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発明の名称 記録装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−1033(P2007−1033A)
公開日 平成19年1月11日(2007.1.11)
出願番号 特願2005−180557(P2005−180557)
出願日 平成17年6月21日(2005.6.21)
代理人 【識別番号】100090538
【弁理士】
【氏名又は名称】西山 恵三
発明者 栗林 明 / 池田 靖彦 / 藤林 充幸 / 落合 貴之 / 北畠 健二
要約 課題
複数のインクタンクの搭載位置に対して、インクタンクの発光手段の発光を検知して搭載位置を特定する受光部の故障を検知することを可能とする。

解決手段
インクタンクを記録装置内で往復移動させる手段と、受光手段で受光した受光量を記憶する手段と、記憶された受光量の中から最大値を判定する手段と、前記最大値とあらかじめ有している所定値を比較する手段と、比較した結果を通知する手段を有する。
特許請求の範囲
【請求項1】
発光手段を有する複数の液体収納容器が着脱可能に搭載可能であって、前記発光手段からの光を受光可能な受光手段を備えた記録装置において、前記発光手段を発光させる手段と、前記複数の液体収納容器を記録装置内で往復移動させる手段と、前記受光手段で受光した受光量を記憶する手段と、記憶された受光量の中から最大値を判定する手段と、前記最大値とあらかじめ有している所定値を比較する手段と、比較した結果を通知する手段を有することを特徴とする記録装置。
【請求項2】
発光手段を有する複数の液体収納容器が着脱可能に搭載可能であって、前記発光手段からの光を受光可能な受光手段を備えた記録装置において、前記発光手段を発光させる手段と、前記複数の液体収納容器を記録装置内で往復移動させる手段と、前記受光手段で受光した受光量を記憶する手段と、記憶された受光量の中から最大値を判定する手段と、前記最大値とあらかじめ有している第1の所定値と第2の所定値を比較する手段と、比較した結果を通知する手段を有することを特徴とする記録装置。
【請求項3】
前記受光量記憶手段は、前記受光手段が、前記複数の液体収納容器のうち1つの容器に対向する位置に来るように移動させ、前記受光手段が対向する液体収納容器を含む他の液体収納容器の発光手段を発光させたとき、前記受光手段の受光する各液体収納容器の発光に対応した受光量を記憶する事を特徴とする請求項1、2に記載の記録装置。
【請求項4】
前記受光量記憶手段は、前記受光手段が、前記複数の液体収納容器のうち複数の容器に対向する位置に来るように移動させ、前記受光手段が対向する液体収納容器を含む他の液体収納容器の発光手段を発光させたとき、前記受光手段の受光する各液体収納容器の発光に対応した受光量を記憶する事を特徴とする請求項1、2に記載の記録装置。
【請求項5】
前記最大値判定手段は、前記受光手段が対向した液体収納容器に対応して、複数の発光手段を発光させた液体収納容器のうち、前記受光手段が最大光量を受光する液体収納容器を特定することを特徴とする請求項1、2に記載の記録装置。
【請求項6】
前記最大値と所定値を比較する手段は、前記受光手段が対向した液体収納容器毎に所定値と比較し、受光手段が対向した液体収納容器毎に判定する事を特徴とする請求項1に記載の記録装置。
【請求項7】
前記受光量の最大値と前記所定値を比較した結果、受光量が小さい液体収納容器が1つ存在した場合、前記通知手段により装置異常を通知することを特徴とする請求項1,2に記載の記録装置。
【請求項8】
前記受光量の最大値と前記所定値を比較した結果、受光量が小さい液体収納容器が複数存在した場合、前記通知手段により装置異常を通知することを特徴とする請求項1,2に記載の記録装置。
【請求項9】
前記最大値と所定値を比較する手段は、前記受光手段が対向した液体収納容器毎に求めた最大値と第1の所定値と比較し、比較した結果、第1の所定値より小さい前記最大値に対して、第2の所定値と比較して、その結果を受光手段が対向した液体収納容器毎に判定する事を特徴とする請求項2に記載の記録装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、インクカートリッジのインク残量など、液体収納容器の状態に関する報知LEDなどの発光手段によって行う構成のインクカートリッジを用いるインクジェット記録装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、デジタルカメラの普及に伴って、パーソナルコンピュータ(PC)を介さずにデジタルカメラと記録装置としてのプリンタとを直接接続して印刷する用途(ノンPC記録)が増えつつある。さらにデジタルカメラに着脱可能に用いられる情報記憶媒体であるカードタイプの情報記憶媒体を直接プリンタに装着してデータ転送を行い、印刷を行う形態(ノンPC記録)も増えつつある。一般的にプリンタのインクタンク内のインク残量はPCを介してモニタ上で確認する手法が知られているが、上記ノンPC記録を行う場合においても、PCを介することなくインクタンク内のインク残量を把握したいという要望が高まっていた。つまりユーザが、インクタンク内のインク残量が少ないことが分かれば、例えば、記録を始める前に予め新しいインクタンクに交換し記録の途中でインク量不足のために記録が実質的にできなくなる事態を未然に防止できる。
【0003】
従来、このようなインクタンクの状態をユーザに報知する構成として、LEDなどの表示素子を用いたものが知られている。特許文献1には、記録ヘッドと一体のインクタンクに2つのLEDが設けられ、これらが2段階のインク残量に応じてそれぞれ点灯することが記載されている。
【0004】
一方、さらなる高画質化の要求から従来の4色(ブラック、イエロー、マゼンタ、シアン)インクに、濃度の薄い淡色マゼンタ、淡色シアンといったインクが使われるようになってきており、さらにはレッド、ブルーインクといったいわゆる特色インクの使用も提案されてきている。このような場合、インクジェットプリンタに対しては7〜8個といったインクタンクを個別に搭載することになる。その際に、間違った装着位置へのインクタンクの搭載を防止する機構が必要となってくる。特許文献2には、インクタンクがキャリッジに搭載される際の、キャリッジの搭載部とインクタンク相互の係合の形状をインクタンクごとに異ならせ、これにより、インクタンクが誤った位置に装着されることを防止している構成が開示されている。
【特許文献1】特開平4−275156号公報
【特許文献2】特開2001−253087号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
インクタンクの搭載位置を特定する構成としては、上述したように、搭載部とインクタンクが係合する相互の形状を搭載位置ごとに異ならせるものがある。しかしながら、この場合は特に、インクの色ないし種類ごとに異なる形状のインクタンクを製造する必要があり、製造効率やコストの点で不利となる。
【0006】
他の構成として、インクタンクの電気接点とキャリッジ等の搭載位置における本体側の電気接点とが接続して形成される回路の信号線を、搭載位置ごとに個別のものとする構成が考慮される。例えば、インクタンクのインク色情報をそのインクタンクから読み出し、LEDの点灯などを制御するための信号線を搭載位置ごとに個別のものとすることにより、読み出した色情報がその搭載位置に適合していなければインクタンクが誤って搭載されていることを知ることができる。
【0007】
このような信号線をインクタンクもしくは搭載位置ごとに個別なものとする構成は、信号線の数を増すものである。特に、上述したように最近のインクジェットプリンタなどでは、用いるインクの種類を多くすることにより画質の向上を図るのが一つの傾向としてある。このようなプリンタでは、特に信号線の数が増すことはコストを増すなどの要因となる。一方で、配線数を削減するためにはバス接続といった所謂共通の信号線の構成が有効であるが、単にバス接続のような共通の信号線を用いる構成では、インクタンクもしくはその搭載位置を特定することができないことは明らかである。
【0008】
そのため、本体側にインクタンクの発光を検知する受光素子を持ち、インクタンクの発光を検知して、インクタンクなど液体収納容器の搭載位置を特定している。
【0009】
しかしながら、受光素子の故障、インクミストによる受光感度の低下等が生じ正しくインクタンクの搭載位置を特定できない場合、インクタンクの搭載間違いなのか、本体の故障なのかを判断できず、不要にインクタンクを交換してしまうという問題が生じる。
【課題を解決するための手段】
【0010】
発光手段を有する複数の液体収納容器が着脱可能に搭載可能であって、前記発光手段からの光を受光可能な受光手段を備えた記録装置において、前記発光手段を発光させる手段と、前記複数の液体収納容器を記録装置内で往復移動させる手段と、前記受光手段で受光した受光量を記憶する手段と、記憶された受光量の中から最大値を判定する手段と、前記最大値とあらかじめ有している所定値を比較する手段と、比較した結果を通知する手段を有する。
【発明の効果】
【0011】
以上の構成によれば、記録装置本体側の受光素子の故障であることを判別することができ、ユーザに対して不要なインクタンク交換をさせること無く、速やかに本体の修理依頼を行うことができるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
1.インクタンク
図10(a)、(b)および(c)は、それぞれ、本発明のインクジェット記録装置に使用するインクタンクの側面図、正面図および底面図である。なお、本説明において、インクタンクの正面とは、ユーザに向き合うことでその操作(着脱操作等)およびユーザへの情報提供(後述するLEDの発光)を可能とする面を言う。
【0013】
図10において、本実施形態のインクタンク1は正面側の下部に支持された支持部材3を有している。支持部材3はインクタンク1の外装と一体に、樹脂により形成されており、後述するタンクホルダへの装着操作等を行う際に被支持部を中心に変位可能な構成である。インクタンク1の背面側および正面側には、タンクホルダ側の係止部にそれぞれ係合可能な第1係合部5および第2係合部6(本例では支持部材3に一体化されている)が設けられ、これらの係合によってインクタンク1のタンクホルダへの装着状態が確保される。
【0014】
インクタンク1の底面には、タンクホルダへの装着時に、後述する記録ヘッドのインク導入口と結合してインク供給を行うためのインク供給口7が設けられている。この底面と正面とが交わる部分にあって、支持部材3の支持部分の底面側には、本実施形態の主要部をなす基体が設けられている。
【0015】
図11(a)および(b)はインクタンクに配置される基板の機能の概略を説明するための模式的側面図である。
【0016】
インクタンク1がホルダ150に装着され、固定される。またこのとき、ホルダ150に設けられた接点(以下コネクタと称す)152と、インクタンクに設けられた基板100の外側に向かって位置する面に設けられた接点としての電極パッド102とが接触し、電気的接続が可能となる。
【0017】
インクタンク1の内側に向かって位置する基板100の面には、LEDなど可視光を発生する第1発光部101と、この発光部を制御する制御素子103とが設けられており、コネクタ152よりパッド102を介して供給される電気信号により、制御素子103は第1発光部101の発光の制御を行う。
【0018】
ここで、上述したように、インクタンク1の底面および正面をなす両面が交わる部分にあって、支持部材3の支持部分の下方には、本実施形態の主要部をなす基板100が配設されている。この配設部位において、インクタンク1には両面をつなぐ斜面が形成されている。従って、第1発光部101が発光すると、その一部は斜面に沿ってインクタンク1の正面側から外に向かって投光される。
【0019】
かかる配置とした基板100を用いることで、記録装置(ひいてはこれが接続されるコンピュータなどのホスト装置)だけでなく、ユーザに対しても、第1発光部101を兼用してインクタンク1に係る所定の情報を直接提示することが可能となる。すなわち、図11(a)に示すように、ホルダ150を搭載するキャリッジの走査範囲の端部にあって図の右上方向に投光される光を受容する位置に受光部を配置し、その部位にキャリッジが位置したときに第1発光部101の発光を制御することで、記録装置側は受光部の受光内容からインクタンク1に係る所定の情報を認識することが可能となる。また、例えば走査範囲の中央にキャリッジを位置させて第1発光部101の発光を制御することで、図11(b)に示すように、ユーザはその発光状態を目視することによりインクタンク1に係る所定の情報を認識することが可能となる。
【0020】
2.記録装置
図12は、以上説明したインクタンクを装着して記録を行うインクジェットプリンタ200の本体カバー201を開放した状態を示す斜視図である。
【0021】
本実施形態のプリンタ200は、記録ヘッドおよびインクタンクを搭載したキャリッジが走査のための移動をして記録を行う機構などプリンタの主要部分が、本体カバー201およびその他のケース部分によって覆われているプリンタ本体と、その前後にそれぞれ設けられる排紙トレイ203と、自動給紙装置(ASF)202とを備えたものである。また、本体カバーを閉じた状態および開いた状態の両方で本プリンタの状態を表示するための表示器、電源スイッチおよびリセットスイッチを備えた操作部213が設けられている。
【0022】
本体カバー201を開放した状態では、図12に示すように、ユーザは、記録ヘッドユニット105およびインクタンク1K、1Y、1M、1C(以下では、これらのインクタンクを同一の符号「1」で示す場合もある)を搭載したキャリッジ205が移動する範囲およびその周辺を見ることができる。実際は、本体カバー201を開けると、キャリッジ205が自動的に同図に示すほぼ中央の位置(以下、「タンク交換位置」ともいう)へ移動するシーケンスが実行され、ユーザは、このタンク交換位置でそれぞれのインクタンクの交換操作などを行うことができる。
【0023】
本実施形態のプリンタは、記録ヘッドユニット105に各色のインクに対応したチップ形態の記録ヘッド(不図示)が設けられ、これら各色の記録ヘッドがキャリッジ205の移動によって用紙などの記録媒体に対して走査を行い、この走査の間に記録媒体にインクを吐出して記録を行うものである。すなわち、キャリッジ205は、その移動方向に延在するガイド軸207と摺動可能に係合するとともに、キャリッジモータおよびその駆動力伝達機構によって、上述の移動をすることができる。そして、K、Y、M、Cのインクに対応したそれぞれの記録ヘッドでは、フレキシブルケーブル206を介して本体側の制御回路から送られる吐出データに基づいてインク吐出が行われる。また、紙送りローラや排紙ローラなどの紙送り機構が設けられ、自動給紙装置202から給紙された記録媒体(不図示)を排紙トレイ203まで搬送することができる。また、キャリッジ205には、インクタンクホルダを一体に備えた記録ヘッドユニット105が着脱自在に装着され、一方、この記録ヘッドユニット105に対してそれぞれのインクタンク1がカートリッジの形態にて着脱自在に装着される。すなわち、キャリッジ205に記録ヘッドユニット105を装着し、さらに記録ヘッドユニット105にインクタンク1を装着することが可能であり、本実施形態ではインクタンク1は記録ヘッドユニット105を介してキャリッジ205に着脱可能である。また、記録ヘッドユニット105にインクタンク1を装着する。
【0024】
各インクタンク1のタンクホルダ部を備えた記録ヘッドユニット105には、前述したように、各インクタンクに対応してコネクタが設けられており、それぞれのコネクタは装着されるインクタンク1に設けられている基板のパッドと接触する。これにより、それぞれのLED101について、後述されるシーケンスに従った点灯ないし点滅の制御が可能となる。
【0025】
具体的には、上記のタンク交換位置では、それぞれのインクタンク1についてインク残量が少なくなったとき、その該当するインクタンク1のLED101を点灯もしくは点滅させる。また、キャリッジの移動範囲において、上述の回復ユニットが設けられた位置と反対側の端部付近には、受光素子を有した第1受光部210が設けられている。これにより、キャリッジ205の移動に伴ってそれぞれのインクタンク1のLED101がこの受光部210を通過する際にLED101を発光させ、その光を受光したときのキャリッジ205の位置に基づいてキャリッジ205におけるそれぞれのインクタンク1の位置を検出することができる。さらに、LEDの点灯などの制御の他の例として、上記タンク交換位置で、インクタンク1が正しく装着されたときにそのタンクのLED101を点灯させる制御を行う。これらの制御は、記録ヘッドのインク吐出などの制御と同様、フレキシブルケーブル206を介して本体側の制御回路からそれぞれのインクタンクに対して制御データ(制御信号)が送られることによって実行される。
【0026】
3.制御系の全体構成
図13は、上述したインクジェットプリンタの制御系の構成例を示すブロック図であり、プリンタ本体におけるPCB(プリント配線基板)形態の制御回路とそれによって制御される、インクタンクのLEDの発光などに関する構成を主に示している。
【0027】
図13において、制御回路300は本プリンタに関するデータ処理および動作制御を実行する。具体的には、CPU301は、ROM303に格納されているプログラムに従い、後述される処理などを実行する。また、RAM302は、CPU301による処理実行の際に、ワークエリアとして用いられる。
【0028】
図13において模式的に示されるように、キャリッジ205に搭載された記録ヘッドユニット105は、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各インクを吐出するための複数の吐出口が形成されたそれぞれの記録ヘッド105K、105Y、105M、105Cを備えている。そして、記録ヘッドユニット105のホルダには、これらの記録ヘッドに対応してインクタンク1K、1Y、1M、1Cが着脱自在に搭載される。
【0029】
それぞれのインクタンク1には、前述したように、LED101、その表示制御回路、および、接触端子であるパッドなどが設けられた基板100が取り付けられている。そして、インクタンク1が記録ヘッドユニット105に正しく装着されたとき、上記基板100上のパッドが記録ヘッドユニット105においてインクタンク1にそれぞれ対応して設けられたコネクタと接触する。また、キャリッジ205に設けられたコネクタ(不図示)と本体側の制御回路300とはフレキシブルケーブル206を介して信号接続する。さらに、キャリッジ205に記録ヘッドユニット105が装着されることにより、キャリッジ205の上記コネクタと記録ヘッドユニット105の上記コネクタとが信号接続する。以上の接続構成により、本体側の制御回路300とそれぞれのインクタンク1との間で信号の授受を行うことが可能となる。これにより、制御回路300は、後述されるシーケンスに従った点灯ないし点滅の制御を行うことができる。
【0030】
記録ヘッド105K、105Y、105M、105Cにおけるそれぞれのインク吐出の制御についても、同様に、フレキシブルケーブル206、キャリッジ205のコネクタ、および記録ヘッドユニットのコネクタを介してそれぞれの記録ヘッドに設けられた駆動回路などが、本体側の制御回路300と信号接続し、これにより、制御回路300はそれぞれの記録ヘッドにおけるインク吐出などを制御することができる。
【0031】
キャリッジ205の移動範囲の一方の端部近傍に設けられる第1受光部210は、インクタンク1のLED101からの発光を受けて、それに応じた信号を制御回路300へ出力する。制御回路300は、後述のように、この信号に基づき、それぞれのインクタンク1のキャリッジ205における位置を判断することができる。また、キャリッジ205の移動経路に沿ってエンコーダスケール209が設けられるともに、キャリッジ205にはエンコーダセンサ211が設けられる。このセンサの検出信号はフレキシブルケーブル206を介して制御回路300に入力し、これにより、キャリッジ205の移動位置を知ることができる。この位置情報は、各記録ヘッド吐出制御に用いられるとともに、後述される、インクタンク位置を検出する位置検知処理において用いられる。
【0032】
4.接続部の構成
図14は、フレキシブルケーブル206における、インクタンク1との信号接続のための信号配線の構成を、各インクタンクの基板100との関係で示す図である。
【0033】
図14に示すように、インクタンク1に対する信号配線は、4本の信号線からなり、また、4つのインクタンク1に共通の信号配線(所謂バス接続)である。すなわち、それぞれのインクタンク1に対する信号配線は、インクタンクにおけるLED101の発光およびその駆動などを行う機能素子群103の動作などの電力供給にかかる電源信号線「VDD」およびアース信号線「GND」と、後述されるように、制御回路300から、LED101の点灯、点滅などの処理に関する制御信号(制御データ)などを送るための信号線「DATA」およびそのクロック信号線「CLK」の4本の信号線から構成される。本実施例においては4本の信号線による説明を行うが、本発明はこれに限定されるものでなく例えばアース信号を別構成で達成することにより「GND」線を省略することも可能である。また「CLK」と「DATA」の信号線を共有して一本で構成することも可能である。
【0034】
一方、各インクタンク1の基板100には、これら4本の信号線の信号によって動作する制御部103およびそれによって動作するLED101が設けられている。
【0035】
図15はこれら制御部などが設けられた基板の詳細を示す回路図である。同図に示すように、制御部103は、入出力制御回路(I/O CTRL)103A、メモリーアレイ103BおよびLEDドライバ103Cを有して構成される。入出力制御回路103Aは、本体側の制御回路300からフレキシブルケーブル206を介して送られてくる制御データに応じて、LED101の表示駆動やメモリーアレイ103Bに対するデータの書き込みおよび読み出しを制御する。
【0036】
LEDドライバ103Cは、入出力制御回路103Aから出力される信号がオンのときLED101に電源電圧を印加するよう動作し、これにより、LED101を発光させる。従って、入出力制御回路103Aから出力される信号がオンの状態にあるとき、LED101は点灯状態となり、上記信号がオフの状態にあるとき、LED101は消灯状態となる。
【0037】
図16は、LED101の点灯および消灯の動作をそれぞれ説明するタイミングチャートである。
【0038】
LED101の点灯または消灯では、図16に示すように、上記と同様、先ず、「開始コード+色情報」のデータ信号が、本体側から信号線DATAを介して入出力制御回路103Aに送られてくる。上述したように、「色情報」によってインクタンクが特定され、その後に送られてくる「制御コード」に基づくLED101の点灯、消灯は特定されたインクタンクのみで行われる。点灯、消灯にかかる「制御コード」は、「ON」または「OFF」のコードがあり、「ON」によってLED101の点灯が行われ、「OFF」によって消灯が行われる。すなわち、制御コードが「ON」のとき、入出力制御回路103Aは、LEDドライバ103Cに対してオン信号を出力し、それ以降もその出力状態を維持する。逆に、制御コードが「OFF」のとき、入出力制御回路103Aは、LEDドライバ103Cに対してオフ信号を出力し、それ以降もその出力状態を維持する。なお、LED101の点灯または消灯の実際のタイミングは、図24に示す各データ信号についてクロックCLKの7クロック目以降に行われる。
【0039】
5.制御手順
図4は、以上説明した本実施形態の構成に基づくインクタンクの着脱に関する制御手順を示すフローチャートであり、特に、本体側の制御回路300による各インクタンク1のLED101の点灯、消灯の制御を示すものである。
【0040】
図4に示す処理は、ユーザが本実施形態のプリンタの本体カバー201を開いたとき、所定のセンサによってこれを検知して起動される処理である。本処理が起動されると、先ず、ステップS101で、インクタンク着脱処理を実行する。
【0041】
図5は、このインクタンク着脱処理の詳細を示すフローチャートである。同図に示すように、着脱処理では、先ず、ステップS201で、キャリッジ205を移動するとともにそのとき搭載されているそれぞれのインクタンクについて状態情報(インクタンクの個体情報報)を取得する。取得される状態情報としてはそのときのインク残量などであり、これらがそのインクタンクの固有番号とともに、メモリーアレイ103Bから読み出される。そして、ステップS202で、キャリッジ205が図12にて説明したインクタンク交換位置に到達したか否かを判断する。
【0042】
キャリッジ205がインクタンク交換位置に到達したと判断すると、ステップS203でインクタンク装着確認制御を行う。
【0043】
図6は、この装着確認制御の詳細を示すフローチャートである。先ず、ステップS301で、キャリッジ205に搭載されるインクタンクの数を示すパラメータNを設定するとともに、このインクタンクの数に応じてLEDの発光を確認するためのフラグF(k)を初期化する。本実施形態では、Nとして、K、C、M、Yのインクタンクの数で4が設定される。これに従い、F(1)、k=1〜4、の4つのフラグが用意され、これらが総て初期化されてその内容が“0”とされる。
【0044】
次に、ステップS302で上記フラグのインクタンクの装着判定順序に関る変数Aを1に設定し、ステップS303で、A番目のインクタンクについて装着確認制御を行う。この制御は、ユーザがインクタンクを記録ヘッドユニット105のホルダ150に正しい位置に装着することにより、前述したホルダ150のコンタクト152とインクタンクのコンタクト102とが接触し、これにより、本体側の制御回路300が、前述したように、インクタンクの個体情報である色情報によってインクタンクを特定しつつ、その特定したタンクのメモリーアレイ103Bに格納されている色情報を順次読み出す動作である。また、上記特定するための色情報は、それまでに既に読み出されているものについては、用いないことはもちろんである。さらに、本制御では、この読み出した色情報が、本処理が起動された後、それまでに読み出された色情報と異なるものか否かの判断も行う。
【0045】
そして、ステップS304では、色情報を読み出すことができ、かつその色情報がそれまでに読み出されたものと異なるとき、その色情報のインクタンクがA番目のインクタンクとして装着されたと判断する。それ以外の場合は、A番目のインクタンクが装着されていないと判断する。尚、ここで説明するA番目というのは単にインクタンクの判定を行う順番を説明するものであり、インクタンクの装着位置を示す順番ではない。A番目のインクタンクが装着されていると判断したときは、ステップS305で、そのフラグF(A)、すなわち、用意された4つのフラグF(k)、k=1〜4のうち、k=Aに該当するフラグ(A)の内容を“1”とし、図5にて上述したようにして、該当する色情報のインクタンク1のLED101を点灯する。装着されていないと判断したときは、ステップS311で、そのフラグF(A)の内容を“0”とする。
【0046】
次に、ステップS306で、変数Aを1インクリメントし、ステップS307で、この変数AがステップS301で設定したN(本実施形態のプリンタの場合はN=4)より大きいか否かを判断する。ここで、変数AがN以下であると判断したときは、ステップS303以降の処理を繰り返す。また、変数AがNより大きいと判断したときは、4つのインクタンク総てについて装着確認制御が終了したとして、ステップS308で、本体カバー201が開放された状態か否かを、上記のセンサの出力に基づいて判断する。すなわち、本体カバーが閉じた状態であるときは、ユーザが、例えば、インクタンクのいくつかを未装着あるいは装着が不完全なままカバーを閉じた可能性があるとして、ステップS312で異常状態のステータスを図5の処理ルーチンへ返して本処理を終了する。
【0047】
ステップS308で、本体カバー201が開いた状態であると判断したときは、4つのフラグF(k)、k=1〜4、の総てについてその内容が“1”か否か、すなわち、総てのインクタンクについて、LED101の点灯がされたか否かを判断する。いずれかのインクタンクのLED101が点灯していないと判断したときは、ステップS302以降の処理を繰り返す。すなわち、ユーザが、LED101が点灯していないインクタンクについて、装着し、または装着動作をやり直し、そのインクタンクのLEDが点灯するまで、上記の処理を繰り返す。
【0048】
総てのインクタンクのLEDが点灯されたと判断したときは、ステップS310で正常終了動作を行い、本処理を終了し、処理は図5に示す処理ルーチンに戻る。図17(a)は、総てのインクタンクについて正しく装着され、それぞれのLEDが点灯した状態を示す図である。
【0049】
再び、図5を参照すると、ステップS203のインクタンク装着確認制御を上記のように実行した後、ステップS204で、その制御正常終了したか否か、すなわち、正常にインクタンクが装着されたか否かを判断する。装着が正常と判断したときは、ステップS205で操作部213の表示器(図12)を、例えばグリーンに点灯し、ステップS206で正常終了して図4に示す処理ルーチンに戻る。また、装着が異常と判断したときは、ステップS207で操作部213の表示器を、例えば、オレンジで点滅し、ステップS208で異常終了して図4に示す処理ルーチンに戻る。記録装置を制御するホストPCが接続されている場合は、同時にPCモニタを通して装着異常表示を行うこともできる。
【0050】
図4において、ステップS101のインクタンク着脱処理を終了すると、ステップS102で、上記着脱処理が正常終了したか否かを判断する。異常終了であると判断したときは、ステップS108で、ユーザが本体カバー201を開けるのを待ち、カバー201が開けられたことによってステップS101の処理が起動され、図5にて説明した処理を繰り返す。
【0051】
ステップS102で、着脱処理が正常に終了したと判断したときは、ステップS103で、ユーザが本体カバー201を閉じるのを待ち、ステップS104でカバー201が閉じられたか否かを判断する。ここで、本体カバーが閉じられたと判断したときは、ステップS105の位置検知処理に移行する。この際、図17(b)に示すように、本体カバー201が閉じられたことを検出すると、キャリッジ205は位置検知のための位置へ移動するとともに、点灯されているそれぞれのインクタンクのLED101を消灯する。
【0052】
位置検知処理は、正常に装着されたインクタンクそれぞれが正しい位置(以下、イエローインクタンクの装着位置をY位置、マゼンタインクタンクの装着位置をM位置、シアンインクタンクの装着位置をC位置、ブラックインクタンクの装着位置をK位置とする)に装着されているか否かを判断する処理である。本実施形態では、インクタンクの装着位置について、例えば、インクタンクと装着位置の形状を他のインクのインクタンクが装着できないような形状とし、それぞれの色のインクタンクに対応して装着位置を定めるような構成をとらないことから、それぞれの色のインクタンクについて本来の位置でないところに誤って装着される可能性がある。このため、本位置検知処理を行い、誤って装着されている場合は、ユーザにその旨を知らせるものである。これにより、特に、インクタンクの形状を色ごとに異ならせることなく、インクタンクの製造の効率化や低コスト化を図ることができる。
【0053】
図1〜図3は、本発明の位置検知処理を説明する図である。
【0054】
図7〜図8は、本発明の位置検知処理手順を示すフローチャートである。
【0055】
位置検知処理では、位置を検知すべきインクタンクのLEDを点灯させ、そのタンクの正面、及びそのインクタンクの、両端のインクタンク位置の正面における、受光部210で検出できる光量から、位置を検知すべきインクタンクが正しい位置に装着されているか判断する。光量からの判断は、
1 位置検知すべきインクタンク位置での光量と、左右のインクタンク位置での光量を比較し、位置検知すべきインクタンク位置での光量が大きく、その差が所定の値(所定値A)以上あること、
2 位置検知すべきインクタンク位置での光量と、左右のそれぞれのインクタンク位置へ移動した時の光量の比が、所定の値(所定値B)以上あること、
3 位置検知すべきインクタンク位置での光量が所定の値(所定値C)以上あること、
を条件で行う。
【0056】
これは、各インクタンクのLEDの発光量のバラツキが大きい場合でも、所定の位置とその位置から離れた位置での光量を相対的に比較した結果と、上記所定値A,Bと比較し、さらに、各インクタンクのLEDの発光量と、所定値Cを比較することにより、インクタンクが所定の位置に装着されているかどうか判断できる。また、これらの所定値は、各インクタンクが正しい位置に装着されたとき、LEDの光量バラツキ、受光部の光量検出バラツキ等各種バラツキを考慮して予め決定されているものである。つまり、正しい位置にインクタンクが装着されるとこの値を必ず満たすことになる。
【0057】
キャリッジの両端のインクタンクは、そのインクタンクの両端にうち片側、具体的には、キャリッジの左端にインクタンクは、そのインクタンクの左側、キャリッジの右端のインクタンクには、その右側にはインクタンクが存在しないため、その位置での光量検知は行わない。
【0058】
具体的な動作について、図2、図3、図7で説明する。図2は、イエローインクタンクの位置検知の動作を示す図である。図3は、マゼンタインクタンクの位置検知の動作を示す図である。
【0059】
イエローインクタンク位置を検出するとき、図2(a)の様にイエローインクタンクのLEDを点灯させ(ステップS401)、受光部210がY位置に対向するようにキャリッジを移動さる(ステップ402)。この時の光量を受光部210で検出する(ステップS403)。次に図2(b)の様にキャリッジを移動させ、受光部210をM位置に対向させ、イエロータンクのLEDの光量を検出する(ステップS405)。それそれの位置での検出した光量レベルを上記条件で比較し、位置検知判定を行う(ステップS406)。イエロータンクが正しい位置に装着されていると、Y位置でイエローインクタンクLEDが発光するため、光量レベルは、隣のM位置での光量レベルより高くなり、且つ、所定値A、所定値B、所定値Cを満たすことになる。
【0060】
イエロータンクを間違って、M位置に装着すると、M位置での光量検出レベルが所定値Aより大きくなり条件1を満たさなくなる。
【0061】
また、受光部210から大きく離れた位置、例えばK位置にイエロータンクを装着されると、Y位置、M位置のいずれにおいても、光量レベルが所定値B、所定値Cより小さくなり、条件2、3を満たさなくなる。
【0062】
正しい位置にインクタンクが装着されていない場合(S407)、Y位置には正しくイエロータンクが装着されていないと判断し(ステップS410)、後述するエラー位置精査処理を行う(ステップS411)。
【0063】
次に同様に、M位置に正しくマゼンタインクタンクが装着されているか位置検知する。マゼンタインクタンクのLEDを点灯させ(ステップS409)、図3(a)、(b)、(c)の様にM位置、Y位置、C位置での受光部210の光量検知を行い、それぞれの位置での光量レベルを上記条件で判定し、マゼンタインクタンクが正しい位置に装着されているか、判断する。
【0064】
同様に、C位置、K位置につていも位置検知処理を行い、全てのインクタンク装着位置について、同様の位置検知を行う(ステップS408)。
【0065】
次にエラー位置精査処理について述べる。
【0066】
エラー位置精査処理では、前述した位置検知処理にて正しい位置に装着されていないと判断したインクタンク(以下、位置エラータンクとする)をピックアップし(ステップS501)、キャリッジを移動させ、1つ目の位置エラータンクに対向するように受光部210をもってくる(ステップS502)。そして、位置エラータンクとしてピックアップした全てのインクタンクのLEDを順番に点灯させ(S503)、その時の光量を受光部210で検知していく(S504)。検知した光量レベル値は、制御回路内のRAMに一旦記憶部に記憶する(S505)。全ての位置エラータンクに対して、同様に受光部210を対向させ、位置エラータンクのLEDを発光させたときの光量レベルを検知して、RAM302に記憶する(S506)。
【0067】
全ての位置エラータンクに対して、光量レベルの検知しRAM302への一旦記憶が終了すると(S507)、受光部210が対向したインクタンクに対応して、制御回路内のCPU301の処理により、受光した光量レベルの中から最大値を判定し(S508)、その最大値とあらかじめ制御回路内のROM303に有している所定値A,B,CをCPU301の処理によりそれぞれの値を比較する(S509)。各所定値と比較した結果、所定値より大きいとき、最大値を示したLEDを有するインクタンクが、受光部210が対向した位置に間違って装着されていると判断できる(S511)。
【0068】
最大値とあらかじめ有している所定値を比較した結果(S509)、所定値より小さいとき、受光部210と対向したインクタンクのLEDが点灯しても、所定の光量を検出できないため、受光部210に故障等の問題が発生した場合、または、ミストの影響により必要な受光特性を示さなくなったと判断できる(S513)。
【0069】
図1、図2を用いて、具体的に上記制御を説明する。
【0070】
たとえは、イエローインクタンクとシアンインクタンクが位置エラータンクと判断した時、受光部210をY位置に持って、シアンインクタンクのLEDを点灯して検知した光量レベル:L(YC)とし、この値をRAMに記憶する(図1(a))。次にイエローインクタンクのLEDを点灯させ検知した光量レベル:L(YY)をRAMに記憶する(図1(b))。次に、受光部210をC位置に持ってきて、シアンインクタンクのLEDを点灯して検知した光量レベル:L(CC)をRAMに記憶する(図1(c))。次にイエローインクタンクのLEDを点灯して検知した光量レベル:L(CY)をRAMに記憶する(図1(d))。
【0071】
2個のインクタンクが位置エラーになった場合は、それぞれのインクタンクが入れ替わっているため、記憶された光量レベル、L(YC)とL(YY)から最大値を求めると、L(YC)が最大値となる。同様にL(CC)とL(CY)から最大値を求めると、L(CY)が最大値となる。
【0072】
この最大値L(YC)とL(CY)を各所定値と比較する。この光量レベルは、受光部210と対向したインクタンクLEDの光量のため、受光部210が正常の時は、各所定値以上のレベルが検出できる。従ってY位置には、シアンインクタンクが、C位置にはイエローインクタンクがそれぞれ間違って装着されていると判断できる。
【0073】
3個以上のインクタンクが位置エラーとなった場合も同様に処理し、受光部210の検出レベルが一番大きい色のタンクのLEDが所定のレベル以上の場合、その色のインクタンクが受光部と対向している位置に装着されていると判断できる。
【0074】
最大値L(YC)またはL(CY)の光量が、3つの所定値A,B,Cのうちの少なくとも1つより小さいレベルの場合、受光部210に何らかの異常が生じた、またはミスト付着による検出特性の劣化が生じたものと判断できる。
【0075】
図4において、上述したステップS105の位置検知処理の後、ステップS106でこの処理が正常終了したか否かを判断する。位置検知が正常終了したと判断したときは、ステップS107で、操作部213の表示器を例えばグリーンに点灯して、本処理を終了する。一方、正常の終了でないと判断したときは、ステップS109で操作部213の表示器を例えばオレンジで点滅するとともに、ステップS110で、ステップS105で特定した、本来の正しい位置に装着されていないインクタンクのLED101を、例えば点滅あるいは点灯する。これにより、ステップS108で、ユーザが本体カバー201を開けたとき、本来の正しい位置に装着されていないインクタンクを知ることができ、正しい位置への再装着を促すことができる。
【0076】
また、エラー位置精査処理により、受光部210の故障または、ミスト付着による検出特性の劣化が生じたと判断された場合、ユーザ操作により回復が困難なエラー状態のため、そのことを、記録装置の表示部を用いて、ユーザに通知することができる。
【0077】
上記実施例では、3つの条件、すなわち3つの所定値と比較して位置検知の処理を行っているが、2つの所定値と比較して2つの条件を満たすようにしてもよい。
【0078】
図9は、本発明のエラー位置精査処理の、他の実施例を示すフローチャートである。
【0079】
ステップS608の最大光量値の判定まで、上記実施例と同じである。他の実施例では、最大光量値と比較する所定値を制御回路内のROMに2つ有しており、最初に第1の所定値と比較する(S609)。その結果、全ての最大光量値が所定値より大きい場合は、間違ったインクタンクの位置の確定を行うことができる。最大光量値が第1の所定値より小さいものが存在した場合、その第1の所定値より小さい最大値において、第2の所定値と比較する(S621)。
【0080】
第2の所定値は、第1の所定値より小さい値が設定されており、比較した結果、第2の所定値より小さい場合、受光部210が異常であることがより確実になる。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1】(a)〜(d)は、本発明の実施形態のエラー位置精査処理を説明する図である。
【図2】(a)および(b)は、本発明の実施形態の位置検知処理を説明する図である。
【図3】(a)〜(c)は、同様に、本発明の実施形態の位置検知処理を説明する図である。
【図4】本発明の実施形態に係るインクタンクの着脱に関する制御手順を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態に係るインクタンク着脱処理の詳細を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施形態に係る装着確認制御の詳細を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態に係る位置検知処理の詳細を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施形態に係るエラー位置精査処理の詳細を示すフローチャートである。
【図9】本発明の他の実施形態に係るエラー位置精査処理の詳細を示すフローチャートである。
【図10】(a)、(b)および(c)は、それぞれ、本発明の実施形態に係るインクタンクの側面図、正面図および底面図である。
【図11】(a)および(b)は本発明の実施形態に係るインクタンクに配設される基板の機能の概略を説明するための模式的側面図である。
【図12】上記実施形態のインクタンクを装着して記録を行うインクジェットプリンタの本体カバー201を取り外して示す斜視図である。
【図13】上記インクジェットプリンタの制御構成を示すブロック図である。
【図14】上記インクジェットプリンタのフレキシブルケーブルにおける、インクタンクとの信号接続のための信号配線の構成を、各インクタンクの基板との関係で示す図である。
【図15】制御部などが設けられた上記基板の詳細を示す回路図である。
【図16】LED101の点灯および消灯の動作をそれぞれ説明するタイミングチャートである。
【図17】(a)は、上記インクタンクの着脱に関する制御における、総てのインクタンクについて正しく装着され、それぞれのLEDが点灯した状態を示す図であり、(b)は、上記点灯の後、本体カバーが閉じられたことにより、キャリッジが位置検知のための位置へ移動することを説明する図である。
【符号の説明】
【0082】
1、1K、1C、1M、1Y、501 インクタンク
3 支持部材
5 第1係合部
6 第2係合部
7 インク供給口
100 基板
101 発光部(LED)
102、152 パッド(コンタクト端子)
103 制御素子(制御部)
103A 入出力制御回路入出力制御回路
103B メモリーアレイ
103C LEDドライバ
105 記録ヘッドユニット
105’、105K、105C、105M、105Y 記録ヘッド
107 インク導入口
150 ホルダ
152 コネクタ
155 第1係止部
156 第2係止部
201 本体カバー
206 フレキシブルケーブル
209 エンコーダスケール
210、810 第1受光部
211 エンコーダセンサ
213 操作部
301 CPU
302 RAM
303 ROM




 

 


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