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発明の名称 記録装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−15246(P2007−15246A)
公開日 平成19年1月25日(2007.1.25)
出願番号 特願2005−199894(P2005−199894)
出願日 平成17年7月8日(2005.7.8)
代理人 【識別番号】100078846
【弁理士】
【氏名又は名称】大音 康毅
発明者 加賀見 由次
要約 課題
部品点数が少なく組み込み性に優れた操作パネル付きの記録装置を提供する。

解決手段
装置本体の上部に開閉回動可能な操作パネルを備えた記録装置において、操作パネル50の開閉機構部70を、操作パネルに組み込まれた、カム面1p、1qを有し操作パネルを回動自在に保持する回転支持部材1と、カム面を押圧可能に保持された加圧部材8と、加圧部材をカム面に向けて付勢する弾性部材9と、を具備する機構で構成する。
特許請求の範囲
【請求項1】
装置本体の上部に開閉回動可能な操作パネルを備えた記録装置において、
前記操作パネルの開閉機構部は、該操作パネルに組み込まれた、カム面を有し該操作パネルを回動自在に保持する回転支持部材と、該カム面を押圧可能に保持された加圧部材と、該加圧部材を前記カム面に向けて付勢する弾性部材と、を有することを特徴とする記録装置。
【請求項2】
前記加圧部材は、開閉動作角度範囲ではカム面に押圧され、前記操作パネルの最大開き角度では前記カム面の段差部に係合することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
【請求項3】
前記カム面は、前記操作パネルの閉じ角度の近傍で該操作パネルを閉じる方向に付勢する段差部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の記録装置。
【請求項4】
前記カム面は前記操作パネルの回動中心と略同心に形成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の記録装置。
【請求項5】
前記操作パネルは、前記回転支持部材を装置本体に位置決め固定することで該装置本体に回動可能に取り付けられることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の記録装置。
【請求項6】
前記回転支持部材に、前記操作パネルのケーブルやアース線等を前記操作パネルの回動中心と略同心に変形させるような形状のガイド部を設けることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の記録装置。
【請求項7】
前記回転支持部材は、前記操作パネルより引き出されるケーブルやアース線等を目隠しするためのカバー部を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の記録装置。
【請求項8】
前記操作パネルより引き出される前記アース線は装置本体の上部に連結されることを特徴とする請求項6又は7に記載の記録装置。
【請求項9】
前記ケーブルは、装置本体の上方から挿入してメイン基板に接続されることを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載の記録装置。
【請求項10】
前記操作パネルを開いた状態では、装置本体上部に形成された本体開口部から、記録ヘッド、読取ヘッド又はインクタンクへのアクセス、あるいは記録媒体のジャム処理が可能であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の記録装置。
【請求項11】
前記操作パネルの開閉状態を検知するセンサを有することを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の記録装置。

発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリンタ、複写機、ワードプロセッサ、パーソナルコンピュータ、ファクシミリ等の記録装置に関し、特に本体上部に操作パネルが配された記録装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、プリンタやファクシミリ等の記録装置は、記録機構部を内蔵する装置本体とオペレータが種々の操作を行うための操作パネルとを備えており、特に、操作パネルには種々の情報を視覚的にオペレータに知らせるための表示装置が回動自在に取り付けられる。操作パネルが装置本体の上部に配される記録装置においては、用紙等の記録媒体に印刷するための記録ヘッドや原稿等を読み取るための読取ヘッド、さらにはインクタンクなどへのアクセス、あるいは記録媒体のジャム処理のために、操作パネルを回転せしめて適度な角度で保持する必要がある。この動作により装置本体の開口部が現れるので、オペレータは手を挿入して上記のような作業を行うことができる。
【特許文献1】特開2005−124074号広報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記従来例によれば、次のような解決すべき課題があった。すなわち、第1には、操作パネルと、操作パネルを所定の角度で保持せしめるための保持機構を分離して構成するため、該機構が複雑で部品が大きくなり、結果として装置本体のサイズが大きくなってしまう。第2には、操作パネルと上記保持機構を別々に本体に装着するため、組み込み性が好ましくなかった。第3には、操作パネルを保持するためのロック機構と、操作パネルを所定の位置で保持するためのロック機構が必要となるため、部品点数が多くなってしまった。第4には、ケーブルやアース線等を外観より露出させないため、別部材で覆わなければならなかった。
【0004】
本発明はこのような技術的課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、操作パネルの開閉機構部を操作パネル内に集約することで、部品点数が少なく組み込み性に優れた操作パネル付きの記録装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記目的を達成するため、装置本体の上部に開閉回動可能な操作パネルを備えた記録装置において、前記操作パネルの開閉機構部は、該操作パネルに組み込まれた、カム面を有し該操作パネルを回動自在に保持する回転支持部材と、該カム面を押圧可能に保持された加圧部材と、該加圧部材を前記カム面に向けて付勢する弾性部材と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
上記構成によれば、操作パネルの開閉機構部を操作パネル内に集約することができ、部品点数が少なく組み込み性に優れた操作パネル付きの記録装置が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を具体的に説明する。なお、各図面を通して同一符号は同一又は対応部分を示すものである。図12は本発明の一実施形態に係る記録装置の斜視図である。図13は図12の記録装置でフロントドア及び給紙カバー等を開けたときの斜視図である。図12及び図13において、記録装置100の上部に回動可能な操作パネル50が配されており、本実施形態では、操作パネル50は記録装置の上カバーを形成している。操作パネル50の上面には各種の操作キーやLEDが配されたパネルカバー10が接合されている。また、操作パネルには表示装置16が回動可能に装着されている。なお、本願における記録装置は、プリンタ、複写機、ワードプロセッサ、パーソナルコンピュータ、ファクシミリなど、記録媒体に画像(文字や記号等を含む)を記録可能な装置、並びにこれらの機能を有する複合機器やシステムを含むものである。
【0008】
記録装置100は、操作パネル50で形成される上カバー、左右のサイドカバー17、18、左右のフロントカバー19、20、フロントドア21等からなる外装により形成される筐体内部に装置本体(プリント装置や画像読取装置)60を位置決め固定して構成されている。右側のフロントカバー20の前面にはメディアカード挿入部を開閉自在に覆うためのカードカバー22が設けられている。また、右側のフロントカバー20には、デジタルカメラ等よりデータの受け渡しをするためのコネクタ部23や、携帯電話からの信号を受け取るための赤外線受光部24が配されている。25は給紙カバーであり、40は給紙カセットである。
【0009】
図13において、フロントカバー21を手前側に回動させると、第2排紙トレイ29が現れ、この第2排紙トレイの先端部を引き出すことで第1排紙トレイ28及び補助トレイ30が露出する。さらに、補助トレイ30は上下方向に回動可能に第2排紙トレイに保持されているので、オペレータは図13に示す位置まで回動させる。記録装置100においては、給紙トレイ26又は給紙カセットから給紙されたシート状の用紙(原稿を含む)である記録媒体に対し、装置本体60内を搬送される間に、画像記録や画像読取などの処理が行われる。処理が行われた記録媒体は装置本体から排出され、排出される記録媒体は上記の引き出された排紙トレイの上面に順次積載される。
【0010】
一方、給紙カバー25を回動させると、給紙トレイ26が現れ、同時にサイドガイド27が自動的に起立する。オペレータは、給紙トレイを上方に引き出し、その上に記録するための記録シートを積載する。積載された記録シートは、装置本体の給紙装置により装置本体内に搬送され、不図示の記録ヘッドの往復走査と不図示の搬送ローラの回転動作に同期して、記録データに基づいて駆動される記録ヘッドにより画像(文字や記号等も含む)を記録される。インクジェット記録装置の場合は、記録ヘッドの吐出口から微小インク滴を吐出することで記録が行われる。なお、本実施形態では、給紙トレイ26からの給紙動作による記録動作ばかりでなく、図12に示す給紙カセット40からも給紙して記録することができる。
【0011】
図14は図12の記録装置で表示装置を回転させカードカバーを開けたときの斜視図であり、操作パネル50に回動自在に取り付けられた表示装置16は、オペレータによって視認しやすい位置に回転させて保持することができる。表示装置16で種々の情報を表示し、視覚的にオペレータに伝えることができる。一方、記録装置の右側のフロントカバー20には、カードカバー22が開閉自在に取り付けられている。カードカバー22を開くと、メモリカード等の各種のメディアカード39を挿入できる開口部が現れる。オペレータは、例えば画像データが格納されたメディアカードを開口部に挿入することにより、デジタルカメラが撮った画像を表示装置16に写し出すこともできる。
【0012】
図15は図12の記録装置で操作パネルを最大角度まで回転させたときの斜視図である。装置本体60内のインクタンク33や記録ヘッドや読取ヘッドの保守点検や交換の際には、操作パネル50を図示の位置まで回転させる。操作パネルは、後述する回転支持部材1、加圧部材8及び弾性部材9等からなる開閉機構部70によって、装置本体の上部に回動自在に取り付けられている。操作パネルを回動させると、装置本体60の開口部62が現れ、操作パネルの下部に設けられたカバーセンサ7(図11)が動作し、記録ヘッドやインクタンク(インクカートリッジ)等を積載したキャリッジ32が開口部のほぼ中央部に移動してくる。オペレータは、必要に応じて、開口部を通してインクタンク33の交換等を行うことができる。なお、開口部62からは、インクタンクの交換ばかりでなく、記録ヘッドや読取ヘッドの交換や、記録シートのジャム処理や、本体内部のクリーニングなども行うことができる。
【0013】
図1は操作パネル50を斜め下方から見た斜視図であり、図2は図1の操作パネルを斜め上方から見た斜視図である。図1及び図2において、1は回転支持部材、2は操作パネルの上ケース、3は操作パネルの下ケース、4はフレキシブルフラットケーブル等の電気ケーブル、5及び6はアース線、7はカバーセンサ、10はパネルカバーである。回転支持部材1は、操作パネル50を装置本体60の本体シャーシ31に対して回動自在に取り付けるためのヒンジを構成するものである。ケーブル4は、操作パネル50の内部に装着されるパネル基板36(図11)上の電気部品を装置本体の制御基板に接続するためのフレキシブル配線である。カバーセンサ7は、操作パネル50の開閉を検知する開閉スイッチからなるセンサである。パネルカバー10は、操作キー等の機能表示を印刷されたローカルパネルであり、各国語に容易に交換できる(仕向け地対応)構造になっている。
【0014】
図2において、操作パネル50の上ケース2のパネルカバー10の領域には、各種の操作キー11、13、14、操作LED12、パワーキー15などが露出するように配されている。また、上ケース2には、表示装置16が回動自在に取り付けられている。オペレータが記録装置を使用するときには、操作キー11、13、14、15を押し下げる。また、操作LED12は、記録装置の稼働状態等を示したり、エラー等が発生したときに点灯したり点滅することでオペレータにその旨を知らせる。
【0015】
操作パネル50は、回転支持部材1、加圧部材8及び弾性部材9等からなる開閉機構部70を下ケース3に組み付けてユニット化するとともに、上ケース2の内部に各種電気部品を装着してユニット化した後、上ケース2と下ケース3を互いに位置決め固定して組み立てられる。こうして構成された操作パネルは50、回転支持部材1を装置本体60(その本体シャーシ31)に固定することにより、装置本体に対して回動自在に取り付けられる。その際、操作パネルから引き出されたケーブル4は装置本体のメイン基板に接続され、引き出されたアース線5、6は装置本体の本体シャーシ31に連結(接続)される。
【0016】
図3は図1及び図2の操作パネルの下ケースに開閉機構部70を装着して斜め上方から見た斜視図である。図8は図1の操作パネルの下ケースを斜め上方から見た斜視図である。図6は図1〜図3中の回転支持部材の斜視図であり、図7は図3中の加圧部材を斜め下方から見た斜視図である。図19は図7の加圧部材に弾性部材を挿入したときの斜視図である。図3の下ケース3に装着される開閉機構部70においては、回転支持部1に形成された軸受1aa、1bbに、下ケース3に形成された回転軸(軸部)3c、3dが回動自在に嵌合されている。これにより、回動自在なヒンジが構成される。一方、下ケース3には、その2箇所に加圧部材装着用の空間3a、3bが形成されている。これらの空間のそれぞれに対して、加圧部材8が弾性部材9を格納した状態で装着される。
【0017】
この装着状態では、各加圧部材8は、空間3a、3bに沿って前後方向に摺動自在に取り付けられており、弾性部材9の一端が下ケース側の壁面に当接するとともに他端が加圧部材の内壁面に当接している。このため、下ケース3に回転支持部材1を回動可能に嵌合した状態では、各加圧部材8の先端8aは、弾性部材9のばね付勢力によって、回転支持部材1に形成されたカム面1p、1qに所定の押圧力で押圧されている。これらのカム面は、回転支持部材の2箇所に設けられた回転支持部1a、1bの外周面に形成されている。こうして、回転支持部材1、加圧部材8及び弾性部材9を有する開閉機構部70によって、操作パネル50は装置本体60に対して開閉回動自在に取り付けられる。その際、加圧部材がカム面に押圧されることで、操作パネルは途中の任意の位置に保持可能である。
【0018】
図4は図1及び図2の操作パネルの上ケースに各種電気部品を装着した上ケースユニットを斜め下方から見た斜視図である。図9は図1の操作パネルの上ケースを斜め上方から見た斜視図である。図11は1及び図2の操作パネルの内部構造を上ケースを外して上方から見た斜視図である。パネル基板36上には図11に示すように操作キー11、13、14、操作LED12、パワーキー15などの各種の電気部品が搭載されている。このパネル基板はパネル板37(図4)上に装着されている。そして、パネル板37は、パネル基板36及び電気部品を内蔵するようにして、上ケース2の裏面に位置決め固定される。
【0019】
また、表示装置16は、パネル板37(図4)の上面に回動自在に取り付けられている。このように構成された上ケースユニット(図4)と前述した下ケースユニット(図3)とを接合した状態で互いに位置決め固定することにより、操作パネル50が構成される。上ケース2の裏面の空間には、図11に示すようなレイアウトで操作キー11、13、14、操作LED12、パワーキー15などの各種の電気部品が配されている。図11において、カバーセンサ7は、上ケース2の所定位置に取り付けられ、リード線によってパネル基板36と接続されている。このとき、操作パネル内の各種電気部品に接続されたフレキシブルなパネルケーブル4及びアース線5、6は所定長さ分だけパネル基板36から延び出している。
【0020】
図5は図1及び図2の操作パネルの閉じ位置と開き位置を同時に示す斜視図である。図10は図1及び図2の操作パネルの閉じ位置と開き位置を同時に示す概略縦断面図であり、開閉機構部70の動作を示すものである。図1及び図2に示す操作パネル50の組立体は、回転支持部材1を装置本体の上部に位置決め固定することにより、図5及び図10に示すように開閉回動自在に取り付けられ、一定の角度範囲で所定の回転摩擦抵抗により任意の回転位置で保持される。
【0021】
図6及び図8において、回転支持部材1の左右には回転支持部1a、1bが形成され、それぞれの側面には下ケース3の回転軸3c、3dに嵌合する軸受部1aa、1bbが形成されている。回転支持部1a、1bの前面側の周面にはカム面1p、1qがそれぞれ形成されている。中央部近傍には、装置本体60(その本体シャーシ31)の上面に位置決め固定するためのねじ孔1f、1g及び位置決め孔1h、1iが形成されている。また、左右の端部近傍にはアース線5、6を覆うためのカバー部1c、1dが形成されている。一方のカバー部1dはフレキシブルフラットケーブル(FFC)4を覆うように形成されている。そして、カバー部1dの後部にはケーブル4をカバー部1dの裏側へ通すための進入口1jが形成されている。また、カバー部1dの裏面にはケーブル4を保持する(止める)ための固定爪1eが形成されている。
【0022】
進入口1jにフレキシブルフラットケーブル4が進入すると、このフレキシブルフラットケーブルが湾曲し、回転支持部1bと略同心の曲率を形成することができる。さらに、ケーブル4をカバー部1dの裏側に回り込ませ、適度な位置でこのケーブルを折り曲げて、ケーブルの端部を固定爪1eに挿入する。このようにしてケーブル4を固定すれば、操作パネル50を装置本体に組み込む際、ケーブル4がふらつくことがなくなり、組み立て性が向上する。さらには、操作パネル50を回転させたとき、ケーブル4がカバー部1dからはみ出すことはなくなる。
【0023】
図7、図10及び図19において、加圧部材8は略コの字形状をしており、その内部に圧縮コイルスプリングからなるばね付勢手段としての弾性部材9が挿入されている。この弾性部材9は、一端部で加圧部材の壁面部に当接するとともに他端で下ケース3のばね支持部3pに掛止されることで所定量だけ圧縮変位されている。そのため、下ケース3の空間部3a、3b内にスライド可能に収納された加圧部材8の先端部8aが回転支持部材1のカム面1p、1qに所定の圧接力で摺動可能に当接されている。このような構造によって、操作パネル50は、図10に示すように、下ケース3に装着された開閉機構部70を介して、装置本体60(図15)に対して一定の角度範囲で回動可能でかつ任意の位置に保持可能に取り付けられている。
【0024】
次に図8及び図9を参照して下ケース3及び上ケース2の詳細構造について説明する。下ケース3の左右には、加圧部材8及び弾性部材9を格納するための空間部3a、3b、並びに、回転支持部材1の軸受部1aa、1bbと回転自在に嵌合する軸部(回転軸)3c、3dが形成されている。下ケース3の手前側の3箇所には爪3gが形成され、上ケース2の手前側の3箇所には爪3gと係合するリブ2cが形成されており、両ケースの位置決めが行われる。下ケース3の後部の左右には孔3h、3i、3j、3jが形成されている。一方、上ケース2の後部の左右にはリブ2d、2d及びボス2e、2eが形成されている。
【0025】
そこで、上ケース2と下ケース3は、手前側で各爪3gを各リブ2cに係合させるとともに、後部では孔3h、3iにリブ2d、2dを嵌合させ、かつ孔3jを通して挿入したねじをボス2e、2eにねじ締結することにより、互いに位置決め固定される。なお、上ケース2にはボス部2f、2g(図9)が形成され、下ケース3にはボス部3m、3nが形成されている。上ケースのボス部2f、2gは、パネル基板36及び各種電気部品を支持するためのパネル板37を上ケースの裏面に締結するためのねじ止め部として使用可能である。
【0026】
上ケース2には、操作パネル50を装置本体60の本体シャーシ31にねじ止めするためのドライバーを挿入するための貫通孔2a、2bが形成されている。また、下ケース3の後部には、アース線5、6を導出するための溝3e、3fが形成されている。ここで、上ケース2に装着されるアース線5を溝3fに、アース線6を溝3eにそれぞれ沿わせて下ケース3に装着すると、溝3e、3fが適度な曲率で湾曲しているので、操作パネル50を回転したとき、アース線5、6及は操作パネルの回転中心と略同心に変形させることができる。また、上ケース2に装着されるケーブルであるパネルフレキシブルフラットケーブル(パネルFFC)4は下ケース3の後右部に形成された出口部3kより引き出される。
【0027】
次に図10を参照して、操作パネル50の開閉機構部70の詳細について説明する。本実施形態における開閉機構部70は、下ケース3に装着された回転支持部材1、加圧部材8及び弾性部材9などによって構成されている。図10において、回転支持部材1のカム面1p、1qは操作パネル50の回転中心と略同心に形成される。前述したように加圧部材8は弾性部材9によって内壁を付勢され、先端部8aがカム面に押圧されている。操作パネル50を閉じたときは、加圧部材の先端部がカム面の下端位置P1に押圧される。ここでは、カム面は先端8aを下方に付勢するような形状、例えば段差部1tを有する形状を呈しており、操作パネルは閉じ方向に付勢される。従って、操作パネル50に対してロック効果が生じ、記録装置を立てたときなどでも、操作パネルが不意に開くことを防ぐことができる。加圧部材8の先端部8aがカム面1p、1qを通過するときは、弾性部材8の復元力により所定の摩擦力が発生し、操作パネルを任意の位置で保持することができる。
【0028】
さらに、加圧部材8の先端部8aがカム面の上端位置P2に到達したときは、カム面に形成された段差部1sによって、先端部が下方へ移動することを防止できる。すなわち、この位置に操作パネルが回転したときは、例えば装置本体が揺れた場合でも、操作パネルが不意に閉じることはない。オペレータがこの位置まで操作パネルを回動させると、安全にインクタンクの交換や紙ジャムの処理などの作業を行うことができる。すなわち、操作パネルが不意に閉じてオペレータの手を挟むことはない。操作パネル50を閉じるときは、各先端8aが各カム面の段差部1sを乗り越えるだけの力を加えるだけで良い。先端8a、8aがカム面1p、1qを通過するときも適度な摩擦力を有しているので、急に操作パネルが閉じることはない。また、先端8aがカム面の下端位置の段差部1tに到達したときは、オペレータの手が本体開口部62に挿入するほどのスペースはないので、手を挟むことはない。
【0029】
図16は本発明の一実施形態に係る記録装置でサイドカバーを外したときの斜視図である。図17は図16の記録装置でケーブル及びアース線が回転支持部材と略同心に変形した状態を操作パネルの上下のケースを省略して示す斜視図である。図18は図16の状態から操作パネルを取り外したときの斜視図である。操作パネル50を取り付ける前の記録装置は図18に示すような状態になっており、本体上ケース34からは、本体シャーシ31のねじ止め部31a、31bが露出している。さらに、本体上ケース34の後部右側にはフレキシブルケーブル4をメイン基板(不図示)に接続するための開口部34cが形成されている。なお、35は本体下ケースを示す。
【0030】
操作パネル50を本体シャーシ31に固定することで本体ケース34に組み込む際は、表示装置16を立て、操作パネルに装着された回転支持部材1の位置決め孔1h、1iを本体シャーシのボス部31c(2箇所)のそれぞれに挿入する。さらに、上ケース2に形成された貫通孔2a、2bからねじを挿入し、回転支持部材1に形成されたねじ止め部(ねじ孔)1f、1gを本体シャーシのねじ止め部31d(2箇所)のそれぞれにねじ締結する。なお、本体シャーシ31のねじ止め部31dは装置本体の上面に位置するため、本体上ケース34の裏面を本体シャーシ31の上面で補強することになり、操作パネル50を装着して回転させる際の取り付け部の変形を低減することができる。
【0031】
操作パネル50を装置本体60の上部にねじ止めして取り付けた後は、フレキシブルフラットケーブル4を開口部34cより挿入し、メイン基板に接続する。また、アース線5は本体シャーシ31のねじ止め部31bに、アース線6は本体シャーシのねじ止め部31aに、それぞれねじ止めして連結される。ここで、ケーブル4及びアース線5、6は、回転支持部材1のカバー部1c、1dの裏面を通過する。そのため、サイドカバー17、18を装置本体60に装着したとき、サイドカバーの突き出し部がこれらのカバー部の上を塞ぐことになる。同時にケーブル4はカバー部の裏面で固定爪1eにより保持される。これにより、ケーブル4及びアース線5、6が外部から見えない状態で這いまわされ、記録装置100の外観を向上させることができる。
【0032】
なお、図17においては、電気部品を内蔵した操作パネル50から上ケース2を取り外した関係から、ケーブル4及びアース線5、6の操作パネル50側の接続端部は宙に浮いた状態で示されている。図6及び図17において、回転支持部材1の一端部に形成されたカバー部1cは、アース線6を、操作パネル50の回動中心(軸受部1aa及び1bbの軸心)と略同心に変形させるような形状のガイド部となっている。また、回転支持部材1の他端部に形成されたカバー部1dは、アース線5及びケーブル4を、操作パネル50の回動中心と略同心に変形させるような形状のガイド部となっている。
【0033】
以上説明した実施形態によれば、回転支持部材1や加圧部材8等からなる操作パネル50の開閉機構部70を操作パネル50の内部に集約し、回転支持部材に信号ケーブル等の保持形状及び目隠しとなるカバー部1c、1dを形成することにより、小型軽量化で組み込み性に優れた操作パネル付きの記録装置が提供される。
【0034】
なお、以上の実施形態では、往復移動するキャリッジ32で記録媒体を主走査するシリアルタイプの記録装置を例に挙げて説明したが、本発明は、フルラインヘッド等を用いて紙送りによる副走査のみを行うラインタイプの記録装置においても同様に適用可能であり、同様の作用効果を奏するものである。また、本発明は、プリント装置に適用する場合、記録ヘッドの吐出口からインクを吐出して記録するインクジェット式の他、熱転写式、感熱式、レーザビーム照射式、ワイヤドット式など、記録方式の如何に関わらず適用可能なものであり、同様の作用効果を奏するものである。
【0035】
また、本発明は、ヘッドの数や種類にも関係なく、同様に適用することができ、同様の効果を達成し得るものである。さらに、本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリ、撮像画像形成装置などの単体装置のみならず、これらを組み合わせた複合装置、あるいはコンピュータシステムなどの複合装置における記録装置としても広く適用可能であり、同様の作用効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の一実施形態に係る記録装置の操作パネルを斜め下方から見た斜視図である。
【図2】図1の操作パネルを斜め上方から見た斜視図である。
【図3】図1及び図2の操作パネルの下ケースに回転支持部材及び加圧部材等の開閉機構を装着した下ケースユニットを斜め上方から見た斜視図である。
【図4】図1及び図2の操作パネルの上ケースに各種電気部品を装着した上ケースユニットを斜め下方から見た斜視図である。
【図5】図1及び図2の操作パネルの閉じ位置と開き位置を同時に示す斜視図である。
【図6】図1〜図3中の回転支持部材の斜視図である。
【図7】図3に示す操作パネルの加圧部材を斜め下方から見た斜視図である。
【図8】図1の操作パネルの下ケースを斜め上方から見た斜視図である。
【図9】図1の操作パネルの上ケースを斜め上方から見た斜視図である。
【図10】図1及び図2の操作パネルの閉じ位置と開き位置を同時に示す概略縦断面図である。
【図11】図1の操作パネルの内部構造を上ケースを外して上方から見た斜視図である。
【図12】本発明の一実施形態に係る記録装置の斜視図である。
【図13】本発明の一実施形態に係る記録装置でフロントドア及び給紙カバー等を開けたときの斜視図である。
【図14】図12の記録装置で表示装置を回転させカードカバーを開けたときの斜視図である。
【図15】図12の記録装置で操作パネルを最大角度まで回転させたときの斜視図である。
【図16】本発明の一実施形態に係る記録装置でサイドカバーを外したときの斜視図である。
【図17】図16の記録装置でケーブル及びアース線が回転支持部材と略同心に変形した状態を操作パネルの上下のケースを省略して示す斜視図である。
【図18】図16の状態から操作パネルを取り外したときの斜視図である。
【図19】図7の加圧部材に弾性部材を挿入したときの斜視図である。
【符号の説明】
【0037】
1 回転支持部材
1a、1b 回転支持部
1aa、1bb 軸受部
1c、1d カバー部
1e 固定爪
1p、1q カム面
1s、1t 段差部
2 上ケース
3 下ケース
3a、3b 空間部
3c、3d 回転軸(軸部)
3e、3f 溝
3k 出口部
3p ばね支持部
4 ケーブル
5、6 アース線
7 カバーセンサ
8 加圧部材
8a 先端部
9 弾性部材(ばね付勢手段)
10 パネルカバー
16 表示装置
31 本体シャーシ
32 キャリッジ
33 インクタンク
34 本体上ケース
36 パネル基板
37 パネル板
50 操作パネル
60 装置本体
62 本体開口部
70 開閉機構部




 

 


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