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発明の名称 記録装置および該装置の制御方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−15131(P2007−15131A)
公開日 平成19年1月25日(2007.1.25)
出願番号 特願2005−196172(P2005−196172)
出願日 平成17年7月5日(2005.7.5)
代理人 【識別番号】100090538
【弁理士】
【氏名又は名称】西山 恵三
発明者 大出 隆宏
要約 課題
プリントバッファに格納されている記録データを記録ヘッドへ効率よくDMA転送する。

解決手段
所定位置の記録データの有無を判断するウインド信号に基づいて、記録ヘッドへデータを転送する処理において、ウインド信号の有効となるタイミングに基づいて、所定のカラム数分のデータ転送を行う。
特許請求の範囲
【請求項1】
複数のノズル列を備える記録ヘッドを走査方向に移動させて、前記走査方向の位置を示す所定のタイミング信号に基づいて記録を行う記録装置であって、
前記所定のタイミング信号に基づきプリントバッファに格納されている記録データを読み出す読出手段と、
各ノズル列に対応した記録データの読み出しを許可する信号をそれぞれ生成する信号生成手段と、
記録データの読み出しが完了したことを示すフラグを各ノズル列に対応して設定する設定手段と、
前記タイミング信号に同期して、前記信号が無効状態から有効状態へ変わる第1の変化または前記信号が有効状態から無効状態へ変わる第2の変化を検知する検知手段と、
前記検知手段が前記第1の変化を検知した信号に対応する記録データについて、順に前記読出手段に読み出しを行わせる制御手段を備え、
前記制御手段は、前記検知手段が前記第2の変化を検知した場合に、前記フラグが設定されていなければ、前記読出手段に読み出し処理を続行させることを特徴とする記録装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記読出手段に読み出しを行わせる読出し順序に関する情報を備え、前記検知手段が前記第1の変化を検知した場合、前記読出し順序に関する情報を更新することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記読出し手段が読み出し処理を実行したタイミングを起点に所定のタイミング周期で、各ノズル列に対応する記録データの読出しを行うことを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
【請求項4】
所定位置の印字データの有無を判断するウインド信号と前記ウインド信号を開閉するタイミングであるカラムトリガに基づき、記録ヘッドを用いて記録を行う記録装置であって、
第一の印字タイミングにおいて前記記録ヘッドの各ノズル列がデータを生成するタイミングを検出する第一の検出手段と、
前記第一の印字タイミングの次に連続して発生する第二の印字タイミングで各ノズル列がデータを生成するタイミングを検出する第二の検出手段と、
前述の第一の印字タイミングで生成すべき印字データの生成が前述の第二の印字タイミングにおいても終了していない場合、前記第二の印字タイミングでは前記第一の印字タイミングでデータを生成すべきノズル列に関しては前記ウインド信号の開閉情報を更新しないとともに、前記第二の印字タイミングでデータを生成すべきノズル列に対するデータ生成は前記第一の印字タイミングでのデータ生成処理が終了後、開始する制御を行う制御手段とを備えることを特徴とする記録装置。
【請求項5】
所定位置の印字データの有無を判断するウインド信号と前記ウインド信号を開閉するタイミングであるカラムトリガに基づき、記録ヘッドを用いて記録を行う記録装置の制御方法であって、
第一の印字タイミングにおいて前記記録ヘッドの各ノズル列がデータを生成するタイミングを検出する第一の検出工程と、
前記第一の印字タイミングの次に連続して発生する第二の印字タイミングで各ノズル列がデータを生成するタイミングを検出する第二の検出工程と、
前述の第一の印字タイミングで生成すべき印字データの生成が前述の第二の印字タイミングにおいても終了していない場合、前記第二の印字タイミングでは前記第一の印字タイミングでデータを生成すべきノズル列に関しては前記ウインド信号の開閉情報を更新しないとともに、前記第二の印字タイミングでデータを生成すべきノズル列に対するデータ生成は前記第一の印字タイミングでのデータ生成処理が終了後、開始する工程を行う制御工程とを備えることを特徴とする記録装置の制御方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は記録装置および該装置の制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
インクジェット記録装置に代表されるシリアル型の記録装置は記録媒体の搬送方向と直行する方向に記録ヘッドを走査させながら印字を行う。1行印字を終えた段階で記録ヘッドの幅分だけ記録媒体を搬送し、その繰り返しで記録が実行される。その際、記録装置内部ではホストから送信される記録データを所定単位毎にプリントバッファに展開(格納)する。この記録データは、記録ヘッドのノズル列の配置に合う形に変換される。そして、記録ヘッドのノズル長に相当するデータが順次記録ヘッドに転送され、1画素(1カラム)に相当する距離を移動する度に記録素子が駆動されることで画像が形成されている。
【0003】
インクジェット記録装置においては、記録データに関して大量のデータを高速に記録ヘッドに転送しなければならないため、記録データを格納するプリントバッファへのデータの格納方式および読み出しから記録ヘッドへの転送方式においてもさまざまな工夫がなされている(特許文献1、特許文献2)。
【0004】
図1は前述した大量のデータを高速に記録ヘッドに転送することを考慮した記録データの転送制御構成の一例である。一般に複数のノズル列を持つ記録装置においては記録ヘッド毎にプリントバッファを持つ構成となっている。
【0005】
プリントバッファはバーストリード機能を持つSDRAM上に設けられており(図中(I))、記録データはノズル方向(図中Y方向)に連続アドレスとなるような形で格納されている。プリントバッファからDMAリードする際は、リード開始アドレスAを指定すると、SDRAMのバーストリード機能を用いることにより自動的にアドレスがインクリメントされながら8ワード分のデータがそれぞれアドレスA、A+2、A+4、A+6、A+8、A+12、A+14から高速にDMAリードされることになる(図中(II))。さらに次のノズル方向にデータをリードする場合はリード開始アドレスをA+16に設定することで連続アドレスから8ワード分のデータがDMAリード可能である。記録ヘッド長分だけプリントバッファのリード開始アドレスを更新しながらDMAリードを繰り返すことで一度に16カラム分のデータを読み出すことが可能になる。
【0006】
また記録ヘッドの走査方向(図中X方向)にリード開始アドレスを更新する場合はリード開始アドレスをA+Bに更新し、同様にリードする。ここで「B」はあらかじめ定められたオフセット値である。なおこれらのリード開始アドレスおよびオフセット値の指定は所定レジスタに設定値をセットすることにより決定される構成となっている(以後このバッファ構成をラスタ形式のバッファ構成とも呼ぶ)。
【0007】
読み出された16カラム分のデータは例えばSRAMのような一時的な中間バッファに格納される。中間バッファは記録ヘッドの形式に応じて読み出し可能なように前記複数カラムのデータが格納されている(図中(III))。
【0008】
ところで各ノズル列毎の印字位置は一般的に異なるので、各走査毎に印字タイミングを指示する必要がある。印字タイミングの指示はノズル列によらず共通なカラムトリガとノズル列毎に独立したウインド信号によって決定される。ウインド信号が開かれている状態でカラムトリガが発生するタイミングが記録ヘッドの吐出(=ヒート)タイミングつまりは印字タイミングと言うことになる。
【0009】
図2はカラムトリガとプリントバッファリードタイミング、SRAMからの読み出しタイミングおよびヒートタイミングの関係を示す図である。
【0010】
図において同一数字(例えば1、1T、1H)は同一データの処理を表している。
【0011】
本システムでは実際のヒートタイミングの33タイミング前の段階でSRAMに印字データ(記録データ)を格納している。なおSRAMは記録ヘッドの各ノズル毎に独立した領域が割り当てられておりかつ16カラム分データ×2のデータを格納可能な2バンクで構成されており、一方のバンクから順次記録ヘッドに転送している間に、もう一方のバンクにデータをライトしていくように制御されている。
【0012】
従って、16カラム分のデータを印字する間に次の16カラム分のデータがSRAMに格納されていく構成となっている。なお前述してきたように本システムでは1回の処理で16カラム分のデータが処理されるので1ノズル列に対しては16カラムトリガに1度SRAMにデータをライトすることになる。そのためこのシステムにおいてはウインド信号の開閉は16カラム単位で実施されるようになっており、複数のノズル列毎にカラムトリガを割り当て、16回に1回特定のノズル列に対して処理を行なう。
【0013】
例えばKCMY各2列、計8列のノズル列であれば、
16n+1:BK1
16n+3:BK2
16n+5:C1
16n+7:C2
16n+9:M1
16n+11:M2
16n+13:Y1
16n+15:Y2 (nは任意の整数)
というように割り当て、当該のカラムトリガタイミングでそれぞれのノズル列に対して処理を実施すればよい。
【0014】
なおプリントバッファの構成はカラム方向に連続アドレスとなるカラム方式を考慮しているため、1カラムトリガ内でデータを処理できるようにシステムは構成されている。そのためカラムトリガ単位でウインド信号を更新し、その際ウインド信号が閉じていればプリントバッファからの記録データの読み出しを中止する、またはヌルデータをヘッドに転送するように構成されている。
【0015】
そしてヒートタイミングの1タイミング前になるとSRAMから読み出された記録データが転送クロック信号に応じてシリアル形式で記録ヘッドに転送され、次のカラムトリガでヒート(=印字)されることになる。
【0016】
一方で近年の記録装置は多様な制御を実施するためDMA機能が頻繁に使用されている。前述してきた記録データのプリントバッファへの展開およびプリントバッファから記録データをリードする際にもDMA機能が用いられている。他にもCPUからのバス占有要求および記録データ加工処理やあるいはDRAMのリフレッシュ動作などもDMA機能が用いられている。
【0017】
一般に記録装置には複数のDMA機能(チャネル)が設けられているが、使用する際は優先順位に応じてDMAバスの占有を許可している。その優先順位は予め定められた順位によるもの(優先順位方式)、順にDMAチャネルを監視する方式(サイクリック方式)が周知である。あるチャネルがDMAを行っている間はDMAバスが占有されているため、他のDMA要求はDMAバスが開放されるまでその実行が待たされることになる。
【0018】
なおプリントバッファから記録データをリードするためにDMAチャネルは、所定時間以内に終了しない場合は記録画像に乱れが生じることになるので、DMA処理の優先順位は比較的高位に配置されている。
【特許文献1】特開2003−145757号公報
【特許文献2】特開2003−154640号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0019】
上述したような16カラムトリガ間に16カラム分のデータを転送する方式においては優先順位の高いプリントバッファから記録データをリードするためにDMAの使用が離散的(平均的)になり、他のDMAチャネルが優先的に使用する妨げになるとともに、連続して処理できないため処理時間もかかる結果となっていた。
【0020】
更には近年のインクジェット記録装置は高画質化、高速化のために多色化および多ノズル化が加速している。その結果より画素間のカラムトリガ信号の間隔が短くなる一方でデータ量は多くなり、16カラムのデータを1カラムトリガ間でデータ転送を完了することが厳しくなっている。
【課題を解決するための手段】
【0021】
本発明は上記問題点を解決するために、本発明の記録装置は、複数のノズル列を備える記録ヘッドを走査方向に移動させて、前記走査方向の位置を示す所定のタイミング信号に基づいて記録を行う記録装置であって、前記所定のタイミング信号に基づきプリントバッファに格納されている記録データを読み出す読出手段と、各ノズル列に対応した記録データの読み出しを許可する信号をそれぞれ生成する信号生成手段と、記録データの読み出しが完了したことを示すフラグを各ノズル列に対応して設定する設定手段と、前記タイミング信号に同期して、前記信号が無効状態から有効状態へ変わる第1の変化または前記信号が有効状態から無効状態へ変わる第2の変化を検知する検知手段と、前記検知手段が前記第1の変化を検知した信号に対応する記録データについて、順に前記読出手段に読み出しを行わせる制御手段を備え、前記制御手段は、前記検知手段が前記第2の変化を検知した場合に、前記フラグが設定されていなければ、前記読出手段に読み出し処理を続行させる。
【0022】
また、本発明の別の記録装置は、所定位置の印字データの有無を判断するウインド信号と前記ウインド信号を開閉するタイミングであるカラムトリガに基づき、記録ヘッドを用いて記録を行う記録装置であって、第一の印字タイミングにおいて前記記録ヘッドの各ノズル列がデータを生成するタイミングを検出する第一の検出手段と、前記第一の印字タイミングの次に連続して発生する第二の印字タイミングで各ノズル列がデータを生成するタイミングを検出する第二の検出手段と、前述の第一の印字タイミングで生成すべき印字データの生成が前述の第二の印字タイミングにおいても終了していない場合、前記第二の印字タイミングでは前記第一の印字タイミングでデータを生成すべきノズル列に関しては前記ウインド信号の開閉情報を更新しないとともに、前記第二の印字タイミングでデータを生成すべきノズル列に対するデータ生成は前記第一の印字タイミングでのデータ生成処理が終了後、開始する制御を行う制御手段とを備える。
【0023】
また、本発明の記録装置の制御方法は、所定位置の印字データの有無を判断するウインド信号と前記ウインド信号を開閉するタイミングであるカラムトリガに基づき、記録ヘッドを用いて記録を行う記録装置の制御方法であって、第一の印字タイミングにおいて前記記録ヘッドの各ノズル列がデータを生成するタイミングを検出する第一の検出工程と、前記第一の印字タイミングの次に連続して発生する第二の印字タイミングで各ノズル列がデータを生成するタイミングを検出する第二の検出工程と、前述の第一の印字タイミングで生成すべき印字データの生成が前述の第二の印字タイミングにおいても終了していない場合、前記第二の印字タイミングでは前記第一の印字タイミングでデータを生成すべきノズル列に関しては前記ウインド信号の開閉情報を更新しないとともに、前記第二の印字タイミングでデータを生成すべきノズル列に対するデータ生成は前記第一の印字タイミングでのデータ生成処理が終了後、開始する工程を行う制御工程とを備える。
【発明の効果】
【0024】
上述したような構成とすることによって優先順位の高いプリントバッファから記録データをリードするためのDMAの使用がカラムトリガを起点に集中されることになり、他のDMAチャネルが優先的に使用できる時間を多く確保することが可能となり、更には1カラムトリガ間に限定することなくデータ転送処理を実行することができるため、従来の手法に比べてパフォーマンスをより発揮することが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下図面を参照して本発明の好適な実施例を詳細に説明する。
【0026】
図3は本発明の実施形態として適応可能な記録装置の構成を示す図である。
【0027】
本実施形態の記録装置は、いわゆるインクジェット記録方式の記録ヘッド1を備えたインクジェット記録装置である。この記録ヘッド1はインクジェット記録方式の中でも特にエネルギー発生手段として発熱抵抗体を有する発熱素子等の電気熱変換体を用いて、インクを加熱して熱エネルギーによってインク滴を吐出させる方式を用いることにより、記録画像の高密度化および高精細化を達成しているものである。
【0028】
記録ヘッド1はシアン記録ヘッド1C、マゼンタ記録ヘッド1M、イエロー記録ヘッド1Yおよびブラック記録ヘッド1Kの4色の記録ヘッドを有し、各色の記録ヘッド1C、1M、1Y、1Kはガイド軸3の長さ方向に沿って配列された状態すなわちキャリッジ2の移動方向に沿った状態でキャリッジ2に搭載されている。なお記録ヘッド1は各色とも256のノズル(記録素子)が記録媒体の搬送方向に千鳥配列で2列に並んで構成されている(以下C1、C2、M1、M2、Y1、Y2、BK1、BK2とする)。そして、例えばC1ノズル列に対応して、C1に対応する記録データが後述するウインド信号1が有効になった場合に、プリントバッファから読み出される。
【0029】
図において記録ヘッド1は図示下向きにインクを吐出する姿勢でキャリッジ2に搭載されており、キャリッジ2の軸受け部2aがガイド軸3に沿って移動しながらインク液滴を吐出して、記録用紙等の記録媒体4上に1走査分の画像を形成していく。なお、キャリッジ2のガイド軸3に沿った往復運動は、キャリッジモータ5の駆動力が伝達されたプーリ6の回転により、タイミングベルト7を介して行われる。
【0030】
記録ヘッド1による1走査分の記録が終了すると、記録ヘッド1は記録を中断し搬送モータ9が駆動されて、プラテン8上に位置する記録媒体4がキャリッジ2の移動方向に対して直行する方向に所定量だけ搬送される。次いで再びキャリッジ2をガイド軸3に沿って移動させながら次の1走査分の画像形成を行う。これらの動作を繰り返すことにより、記録媒体4の全体が記録される。
【0031】
記録装置全体の図の右側には記録ヘッド1のインク吐出状態を良好に保つための回復動作を行う回復機器10が配設されている。回復機器10には記録ヘッド1をキャップするキャップ11、記録ヘッド1のインク吐出面を拭うワイパ12、および記録ヘッド1のインク吐出ノズルからインクを吸引するための吸引ポンプ(不図示)等が設けられている。
【0032】
また、本実施形態の記録装置はエンコーダスケール13およびエンコーダ14を備えており、キャリッジ2の移動速度の検出を行い、キャリッジモータ5の駆動時にそのフィードバック制御を行うように構成されている。またエンコーダスケール13の位置情報をエンコーダ14により読み取ることで、記録ヘッド1のインク吐出タイミング(以後ヒートタイミングと呼ぶ)がとられている。
【0033】
図4はこの実施形態における記録装置の内部制御構成を示す図である。なお図において細線は制御信号、太腺は記録データの流れを表している。
【0034】
100はホスト装置との間で記録データの授受を行うI/FブロックでありFIFOメモリで構成されている。記録データやコマンドを受信すると一旦保持し、ASIC103が一旦保持されたデータの中から制御コードを解析する。そしてDMA(ダイレクト・メモリアクセス)を用いて記録データをRAM105に設けられたプリントバッファに展開(格納)する。そして、この処理を各色各ノズル列について実施する。101は記録動作等の各種制御を行うCPUである。102は記録動作の手順等のプログラムを格納するROMである。
【0035】
103はASICでありCPU101の管理下でシステム全体を制御する。例えば、前述したコマンドの解析や後述するプリントバッファから記録データをDMAリードしてHV変換を行う。そして、変換したデータを記録ヘッド1へ転送する制御を行う。
【0036】
このASIC103には、図6で説明する制御ブロックを備えている。例えば、プリントバッファに格納しているデータからウインドをオープンにする期間(長さ)を取得する取得部、ウインドがオープンであるか否かを検知する検知部、転送順序を設定する設定部、転送完了を示すフラグ制御部などがASIC103に備えられている。
【0037】
104は記録装置で使用されている複数のDMAチャネルを制御するDMAC(DMAコントローラ)であり、例えばDMA要求が重なった場合は所定の優先順位で調停制御を実施している。
【0038】
105はデータを一時的の格納するRAMであり、プリントバッファやマスクバッファを備えている。マスクバッファには、記録データを間引いて記録する記録モードあるいは複数の走査で記録を完成させる記録モード等で使用されるマスクデータが展開(格納)される。
【0039】
なお本実施形態では、RAMとしてSDRAMを用い、1回のDMAリード動作で連続アドレスから8ワードのデータをリード可能である(バーストリード機能)。SDRAMからの読出しやアドレスの割り当ては図1で説明したものと同じであり、プリントバッファはノズルの配列方向(ノズル列に沿った方向)にアドレスが連続するように構成されている。
【0040】
106はSDRAM105に配置されたプリントバッファからDMAリードした記録データ格納するSRAMである。このSRAMには読み出したデータを記録ヘッド1に適した形式に変換した後格納される。107はインクジェット記録を実施する記録ヘッド1を制御する記録ヘッドドライバである。なおその駆動タイミングは前述したエンコーダ14からの情報から作成され、ASIC103によって制御される。
【0041】
図5は本実施形態におけるプリントバッファからの印字データ(記録データ)読み出しに関するフローチャートである。
【0042】
図においてステップS501で示すカラムトリガが入力されると、ステップS502で前述したそれぞれの記録ヘッドに対する割り当て値とカウンタの値が一致するか否かを確認する。一致しなければ印字データの読み出しタイミングではないので、ステップS501で次のカラムトリガ入力に備え待機する。合致する場合は読み出しタイミングであるので、ステップS503でプリントバッファのリードアドレス情報を一旦別の領域に保持する。ここでプリントバッファのリードアドレス情報とは読み出し開始アドレスあるいはプリントバッファがリング構成になっているのであればその情報であり、マスクバッファの読み出し開始アドレスである。
【0043】
然る後ステップS505で示すプリントバッファから印字データを読み出し、ステップS506でマスクバッファからマスクデータを読み出し、両者論理積を取り、ステップS507でSRAM106に格納していく。この動作を記録ヘッドのノズル長(=128)に達するまで(ステップS508)、バッファのアドレスを更新しながら(ステップS504)繰り返す。この結果選択された記録ヘッドに対しては16カラム分の記録データがSRAM106に格納されたことになる。
【0044】
図6は本実施形態におけるフローチャートである。また図7はカラムトリガとウインド信号の一例である。C1のノズル列に対応する記録データの読出しはウインド1に基づく。C2のノズル列に対応する記録データの読出しはウインド2に基づく。M1のノズル列に対応する記録データの読出しはウインド3に基づく。M2のノズル列に対応する記録データの読出しはウインド4に基づく。Y1のノズル列に対応する記録データの読出しはウインド5に基づく。Y2のノズル列に対応する記録データの読出しはウインド6に基づく。BK1のノズル列に対応する記録データの読出しはウインド7に基づく。BK2のノズル列に対応する記録データの読出しはウインド8に基づく。このように、1つのノズル列に1つのウインド(ウインド信号)が対応している。
【0045】
そして、図7において、カラムトリガ(1)のタイミングでウインド1、2および3が開き、次のカラムトリガ(2)でウインド4、5および6が開き、次のカラムトリガ(3)でウインド7が開く状態を示している。また、カラムトリガ(5)においては、ウインド1および3が閉じ、ウインド4から7まで開いた状態である。各ウインドは、ウインドが開くタイミング(カラムトリガのタイミング)に同期して、転送を開始する。言い換えるとプリントバッファからの記録データの読出しを開始する。
【0046】
例えば、ウインド1であれば、カラムタイミング(1)でウインドが開き、このタイミングで最初のデータ転送を行う。そして、カラムタイミング(1)の16カラム後に、次の16カラム分のデータ転送処理を行う。このように、各ウインドは、転送処理の間隔は16カラムタイミングで行われる。
【0047】
また、ウインド2についても、カラムタイミング(1)でウインドが開くので、ウインド1についてのデータ転送終了後に、ウインド2についてのデータ転送が開始される。そして、16カラムタイミング後に、次の16カラム分のデータ転送が行われる。このように、ウインドが開くタイミング(無効状態から有効状態へ変化する)の次のトリガを起点に順に、データ転送が行われる。
【0048】
図7は、転送処理とカラムウインドのタイミングについて説明する図である。図6の処理は、カラムトリガに同期して実行される。それぞれのウインド信号は、Hレベルの状態にある場合に、有効とされる(ウインドが開くと表現している)。一方、ウインド信号は、Lレベルの状態にある場合に、無効とされる(ウインドが閉じると表現している)。言い換えると、ウインド信号はデータ転送(データの読み出し)の許可信号である。
【0049】
カラムトリガが入力されると、ステップS601において、どのウインドがオープンしているかチェックを行う。そして、ステップS602にてオープンしているウインドの中で転送順序を設定する。
【0050】
例えば、カラムトリガ(1)のタイミングでは、ウインドは1,2,3がオープンにされている(信号レベルがLレベルからHレベルになる。)ので、転送処理は1、2、3の順で行われる。また、カラムトリガ(2)のタイミングでは、あらたにウインド4、5、6、7が開いているので、この4つの転送処理は4、5、6、7の順で行うように、ステップS602にて複数(8本)のウインドのうちオープンしているウインドについて転送順序を設定する。言い換えると、オープンしているウインドについての情報をカラムトリガのタイミングに同期して更新を行うのである。
【0051】
次にステップS603でウインド信号が開いているか(H(ハイ)レベルか)否かを検出する。言い換えると有効なウインド信号の有無をチェックする。有効なウインド信号があればステップS604へ進み、有効なウインド信号がなければ終了する。
【0052】
ステップS605で以前のカラムトリガタイミングで処理しきれていないウインド信号(ノズル列)があるかどうか判断する。言い換えるとすべてのウインドについての転送処理が完了しているか否か判断する。
【0053】
転送未処理のウインドがある場合、ステップS604でデータ処理を行った後に終了する。そして、次のカラムトリガの入力を待つ。
【0054】
ここで、補足をすると、カラムトリガ(2)において、例えばカラムトリガ(1)(1つ前のカラムタイミング)で処理すべきノズル列であるウインド1、2および3のうちウインド3に対応するデータ転送が未処理(終了していない)場合であれば、今回あらたにオープンしたウインド4、5、6と3についての転送処理が行われる。この場合、ステップS602にて転送順序は3、4、5、6の順に転送処理が行うように転送順序の設定が行われる。データ転送処理は前述した図1および図5で説明した処理を実施する。
【0055】
なお、データ転送処理中に転送処理のウインド信号が閉じたとしても、ウインド信号を無視してデータ転送処理を実施する。なぜならば本来データ処理すべきタイミングであるにも関わらず優先順位の関係で処理が遅くなっているだけで、処理が完了しているわけではないからである。
【0056】
このために、ASIC103には、フラグ制御部を備えている。各ウインドに対応するように、転送すべきデータの有無を示すフラグ(言い換えると記録データの読出しがすべて完了したことを示すフラグ)をそれぞれ設け、各フラグに対応するウインド信号に基づくデータ転送がなされる。
【0057】
このフラグがセットされていれば(オンされていれば)、転送すべきデータがプリントバッファに残っているので、たとえウインド信号が閉じても転送処理を行う。従って、転送すべきデータがプリントバッファに残っていなければ、フラグはオフされるので、この場合には、ウインド信号が閉じれば、転送処理は実行されない。
【0058】
例えば、カラムトリガ(4)のタイミングでウインド1の転送処理を開始した場合に、カラムトリガ(5)でウインドを閉じたとしても、ウインド1のフラグがセットされていれば、転送処理は続行されるのである。
【0059】
なお、カラムトリガとプリントバッファリードタイミング、SRAMからの読み出しタイミングおよびヒートタイミングの関係は図2に示すとおりである。図2において同一数字(例えば1、1T、1H)は同一データの処理を表している。
【0060】
以上のようなデータ転送処理の制御を行うことで、プリントバッファから記録データをリードするための優先順位の高いDMAチャネル(言い換えるとDMA回路)の使用タイミングを、カラムトリガを起点に集中することができる。これにより、他のDMAチャネルが優先的に使用できる時間を多く確保することが可能とる。このことにより、データ転送処理や他の処理を含め、DMA資源を有効に使用することができ、装置における制御効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】記録データの転送制御構成の一例である。
【図2】カラムトリガとプリントバッファリードタイミング、SRAMからの読み出しタイミングおよびヒートタイミングの関係を示す図である。
【図3】実施形態として適応可能な記録装置の構成を示す図である。
【図4】実施形態における記録装置の内部制御構成を示す図である。
【図5】実施例形態におけるプリントバッファからの印字データ読み出しに関するフローチャートである。
【図6】実施例形態におけるフローチャートである。
【図7】カラムトリガとウインド信号の関係を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
【0062】
1 記録ヘッド
2 キャリッジ
4 記録媒体
5 キャリッジモータ
9 搬送モータ
13 エンコーダスケール
14 エンコーダ
100 I/Fブロック
101 CPU
102 ROM
103 ASIC
104 DMAC
105 RAM
106 SRAM
107 記録ヘッドドライバ




 

 


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