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発明の名称 インクジェット記録装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−7920(P2007−7920A)
公開日 平成19年1月18日(2007.1.18)
出願番号 特願2005−189477(P2005−189477)
出願日 平成17年6月29日(2005.6.29)
代理人 【識別番号】100066061
【弁理士】
【氏名又は名称】丹羽 宏之
発明者 谷口 央
要約 課題
精密部品の破損を防ぎ、且つ、記録カートリッジをキャリッジに対し適切に固定することが可能である、インクジェット記録装置を提供する。

解決手段
記録カートリッジ3を着脱可能に固定し主走査方向に往復移動させるキャリッジ6を有し、キャリッジ6に記録カートリッジ3を着脱するための、キャリッジ6と独立に構成されたカートリッジガイド部材10を有しており、記録カートリッジ3をカートリッジガイド部材10に仮セットした後、キャリッジ6に対しスライドさせながら装着し、記録カートリッジ3をカートリッジガイド部材10までスライドさせた後に取り出す構成であり、カートリッジガイド部材10の凸ガイド部102が記録カートリッジ3の一部36と当接することにより、記録カートリッジ3のガイドボス33がキャリッジ6のガイドレール68およびカートリッジガイド部材10のガイドレール部101から離間する構成とした。
特許請求の範囲
【請求項1】
インクを吐出する吐出口を備えた記録ヘッドと、前記記録ヘッドを着脱可能に固定し主走査方向に往復移動させるキャリッジと、を有するインクジェット記録装置において、
前記キャリッジに前記記録ヘッドを着脱するためのガイド部材を有し、前記ガイド部材は前記キャリッジと独立に構成され、
前記記録ヘッドを前記キャリッジに装着する際には、前記記録ヘッドを前記ガイド部材に仮セットした後、前記キャリッジに対しスライドさせながら装着し、
前記記録ヘッドを前記キャリッジから取り外す際には、前記記録ヘッドを前記ガイド部材までスライドさせた後、取り出すことを特徴とするインクジェット記録装置。
【請求項2】
前記記録ヘッドは着脱時に前記キャリッジおよび前記ガイド部材と摺動するガイドボスを有し、前記キャリッジは前記記録ヘッドに設けられた前記ガイドボスと摺動するガイドレール部を有し、前記ガイド部材は第1のガイド部と、第2のガイド部を有し、前記第1のガイド部は、前記記録ヘッドに設けられた前記ガイドボスと摺動するガイドレールであり、前記第2のガイド部は、前記記録ヘッドの一部と当接し得る凸部であり、
前記記録ヘッドに設けられた前記ガイドボスが前記記録ヘッドの着脱で前記キャリッジと前記ガイド部材間を移動するとき、前記ガイド部材の前記第2のガイド部が前記記録ヘッドの一部と当接することにより、前記記録ヘッドの前記ガイドボスが前記キャリッジの前記ガイドレールおよび前記ガイド部材の前記第1のガイド部から離間することを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
【請求項3】
前記ガイド部材は前記キャリッジの主走査方向端部に設けられていることを特徴とする請求項1または2記載のインクジェット記録装置。
【請求項4】
前記記録ヘッドを良好な状態に保つクリーニング機構を有し、該クリーニング機構は前記ガイド部材とは異なる前記キャリッジの主走査方向の他端部に設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか記載のインクジェット記録装置。
【請求項5】
前記記録ヘッドは、インク色材ごとに構成された、顔料用記録ヘッドあるいは染料用記録ヘッドであることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか記載のインクジェット記録装置。
【請求項6】
前記記録ヘッドは、記録ヘッドとインクタンクが一体で構成されている記録カートリッジであることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか記載のインクジェット記録装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明はインクジェット記録装置に関し、特に、往復移動するキャリッジに搭載する記録ヘッド着脱機構に関する。
【背景技術】
【0002】
被記録材の搬送方向(副走査方向)と交差する方向に主走査するシリアルスキャン方式を採るシリアルタイプの記録装置においては、被記録材に沿って移動するキャリッジ上に搭載した記録手段によって画像を記録(主走査)し、1行分の記録を終了した後に所定量の紙送り(ピッチ搬送)を行い、その後に再び停止した被記録材に対して、次の行の画像を記録(主走査)するという動作を繰り返すことにより、被記録材全体への記録が行われる。
【0003】
上記記録装置のうち、インクジェット式の記録装置(インクジェット記録装置)は、記録手段(記録ヘッド)から被記録材にインクを吐出して記録を行うものであり、記録手段のコンパクト化が容易であり、高精細な画像を高速で記録することができ、普通紙に特別の処理を必要とせずに記録することができ、ランニングコストが安く、ノンインパクト方式であるため騒音が少なく、しかも多色のインクを使用してカラー画像を記録するのが容易であるなどの利点を有している。
【0004】
インクジェット記録装置で用いられる記録ヘッドは、インク貯留部(インクタンク部)からインク吐出部へ流路が設けられており、インク吐出を行う度にインク貯留部からインク吐出部へインクが順次供給されてくる。このような記録ヘッドはインクジェット記録装置のキャリッジに対して、着脱可能に固定され交換可能なように構成されているものが多い。記録ヘッドとインクタンク部は、それぞれ分離可能な独立型と、一体で構成された一体型があり、記録ヘッド・インクタンク一体型を一般に記録カートリッジと称している。
【0005】
記録カートリッジはインクタンク部の貯蔵インクが空になった場合、ユーザが新しい記録カートリッジと交換する必要がある。記録カートリッジはキャリッジに対し適切に固定される必要があり、これがなされない場合は良好な画像品位を得られない等の不具合が生じる。
【0006】
記録カートリッジを適切に固定させるため、記録装置本体、特に前面から上面にかけて大きな開口部を設け、記録カートリッジとキャリッジの位置決め結合部を明示し、ユーザがキャリッジに対して記録カートリッジを適切に固定せしめるよう、示唆する形状や構成をとっている。(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2003−53965号公報(図1等)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記従来の記録装置においては、記録装置本体、特に前面から上面にかけて大きな開口部を設けているため、記録装置内部がユーザに対し完全に開放された状態となっている。特に、キャリッジと記録カートリッジの電気的結合部を露出しているため、ユーザが該電気的結合部等の精密部品を破損させてしまう恐れがあるという問題点があった。
【0008】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、精密部品の破損を防ぎ、且つ、記録カートリッジをキャリッジに対し適切に固定することが可能であるインクジェット記録装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は上記課題を解決するために、インクジェット記録装置を下記(1)〜(6)に示すとおりの構成とする。
【0010】
(1)インクを吐出する吐出口を備えた記録ヘッドと、前記記録ヘッドを着脱可能に固定し主走査方向に往復移動させるキャリッジと、を有するインクジェット記録装置において、
前記キャリッジに前記記録ヘッドを着脱するためのガイド部材を有し、前記ガイド部材は前記キャリッジと独立に構成され、
前記記録ヘッドを前記キャリッジに装着する際には、前記記録ヘッドを前記ガイド部材に仮セットした後、前記キャリッジに対しスライドさせながら装着し、
前記記録ヘッドを前記キャリッジから取り外す際には、前記記録ヘッドを前記ガイド部材までスライドさせた後、取り出すことを特徴とするインクジェット記録装置。
【0011】
(2)上記(1)に記載のインクジェット記録装置において、
前記記録ヘッドは着脱時に前記キャリッジおよび前記ガイド部材と摺動するガイドボスを有し、前記キャリッジは前記記録ヘッドに設けられた前記ガイドボスと摺動するガイドレール部を有し、前記ガイド部材は第1のガイド部と、第2のガイド部を有し、前記第1のガイド部は、前記記録ヘッドに設けられた前記ガイドボスと摺動するガイドレールであり、前記第2のガイド部は、前記記録ヘッドの一部と当接し得る凸部であり、
前記記録ヘッドに設けられた前記ガイドボスが前記記録ヘッドの着脱で前記キャリッジと前記ガイド部材間を移動するとき、前記ガイド部材の前記第2のガイド部が前記記録ヘッドの一部と当接することにより、前記記録ヘッドの前記ガイドボスが前記キャリッジの前記ガイドレールおよび前記ガイド部材の前記第1のガイド部から離間することを特徴とする。
【0012】
(3)上記(1)または(2)に記載のインクジェット記録装置において、前記ガイド部材は前記キャリッジの主走査方向端部に設けられていることを特徴とする。
【0013】
(4)上記(1)ないし(3)のいずれかに記載のインクジェット記録装置において、
前記記録ヘッドを良好な状態に保つクリーニング機構を有し、該クリーニング機構は前記ガイド部材とは異なる前記キャリッジの主走査方向の他端部に設けられていることを特徴とする。
【0014】
(5)上記(1)ないし(4)のいずれかに記載のインクジェット記録装置において、
前記記録ヘッドは、インク色材ごとに構成された、顔料用記録ヘッドあるいは染料用記録ヘッドであることを特徴とする。
【0015】
(6)上記(1)ないし(5)のいずれかに記載のインクジェット記録装置において、
前記複数の記録ヘッドは、記録ヘッドとインクタンクが一体で構成されている記録カートリッジであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
即ち、上記構成を有する本発明によれば、
インクを吐出する吐出口を備えた記録ヘッドと、前記記録ヘッドを着脱可能に固定し主走査方向に往復移動させるキャリッジと、を有するインクジェット記録装置において、
前記キャリッジに前記記録ヘッドを着脱するためのガイド部材を有し、前記ガイド部材は前記キャリッジと独立に構成され、
前記記録ヘッドを前記キャリッジに装着する際には、前記記録ヘッドを前記ガイド部材に仮セットした後、前記キャリッジに対しスライドさせながら装着し、
前記記録ヘッドを前記キャリッジから取り外す際には、前記記録ヘッドを前記ガイド部材までスライドさせた後、取り出すことを特徴とするため、
精密部品の破損を防ぎ、且つ、記録カートリッジをキャリッジに対し適切に固定することが可能であるインクジェット記録装置を提供することができる。
【0017】
さらには、前記記録ヘッドは着脱時に前記キャリッジおよび前記ガイド部材と摺動するガイドボスを有し、前記キャリッジは前記記録ヘッドに設けられた前記ガイドボスと摺動するガイドレール部を有し、前記ガイド部材は第1のガイド部と、第2のガイド部を有し、前記第1のガイド部は、前記記録ヘッドに設けられた前記ガイドボスと摺動するガイドレールであり、前記第2のガイド部は、前記記録ヘッドの一部と当接し得る凸部であり、
前記記録ヘッドに設けられた前記ガイドボスが前記記録ヘッドの着脱で前記キャリッジと前記ガイド部材間を移動するとき、前記ガイド部材の前記第2のガイド部が前記記録ヘッドの一部と当接することにより、前記記録ヘッドの前記ガイドボスが前記キャリッジの前記ガイドレールおよび前記ガイド部材の前記第1のガイド部から離間することを特徴とするため、
記録ヘッドの着脱時において、ガイド部材とキャリッジ間の受け渡し時の引っ掛かりを防止し、操作性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、各図面を通して同一符号は同一、又は対応部分を示すものである。
【実施例1】
【0019】
図1、図12は本発明を適用したインクジェット記録装置の一実施例を示す模式的斜視図である。図1において、図示のインクジェット記録装置には、記録用紙等の被記録材を記録装置本体内へ供給するための給紙部201と、記録装置本体内(記録部等)を通して被記録材を紙送りするための搬送部202と、画像情報に基づいて被記録材に画像(文字や記号等も含む)を記録していく記録機構部(キャリッジユニット)203と、記録機構部(キャリッジユニット)203によって形成される画像品位を維持するためのクリーニング機構部(回復機構部)204が設けられている。
【0020】
給紙部201に積載された記録用紙等の被記録材は、給紙モータにより駆動される給紙ローラによって1枚ずつ分離されて送り出され、前記搬送部202へ送り込まれる。この搬送部202へ送り込まれた被記録材は、搬送モータによって駆動される搬送ローラ221及び該搬送ローラ221に押圧されたピンチローラ222による摩擦搬送力によって記録部を通して搬送され、該記録部で紙送り(ピッチ搬送)されながら前記記録機構部(キャリッジユニット)203によって画像(文字や記号等も含む)を記録される。
【0021】
記録された被記録材は、前記搬送ローラ221と連動して駆動される排紙ローラ223及び該排紙ローラ223と協働する拍車の間に挟持されことによる搬送力によって装置本体外へ排出される。
【0022】
前記記録機構部(キャリッジユニット)203は、装置本体内部で主走査方向に往復移動可能に案内支持されたキャリッジ6及び記録手段としての記録カートリッジ3などによって構成されている。
【0023】
すなわち、記録カートリッジ3を搭載したキャリッジ6は装置本体に設置されたガイドレールに沿って往復移動可能に案内支持されており、該キャリッジ6に対してはキャリッジモータの駆動力がキャリッジベルト224を介して伝達され、該キャリッジ6は該キャリッジモータの駆動力によって前記ガイドレールに沿って往復移動させられる。
【0024】
このとき、キャリッジユニット203に搭載されたエンコーダセンサ(不図示)がエンコーダスケール225に描かれたスリットをセンシングすることで、キャリッジユニット203の主走査方向の位置、および速度を認識する。そして、前記キャリッジ6の往復移動(主走査)に同期して行われる記録カートリッジ3の記録動作と被記録材の所定ピッチごとの搬送送り(副走査)とを繰り返すことにより被記録材全体の記録が行われる。
【0025】
前記回復機構部(クリーニング機構部)204は、インクジェット記録装置における記録ヘッド(インクジェットヘッド)の目詰まり等を解消することで記録品位を正常(良好)な状態に維持回復するためのものであり、後述するように、吐出口からインクを吸引又は吐出させるためのポンプ手段、吐出口を覆うためのキャップ手段、並びに吐出口面を拭き取り清掃するためのワイピング手段などにより構成されている。
【0026】
図12は外装を含めた斜視図であり、記録カートリッジ3の交換時には、アクセスカバー11を開けると記録カートリッジ3を搭載したキャリッジ6は、図12のポジションまで移動する。
【0027】
図2は本発明に於けるキャップスライダ7にキャップ1A、1Bや、ワイパーブレード8などを組み込んだ状態を示すクリーニング機構部の上方斜視図である。
【0028】
図2において、キャップ1A、1Bはキャップホルダ2(2A、2B)に固定され、キャップばね(不図示)によってキャップスライダ7に対し上下移動可能な状態に保持されている。
【0029】
また、前記キャップホルダ2には吸引チューブ(不図示)が接続されており、これらのチューブは負圧発生手段としてのポンプ機構部(不図示)に接続されている。従って、キャップ1A、1Bで記録カートリッジ3をキャッピングした状態で、前記ポンプ機構部を作動させることにより、該チューブを通してキャップ1A、1B内を負圧状態にし、それによって記録カートリッジ3の吐出口からインクを吸引できる(吸い出すことができる)ように構成されている。
【0030】
キャップスライダ7の側面の4箇所には、棒状を成して突出する突出部(スライダ軸部)7bが設けられており、これらの突出部7bは、例えば図9に示すように、ベース部13上に設けられたスライダ制御用のカム面13a、13bの上に載置されている(当接している)。
【0031】
つまり、キャップスライダ7は、前記スライダばね15によって前記各突出部(スライダ軸部)7bを前記ベース13上のカム面13a、13bに当接させた状態で、該カム面13a、13bに沿って上下位置を制御されながらキャリッジ移動方向に移動可能に装着されている。
【0032】
キャップスライダ7には、クリーニング機構部204へ進入してきたキャリッジ6又は記録カートリッジ3が当接する突き当て部7aが設けられている。つまり、キャリッジ6がクリーニング機構部204へ移動してきて該キャリッジ6の側面が前記突き当て部7aに当接すると、該キャリッジ6がクリーニング機構部204へ進入するのに追従してキャップスライダ7も同様に移動することになる。
【0033】
ワイパーブレード8はキャップスライダ7の突き当て部7aと反対側の端部に固定されている。
【0034】
また、キャップスライダ7には回動可能に組み込まれたロックレバー16が装着され、端部16bが記録装置のベース13のロック面cと当接可能である。
【0035】
図3a、図3b、図4は記録カートリッジ3の模式的斜視図である。
【0036】
記録カートリッジ3は、記録ヘッド31とインク貯蔵部が一体で構成されている。記録カートリッジ3の上部には、リブ32(32a、32b)が設けられ、後述するヘッドセット62によりキャリッジ6に固定される。記録カートリッジ3の下部には位置決め面35が設けられ、後述するキャリッジ6の位置決め面と圧接し、キャリッジ6に対する記録カートリッジ3の位置を確定させる。さらに、記録カートリッジ3位置決め面35の脇にはガイドボス33が設けられており、キャリッジ6との着脱におけるガイドとなる。
【0037】
図3bの記録カートリッジ3の記録ヘッド31は3列のノズル列を有しており、3色のインクが吐出可能である。本実施例においては、3色のインクがシアン、マゼンタ、イエローの組合せと、淡シアン、淡マゼンタ、ブラックの組合せとの、2種類の記録カートリッジが搭載可能である。
【0038】
また、図4の記録カートリッジ3の記録ヘッド31はノズル列が1列のみであり、吐出できるインクは1種類であるが、そのインク容量は記録カートリッジ3の一色あたりのインク容量の3倍となる。このため、比較的使用頻度の高いブラックインクに割り当てると、記録カートリッジの使用効率が高くなる。該ブラックインクを充填した記録カートリッジ3と、上記シアン、マゼンタ、イエローインクを充填した記録カートリッジの組合せでも可能である。
【0039】
図5、図6はキャリッジユニット203の模式的斜視図である。キャリッジユニット203は、記録カートリッジ3を装着するキャリッジ6、記録カートリッジ3をキャリッジ6に固定するヘッドセット62、記録ヘッド31にメイン基板(不図示)から電源供給および電気信号の送受信を行うヘッドコンタクト61等からなる。
【0040】
キャリッジ6の上部には、記録カートリッジ3の上部のリブ32に掛止して該記録カートリッジ3を固定するためのヘッドセット62が取り付けられている。すなわち、記録カートリッジ3をキャリッジユニット203に押し込むと、ヘッドセットバネ(不図示)が弾性変形しヘッドセット62が押しのけられる。記録カートリッジ3を押し込み、ヘッドセット62を押しのける荷重の臨界点を超えると、記録カートリッジ3はヘッドセット62によりキャリッジ6に引き込まれ、ヘッドセットバネの力によりヘッドセット62は記録カートリッジ3のリブ32を掛止し、記録カートリッジ3をキャリッジ6に固定するように構成されている。
【0041】
キャリッジ6に形成された面63は記録カートリッジ3の上部に設けられた記録媒体搬送方向(前後方向)の位置決め面(突き当て面)と圧接する面であり、キャリッジ6に形成された面66は記録カートリッジ3の下部に設けられた鉛直方向(上下方向)の位置決め面(突き当て面)と圧接する面であり、キャリッジ6に形成された面65は記録カートリッジ3の搬送方向(前後方向)の位置決め面(突き当て面)と圧接する面であり、キャリッジ6に形成された面64は記録カートリッジ3の主走査方向(左右方向)の位置決め面(突き当て面)と圧接する面である。
【0042】
図6に示すように、キャリッジ6には2種類の記録カートリッジ3が装着可能であり、上記キャリッジ6の位置決め面63〜66は左右対称に構成されている。
【0043】
図7はキャリッジ6とカートリッジガイド部材10の模式図である。
【0044】
キャリッジ6には記録カートリッジ3の着脱時にガイドとなるガイドレール部68A〜68Dが設けられており、記録カートリッジ3のガイドボス33をガイドし、記録カートリッジ3を安定的に支持するよう構成されている。
【0045】
カートリッジガイド部材10は、記録カートリッジ3の着脱時に記録カートリッジ3のガイドボス33をガイドするガイドレール部101A〜101Dを有し、さらに記録カートリッジ3の一部36を押し上げるような凸形状の凸ガイド部102A〜102Dを有する。カートリッジガイド部材10は、記録カートリッジ3の記録ヘッド31が接しないように切りかかれており、このため凸ガイド部102等は記録ヘッド31の両脇に分割されも受けられている。
【0046】
記録カートリッジ3の着脱時にはキャリッジ6とカートリッジガイド部材10は対向するように、キャリッジ6が主走査方向に移動し、図7のような位置関係となる。このとき、キャリッジ6のガイドレール部68とカートリッジガイド部材10のガイドレール部101はそれぞれ対向するように配設されている。
【0047】
次に、記録カートリッジ3の交換動作について図8〜図10を用いて説明する。
【0048】
まず、ユーザは記録カートリッジ3を把持し、記録装置本体に設けられているカートリッジガイド部材10へと仮セットする(図8)。このとき記録カートリッジ3のガイドボス33A、33Bはそれぞれガイド部材10のガイドレール部101A、101B、あるいは101C,101Dに当接する。また、記録カートリッジ3の一部36がカートリッジガイド部材10の一部103と当接、あるいは、記録カートリッジ3の端部37がアクセスカバー11に当接することで、記録カートリッジ3はカートリッジガイド部材10に安定的に保持される。
【0049】
次に、ユーザはカートリッジガイド部材10に仮セットした記録カートリッジ3を把持しキャリッジ6に向けてスライドさせる。このとき、記録カートリッジ3の一部36がカートリッジガイド3の一部103の上を移動し、カートリッジガイド部材10の凸ガイド部102に到達する。さらにユーザが記録カートリッジ3をキャリッジ6に向けてスライドさせると、記録カートリッジの一部36はカートリッジガイド部材10の凸ガイド部102によって押し上げられる。これに伴い、記録カートリッジ3のガイドボス33は一時的にカートリッジガイド部材10のガイドレール部101から浮き上がる(図9)。
【0050】
さらにユーザが記録カートリッジ3をキャリッジ6へ向けてスライドさせていくと、記録カートリッジ3の一部36がカートリッジガイド部材10の凸ガイド部102を乗り越える。このとき、記録カートリッジ3のガイドボス33はキャリッジ6のガイドレール部68に着地し、記録カートリッジ3のガイドボス33はカートリッジガイド部材10からキャリッジ6へとスムーズに移動する(図10)。
【0051】
さらに、記録カートリッジ3をキャリッジ6へと押し込んでいくと、記録カートリッジ3のガイドボス33はキャリッジ6のガイドレール68の奥側へと落ち込み、記録カートリッジ3はガイドボス33を中心に回動する。さらに記録カートリッジ3を押し込むと、記録カートリッジ3の上部のリブ32がヘッドセット62によりキャリッジ6に引き込まれ、記録カートリッジ3をキャリッジ6に固定する(図6)。このとき、記録カートリッジ3とキャリッジ6各々の位置決め部が当接状態となっている。
【0052】
また、記録カートリッジ3をキャリッジ6から取り外す際には、記録カートリッジ3装着時と全く逆の軌跡をたどる。ユーザは記録カートリッジ3を鉛直下方に押し下げ、記録カートリッジ3の上部のリブ32をヘッドセット62から解放する。さらに、記録カートリッジ3をカートリッジガイド部材10へ向けてスライド移動させる。記録カートリッジ3のスライド移動にともない、記録カートリッジ3の一部36がカートリッジガイド部材10の凸ガイド部102に当接し押し上げられると、記録カートリッジ3のガイドボス33がキャリッジ6のガイドレール部68から浮き上がり、記録カートリッジ3の一部36がカートリッジガイド部材10の凸ガイド部102を乗り越えると記録カートリッジ3のガイドボス33はカートリッジガイド部材10のガイドレール部101へと着地する。
【0053】
この結果、ユーザは特別な意識することなく、スムーズに記録カートリッジ3の交換動作を行うことができる。
【0054】
次に、記録装置に対しホストコンピュータから印字命令が送信された場合の、記録装置の動作について図11を用いて説明する。
【0055】
記録装置が印字状態からキャッピング状態になったとき、記録装置は省電力モードになり、キャリッジ6の位置をセンシングしているエンコーダ(不図示)もオフとなる。このとき、省電力モード中のキャリッジ6の位置情報は不明である。
【0056】
省電力モード中はキャリッジに搭載された記録ヘッドはキャッピングされているため、キャリッジの主走査方向にも所定の(150〜300gf程度)の負荷がかかっている。ユーザから見たときに電源オンとなっている状況でこれ以上の外力が掛かる可能性はほとんどないため、キャリッジ6はキャッピング位置に停止しているものと予想される。
【0057】
省電力モード中に記録装置が印字命令を受信すると、省電力モードに入る直前の位置情報を復元するため、キャリッジ6がキャッピング位置に停止していると判断し(ステップ301)、低速(図中移動速度5inch/s)でワイプ解除位置まで移動するキャップオープン動作を実施する(ステップ302)。さらにキャップオープン動作終了後、キャリッジ6は最高速(図中移動速度40inch/s)にてキャリッジ突き当て準備位置まで移動する(ステップ303)。このキャリッジ突き当て準備位置は、記録カートリッジ3がワイパーブレード8を通過するまでずれていたとしても、キャリッジ6が高速でシャーシに激突しないような位置である。記録装置が有するキャリッジ6の位置情報はキャリッジ突き当て準備位置であるが、実際には省電力モード中のキャリッジ6の位置情報がないため、微小に異なる可能性がある。このためキャリッジ6の位置補正動作を実施し(ステップ304)、印字動作に支障のないよう、正確な位置情報を得る。さらにキャリッジ6は最高速(図中移動速度40inch/s)にてキャリッジ待機位置へと移動し(ステップ305)、印字動作へと移行していく(ステップ306)。
【0058】
省電力モード中でなく、記録装置そのものの電源がオフとなっている場合は、記録装置の運搬、移動など、あるいは、ユーザが記録装置本体のカバーを開けてキャリッジ6を動かす可能性があるなど、キャリッジ6の位置が最後の位置情報と大きく異なる可能性がある。このため、電源オンによるキャリッジ6の位置補正動作は、常に低速(移動速度5inch/s)にてキャリッジ6が駆動される。このため、キャリッジ6がキャップ位置から大きくずれていたとしても、高速でシャーシに激突することはない。
【0059】
上述のように本実施例、即ち、上記構成を有する本発明によれば、
記録カートリッジ3と、記録カートリッジ3を着脱可能に固定し主走査方向に往復移動させるキャリッジ6と、を有するインクジェット記録装置において、キャリッジ6に記録カートリッジ3を着脱するためのカートリッジガイド部材10を有し、カートリッジガイド部材10はキャリッジ6と独立に構成され、記録カートリッジをキャリッジ6に装着する際には、記録カートリッジ3をカートリッジガイド部材10に仮セットした後、キャリッジ6に対しスライドさせながら装着し、記録カートリッジ3をキャリッジ6から取り外す際には、記録カートリッジ3をカートリッジガイド部材10までスライドさせた後、取り出すことを特徴とするため、記録カートリッジ交換のために記録装置本体に大きな開口部を設けずとも、精密部品の破損を防ぎ、且つ、ユーザが特別に意識をすることなく、スムーズな記録カートリッジ3を交換し、記録カートリッジ3をキャリッジ6に対し適切に固定することが可能となる。
【0060】
さらに、記録カートリッジ3は着脱時にキャリッジ6およびカートリッジガイド部材10と摺動するガイドボス33を有し、キャリッジ6は記録カートリッジ3に設けられたガイドボス33と摺動するガイドレール部68を有し、カートリッジガイド部材10は記録カートリッジ3に設けられたガイドボス33と摺動するガイドレール部101と、記録カートリッジの一部36と当接しうる凸ガイド部102を有し、記録カートリッジ3に設けられたガイドボス33が記録カートリッジ3の着脱でキャリッジ6とカートリッジガイド部材10の間を移動するとき、カートリッジガイド部材10の凸ガイド部102が記録カートリッジ3の一部36と当接することにより、記録カートリッジ3のガイドボス33がキャリッジ6のガイドレール部68およびカートリッジガイド部材10のガイドレール部101から離間することを特徴とするため、記録カートリッジ3の着脱時において、カートリッジガイド部材10とキャリッジ6間の受け渡し時の引っ掛かりを防止し、操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】本発明の第1実施例における記録装置の斜視図
【図2】本発明の第1実施例におけるクリーニング機構部の上方斜視図
【図3a】本発明の第1実施例における記録ヘッドの斜視図
【図3b】本発明の第1実施例における記録ヘッドの斜視図
【図4】本発明の第1実施例における記録ヘッドの斜視図
【図5】本発明の第1実施例におけるキャリッジユニットの模式的斜視図
【図6】本発明の第1実施例におけるキャリッジユニットの模式的斜視図
【図7】本発明の第1実施例におけるキャリッジユニットの模式的斜視図
【図8】本発明の第1実施例における記録カートリッジ装着時の模式的断面図
【図9】本発明の第1実施例における記録カートリッジ装着時の模式的断面図
【図10】本発明の第1実施例における記録カートリッジ装着時の模式的断面図
【図11】本発明の第1実施例における記録動作説明図
【図12】本発明の第1実施例における記録装置斜視図
【符号の説明】
【0062】
1 キャップ
2 キャップホルダ
3 記録カートリッジ
6 キャリッジ
7 キャップスライダ
7a 突き当て部
7b 突出部(スライダ軸部)
8 ワイパーブレード
10 カートリッジガイド部材
13 記録装置のベース
16 ロックレバー
31 記録ヘッド
33 ガイドボス
62 ヘッドセット
63,64,65,66 記録ヘッド位置決め面
68 ガイドレール部
101 ガイドレール部
102 凸ガイド部
201 給紙部
202 搬送部
203 記録機構部(キャリッジユニット)
204 クリーニング機構部(回復機構部)




 

 


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