールファイル
205 プリントプロセッサ
206 プリンタグラフィックドライバ
207 ランゲージモニタ
208 用紙
300 設定画面
301 項目欄
400 警告画面
500 インタフェース情報テーブル
600 デフォルトインクカートリッジ情報テーブル
800 設定画面
1000 インクカートリッジ使用可否情報テーブル
1100 警告画面




 

 


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